JP2021049659A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たに接続されるバーコードリーダに対する設定作業をより容易に行う。【解決手段】ラベルプリンタ100の制御回路440は、メモリ447に記憶された基準バーコードデータを出力するバーコード出力処理SL10、バーコードリーダBRからの、基準バーコードの読み取り結果を表す読み取りデータを取得するバーコード情報取得処理SR20、基準バーコードデータと読み取りデータとの比較結果に基づき、読み取りデータを補正する読み取りデータ補正処理の内容を決定する補正内容決定処理SL50、バーコードリーダBRによる任意のバーコードの読み取り結果に対応して取得された読み取りデータに対して読み取りデータ補正処理を行い、読み取りデータ補正処理後の読み取りデータに基づき制御し、対応する印字オブジェクトが形成された読み取りデータラベルLrを作成するオブジェクト印刷物作成処理;を実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、被印字媒体に対し印字を形成する印刷装置に関する。
バーコードリーダが読み取ったバーコード情報に対応する印字を被印字媒体に形成する印刷装置が知られている。例えば、特許文献1等に記載の印刷装置は、それ自体が印刷した設定用バーコードをバーコードリーダに読み取らせ、その読み取り情報に基づいて当該バーコードの設定を行う技術が開示されている。
特開2016−51245号公報
種類や仕様が特定されない不特定のバーコードリーダが新たに接続された際の設定には、当該バーコードリーダが読み取りデータに付加するプリフィックスやサフィックスの設定も必要となる。しかし、上記の特許文献1等に記載の印刷装置では、そのようなプリフィックスやサフィックスの設定については対応しておらず、手動で行う場合には大変煩雑な作業となっていた。
本発明の目的は、新たに接続されるバーコードリーダに対する設定作業をより容易に行うことが可能な、印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字媒体を搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し印字を行う印字手段と、バーコードリーダに対し有線接続又は無線接続を行う接続手段と、前記搬送手段及び前記印字手段を制御する制御手段と、特定の基準バーコードを作成するための所定の参照情報を記憶した記憶手段と、を有し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記参照情報を表す基準バーコードを出力するバーコード出力処理;前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダからの、前記基準バーコードの読み取り結果を表す読み取り情報を取得するバーコード情報取得処理;前記参照情報と前記読み取り情報との比較結果に基づき、前記読み取り情報を補正する補正処理の内容を決定する補正内容決定処理;前記補正内容決定処理の後、前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダによる任意のバーコードの読み取り結果に対応して取得されたバーコード情報に対して前記補正処理を行い、補正処理後のバーコード情報に基づき前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、対応する印字オブジェクトが形成されたオブジェクト印刷物を作成するオブジェクト印刷物作成処理;を実行することを特徴とする。
本願発明においては、印刷装置に備えられた接続手段によって、印刷装置とバーコードリーダとが接続される。そして、バーコードリーダによるバーコードの読み取り結果に応じて、印刷装置により印刷物が作成される。
この構成において、例えばバーコードリーダが故障して交換したり、新しいバーコードリーダに買い換えたり等の事情により、種類や仕様が特定されない不特定のバーコードリーダが新たに接続手段に接続される場合があり得る。その際、そのままでは、当該新たなバーコードリーダの読み取り結果を取得した印刷装置が、その読み取り結果を印刷できなかったり、あるいは、不適切な印刷を行ってしまう可能性がある。
これに対応するために、本願発明においては、上記の不都合を是正して正しい印刷を行うために、バーコードリーダの読み取り結果に対し適宜の補正処理が行われる。その補正処理の内容を決定するための、所定の参照情報が、記憶手段に記憶されている。
すなわちまず、制御手段の制御により、上記記憶された参照情報を表す基準バーコードが出力される(バーコード出力処理)。そして、その出力された基準バーコードに対し上記新たなバーコードリーダによって読み取りが行われ、その読み取り結果を表す読み取り情報が取得される(バーコード情報取得処理)。これにより、その読み取り情報と上記参照情報とを比較することで、上記バーコードリーダからの読み取り情報をどのように補正すれば正しい印刷を行えるか、すなわち上記補正処理の内容を決定することができる(補正内容決定処理)。この結果、以降は、上記バーコードリーダによって任意のバーコードを読み取ったとき、その読み取り結果に対応したバーコード情報に対して常時上記補正処理を行うことで、対応する印字オブジェクトが形成されたオブジェクト印刷物を正しく作成することができる(オブジェクト印刷物作成処理)。
以上のようにして、本願発明においては、印刷装置に対し、種類や仕様が特定されない不特定のバーコードリーダが新たに接続される場合であっても、バーコードの読み取り結果に応じた印刷物(オブジェクト印刷物)を正しく作成することができる。これにより、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
