JP2021050777A - 装置 - Google Patents

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航太朗 阿部
Kotaro Abe
航太朗 阿部
一貴 寺田
Kazutaka Terada
一貴 寺田
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Abstract

【課題】アクチュエータを備え、このアクチュエータに異常が発生しているか否かを簡単かつ適切に判定できる装置を提供する。【解決手段】流体が供給されるシリンダと、シリンダに挿入されるピストンロッドと、を含み、シリンダに供給される流体によってピストンロッドが第1位置と第2位置との間を移動するアクチュエータと、アクチュエータに異常が発生しているか否かを判定する判定ユニット56と、を備える装置であって、判定ユニットは、ピストンロッドを第1位置から第2位置へと移動させる際に要する時間を測定する測定部56aと、時間の基準値が記憶される基準値記憶部56cと、測定部によって測定された時間と基準値記憶部に記憶された基準値とを比較して、測定部によって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲外である場合にアクチュエータに異常が発生していると判定する判定部56bと、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、流体によって駆動されるアクチュエータを備えた装置に関する。
電子機器に組み込まれるデバイスチップの製造工程では、半導体ウェーハや樹脂パッケージ基板に代表される板状の被加工物が、切削装置やレーザー加工装置等の加工装置によって加工される。これらの加工装置は、一般に、エア等の流体によって駆動されるアクチュエータを備えている(例えば、特許文献1参照)。
このアクチュエータは、例えば、外部から流体が供給されるシリンダと、シリンダに挿入されるピストンロッドと、を含んでいる。シリンダへの流体の供給を制御することによって、ピストンロッドは、2つの位置の間を移動する。シリンダにはセンサが取り付けられており、ピストンロッドの位置は、このセンサによって検出される。
特開2007−98536号公報
上述のようなアクチュエータは、周囲を汚染することなく高速に動作するので、クリーンルーム内に設置される加工装置等の駆動源に適している。一方で、この種のアクチュエータは、流体を供給する配管とシリンダとの接続に不具合が生じたり、ピストンロッドが変形したりすると、正常に動作しなくなってしまう。
アクチュエータが正常に動作しなくなると、被加工物の加工に悪影響を与える可能性が高いので、このような場合には、アクチュエータの調整や修理等をできる限り速やかに実行する必要がある。しかしながら、これまでのところ、アクチュエータに異常が発生しているか否かを簡単且つ適切に検出できる技術が存在しなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アクチュエータを備え、このアクチュエータに異常が発生しているか否かを簡単かつ適切に判定できる装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、流体が供給されるシリンダと、該シリンダに挿入されるピストンロッドと、を含み、該シリンダに供給される流体によって該ピストンロッドが第1位置と第2位置との間を移動するアクチュエータと、該アクチュエータに異常が発生しているか否かを判定する判定ユニットと、を備え、該判定ユニットは、該ピストンロッドを該第1位置から該第2位置へと移動させる際に要する時間を測定する測定部と、該時間の基準値が記憶される基準値記憶部と、該測定部によって測定された該時間と該基準値記憶部に記憶された該基準値とを比較して、該測定部によって測定された該時間が該基準値によって規定される時間の範囲内である場合に該アクチュエータに異常が発生していないと判定し、該測定部によって測定された該時間が該基準値によって規定される時間の範囲外である場合に該アクチュエータに異常が発生していると判定する判定部と、該判定部によって該アクチュエータに異常が発生していると判定された場合に該判定の結果を報知する報知部と、を含む装置が提供される。
