JP2021048660A - モータ及び圧入部材の組み付け方法 - Google Patents

モータ及び圧入部材の組み付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ軸の端部に圧入部材を精度良く圧入することができるモータを得る。【解決手段】モータ軸15と、第1軸受16を介してモータ軸15を回転自在に軸支する負荷側ブラケット3Aとを備えたモータ1Aであって、負荷側ブラケット3Aには中心軸O1方向から見て第1軸受16の内輪25の少なくとも一部と重なる位置に貫通孔24Aが形成されており、モータ軸15の反負荷側の端部には、延長軸72を圧入可能な圧入部71が形成されている。モータ軸15の圧入部71に延長軸72を圧入する際に、モータブラケット4側から負荷側ブラケット3A側に向けてモータ軸15に作用するスラスト荷重Fを、第1軸受16の内輪25を介して、貫通孔24Aを通って荷重受け部材74に伝達可能とすることで、延長軸72を精度良く圧入することができる。【選択図】 図2

Description

本発明は、モータ及び圧入部材の組み付け方法に関する。
従来、特許文献1には、負荷側端部に凹部を有するモータ軸と、凹部に圧入されるピニオン軸と、モータ軸を支持する負荷側軸受及び反負荷側軸受と、を備えるモータ及びピニオン軸の組み付け方法が開示されている。このモータ及びピニオン軸の組み付け方法では、モータ軸にピニオン軸を圧入する際にモータ軸に作用するスラスト荷重を、荷重伝達用構造であるモータ軸の反負荷側端面で受けることにより、負荷側軸受及び反負荷側軸受にスラスト荷重がかかることを防止している。
特開2018−152998号公報
一般的にモータ軸は、金属の丸材を使用し、切断、旋盤、研磨等の加工により製作することが多いが、モータ軸の端面は切断面のままであったり、旋盤仕上げのままであることが多いため、表面粗さが粗くなっている。このため、特許文献1のように荷重伝達用構造としてモータ軸の端面を使用する場合、モータ軸の端面の表面粗さが粗いために圧入時にモータ軸が傾き、圧入するピニオン軸も傾いてしまう虞がある。この対策として、モータ軸の端面を研磨等で精度良く仕上げることで、ピニオン軸の圧入精度を良くすることも考えられるが、研磨の工程が余分に必要になるため、コストアップとなってしまう。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、モータの負荷側ブラケットに逃がし部を設けることで、圧入部材の圧入時にモータ軸に作用するスラスト荷重を、負荷側ブラケットの逃がし部を利用して、軸受の内輪を介して荷重受け部材に伝達可能とすることにより、圧入部材を精度良く圧入することができるモータ及び圧入部材の組み付け方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載のモータは、モータ軸と、第1軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第1ブラケットと、第2軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第2ブラケットと、を備えたモータであって、前記第1ブラケットには、軸方向から見て前記第1軸受の内輪の少なくとも一部と重なる位置に逃がし部が形成されており、前記モータ軸における前記第2ブラケットを挟んで前記第1ブラケットとは反対側の端部には、圧入部材を圧入可能な圧入部が形成されており、前記モータ軸は、前記第1軸受の内径よりも大きな外径を有する抜け止め部を備えており、前記圧入部材の圧入時に前記第2ブラケットから前記第1ブラケット側に向けて前記モータ軸に作用するスラスト荷重を、前記抜け止め部と前記第1軸受の内輪とを介して、前記逃がし部を通って荷重受け部材に伝達可能であることを特徴とするものである。
