JP2017093076A - 回転電機 - Google Patents

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克憲 麻生川
Katsunori Asogawa
克憲 麻生川
久行 古瀬
Hisayuki Furuse
久行 古瀬
山内 康弘
Yasuhiro Yamauchi
康弘 山内
慎司 松崎
Shinji Matsuzaki
慎司 松崎
谷田部 和男
Kazuo Yatabe
和男 谷田部
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Abstract

【課題】はすば歯車に発生するスラスト力の作用方向の変化によってロータの軸方向移動時の干渉音を制御することができる回転電機を提供すること。【解決手段】モータケース10に固定されたステータ21との間にギャップGを介して対向配置されると共に、ロータシャフト22a及び永久磁石を有するロータ22と、モータケース10とロータシャフト22aとの間に配置され、ロータシャフト22aを回転自在に支持する第1ロータ軸受23Aと、ロータシャフト22aに設けられてロータ22と一体に回転するサンギヤ31と、モータケース10に設けられて第1ロータ軸受23Aの軸方向移動を規制するストッパー構造Sと、を備え、ロータ22は、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置CS)から軸方向中心位置CRが軸方向にずれた状態のオフセット位置OS1に設けられている構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、モータケースに対し、軸方向の移動が規制されたベアリングを介してロータシャフトが回転自在に支持されると共に、このロータシャフトにはすば歯車が設けられた回転電機に関する発明である。
従来、ロータシャフトが、モータケースに対してベアリングを介して回転自在に支持されると共に、このロータシャフトにはすば歯車が設けられた回転電機において、モータケースに設けられたストッパーによってベアリングの軸方向移動が規制された回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−247087号公報
ところで、従来の回転電機では、ロータシャフトにはすば歯車が設けられているため、動力伝達時にスラスト方向の力(以下、「スラスト力」という)が発生する。また、このスラスト力は、回転電機から出力されるトルクの正負によって作用方向が逆向きになる。
そのため、回転電機からの出力トルクを正トルク(駆動トルク)から負トルク(回生トルク)へと切り替えたり、負トルクから正トルクへと切り替えたりすると、スラスト力の作用方向の変化によってロータが軸方向に大きく移動し、ロータシャフトを支持しているベアリングがストッパーに干渉して干渉音が発生する。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、はすば歯車に発生するスラスト力の作用方向の変化によってロータの軸方向移動時の干渉音を制御することができる回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の回転電機は、ステータと、ロータと、ベアリングと、はすば歯車と、ストッパーと、を備えている。
前記ステータは、モータケースに固定されている。
前記ロータは、ステータとの間にギャップを介して対向配置されると共に、ロータシャフト及び永久磁石を有している。
前記ベアリングは、モータケースとロータシャフトとの間に配置され、ロータシャフトを回転自在に支持する。
前記はすば歯車は、ロータシャフトに設けられ、ロータと一体に回転する。
前記ストッパーは、モータケースに設けられ、ベアリングの軸方向移動を規制する。
そして、前記ロータは、ステータに対する磁気的中立位置から、軸方向中心位置が軸方向にずれた状態のオフセット位置に設けられている。
よって、本発明では、ロータの軸方向中心位置が、ステータに対する磁気的中立位置からずれるため、正トルク出力時にはすば歯車に生じるドライブスラスト力の作用方向、又は、負トルク出力時にはすば歯車に生じるコーストスラスト力の作用方向のいずれかと同方向に作用する復元力が発生する。なお、「復元力」とは、ロータをステータに対する磁気的中立位置に戻そうとする力である。
そのため、コーストスラスト力と同方向に作用する復元力が発生していれば、正→負へと出力トルクを切り替える際、コーストスラスト力が作用する直前にニュートラル状態になったときに、復元力によってロータが軸方向に移動し、その後、コーストスラスト力によってロータがさらに軸方向に移動する。
また、ドライブスラスト力と同方向に作用する復元力が発生していれば、負→正へと出力トルクを切り替える際、ドライブスラスト力が作用する直前にニュートラル状態になったときに、復元力によってロータが軸方向に移動し、その後、ドライブスラスト力によってロータがさらに軸方向に移動する。
このように、出力トルクを切り替える際、ロータの軸方向の移動を2段階に分けることができる。この結果、スラスト力の作用方向が変化する前にロータの移動量を低減しておくことができ、ベアリングがストッパーに干渉するときの衝撃を抑えることができる。この結果、はすば歯車に発生するスラスト力の作用方向の変化によってロータの軸方向移動時の干渉音を制御することができる。
実施例1の回転電機が適用されたインホイールモータユニットを示す縦断面図である。 実施例1のインホールモータユニットの要部を示す拡大図である。 実施例1におけるロータとステータとの軸方向位置を示す模式図である。 実施例1において、正トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例1において、正トルクから負トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例1において、正トルクから負トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例1において、負トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例1において、負トルクから正トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例1において、負トルクから正トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例2におけるロータとステータとの軸方向位置を示す模式図である。 実施例2において、負トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例2において、負トルクから正トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例2において、負トルクから正トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例2において、正トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例2において、正トルクから負トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例2において、正トルクから負トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例3におけるロータとステータとの軸方向位置を示す模式図である。 実施例3において、正トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例3において、正トルクから負トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例3において、正トルクから負トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例3において、負トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例3において、負トルクから正トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。 実施例3において、負トルクから正トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。
以下、本発明の回転電機を実施するための形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1における回転電機の構成を、「回転電機の適用例の構成」、「ロータ支持構造の詳細構成」に分けて説明する。
[回転電機の適用例の構成]
図1は、実施例1の回転電機が適用されたインホイールモータユニットを示す縦断面図である。以下、図1に基づいて、実施例1の回転電機の適用例について説明する。