本発明の一態様にかかる装置は、ピストンロッドを第1位置から第2位置へと移動させる際に要する時間を測定する測定部と、時間の基準値が記憶される基準値記憶部と、測定部によって測定された時間と基準値記憶部に記憶された基準値とを比較して、測定部によって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲内である場合にアクチュエータに異常が発生していないと判定し、測定部によって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲外である場合にアクチュエータに異常が発生していると判定する判定部と、を含む判定ユニットを備えている。よって、ピストンロッドを第1位置から第2位置へと移動させるだけで、アクチュエータに異常が発生しているか否かを簡単且つ適切に判定できる。
図1は、切削装置を模式的に示す斜視図である。 図2は、切削装置が備えるアクチュエータの構造を模式的に示す断面図である。 図3(A)は、アクチュエータのピストン及びピストンロッドが縮み位置にある状態を模式的に示す断面図であり、図3(B)は、アクチュエータのピストン及びピストンロッドが伸び位置にある状態を模式的に示す断面図である。 図4は、切削装置が備える制御ユニット等を模式的に示す機能ブロック図である。 図5(A)は、制御ユニットの測定部による測定の結果の第1例を示すグラフであり、図5(B)は、制御ユニットの測定部による測定の結果の第2例を示すグラフである。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる切削装置(装置)2を模式的に示す斜視図である。なお、以下の説明で用いられるX軸方向(加工送り方向、前後方向)、Y軸方向(割り出し送り方向、左右方向)、及びZ軸方向(高さ方向、上下方向)は、互いに垂直である。
図1に示すように、切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を備えている。基台4の角部には、開口4aが形成されており、この開口4aには、昇降機構(不図示)によって昇降するカセット支持台6が配置されている。カセット支持台6の上面には、複数の被加工物11を収容できるカセット8が載せられる。なお、図1では、説明の便宜上、カセット8の輪郭のみを示している。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体を用いて形成された円盤状のウェーハ(半導体ウェーハ)である。この被加工物11の表面側は、互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)によって複数の小領域に区画されており、各小領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイスが形成されている。
被加工物11の裏面側には、被加工物11よりも径の大きいテープ(ダイシングテープ)13が貼付されている。テープ13の外周部分は、被加工物11を囲む環状のフレーム15に固定されている。被加工物11は、このテープ13を介してフレーム15に支持された状態でカセット8に収容される。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体を用いて形成された円盤状のウェーハを被加工物11としているが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等を用いて形成された基板等を被加工物11として用いることもできる。
同様に、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。被加工物11には、デバイスが形成されていなくても良い。また、テープ13は、被加工物11の表面側に貼付されても良い。テープ13に代えて、保護プレート等を被加工物11に貼付することもできる。
開口4aの側方には、X軸方向に長い開口4bが形成されている。開口4b内には、X軸移動テーブル(不図示)をX軸方向に移動させるボールねじ式のX軸移動機構(加工送りユニット)10が配置されている。X軸移動テーブルの上方には、テーブルカバー10aが配置されている。また、テーブルカバー10aの前後には、蛇腹状の防塵防滴カバー10bが取り付けられている。
X軸移動テーブルの上部には、加工の際に被加工物11を保持するチャックテーブル12が、テーブルカバー10aから露出する態様で取り付けられている。チャックテーブル12は、モータ等の回転駆動源(不図示)に接続されており、Z軸方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル12は、上述したX軸移動機構10によってX軸移動テーブル等とともにX軸方向に移動する(加工送り)。
チャックテーブル12の上面の一部は、被加工物11を保持する保持面12aになる。この保持面12aは、チャックテーブル12の内部に形成された吸引路(不図示)等を介して吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル12の周囲には、被加工物11を支持するフレーム15を固定できる4個のクランプ14が設けられている。
