JP2021049832A - 船積み用雨除け装置 - Google Patents

船積み用雨除け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021049832A
JP2021049832A JP2019173067A JP2019173067A JP2021049832A JP 2021049832 A JP2021049832 A JP 2021049832A JP 2019173067 A JP2019173067 A JP 2019173067A JP 2019173067 A JP2019173067 A JP 2019173067A JP 2021049832 A JP2021049832 A JP 2021049832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid member
chute
rail
seal
waterproof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019173067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7015815B2 (ja
Inventor
泰弘 大竹
Yasuhiro Otake
泰弘 大竹
修平 衣川
Shuhei Kinugawa
修平 衣川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Transport Machinery Co Ltd filed Critical IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority to JP2019173067A priority Critical patent/JP7015815B2/ja
Priority to PCT/JP2020/032702 priority patent/WO2021059868A1/ja
Priority to BR112021025819A priority patent/BR112021025819A2/pt
Priority to CN202080052584.0A priority patent/CN114269642B/zh
Priority to US17/636,226 priority patent/US12005996B2/en
Publication of JP2021049832A publication Critical patent/JP2021049832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7015815B2 publication Critical patent/JP7015815B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B19/00Arrangements or adaptations of ports, doors, windows, port-holes, or other openings or covers
    • B63B19/12Hatches; Hatchways
    • B63B19/14Hatch covers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B19/00Arrangements or adaptations of ports, doors, windows, port-holes, or other openings or covers
    • B63B19/12Hatches; Hatchways
    • B63B19/14Hatch covers
    • B63B19/18Hatch covers slidable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B27/00Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers
    • B63B27/28Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers of chutes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G63/00Transferring or trans-shipping at storage areas, railway yards or harbours or in opening mining cuts; Marshalling yard installations

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Ship Loading And Unloading (AREA)

Abstract

【課題】蓋部材の端部からの浸水を抑制することができる船積み用雨除け装置を提供する。【解決手段】船積み用雨除け装置20は、スライド式ハッチカバー11上に配置されるレール19と、レール19に走行自在に設けられ、ハッチ口13の一部を覆うと共に、シップローダ1からの荷を船倉7内に供給する船上シュート22と、ハッチ口13の他の部分を覆う蓋部材23とを備え、蓋部材23は、断面アーチ状に形成され、蓋部材23の端部のうち、船上シュート22とは反対側の端部には、蓋部材23内への浸水を抑制するための防水シール92が設けられる。【選択図】図11

Description

本開示は、穀物等の荷をシップローダで船積みするに際し、荷が降雨で濡れたり、風で荷役中の荷が飛散するのを防ぐ船積み用雨除け装置に関する。
荷役中の荷が降雨で濡れるのを防ぐ装置としては、特許文献1、2に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の装置は、岸壁に建屋を設け、この建屋に張出屋根を設ける。
また、特許文献2に記載の装置は、シップローダに吊り下げられた膜でハッチを覆う。
しかし、特許文献1に記載の装置は、大型の船舶に対応するのは困難であると共に、設置費用が高いという問題があった。
また、特許文献2に記載の装置は、多数の機器にて構成されており、制御が複雑で高価であると共に、シップローダにも多くの改造を施さねばならず、改造費用が高いという問題があった。
特許第3179239号公報 米国特許第8818586号明細書
そこで、かかる問題を解決する以下の船積み用雨除け装置が考えられる。この船積み用雨除け装置は、ハッチ口両側のスライド式ハッチカバー上に配置される一対のレールと、これらレールに跨がって配置される船上シュートと、船上シュートに覆われない部分のハッチ口を塞ぐ蓋部材とを備える。
かかる船積み用雨除け装置によれば、大型の船舶に対応できると共に、安価に提供できる。
しかし、蓋部材はレール間に跨がるアーチ状のアーチフレーム間に止水シートを張設して構成されており、端部が開放されている。このため、開放された端部からハッチ口に雨水が浸入することが考えられる。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、蓋部材の端部からの浸水を抑制することができる船積み用雨除け装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、船倉の上部開口を開閉するスライド式ハッチカバー上に配置されるレールと、
