JP2021054536A

JP2021054536A - 断熱容器

Info

Publication number: JP2021054536A
Application number: JP2020161131A
Authority: JP
Inventors: ザッツィンガーゼバスティアン; Satzinger Sebastian; タラシェブスキートーマス; Taraschewski Thomas; クーンヨアヒム; Kuhn Joachim
Original assignee: Va Q Tec AG
Current assignee: Va Q Tec AG
Priority date: 2019-09-26
Filing date: 2020-09-25
Publication date: 2021-04-08
Also published as: EP3798153A1; DE202019105348U1; US11661262B2; US20210094750A1

Abstract

【課題】さらに高い入熱から断熱容器の特定領域（蓋及び底の領域）を特に保護すること。【解決手段】底（２６）と、底（２６）に配置された側壁（２１、２２、２３、２４）と、側壁（２１、２２、２３、２４）に配置された蓋（２５）とを含む断熱容器（１）である。底（２６）、側壁（２１、２２、２３、２４）及び蓋（２５）が内部空間（３）を完全に取り囲む。蓋（２５）が熱伝導率ｋＤを有し、底（２６）が熱伝導率ｋＢを有し、各側壁（２１、２２、２３、２４）が熱伝導率ｋＳ１、ｋＳ２、ｋＳ３、ｋＳ４を有する。さらに、熱伝導率ｋＳ１、ｋＳ２、ｋＳ３、ｋＳ４、ｋＢのうちの最小値がｋＤよりも大きい。【選択図】図１

Description

本発明は、独立項の断熱容器に関する。

断熱容器は、断熱壁によって断熱されたやり方で外部空間から分離された内部空間を有し、温度に敏感な貨物を収容するための容器である。

市販型の断熱容器は、温度に敏感な輸送貨物、例えば食料品や薬物、を制御された温度で輸送するために、たびたび輸送箱の形状を示す。

断熱容器は知られており、例えば、成形発泡品から形成されている。この場合、成形発泡品は、成形型内で発泡材を発泡させることにより、所望の形状に形成される。このために、発泡材は断熱特性の特色をなす。

このような断熱容器には、全ての壁が同一の熱伝導率又は同様に高い熱伝導率を有するという欠点がある。従って、特に外部空間の熱流束の密度が断熱容器に非等方的に作用する場合には、これらの断熱容器は、最適な断熱特性を提供するものでない。多くの出願において、熱流束の密度は蓋及び底の領域において特に高い。さらに高い熱流束の密度が作用する断熱容器の断熱壁の領域においては、断熱容器への入熱が特に高い。知られている断熱容器は、さらに高い入熱から断熱容器のこれらの領域を特に保護する課題を解決するものではない。

本発明の目的は、従来技術の欠点を克服する断熱容器を提供することであり、これにより、特に、各断熱壁の最適化された熱伝導率を有する断熱容器が提供される。

目的は、独立項の断熱容器によって達成される。有利な実施形態は、各従属項の主題を構成する。

本発明は、底と、それぞれが底に配置された少なくとも１つの好ましくは４つの側壁と、側壁に配置された蓋又はカバー部と、を含む断熱容器を包含する。それにより、底、４つの側壁及び蓋が内部空間を完全に取り囲む。その際、蓋は熱伝導率ｋ_Ｄを有し、底は熱伝導率ｋ_Ｂを有し、各側壁は熱伝導率ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４を有する。また、熱伝導率ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４のうちの最小値がｋ_Ｄよりも大きい。この特に低い蓋の熱伝導率ｋ_Ｄは、例えば蓋に作用する日射量によって生ずる特に高い熱流束の密度から保護するように選択される。例えば、より低い放出係数、より厚いデザイン、またはより低い熱伝導率を有する表面を使用することができる。

ｋ_Ｄ＜ｋ_Ｂ＜（ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４のうちの最小値）が有利である。底の低熱伝導率ｋ_Ｂは、例えば底と断熱容器が置かれる地面との接触によって生じるさらに高い熱流束の密度から保護するように選択される。

断熱容器は、ｋ_Ｄが（ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４、ｋ_Ｂのうちの最小値）の０．８倍未満の場合、特に０．６倍未満の場合には、特に有利である。

他の有利な態様によれば、底、４つの側壁及び蓋はそれぞれ、少なくとも１つの真空断熱パネルを含む。それにより、真空断熱パネルは、９ｍＷ／ｍＫ未満、特には５ｍＷ／ｍＫ未満、とりわけ好ましくは３．５ｍＷ／ｍＫ未満の熱伝導率を有する。

蓋が少なくとも２つの真空断熱パネルを含み、これにより、真空断熱パネルが積み重ねられることが好ましい。このようにして、より低い蓋の熱伝導率ｋ_Ｄを容易に実現することができる。

底、４つの側壁及び蓋が同じ材料からなる断熱容器も好ましい。これに関連して、蓋は底及び４つの各側壁よりも厚く設計されている。その結果、より低い蓋の熱伝導率ｋ_Ｄを他の簡単な方法で実現することができる。

底に設置された少なくとも１つの台を含む断熱容器が、特に好ましい。この少なくとも１つの台は、断熱容器が地面に置かれたときに断熱容器の底が地面と直接接触しないように、設計され、また底に配置される。これにより、底より上の熱流束が低減される。