開口4bの上方には、Y軸方向に平行な状態を維持しながら接近、離隔される一対のガイドレール16が配置されている。一対のガイドレール16は、それぞれ、フレーム15を下方から支持する支持面と、支持面に概ね垂直な側面とを備え、カセット8から引き出されたフレーム15をX軸方向において挟み込んで所定の位置に合わせる。
基台4の上方には、門型の第1支持構造18が開口4bを跨ぐように配置されている。第1支持構造18の前面(ガイドレール16側の面)には、Y軸駆動用のアクチュエータ20やZ軸駆動用のアクチュエータ22等を介して第1保持ユニット24が設けられている。
第1保持ユニット24は、例えば、フレーム15の上面に接触してこのフレーム15を吸着し、Y軸駆動用のアクチュエータ20によってY軸方向に移動するとともに、Z軸駆動用のアクチュエータ22によってZ軸方向に移動する。第1保持ユニット24の開口4a側には、フレーム15を把持できる把持機構24aが設けられている。
例えば、把持機構24aでフレーム15を把持してから第1保持ユニット24をY軸方向に移動させれば、カセット8内のフレーム15を一対のガイドレール16に引き出し、又は、一対のガイドレール16上のフレーム15をカセット8に挿入できる。なお、一対のガイドレール16でフレーム15の位置を合わせた後には、第1保持ユニット24でこのフレーム15(被加工物11)を吸着してチャックテーブル12へと搬送する。
また、第1支持構造18の前面には、アクチュエータ20の上方に配置されたY軸駆動用のアクチュエータ26やZ軸駆動用のアクチュエータ28等を介して第2保持ユニット30が設けられている。第2保持ユニット30は、例えば、フレーム15の上面に接触してこのフレーム15を吸着し、Y軸駆動用のアクチュエータ26によってY軸方向に移動するとともに、Z軸駆動用のアクチュエータ28によってZ軸方向に移動する。
第1支持構造18の後方には、門型の第2支持構造32が配置されている。第2支持構造32の前面(第1支持構造18側の面)には、それぞれボールねじ式のY軸Z軸移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)34を介して2組の切削ユニット(加工ユニット)36が設けられている。各切削ユニット36は、対応するY軸Z軸移動機構34によってY軸方向に移動する(割り出し送り)とともに、Z軸方向に移動する(切り込み送り)。
各切削ユニット36は、Y軸方向に概ね平行な回転軸となるスピンドル(不図示)を備えている。各スピンドルの一端側には、円環状の切削ブレード38が装着されている。各スピンドルの他端側には、モータ等の回転駆動源(不図示)が接続されている。また、切削ブレード38の傍には、被加工物11や切削ブレード38に純水等の液体を供給できるノズルが配置されている。
このノズルから液体を供給しながら、回転させた切削ブレード38をチャックテーブル12に保持された被加工物11に切り込ませることで、被加工物11を切削加工できる。切削ユニット36に隣接する位置には、チャックテーブル12に保持された被加工物11等を撮像するための撮像ユニット40が設けられている。この撮像ユニット40も、Y軸Z軸移動機構34によってY軸方向に移動するとともに、Z軸方向に移動する。
基台4の後側には、切削ユニット36の切削ブレード38を自動で交換できるオートブレードチェンジャー42が配置されている。オートブレードチェンジャー42は、切削ブレード38をスピンドルに固定するナット(不図示)を着脱する際に使用されるナット着脱ユニット44と、切削ブレード38を着脱する際に使用されるブレード着脱ユニット46と、を含む。
ナット着脱ユニット44は、ナットを把持できるように構成された円筒状のナット把持部44aを備えている。ナット把持部44aには、Y軸駆動用のアクチュエータ44bが接続されており、ナット把持部44aは、このアクチュエータ44bによってY軸方向に移動する。また、ナット把持部44aには、モータ等の回転駆動源(不図示)が接続されており、ナット把持部44aは、この回転駆動源によってZ軸方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。
一方で、ブレード着脱ユニット46は、切削ブレード38を把持できるように構成された円筒状のブレード把持部46aを備えている。ブレード把持部46aには、Y軸駆動用のアクチュエータ46bが接続されており、ブレード把持部46aは、このアクチュエータ46bによってY軸方向に移動する。
