JP2021049855A - ガスジェネレータの取付部構造、シートベルト装置、ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法 - Google Patents

ガスジェネレータの取付部構造、シートベルト装置、ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021049855A
JP2021049855A JP2019173848A JP2019173848A JP2021049855A JP 2021049855 A JP2021049855 A JP 2021049855A JP 2019173848 A JP2019173848 A JP 2019173848A JP 2019173848 A JP2019173848 A JP 2019173848A JP 2021049855 A JP2021049855 A JP 2021049855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular portion
gas generator
gas
tubular
gas conduit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019173848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7279597B2 (ja
Inventor
雅人 長尾
Masahito Nagao
雅人 長尾
育男 野田
Ikuo Noda
育男 野田
永田 智紀
Tomonori Nagata
智紀 永田
雅徳 鵜飼
Masanori Ukai
雅徳 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2019173848A priority Critical patent/JP7279597B2/ja
Publication of JP2021049855A publication Critical patent/JP2021049855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7279597B2 publication Critical patent/JP7279597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】かしめ用のパンチからガス導管に入力される荷重を受ける治具とガス導管との接触面積が狭くなることを抑制する。【解決手段】ガスジェネレータの取付部構造は、ガスジェネレータ28と、ガスジェネレータ28が取付けられたシリンダ30と、を備えている。シリンダ30は、筒状に形成されかつガスジェネレータ28が発生したガスが供給される第1筒状部34と、第1筒状部34に接続されていると共に第1筒状部34とは反対側が開放されかつその内径及び外径が第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径に設定された第2筒状部36と、を有している。第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の端部が径方向内側へ折曲げられた状態で、ガスジェネレータ28がシリンダ30に取付けられている。第2筒状部36における第1筒状部34側の径方向への厚みT2が、第1筒状部34の径方向への厚みT1よりも厚くなっている。【選択図】図4

Description

本発明は、ガスジェネレータの取付部構造、シートベルト装置、ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法に関する。
下記特許文献1には、シートベルト装置のリトラクタの一部を構成するガス導管(取付管)及びこのガス導管に取付けられたガスジェネレータが開示されている。この文献に記載されたガスジェネレータは、ガス導管に挿入されて、当該ガス導管の端部がかしめ用のパンチによって径方向内側へ向けて折曲げられる(かしめられる)ことによって当該ガス導管に取付けられている。
ところで、ガス導管の端部をかしめることによりガスジェネレータをガス導管に取付ける構成では、ガス導管の端部をかしめる際に、かしめ用のパンチからガス導管に荷重が入力される。そのため、この荷重を受ける治具とガス導管との接触面積が狭くなると、ガス導管の端部をかしめる際に、ガス導管がずれ動くことが考えられる。
特開2016−60430号公報
本発明は上記事実を考慮し、かしめ用のパンチからガス導管に入力される荷重を受ける治具とガス導管との接触面積が狭くなることを抑制することができるガスジェネレータの取付部構造、シートベルト装置、ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法を得ることが目的である。
第1の態様に係るガスジェネレータの取付部構造は、作動されることでガスを発生させるガスジェネレータと、筒状に形成されかつ前記ガスジェネレータが発生したガスが供給される第1筒状部と、前記第1筒状部に接続されていると共に前記第1筒状部とは反対側が開放されかつその内径及び外径が前記第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径に設定された第2筒状部と、を有し、前記ガスジェネレータが挿入された状態かつ前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の端部が径方向内側へ折曲げられた状態で前記ガスジェネレータが取付けられたガス導管と、を備え、前記第2筒状部における前記第1筒状部側の径方向への厚みが、前記第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くなっている。