前記レールに走行自在に設けられ、前記スライド式ハッチカバーが開いて形成されるハッチ口の一部を覆うと共に、シップローダからの荷を前記船倉内に供給する船上シュートと、
前記ハッチ口の他の部分を覆うべく、前記船上シュートの走行方向の前後にそれぞれ配置されると共に、前記船上シュートの走行に応じて伸縮するように構成された蓋部材とを備え、
前記蓋部材は、断面アーチ状に形成され、
前記蓋部材の端部のうち、前記船上シュートとは反対側の端部には、蓋部材内への浸水を抑制するための防水シールが設けられた
ことを特徴とする船積み用雨除け装置が提供される。
好ましくは、前記防水シールは、前記蓋部材の端面開口の上部を塞ぐ防水板と、前記防水板より下方の端面開口を塞ぐ防水シートとを備える。
好ましくは、前記防水シートは、前記スライド式ハッチカバー間の側部開口を覆うように前記レールより下方に延びる。
好ましくは、前記防水シールは、前記止水シートに上方から覆われる位置に配置される。
本開示によれば、蓋部材の端部からの浸水を抑制することができる。
本開示の一実施の形態に係る船積み用雨除け装置の概略正面図である。 図1の要部斜視図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図3の要部拡大図である。 図4の要部拡大図である。 蓋部材の底面図である。 縮めた蓋部材の底面図である。 シュートユニットの上面図である。 シュートユニットの側面図である。 図9の要部拡大図である。 蓋部の正面図である。 図11のB−B線矢視断面図である。 レールユニットの上面図である。 シュートユニットとレールユニットの連結部の拡大図である。 吊り上げている状態のシュートユニットの側面図である。 スライド式ハッチカバー上にシュートユニットを載置した状態の上面図である。 スライド式ハッチカバー上にシュートユニット及びレールユニットを載置した状態の上面図である。 シュートユニットの蓋部材を伸ばした状態の上面図である。 船上シュートから船倉内に荷を積んでいる状態の側面図である。 船上シュートを移動させた状態の上面図である。 移動させた船上シュートから船倉内に荷を積んでいる状態の側面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。図1は、シップローダ、船舶及び本実施の形態に係る船積み用雨除け装置の概略正面図である。図2は、船舶にセットされた船積み用雨除け装置を斜め上方から視た概略斜視図である。図3は、蓋部材の正面図である。なお、説明の便宜上、本実施の形態においては、スライド式ハッチカバーの開閉方向を左右方向とし、この左右方向に対して直角かつ水平な方向を前後方向とする。
まず、シップローダ及び船舶について説明する。
図1に示すように、シップローダ1は、岸壁2上に敷設されたレール3上を走行する走行部4と、走行部4に旋回自在に設けられた旋回部5と、旋回部5に俯仰自在に設けられたブーム6と、ブーム6の先端に吊下して設けられ穀物等の荷を船倉7内に供給するためのシュート部8とを備える。ブーム6には、岸壁2からの荷をシュート部8に移送するためのコンベア(図示せず)が設けられる。なお、荷は穀物に限るものではない。荷は、雨に濡れることが好ましくない他のバラ物であってもよい。
また、シップローダ1には、後述するレールユニット30(図13参照)及びシュートユニット58(図15参照)等を昇降自在に吊り上げる荷揚げ装置18が設けられる。荷揚げ装置18は、ホイストで構成され、シップローダ1のブーム6に設けられる。
船舶9は、貨物船である。船舶9は、上部開口10を有する船倉7と、上部開口10を開閉するスライド式ハッチカバー11とを備える。スライド式ハッチカバー11は、船舶9の左右両側に対向して一対設けられると共に、それぞれ左右方向(船幅方向)にスライド自在に設けられる。すなわち、スライド式ハッチカバー11は、左右両開き式であり、対向端12を互いに突き合わせることで上部開口10を閉じ、対向端12を互いに離間させることで上部開口10を開く。また、スライド式ハッチカバー11は、任意の間隔で上部開口10を開けるように形成される。以後、スライド式ハッチカバー11が開いて形成されるスライド式ハッチカバー11間の開口のうち上方から視た開口をハッチ口13という。なお、スライド式ハッチカバー11は、船舶9の前後方向にスライド自在に設けられてもよい。
次に、本実施の形態に係る船積み用雨除け装置について説明する。
図2、図3及び図4に示すように、船積み用雨除け装置20は、スライド式ハッチカバー11上に配置されるレール19と、レール19に走行自在に設けられハッチ口13の一部を覆う船上シュート22と、ハッチ口13の他の部分を覆う蓋部材23とを備える。
レール19は、左右のスライド式ハッチカバー11上に平行に、かつ、前後方向に延びて配置される。また、レール19は、ハッチ口13の前後方向の寸法より短いレール片21を、長手方向(前後方向)に複数連結して構成される。レール19の長さは、レール片21を所定数(例えば5本)連結したときハッチ口13の前後長さと概ね同じ長さとなるように設定される。なお、レール19は連結構造でなくともよい。この場合、1本のレール片21によりレール19が構成され、レール片21の長さは、ハッチ口13の長さと概ね同じに設定されるとよい。
レール片21は、それぞれ断面矩形枠状に形成されると共に、上面に長手方向に延びるスリット21aを有する。スリット21aは、レール片21の幅方向の中央に形成される。
また、各レール片21には、ハッチ口13への水の浸入を止めるためのガード部材24がレール片21の長手方向に沿い、かつ、全長に亘って設けられる。ガード部材24は、板状に形成され、各レール片21のハッチ口13側の側面に上方に突出して設けられる。
また、図13及び図14に示すように、レール片21の一端部には、レール片21同士を連結させるための雄連結具26が設けられ、他端部には、雄連結具26と係脱自在に連結される雌連結具27が設けられる。雄連結具26は、レール片21の一端部の左右両側に設けられ、レール片21の一端から延出される延出部26aと、延出部26aの先端部に設けられ下方に延びる連結ピン26bとを備える。雌連結具27は、レール片21の他端部の左右両側に設けられる受部27aと、受部27aに上下に延びて設けられ、連結ピン26bを挿入させる挿入穴27bとを備える。受部27aは水平な板状に形成されると共に、上下二段に形成される。なお、レール片21同士の連結は、このような連結ピン26bを用いたレール片21の連結以外にも、バッフル等を各レール片21に設置して連結する方法を採用することもできる。
図2及び図9に示すように、船上シュート22は、レール片21に走行自在に設けられる走行部31と、シップローダ1からの荷を船倉7内に供給するためのシュート本体部32とを備える。
走行部31は、板状に形成される走行基部33と、走行基部33に設けられた複数の固定キャスター34(図4参照)とを備える。走行基部33は、上面視矩形状に形成される。固定キャスター34は、後述する蓋部材23のものと共通である。固定キャスター34は、走行基部33に固定され下方に延びる脚部35と、脚部35の下端に設けられる軸支部36と、軸支部36に回転自在に設けられる車輪37と、脚部35に設けられる抜け止め38とを備える。脚部35は断面円形のロッド状に形成される。また、脚部35はレール片21のスリット21aに貫通される。軸支部36は、レール片21内に配置され、二股状に形成されている。軸支部36には、車軸39が設けられる。車輪37は、車軸39に回転自在に設けられる。抜け止め38は、スリット21aより幅広の板状に形成され、上方に移動されたときレール片21の天井面21bに干渉するように構成される。
