JP2021049261A - 眼科用鑷子 - Google Patents

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Abstract

【課題】把持部を閉じたときに、把持面同士が面接触しつつ、先端側が開いていない眼科用鑷子を提供する。【解決手段】管体21とネック部とスリット形成部23と把持部24とを有し、管体を摺動させてネック部を管体内腔に収納したとき把持部の把持面24aが面接触し、スリット形成部の間にスリット25が形成される眼科用鑷子10であって、ネック部からスリット形成部において略S字形状の部分を有し、略S字形状の部分は管体の中心軸21a側が凸である第1の湾曲部と、中心軸側が凹である第2の湾曲部22bとを有し、スリット形成部の厚さは第2の湾曲部よりも厚く、第2の湾曲部とスリット形成部の接続位置でスリット側は同一面で連続的に繋がり、外側は段差23aがあり、把持面が面接触した状態で管体の端面位置における中心軸からネック部の外縁までの距離が内腔の半径以下であり、内腔の半径から段差の厚さを差し引いた距離より大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、眼科手術に用いられる眼科用鑷子に関する。
硝子体手術・白内障手術・緑内障手術等の眼科手術においては、眼組織等を把持・処置することが行われる。このような眼科手術において、眼科用手術器具等を眼球内で用いる際は、まず、カニューレを眼球に取り付け、そのカニューレを通して眼科用手術器具等を挿入する(例えば、特許文献1参照)。眼科用手術器具の一例としては、硝子体等の眼組織を掴んで処置する眼科用鑷子がある。
図5は、一般的な眼科用鑷子の使用図である。ここで、硝子体手術において眼球Eに取付けられる一般的なカニューレ40は、金属性のパイプの基端部付近を樹脂製のベースに嵌め込んだ構成になっている。
眼科用鑷子100は、先端側が硝子体を掴む鑷子部分30になっており、その鑷子部分30は、カニューレ40を通して、眼球Eの内部に挿入される。鑷子部分30の構成は、先端が把持部34、その把持部34から連続してネック部32があり、さらにネック部32から基端側は管体31の内腔に納められている。管体31は、鑷子部分30と共に眼球Eの内部へ挿入されるため、非常に細い素材が使われる。また、作業中に、管体31がカニューレ40の外側で折れ曲がるのを防ぐために、管体31の外側を補強スリーブ33で補強する場合もある。
眼科用鑷子100の基本的な構成は、管体31の外側に他の部品を介して本体部35を有し、本体部35に対し摺動する位置に移動部材37を有している。ここで、移動部材37と管体21とは繋がっており、作動部36を閉じたり開いたりすると、作動部36から板バネ等の付勢手段で繋がっている移動部材37が本体部35に対して軸方向に動き、それに伴い移動部材37に繋がっている管体31が軸方向に摺動する。そうすることによって、ネック部32が管体31の内腔に出入りし、ネック部32が管体31の内腔に入ったときは把持部34が閉じ、ネック部32が管体31の外側に出たときは把持部34が開く。つまり、作動部36を指で閉じると鑷子部分30の把持部34が閉じ、指の力を緩めて作動部36を開くと把持部34が開くことになる。尚、眼科用鑷子100では補強スリーブ33を設けているが、補強スリーブ33を設けない場合もある。また、本体部35に対し移動部材37は、内側に配置されても良いし、外側に配置されても良い。
このような眼科用鑷子100には、把持部34の把持面が線接触のものと面接触のものがある。図6は、線接触の把持面を有する眼科用鑷子と面接触の把持面を有する眼科用鑷子の鑷子部分である。線接触の把持面34aを有する鑷子部分30を上側、面接触の把持面34bを有する鑷子部分30を下側に示した。なお、面接触の把持面34bの面積を小さくすれば線接触の把持面34aに近付くので、面接触と線接触の境界は明確ではないが、ここでは、把持面の形状が鑷子部分30の幅方向に長いものを線接触とし、把持面の形状が幅方向よりも先端から基端方向に長いものを面接触とする。
面接触の把持面34bについては、線接触に近い程、単位面積当たりの把持力を向上させることができるというメリットがある。そこで、把持面34bを小さくするために、把持面34bのネック部32側にスリットを設けることがある。また、スリットを設けることで、作業中に把持部34の先端部分が視認しやすいというメリットもある。