第2の態様に係るガスジェネレータの取付部構造は、第1の態様のガスジェネレータの取付部構造において、前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の径方向への厚みが、前記第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くなっている。
第3の態様に係るシートベルト装置は、第1の態様又は第2の態様のガスジェネレータの取付部構造が適用された前記ガスジェネレータ及び前記ガス導管と、車両用シートに着座した乗員に装着され、前記ガス導管内に前記ガスジェネレータが発生したガスが供給されることで張力が上昇するウェビングと、を備えている。
第4の態様に係るガスジェネレータの取付方法は、筒状の部材の開放端側を拡径させることで、筒状の第1筒状部と、前記第1筒状部に接続されていると共に前記第1筒状部とは反対側が開放されかつその内径及び外径が前記第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径の第2筒状部と、を有するガス導管を形成するガス導管形成工程と、前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側を押圧することで、前記第2筒状部における前記第1筒状部側の径方向への厚みを前記第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くする増肉工程と、前記ガス導管の内側にガスジェネレータを挿入した状態かつ前記第1筒状部と前記第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げて前記ガスジェネレータを前記ガス導管に取付けるかしめ工程と、を有する。
第5の態様に係るガスジェネレータの取付方法は、第4の態様のガスジェネレータの取付方法において、前記増肉工程で、前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の径方向への厚みを前記第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くする。
第6の態様に係るウェビング巻取装置の製造方法は、巻取方向へ回転されることで乗員に装着されるウェビングが巻取られるスプールと、前記スプールを支持するフレームと、第1の態様又は第2の態様のガスジェネレータの取付部構造が適用された前記ガスジェネレータ及び前記ガス導管と、を有し、前記ガス導管内に前記ガスジェネレータが発生したガスが供給されることで前記スプールが巻取方向へ回転されるウェビング巻取装置の製造方法であって、前記フレーム側に取付けられた状態の前記ガス導管の内側に前記ガスジェネレータを挿入した状態かつ前記第1筒状部と前記第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げて前記ガスジェネレータを前記ガス導管に取付けるかしめ工程を有する。
第1の態様に係るガスジェネレータの取付部構造では、ガス導管の第2筒状部の内径及び外径が第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径に設定されている。これにより、第1筒状部と第2筒状部との境目に段差部が形成される。この構成では、ガス導管の内側にガスジェネレータを挿入した状態かつ第1筒状部と第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて第2筒状部における第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げて、ガスジェネレータをガス導管に取付けることができる。ここで、第1の態様に係るガスジェネレータの取付部構造では、第2筒状部における第1筒状部側の径方向への厚みが、第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くなっている。これにより、第1筒状部と第2筒状部との境目に形成された段差部の落差(第2筒状部における第1筒状部側の外径と第1筒状部の外径との差)が小さくなることが抑制される。その結果、かしめ用のパンチからガス導管に入力される荷重を受ける荷重受け用の治具とガス導管との接触面積が狭くなることを抑制することができる。
第2の態様に係るガスジェネレータの取付部構造では、第2筒状部における第1筒状部とは反対側の径方向への厚みが、第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くなっている。すなわち、かしめ用のパンチが係合する部分の径方向への厚みが、第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くなっている。これにより、かしめ用のパンチが大型化することを抑制しつつ、このかしめ用のパンチを用いて第2筒状部における第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げることができる。