図1に示すインホイールモータユニットMU(回転電機)は、タイヤ40を駆動・制動する電動モータ20を、このタイヤ40を支持するホイール41の内側に配置したものであり、モータケース10と、電動モータ20と、減速機30と、を有している。
前記モータケース10は、ケース本体11と、ユニットカバー12と、オイルカバー13と、を備えている。このモータケース10は、ケース本体11の図1の左側面にユニットカバー12を合体させて構成される。なお、オイルカバー13は、ユニットカバー12に形成された開口12aを塞いだ状態でユニットカバー12に固定されている。モータケース10内には、駆動源となる電動モータ20と、この電動モータ20の回転を減速して出力する減速機30とが同軸に配置収納される。また、このモータケース10は、図示しないサスペンション機構を介して、サイドメンバ等の車体に対して揺動可能に保持されている。
前記電動モータ20は、モータケース10に収容され、環状のステータ21と、このステータ21の内側に同心に配置したロータ22と、を有している。
前記ステータ21は、コイル21aを巻線して備え、ケース本体11の内周に、外周面を焼き嵌めする等の方法で固定されている。
前記ロータ22は、ロータシャフト22aと、フランジ部22bと、積層鋼板22cと、不図示の永久磁石と、を有している。
前記ロータシャフト22aは、第1端部24aが、ユニットカバー12に形成された開口12aとの間に介装された第1ロータ軸受23A(ベアリング)に回転自在に支持され、軸方向中間部が、減速機30の後述するキャリア34の内側端との間に介装された第2ロータ軸受23Bに回転自在に支持され、第2端部24bが、キャリア34の内周面との間に介装された第3ロータ軸受23Cに回転自在に支持されている。
そして、ロータシャフト22aの第1,第2ロータ軸受け23A,23Bの間の外周面に、フランジ部22bが突出固定されている。また、このフランジ部22bの外周に、積層鋼板22cが固設され、積層鋼板22cはステータ21の間にギャップGを介して対向する。さらに、この積層鋼板22cの外周部に、図示しない永久磁石が埋設されている。
前記減速機30は、図1に示すように、ロータシャフト22aの第2,第3ロータ軸受23B,23Cの間の外周面に形成されたサンギヤ31と、ケース本体11の車輪側開口の内側に設けられたリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合する大径ピニオン部分33a及びリングギヤ32に噛合する小径ピニオン部分33bが一体成形された3個(ここでは1個のみ図示)の段付きピニオン33と、これら段付きピニオン33を回転自在に支持したキャリア34と、を有する遊星歯車組で構成する。
ここで、サンギヤ31、リングギヤ32、大径ピニオン部分33a、小径ピニオン部分33bは、いずれも歯筋が軸方向に対して斜めになっているはすば歯車である。
そのため、電動モータ20のステータ21に電力が供給されてロータ22が回転すると、サンギヤ31等の各はすば歯車には、動力(回転力)を伝達する際にスラスト方向の力(以下、「スラスト力」という)が発生する。このスラスト力は、電動モータ20から出力されるトルクの正負によって作用方向が逆向きになる。ここでは、電動モータ20から正トルク(駆動トルク)が出力される際に作用するスラスト力(以下、「ドライブスラスト力Fth-Drive」という)が、ロータ22をオイルカバー13側に移動させる方向、つまり図1において左側に向かう方向に作用する。また、電動モータ20から負トルク(回生トルク)が出力される際に作用するスラスト力(以下、「コーストスラスト力Fth-Coast」という)が、ロータ22をタイヤ40側に移動させる方向、つまり図1において右側に向かう方向に作用する。
前記キャリア34は、減速機30の出力メンバであり、キャリア軸受35を介して、ケース本体11に固定されたシールリング14の内側に回転自在に支持されている。また、このキャリア34は、両端が開放した中心円筒部34aを有すると共に、この中心円筒部34aの周囲に、3個の段付きピニオン33を円周方向等間隔に配置して回転自在に支持する。ここで、この中心円筒部34aは、一端がケース本体11の内側に配置され、他端がケース本体11から突出している。
そして、ケース本体11の内側に配置された中心円筒部34aの一端には、ロータシャフト22aの第2端部24bが挿入されている。中心円筒部34aの内周面とロータシャフト22aとの間には、第3ロータ軸受23Cが介装されている。
また、ケース本体11から突出した中心円筒部34aの他端には、ギヤカップリング軸50の一端50aが挿入されている。この中心円筒部34aの他端の内周面には、セレーションからなるキャリア側接続部36が形成されている。ここで「セレーション」とは、軸方向に沿って延びると共に、周方向に並んだ複数の凹凸である。以下、同様である。
さらに、ロータシャフト22aの第2端部24bとギヤカップリング軸50の一端50aとの間には、中心円筒部34aの内部を区画する区画壁34bが設けられている。また、シールリング14にはシールリングカバー14aが設けられ、中心円筒部34aの他端周面とシールリングカバー14aとの間には、環状のオイルシール14bが設けられている。前記区画壁34b及び前記オイルシール14bは、電動モータ20の冷却や減速機30の潤滑に用いられるモータケース10内のオイルが外部に流出することを防止する。
前記ギヤカップリング軸50は、キャリア34と一体に回転するシャフト部材であり、駆動源である電動モータ20により回転する出力軸に相当する。このギヤカップリング軸50は、一端50aにセレーションからなる第1接続部51が形成され、他端50bにセレーションからなる第2接続部52が形成されている。また、一端50a及び他端50bのそれぞれの軸方向端面からは、軸方向に突出した膨出部50c,50cが形成されている。各膨出部50cは、それぞれ表面が凸方向に湾曲している。この膨出部50cにより、ギヤカップリング軸50と区画壁34bとが当接する際には、接触面積を少なくすることができる。
そして、第1接続部51が、キャリア34の中心円筒部34aに形成されたキャリア側接続部36とセレーション結合することで、ギヤカップリング軸50はキャリア34と一体回転可能となる。
また、このギヤカップリング軸50の他端50bは、ホイールハブ(ハブリング)53の内側に挿入され、第2接続部52にホイールハブ53の出力軸噛合部54が噛合する。
前記ホイールハブ53は、両端が開放した円筒状をなすハブ軸53aと、ハブ軸53aの外周面に形成されたフランジ53bと、を一体に有する。そして、フランジ53bには、このホイールハブ53をホイール41に固定するための複数のハブボルト42が所定ピッチで且つ圧入によって固定されている。また、ハブ軸53aの外周には、ハブベアリング55が組みつけられている。ここで、ハブベアリング55の外輪55aは、シールリング14と共にモータケース10のケース本体11に固定されている。
[ロータ支持構造の詳細構成]
図2は、実施例1のインホイールモータの要部を示す拡大図である。図3は、実施例1におけるロータとステータとの軸方向位置を示す模式図である。以下、図2及び図3に基づき、実施例1のロータ支持構造の詳細構成を説明する。
前記ロータ22のロータシャフト22aは、オイルカバー13側の第1端部24aが、第1ロータ軸受23Aを介してモータケース10に回転自在に支持されている。
前記第1ロータ軸受23Aは、いわゆるラジアル玉軸受であり、ユニットカバー12の開口12aの内側に固定された外輪25aと、ロータシャフト22aの外周面に固定された内輪25bと、外輪25aと内輪25bの間に配置された複数の転動体25cと、転動体25cを保持する不図示の保持器と、を有している。また、この第1ロータ軸受23Aは、図2に示すように、ストッパー構造Sによって、モータケース10に対し、ロータシャフト22aの軸方向に沿った移動が規制されている。
前記ストッパー構造Sは、ここでは、外側スナップリング61と、ケース側段差部62と、オイルカバー13と、内側スナップリング63と、シャフト側段差部64と、によって構成されている。なお、図2では、外側スナップリング61やオイルカバー13と第1ロータ軸受23Aとの間等には隙間を図示していないが、設計公差程度の隙間が存在し、ストッパー構造Sは、この設計公差程度の位置ずれは許容する。
前記外側スナップリング61は、第1ロータ軸受23Aの外輪25aの外周面に形成された嵌合溝に嵌着されたスナップリングである。この外側スナップリング61は、外輪25aの外周面の軸方向中間部から、径方向に突出した状態で固定されている。
前記ケース側段差部62は、ユニットカバー12の開口12aの内周面に形成された段差部であり、オイルカバー13に対向している。
前記オイルカバー13は、第1ロータ軸受23Aの外輪25aのカバー側端面25dに対向する端面を有している。なお、オイルカバー13と外輪25aとの間には、隙間寸法を調整するリング状のシム65が介装されている。このシム65は、ロータシャフト22aの第1端部24aに挿入されたキャップ65aによって位置規制されている。