線接触及び面接触の把持面34a,34bを有するそれぞれの眼科用鑷子は、状況に応じて使い分けされる。例えば、増殖膜が網膜に癒着しているような場合は、把持部34で網膜近くの増殖膜を摘んで引っ張り上げる必要があるので、線接触の把持面34aを有する眼科用鑷子を用いるのが適している。一方、網膜から離れた増殖膜を把持する場合は、増殖膜をしっかりと挟んで除去したいので、面接触の把持面34bを有する眼科用鑷子を用いるのが適している。
ここで、面接触の把持面34bを有する眼科用鑷子の場合、管体31を摺動させることで把持部34が閉じられるのだが、把持面34b全体を同程度の圧力で面接触させるのは難しい。一般的には、把持部34の先端側を使って増殖膜等を挟むことが多いことから、把持部34の閉じ方は、把持面34bの先端側が先に接触し、基端側に向かって順に接触していく構成となっている。しかし、管体31を摺動させて把持面34bの全面を接触させたときには、把持面34bの後ろにスリットがあることで先端側の圧力が小さくなり、場合によっては、先端側に僅かに隙間が開いてしまうこともある。このような問題に対し、先端側の圧力が保持されて把持面34b全体に圧力がかかるように面接触させることができれば、網膜近くの増殖膜を引っ張り上げることと、網膜から離れた増殖膜を把持することのどちらの場面でも、面接触の把持面34bを有する眼科用鑷子だけで対応することが可能となる。
国際公開第2010/126076号
このような実情に鑑み、本発明は、把持部を閉じたときに、把持面同士が面接触しつつ、把持面の先端側が開いていない眼科用鑷子を提供することを目的としている。
本発明の眼科用鑷子は、管体と、一対のネック部と、そのネック部の先端側に設けられた一対のスリット形成部と、そのスリット形成部の先端側に設けられた一対の把持部と、を有し、管体を摺動させてネック部の全体を管体の内腔に収納したときに、把持部の把持面同士が面接触し、かつ、一対のスリット形成部同士の間にスリットが形成される眼科用鑷子であって、ネック部からスリット形成部に掛けた部分において略S字形状となる部分を有し、その略S字形状となる部分は、管体の中心軸側が凸である第1の湾曲部と、管体の中心軸側が凹であって把持部側に位置する第2の湾曲部と、を有し、スリット形成部の厚さはネック部の厚さよりも厚く、ネック部とスリット形成部の接続位置において、スリット側はネック部と同一面で連続的に繋がっており、外側はスリット形成部とネック部との厚さの違いによる段差があり、把持面同士が面接触した状態において、管体の端面位置における管体の中心軸からネック部の外縁までの距離が、管体の内腔の半径以下であり、かつ、管体の内腔の半径から段差の厚さを差し引いた距離より大きいこととする。
ここで、段差の厚さは、管体の肉厚以下であることにするとよい。
本発明の眼科用鑷子によれば、把持部を閉じたときに把持面同士が面接触し、かつ、把持面の先端側が開いていないという効果を奏する。
本発明の眼科用鑷子に係る鑷子部分の拡大図である。 本発明の別の眼科用鑷子に係る鑷子部分の拡大図である。 鑷子部分の動きを説明する図であり、(a)は把持部が開いた状態、(b)は把持部の先端側が軽く閉じた状態、(c)は把持部が閉じた状態である。 把持部が閉じた状態の説明図である。 一般的な眼科用鑷子の使用図である。 線接触の把持面を有する眼科用鑷子と面接触の把持面を有する眼科用鑷子の鑷子部分である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の眼科用鑷子に係る鑷子部分の拡大図である。眼科用鑷子10の基本動作は、前述した従来のものと同様に、作動部の開閉により管体21が摺動し、ネック部22が管体21の内腔に出入りすることで、把持部23が開閉するというものである。具体的には、作動部を指で閉じると鑷子部分20の把持部23が閉じ、指の力を緩めて作動部を開くと把持部23が開く。
眼科用鑷子10の鑷子部分20は、一対のネック部22と、そのネック部22の先端側に設けられた一対のスリット形成部23と、そのスリット形成部23の先端側に設けられた一対の把持部24と、を備えた構成である。なお、ネック部22から基端側は図示していないが、管体21の中を通って作動部の根元付近で固定されている。