本発明によれば、新たに接続されるバーコードリーダに対する設定作業をより容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るラベルプリンタとバーコードリーダとを表す説明図である。 ラベルプリンタの筐体のカートリッジホルダを表す説明図である。 ラベルプリンタの筐体に装着されたカートリッジの内部を表す説明図である。 ラベルプリンタとバーコードリーダの機能構成を表す説明図である。 ラベルプリンタが形成した印字ラベルの一例を表す説明図である。 ラベルプリンタが形成した印字ラベル断面の一例を表す説明図である。 ラベルプリンタの読み取り印刷モード実行中におけるデータと処理の説明図である。 ラベルプリンタのデータ補正設定モード実行中におけるデータと処理の説明図である。 補正内容決定処理におけるプリフィックスの特定手法の説明図である。 補正内容決定処理におけるサフィックスの特定手法の説明図である。 データ補正設定モードでのラベルプリンタとバーコードリーダのシーケンスフローを表す図である。 携帯端末に基準バーコードデータの画像を表示させる場合のデータ補正設定モード実行中におけるデータと処理の説明図である。 ラベルプリンタの仕向地補正設定モード実行中におけるデータと処理の説明図である。 仕向地補正設定モード実行後の読み取り印刷モードにおけるデータと処理の説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面では、実質的に同一の機能を有する構成要素は、原則として同一の符号で表す。そして、これらの構成要素についての重複説明は、適宜省略する。
<実施形態の構成概要>
図1に示すように、本実施形態に係るラベルプリンタ100(印刷装置の一例に相当)は、筐体101を有し、筐体101の上面部には、開閉可能(又は着脱可能としてもよい)に設けられた開閉蓋102が設けられている。筐体101の前面部には、テープ排出口104が設けられている。テープ排出口104は、筐体101内で作成された印字済みラベル用テープ423(後述の図3参照)を筐体101外へ排出するためのものである。
また、ラベルプリンタ100は、バーコードリーダBRへのUSBケーブル9が着脱されるUSBコネクタ103(接続手段の一例に相当)を有する。バーコードリーダBRは、USBケーブル9以外の規格の有線により接続されてもよい。
バーコードリーダBRによって読み取られた情報(各カートリッジ410の識別情報であるカートリッジIDやカートリッジの種類を表す種類情報など)は、上記USBケーブル9を介してラベルプリンタ100へ出力される。
図2では、ラベルプリンタ100の開閉蓋102を開いた状態で、筐体101の内部のカートリッジホルダ427及びそれに装着させるカートリッジ410の外観構成を、斜視図として表している。この図2では、図示の煩雑を避けるため上方に開いた状態の開閉蓋102の図示は省略している。図3では、カートリッジ410を装着した状態のカートリッジホルダ427の周辺部分を、カートリッジ410とともに表している。
図2及び図3に示すように、ラベルプリンタ100の筐体101内部には、カートリッジ410を着脱可能なカートリッジホルダ427と、印字ヘッド419(印字手段の一例に相当)と、テープ送りローラ駆動軸430(搬送手段の一例に相当)と、リボン巻取りローラ駆動軸431とが設けられている。カートリッジ410は、この例では、全体が略直方体形状に形成された箱体であり、その一部には表裏両面を貫通するヘッド挿通開口439が形成されている。
カートリッジ410は、基材テープ416を巻回した基材テープロール417と、カバーフィルム411(被印字媒体の一例に相当)を巻回したカバーフィルムロール412と、印字用のインクリボン413(但し被印字媒体が感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール414と、印字後のインクリボン413を巻取るリボン巻取りローラ415と、テープ送りローラ418とを有している。
基材テープロール417は、基材テープ用スプール417aの周りに、上記基材テープ416を巻回している。
基材テープ416は、複数層(この例では4層)の積層構造を備えている(図3中部分拡大図参照)。すなわち、内側に巻かれる側(部分拡大図中右側)よりその反対側(部分拡大図中左側)へ向かって、適宜の粘着剤からなりカバーフィルム411を貼り合わせるための粘着剤層416a、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等からなるテープ基材層416b、適宜の粘着剤からなる粘着剤層416c、剥離紙416dの順序で積層され構成されている。
剥離紙416dは、最終的に完成した印字ラベル(後述の図5、図6等参照)が所定の物品等の貼り付け対象物に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着剤層416cにより当該貼り付け対象物に接着できるようにしたものである。
カバーフィルムロール412は、カバーフィルム用スプール412aの周りに、この例では基材テープ416と略同じ幅であるカバーフィルム411を巻回している。カバーフィルム411は、上述の通り、被印字媒体の一例で、例えば、フィルム、シート、テープ等で構成される。
リボン供給側ロール414は、リボン供給側スプール414aの周りに、上記インクリボン413を巻回している。
リボン巻取りローラ415は、リボン巻取りスプール415aを備えており、カートリッジホルダ427側のリボン巻取りローラ駆動軸431により駆動されることで、印字済み(使用済み)のインクリボン413を巻取り、リボン巻取りスプール415aに巻回する。
テープ送りローラ418は、カートリッジホルダ427側のテープ送りローラ駆動軸430により駆動されることで、基材テープ416とカバーフィルム411とを押圧し接着させ印字済みラベル用テープ423としつつ、図3中矢印Tで示す方向にテープ送りを行う。