また、請求項2記載のモータは、請求項1に記載のモータであって、更に、前記逃がし部は円形であり、内径が前記第1軸受の内輪よりも大きく、かつ前記第1軸受の外輪よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項3記載のモータは、請求項1に記載のモータであって、更に、前記逃がし部の内径は前記第1軸受の外径以上であり、前記逃がし部には第1止め輪が配置され、前記第1止め輪によって前記第1軸受の前記第1ブラケットに対する軸方向への移動が規制されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載のモータは、請求項1から3のいずれか1項に記載のモータであって、更に、前記逃がし部には、前記第1軸受の前記モータ軸に対する軸方向への移動を規制する第2止め輪が配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載のモータは、請求項1から4のいずれか1項に記載のモータであって、更に、前記第1軸受の内径は、前記第2軸受の内径よりも大きく、前記第1ブラケットは、前記第2ブラケットよりも前記モータの出力側に配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項6記載のモータは、請求項1から5のいずれか1項に記載のモータであって、更に、前記モータ軸における前記第1ブラケットを挟んで前記第2ブラケットとは反対側の端部には、歯車が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の圧入部材の組み付け方法は、モータのモータ軸に圧入部材を圧入によって組み付けるための方法であって、前記モータは、第1軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第1ブラケットと、第2軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第2ブラケットと、を備えており、前記モータ軸における前記第2ブラケットを挟んで前記第1ブラケットとは反対側の端部には、前記圧入部材を圧入可能な圧入部が形成されており、前記モータ軸は、前記第1軸受の内径よりも大きな外径を有する抜け止め部を備えており、前記第2ブラケットから前記第1ブラケット側に向けて前記モータ軸に作用するスラスト荷重を、前記抜け止め部と前記第1軸受の内輪とを介して前記逃がし部を通って荷重受け部材に伝達可能にした状態で、前記モータ軸の前記端部に前記圧入部材を圧入することを特徴とするものである。
また、請求項8記載の圧入部材の組み付け方法は、請求項7に記載の圧入部材の組み付け方法であって、更に、前記逃がし部には、前記第1軸受の前記モータ軸に対する軸方向への移動を規制する第2止め輪を配置可能であり、前記モータ軸の前記端部に前記圧入部材を圧入した後に、前記逃がし部に前記第2止め輪を配置することを特徴とするものである。
請求項1記載のモータによれば、モータ軸の圧入部に圧入部材を圧入する際、モータ軸に作用するスラスト荷重を、第1軸受の内輪の側面を介して荷重受け部材に伝達することができる。一般的に、軸受の側面は精度良く仕上げられているため、圧入時にモータ軸が傾く可能性は低く、圧入部材を精度良く圧入することができる。
また、請求項2記載のモータによれば、逃がし部の内径は、第1軸受の内輪よりも大きく、外輪よりも小さいため、荷重受け部材により内輪のみを確実に受けることができる。第1軸受の外輪が荷重受け部材に触れることがないため、圧入時における第1軸受の破損を防止することができる。
また、請求項3記載のモータによれば、第1止め輪によって第1ブラケットに対する第1軸受の軸方向への移動が規制でき、かつ、第1止め輪を配置するためのスペースを、逃がし部と兼ねることができる。このため、モータの軸方向のサイズをコンパクトにすることができる。
また、請求項4記載のモータによれば、第2止め輪によって第1軸受に対するモータ軸の軸方向への移動が規制でき、かつ、第2止め輪を配置するためのスペースを、逃がし部と兼ねることができる。このため、モータの軸方向のサイズをコンパクトにすることができる。
また、請求項5記載のモータによれば、第1軸受は第2軸受よりも大きいため、モータ軸の圧入部に圧入部材を圧入する際のスラスト荷重を、より大きな軸受の内輪で受けることができる。このため、圧入時のモータ軸の姿勢がより安定し、圧入部材をより精度良く圧入することができる。