第3の態様に係るシートベルト装置では、ガス導管内にガスジェネレータが発生したガスが供給されることで、ウェビングの張力が上昇する。ここで、第3の態様に係るシートベルト装置では、第1の態様又は第2の態様のガスジェネレータの取付部構造が適用されたガスジェネレータ及びガス導管を含んで構成されていることにより、かしめ用のパンチからガス導管に入力される荷重を受ける荷重受け用の治具とガス導管との接触面積が狭くなることを抑制することができる。
第4の態様に係るガスジェネレータの取付方法では、筒状の部材の開放端側を拡径させる(ガス導管形成工程)。これにより、筒状の第1筒状部と、第1筒状部に接続されていると共に第1筒状部とは反対側が開放されかつその内径及び外径が第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径の第2筒状部と、を有するガス導管が形成される。また、第2筒状部における第1筒状部とは反対側を押圧する(増肉工程)。これにより、第2筒状部における第1筒状部側の径方向への厚みが第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くなる。さらに、ガス導管の内側にガスジェネレータを挿入した状態かつ第1筒状部と第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて第2筒状部における第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げる(かしめ工程)。これにより、ガスジェネレータがガス導管に取付けられる。ここで、第4の態様に係るガスジェネレータの取付方法では、増肉工程を経ることで、第2筒状部における第1筒状部側の径方向への厚みが、第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くなる。これにより、第1筒状部と第2筒状部との境目に形成された段差部の落差(第2筒状部における第1筒状部側の外径と第1筒状部の外径との差)が小さくなることが抑制される。その結果、かしめ用のパンチからガス導管に入力される荷重を受ける荷重受け用の治具とガス導管との接触面積が狭くなることを抑制することができる。
第5の態様に係るガスジェネレータの取付方法では、増肉工程を経ることで、第2筒状部における第1筒状部とは反対側の径方向への厚みが第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くなる。すなわち、かしめ用のパンチが係合する部分の径方向への厚みが、第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くなる。これにより、かしめ工程で用いるかしめ用のパンチが大型化することを抑制することができる。
第6の態様に係るウェビング巻取装置の製造方法では、かしめ工程で、ガス導管の第1筒状部と第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて第2筒状部における第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げて、ガスジェネレータをガス導管に取付ける。これにより、かしめ用のパンチからガス導管に入力された荷重がスプールを支持するフレームに伝わることを抑制することができる。
車両用シートに設けられたシートベルト装置を示す正面図である。 ウェビング巻取装置を示す側面図である。 プリテンショナ機構を示す正面図である。 シリンダにおいてガスジェネレータが取付けられた部分を示す断面図である。 ガスジェネレータをシリンダに取付ける工程を説明するための図4に対応する断面図であり、拡径工程を経た後の状態を示している。 ガスジェネレータをシリンダに取付ける工程を説明するための図4に対応する断面図であり、増肉工程を経た後の状態を示している。 ガスジェネレータをシリンダに取付ける工程を説明するための図4に対応する断面図であり、かしめ工程でかしめ用のパンチが係合される直前の状態を示している。 シリンダを支持する支持治具等を示す斜視図である。
図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係るガスジェネレータの取付部構造が適用されたウェビング巻取装置10及びこのウェビング巻取装置10を含んで構成されたシートベルト装置11について説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を示して説明するときは、車両用シート50に着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態のシートベルト装置11は、車両用シート50に着座した乗員Pに装着される3点式のシートベルト装置である。具体的には、シートベルト装置11は、車両用シート50のシートバック52に設けられたウェビング巻取装置10と、ウェビング巻取装置10に格納される又はウェビング巻取装置10から引出されるウェビング12と、ウェビング12が挿通されたタング54と、車両用シート50のシートクッション56に固定されたバックル58と、を含んで構成されている。
図2及び図3に示されるように、ウェビング巻取装置10は、ウェビング12が巻取られ、ウェビング12が引出されることで引出方向(矢印C1方向)へ回転されるスプール14と、スプール14を回転可能に支持するフレーム16と、を備えている。また、ウェビング巻取装置10は、車両の緊急時(車両の衝突時等におけるウェビング12のスプール14からの急激な引出し時や車両の急減速時)にスプール14の引出方向への回転を制限するロック機構18と、車両の緊急時にスプール14を強制的に巻取方向へ回転させるプリテンショナ機構20と、を備えている。