なお、リボン巻取りローラ415及びテープ送りローラ418は、それぞれカートリッジ410外に設けた例えばパルスモータであるテープ送りモータ433(後述の図4参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介しリボン巻取りローラ駆動軸431及びテープ送りローラ駆動軸430に伝達されることによって連動して回転駆動される。
一方、カートリッジホルダ427は、印字ヘッド419と、リボン巻取りローラ駆動軸431と、テープ送りローラ駆動軸430と、ローラホルダ422とを有している。
印字ヘッド419は、多数の発熱素子を備えており、カバーフィルムロール412から繰り出されて搬送されるカバーフィルム411に対し、印字形成を行う。
テープ送りローラ駆動軸430は、カートリッジホルダ427に装着されたカートリッジ410のカバーフィルムロール412から繰り出される(供給される)カバーフィルム411と、基材テープロール417から繰り出される基材テープ416とを、テープ送りローラ418を駆動させることにより搬送する。
ローラホルダ422は、支持軸429により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置とリリース位置に切換可能とされている。このローラホルダ422には、プラテンローラ420及びテープ圧接ローラ421が回転可能に配設されており、ローラホルダ422が印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ420及びテープ圧接ローラ421が印字ヘッド419及びテープ送りローラ418に対し圧着されるようになっている。
さらに、カートリッジホルダ427には、カートリッジ410の排出口(図示せず)に隣接してカッタ428が配設されている。このカッタ428は、ソレノイド435(後述の図4参照)が励磁されることにより作動し、印字済みラベル用テープ423を厚さ方向に全切断し、後述の印字ラベルLを生成する(後述する図5参照)。
上記構成において、カートリッジ410がカートリッジホルダ427に装着された後、テープ送りモータ433(後述の図4参照)の駆動力によってリボン巻取りローラ駆動軸431及びテープ送りローラ駆動軸430がそれぞれ同期して回転駆動される。テープ送りローラ駆動軸430の駆動に伴いテープ送りローラ418、プラテンローラ420、及びテープ圧接ローラ421が回転し、基材テープロール417から基材テープ416が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ418へ供給される。一方、カバーフィルムロール412からはカバーフィルム411が繰り出されるとともに、印字ヘッド駆動回路432(後述の図5参照)により印字ヘッド419の複数の発熱素子が通電される。このとき、インクリボン413が、印字ヘッド419に押圧されることで当該カバーフィルム411の裏面に接触させられる。この結果、カバーフィルム411の裏面の所定の印字領域に、所望の印字(鏡像印字)がされる。そして、基材テープ416と印字が終了したカバーフィルム411とがテープ送りローラ418及びテープ圧接ローラ421により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ423として形成され、カートリッジ410外へと搬出される。そして、カッタ428によって印字済みラベル用テープ423が切断され、所望の印字がされた印字ラベルLが生成される。
<実施形態の機能構成>
図4に示すように、ラベルプリンタ100は、制御基板(図示せず)上に、上記のテープ送りローラ駆動軸430及び印字ヘッド419等を制御する制御回路440(制御手段の一例に相当)を有する。
制御回路440には、CPU444が設けられており、このCPU444に、データバス442を介し、入出力インターフェース441、ROM446、メモリ447(記憶手段の一例に相当)、RAM448、操作部449、表示部450、及び通信用インターフェース443Hが接続されている。通信用インターフェース443H(接続手段の一例に相当)は、USBコネクタ103に装着されたUSBケーブル9を介しバーコードリーダBR(後述)に接続されている。
ROM446には、制御上必要な各種のプログラム(後述の図12に示す制御手順を実行する印刷処理プログラムを含む)が格納されている。CPU444は、このようなROM446に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。RAM448は、CPU444により演算された各種の演算結果等を一時的に記憶する。メモリ447は、制御上必要な各種の設定情報を記憶する。特に本実施形態に係るメモリ447は、バーコードリーダBRにおける所定の設定情報として基準バーコードデータ(後述)を記憶する。
操作部449は、例えば特に図示しないハードウェアボタンなどで構成されて、ユーザからの入力操作を受け付ける
表示部450は、例えば特に図示しない液晶ディスプレイなどで構成されて、ユーザに対し所定の情報を表示する。
入出力インターフェース441には、印字ヘッド419を駆動するための印字ヘッド駆動回路432と、テープ送りモータ駆動回路434と、ソレノイド435を駆動するソレノイド駆動回路436と、が接続されている。
テープ送りモータ駆動回路434は、テープ送りモータ433を駆動することにより、前述のテープ送りローラ駆動軸430及びリボン巻取りローラ駆動軸431を駆動し、基材テープ416、カバーフィルム411、及び印字済みラベル用テープ423の搬送を行う。
ソレノイド駆動回路436は、カッタ428を駆動して切断動作を行わせるソレノイド435を励磁する。
また図4に示すように、バーコードリーダBRは、光学スキャナ501と、データ出力回路502と、通信用I/F503とを有している。
光学スキャナ501は、バーコードを光学的に走査してそのバーコードデータ内容を電気信号に変換して出力する。