前記内側スナップリング63は、ロータシャフト22aの第1端部24aの外周面に形成された嵌合溝に嵌着されたスナップリングである。この内側スナップリング63は、ロータシャフト22aの外周面から、径方向に突出した状態で固定されている。
前記シャフト側段差部64は、ロータシャフト22aの中間部の外周面に形成された段差部であり、第1ロータ軸受23Aに対向している。なお、内輪25bとシャフト側段差部64との間には、内輪25b側から順にパーキングギヤ66a、隙間寸法調整用のシム66b、回転数検出用歯車66cが介装されている。
そして、内側スナップリング63に、第1ロータ軸受23Aの内輪25bのカバー側端面25eが干渉することで、ロータシャフト22aに対する第1ロータ軸受23Aのオイルカバー13側への軸方向移動が規制される。一方、シャフト側段差部64に、パーキングギヤ66a、隙間寸法調整用のシム66b、回転数検出用歯車66cを介して、第1ロータ軸受23Aの内輪25bの減速機側端面25fが干渉することで、ロータシャフト22aに対する第1ロータ軸受23Aのタイヤ40側への軸方向移動が規制される。
この結果、第1ロータ軸受23Aの内輪25bは、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた状態でロータシャフト22aに組み付けられる。
これに対し、第1ロータ軸受23Aの外輪25aに固定された外側スナップリング61が、ケース側段差部62に干渉することで、モータケース10に対する外輪25aのタイヤ40側への軸方向移動が規制される。また、外輪25aのカバー側端面25dが、シム65を介してオイルカバー13に干渉することで、モータケース10に対する外輪25aのオイルカバー13側への軸方向移動が規制される。
ここで、第1ロータ軸受23Aにおいて、外輪25aと内輪25bとは、転動体25c及び保持器を介して一体に組み付けられている。そのため、モータケース10に対する外輪25aの軸方向位置が規制されると、同時に内輪25bのモータケース10に対する軸方向位置が規制される。さらに、この内輪25bがロータシャフト22aに対して軸方向位置が位置決めされているので、内輪25bを介してロータシャフト22aを含むロータ22の全体の軸方向位置がモータケース10に対して規制されることとなる。
なお、外輪25aと内輪25bとは、転動体25c及び保持器を介しているため、軸方向位置が相対的にずれることが可能である。
そして、この実施例1では、外側スナップリング61の設定位置や、シム65の厚み等を調整することで、図3に示すように、ロータ22は、ステータ21に対する磁気的中立位置、つまりステータ21の軸方向中心位置Cから、軸方向中心位置Cが軸方向にずれた状態のオフセット位置OS1に設けられている。すなわち、ロータ22をオフセット位置OS1に設けることで、ステータ21の軸方向中心位置Cとロータ22の軸方向中心位置Cとが、軸方向に相対的にずれることとなる。
なお、「磁気的中立位置」とは、ロータ22が有する永久磁石の磁力のバランスが、ステータ21に対して安定する位置である。
そして、この実施例1におけるオフセット位置OS1は、ロータ22の回転時に生じるドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastによって、ロータ22の軸方向中心位置Cが移動する範囲ΔTを、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりも、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向側、つまりオイルカバー13側(図3において左側)とする位置となっている。
これにより、ロータ22にドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastのいずれが作用しても、ロータ22の軸方向中心位置Cは、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもタイヤ40側(図3において右側)に位置することはない。
そして、ロータ22の軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向側(オイルカバー13側)に位置することで、このロータ22には、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向と同じ方向、つまりタイヤ40に向かう方向の復元力Freが常に作用する。
なお、「復元力Fre」とは、ロータ22をステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)に戻そうとする力、つまり、ロータ22の軸方向中心位置Cを、ステータ21の軸方向中心位置Cに一致させようとする力である。
さらに、この実施例1では、ステータ21の軸方向中心位置Cに対するロータ22の軸方向中心位置Cのオフセット量を調整することで、復元力Freは、第1ロータ軸受23Aの外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、第1ロータ軸受23Aの内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。
次に、実施例1の回転電機の作用を、「正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用」、「負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用」に分けて説明する。
[正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用]
図4Aは、実施例1の回転電機において、正トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図4Bは、正トルクから負トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図4Cは、正トルクから負トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。以下、図4A〜図4Cに基づき、実施例1の回転電機における「正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用」を説明する。
実施例1のインホイールモータユニットMUにおいて、ステータ21に電力供給がなされてロータ22から正トルク(駆動トルク)が出力されたときには、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にオイルカバー13に向かう方向のドライブスラスト力Fth-Driveが発生する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cの移動範囲ΔTを、ステータ21の軸方向中心位置Cよりも、オイルカバー13側(図4Aにおいて左側)とするオフセット位置OS1に設けられているため、このロータ22には、タイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用する。
ここで、ドライブスラスト力Fth-Driveの大きさは、ロータ22からの出力トルクの大きさに対して比例的に変動するものの、復元力Freと比べると十分に大きい力である。そのため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってオイルカバー13側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図4Aに示すように、オイルカバー13側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもオイルカバー13側に移動する。
そのため、第1ロータ軸受23Aの外輪25aがシム65を介してオイルカバー13に押し付けられる。また、外輪25aがオイルカバー13に押し付けられたことで、この外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61とケース側段差部62との間に隙間ΔS1が生じる。なお、この隙間ΔS1は、ストッパー構造Sの各部材間の公差が累積することで生じる隙間である。
このような状態でロータ22が回転しているときには、ロータ22は、ドライブスラスト力Fth-Driveによって、オイルカバー13側に移動した状態に維持されるため、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音は発生しない。
次に、ロータ22からの出力トルクを正トルクから負トルクに切り替える場合を説明する。出力トルクを正トルクから負トルクに切り替えるには、ロータ22の回転方向を逆にする。そのため、まず、ロータ22の回転が瞬間的に停止する。この結果、ロータ22からのトルクの出力が停止し、いわゆるニュートラル状態になる。