スプール14は、略円柱状に形成された巻取部14Aを備えている。この巻取部14Aには、長尺帯状のウェビング12が基端側から巻取られており、ウェビング12は、フレーム16から上側へ引出されて、車両用シート50(図1参照)に着座した乗員Pに装着されるようになっている。ここで、図1に示されるように、ウェビング12が車両用シート50に着座した乗員Pに装着された状態では、当該ウェビング12がバックル58に係合されたタング54への挿通部分で折返されている。これにより、ウェビング12が車両用シート50に着座した乗員Pの腰部並びに胸部から肩部に沿って配置されている。ここで、ウェビング12において乗員Pの腰部に沿って左右に掛け渡される部分をラップベルト12Aと呼ぶ。また、ウェビング12において乗員Pの胸部から肩部に沿って配置される部分をショルダベルト12Bと呼ぶ。
図2及び図3に示されるように、スプール14の軸方向他方側(矢印Z1方向とは反対側)には、車両の緊急時にスプール14の引出方向への回転を制限するロック機構18が設けられている。また、スプール14の軸方向一方側(矢印Z1方向側)には、車両の緊急時にスプール14を強制的に巻取方向へ回転させることで、乗員Pに装着されたウェビング12の弛みを取除くプリテンショナ機構20が設けられている。
図3に示されるように、本実施形態のプリテンショナ機構20は、ラック&ピニオン方式によるプリテンショナ機構である。このプリテンショナ機構20は、スプール14の軸方向一方側の部分にスプール14と一体回転可能に設けられたピニオン22と、ピニオン22と噛合うラック24を有するピストン26と、作動されることで瞬時に高圧のガスを発生させるガスジェネレータ28(図4参照)と、ガスジェネレータ28が取付けられていると共にピストン26が収容されるガス導管としてのシリンダ30と、を含んで構成されている。
ピストン26の下部には、Oリング32が嵌合されており、Oリング32はシリンダ30(後述する第3筒状部48)の内壁に密着している。これにより、シリンダ30内に供給されたガスジェネレータ28のガスがピストン26とシリンダ30との隙間からピニオン22側へ抜けることが防止されている。
図4に示されるように、ガスジェネレータ28は、ガス発生剤が充填された有底円筒状のガス発生剤収容部28Aと、通電されることで発熱する点火装置を備えた点火装置収容部28Bと、を備えている。そして、点火装置が発熱することでガス発生剤に点火されて、ガス発生剤収容部28A内に充填されたガス発生剤が燃焼することによって高温高圧のガスが瞬時に発生するようになっている。また、ガス発生剤収容部28A内で発生したガスの圧力により、ガス発生剤収容部28Aが膨張変形された後に破断して、ガス発生剤収容部28Aから流出した高温高圧のガスがシリンダ30(後述する第1筒状部34)内に供給されるようになっている。なお、図4等においては、ガスジェネレータ28においてコネクタが接続される部分の図示を省略している。
図4に示されるように、シリンダ30は、ガスジェネレータ28のガス発生剤収容部28Aの外径D1よりもやや大きな内径D3の円筒状に形成された第1筒状部34を備えている。
また、シリンダ30は、第1筒状部34と同軸上(矢印Z2方向と同軸上)に配置されていると共に当該第1筒状部34の一方側に接続され、かつ第1筒状部34とは反対側が開放された第2筒状部36を備えている。第2筒状部36は、ガスジェネレータ28の点火装置収容部28Bの外径D2よりもやや大きな内径D5の円筒状に形成されている。また、第2筒状部36の内径D5及び外径D6、D7は、第1筒状部34の内径D3及び外径D4よりも大きな内径及び外径に設定されている。これにより、第2筒状部36と第1筒状部34との境目35における径方向内側には、第2筒状部36の開放端側である軸方向一方側(矢印Z2方向側)へ面が向けられた支持面38Aを有する段差部38が形成されている。また、第2筒状部36と第1筒状部34との境目35における径方向外側には、第1筒状部34側である軸方向他方側(矢印Z2とは反対方向側)へ面が向けられた受け面40Aを有する段差部40が形成されている。
また、第2筒状部36における第1筒状部34側の径方向(矢印R2方向)への厚みT2(例えば最大厚み)が、第1筒状部34の径方向への厚みT1(例えば最小厚み)よりも厚くなっている。なお、以下の説明においては、第2筒状部36における第1筒状部34側を「増肉部36A」と呼ぶ。第2筒状部36の増肉部36Aの径方向(矢印R2方向)への厚みT2が、第1筒状部34とは反対側へ向かうにつれて次第に薄くなっている。また、第2筒状部36の増肉部36Aの外径D6が、第1筒状部34とは反対側へ向かうにつれて次第に小さくなっている。
また、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の径方向への厚みT3(例えば最小厚み)が、第1筒状部34の径方向への厚みT1(例えば最小厚み)よりも薄くなっている。なお、以下の説明においては、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側を「減肉部36B」と呼ぶ。第2筒状部36の減肉部36Bの外径D7が、増肉部36Aの外径D6よりも小さくなっていると共に軸方向に沿って一定の外径になっている。
また、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の端部は、径方向内側へ折曲げられている。なお、この折曲げられた部分をかしめ部36Cと呼ぶ。そして、ガスジェネレータ28の点火装置収容部28B及びガス発生剤収容部28Aが、第2筒状部36及び第1筒状部34の径方向内側にそれぞれ配置された状態で、点火装置収容部28Bが、かしめ部36Cと支持面38Aとの間に挟込まれた状態となっている。これにより、ガスジェネレータ28がシリンダ30に取付けられている(固定されている)。
