JP2021052223A - 非可逆回路素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気回転子及び永久磁石がケース状の上部ヨークに収容された構造を有する非可逆回路素子において、仮着磁工程を省略することによって製造コストを抑える。【解決手段】非可逆回路素子10は、磁気回転子Mと、磁気回転子Mに磁界を印加する永久磁石40と、下部ヨーク147と、下部ヨーク147に固定され、磁気回転子M及び永久磁石40を収容する上部ヨーク300とを備える。上部ヨーク300は、磁気回転子M及び永久磁石40を上面側から覆う天板部305と、これらを側面側から覆い、互いに向かい合う側板部303,304を含む。側板部303,304はそれぞれ板バネ部311,312を有し、永久磁石40は板バネ部311,312に挟まれるよう付勢されている。これにより、上部ヨーク300内に着磁前の永久磁石40を保持することができることから、着磁されていない永久磁石40の脱落を防止するための仮着磁工程が不要となる。【選択図】図13

Description

本発明は非可逆回路素子に関し、特に、磁気回転子及び永久磁石がケース状の上部ヨークに収容された構造を有する非可逆回路素子に関する。
磁気装置の一種であるアイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子は、ヨークとして機能する磁性金属容器内に磁気回転子等の必要な部品を内蔵した構造を有している。この磁性金属容器はアース部材としても機能し、アース用の外部端子として使用することができる。一方、信号入出力端子を別途形成する必要があり、磁性金属容器の外側へ電気信号を導出させる構成が必要となる。すなわち、信号入出力端子は、製品の底部を構成する磁性金属容器を貫通して外側に引き出される必要がある。
外部端子を形成する方法として、特許文献1には、絶縁樹脂に導電性磁性体をインサートモールド成型することにより、磁性金属容器の底面をその厚さ方向に跨ぐ外部端子を形成することが記載されている。しかしながら、特許文献1に記載された従来の非可逆回路素子は、外部端子を含む樹脂ケースをインサートモールド成型することにより複雑な構造になる。
これに対し、特許文献2に記載された非可逆回路素子は、磁気回転子が搭載された基板を上部ヨークと下部ヨークによって挟み込む構造を有し、基板の下面の一部を下部ヨークから露出させ、この部分に端子電極を形成している。これにより、樹脂ケースなどを用いることなく、端子電極を簡単に磁性金属容器の外側に引き出すことができる。
特開2002−141709号公報 特開2015−50689号公報
特許文献2に記載された非可逆回路素子の組み立て工程においては、上部ヨークの天板部が下側(重力方向)を向いた状態で、上部ヨークの内部に未着磁の永久磁石を収容し、その後、上部ヨークを上下反転させて回路基板部に装着する。そして、最後に永久磁石を着磁することにより、非可逆回路素子が完成する。
しかしながら、特許文献2に記載された非可逆回路素子は、上部ヨークが単なる蓋状体であることから、上部ヨークを上下反転させる際に、着磁されていない永久磁石が重力によって上部ヨークから脱落してしまう。これを防止するためには、永久磁石が重力によって脱落しない程度に仮着磁を行う必要があり、工程数が増加するという問題があった。
したがって、本発明は、磁気回転子及び永久磁石がケース状の上部ヨークに収容された構造を有する非可逆回路素子において、仮着磁工程を省略することによって製造コストを抑えることを目的とする。
本発明による非可逆回路素子は、磁気回転子と、磁気回転子に磁界を印加する永久磁石と、下部ヨークと、下部ヨークに固定され、磁気回転子及び永久磁石を収容する上部ヨークとを備え、上部ヨークは、磁気回転子及び永久磁石を上面側から覆う天板部と、磁気回転子及び永久磁石を側面側から覆い、互いに向かい合う第1及び第2の側板部を含み、第1及び第2の側板部はそれぞれ第1及び第2の板バネ部を有し、永久磁石は第1及び第2の板バネ部に挟まれるよう付勢されていることを特徴とする。
本発明によれば、上部ヨーク内に着磁前の永久磁石を保持することができることから、着磁されていない永久磁石の脱落を防止するための仮着磁工程が不要となる。これにより、製造コストを低減することが可能となる。
本発明において、上部ヨークは、磁気回転子及び永久磁石を側面側から覆い、互いに向かい合う第3及び第4の側板部をさらに含み、第3の側板部の端部は下部ヨークの一端に固定され、第4の側板部の端部は下部ヨークの他端に固定されていても構わない。これによれば、上部ヨーク及び下部ヨークによって磁気回路を形成することが可能となる。