ここで、ネック部22は、2つの湾曲形状が繋がった略S字形状となる部分を有しており、管体側の湾曲を第1の湾曲部22a、把持部側の湾曲を第2の湾曲部22bとする。そして、第1の湾曲部22aは管体の中心軸21a側が凸の湾曲であり、第2の湾曲部22bは管体の中心軸21a側が凹の湾曲である。言い換えると、管体の中心軸21aは、第1の湾曲部22aの外側、かつ、第2の湾曲部22bの内側に位置することになる。
把持部24の把持面24aは、鑷子部20の幅方向よりも先端から基端方向に長い平面である。そして、把持部24が閉じられたときは、把持面24a同士が、面接触するようにネック部22の形状が決定される。
また、把持部24とネック部22との間には、スリット形成部23が設けられている。スリット形成部23は、把持部24が閉じられたときに、一対のスリット形成部23同士の間にスリットが形成される形状になっている。このようなスリット形成部23を設けることで、把持面24aにかかる単位面積当たりの把持力を大きくすることができるので、把持面24aを最適な大きさに設計することが可能となる。また、スリットがあいていることで、作業時に把持部24の先端が視認し易いというメリットもある。
スリット形成部23とネック部22との接続位置では、スリット側においてはスリット形成部23とネック部22とは同一面で連続的に繋がっており、外側においては段差23aが形成されている。把持部24を閉じるときネック部22は管体21の内腔に収納されるので、ネック部22は弾性変形できる厚さであるのに対して、スリット形成部23は把持部24に十分な把持力を発生させるために剛性を高める必要があるのでネック部22よりも厚く、その結果、段差23aが形成されることとなる。なお、段差23aは、管体21の内腔にネック部22を収納したときのストッパとしての役割もある。
次に、図2は、本発明の別の眼科用鑷子に係る鑷子部分の拡大図である。図2の鑷子部分20’の動作や機能は、図1の鑷子部分20とほとんど同じである。ただし、図2の鑷子部分20’では、第2の湾曲部22bは、ネック部22ではなくスリット形成部23に設けられている。つまり、ネック部22に形成された第1の湾曲部22aと、スリット形成部23に形成された第2の湾曲部22bとによって、略S字形状となる部分が構成されている。よって、図1の鑷子部分20と図2の鑷子部分20’とをまとめると、略S字形状となる部分は、ネック部22からスリット形成部23に掛けた部分に形成されているということになる。
管体21を摺動させてネック部22を管体21の内腔に収納したとき、把持部24が閉じられるのだが、その鑷子部分20の動きを図を用いて説明する。なお、ここでは図1の鑷子部分20を用いて説明するが、図2の鑷子部分20’でも基本的な動きは同じである。図3は、鑷子部分の動きを説明する図であり、(a)は把持部が開いた状態、(b)は把持部の先端側が軽く閉じた状態、(c)は把持部が閉じた状態である。
図3(a)に示すようにネック部22が管体21の内腔に収納されていないときは、把持部24同士は開いた状態となっている。そこから管体21を摺動させてネック部22の第1の湾曲部22aを管体21の内腔に収納したとき、把持部24の把持面24a同士が先端側から接触する。このときは、図3(b)に示すように鑷子部分20の先端側が軽く閉じて管体側は少し開いた状態となっている。
さらに、管体21を摺動させてネック部22全体を管体21の内腔に収納したとき、第2の湾曲部22bがバネの働きをして把持面24a同士が面接触することになる。
よって、第1の湾曲部22aの曲率半径は、第1の湾曲部22aが管体21の内腔に収納されたときに把持面24aの先端同士が接触することを考慮して決定される。また、第2の湾曲部22bの曲率半径は、把持面24a同士が面接触するためのバネとしての力を考慮して決定される。しかし、ネック部22の形状をこのようにして決定したとしても、各部のサイズを適切に決定していなければ、ネック部22の全体を管体21の内腔に収納したときに、把持面24aの後端側に圧力が偏って、把持面24aの先端側が開くことがある。把持部24については、網膜近くの増殖膜を引っ張り上げるときなどに、主に先端側を使用することから、先端側が開くことは避けなければならない。そこで、ネック部22の全体を管体21の内腔に収納したとき、把持面24a同士が面接触し、かつ、把持面24aの先端側が開いておらず、十分な圧力がかかっている状態になるように各部のサイズを決定する必要がある。