図8及び図9に示すように、シュート本体部32は、走行基部33の前後左右方向の中央に配置される。シュート本体部32は、上下方向に延びる円筒状に形成される。シュート本体部32は、その上部に形成され上方に向かうにつれて拡径されるテーパ管部32aと、テーパ管部32aの下端に接続され鉛直に延びる直管部32bとを備える。
また、図2に示すように、シップローダ1のシュート部8には、テーパ管部32aを上方から覆うカバー部材14が設けられる。カバー部材14は、金属で構成される。カバー部材14は、シュート部8の外周から半径方向外側に延びる天板部15と、天板部15の外周端から下方に延びつつ拡径される傾斜板部16と、傾斜板部16の下端から下方に延びる筒状の側板部17とを備える。天板部15は、環状に形成され、天板部15の内周端は、溶接等によりシュート部8の外周に全周に亘って液密に接続される。これにより、シュート部8を伝って流れ落ちる雨水を天板部15で遮ることができ、シュート部8から吐出される荷が濡れることを防止または抑制できる。側板部17は、テーパ管部32aより大径に形成され、テーパ管部32aの外周を覆う。これにより、側板部17は、降雨が風に乗って側方からテーパ管部32a内に回り込むことを防止または抑制できる。また、傾斜板部16及び側板部17は、側方から人体等が当たったとき、人体等を面で受け止め、人体等を保護する。
なお、カバー部材14は、金属以外の比較的硬い素材で構成されてもよい。カバー部材14は、例えばグラスファイバー、強化プラスチック等の構造物用の素材で構成されてもよい。
蓋部材23は、前後方向に伸縮自在に形成され、船上シュート22の前後に配置される。具体的には、蓋部材23の前後方向における一端は、船上シュート22に固定される。蓋部材23の前後方向における他端は、ハッチ口13の端部近傍のレール19(図3参照)に着脱可能に固定される。これにより、蓋部材23は、船上シュート22の走行に応じて伸縮する。例えば、船上シュート22が前方に走行したときには、船上シュート22より前方の蓋部材23が前方に縮退し、船上シュート22より後方の蓋部材23が前方に伸長する。なお、レール19が連結構造でない場合、蓋部材23の他端はレール19に取り外し出来ないように固定されてもよい。
図2に示すように、蓋部材23は、前後方向に伸縮可能に形成された複数の蛇腹部69と、蛇腹部69を支持する蛇腹支持部70とを備える。
図3及び図4に示すように、蛇腹部69は、前後方向に伸縮可能に形成されたフレーム構造体40と、フレーム構造体40に設けられた第1止水シート41とを備える。
フレーム構造体40は、左右のレール片21に跨がるアーチ状に形成された複数の第1アーチフレーム42と、これら第1アーチフレーム42同士を前後方向に近接離間自在に連結する伸縮リンク43とを備える。
第1アーチフレーム42は、断面円形に形成される。これにより第1アーチフレーム42に接触した第1止水シート41が傷つくのを防止又は抑制する。
また、第1アーチフレーム42は、左右方向の中央に形成され左右方向に延びる中央フレーム部44と、左右両端部に形成され上下方向に延びる起立フレーム部45と、弧状に形成され中央フレーム部44及び起立フレーム部45を接続する弧状フレーム部46と、伸縮リンク43と結合されるリンク受けフレーム部47とを備える。
中央フレーム部44には、第1止水シート41の裏面が固定される。起立フレーム部45の下端には、上述した固定キャスター34が設けられる。また、起立フレーム部45には、弧状フレーム部46から下方に垂れる第1止水シート41を外方(ハッチ口13から離間する方向)に案内するガイドフレーム48が設けられる。ガイドフレーム48は、断面円形に形成される。ガイドフレーム48は、起立フレーム部45の上部から外方かつ斜め下方に延びる傾斜ガイド部48aと、傾斜ガイド部48aの下端から鉛直下方に延びる鉛直ガイド部48bとを備える。鉛直ガイド部48bの下端位置は、レール片21の下端位置と概ね同じ高さに設定される。鉛直ガイド部48bの下端には、第1止水シート41が留められる。
リンク受けフレーム部47は、中央フレーム部44の左右方向の中央を境として左右対称に設けられる。具体的には、リンク受けフレーム部47は、左右方向の中央部から左右方向の外側に斜め下方に傾斜しつつ延びるスライドガイド部47aと、中央フレーム部44の左右の端部に設けられ下方に延びてスライドガイド部47aの先端に接続される支持フレーム部47bとを備える。
図6及び図7に示すように、伸縮リンク43は、一対の棒状フレーム50をピン51を介してX字状に結合してなる交差部材52を複数連結して構成される。交差部材52同士の連結は、棒状フレーム50の先端同士をピン51を介して結合することでなされる。また、交差部材52の端部は、スライドガイド部47aに左右方向に移動不能に設けられる固定端部52aと、スライドガイド部47aに左右方向にスライド可能に設けられる可動端部52bとに分類される。固定端部52aは、支持フレーム部47b側に位置され、スライドガイド部47aにピン51を介して回動自在に結合される。また、可動端部52bは、支持フレーム部47bとは反対側に位置され、ピン51を介してスライダ53に回動自在に結合される。スライダ53は、筒状の部材であり、スライドガイド部47aに軸方向スライド自在に設けられる。
第1止水シート41は、蛇腹部69の前後両端に位置する第1アーチフレーム42間に亘って張設され、蛇腹部69の外皮を構成する。第1止水シート41は、柔軟なシートであり、樹脂で構成される。図4に示すように、第1止水シート41は各第1アーチフレーム42の外側に配置されると共に、各第1アーチフレーム42に留められる。これにより、第1止水シート41は、第1アーチフレーム42間で撓んだり張ったりして伸縮するように変形される。
図2に示すように、蛇腹支持部70は、フレーム構造体40間及びフレーム構造体40の前後方向の端部に設けられる。また、図10、図11及び図12に示すように、蛇腹支持部70は、前後一対の第2アーチフレーム71と、これら第2アーチフレーム71を接続する中間フレーム72(図12参照)と、蛇腹支持部70を補強する補強フレーム部73と、前後の第2アーチフレーム71間に張設された第2止水シート77とを備える。
第2アーチフレーム71は、左右方向に延びるアーチ状に形成され、前後方向に離間して配置される。第2アーチフレーム71は、第1アーチフレーム42と概ね同じ形状に形成されると共に、左右方向及び上下方向の外寸を概ね同じに設定される。すなわち、第2アーチフレーム71は、左右方向の中央に形成され左右方向に延びる中央フレーム部74と、左右両端部に形成され上下方向に延びる起立フレーム部75と、弧状に形成され中央フレーム部74及び起立フレーム部75を接続する弧状フレーム部76とを備える。