ナット着脱ユニット44とブレード着脱ユニット46とは、移動機構(不図示)に支持されており、この移動機構によって、切削ユニット36に隣接する着脱位置と、着脱位置の後方の退避位置と、の間を移動する。退避位置には、切削ブレード38を掛けることのできるブレードラック48が設けられている。
開口4bに対して開口4aと反対側の位置には、洗浄ユニット50が配置されている。洗浄ユニット50は、筒状の洗浄空間内で被加工物11を保持するテーブル52を備えている。テーブル52の下部には、テーブル52を所定の速さで回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が接続されている。
テーブル52の上方には、テーブル52により保持された被加工物11に向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアーとを混合した混合流体)を噴射するノズル54が配置されている。被加工物11を保持したテーブル52を回転させて、ノズル54から洗浄用の流体を噴射することで、被加工物11は洗浄される。
切削ユニット36で被加工物11を切削加工した後には、例えば、第2保持ユニット30でフレーム15を吸着して洗浄ユニット50へと搬入する。洗浄ユニット50で被加工物11を洗浄した後には、例えば、第1保持ユニット24でフレーム15を吸着して一対のガイドレール16に載せ、その後、フレーム15を把持機構24aで把持してカセット8に収容する。
カセット支持台6を昇降させる昇降機構、X軸移動機構10、チャックテーブル12に接続された回転駆動源、一対のガイドレール16、アクチュエータ20、アクチュエータ22、第1保持ユニット24、アクチュエータ26、アクチュエータ28、第2保持ユニット30、Y軸Z軸移動機構34、切削ユニット36、撮像ユニット40、オートブレードチェンジャー42、洗浄ユニット50等の構成要素には、制御ユニット(判定ユニット)56が接続されている。
制御ユニット56は、被加工物11の適切な切削加工が実現されるように、各構成要素を制御する。制御ユニット56は、代表的には、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、フラッシュメモリ等の記憶装置を含むコンピュータによって構成される。記憶装置に記憶されたソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御ユニット56の機能が実現される。
上述した各構成要素は、切削装置2の外観を構成するカバー(不図示)によって覆われている。このカバーの側面には、ユーザインタフェースとなるタッチパネル(報知ユニット)58が設けられている。また、カバーの上面には、表示灯(報知ユニット)60が配置されている。タッチパネル58や表示灯60も、制御ユニット56に接続されている。
図2は、本実施形態の切削装置2が備えるアクチュエータ22の構造を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態のアクチュエータ20、アクチュエータ22、アクチュエータ26、アクチュエータ28、アクチュエータ44b及びアクチュエータ46bの基本的な構造は同じである。よって、ここでは、アクチュエータ22の構造についてのみ説明する。
図2に示すように、本実施形態のアクチュエータ22は、一端が閉じられた円筒状のシリンダ62を備えている。つまり、シリンダ62の他端側には、シリンダ62の内側の空間62aとシリンダ62の外部とを接続する円形の開口62bが設けられている。空間62a内には、空間62aに対応する大きさの円柱状のピストン64がシリンダ62の長手方向(円筒の高さに相当する方向)にスライドできる態様で収容されている。
ピストン64の開口62b側の面には、開口62bに対応する太さの棒状のピストンロッド66の一端(基端)が接続されている。ピストンロッド66の他端側(先端側)の一部は、開口62bを通じてシリンダ62の外部に露出しており、この他端側の一部には、上述した第1保持ユニット24が接続されている。つまり、ピストンロッド66は、開口62bを通じてシリンダ62の内側の空間62aに挿入されている。このピストンロッド66は、ピストン64とともにシリンダ62の長手方向にスライドする。
シリンダ62の一端側の側壁には、エア(流体)を通過させる第1流路62cが形成されている。第1流路62cには、配管等を介してエアの供給源(不図示)や吸引源(不図示)が接続されている。また、この配管内には、供給源からのエアの供給又は吸引源によるエアの排出を選択し、且つ、エアの流量を調整できるように構成されたバルブが設けられている。
そのため、バルブによってエアの流れを制御することで、ピストン64により仕切られる空間62aのうちのシリンダ62の一端側(以下、空間62aの一端側)に所望の流量でエアを供給したり、この空間62aの一端側から所望の流量でエアを排出したりすることができる。