図4は、把持部が閉じた状態の説明図である。つまり、把持面24a同士が面接触した状態である。このとき、管体21の端面位置における管体の中心軸21aからネック部22の外縁までの距離、言い換えると、ネック部22の厚さtとスリットの幅gの半分とを合せた距離t+g/2が、管体21の内腔の半径R以下でなければならない。もし、ネック部22の厚さtとスリットの幅gの半分とを合せた距離が管体21の内腔の半径Rより大きい場合は、ネック部22を管体21の内腔に収納するときに、ネック部22が真っ直ぐに収納されず、傾いて収納されることになる。そうすると、その傾きによって把持部24が傾き、把持面24aの先端側が開いたりして把持面24a同士が面接触できないことになる。つまり、t+g/2≦Rを満たさなければ把持面24a同士が面接触できないという不具合を生じることになる。
また、把持面24a同士が面接触した状態で、管体21の端面位置における鑷子部分20の幅Aは、スリット形成部23の外縁間の距離であり、この幅Aは管体21の内腔の直径より大きくなければならない。これは、幅Aが管体21の内腔の直径以下の場合は、管体21が摺動したとき、スリット形成部23まで管体21の内腔に収納される可能性があるからである。つまり、2R<Aが成り立たなければならないことになる。ここで、幅Aは、第2の湾曲部22bの厚さtと段差の厚さsとスリットの幅gを用いて、A=2t+2s+gで表される。そうすると条件式は、2R<2t+2s+gとなり、この式を変形して、R−s<t+g/2となる。よって、まとめると、R−s<t+g/2≦Rという条件を満たさなければならないということになる。つまり、把持面同士を面接触させるためには、管体の中心軸21aからネック部22の外縁までの距離が、管体21の内腔の半径以下であり、かつ、管体21の内腔の半径から段差23aの厚さを差し引いた距離より大きいことが条件となる。
次に、具体的な数値を用いて説明する。27ゲージの管体を使用する場合、管体の内腔の直径は0.30mm、肉厚は0.05mmである。また、段差の厚さは、管体の肉厚以下であり、かつ、ストッパとして機能できるように0.03mm以上0.05mm以下とする。なお、この段差の範囲は、他のサイズの管体の場合でも、適用することができる。
以上より、条件式は0.12<t+g/2≦0.15となる。よって、この式を満足しつつ、十分な把持力が発生するように、ネック部の厚さtとスリット幅gを決定すれば、把持部を閉じたときに把持面同士が面接触し、かつ、把持面の先端側が開いていない眼科用鑷子を得ることができる。
10 眼科用鑷子
20,20’ 鑷子部分
21 管体
21a 管体の中心軸
22 ネック部
22a 第1の湾曲部
22b 第2の湾曲部
23 スリット形成部
23a 段差
24 把持部
24a 把持面
25 スリット
30 鑷子部分
31 管体
32 ネック部
33 補強スリーブ
34 把持部
34a、34b 把持面
35 本体部
36 作動部
37 移動部材
40 カニューレ

Claims (2)

  1. 管体と、一対のネック部と、前記ネック部の先端側に設けられた一対のスリット形成部と、前記スリット形成部の先端側に設けられた一対の把持部と、を有し、前記管体を摺動させて前記ネック部の全体を前記管体の内腔に収納したときに、前記把持部の把持面同士が面接触し、かつ、一対の前記スリット形成部同士の間にスリットが形成される眼科用鑷子であって、
    前記ネック部から前記スリット形成部に掛けた部分において略S字形状となる部分を有し、該略S字形状となる部分は、前記管体の中心軸側が凸である第1の湾曲部と、前記管体の中心軸側が凹であって前記把持部側に位置する第2の湾曲部と、を有し、
    前記スリット形成部の厚さは前記ネック部の厚さよりも厚く、前記ネック部と前記スリット形成部の接続位置において、スリット側は前記ネック部と同一面で連続的に繋がっており、外側は前記スリット形成部と前記ネック部との厚さの違いによる段差があり、
    前記把持面同士が面接触した状態において、前記管体の端面位置における前記管体の中心軸から前記ネック部の外縁までの距離が、前記管体の内腔の半径以下であり、かつ、前記管体の内腔の半径から前記段差の厚さを差し引いた距離より大きいことを特徴とする眼科用鑷子。
  2. 前記段差の厚さが、管体の肉厚以下であることを特徴とする請求項1に記載の眼科用鑷子。
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