このとき、図4Bに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31には、スラスト力が発生しない。一方、ロータシャフト22aには、タイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用し続ける。
ここで、復元力Freは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。そのため、この復元力Freによって、ロータシャフト22aがタイヤ40側へと移動すると、第2フリクションFβに抗して内輪25bがタイヤ40側へと移動する。また、外輪25aは、第1フリクションFαが復元力Freに抗するため、移動はしない。
つまり、この実施例1では、正トルクから負トルクへと切り替える途中のスラスト力の作用しないニュートラル状態のとき、第1ロータ軸受23Aは、外輪25aの軸方向位置と内輪25bの軸方向位置とが相対的に軸方向にずれ、ロータ22はこの外輪25aと内輪25bとのずれ分だけ軸方向に沿ってタイヤ40側へと移動する。
そして、その後、ロータ22から負トルク(回生トルク)が出力されると、図4Cに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にタイヤ40に向かう方向のコーストスラスト力Fth-Coastが発生する。
このコーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってタイヤ40側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図4Cに示すように、タイヤ40側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもタイヤ40側に移動する。
これにより、外側スナップリング61とケース側段差部62の間に生じた隙間ΔS1が詰まり、外側スナップリング61が、ケース側段差部62に干渉する。
このとき、隙間ΔS1が詰まる前に、第1ロータ軸受23Aの外輪25aと内輪25bは、復元力Freによって相対的に軸方向にずれ、ロータ22は、このずれ分だけタイヤ40側に移動している。そのため、ロータ22自体の軸方向に沿った移動は2段階に分かれることになる。この結果、出力トルクの切り替え途中でロータ22が移動せず、切り替えと同時に移動する場合と比べると、外側スナップリング61がケース側段差部62に干渉した際の衝撃が弱まり、干渉音を抑制することができる。
[負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用]
図5Aは、実施例1の回転電機において、負トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図5Bは、負トルクから正トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図5Cは、負トルクから正トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。以下、図5A〜図5Cに基づき、実施例1の回転電機における「負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用」を説明する。
実施例1のインホイールモータユニットMUにおいて、ステータ21に電力供給がなされてロータ22から負トルク(回生トルク)が出力されたときには、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にタイヤ40に向かう方向のコーストスラスト力Fth-Coastが発生する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cの移動範囲ΔTを、ステータ21の軸方向中心位置Cよりも、オイルカバー13側(図5Aにおいて左側)とするオフセット位置OS1に設けられているため、このロータ22には、タイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用する。
そして、このコーストスラスト力Fth-Coast及び復元力Freによって、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってタイヤ40側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図5Aに示すように、タイヤ40側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもタイヤ40側に移動する。
そのため、第1ロータ軸受23Aの外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61が、ケース側段差部62に押し付けられる。また、外側スナップリング61がケース側段差部62に押し付けられたことで、外輪25aとオイルカバー13との間に隙間ΔS2が生じる。なお、この隙間ΔS2は、ストッパー構造Sの各部材間の公差が累積することで生じる隙間である。また、ここでは、キャップ65aによってシム65が押さえられているため、外輪25aにはシム65が密着している。
このような状態でロータ22が回転しているときには、ロータ22は、コーストスラスト力Fth-Coast及び復元力Freによって、タイヤ40側に移動した状態に維持されるため、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音は発生しない。
次に、ロータ22からの出力トルクを負トルクから正トルクに切り替える場合を説明する。出力トルクを負トルクから正トルクに切り替えるには、ロータ22の回転方向を逆にするため、まず、ロータ22の回転が瞬間的に停止する。この結果、ロータ22からのトルクの出力が停止し、いわゆるニュートラル状態になる。
このとき、図5Bに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31には、スラスト力が発生しない。一方、ロータシャフト22aには、タイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用し続ける。
そのため、ロータ22に作用する力の方向が変化せず、外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61は、ケース側段差部62に押し付けられたままになる。つまり、負トルク作用状態のときと比べて、外側スナップリング61をケース側段差部62に押し付ける力は弱くなるものの、ロータ22の位置は変化しない。
そして、その後、ロータ22から正トルク(駆動トルク)が出力されると、図5Cに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にオイルカバー13に向かう方向のドライブスラスト力Fth-Driveが発生する。
このドライブスラスト力Fth-Driveの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってオイルカバー13側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図5Cに示すように、オイルカバー13側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもオイルカバー13側に移動する。
これにより、外輪25aとオイルカバー13との間の隙間ΔS2が詰まり、外輪25aがシム65を介してオイルカバー13に干渉する。この結果、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音が発生する。
このように、実施例1のインホイールモータユニットMUでは、ロータ22の軸方向中心位置Cが、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)から軸方向にずれた状態のオフセット位置OS1に設けられている。
そのため、ロータ22には、ロータ22をステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)に戻そうとする復元力Freが常に作用する。これにより、ロータ22に設けたサンギヤ31に発生したスラスト力の作用方向が切り替わる際、ロータ22の軸方向に沿った移動を2段階に分けることができ、第1ロータ軸受23Aがモータケース10に干渉するときの衝撃を抑えて、干渉音を抑制することができる。