起立フレーム部75の下端には、上述した固定キャスター34が設けられる。また、中央フレーム部74には、第2止水シート77の裏面が固定される。第2止水シート77は、撥水加工が施された布、樹脂等の水を通さない材料で構成される。また、起立フレーム部75には、弧状フレーム部76から下方に垂れる第2止水シート77を外方(ハッチ口13から離間する方向)に案内するガイドフレーム78が設けられる。
ガイドフレーム78は、断面円形に形成される。ガイドフレーム78は、起立フレーム部75の上部から外方かつ斜め下方に延びる傾斜ガイド部78aと、傾斜ガイド部78aの下端から鉛直下方に延びる鉛直ガイド部78bとを備える。鉛直ガイド部78bの下端位置は、レール片21の下端位置と概ね同じ高さに設定される。鉛直ガイド部78bの下端には、第2止水シート77が留められる。第2止水シート77は、蛇腹支持部70の外皮を構成する。第2止水シート77は、柔軟なシートであり、樹脂などを使用して構成される。第2止水シート77は各第2アーチフレーム71の外側に設けられる。
中間フレーム72は、丸棒状に形成され、前後方向に延びる。中間フレーム72は、中央フレーム部74間に左右方向に間隔を隔てて複数設けられる。
補強フレーム部73は、第2アーチフレーム71の左右両側に配置される一対の側板部73aと、側板部73a間に掛け渡して設けられる補強梁部73bと、中間フレーム72及び補強梁部73b間に設けられ補強梁部73bを吊持する複数の吊りフレーム73cとを備える。
側板部73aは、左右方向に対して垂直な板状に形成され、前後の起立フレーム部75間に掛け渡して設けられる。補強梁部73bは、左右方向に延びるロッド状に形成されると共に、断面矩形状に形成される。補強梁部73bには、下方に延びる脚68が左右方向に離間して複数設けられる。脚68は、シュートユニット58をスライド式ハッチカバー11上等の船上に載置するとき、船上に接地される。吊りフレーム73cは、上下に長い板状に形成される。また、吊りフレーム73cは、板面を左右方向に向けるように配置される。
また、蛇腹支持部70には、後述する留め具54に係脱自在に締結される締結ブラケット部56cが設けられる。
また、図8、図9及び図10に示すように、船上シュート22の前端部及び後端部には、蓋部材23を縮めた状態で保持するための留め具54が設けられる。留め具54は、船上シュート22に前後対称に設けられる。このため、前側の留め具54についてのみ説明し、後側の留め具54については図面に同符号を付し、説明を省略する。また、前側の留め具54を構成する「前延部55b」は、後側の留め具54において「後延部55b」に読み替えるものとする。
前側の留め具54は、走行基部33の前端部に設けられ前方に延びる一対の支持ロッド55で構成される。具体的には、支持ロッド55は、走行基部33の上面に左右に離間して一対設けられる。支持ロッド55は、走行基部33の上面に設けられ上方に延びる上延部55aと、上延部55aの上端から屈曲されて前方に延びる前延部55bと、前延部55bに設けられ下方に延びる下延部55cとを備える。上延部55aは、蓋部材23より高い位置まで延びる。前延部55bは、蓋部材23より上方に位置される。下延部55cは、板状に形成される。下延部55cには、ピン61を挿通させるピン穴(図示せず)が形成される。ピン穴は左右方向に延びて形成される。下延部55cは、締結ブラケット部56cにピン61及び抜け止め(図示せず)で係脱自在に締結される。
船上シュート22を岸壁2及び船上間で移送する際には、図8に示すように蓋部材23を縮退させ、その縮退させた蓋部材23を留め具54で留めることでレール片21ごとまとめてユニット化(以下、シュートユニット58)できる。
図3及び図13に示すように、シュートユニット58に組み入れられないレール片21は、左右一対を一組としてユニット化される。具体的には、左右のレール片21は、ガード部材24及び梁フレーム28を介して連結される。梁フレーム28は、ガード部材24の起立部24bからレール片21間の中央側に向けて延びる上段部28aと、これら上段部28aの先端から下方に延びる下延部28bと、これら下延部28b間に形成され水平方向に延びる下段部28cとを備える。上段部28aの基端は、ガード部材24の起立部24bに接続される。下延部28b及び下段部28cは、レール片21がスライド式ハッチカバー11上に配置されたときスライド式ハッチカバー11間に位置される。そして特に、左右の下延部28bの間隔は、ハッチ口13が予め決められた所定の間隔Xで開かれたとき、左右の下延部28bがスライド式ハッチカバー11の対向端12に近接されるように設定される。これにより、レール片21の左右方向の位置が規制され、例えばレール片21が風などによって左右方向の力を受けた場合であっても、レール片21が左右方向にずれ動くことが防止又は抑制される。
また、梁フレーム28は、左右のレール片21に前後方向に間隔を隔てて複数設けられる。前後に離間された梁フレーム28には、船倉7内への落下を防ぐためのネット29が張設される。
このように、左右のレール片21を梁フレーム28を介して連結することではしご状のレールユニット30が構成される。
また、図4及び図5に示すように、第1止水シート41とレール19との間には、止水部材88が設けられる。
止水部材88は、ブラシで構成され、レール19に支持される。止水部材88は、ブラシヘッド89と、ブラシヘッド89に植えられるブラシ毛90とを備える。ブラシヘッド89は、前後方向に長く形成され、後述するブラケット82を介してレール19に支持される。ブラシ毛90は、樹脂等にて形成される。ブラシ毛90は、ブラシヘッド89に複数本を束ねて植えられると共に、前後方向に沿って植えられる。また、ブラシ毛90の束は、ブラシヘッド89から先端側に向かうにつれて拡がるように形成される。ブラシ毛90の先端は、第1止水シート41の内面に当接される。止水部材88は、ブラシで構成されるため通気性を有する。これにより、船倉7内の圧力を逃がすことができる。
なお、止水部材88は、ブラシに限られない。止水部材88は、第1止水シート41及びレール19間を止水できるものであればよい。例えば止水部材88は、軟質の樹脂シートで構成されてもよく、メッシュ状に形成された軟質の樹脂シート等で構成されてもよい。
また、船積み用雨除け装置20は、レール19及びスライド式ハッチカバー11間をシールするための第1シール80及び第2シール81を備える。
第1シール80はゴム等の軟質の樹脂にてシート状に形成される。第1シール80の一端部はレール19に支持され、第1シール80の他端部はスライド式ハッチカバー11の上面11aに当接される。具体的には、第1シール80は、ブラケット82を介してレール19に支持される。スライド式ハッチカバー11に対する第1シール80の接地長さを適切に選定することでスライド式ハッチカバー11が変形している場合であっても第1シール80による止水性が担保される。
ブラケット82は、レール19の延長方向(前後方向)に連続的に延びて形成されると共に、ハッチ口13とは反対方向(蓋部材23の幅方向外方)に延びる。また、ブラケット82の先端部には、斜め下方に傾斜する傾斜取付面82aが形成され、傾斜取付面82aには、第1シール80の一端部が取り付けられる。具体的には、第1シール80の一端部は、傾斜取付面82a上に重ねるように配置され、傾斜取付面82aを構成するブラケット82にボルト91でボルト締めされる。これにより、第1シール80は一端部から他端部に向かうにつれて斜め下方に傾斜され、第1シール80の他端部はスライド式ハッチカバー11の上面11aに沿って重ねられる。そして、第1シール80の一端部及び他端部間の中間部は、一端部及び他端部間に生じた角度差を許容するように湾曲される。これにより、中間部には第1シール80の形状を復元させる方向の力が発生し、この力は他端部をスライド式ハッチカバー11に圧接させる。また、ブラケット82には、第1シール80の一端部を介して止水部材88のブラシヘッド89が支持される。具体的には、ブラシヘッド89は、第1シール80の一端部上に重ねられ、第1シール80の一端部と共に共通のボルト91でブラケット82にボルト締めされる。これにより、止水部材88と第1シール80は連続的に接続され、スライド式ハッチカバー11から第1止水シート41に亘る範囲を止水できる。