データ出力回路502は、上記の光学スキャナ501が出力した電気信号に基づいて、当該バーコードリーダBRの仕様(規格、仕向地など)に対応した読み取りデータを生成し出力する。
通信用インターフェース503は、USBケーブル9を介しプリンタ100に接続され、上記データ出力回路502が生成した読み取りデータをラベルプリンタ100へ出力する。
<印字ラベルの例>
上記のようにしてラベルプリンタ100により印字済みラベル用テープ423の切断が完了し形成された印字ラベルLの一例を、図5及び図6により説明する。
図5及び図6において、印字ラベルLは、前述したように図3に示した4層構造にカバーフィルム411が加わった5層構造となっている。すなわち、カバーフィルム411側(図6中上側)よりその反対側(図6中下側)へ向かって、カバーフィルム411、粘着剤層416a、テープ基材層416b、粘着剤層416c、剥離紙416dで5層が構成されている。この例では、カバーフィルム103に備えられる印字領域S(詳細にはその裏面)に、所望の印字R(この例では「ABC」の文字。印字オブジェクトの一例に相当)が印刷されている。
<正しく設定された場合の読み取り印刷モード>
以上、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の構成概要及び機能構成について説明した。ここで、本実施形態に係るラベルプリンタ100でバーコードリーダBRの設定が正しく行われている場合の読み取り印刷モード(オブジェクト印刷物作成処理の一例に相当)について図7を参照しつつ説明する。
図7に示すように、バーコードリーダBRはユーザが任意に選んだバーコードラベルLに印字されているバーコードを光学的に読み取り、そのバーコードデータの内容に対応した読み取りデータを出力する。ここで、バーコード自体は特定の文字列をデータ内容として幾何的表記で符号化した画像情報コードであり、バーコードリーダBRは当該バーコードリーダBR自体に設定された仕様に対応して読み取りデータを生成する。
その仕様の一例として、光学スキャナ501が読み取ったバーコードデータの内容(図示する例では「123456」の文字列)に対して、データ出力回路502がそのデータ内容の前にプリフィックス(通信設定項目の一例に相当)のデータを付加するとともに、データ内容の後にサフィックス(通信設定項目の一例に相当)のデータを付加して読み取りデータとする仕様がある。これらプリフィックス及びサフィックスはそれぞれ所定の制御文字などが割り当てられる場合が多く、多様な共通規格やメーカーの独自規格に従って割り当てられる制御文字の内容や文字数が異なる。また、プリフィックス及びサフィックス自体を付加しない仕様もある。
これに対して、ラベルプリンタ100においてバーコードリーダBRの仕様に正しく対応して設定が行われていれば、受信した読み取りデータの先頭に位置するプリフィックスと、バーコードデータ内容の後に続くサフィックスのそれぞれの文字数と内容も把握していることになる。このためラベルプリンタ100は、読み取りデータ補正処理(補正処理の一例に相当)によってバーコードリーダBRから受信した読み取りデータに対してプリフィックスとサフィックスの両方を正しく差し引いて、バーコードデータ内容の文字列を印字オブジェクトとして抽出し、それを印刷した印字ラベルLとしての読み取りデータラベルLr(オブジェクト印刷物の一例に相当)を作成できる。
<データ補正設定モード>
しかしながら、この構成において、例えばバーコードリーダBRが故障して交換したり、新しいバーコードリーダBRに買い換えたり等の事情により、種類や仕様が特定されない不特定のバーコードリーダBRが新たにラベルプリンタ100に接続される場合があり得る。その際、そのままでは、当該新たなバーコードリーダBRの読み取りデータを取得したラベルプリンタ100が、その読み取り結果を印刷できなかったり、あるいは、不適切な印刷を行ってしまう可能性がある。これは、バーコードリーダBRの仕様が不明であることで、読み取りデータに含まれるプリフィックスとサフィックスの内容が不明であることが要因である場合が多い。
そこで本実施形態に係るラベルプリンタ100では、仕様の不明なバーコードリーダBRを新たに接続した際に、図8に示す以下のようなデータ補正設定モードを実行する。このデータ補正設定モードでは、まずメモリ447に記憶されている基準バーコードデータを印字オブジェクトとして印字した基準バーコードラベルLb(バーコード印刷物の一例に相当)を作成する。この基準バーコードデータは、そのバーコードデータ内容(所定の参照情報の一例に相当;図示する例では「CONFIG」の文字列)が予め既知となっているバーコードデータである。
そして仕様が不明なバーコードリーダBRにこの基準バーコードデータを読み取らせ、生成した読み取りデータ(読み取り情報の一例に相当;図示する例では「PPCONFIGQQ」)をラベルプリンタ100が受信する。ラベルプリンタ100は、その補正内容決定処理により、読み取りデータ内容「PPCONFIGQQ」と、基準バーコードデータ内容「CONFIG」とを比較して、プリフィックス「PP」とサフィックス「QQ」をそれぞれ特定する。
<補正内容決定処理1:プリフィックス特定>
上記補正内容決定処理のうち、プリフィックスの特定手法について、上記図8のデータ例に対応して図9を参照しつつ説明する。まず、読み取りデータ内容「PPCONFIGQQ」に対して、その何文字目の位置に基準バーコードデータ内容「CONFIG」が重複一致するかを特定する。図示する例では読み取りデータ内容における3−8文字目に基準バーコードデータが重複一致するとして位置特定されている。そしてこの重複一致している位置で読み取りデータ内容から基準バーコードデータ内容を差し引くことで、少なくとも読み取りデータ全体の先頭で基準バーコードデータ内容の前に位置するプリフィックスの文字数(2文字)と内容(「PP」)を特定できる。