また、図3に示されるように、シリンダ30は、第1筒状部34における第2筒状部36とは反対側の端部から円筒状に形成された第3筒状部48を備えている。この第3筒状部48内にピストン26が収容されている。
次に、ウェビング巻取装置10の製造方法の一部の工程であるガスジェネレータの取付方法について説明する。
図5に示されるように、先ず、内径及び外径が軸方向に沿って一定寸法(前述の第1筒状部34と同じ寸法)とされていると共に軸方向への長さ寸法が所定の寸法とされた筒状の部材である鋼管60(シリンダ30の素材となる鋼管)の一方側の端部(一方の開放端側)をプレス加工等することにより拡径させる(ガス導管形成工程)。これにより、第2筒状部36が、鋼管60の一方側の端部に形成される。なお、図5においては、この工程で用いるパンチの図示を省略している。
次に、図6に示されるように、第1筒状部34と第2筒状部36との境目の外周部に形成された段差部40に荷重受け用の治具66を係合させて、段差部40の受け面40Aと荷重受け用の治具66とを接触させる。次に、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側から当該第2筒状部36に係合する増肉パンチ62を用いて、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の外周部を軸方向他方側(矢印Z2方向とは反対側)へ押圧する(増肉工程)。なお、増肉パンチ62は、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の外周部を塑性変形させる変形加工部62Aを含んで構成されている。この増肉工程を経ることで、第2筒状部36が増肉部36A及び減肉部36Bを有する形状になる。なお、この工程においては、第1筒状部34及び第2筒状部36の径方向内側に、当該第1筒状部34及び第2筒状部36の内径形状を保持する形状保持部材64が設けられている。
次に、図7に示されるように、ガスジェネレータ28の点火装置収容部28B及びガス発生剤収容部28Aを第2筒状部36及び第1筒状部34の径方向内側にそれぞれ配置させる(ガスジェネレータ挿入工程)。次に、第1筒状部34と第2筒状部36との境目の外周部に形成された段差部40に荷重受け用の治具66を係合させて、段差部40の受け面40Aと荷重受け用の治具66とを接触させる(荷重受け用の治具係合工程)。次に、かしめ用のパンチ68を第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の端部に係合させて、第2筒状部36における第1筒状部34とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げる(かしめ工程)。これにより、図4に示されるように、ガスジェネレータ28がシリンダ30に取付けられる。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
以上説明した本実施形態では、前述の増肉工程(図6参照)を経ることにより、第2筒状部36の増肉部36Aの厚みT2が、第1筒状部34の厚みT1よりも厚くなる。これにより、図7に示されるように、第1筒状部34と第2筒状部36との境目に形成された段差部40の受け面40Aの面積が、増肉工程を経る前と比べて広くなる。その結果、荷重受け用の治具66と段差部40の受け面40Aとの接触面積が狭くなることを抑制することができ、かしめ工程においてシリンダ30がずれ動くことを抑制することができる。その結果、かしめ工程を経ることによって形成されるかしめ部36Cの寸法を安定させることができ、ウェビング巻取装置10の品質を向上させることができる。また、図8に示されるように、フレーム16側に取付けられたシリンダ30を荷重受け用の治具66にセットして、かしめ工程を行う場合においては、かしめ用のパンチ68(図7参照)からシリンダ30に入力された荷重がフレーム16に伝わること(シリンダ30がずれ動いて、フレーム16が製造設備に接触すること等)を抑制することができる。
また、本実施形態では、前述の増肉工程(図6参照)を経ることにより、第2筒状部36の減肉部36Bの厚みT3が、第1筒状部34の径方向への厚みT1よりも薄くなる。また、減肉部36Bの外径D7が、増肉工程を経る前と比べて小さくなる。その結果、かしめ工程で用いるかしめ用のパンチ68が大型化することを抑制することができると共に加工荷重(かしめ用のパンチ68から第2筒状部36に入力される荷重)を低減することができる。また、例えば、外径の異なる複数のバリエーションの鋼管60を用いてシリンダ30を形成する場合、図5の工程を経た後の状態の第2筒状部36の外径が、複数のバリエーションの鋼管60に応じてそれぞれ異なる外径となることが考えられる。そこで、増肉工程を経た後の減肉部36Bの外径D7が、シリンダ30の素材となる鋼管60の外径に拘らず同じ外径となるようにすることで、共通のかしめ用のパンチ68及びカシメ条件でかしめ工程を行うことができる。その結果、ウェビング巻取装置10の生産準備や量産管理工数、設備や型費用を低減することができる。さらに、増肉工程では、増肉部36Aの外周形状が自由形状にされる。このため、増肉パンチ62による第2筒状部36の加工荷重を低減できる。