なお、第1シール80の他端部は、スライド式ハッチカバー11の上面11aに重ねられるものとしたが、これに限られない。第1シール80の他端部は、スライド式ハッチカバー11の上面11aに当接されればよい。また、ブラケット82には、傾斜取付面82aが形成されるものとしたが、傾斜取付面82aは省略されてもよい。この場合、第1シールの一端部は、他端部に対して屈曲して形成されるとよい。
また、止水部材88の下端位置及び第1シール80の上端位置は、第1止水シート41の下端位置と概ね同じ高さに設定される。これにより、スライド式ハッチカバー11上を流れる雨水やスライド式ハッチカバー11及び第1止水シート41間に降る雨水をシート状の第1シール80で止水できる。そして、風等によって第1止水シート41の裏側に吹き上がった雨水をブラシ状の止水部材88で通気性を保ちつつ止水できる。
なお、止水部材88の下端位置及び第1シール80の上端位置は、第1止水シート41の下端位置より高くてもよい。この場合、第1シール80はガイドフレーム48に接しないように上端高さ及び傾きを設定されるとよい。
また、第1シール80は、シールホルダ83の側面を全長に亘って覆うように前後方向に複数並べて配置される。なお、第1シール80は、1枚のシートで構成されてもよい。この場合、第1シール80の前後方向の長さは、シールホルダ83と同じ、又はシールホルダ83より長く設定されるとよい。
第2シール81は、リップシールで構成され、レール片21とスライド式ハッチカバー11との間に介在される。第2シール81は、厚板状に形成されるベース部81aと、ベース部81aの一側から斜め下方かつ他側に向けて延出するリップ部81bとを備える。リップ部81bは、ベース部81aより薄い舌片状に形成され、基端から先端に向かうにつれて厚さ方向の寸法が小さくなるように設定される。第2シール81は、リップ部81bの先端をハッチ口13とは反対方向(雨水が存在する方向)に向けるように配置される。
また、レール19の底部にはシールホルダ83が設けられ、第2シール81はシールホルダ83に保持される。シールホルダ83は、レール19に一体に取り付けられる取付基部84と、取付基部84の底面に左右方向に間隔を隔てて設けられる一対の脚部85a、85bとを備える。取付基部84は、前後方向に長い板状に形成される。脚部85a、85bは、第2シール81を左右から挟んで保持すべく第2シール81の左右両側に配置される。脚部85a、85bは、取付基部84にボルト等の締結具で着脱自在に締結されてもよい。脚部85a、85bの前後方向の長さは、取付基部84の前後方向の長さと同じに設定される。また、脚部85a、85bには、第2シール81を係止するための爪86a、86bが設けられる。ハッチ口13側の脚部85aに形成される爪86aは、リップ部81bの基端側の下面に係合される。ハッチ口13とは反対側の脚部85bに形成される爪86bは、ベース部81aの下面に係合される。
また、脚部85a、85bの底面には、第3シール87a、87bが設けられる。第3シール87a、87bはシート状に形成され、脚部85a、85bの全長に亘って設けられる。
なお、第1シール80だけで十分なシール性を得られる場合、第2シール81及び第3シール87a、87bは省略されてもよい。
ところで、蓋部材23は、断面アーチ状に形成され、前後方向の端部に端面開口が形成される。このため、船上シュート22とは反対側の端面開口からハッチ口13に雨水が浸入することが考えられる。
そこで、蓋部材23の端部のうち、船上シュート22とは反対側の端部を構成する蛇腹支持部70には、蓋部材23内への浸水を抑制するための防水シール92が設けられる。
防水シール92は、第2止水シート77に上方から覆われる位置に配置され、補強フレーム部73に支持される。防水シール92は、蛇腹支持部70の端面開口の上部を塞ぐ防水板93と、防水板93より下方の蛇腹支持部70の端面開口を塞ぐ防水シート94とを備える。
防水板93は、ゴム等の自立可能な硬さの樹脂にて構成され、補強フレーム部73に支持される。具体的には、補強フレーム部73を構成する吊りフレーム73cには、左右方向に延びる棒状の取付座95が船上シュート22とは反対側に突出して設けられている。防水板93の下端部は、取付座95に船上シュート22とは反対側に位置して取り付けられる。また、防水板93の上端は、第2止水シート77及び中間フレーム72に沿う形状に形成され、第2止水シート77及び中間フレーム72に当接される。これにより、第2止水シート及び防水板93間から蓋部材23内に風雨が入り込むことが抑制されると共に、中間フレーム72及び防水板93間から蓋部材23内に風雨が入り込むことが抑制される。なお、防水板93の材料は樹脂に限られない。防水板93の材料は、蓋部材23内への浸水を抑制できるものであればよく、例えば金属、木材等であってもよい。
防水シート94は、巻回可能な柔らかさの樹脂にて構成され、防水板93に設けられる。また、防水シート94は、レール19より下方に延びて形成される。これは、スライド式ハッチカバー11同士が離間されてハッチ口13が形成されるとき、レール19より下方のスライド式ハッチカバー11間(スライド式ハッチカバー11の前端面間及び後端面間)にも開口(以下、側部開口96)が形成されるためである。防水シート94がレール19より下方に延びることにより、側部開口96を塞ぐことができ、側部開口96から船倉7内への浸水を抑制することができる。具体的には、防水シート94は、レール19より上方の位置に形成される幅広部94aと、幅広部94aより下方の位置に形成される幅狭部94bとを備える。
幅広部94aは、左右両側を側板部73aに当接させる幅に形成され、上端部を防水板93に液密に取り付けられる。これにより、幅広部94aの上端部及び左右両側より内側の蓋部材23内への浸水を抑制できる。
幅狭部94bの幅寸法bは、左右のレール19間の距離cより小さく、かつ、スライド式ハッチカバー11間の距離dより大きくなるように設定される。これにより、幅狭部94bは、レール19に干渉することなくレール19間の空隙を覆うことができる。また、幅狭部94bは、展開されて垂れ下げられたとき、下端をスライド式ハッチカバー11の下方まで到達させるように上下方向の長さを設定される。これにより、スライド式ハッチカバー11間の側部開口96が防水シート94の幅狭部94bによって覆われる。また、蓋部材23が縮退されてシュートユニット58にユニット化されるとき、防水シート94は巻き上げられると共に、巻かれた形状を維持するように図示しない留め具によって留められる。また、防水シート94は、巻き上げられたとき蛇腹支持部70内に収容されるように基端位置を蓋部材23内にオフセットして配置される。