しかしこの段階では、サフィックスの正確な特定はできない。それは、バーコードリーダBRの共通仕様としてバーコードデータの読み取りは経時的に非同期で行われるものであり、つまりその仕様に対応したデータ終了を意味する制御文字等が認識されない限り当該読み取りデータ全体のデータ長を特定できない(データの受信が停滞しているだけで後続データが存在する可能性がある)ためである。したがって、上記プリフィックスの特定を行った後に、以下のサフィックスの特定を別途実行する必要がある。
<補正内容決定処理2:サフィックス特定>
サフィックスの特定手法について、上記図8、図9のデータ例に対応して図10を参照しつつ説明する。図示する例のサフィックスの特定においては、同一の基準バーコードを2回連続で読み取った際のそれぞれの読み取りデータを連結して1つの読み取りデータ(図示する例では「PPCONFIGQQPPCONFIGQQ」)として扱う。
まず、読み取りデータ内容に対して、基準バーコードデータ内容が重複一致する位置を2箇所特定する。図示する例では読み取りデータ内容における3−8文字目と13−18文字目の2箇所に基準バーコードデータが重複一致するとして位置特定されている。なお図中では、紙面の都合上、上記の2箇所の間を中心とした周辺領域だけを図示している。そしてこの重複一致している2箇所の位置でそれぞれ読み取りデータ内容から基準バーコードデータ内容を差し引き、残ったデータのうち上記2箇所の間に位置するデータ内容(図示する例の「QQPP」)にはサフィックス+プリフィックスの順で連結されていることになる。
そして、このデータ内容の末尾に位置するプリフィックス(図示する例の「PP」)をさらに差し引くことで、読み取りデータ全体の末尾で基準バーコードデータの後に位置するサフィックスの文字数(2文字)と内容(「QQ」)を特定できる。以上の補正内容決定処理により、仕様が不明なバーコードリーダBRによって付加されるプリフィックスとサフィックスが特定され、読み取り印刷モードにおける読み取りデータ補正処理を正しく実行できる。よって本実施形態に係るラベルプリンタ100は、基準バーコードデータ以外の任意のバーコードデータ内容が印字されたバーコードラベルLから正しく印字オブジェクトを抽出して読み取りデータラベルLrを印刷、作成できる。
<本実施形態のシーケンスフロー>
上記手法を実現するためにラベルプリンタ100の制御回路440とバーコードリーダBRのそれぞれにより実行されるシーケンスフローを図11のシーケンスチャートで説明する。まず、図11において、ラベルプリンタ100に新しいバーコードリーダBRがUSBケーブル9とUSBコネクタ103を介して接続された際に接続状態が確立する。そして、操作部449を介してユーザからの別途の入力操作により、データ補正設定モードの実行が指示されることによって、このフローが開始される。
まず、ステップSL10において、ラベルプリンタ100の制御回路440は、メモリ447から基準バーコードデータを取得して、これを印字オブジェクトとした基準バーコードラベルLbを作成する(バーコード出力処理、バーコード印刷物作成処理の一例に相当)。
次にステップSR20において、バーコードリーダBRは、上記の基準バーコードラベルLbを2回連続で読み取り、対応する2つの読み取りデータを連結して1つの読み取りデータとしてラベルプリンタ100に送信する。
次にステップSL20において、ラベルプリンタ100の制御回路440は、上記ステップSR20でバーコードリーダBRから送信された1つの読み取りデータを受信する(バーコード情報取得処理の一例に相当)。
次にステップSL30において、ラベルプリンタ100の制御回路440は、基準バーコードデータと読み取りデータとの間に差分があるか否かを判定する。この場合、詳細には同一の基準バーコードデータを2つ連結したデータ内容と、バーコードリーダBRから受信した1つの読み取りデータのデータ内容を比較して、それぞれ全体の文字数と内容が完全に一致するか否かを判定する。完全に一致する場合、言い換えるとデータ間に差分がない場合、判定は満たされず(SL30:NO)、ステップSL40へ移る。
ステップSL40では、ラベルプリンタ100の制御回路440は、その時点で接続しているバーコードリーダBRはプリフィックスとサフィックスを付加しない仕様として登録する。そして、このフローを終了する。
一方、上記ステップSL30の判定において、データ間で内容が完全に一致しない場合、言い換えるとデータ間に差分がある場合、判定が満たされ(SL30:YES)、ステップSL50へ移る。
ステップSL50では、ラベルプリンタ100の制御回路440は、補正内容決定処理を実行する。具体的には、上記図9で説明したプリフィックスを特定する処理と、上記図10で説明したサフィックスを特定する処理を順に実行する。そして、このフローを終了する。
<実施形態による効果>
以上、本実施形態に係るラベルプリンタ100においては、読み取り印刷モードにおいてバーコードリーダBRの読み取り結果である読み取りデータに対し適宜の読み取りデータ補正処理が行われる。その読み取りデータ補正処理の内容を決定するために、データ補正設定モードにおいてメモリ447に記憶されている所定の基準バーコードデータを用いた補正内容決定処理が実行される。
すなわちまず、制御回路440の制御により、上記記憶された基準バーコードが出力される(バーコード出力処理)。そして、その出力された基準バーコードに対し仕様が不明の新たなバーコードリーダBRによって読み取りが行われ、その読み取り結果を表す読み取りデータが取得される(バーコード情報取得処理)。これにより、その読み取りデータと上記基準バーコードデータ参照情報とを比較することで、上記バーコードリーダBRからの読み取りデータをどのように補正すれば正しい印刷を行えるか、すなわち上記補正処理の内容を決定することができる(補正内容決定処理)。この結果、以降は、上記バーコードリーダBRによって任意のバーコードを読み取ったとき、その読み取り結果に対応したバーコードデータに対して常時上記読み取りデータ補正処理を行うことで、対応する印字オブジェクトが形成された読み取りデータラベルLrを正しく作成することができる(オブジェクト印刷物作成処理)。