本発明による非可逆回路素子は、上面及び下面を有する基板をさらに備え、磁気回転子は基板の上面に設けられ、下部ヨークは基板の下面に設けられ、下部ヨークの一端及び他端は、基板から突出していても構わない。これによれば、上部ヨークと下部ヨークの固定が容易となる。
このように、本発明によれば、磁気回転子及び永久磁石がケース状の上部ヨークに収容された構造を有する非可逆回路素子において、仮着磁工程を省略できることから、製造コストを抑えることが可能となる。
図1は、本発明の好ましい実施形態による非可逆回路素子10を上面側から見た略斜視図である。 図2は、非可逆回路素子10を下面側から見た略斜視図である。 図3は、非可逆回路素子10の構成を説明するための略分解斜視図である。 図4は、回路基板部100の構造を説明するための略斜視図である。 図5は、回路基板部100を下側から見た略平面図である。 図6は、回路基板部100から磁性金属層140を省略した状態を示す略平面図である。 図7は、集合基板100Aの構成を示す略平面図である。 図8は、積層構造体200を構造を説明するための透視平面図である。 図9は、積層構造体200を構造を説明するための平面図である。 図10は、積層構造体200から中心導体210及び絶縁層202を削除した状態を示す平面図である。 図11は、積層構造体200から中心導体210,220及び絶縁層201,202を削除した状態を示す平面図である。 図12は、上部ヨーク300の構造を説明するための略斜視図である。 図13は、非可逆回路素子10のxz断面である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の好ましい実施形態による非可逆回路素子10の外観を示す略斜視図であり、図1は上側から見た図、図2は下側から見た図である。また、図3は、本実施形態による非可逆回路素子10の構成を説明するための略分解斜視図である。
本実施形態による非可逆回路素子10は表面実装型の非可逆回路素子であり、図1〜図3に示すように、回路基板部100と、積層構造体200と、フェライトコア20,30と、永久磁石40と、ケース状の上部ヨーク300とを備える。図3に示すように、積層構造体200は絶縁層201,202を介して中心導体210,220,230が積層された構造を有しており、上下方向からフェライトコア20,30で挟まれることによって磁気回転子Mを構成する。フェライトコア30の上部には永久磁石40が配置される。そして、磁気回転子M及び永久磁石40を回路基板部100に搭載した後、上部ヨーク300を回路基板部100に固定することによって、回路基板部100及び上部ヨーク300からなる空間に磁気回転子M及び永久磁石40が収容される。
図3に示すように、上部に位置するフェライトコア30のxy平面サイズは、積層構造体200のxy平面サイズと同じである。これに対し、下部に位置するフェライトコア20のxy平面サイズは、積層構造体200のxy平面サイズよりも小さく、回路基板部100に設けられた貫通孔110aに挿入される。フェライトコア20の厚み(z方向における大きさ)は、貫通孔110aの深さ(z方向における大きさ)とほぼ同じであり、したがって、フェライトコア20を貫通孔110aに挿入しても、フェライトコア20は回路基板部100から突出しない。一方、積層構造体200のxy平面サイズは、貫通孔110aのxy平面サイズよりも大きいため、積層構造体200を回路基板部100に表面実装することができる。
但し、本発明において、磁気回転子Mがフェライトコア20,30の両方を備えることは必須でなく、フェライトコア20,30の一方を省略しても構わない。また、フェライトコア20を貫通孔110aに収容することも必須でなく、フェライトコア20を回路基板部100上に載置しても構わない。但し、この場合、積層構造体200の接続パターンを回路基板部100に接続するために、例えば、積層構造体200の接続パターンをz方向に延在させる必要がある。これに対し、本実施形態のようにフェライトコア20を貫通孔110aに収容すれば、積層構造体200を回路基板部100に表面実装できることから、製造コストを低減することができるだけでなく、積層構造体200の構造を単純化することも可能となる。
図4は、回路基板部100の構造を説明するための略斜視図であり、上側から見た図である。また、図5は、回路基板部100を下側から見た略平面図である。尚、図4には、貫通孔110aに挿入されたフェライトコア20も示されている。