なお、本実施形態では、増肉部36A及び減肉部36Bを有する第2筒状部36となるような増肉パンチ62を用いて増肉工程を行った例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2筒状部36の径方向への厚みが軸方向の各部において一様に増すような構成又は第2筒状部36の増肉部36A以外の部分の径方向への厚みが変化しない構成の増肉パンチ62を用いて増肉工程を行ってもよい。
また、本発明のガスジェネレータの取付部構造及びガスジェネレータの取付方法は、ウェビング12のラップベルト12A(図1参照)を引込む(の張力を増加させる)バックルプリテンショナ機構等の他の機構(シートベルト装置11の一部の機構)にも適用することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…ウェビング巻取装置、11…シートベルト装置、12…ウェビング、28…ガスジェネレータ、30…シリンダ(ガス導管)、34…第1筒状部、36…第2筒状部

Claims (6)

  1. 作動されることでガスを発生させるガスジェネレータと、
    筒状に形成されかつ前記ガスジェネレータが発生したガスが供給される第1筒状部と、前記第1筒状部に接続されていると共に前記第1筒状部とは反対側が開放されかつその内径及び外径が前記第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径に設定された第2筒状部と、を有し、前記ガスジェネレータが挿入された状態かつ前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の端部が径方向内側へ折曲げられた状態で前記ガスジェネレータが取付けられたガス導管と、
    を備え、
    前記第2筒状部における前記第1筒状部側の径方向への厚みが、前記第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くなっているガスジェネレータの取付部構造。
  2. 前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の径方向への厚みが、前記第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くなっている請求項1記載のガスジェネレータの取付部構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたガスジェネレータの取付部構造が適用された前記ガスジェネレータ及び前記ガス導管と、
    車両用シートに着座した乗員に装着され、前記ガス導管内に前記ガスジェネレータが発生したガスが供給されることで張力が上昇するウェビングと、
    を備えたシートベルト装置。
  4. 筒状の部材の開放端側を拡径させることで、筒状の第1筒状部と、前記第1筒状部に接続されていると共に前記第1筒状部とは反対側が開放されかつその内径及び外径が前記第1筒状部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径の第2筒状部と、を有するガス導管を形成するガス導管形成工程と、
    前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側を押圧することで、前記第2筒状部における前記第1筒状部側の径方向への厚みを前記第1筒状部の径方向への厚みよりも厚くする増肉工程と、
    前記ガス導管の内側にガスジェネレータを挿入した状態かつ前記第1筒状部と前記第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げて前記ガスジェネレータを前記ガス導管に取付けるかしめ工程と、
    を有するガスジェネレータの取付方法。
  5. 前記増肉工程で、前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の径方向への厚みを前記第1筒状部の径方向への厚みよりも薄くする請求項4記載のガスジェネレータの取付方法。
  6. 巻取方向へ回転されることで乗員に装着されるウェビングが巻取られるスプールと、前記スプールを支持するフレームと、請求項1又は請求項2に記載されたガスジェネレータの取付部構造が適用された前記ガスジェネレータ及び前記ガス導管と、を有し、前記ガス導管内に前記ガスジェネレータが発生したガスが供給されることで前記スプールが巻取方向へ回転されるウェビング巻取装置の製造方法であって、
    前記フレーム側に取付けられた状態の前記ガス導管の内側に前記ガスジェネレータを挿入した状態かつ前記第1筒状部と前記第2筒状部との境目に形成された段差部に荷重受け用の治具を係合させた状態で、かしめ用のパンチを用いて前記第2筒状部における前記第1筒状部とは反対側の端部を径方向内側へ折曲げて前記ガスジェネレータを前記ガス導管に取付けるかしめ工程を有するウェビング巻取装置の製造方法。
JP2019173848A 2019-09-25 2019-09-25 ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法 Active JP7279597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173848A JP7279597B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173848A JP7279597B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049855A true JP2021049855A (ja) 2021-04-01