また、この実施例1では、ロータ22は、このロータ22の軸方向中心位置Cがドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastによって移動する範囲ΔTを、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりも、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向側、つまりオイルカバー13側(図3において左側)とするオフセット位置OS1に設けられている。
そのため、ロータ22の軸方向中心位置Cは、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもタイヤ40側(図3において右側)に位置することがなく、ロータ22には、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向と同じ方向、つまりタイヤ40に向かう方向の復元力Freが常に作用する。
これにより、ロータ22からの出力トルクが正トルクから負トルクに切り替わるときに、ロータ22の軸方向移動を2段階に分けることができ、このときの第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音を抑制することができる。
さらに、この実施例1では、復元力Freの大きさが、第1ロータ軸受23Aの外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、第1ロータ軸受23Aの内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。
そのため、出力トルク切り替え途中に、ロータ22にスラスト力の作用しないニュートラル状態になった際、復元力Freによって第1ロータ軸受23Aの内輪25bが軸方向に移動しても、第1ロータ軸受23Aの外輪25aは移動しない。つまり、このニュートラル状態では、第1ロータ軸受23Aの外輪25aと内輪25bが相対的に軸方向にずれた分だけロータ22が軸方向に移動することとなる。これにより、ニュートラル状態において、第1ロータ軸受23Aがモータケース10に干渉することを防止でき、出力トルク切り替え時のロータ22の軸方向移動を確実に2段階に分けることができる。そして、第1ロータ軸受23Aがモータケース10に干渉したときの干渉音を十分に抑制することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の回転電機にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) モータケース10に固定されたステータ21と、
前記ステータ21との間にギャップGを介して対向配置されると共に、ロータシャフト22a及び永久磁石を有するロータ22と、
前記モータケース10と前記ロータシャフト22aとの間に配置され、前記ロータシャフト22aを回転自在に支持するベアリング(第1ロータ軸受23A)と、
前記ロータシャフト22aに設けられ、前記ロータ22と一体に回転するはすば歯車(サンギヤ31)と、
前記モータケース10に設けられ、前記ベアリング(第1ロータ軸受23A)の軸方向移動を規制するストッパー構造Sと、
を備え、
前記ロータ22は、前記ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)から軸方向中心位置Cが軸方向にずれた状態のオフセット位置OS1に設けている構成とした。
これにより、はすば歯車(サンギヤ31)に発生するスラスト力の作用方向の変化によって、ロータ22が軸方向に移動するときの干渉音を制御することができる。
(2) 前記ロータ22は、正トルク出力時に前記はすば歯車(サンギヤ31)に生じるドライブスラスト力Fth-Drive、又は、負トルク出力時に前記はすば歯車(サンギヤ31)に生じるコーストスラスト力Fth-Coastによって前記ロータ22の軸方向中心位置Cが移動する範囲ΔTを、前記ロータ22の前記ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりも、前記ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向側とするオフセット位置OS1に設けている構成とした。
これにより、ロータ22に対し、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向と同じ方向に復元力Freを常に作用させることができ、ロータ22からの出力トルクが正トルクから負トルクに切り替わるときの干渉音を抑制することができる。
(3) 前記ロータ22の軸方向中心位置Cを前記ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)に戻そうとする復元力Freは、前記ベアリング(第1ロータ軸受23A)の外輪25aと前記モータケース10との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、且つ、前記ベアリング(第1ロータ軸受23A)の内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている構成とした。
これにより、出力トルク切り替え途中に、ロータ22にスラスト力の作用しないニュートラル状態になったとき、ベアリング(第1ロータ軸受23A)がモータケース10に干渉することを防止し、出力トルク切り替え時のロータ22の軸方向移動を確実に2段階に分けて、干渉音を十分に抑制することができる。
(実施例2)
実施例2の回転電機は、ロータの軸方向中心位置の移動範囲を、コーストスラスト力の作用方向側とする例である。
まず、実施例2のインホイールモータユニットにおける特徴的な構成を、図6に示すロータとステータとの軸方向位置を示す模式図に基づいて説明する。
この実施例2では、外側スナップリング61の設定位置や、シム65の厚み等を調整することで、図6に示すように、ロータ22は、ステータ21に対する磁気的中立位置、つまりステータ21の軸方向中心位置Cから、軸方向中心位置Cが軸方向にずれた状態のオフセット位置OS2に設けられている。そして、この実施例2におけるオフセット位置OS2は、ロータ22の回転時に生じるドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastによって、ロータ22の軸方向中心位置Cが移動する範囲ΔTを、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりも、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向側、つまりタイヤ40側(図6において右側)とする位置となっている。
これにより、ロータ22にドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastのいずれが作用しても、ロータ22の軸方向中心位置Cは、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもオイルカバー13側(図6において左側)に位置することはない。
そして、ロータ22の軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもコーストスラスト力Fth-Coastの作用方向側(タイヤ40側)に位置することで、このロータ22には、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向と同じ方向、つまりオイルカバー13に向かう方向の復元力Freが常に作用する。
また、この実施例2においても、復元力Freは、第1ロータ軸受23Aの外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、第1ロータ軸受23Aの内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。
次に、実施例2の回転電機の作用を、「負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用」、「正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用」に分けて説明する。
[負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用]
図7Aは、実施例1の回転電機において、負トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図7Bは、負トルクから正トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図7Cは、負トルクから正トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。以下、図7A〜図7Cに基づき、実施例2の回転電機における「負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用」を説明する。