また、モータ軸の先端に歯車が形成されている場合、歯先の端面の面積が小さい場合があるが、請求項6記載のモータによれば、モータ軸の圧入部に圧入部材を圧入する際のスラスト荷重を第1軸受の内輪で受けるため、歯車の仕様が様々であっても問題なく圧入することができる。特に傘歯車の場合には歯先の端面の面積が小さくなるが、本発明によれば、傘歯車であっても平歯車であっても、問題なく圧入ができる。
また、請求項7記載の圧入部材の組み付け方法によれば、モータ軸の圧入部に圧入部材を圧入する際、モータ軸に作用するスラスト荷重を、第1軸受の内輪の側面を介して荷重受け部材に伝達することができる。一般的に、軸受の側面は精度良く仕上げられているため、圧入時にモータ軸が傾く可能性は低く、圧入部材を精度良く圧入することができる。
また、請求項8記載の圧入部材の組み付け方法によれば、第2止め輪によって第1軸受に対するモータ軸の軸方向への移動が規制でき、かつ、第2止め輪を配置するためのスペースを、逃がし部と兼ねることができる。このため、モータの軸方向のサイズをコンパクトにすることができる。
第1実施形態のモータを示す断面図である。 第1実施形態の延長軸の組み付け工程を示す図である。 第2実施形態のモータを示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態のモータ1Aを示す断面図である。
モータ1Aは、中空状のモータフレーム2と、モータフレーム2の負荷側(図1の左側)に設けられた負荷側ブラケット3Aと、モータフレーム2の反負荷側(図1の右側)に設けられたモータブラケット4と、モータブラケット4の反負荷側に設けられたブレーキカバー5と、ブレーキカバー5の反負荷側に設けられたエンコーダカバー6とを備えている。
モータフレーム2の外周面は略正方形であり、外周面のうち三面には放熱のための複数のフィン7が形成されている。外周面のうちの残りの一面には、モータ1Aの銘鈑配置用の平面を確保するため、フィン7は形成されていない。モータフレーム2の内周面には、円筒状のステータ10が焼き嵌めにより固定されている。ステータ10は、円筒状のステータコア11と、ステータコア11に巻かれるコイル12とを有する。ステータ10の反負荷側の側面において、コイル12の末端はロウ付け等によりケーブル31と接続されている。また、ステータ10の径方向内方には、ロータ組13が配置されている。ロータ組13は、円筒状のロータコア14と、ロータコア14の図示しないスロット内に配置されるマグネットと、ロータコア14の中心に圧入されるモータ軸15とからなり、第1軸受16及び第2軸受17によってモータ軸15の中心軸O1を中心に回転可能に軸支されている。
負荷側ブラケット3Aは外周面が略正方形であり、内周面には第1軸受16が配置されている。負荷側ブラケット3Aにおける第1軸受16の負荷側には、全周に亘って内周側に向かって突出する壁部20Aが形成されており、壁部20Aは第1軸受16の外輪23の側面に当接している。負荷側ブラケット3Aにおいて、第1軸受16を挟んで壁部20Aとは反対側には、溝21Aが形成され、該溝21Aには第1止め輪22が配置されている。壁部20Aと第1止め輪22とで第1軸受16の外輪23を挟み込んで固定することにより、負荷側ブラケット3Aに対する第1軸受16の軸方向への移動が規制されている。壁部20Aの内周面には、モータ軸15が貫通する円形の貫通孔24Aが形成されている。貫通孔24Aの内径D1aは、第1軸受16の内輪25の外径D2よりも大きく、第1軸受16の外輪23の内径D3よりも小さい。
モータブラケット4は外周面が略正方形であり、内周面には第2軸受17が配置されている。また、モータブラケット4の外周面の一面には、ケーブル孔32が形成されており、ケーブル孔32にはケーブルクランプ33が配置されている。コイル12と接続されたケーブル31は、中心軸O1に沿う方向から90度曲げられ、ケーブル孔32を通ってモータブラケット4の外部に引き出され、ケーブルクランプ33によって固定されている。モータブラケット4の内部には、ケーブル孔32が形成された一面と中心軸O1との間に、中心軸O1方向に貫通する開口部34が形成されている。