図4及び図5に示すように、回路基板部100は、樹脂などの絶縁材料からなる基板110と、基板110の上面111に形成された配線層120と、基板110の下面112に形成された磁性金属層140とを備えている。図6には、磁性金属層140を省略した状態が示されている。図6に示すように、基板110の下面112には、磁性金属層140の下層に位置する別の配線層130が設けられている。
図4に示すように、配線層120は複数の配線パターン121〜128を有している。また、図6に示すように、配線層130は複数の配線パターン131〜133,137を有している。配線パターン121〜128は、基板110の上面111に形成された銅(Cu)などからなる金属箔をパターニングすることによって形成される。同様に、配線パターン131〜133,137は、基板110の下面112に形成された銅(Cu)などからなる金属箔をパターニングすることによって形成される。
図5に示すように、磁性金属層140は、端子電極141〜146及び下部ヨーク147を有している。端子電極141〜146及び下部ヨーク147は、例えば鉄を主成分とする磁性金属材料からなり、配線層130の表面に例えば接着される。磁性金属層140には下部ヨーク147が含まれていることから、十分な厚さを確保する必要があり、少なくとも、配線層120,130よりも厚く設計される。磁性金属層140が鉄を主成分とする磁性金属材料からなる場合、腐食などを防止するため、その表面をニッケル(Ni)と銅(Cu)のメッキ膜で覆うことが好ましい。この場合、ニッケルメッキ膜は、磁性金属材料と銅メッキ膜の間に位置し、両者の密着性を高めるとともにバリアメタルとして機能する。また、メッキ膜の最表層が銅(Cu)であれば、表皮効果によって磁性金属層140の高周波抵抗を低減することも可能となる。
また、回路基板部100は、基板110を貫通して設けられたビア導体151〜158を備えている。図4及び図6に示すように、ビア導体151は配線パターン121と配線パターン131を接続し、ビア導体152は配線パターン122と配線パターン132を接続し、ビア導体153は配線パターン123と配線パターン133を接続する。また、ビア導体154〜158は、それぞれ配線パターン124〜128と配線パターン137を接続する。
図5に示すように、端子電極141〜143は、それぞれ配線パターン131〜133と重なるように設けられる。また、端子電極144〜146及び下部ヨーク147は、いずれも配線パターン137と重なるように設けられる。したがって、端子電極144〜146及び下部ヨーク147は、互いに同電位となり、実使用時においてはグランド電位が与えられる。ここで、下部ヨーク147は、貫通孔110aを覆うように設けられるとともに、y方向における両端が基板110から突出する。
回路基板部100は、個々に作製しても構わないが、図7に示す集合基板100Aを作製した後、x方向に延在するダイシングラインDx及びy方向に延在するダイシングラインDyに沿って集合基板100Aを切断することにより多数個取りすることが好ましい。
図8及び図9は、それぞれ積層構造体200を構造を説明するための透視平面図及び平面図である。
図8に示すように、積層構造体200は、樹脂材料などからなる絶縁層201,202を介して中心導体210,220,230が積層された構造を有している。図9に示すように、中心導体210は絶縁層202の上面に設けられた2本のストリップパターン210A,210Bからなり、時計の6時の位置から12時の位置に亘って延在する。中心導体210の一端は接続パターン211に接続され、中心導体210の他端は接続パターン212に接続される。
図10は、積層構造体200から中心導体210及び絶縁層202を削除した状態を示す平面図である。図10に示すように、中心導体220は、絶縁層201の上面に設けられた2本のストリップパターン220A,220Bからなり、時計の10時の位置から4時の位置に亘って延在する。中心導体220の一端は接続パターン221に接続され、中心導体220の他端は接続パターン222に接続される。
図11は、積層構造体200から中心導体210,220及び絶縁層201,202を削除した状態を示す平面図である。図11に示すように、中心導体230は絶縁層201の下面に設けられた2本のストリップパターン230A,230Bからなり、時計の2時の位置から8時の位置に亘って延在する。中心導体230の一端は接続パターン231に接続され、中心導体230の他端は接続パターン232に接続される。