実施例2のインホイールモータユニットにおいて、ステータ21に電力供給がなされてロータ22から負トルク(回生トルク)が出力されたときには、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にタイヤ40に向かう方向のコーストスラスト力Fth-Coastが発生する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cの移動範囲ΔTを、ステータ21の軸方向中心位置Cよりも、タイヤ40側(図7Aにおいて右側)とするオフセット位置OS2に設けられているため、このロータ22には、オイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用する。
ここで、コーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、ロータ22からの出力トルクの大きさに対して比例的に変動するものの、復元力Freと比べると十分に大きい力である。そのため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってタイヤ40側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図7Aに示すように、タイヤ40側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもタイヤ40側に移動する。
そのため、第1ロータ軸受23Aの外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61が、ケース側段差部62に押し付けられる。また、外側スナップリング61がケース側段差部62に押し付けられたことで、外輪25aとオイルカバー13との間に隙間ΔS3が生じる。なお、この隙間ΔS3は、ストッパー構造Sの各部材間の公差が累積することで生じる隙間である。また、ここでは、キャップ65aによってシム65が押さえられているため、外輪25aにはシム65が密着している。
このような状態でロータ22が回転しているときには、ロータ22は、コーストスラスト力Fth-Coastによって、タイヤ40側に移動した状態に維持されるため、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音は発生しない。
次に、ロータ22からの出力トルクを負トルクから正トルクに切り替える場合を説明する。出力トルクを負トルクから正トルクに切り替えるには、ロータ22の回転方向を逆にする。そのため、まず、ロータ22の回転が瞬間的に停止する。この結果、ロータ22からのトルクの出力が停止し、いわゆるニュートラル状態になる。
このとき、図7Bに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31には、スラスト力が発生しない。一方、ロータシャフト22aには、オイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用し続ける。
ここで、復元力Freは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。そのため、この復元力Freによって、ロータシャフト22aがオイルカバー13側へと移動すると、第2フリクションFβに抗して内輪25bがタイヤ40側へと移動する。また、外輪25aは、第1フリクションFαが復元力Freに抗するため、移動はしない。
つまり、この実施例2では、負トルクから正トルクへと切り替える途中のスラスト力の作用しないニュートラル状態のとき、第1ロータ軸受23Aは、外輪25aの軸方向位置と内輪25bの軸方向位置とが相対的に軸方向にずれ、ロータ22はこの外輪25aと内輪25bとのずれ分だけ軸方向に沿ってオイルカバー13側へと移動する。
そして、その後、ロータ22から正トルク(駆動トルク)が出力されると、図7Cに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にオイルカバー13に向かう方向のドライブスラスト力Fth- Driveが発生する。
このドライブスラスト力Fth- Driveの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってオイルカバー13側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図7Cに示すように、オイルカバー13側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもオイルカバー13側に移動する。
これにより、外輪25aとオイルカバー13の間に生じた隙間ΔS3が詰まり、外輪25aがシム65を介してオイルカバー13に干渉する。
このとき、隙間ΔS3が詰まる前に、第1ロータ軸受23Aの外輪25aと内輪25bは、復元力Freによって相対的に軸方向にずれ、ロータ22は、このずれ分だけオイルカバー13側に移動している。そのため、ロータ22自体の軸方向に沿った移動は2段階に分かれることになる。この結果、出力トルクの切り替え途中でロータ22が移動せず、切り替えと同時に移動する場合と比べると、第1ロータ軸受23Aの外輪25aがオイルカバー13に干渉した際の衝撃が弱まり、干渉音を抑制することができる。
[正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用]
図8Aは、実施例2の回転電機において、正トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図8Bは、正トルクから負トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図8Cは、正トルクから負トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。以下、図8A〜図8Cに基づき、実施例2の回転電機における「正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用」を説明する。
実施例2のインホイールモータユニットにおいて、ステータ21に電力供給がなされてロータ22から正トルク(駆動トルク)が出力されたときには、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にオイルカバー13に向かう方向のドライブスラスト力Fth-Driveが発生する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cの移動範囲ΔTを、ステータ21の軸方向中心位置Cよりも、タイヤ40側(図8Aにおいて右側)とするオフセット位置OS2に設けられているため、このロータ22には、オイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用する。
そして、このドライブスラスト力Fth-Drive及び復元力Freによって、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってオイルカバー13側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図8Aに示すように、オイルカバー13側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもオイルカバー13側に移動する。
そのため、第1ロータ軸受23Aの外輪25aがシム65を介してオイルカバー13に押し付けられる。また、外輪25aがオイルカバー13に押し付けられたことで、この外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61とケース側段差部62との間に隙間ΔS4が生じる。なお、この隙間ΔS4は、ストッパー構造Sの各部材間の公差が累積することで生じる隙間である。
このような状態でロータ22が回転しているときには、ロータ22は、ドライブスラスト力Fth-Driveによって、オイルカバー13側に移動した状態に維持されるため、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音は発生しない。
次に、ロータ22からの出力トルクを正トルクから負トルクに切り替える場合を説明する。出力トルクを正トルクから負トルクに切り替えるには、ロータ22の回転方向を逆にするため、まず、ロータ22の回転が瞬間的に停止する。この結果、ロータ22からのトルクの出力が停止し、いわゆるニュートラル状態になる。
このとき、図8Bに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31には、スラスト力が発生しない。一方、ロータシャフト22aには、オイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用し続ける。