なお、防水シート94の取付構造は上述に限られない。例えば、防水シート94は、取付座95に取り付けられてもよい。この場合、防水シート94と防水板93は上下に離間されてもよい。この場合、防水シート94と防水板93の間は取付座95で液密に塞がれるとよい。また、取付座95は、第2アーチフレーム71及び中間フレーム72のいずれかに設けられてもよい。また、取付座95は省略されてもよい。この場合、例えば防水板93は、補強フレーム部73、第2アーチフレーム71及び中間フレーム72のいずれかに設けられるとよい。
次に本実施の形態の作用について述べる。
船舶9に船積み用雨除け装置20を設置する場合、図15に示すように、シップローダ1に設けた荷揚げ装置18を用い、岸壁2からスライド式ハッチカバー11上等の船上にシュートユニット58及びレールユニット30を移送する。このとき、シュートユニット58は脚68を接地させて自立する。
この後、スライド式ハッチカバー11を所定間隔Xだけ開いてスライド式ハッチカバー11間にハッチ口13を形成する。ここで所定間隔Xとは、梁フレーム28の長さL1及び下段部28cの長さL2によって決まる寸法であり、梁フレーム28の長さL2よりも小さく下段部28cの長さL1よりも大きな寸法に設定される。所定間隔Xは、例えば2mである。
この後、図16に示すように、ハッチ口13の前後方向(長手方向)の中央にシュートユニット58を設置する。このとき、左右のレール片21がそれぞれスライド式ハッチカバー11上に位置されるようにシュートユニット58を設置する。
この後、図17に示すように、レールユニット30をシュートユニット58の前後のハッチ口13に設置する。このとき、隣り合うレールユニット30の雌連結具27(図14参照)と雄連結具26を互いに結合させる。具体的には、雄連結具26の連結ピン26bを雌連結具27の挿入穴27bに挿入させることで雌連結具27と雄連結具26を結合させる。これにより、前後に隣り合うレール片21同士が位置合わせされた状態で固定される。またこのとき、各レール片21には、ブラケット82を介して第1シール80が固定されている。このため、スライド式ハッチカバー11上にシュートユニット58及びレールユニット30のレール片21が載置されることで第1シール80の先端部はスライド式ハッチカバー11の上面11aに重ねられると共に圧接される。このため、スライド式ハッチカバー11の上面11aが溶接等によって変形して凹凸がある場合であってもその凹凸を吸収しつつ止水できる。すなわち、スライド式ハッチカバー11が溶接等によって変形していてもスライド式ハッチカバー11に対する第1シール80の接地長さを適切に選定することで、スライド式ハッチカバー11の外側からの風水の浸入を防止又は抑制できる。
この後、図10に示す下延部55c及び締結ブラケット部56cからピン61を取り外して蓋部材23の固定を解除する。しかるのち、図18に示すように、それぞれの蓋部材23を伸長させる。蓋部材23がハッチ口13の前後の端部近傍まで伸長されたら、蓋部材23の端部をレール片21にボルト等で固定する。これにより、ハッチ口13が船上シュート22と蓋部材23とによって全長に亘って塞がれる。この後、蛇腹支持部70内に巻き上げられて収容されている状態の防水シート94を展開して下方に垂らす。これにより、防水板93より下方の蓋部材23が防水シート94によって塞がれると共に、スライド式ハッチカバー11間の側部開口96が防水シート94によって塞がれる。この状態において、シュート本体部32の部分を除き、降雨が船倉7に浸入することはない。なお、シュート本体部32には、その上端開口を必要に応じて塞ぐ蓋(図示せず)を設けてもよい。
この後、図19に示すように、シュート本体部32内にシップローダ1のシュート部8を挿入させる。シュート本体部32内にシップローダ1のシュート部8が挿入された後、シュート本体部32の上方及び側方は、カバー部材14によって覆われる。
船倉7内に荷Bを供給する場合、図20及び図21に示すように、シップローダ1のシュート部8からシュート本体部32内に荷Bを供給しつつ、シップローダ1を適宜前後方向に走行させる。このとき、蓋部材23は船上シュート22の走行に応じて伸縮する。このため、船上シュート22が走行してもハッチ口13が開放されることはない。また、船上シュート22が走行することにより、荷Bの投入位置が前後方向に移動され、船倉7内に荷Bを前後方向に分散させて高い充足率で積み込むことができる。なお、図中の一点鎖線は、船上シュート22を後方に走行させたときの後端位置である。船上シュート22が走行可能な範囲は、蓋部材23を伸縮させたときの最長長さ及び最短長さによって決まる。
また仮に、スライド式ハッチカバー11間の開口が気密に、かつ、固定的に塞がれる場合、船倉7内に荷Bを供給することにより、船倉7内の圧力は上昇し、船積み用雨除け装置20には、上向きの力が作用することとなる。この場合、船積み用雨除け装置20が部分的に浮き上がる等、不安定に動き、スライド式ハッチカバー11間に雨水が浸入することが考えられる。
しかし、本実施の形態において、止水部材88は通気性を有し、スライド式ハッチカバー11間の側部開口96は上方から垂れ下がる防水シート94によって塞がれる。このため、たとえ船倉7内の圧力が外気より上昇したとしても、その圧力は、止水部材88を通過して逃げることができると共に、防水シート94を押し退けて逃げることができる。このため、船倉7内に荷Bを供給したときの船倉7内の圧力上昇を抑制でき、スライド式ハッチカバー11間からの浸水を安定して防止又は抑制できる。
また、風雨の中で船積みを行う場合、止水部材88、第1シール80、第2シール81及び第3シール87a、87bは、蓋部材23の左右方向からの浸水を防止又は抑制する。具体的には、止水部材88及び第1シール80は、左右のレール19間の外側にて雨水の浸入を止める。また、第1シール80は、蓋部材23の幅方向外方からの風を受けた場合、その風の力によってスライド式ハッチカバー11により圧接され、風を上方に案内する。このため、風に乗った雨水がレール19に到達することを効果的に防止又は抑制できる。そしてさらに、風は上方に流れる際に止水部材88のブラシ毛90間を通過し、ブラシ毛90に当たった雨水が風から分離される。このため、雨水が止水部材88よりハッチ口13側の空間に到達することを抑制できる。また、止水部材88を通過した風は、他の止水部材88を再び通過して蛇腹部69外に流れる。
また、雨水が第1シール80を越えてレール19側に浸入した場合、レール19の直下にて第2シール81が雨水を止める。第2シール81は、リップシールで構成され、船上シュート22及び蓋部材23の重さを受けてスライド式ハッチカバー11に圧接される。このため、第2シール81は、比較的強い力でスライド式ハッチカバー11に圧接されていることとなり、雨水の浸入を効果的に止めることができる。また、第3シール87a、87bはレール19の直下に凹凸がある場合、その凹凸に応じて変形する。このため、凹凸の高さの一部又は全部を吸収でき、第2シール81による止水効果を高めることができる。また、第3シール87a、87bは、第2シール81の左右両側にて止水する。このため、雨水の浸入方向に対してシールが3重となり、止水効果を高めることができる。