以下に、本発明が、添付図面に示された例を用いてより詳細に説明される。同一の参照符号は、全ての図面において同一の事項を示すものである。

図１は、第１の断熱容器の概要を示す断面図である。図２は、第２の断熱容器の概要を示す断面図である。

図１及び図２は、底２６と、４つの側壁２１、２３（これらの図においては前壁２２及び後壁２４は示されていない。）と、これらの側壁に配置された蓋２５と、を含む断熱容器１を示す。それにより、底２６、４つの側壁２１、２３及び蓋２５が、内部空間３を完全に取り囲む。

これに関連して、蓋２５は熱伝導率ｋ_Ｄ＝０．０８３Ｗ／（ｍ^２Ｋ）を有し、底２６は熱伝導率ｋ_Ｂ＝０．１４３Ｗ／（ｍ^２Ｋ）を有し、各側壁２１、２３は熱伝導率ｋ_Ｓ１＝ｋ_Ｓ２＝ｋ_Ｓ３＝ｋ_Ｓ４＝０．１６６Ｗ／（ｍ^２Ｋ）の一つを有する。

そのため、ｋ_Ｄ＜ｋ_Ｂ＜（ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４のうちの最小値）が当てはまる。この特に低い蓋２５の熱伝導率ｋ_Ｄは、例えば蓋２５に作用する日射量によって生ずる特に高い熱流束の密度から保護するように選択される。底２６の低熱伝導率ｋ_Ｂは、例えば底２６と断熱容器１が置かれる地面との接触によって生じるさらに高い熱流束の密度から保護するように選択される。

図示されている断熱容器１は、底２６に配置された２つの台５を含む。台５は、断熱容器１が地面に置かれたときに底２６より上の熱流束を低減する。その理由は、底２６が地面と直接接触しないからである。

他の有利な態様によれば、底２６、４つの側壁２１、２３及び蓋２５はそれぞれ、少なくとも１つの真空断熱パネル４を含む。図１においては、蓋２５は積み重ねられて配置された２つの真空断熱パネル４を含む一方、図２においては、蓋２５は底２６や４つの各側壁２１、２３の真空断熱パネル４よりも厚く設計された真空断熱パネル４ａを含む。両発明例において、蓋２５の最適化された熱伝導率ｋ_Ｄはこのように容易に実現することができる。それにより図示されている真空断熱パネル４は、９ｍＷ／ｍＫ未満、特には５ｍＷ／ｍＫ未満、とりわけ好ましくは３．５ｍＷ／ｍＫ未満の熱伝導率を有する。

Claims

底（２６）と、前記底（２６）に配置された側壁（２１、２２、２３、２４）と、前記側壁（２１、２２、２３、２４）に配置された蓋（２５）とを含む断熱容器（１）であって、
前記底（２６）、前記側壁（２１、２２、２３、２４）及び前記蓋（２５）が内部空間（３）を完全に取り囲み、前記蓋（２５）が熱伝導率ｋ_Ｄを有し、前記底（２６）が熱伝導率ｋ_Ｂを有し、前記各側壁（２１、２２、２３、２４）が熱伝導率ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４を有し、さらに、熱伝導率ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４のうちの最小値がｋ_Ｄよりも大きい、断熱容器（１）。
ｋ_Ｄ＜ｋ_Ｂ＜（ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４のうちの最小値）である、請求項１に記載の断熱容器（１）。
ｋ_Ｄが（ｋ_Ｓ１、ｋ_Ｓ２、ｋ_Ｓ３、ｋ_Ｓ４、ｋ_Ｂのうちの最小値）の０．８倍未満、特には０．６倍未満である、請求項１又は２に記載の断熱容器（１）。
前記底（２６）、前記側壁（２１、２２、２３、２４）及び前記蓋（２５）が、それぞれ、少なくとも１つの真空断熱パネル（４、４ａ）を含む、請求項１から３のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
前記蓋（２５）が少なくとも２つの真空断熱パネル（４）を含み、前記真空断熱パネル（４）が積み重ねられて配置されている、請求項４に記載の断熱容器（１）。
前記底（２６）、前記側壁（２１、２２、２３、２４）及び前記蓋（２５）が同じ材料又は異なる材料からなり、前記蓋（２５）が前記底（２６）及び前記４つの側壁（２１、２２、２３、２４）のそれぞれよりも厚く設計されている、請求項１から５のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
前記底（２６）に配置された少なくとも１つの台（５）を含む、請求項１から６のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
異なる熱伝導率を有する少なくとも２つの真空断熱パネルを含む、請求項１から７のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
少なくとも２つのチャンバを有する少なくとも１つの真空断熱パネルを含み、チャンバのそれぞれが、同一の又は異なるコア材料を含む、請求項１から８のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
反射面を有する部分（２５１）をさらに含む、請求項１から９のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
反射面を含む部分（２５１）が前記蓋（２５）表面又は前記側壁（２１、２２、２３、２４）の表面を含む、請求項１０に記載の断熱容器（１）。
前記反射面が、０．７μｍ以上１０００μｍ以下の範囲、特には１．４μｍ以上５０μｍ以下の範囲の波長の放射線を反射するように設計されている、請求項１０又は１１に記載の断熱容器（１）。
追加的な断熱要素（４）をさらに含む、請求項１から１２のいずれか１項に記載の断熱容器（１）。
追加的な断熱要素（４）が前記底に配置されている、請求項１３に記載の断熱容器（１）。