上述した接続パターン211,212,221,222,231,232は、絶縁層201,202を貫通して設けられたビア導体241〜246、並びに、絶縁層201,202の側面に設けられた側面導体251〜256にそれぞれ接続され、これにより、いずれも絶縁層201の下面に引き出されている。絶縁層201の下面は、積層構造体200の一方の表面を構成する。
このような構造を有する積層構造体200は、回路基板部100に表面実装することができる。積層構造体200が回路基板部100に実装されると、接続パターン211,212,221,222,231,232がそれぞれ配線パターン121〜126に接続される。これにより、中心導体210,220,230の一端は、それぞれ配線パターン121〜123を介して端子電極141〜143に接続される。また、中心導体210,220,230の他端は、それぞれ配線パターン124〜126を介して端子電極144〜146及び下部ヨーク147に共通に接続される。
また、図3に示すように、配線パターン121と配線パターン127の間にはチップ型のコンデンサ161が接続され、配線パターン122と配線パターン127の間にはチップ型のコンデンサ162が接続され、配線パターン123と配線パターン128の間にはチップ型のコンデンサ163が接続される。これにより、中心導体210,220,230の一端は、それぞれコンデンサ161〜163を介してグランドに接続されることになる。コンデンサ161〜163の高さが積層構造体200及びフェライトコア30の合計厚さよりも低い場合には、図13に示すように、コンデンサ161〜163を基板110と永久磁石40の間に配置することができる。
図12は、上部ヨーク300の構造を説明するための略斜視図である。
図12に示すように、上部ヨーク300は、磁気回転子M及び永久磁石40を上面側から覆う天板部305と、磁気回転子M及び永久磁石40を側面側から覆う側板部301〜304を有している。天板部305はxy平面を構成し、側板部301,302はxz平面を構成し且つ互いに向かい合い、側板部303,304はyz平面を構成し且つ互いに向かい合う。そして、図1及び図2に示すように、上部ヨーク300の側板部301,302の端部は、下部ヨーク147のy方向における一端及び他端にそれぞれ固定される。上部ヨーク300と下部ヨーク147の固定は、溶接によって行うことが可能である。これにより、上部ヨーク300及び下部ヨーク147によって磁気回路が構成されるとともに、磁気回転子Mと永久磁石40が回路基板部100と上部ヨーク300の間に固定収容される。
さらに、上部ヨーク300の側板部303,304は、板バネ部311,312を有している。板バネ部311,312は、それぞれ側板部303,304の本体から僅かに内側に折り曲げられており、板バネ部311の内壁と板バネ部312の内壁のx方向における間隔は、永久磁石40のx方向における幅よりも僅かに狭くなるよう設計される。このため、上部ヨーク300に永久磁石40を収容すると、非可逆回路素子10のxz断面である図13に示すように、永久磁石40は、板バネ部311,312によって挟まれるよう付勢される。これにより、非可逆回路素子10の組み立て工程において、着磁前の永久磁石40を上部ヨーク300に収容した場合、板バネ部311,312の付勢により永久磁石40が上部ヨーク300の内部に保持されることから、永久磁石40を重力方向に向けても、上部ヨーク300から脱落することがない。その結果、永久磁石40の脱落を防止するための永久磁石40に対する仮着磁工程が不要となり、製造コストをより削減することが可能となる。
非可逆回路素子10の製造工程においては、磁気回転子Mを回路基板部100に搭載するとともに、上部ヨーク300の天板部305が下側(重力方向)を向いた状態で上部ヨーク300の内部に未着磁の永久磁石40を収容する。そして、上部ヨーク300を上下反転させて回路基板部100に装着し、溶接などを行うことによって、側板部301,302の端部を下部ヨーク147に固定する。そして、最後に永久磁石40を着磁すれば、非可逆回路素子10が完成する。ここで、仮に上部ヨーク300に板バネ部311,312が設けられておらず、単なる蓋状体である場合には、上部ヨーク300を上下反転させる際に、着磁されていない永久磁石40が重力によって上部ヨーク300から脱落してしまう。これを防止するためには、永久磁石40が重力によって脱落しない程度に仮着磁を行う必要があるが、この場合には、仮着磁工程を追加する必要が生じる。