また、防水シール92は、蓋部材23の前後方向からの浸水を防止又は抑制する。具体的には、防水シール92の防水板93は、船上シュート22とは反対側の蓋部材23の端部上部からの浸水を抑制する。防水シール92の防水シート94は、防水板93より下方の蓋部材23からの浸水を抑制すると共に、スライド式ハッチカバー11間の側部開口96からの浸水を抑制する。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示は以下のような他の実施形態も可能である。
(1)船上シュート22とは反対側の蓋部材23の端部には、蛇腹支持部70が配置されるものとしたが、これに限られない。例えば、蓋部材23は単一の蛇腹部69で構成されてもよい。この場合、防水シール92は蛇腹部69に設けられるとよい。またこの場合、防水シール92は、第1止水シート41に上方から覆われる位置に配置されるとよい。
(2)防水シール92は、防水板93と防水シート94を備えるものとしたが、これに限られない。例えば、防水シール92は防水シート94のみで構成されてもよい。この場合、防水シート94は蓋部材23の上部も塞ぐように形成されるとよい。
(3)止水部材88はレール片21に直接設けられてもよい。
(4)また、スライド式ハッチカバー11及びレール19間のシール性を第2シール81及び第3シール87a、87bで十分確保できる場合、第1シール80は省略されてもよい。
1 :シップローダ
7 :船倉
11 :スライド式ハッチカバー
13 :ハッチ口
19 :レール
20 :船積み用雨除け装置
22 :船上シュート
23 :蓋部材
41 :止水シート
69 :蛇腹部
92 :防水シール

Claims (4)

  1. 船倉の上部開口を開閉するスライド式ハッチカバー上に配置されるレールと、
    前記レールに走行自在に設けられ、前記スライド式ハッチカバーが開いて形成されるハッチ口の一部を覆うと共に、シップローダからの荷を前記船倉内に供給する船上シュートと、
    前記ハッチ口の他の部分を覆うべく、前記船上シュートの走行方向の前後にそれぞれ配置されると共に、前記船上シュートの走行に応じて伸縮するように構成された蓋部材とを備え、
    前記蓋部材は、断面アーチ状に形成され、
    前記蓋部材の端部のうち、前記船上シュートとは反対側の端部には、蓋部材内への浸水を抑制するための防水シールが設けられた
    ことを特徴とする船積み用雨除け装置。
  2. 前記防水シールは、前記蓋部材の端面開口の上部を塞ぐ防水板と、前記防水板より下方の端面開口を塞ぐ防水シートとを備えた
    請求項1に記載の船積み用雨除け装置。
  3. 前記防水シートは、前記スライド式ハッチカバー間の側部開口を覆うように前記レールより下方に延びる
    請求項1又は2に記載の船積み用雨除け装置。
  4. 前記防水シールは、前記止水シートに上方から覆われる位置に配置された
    請求項1から3のいずれか一項に記載の船積み用雨除け装置。
JP2019173067A 2019-09-24 2019-09-24 船積み用雨除け装置 Active JP7015815B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173067A JP7015815B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 船積み用雨除け装置
PCT/JP2020/032702 WO2021059868A1 (ja) 2019-09-24 2020-08-28 船積み用雨除け装置
BR112021025819A BR112021025819A2 (pt) 2019-09-24 2020-08-28 Dispositivo de proteção contra chuva para transporte
CN202080052584.0A CN114269642B (zh) 2019-09-24 2020-08-28 装船用遮雨装置
US17/636,226 US12005996B2 (en) 2019-09-24 2020-08-28 Rain-guard device for shipping

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173067A JP7015815B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 船積み用雨除け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049832A true JP2021049832A (ja) 2021-04-01
JP7015815B2 JP7015815B2 (ja) 2022-02-03

Family

ID=75156766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173067A Active JP7015815B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 船積み用雨除け装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US12005996B2 (ja)
JP (1) JP7015815B2 (ja)
CN (1) CN114269642B (ja)
BR (1) BR112021025819A2 (ja)
WO (1) WO2021059868A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023006568A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 六菱ゴム株式会社 開口開閉構造ならびに板状蓋設置方法
JP2023073714A (ja) * 2021-11-16 2023-05-26 Ihi運搬機械株式会社 船積み用雨除け装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517390A (ja) * 1998-04-29 2003-05-27 キャンポテックス シッピング サービシーズ リミテッド 船舶ハッチ・カバー
CN200971153Y (zh) * 2006-10-18 2007-11-07 中国船舶重工集团公司第七○四研究所 舱口盖密封结构
JP2013144529A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船舶
CN206336400U (zh) * 2015-12-28 2017-07-18 江苏省镇江船厂(集团)有限公司 平置式水密舱口盖结构
JP2019085236A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 Ihi運搬機械株式会社 船積み用雨除け装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3800723A (en) * 1972-03-21 1974-04-02 J Collins Barge
US4237809A (en) * 1979-03-02 1980-12-09 The Ohio River Company Cover for a barge
JPH0532284U (ja) * 1991-10-09 1993-04-27 三菱重工業株式会社 船舶におけるハツチカバー支持構造