以上のようにして、本実施形態においては、ラベルプリンタ100に対し、種類や仕様が特定されない不特定のバーコードリーダBRが新たに接続される場合であっても、その設定作業を容易に行うことができ、バーコードの読み取り結果に応じた読み取りデータラベルLr(オブジェクト印刷物)を正しく作成することができる。これにより、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、基準バーコードが形成された基準バーコードラベルLbを作成する。また、バーコードリーダBRからの、作成された基準バーコードラベルLbに備えられる基準バーコードの読み取り結果を表す読み取りデータが取得される。これにより本実施形態のラベルプリンタ100においては、基準バーコードを印刷し基準バーコードラベルLbとして出力することにより、新たなバーコードリーダBRによる読み取りを容易かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、読み取りデータ補正処理は、読み取りデータと基準バーコードデータとの比較結果に基づき、読み取りデータに含まれる、バーコードリーダBRから制御回路440への通信に係わるプリフィックスとサフィックスを特定すると共に、読み取りデータからプリフィックス及びサフィックスを差し引く処理である。これにより、読み取りデータ補正処理前の状態ではプリフィックス及びサフィックスが余分に含まれた状態で読み取りデータが解釈されるのを、読み取りデータ補正後においてプリフィックス及びサフィックスを除いた本来の姿でバーコードデータ内容が解釈される。この結果、読み取りデータに対応する印字オブジェクトが正しく形成された読み取りデータラベルLrを確実に作成することができる。
また、本実施形態では特に、読み取りデータ補正処理で読み取りデータから差し引かれる少なくとも1つの通信設定項目は、プリフィックス、及び、サフィックス、のうち少なくとも一方を含む。これにより、読み取りデータ補正処理後においてプリフィックスやサフィックスを除いた本来の姿でバーコードデータ内容を解釈することができる。
また、本実施形態では特に、上記ステップSL20の手順では、実質的に複数個の読み取りデータが取得され(実質的に読み取りデータが複数回取得され)、補正内容決定処理では、1つ目の読み取りデータと基準バーコードデータとの比較により、当該読み取りデータに含まれるプリフィックスが特定される。また、1つ目及び2つ目それぞれの読み取りデータと、基準バーコードデータと、特定されたプリフィックスと、に基づき、当該読み取りデータに含まれるサフィックスが特定される。
本実施形態によれば、1つ目の読み取りデータが取得されたとき、基準バーコードデータにはない冒頭部分をプリフィックスとして特定することができる。そして、その後2つ目の読み取りデータが取得されたとき、1つ目の読み取りデータに含まれるプリフィックスと2つ目の読み取りデータに含まれる上記プリフィックスとの間の部分のうち、基準バーコードデータにはない部分をサフィックスとして特定することができる。
なお、1つ目と2つ目のそれぞれの基準バーコードデータは既知の文字列のデータ内容であればよいため、同一のものでなくとも例えば「CONFIG」と「FIN」のように個別に異なる既知の文字列のデータ内容のものであってもよい。この場合には、1つ目と2つ目の各データ内容の順序関係が確実に正しくなるよう、1つ目の基準バーコードラベルLbがバーコードリーダBRで読み取られた後に2つ目の基準バーコードラベルLbを印刷出力するようにするとよい。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、各変形例において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明及び図示を省略又は簡略化する。
(1)基準バーコードを画像で表示する場合
上記実施形態では、基準バーコードを予めラベルプリンタ100のメモリ447に記憶しておき、それを印字オブジェクトとして印字した基準バーコードラベルLbを作成したが、本発明はこれに限られない。例えば図12に示すデータ補正設定モードのように、スマートフォンやタブレット端末のような携帯端末600のディスプレイ601に基準バーコードの画像を表示してそれをバーコードリーダBRに読み取らせてもよい。この場合には、例えば図示するように携帯端末600がそのカメラ602でラベルプリンタ100の筐体に貼付されたQRコード(登録商標)610を撮像し、そのQRコード(登録商標)610自体の記録内容から直接的に基準バーコードの内容を取得してもよい。または、携帯端末600がQRコード(登録商標)610に記録されているURLで専用のサイトにアクセスし、そこから基準バーコードを取得してもよい。また特に図示しないが、ラベルプリンタ100の表示部450が十分に大きい場合には当該表示部450に基準バーコードを表示して、バーコードリーダBRに読み取らせてもよい。
以上、本変形例に係るラベルプリンタ100においては、基準バーコードの画像を表示させる表示制御信号を出力する処理(バーコード出力処理、バーコード画像表示処理の一例に相当)を実行する。またラベルプリンタ100は、バーコードリーダBRからの、表示された基準バーコードの画像の読み取り結果を表す読み取りデータが取得される(バーコード情報取得処理の一例に相当)。
本変形例においては、基準バーコードを画像として表示することができ、その画像に対して新たなバーコードリーダBRによる読み取りが行われる。これにより、基準バーコードを印刷する場合のように、基準バーコードだけのために無駄に基材テープ416とカバーフィルム411が消費されるのを防止することができる。
(2)仕向地の違いに応じて補正内容を決定する場合