モータ軸15の中心軸O1方向における中央には、ロータコア14が圧入によって固定されている。モータ軸15の中心軸O1方向におけるロータコア14よりも負荷側には、第1軸受16が圧入によって固定されている。モータ軸15の中心軸O1方向におけるロータコア14と第1軸受16との間には、全周に亘って外周側に向かって突出する鍔部35が形成されており、鍔部35の外径D4は第1軸受け16の内径D5よりも大きく、鍔部35の側面は第1軸受16の内輪25の側面に当接している。また、モータ軸15の中心軸O1方向において、第1軸受16を挟んで鍔部35とは反対側には、溝36が形成され、該溝36に第2止め輪37が配置されている。鍔部35と第2止め輪37とで第1軸受16の内輪25を挟み込んで固定することにより、第1軸受16に対するモータ軸15の軸方向への移動が規制されている。
モータ軸15の出力側の先端は、負荷側ブラケット3Aの中心を貫通して外部に突出している。また、モータ軸15の先端には歯車38が形成されており、相手側機械や減速機等と連結される出力軸39を兼ねている。
モータ軸15の中心軸O1方向におけるロータコア14よりも反負荷側には、第2軸受17が圧入によって固定されている。第2軸受17の内径D6は、第1軸受16の内径D5よりも小さい。モータ軸15の中心軸O1方向における第2軸受17よりも反負荷側の端部は、後述するブレーキ40の中心を貫通してブレーキカバー5内に突出している。
ブレーキカバー5の内部には、ブレーキ40が設けられている。ブレーキ40は、モータブラケット4におけるモータフレーム2とは反対側の面に、複数のボルト41によって、開口部34を覆うように固定されている。
ブレーキ40は、ブレーキフィールド42と、ブレーキフィールド42内に収容されてブレーキリード線43と電気的に接続されるブレーキコイル44と、ブレーキフィールド42の反負荷側に配置されるアーマチュア45と、アーマチュア45の反負荷側に配置される摩擦板46と、摩擦板46の反負荷側に配置されるリング状のサイドプレート47とを備えている。サイドプレート47は、スペーサ48を介して、ブレーキフィールド42の反負荷側の面に固定されている。アーマチュア45は、ボルト41の頭に外周が係合して回転を規制された状態で軸方向へ移動可能に支持されるが、ブレーキフィールド42に設けられた図示しないコイルバネによって、サイドプレート47側へ付勢されている。ブレーキリード線43は、ブレーキカバー5に形成されたブレーキリード線用の孔49を通り、ゴムブッシュ50を介してブレーキカバー5の外部へ引き出されている。
モータ軸15の中心軸O1方向における第2軸受17よりも反負荷側の位置には、キー溝51が中心軸O1方向に形成されており、キー溝51にはキー55が配置されている。アーマチュア45とサイドプレート47との間に設けられた摩擦板46は、ブレーキハブ52及びキー55を介して、モータ軸15と回転方向で一体に結合されている。ブレーキハブ52は、外周に摩擦板46の中心孔が嵌合する複数の平面を有する筒体で、中心には、モータ軸15に隙間嵌めで嵌合する貫通孔が形成されている。貫通孔の内面には、キー55に対応するキー溝が形成されている。さらに、ブレーキハブ52の外周には、ブレーキハブ52の軸方向に垂直な向きにネジ孔53が形成されており、内面のキー溝と連通している。
よって、ブレーキハブ52は、モータ軸15に嵌合挿入した状態で、ネジ孔53から螺合させた止めネジ54をキー55に押圧させることで、モータ軸15と一体にキー結合される。また、モータ軸15の中心軸O1方向においてブレーキハブ52の前後には溝56がそれぞれ形成されており、該溝56には止め輪57がそれぞれ配置されている。2つの止め輪57,57でブレーキハブ52を挟み込むように固定することにより、モータ軸15に対するブレーキハブ52の軸方向への移動が規制されている。
モータ軸15の中心軸O1方向におけるブレーキハブ52よりも反負荷側の端部には、外周面に研磨加工が施された圧入部71が形成されており、圧入部71には延長軸72に設けられた凹部が圧入によって固定されている。延長軸72の先端は、ブレーキカバー5の中心を貫通してエンコーダカバー6内に突出しており、エンコーダカバー6内に配置されたエンコーダ73に接続されている。エンコーダ73の信号線はエンコーダカバー6に設けられた孔を通って外部へ引き出されている。