JP3179239B2 (ja) 1993-03-19 2001-06-25 新日本製鐵株式会社 全天候型荷役設備のレインシールド装置
US5778815A (en) * 1997-02-21 1998-07-14 Canpotex Shipping Services Limited Ship hatch cover
WO2009021112A2 (en) * 2007-08-07 2009-02-12 Miguel Linares Plasticized and assembleable cover such as for use with waterway constructed transport barges
US8490560B2 (en) * 2007-08-07 2013-07-23 Brown Water Plastics, Llc Plasticized and assembleable cover such as for use with waterway constructed transport barges including structurally reinforcing inner trusses, in-molded end wall ladder and four point lift locking/unlocking door for selectively accessing a barge interior
KR101204596B1 (ko) * 2011-02-23 2012-11-23 김동규 화물선 해치커버 개폐장치
CN202414106U (zh) * 2011-12-19 2012-09-05 舟山大神洲造船有限公司 万吨船舶液压侧移式舱口盖无液压开启结构
BR202012012772U2 (pt) 2012-05-28 2013-09-10 Gustavo Possas Pereira sistema de proteÇço para carregamento de navios
CN103612719B (zh) * 2013-11-25 2016-05-25 芜湖新远船业修造有限公司 一种轻型舱口盖及其安装方法
CN104229096B (zh) * 2014-09-30 2017-03-15 泰富国际工程有限公司 过驳装卸运输船的防倾覆机构及具有该机构的运输船
CN206317972U (zh) * 2016-11-16 2017-07-11 天津海运职业学院 一种遥控式散货船开关舱系统
CN107554699A (zh) * 2017-08-22 2018-01-09 广船国际有限公司 一种船舱盖

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517390A (ja) * 1998-04-29 2003-05-27 キャンポテックス シッピング サービシーズ リミテッド 船舶ハッチ・カバー
CN200971153Y (zh) * 2006-10-18 2007-11-07 中国船舶重工集团公司第七○四研究所 舱口盖密封结构
JP2013144529A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船舶
CN206336400U (zh) * 2015-12-28 2017-07-18 江苏省镇江船厂(集团)有限公司 平置式水密舱口盖结构
JP2019085236A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 Ihi運搬機械株式会社 船積み用雨除け装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023006568A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 六菱ゴム株式会社 開口開閉構造ならびに板状蓋設置方法
JP7414291B2 (ja) 2021-06-30 2024-01-16 六菱ゴム株式会社 開口開閉構造ならびに板状蓋設置方法
JP2023073714A (ja) * 2021-11-16 2023-05-26 Ihi運搬機械株式会社 船積み用雨除け装置
JP7401506B2 (ja) 2021-11-16 2023-12-19 Ihi運搬機械株式会社 船積み用雨除け装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN114269642B (zh) 2024-02-20
JP7015815B2 (ja) 2022-02-03
WO2021059868A1 (ja) 2021-04-01
US12005996B2 (en) 2024-06-11
CN114269642A (zh) 2022-04-01
US20220332391A1 (en) 2022-10-20
BR112021025819A2 (pt) 2022-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6709344B2 (ja) 船積み用雨除け装置
WO2021059868A1 (ja) 船積み用雨除け装置
WO2021059546A1 (ja) 船積み用雨除け装置
US9731640B1 (en) Mobile fall protection unit for flatbed platforms
JP6849865B1 (ja) 船積み用雨除け装置
WO2021059867A1 (ja) 船積み用防風雨装置
ES2912118T3 (es) Dispositivo adaptado para cubrir, como mínimo parcialmente, un cabezal de acoplamiento
US9861847B2 (en) Fire truck hose bed cover and personnel safety barrier
RU161693U1 (ru) Укрытие вагонное
JP6445795B2 (ja) 伸縮式テント装置
KR20120129220A (ko) 건설장비 캐노피용 개폐식 루프 시스템
JP4770417B2 (ja) 建設機械のプラットフォーム
JP2013144529A (ja) 船舶
KR101643088B1 (ko) 화물차량용 적재함 커버장치
JP2012081103A (ja) 貨物自動車の荷台、および貨物自動車の荷台作業用安全装置、並びにこれらを用いて形成した貨物自動車
JP5291600B2 (ja) テント倉庫
KR100895320B1 (ko) 트럭 적재함 덮개장치
KR101785682B1 (ko) 탈부착이 자유로운 안전 맨홀커버
JP6268456B1 (ja) 移動式簡易車庫
AU2017101543A4 (en) Luggage Bag
JPS6011246Y2 (ja) テント倉庫
JP2009108492A (ja) テント倉庫
KR20240106332A (ko) 암롤박스 보호덮개 장치
JP2023122407A (ja) マンホール用防護柵
JP2015040622A (ja) 油圧ホースの端部保護カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210910

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220124