そのため、ロータ22に作用する力の方向が変化せず、外輪25aはシム65を介してオイルカバー13に押し付けられたままになる。つまり、正トルク作用状態のときと比べて、外輪25aをオイルカバー13に押し付ける力は弱くなるものの、ロータ22の位置は変化しない。
そして、その後、ロータ22から負トルク(回生トルク)が出力されると、図8Cに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にタイヤ40に向かう方向のコーストスラスト力Fth-Coastが発生する。
このコーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってタイヤ40側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図8Cに示すように、タイヤ40側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもタイヤ40側に移動する。
これにより、外輪25aに嵌着された外側スナップリング61とケース側段差部62との間の隙間ΔS4が詰まり、外側スナップリング61がケース側段差部62に干渉する。この結果、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音が発生する。
このように、実施例2のインホイールモータユニットでは、ロータ22は、このロータ22の軸方向中心位置Cがドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastによって移動する範囲ΔTを、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりも、コーストスラスト力Fth- Coastの作用方向側、つまりタイヤ40側(図6において右側)とするオフセット位置OS2に設けられている。
そのため、ロータ22の軸方向中心位置Cは、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもオイルカバー13側(図6において左側)に位置することがなく、ロータ22には、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向と同じ方向、つまりオイルカバー13に向かう方向の復元力Freが常に作用する。
これにより、ロータ22からの出力トルクが負トルクから正トルクに切り替わるときに、ロータ22の軸方向移動を2段階に分けることができ、このときの第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音を抑制することができる。
次に、効果を説明する。
実施例2の回転電機にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(4) 前記ロータ22は、正トルク出力時に前記はすば歯車(サンギヤ31)に生じるドライブスラスト力Fth-Drive、又は、負トルク出力時に前記はすば歯車(サンギヤ31)に生じるコーストスラスト力Fth-Coastによって前記ロータ22の軸方向中心位置Cが移動する範囲ΔTを、前記ロータ22の前記ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりも、前記コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向側とするオフセット位置OS2に設けている構成とした。
これにより、ロータ22に対し、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向と同じ方向に復元力Freを常に作用させることができ、ロータ22からの出力トルクが負トルクから正トルクに切り替わるときの干渉音を抑制することができる。
(実施例3)
実施例3の回転電機は、ロータの軸方向中心位置の移動範囲に、ステータに対する磁気的中立位置を含めた例である。
まず、実施例3のインホイールモータユニットにおける特徴的な構成を、図9に示すロータとステータとの軸方向位置を示す模式図に基づいて説明する。
この実施例3では、外側スナップリング61の設定位置や、シム65の厚み等を調整することで、図9に示すように、ロータ22は、ステータ21に対する磁気的中立位置、つまりステータ21の軸方向中心位置Cから、軸方向中心位置Cが軸方向にずれた状態のオフセット位置OS3に設けられている。そして、この実施例3におけるオフセット位置OS3は、軸方向中心位置Cと軸方向中心位置Cとを軸方向にずらしつつも、ロータ22の回転時に生じるドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastによって、ロータ22の軸方向中心位置Cが移動する範囲ΔTに、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)を含める位置となっている。
なお、この実施例3では、オフセット位置OS3自体は、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもタイヤ40側(図9において右側)に設定されている。
これにより、サンギヤ31に発生するスラスト力の作用方向に応じて、ロータ22の軸方向中心位置Cは、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもオイルカバー13側(図9において左側)に位置したり、タイヤ40側(図9において右側)に位置したりする。
そして、ロータ22の軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもコーストスラスト力Fth-Coastの作用方向側(タイヤ40側)に位置したときには、ロータ22に、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向と同じ方向、つまりオイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用する。また、ロータ22の軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向側(オイルカバー13側)に位置したときには、ロータ22に、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向と同じ方向、つまりタイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用する。
また、この実施例3においても、復元力Freは、第1ロータ軸受23Aの外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、第1ロータ軸受23Aの内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。
次に、実施例3の回転電機の作用を、「正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用」、「負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用」に分けて説明する。
[正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用]
図10Aは、実施例3の回転電機において、正トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図10Bは、正トルクから負トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図10Cは、正トルクから負トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。以下、図10A〜図10Cに基づき、実施例3の回転電機における「正トルク→負トルク切り替え時ロータ支持作用」を説明する。
実施例3のインホイールモータユニットにおいて、ステータ21に電力供給がなされてロータ22から正トルク(駆動トルク)が出力されたときには、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にオイルカバー13に向かう方向のドライブスラスト力Fth-Driveが発生する。
このドライブスラスト力Fth-Driveの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってオイルカバー13側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図10Aに示すように、オイルカバー13側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもオイルカバー13側に移動する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりも、オイルカバー13側(図10Aにおいて左側)となり、このロータ22にはタイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用する。