モータフレーム2と負荷側ブラケット3Aとの間には、シールのためのOリング61が挟まれている。モータフレーム2とモータブラケット4との間には、シールのためのOリング62が挟まれている。モータブラケット4とブレーキカバー5との間には、シールのためのOリング63が挟まれている。ブレーキカバー5とエンコーダカバー6との間には、シールのためのOリング64が挟まれている。ケーブルクランプ33、Oリング61、Oリング62、Oリング63、及びOリング64により、モータ1Aの防水性が確保される。
次に、上記形態のモータの動作を説明する。モータ1Aがオンになり、コイル12に所定の電圧が付与されると、ロータ組13が回転してモータ軸15が中心軸O1周りで回転し、出力軸39が回転する。また、モータ1Aのオン時、ブレーキリード線43を経てブレーキ40のブレーキコイル44に給電がなされ、電磁力によりブレーキコイル44がアーマチュア45を負荷側に引きつけ、摩擦板46がアーマチュア45及びサイドプレート47から離れて、モータ軸15が回転可能となる。モータ1Aのオフ時には、アーマチュア45がスプリングの付勢力により摩擦板45に押し当てられ、摩擦板45とアーマチュア45及びサイドプレート47との間の摩擦力により、モータ軸15の回転が妨げられる。
次に、上記形態のモータの組立方法を説明する。図2は、第1実施形態におけるモータ軸15の圧入部71への延長軸72の組み付け工程を示す図である。モータ軸15に延長軸72を圧入するとき、モータ軸15には反負荷側に向けてスラスト荷重Fが作用する。
本実施形態では、荷重受け部材74を、負荷側ブラケット3Aよりも負荷側の外部空間に配置する。荷重受け部材74は、モータ軸15に作用するスラスト荷重Fを受ける土台となる。荷重受け部材74には、モータ軸15のスラスト荷重Fを受けるための受け面75が設けられ、受け面75は、貫通孔24Aを通って第1軸受16の内輪25の側面に当接する。これにより、モータ軸15に作用するスラスト荷重Fはモータ軸15から鍔部35と第1軸受16の内輪25とを介して、荷重受け部材74に伝達可能な状態となる。
モータ1Aにおける延長軸72の組み付け時には、まず、モータ1Aに、ブレーキカバー5、エンコーダカバー6、エンコーダ73、第2止め輪37、及び延長軸72が組み付けられていない状態の半完成品を準備する。尚、ブレーキカバー5は組み付けた状態であっても良い。
続いて、半完成品を荷重受け部材74にセットし、モータ軸15に作用するスラスト荷重Fを鍔部35と第1軸受16の内輪25とを介して、荷重受け部材74に伝達可能な状態にする。
続いて、モータ軸15の圧入部71に延長軸72をセットし、反負荷側(図2の下側))に向けて圧入する。この圧入工程では、プレス用の治具等を用いて延長軸72に圧入力を付与し、所定の位置まで圧入する。圧入部71に延長軸72を圧入した後、ブレーキカバー5、エンコーダ73、エンコーダカバー6、及び第2止め輪37を取り付ける。
このように、上記形態のモータ1Aによれば、モータ軸15の圧入部71に延長軸72を圧入する際、モータ軸15に作用するスラスト荷重Fを、第1軸受16の内輪25の側面を介して荷重受け部材74に伝達することができる。第1軸受16の側面は精度良く仕上げられているため、延長軸72の圧入時におけるモータ軸15の姿勢が安定し、延長軸72を精度良く圧入することができる。
また、貫通孔24Aの内径D1aは、第1軸受16の内輪25の外径D2よりも大きく、外輪23の内径D3よりも小さい。このため、外輪23は荷重受け部材74に触れることがなく、内輪25のみを荷重受け部材74により受けることができる。このため、延長軸72の圧入時において第1軸受16の外輪23に荷重がかかることがなく、第1軸受16の破損が防止される。
また、第2止め輪37によって第1軸受16に対するモータ軸15の軸方向への移動が規制されており、かつ、第2止め輪37を配置するためのスペースを、貫通孔24Aと兼ねることができるため、モータ1Aの軸方向のサイズをコンパクトにすることができる。
また、第1軸受16の内径D5は第2軸受17の内径D6よりも大きいため、モータ軸15の圧入部71に延長軸72を圧入する際に作用するスラスト荷重Fを、より大きな軸受の内輪で受けることができる。このため、延長軸72の圧入時におけるモータ軸15の姿勢がより安定し、延長軸72をより精度良く圧入することができる。