JP7279597B2 JP7279597B2 (ja) 2023-05-23

Family

ID=75156793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173848A Active JP7279597B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7279597B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10152020A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Nippon Seiko Kk シートベルト引締め装置
JP2002331911A (ja) * 2001-05-14 2002-11-19 Matsumoto Jukogyo Kk ガスジェネレータとガス導管との固定方法及びプリテンショナ
JP2005199730A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Sanoh Industrial Co Ltd プリテンショナーのガスジェネレータ取付け構造及び取付け方法
WO2009008039A1 (ja) * 2007-07-06 2009-01-15 Autoliv Development Ab プリテンショナ及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10152020A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Nippon Seiko Kk シートベルト引締め装置
JP2002331911A (ja) * 2001-05-14 2002-11-19 Matsumoto Jukogyo Kk ガスジェネレータとガス導管との固定方法及びプリテンショナ
JP2005199730A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Sanoh Industrial Co Ltd プリテンショナーのガスジェネレータ取付け構造及び取付け方法
WO2009008039A1 (ja) * 2007-07-06 2009-01-15 Autoliv Development Ab プリテンショナ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7279597B2 (ja) 2023-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2246223B1 (en) Pretensioner, seat belt retractor having the same, and seat belt apparatus provided therewith
EP2196362B1 (en) Pretensioner and process for manufacturing the same
US7631899B2 (en) Seat belt apparatus
JP2010058686A (ja) プリテンショナ及びプリテンショナ製造方法
US20190071053A1 (en) Three-point seatbelt device
JP2012035748A (ja) プリテンショナ、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、およびプリテンショナの組立方法
JP2013035444A (ja) シートベルトのリトラクタ装置及びシートベルト装置
JP2017218083A (ja) ウェビング巻取装置
JP2009132253A (ja) 車両用シート
JP2021049855A (ja) ガスジェネレータの取付部構造、シートベルト装置、ガスジェネレータの取付方法及びウェビング巻取装置の製造方法
JP5897347B2 (ja) プリテンショナ
US20190176117A1 (en) Webbing take-up device and method of manufacturing thereof
JP5235030B2 (ja) プリテンショナを備えるリトラクタ用のパイプの製造方法
US10829086B2 (en) Webbing take-up device
US10479318B2 (en) Webbing pull-in device
JP5170632B2 (ja) 車両用シートおよび車両用シートの組立方法
JP4778992B2 (ja) プリテンショナを備えるリトラクタ用のパイプ
JP5855489B2 (ja) プリテンショナ
JP6576683B2 (ja) プリテンショナ、リトラクタ及びシートベルト装置
JP6894227B2 (ja) 駆動輪の製造方法
JP2004237841A (ja) ウエビング巻取装置
JP5170631B2 (ja) 車両用シート
JP2001212623A (ja) パイプの成形方法
JP2022134558A (ja) プリテンショナ、リトラクタ及びシートベルト装置
JP2016060430A (ja) ガスジェネレータの取付方法及び取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7279597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150