しかしながら、本実施形態による非可逆回路素子10は、上部ヨーク300に板バネ部311,312が設けられており、板バネ部311,312の付勢によって永久磁石40が上部ヨーク300内に保持されることから、仮着磁を行う必要がなくなり、工程数を削減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態による非可逆回路素子10は、回路基板部100を構成する基板110の下面112に磁性金属層140が設けられており、磁性金属層140の一部が端子電極141〜146として用いられ、他の部分が下部ヨーク147として用いられることから、基板の側面から下面にヨークが回り込む構造を採る必要がなくなる。これにより、基板の厚みを局所的に薄くするなどの高度な加工が不要となることから、製造コストを抑えることが可能となる。しかも、端子電極141〜146と下部ヨーク147は同一平面を構成することから、マザーボードに非可逆回路素子10を実装した場合に、下部ヨーク147とマザーボードの干渉も生じない。
また、本実施形態においては、回路基板部100に貫通孔110aが設けられており、貫通孔110aの内部にフェライトコア20が収容されることから、磁気回転子Mを構成する積層構造体200を回路基板部100に表面実装することが可能となり、製造コストをより抑えることが可能となる。しかも、積層構造体200は、中心導体を折りたたむことによって作製される従来の構造とは異なり、絶縁層201,202の表面に中心導体210,220,230を構成する導体パターンが形成された構造を有していることから、作製が容易であるとともに、一般的な多層基板のように集合基板を用いて多数個取りすることも可能となる。
さらに、本実施形態においては、上部ヨーク300に板バネ部311,312が設けられており、板バネ部311,312の付勢によって永久磁石40が上部ヨーク300内に保持されることから、組み立て工程において仮着磁を行う必要もない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
10 非可逆回路素子
20,30 フェライトコア
40 永久磁石
100 回路基板部
100A 集合基板
110 基板
110a 貫通孔
111 基板の上面
112 基板の下面
120,130 配線層
121〜128,131〜133,137 配線パターン
140 磁性金属層
141〜146 端子電極
147 下部ヨーク
151〜158 ビア導体
161〜163 コンデンサ
200 積層構造体
201,202 絶縁層
210,220,230 中心導体
210A,210B,220A,220B,230A,230B ストリップパターン
211,212,221,222,231,232 接続パターン
241〜246 ビア導体
251〜256 側面導体
300 上部ヨーク
301〜304 側板部
305 天板部
311,312 板バネ部
Dx,Dy ダイシングライン
M 磁気回転子

Claims (3)

  1. 磁気回転子と、
    前記磁気回転子に磁界を印加する永久磁石と、
    下部ヨークと、
    前記下部ヨークに固定され、前記磁気回転子及び前記永久磁石を収容する上部ヨークと、を備え、
    前記上部ヨークは、前記磁気回転子及び前記永久磁石を上面側から覆う天板部と、前記磁気回転子及び前記永久磁石を側面側から覆い、互いに向かい合う第1及び第2の側板部を含み、
    前記第1及び第2の側板部は、それぞれ第1及び第2の板バネ部を有し、
    前記永久磁石は、前記第1及び第2の板バネ部に挟まれるよう付勢されていることを特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記上部ヨークは、前記磁気回転子及び前記永久磁石を側面側から覆い、互いに向かい合う第3及び第4の側板部をさらに含み、
    前記第3の側板部の端部は前記下部ヨークの一端に固定され、
    前記第4の側板部の端部は前記下部ヨークの他端に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 上面及び下面を有する基板をさらに備え、
    前記磁気回転子は、前記基板の前記上面に設けられ、
    前記下部ヨークは、前記基板の前記下面に設けられ、
    前記下部ヨークの前記一端及び他端は、前記基板から突出していることを特徴とする請求項2に記載の非可逆回路素子。
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