また、モータ軸15の先端には歯車38が形成されているため、仮に歯車が形成されていない軸を考えた場合と比較すると歯車38の端面は小さくなっているが、本実施形態では圧入部71に延長軸72を圧入する際のスラスト荷重Fを第1軸受16の内輪25で受けるため、仮に歯車38の端面が小さくなるような形状であっても、問題なく圧入が可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図3は、本発明の第2実施形態のモータ1Bを示す断面図である。第2実施形態では、負荷側ブラケット3Bの形状と、第1止め輪22の位置とが、第1実施形態とは異なる。尚、上記を除くモータ1Bの構成と動作とについては、上述の第1実施形態と同様なので、詳細な説明は省略する。
負荷側ブラケット3Bは外周面が略正方形であり、内周面には第1軸受16が配置されている。負荷側ブラケット3Bにおける第1軸受16の反負荷側(図3の右側)には、全周に亘って内周側に向かって突出する壁部20Bが形成されており、壁部20Bは第1軸受16の外輪の側面に当接している。第1軸受16を挟んで壁部20Bとは反対側には、溝21Bが形成され、該溝21Bには第1止め輪22が配置されている。壁部20Bと第1止め輪22とで第1軸受16の外輪23を挟み込んで固定することにより、負荷側ブラケット3Bに対する第1軸受16の軸方向への移動が規制されている。負荷側ブラケット3Bにおいて、第1軸受16よりも負荷側には、モータ軸15が貫通する円形の貫通孔24Bが形成されている。貫通孔24Bの内径D1bは、第1軸受16の外径D7よりも大きい。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得る。上記形態のモータ1Bによれば、第1止め輪22によって負荷側ブラケット3Bに対する第1軸受16の軸方向への移動が規制されており、かつ、第1止め輪22を配置するためのスペースを、貫通孔24Bと兼ねることができるため、モータ1Bの軸方向のサイズをコンパクトにすることができる。また、第1止め輪22の材質が鉄である場合、第1実施形態のモータ1Aでは第1止め輪22の組み付け時に第1止め輪22がロータコア14内に配置されたマグネットの磁力の影響を受けて吸引されてしまうために組み付け作業が難しいが、第2実施形態のモータ1Bでは第1止め輪22を負荷側から配置することができるため上記のような問題が起き難く、作業が容易である。
以上のように、本実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態に加えうる変更の例について説明する。
例えば、本実施形態では、モータ軸15の出力部分は歯車38が形成されているが、歯車の形成されていない丸シャフトであってもよい。また、負荷側ブラケット3A,3Bとモータブラケット4とのいずれか一方が、モータフレーム2と一体に形成されていてもよい。また、鍔部35の代わりに、モータ軸15の外周面に溝を形成し、止め輪を配置するような構造であっても良い。また、本実施形態はモータ軸15の圧入部が凸形状であり、延長軸72に凹部が形成されているか、凹凸関係は逆であっても良く、モータ軸側に凹部が形成されていても良い。また、本実施形態では圧入部材として延長軸72を例示したが、延長軸72以外の例えばファン、ブレーキハブ、キー等であっても、圧入によって組み付ける部品であれば同様の方法で圧入が可能である。
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
本実施形態の負荷側ブラケット3A,3Bは、本発明の第1ブラケットの一例である。本実施形態のモータブラケット4は、本発明の第2ブラケットの一例である。本実施形態の貫通孔24A,24Bは、本発明の逃がし部の一例である。本実施形態の鍔部35は、本発明の抜け止め部の一例である。本実施形態の延長軸72は、本発明の圧入部材の一例である。
1A,1B モータ
3A,3B 負荷側ブラケット
4 モータブラケット
15 モータ軸
16 第1軸受
17 第2軸受
22 第1止め輪
23 第1軸受の外輪
24A,24B 貫通孔
25 第1軸受の内輪