同様に、シリンダ62の他端側の側壁には、エア(流体)を通過させる第2流路62dが形成されている。第2流路62dには、配管等を介してエアの供給源(不図示)や吸引源(不図示)が接続されている。また、この配管内には、供給源からのエアの供給又は吸引源によるエアの排出を選択し、且つ、エアの流量を調整できるように構成されたバルブが設けられている。
そのため、バルブによってエアの流れを制御することで、ピストン64により仕切られる空間62aのうちのシリンダ62の他端側(以下、空間62aの他端側)に所望の流量でエアを供給したり、この空間62aの他端側から所望の流量でエアを排出したりすることができる。
上述のように、ピストン64は、シリンダ62の長手方向に沿ってスライドできるように空間62a内に収容されている。そのため、空間62aの一端側にエアを供給し、空間62aの他端側からエアを排出すると、空間62aの一端側の圧力と空間62aの他端側の圧力とが変化して、シリンダ62の一端から他端へと向かう方向(以下、第1方向)にピストン64が移動する。
一方で、空間62aの一方側からエアを排出し、空間62aの他端側にエアを供給すると、空間62aの一端側の圧力と空間62aの他端側の圧力とが変化して、シリンダ62の他端から一端へと向かう方向(以下、第2方向)にピストン64が移動する。空間62aの一端側には、第1ストッパー62eが配置されており、空間62aの他端側には、第2ストッパー62fが配置されている。
そのため、ピストン64が第1方向へ移動して第1ストッパー62eに接触すると、ピストン64及びピストンロッド66は、この第1ストッパー62eによって決まる縮み位置(第1位置)で止まる。同様に、ピストン64が第2方向へ移動して第2ストッパー62fに接触すると、ピストン64及びピストンロッド66は、この第2ストッパー62fによって決まる伸び位置(第2位置)で止まる。
図3(A)は、アクチュエータ22のピストン64及びピストンロッド66が縮み位置にある状態を模式的に示す断面図であり、図3(B)は、アクチュエータ22のピストン64及びピストンロッド66が伸び位置にある状態を模式的に示す断面図である。このように、本実施形態のアクチュエータ22は、シリンダ62に供給されるエアとシリンダ62から排出されるエアとによってピストン64及びピストンロッド66が縮み位置と伸び位置との間を移動する空気圧型のアクチュエータ(いわゆる、エアシリンダ)である。
シリンダ62の外部には、センサユニット68が設けられている。センサユニット68は、例えば、シリンダ62の一端側に配置される第1マグネットセンサ68aと、シリンダ62の他端側に配置される第2マグネットセンサ68bと、を含み、ピストン64の移動によって変化する磁界に基づいて、ピストン64及びピストンロッド66の位置を検知する。
図4は、本実施形態の切削装置2が備える制御ユニット56等を模式的に示す機能ブロック図である。なお、ここでは、主に、制御ユニット56とアクチュエータ22との関係について説明するが、制御ユニット56と、アクチュエータ20、アクチュエータ26、アクチュエータ28、アクチュエータ44b又はアクチュエータ46b等との関係も同じである。
図4に示すように、制御ユニット56は、アクチュエータ22のセンサユニット68に接続された測定部56aを備えている。この測定部56aは、センサユニット68によって検知されるピストン64及びピストンロッド66の位置の情報を利用して、ピストン64及びピストンロッド66を縮み位置から伸び位置まで移動させる際に要する時間、又はピストン64及びピストンロッド66を伸び位置から縮み位置まで移動させる際に要する時間を測定する。
測定部56aによって測定された時間の情報は、制御ユニット56が備える判定部56bへと送られる。判定部56bは、所定の基準値が記憶される基準値記憶部56cに対してアクセスできるように構成されている。基準値記憶部56cに記憶される基準値は、例えば、測定部56aによって測定される時間の許容範囲に基づいて予め決定され、アクチュエータ22に異常が発生しているか否かを判定する際の基準として用いられる。
具体的には、判定部56bは、測定部56aによって測定された時間と、基準値記憶部56cに記憶された基準値と、を比較して、測定部56aによって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲(すなわち、許容範囲)内であるか否かを判定する。基準値としては、代表的には、許容範囲の下限値と上限値とが採用される。