上記実施形態では、バーコードリーダBRの仕様の1つである通信設定項目としてのプリフィックスとサフィックスの違いに応じて読み取りデータの補正内容を決定したが、本発明はこれに限られない。他にも、バーコードリーダBRの仕様の1つとして、当該バーコードリーダBRを利用する地域、つまり仕向地の違いに応じて読み取りデータの補正内容を決定する処理が必要な場合がある。
具体的には、文字データの内容は各文字をそれぞれ識別する文字コードのコード値となるが、この文字コードについても多様な規格がある。そしてバーコードリーダBRは、同じデータ内容のバーコードを読み取る場合でも、当該バーコードリーダBR自体の利用が想定される仕向地での適用可能性の高い文字コードで読み取りデータを出力する仕様に設定されている場合が多い。このため、仕向地仕様が異なるラベルプリンタ100とバーコードリーダBRを組み合わせて使用した場合には、仕向地の違いに対応して使用する文字コードも異なる場合も多い。その結果、読み取り印刷モードで読み取りデータラベルLrの印字オブジェクトに文字化けが生じたり、データ補正設定モードにおいても読み取りデータ中で基準バーコードデータの重複一致を確認できずに補正内容決定処理が失敗する可能性がある。
これに対して本変形例のラベルプリンタ100では、上述したデータ補正設定モードとは別に図13に示すような仕向地補正設定モードを実行する。ここで、バーコードの共通規格では、バーコードリーダBRの仕向地仕様を判別するために共通するバーコードデータ内容の仕向地バーコードデータが設定されている。本変形例のラベルプリンタ100は、メモリ447にその仕向地バーコードデータがあらかじめ記憶されており、仕向地補正設定モードでは最初にその仕向地バーコードデータを印字オブジェクトとして印刷した仕向地バーコードラベルLsを作成する。
なお図示する例では、ラベルプリンタ100の仕向地仕様が北米(図中では「US」と略記)に設定されている場合を示している。そして、バーコードリーダBRが上記仕向地バーコードラベルLsのバーコード内容を読み取った際にデータ内容が「^FF」の文字列である読み取りデータを出力した場合には、当該バーコードリーダBRの仕向地仕様がラベルプリンタ100と同じ北米の仕向地仕様に設定されていることが判定できる。一方、データ内容が「=FF」の文字列である読み取りデータを出力したバーコードリーダBRは、ラベルプリンタ100と異なる日本の仕向地仕様に設定されていることが判定できる。つまり、同じ仕向地バーコードラベルLsをバーコードリーダBRで読み取った場合でも、バーコードリーダBRのデータ出力回路502でのコード変換処理においてバーコード内容に対応して変換する文字コードの違いにより、当該バーコードリーダBRの仕向地仕様が決まる。
そしてバーコードリーダBRから読み取りデータを受信したラベルプリンタ100は、その読み取りデータのデータ内容が「^FF」であればバーコードリーダBRと仕向地仕様が同じ北米(US)であるとして補正内容決定処理でそのままの設定を維持する。しかし図示する例のように、受信した読み取りデータのデータ内容が「=FF」であればバーコードリーダBRの仕向地仕様が当該ラベルプリンタ100と異なる日本であるとして、補正内容決定処理において仕向地仕様の違いに対応した文字コード変換テーブルを選択して読み取り印刷モード時の文字コード補正処理に適用するよう設定する。
ここで文字コード変換テーブルとは、特に図示しないが、異なる2種類の文字コード間におけるコード値の対応関係を各文字ごとに記録したテーブルである。例えば図示する例の補正内容決定処理では、日本仕向地仕様の文字コード(つまり変換前の文字コード)の所定コード値で表記した文字が、北米仕向地仕様の文字コード(つまり変換後の文字コード)ではどのコード値で表記できるかの対応関係が記録された文字コード変換テーブルを選択して適用すればよい。この文字コード変換テーブルは、仕向地仕様として適用が想定される異なる2種類の文字コードの多様な組み合わせごとに予めメモリ447に記憶しておくとよい。
以上のように本変形例のラベルプリンタ100は、仕向地補正設定モードでの補正内容決定処理において、ラベルプリンタ100とバーコードリーダBRの仕向地仕様の相違に応じた適切な文字コード変換テーブルの選択と適用を設定する文字コード補正処理を実行できる。この場合には、図14に示す読み取り印刷モードのように、新たに接続したバーコードの仕様(コード変換処理とバーコード加工処理の処理内容)に応じて、ラベルプリンタ100の読み取りデータ補正処理と文字コード補正処理により適切な印字オブジェクトの読み取りデータラベルLrを作成できる。
以上、本変形例に係るラベルプリンタ100においては、文字コード補正処理は、仕向地バーコードデータと読み取りデータとの比較結果に基づき、バーコードリーダBRに固有の仕向地(日本仕向地;第1仕向地の一例に相当)を特定すると共に、読み取りデータのうちバーコードリーダBRに固有の仕向地に対応する「=」のデータ部分(第1部分の一例に相当)を、ラベルプリンタ100に固有の仕向地(北米仕向地;第2仕向地の一例に相当)に対応する「^」のデータ部分(第2部分の一例に相当)に置き換える処理である。
本変形例によれば、ラベルプリンタ100側の仕向地(第2仕向地)の仕様と、バーコードリーダBR側の仕向地(第1仕向地)の仕様との違いに対応し、読み取られたバーコードの読み取りデータの第1部分「=」が第2部分「^」に置き換えられる。これにより、本来の姿でバーコードの読み取りデータを解釈することができるので、バーコード情報に対応する印字オブジェクトが正しく形成された読み取りデータラベルを確実に作成することができる。
<その他>
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上又は信号処理上の寸法や大きさ、長さについて「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上、データ処理上の公差、誤差、変更、ゆらぎ等が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