35 鍔部
37 第2止め輪
38 歯車
71 圧入部
72 延長軸
74 荷重受け部材
O1 中心軸
D1a,D1b 貫通孔の内径
D2 第1軸受の内輪の外径
D3 第1軸受の外輪の内径
D4 鍔部の外径
D5 第1軸受の内径
D6 第2軸受の内径
D7 第1軸受の外径
F スラスト荷重

Claims (8)

  1. モータ軸と、
    第1軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第1ブラケットと、
    第2軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第2ブラケットと、
    を備えたモータであって、
    前記第1ブラケットには、軸方向から見て前記第1軸受の内輪の少なくとも一部と重なる位置に逃がし部が形成されており、
    前記モータ軸における前記第2ブラケットを挟んで前記第1ブラケットとは反対側の端部には、圧入部材を圧入可能な圧入部が形成されており、
    前記モータ軸は、前記第1軸受の内径よりも大きな外径を有する抜け止め部を備えており、
    前記圧入部材の圧入時に前記第2ブラケットから前記第1ブラケット側に向けて前記モータ軸に作用するスラスト荷重を、前記抜け止め部と前記第1軸受の内輪とを介して、前記逃がし部を通って荷重受け部材に伝達可能である
    ことを特徴とするモータ。
  2. 前記逃がし部は円形であり、内径が前記第1軸受の内輪よりも大きく、かつ前記第1軸受の外輪よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記逃がし部の内径は前記第1軸受の外径以上であり、
    前記逃がし部には第1止め輪が配置され、
    前記第1止め輪によって前記第1軸受の前記第1ブラケットに対する軸方向への移動が規制されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記逃がし部には、前記第1軸受の前記モータ軸に対する軸方向への移動を規制する第2止め輪が配置されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ。
  5. 前記第1軸受の内径は、前記第2軸受の内径よりも大きく、
    前記第1ブラケットは、前記第2ブラケットよりも前記モータの出力側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記モータ軸における前記第1ブラケットを挟んで前記第2ブラケットとは反対側の端部には、歯車が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. モータのモータ軸に圧入部材を圧入によって組み付けるための方法であって、
    前記モータは、
    第1軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第1ブラケットと、第2軸受を介して前記モータ軸を回転自在に軸支する第2ブラケットと、を備えており、
    前記モータ軸における前記第2ブラケットを挟んで前記第1ブラケットとは反対側の端部には、前記圧入部材を圧入可能な圧入部が形成されており、
    前記モータ軸は、前記第1軸受の内径よりも大きな外径を有する抜け止め部を備えており、
    前記第2ブラケットから前記第1ブラケット側に向けて前記モータ軸に作用するスラスト荷重を、前記抜け止め部と前記第1軸受の内輪とを介して前記逃がし部を通って荷重受け部材に伝達可能にした状態で、前記モータ軸の前記端部に前記圧入部材を圧入する
    ことを特徴とする圧入部材の組み付け方法。
  8. 前記逃がし部には、前記第1軸受の前記モータ軸に対する軸方向への移動を規制する第2止め輪を配置可能であり、
    前記モータ軸の前記端部に前記圧入部材を圧入した後に、前記逃がし部に前記第2止め輪を配置する
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧入部材の組み付け方法。
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