測定部56aによって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲内である場合、判定部56bは、アクチュエータ22に異常が発生していないと判定する。これに対して、測定部56aによって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲外である場合、判定部56bは、アクチュエータ22に異常が発生していると判定する。
ここで、ピストン64及びピストンロッド66を縮み位置から伸び位置まで移動させる際に要する時間の基準値として、AとBとが記憶されている場合を考える(A<B)。例えば、ピストン64及びピストンロッド66を縮み位置から伸び位置まで移動させる際に測定部56aによって測定された時間をΔtとして、A≦Δt≦Bを満たす場合、判定部56bは、アクチュエータ22に異常が発生していないと判定する。
一方で、Δt<A、又は、B<Δtを満たす場合、判定部56bは、アクチュエータ22に異常が発生していると判定する。このように、実際に測定される時間Δtと、基準値A、Bとを比較することで、アクチュエータ22に異常が発生しているか否かを簡単且つ適切に判定できるようになる。
なお、ここでは、基準値として、許容範囲の下限値と上限値とを採用する場合を例に挙げたが、他の値を基準値としても良い。また、ここでは、ピストン64及びピストンロッド66を縮み位置から伸び位置まで移動させる際に要する時間を測定する場合を例に挙げたが、ピストン64及びピストンロッド66を伸び位置から縮み位置まで移動させる際に要する時間を測定する場合も同様である。
判定部56bによる判定の結果は、制御ユニット56内の報知部56dへと送られる。報知部56dは、タッチパネル58や表示灯60に接続されており、例えば、判定部56bによってアクチュエータ22に異常が発生していると判定された場合には、タッチパネル58や表示灯60によってこの判定の結果を報知する。
具体的には、例えば、報知部56dは、アクチュエータ22に異常が発生していることを示す文字や画像等をタッチパネル58に表示させる。また、例えば、報知部56dは、表示灯60を発光、又は点滅させる。これにより、切削装置2のオペレータ等は、アクチュエータ22に異常が発生していることを認識できる。なお、報知部56dは、判定部56bによってアクチュエータ22に異常が発生していないと判定された場合にも、タッチパネル58や表示灯60によってこの判定の結果を報知して良い。
図5(A)は、制御ユニット56の測定部56aによる測定の結果の第1例を示すグラフであり、図5(B)は、測定部56aによる測定の結果の第2例を示すグラフである。なお、図5(A)及び図5(B)の横軸は、測定部56aによる測定が行われた時点tを表しており、縦軸は、測定部56aによって測定された時間Δtを表している。
図5(A)の第1例では、時点がt、t、t、t、t、tと進むにつれて、移動に要する時間Δtが短くなっている。そして、時点tで測定される時間Δtが、基準値Aを下回っている。そのため、時点tでの測定が行われた後には、判定部56bによってアクチュエータ22に異常が発生していると判定されることになる。
図5(B)の第2例では、時点がt、t、t、t、t、tと進むにつれて、移動に要する時間Δtが長くなっている。そして、時点tで測定される時間Δtは、基準値Bを上回っている。そのため、時点tでの測定が行われた後には、判定部56bによってアクチュエータ22に異常が発生していると判定されることになる。
なお、第1例のように時間Δtが短くなるのは、例えば、エアの流量が正常時より多くなっているためであり、エアの供給及び排出を制御するコントローラの故障等が原因と考えられる。また、第2例のように時間Δtが長くなるのは、例えば、エアの流量が正常時より少なくなっているため、又は、可動部の抵抗が大きくなっているためであり、ピストンロッド66等の変形、エアの供給及び排出を制御するコントローラの故障、配管の不具合等が原因と考えられる。
以上のように、本実施形態の切削装置2は、ピストンロッド66を縮み位置(第1位置)から伸び位置(第2位置)へと移動させる際に要する時間を測定する測定部56aと、時間の基準値が記憶される基準値記憶部56cと、測定部56aによって測定された時間と基準値記憶部56cに記憶された基準値とを比較して、測定部56aによって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲内である場合にアクチュエータ22に異常が発生していないと判定し、測定部56aによって測定された時間が基準値によって規定される時間の範囲外である場合にアクチュエータ22に異常が発生していると判定する判定部56bと、を含む制御ユニット(判定ユニット)56を備えている。よって、ピストンロッド66を縮み位置から伸び位置へと移動させるだけで、アクチュエータ22に異常が発生しているか否かを簡単且つ適切に判定できる。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上述した実施形態では、空気圧型のアクチュエータ22等を備える切削装置2を例示したが、本発明のアクチュエータは、少なくとも流体によって駆動されるものであれば良い。例えば、オイルによって駆動される油圧型のアクチュエータを用いることもできる。