なお、以上において、図4等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図11等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
100 ラベルプリンタ(印刷装置の一例に相当)
103 USBコネクタ(接続手段の一例に相当)
411 カバーフィルム(被印字媒体の一例に相当)
419 印字ヘッド(印字手段の一例に相当)
430 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段の一例に相当)
440 制御回路(制御手段の一例に相当)
443H 通信用インターフェース(接続手段の一例に相当)
444 CPU
446 ROM
447 メモリ(記憶手段の一例に相当)
448 RAM
600 携帯端末
BR バーコードリーダ
L 印字ラベル、バーコードラベル
Lr 読み取りデータラベル(オブジェクト印刷物の一例に相当)
Lb 基準バーコードラベル(バーコード印刷物の一例に相当)
Ls 仕向地バーコードラベル

Claims (7)

  1. 被印字媒体を搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し印字を行う印字手段と、
    バーコードリーダに対し有線接続又は無線接続を行う接続手段と、
    前記搬送手段及び前記印字手段を制御する制御手段と、
    特定の基準バーコードを作成するための所定の参照情報を記憶した記憶手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記記憶手段に記憶された前記参照情報を表す基準バーコードを出力するバーコード出力処理;
    前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダからの、前記基準バーコードの読み取り結果を表す読み取り情報を取得するバーコード情報取得処理;
    前記参照情報と前記読み取り情報との比較結果に基づき、前記読み取り情報を補正する補正処理の内容を決定する補正内容決定処理;
    前記補正内容決定処理の後、前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダによる任意のバーコードの読み取り結果に対応して取得されたバーコード情報に対して前記補正処理を行い、補正処理後のバーコード情報に基づき前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、対応する印字オブジェクトが形成されたオブジェクト印刷物を作成するオブジェクト印刷物作成処理;
    を実行する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記バーコード出力処理は、
    前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、前記基準バーコードが形成されたバーコード印刷物を作成するバーコード印刷物作成処理であり、
    前記バーコード情報取得処理では、
    前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダからの、作成された前記バーコード印刷物に備えられる前記基準バーコードの読み取り結果を表す前記読み取り情報が取得される
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記バーコード出力処理は、
    前記基準バーコードの画像を表示させる表示制御信号を出力するバーコード画像表示処理であり、
    前記バーコード情報取得処理では、
    前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダからの、表示された前記基準バーコードの画像の読み取り結果を表す前記読み取り情報が取得される
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記補正処理は、
    前記比較結果に基づき、前記読み取り情報に含まれる、前記バーコードリーダから前記制御手段への通信に係わる少なくとも1つの通信設定項目を特定すると共に、前記バーコード情報から前記特定された通信設定項目を差し引く処理である
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4記載の印刷装置において、
    前記少なくとも1つの通信設定項目は、
    プリフィックス、及び、サフィックス、のうち少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5記載の印刷装置において、
    前記バーコード情報取得処理では、前記読み取り情報が複数回取得され、
    前記補正内容決定処理では、
    1回目に取得された前記読み取り情報と前記参照情報との比較により、当該読み取り情報に含まれる前記プリフィックスが特定されるとともに、
    1回目及び2回目にそれぞれ取得された前記読み取り情報と、前記参照情報と、前記特定された前記プリフィックスと、に基づき、当該読み取り情報に含まれる前記サフィックスが特定される
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記補正処理は、
    前記比較結果に基づき、前記接続手段を介し接続された前記バーコードリーダに固有の第1仕向地を特定すると共に、前記バーコード情報のうち前記第1仕向地に対応する第1部分を、前記印刷装置に固有の第2仕向地に対応する第2部分に置き換える処理である
    ことを特徴とする印刷装置。
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