また、例えば、上述した実施形態では、板状の被加工物11を切削加工する際に用いられる切削装置2について説明したが、本発明の装置は、少なくともシリンダに供給される流体によってピストンロッドが2つの位置(第1位置及び第2位置)の間を移動するアクチュエータを含んでいれば、必ずしも切削装置2でなくて良い。
例えば、本発明の装置には、被加工物をレーザービームによって加工する際に用いられるレーザー加工装置や、被加工物を研削加工する際に用いられる研削装置、被加工物を研磨加工する際に用いられる研磨装置等が含まれる。また、本発明の装置は、必ずしも加工装置でなくて良い。例えば、対象を洗浄する際に用いられる洗浄装置等も、本発明の装置に含まれる。
また、上述した実施形態では、ピストン64及びピストンロッド66を縮み位置から伸び位置まで移動させる際に要する時間を測定する例を主に説明したが、ピストン64及びピストンロッド66を伸び位置から縮み位置まで移動させる際に要する時間が測定されても良い。すなわち、移動の開始点である第1位置と、移動の終了点である第2位置と、の関係を任意に入れ替えることができる。
その他、上述した実施形態や変形例等にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 :切削装置(装置)
4 :基台
4a :開口
4b :開口
6 :カセット支持台
8 :カセット
10 :X軸移動機構(加工送りユニット)
10a :テーブルカバー
10b :防塵防滴カバー
12 :チャックテーブル
12a :保持面
14 :クランプ
16 :ガイドレール
18 :第1支持構造
20 :アクチュエータ
22 :アクチュエータ
24 :第1保持ユニット
24a :把持機構
26 :アクチュエータ
28 :アクチュエータ
30 :第2保持ユニット
32 :第2支持構造
34 :Y軸Z軸移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)
36 :切削ユニット(加工ユニット)
38 :切削ブレード
40 :撮像ユニット
42 :オートブレードチェンジャー
44 :ナット着脱ユニット
44a :ナット把持部
44b :アクチュエータ
46 :ブレード着脱ユニット
46a :ブレード把持部
46b :アクチュエータ
48 :ブレードラック
50 :洗浄ユニット
52 :テーブル
54 :ノズル
56 :制御ユニット(判定ユニット)
56a :測定部
56b :判定部
56c :基準値記憶部
56d :報知部
58 :タッチパネル(報知ユニット)
60 :表示灯(報知ユニット)
62 :シリンダ
62a :空間
62b :開口
62c :第1流路
62d :第2流路
62e :第1ストッパー
62f :第2ストッパー
64 :ピストン
66 :ピストンロッド
68 :センサユニット
68a :第1マグネットセンサ
68b :第2マグネットセンサ
11 :被加工物
13 :テープ(ダイシングテープ)
15 :フレーム

Claims (1)

  1. 流体が供給されるシリンダと、該シリンダに挿入されるピストンロッドと、を含み、該シリンダに供給される流体によって該ピストンロッドが第1位置と第2位置との間を移動するアクチュエータと、
    該アクチュエータに異常が発生しているか否かを判定する判定ユニットと、を備え、
    該判定ユニットは、
    該ピストンロッドを該第1位置から該第2位置へと移動させる際に要する時間を測定する測定部と、
    該時間の基準値が記憶される基準値記憶部と、
    該測定部によって測定された該時間と該基準値記憶部に記憶された該基準値とを比較して、該測定部によって測定された該時間が該基準値によって規定される時間の範囲内である場合に該アクチュエータに異常が発生していないと判定し、該測定部によって測定された該時間が該基準値によって規定される時間の範囲外である場合に該アクチュエータに異常が発生していると判定する判定部と、
    該判定部によって該アクチュエータに異常が発生していると判定された場合に該判定の結果を報知する報知部と、を含むことを特徴とする装置。
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