なお、ドライブスラスト力Fth-Driveの大きさは、ロータ22からの出力トルクの大きさに対して比例的に変動するものの、復元力Freと比べると十分に大きい力である。そのため、ドライブスラスト力Fth-Driveの作用方向と復元力Freの作用方向とが逆向きになるが、ロータ22は、ドライブスラスト力Fth-Driveによってオイルカバー13側に移動する。
これにより、第1ロータ軸受23Aの外輪25aがシム65を介してオイルカバー13に押し付けられる。また、外輪25aがオイルカバー13に押し付けられたことで、この外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61とケース側段差部62との間に隙間ΔS5が生じる。なお、この隙間ΔS5は、ストッパー構造Sの各部材間の公差が累積することで生じる隙間である。
このような状態でロータ22が回転しているときには、ロータ22は、ドライブスラスト力Fth-Driveによって、オイルカバー13側に移動した状態に維持されるため、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音は発生しない。
次に、ロータ22からの出力トルクを正トルクから負トルクに切り替える場合を説明する。出力トルクを正トルクから負トルクに切り替えるには、ロータ22の回転方向を逆にする。そのため、まず、ロータ22の回転が瞬間的に停止する。この結果、ロータ22からのトルクの出力が停止し、いわゆるニュートラル状態になる。
このとき、図10Bに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31には、スラスト力が発生しない。一方、ロータシャフト22aには、タイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用している。
ここで、復元力Freは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。そのため、この復元力Freによって、第2フリクションFβに抗してロータシャフト22aと共に内輪25bがタイヤ40側へと移動する。また、外輪25aは、第1フリクションFαが復元力Freに抗するため、移動はしない。
つまり、この実施例3では、正トルクから負トルクへと切り替える途中のスラスト力の作用しないニュートラル状態のとき、第1ロータ軸受23Aの外輪25aの軸方向位置と内輪25bの軸方向位置とが軸方向に相対的にずれ、ロータ22はこの外輪25aと内輪25bとのずれ分だけ軸方向に沿ってタイヤ40側へと移動する。なお、このとき、ロータ22の軸方向中心位置Cと、ステータ21の軸方向中心位置Cとはほぼ一致する。
そして、その後、ロータ22から負トルク(回生トルク)が出力されると、図10Cに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にタイヤ40に向かう方向のコーストスラスト力Fth-Coastが発生する。
このコーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってタイヤ40側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図10Cに示すように、タイヤ40側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもタイヤ40側に移動する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもタイヤ40側(図10Cにおいて右側)となり、このロータ22には、オイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用する。
なお、コーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、ロータ22からの出力トルクの大きさに対して比例的に変動するものの、復元力Freと比べると十分に大きい力である。そのため、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向と復元力Freの作用方向とが逆向きになるが、ロータ22は、コーストスラスト力Fth-Coastによってタイヤ40側に移動する。
これにより、外側スナップリング61とケース側段差部62の間に生じた隙間ΔS5が詰まり、外側スナップリング61が、ケース側段差部62に干渉する。
このとき、隙間ΔS5が詰まる前に、第1ロータ軸受23Aの外輪25aと内輪25bは、復元力Freによって相対的に軸方向にずれており、ロータ22は、このずれ分だけタイヤ40側に移動している。そのため、ロータ22自体の軸方向に沿った移動は2段階に分かれることになる。この結果、出力トルクの切り替え途中でロータ22が移動せず、切り替えと同時に移動する場合と比べると、外側スナップリング61がケース側段差部62に干渉した際の衝撃が弱まり、干渉音を抑制することができる。
[負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用]
図11Aは、実施例3の回転電機において、負トルクの出力中にロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図11Bは、負トルクから正トルクへ切り替える際、いずれのトルクの出力も停止したときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図であり、図11Cは、負トルクから正トルクへ切り替わったときにロータに作用する力とロータの位置を説明する説明図である。以下、図11A〜図11Cに基づき、実施例3の回転電機における「負トルク→正トルク切り替え時ロータ支持作用」を説明する。
実施例3のインホイールモータユニットにおいて、ステータ21に電力供給がなされてロータ22から負トルク(回生トルク)が出力されたときには、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にタイヤ40に向かう方向のコーストスラスト力Fth-Coastが発生する。
このコーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってタイヤ40側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図11Aに示すように、タイヤ40側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもタイヤ40側に移動する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりも、タイヤ40側(図11Aにおいて右側)となり、このロータ22にはオイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用する。
なお、コーストスラスト力Fth-Coastの大きさは、ロータ22からの出力トルクの大きさに対して比例的に変動するものの、復元力Freと比べると十分に大きい力である。そのため、コーストスラスト力Fth-Coastの作用方向と復元力Freの作用方向とが逆向きになるが、ロータ22は、コーストスラスト力Fth-Coastによってタイヤ40側に移動する。
これにより、第1ロータ軸受23Aの外輪25aの外周面に嵌着された外側スナップリング61が、ケース側段差部62に押し付けられる。また、外側スナップリング61がケース側段差部62に押し付けられたことで、外輪25aとオイルカバー13との間に隙間ΔS6が生じる。なお、この隙間ΔS6は、ストッパー構造Sの各部材間の公差が累積することで生じる隙間である。また、ここでは、キャップ65aによってシム65が押さえられているため、外輪25aにはシム65が密着している。
このような状態でロータ22が回転しているときには、ロータ22は、コーストスラスト力Fth-Coastによって、タイヤ40側に移動した状態に維持されるため、第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音は発生しない。
次に、ロータ22からの出力トルクを負トルクから正トルクに切り替える場合を説明する。出力トルクを負トルクから正トルクに切り替えるには、ロータ22の回転方向を逆にする。そのため、まず、ロータ22の回転が瞬間的に停止する。この結果、ロータ22からのトルクの出力が停止し、いわゆるニュートラル状態になる。
このとき、図11Bに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31には、スラスト力が発生しない。一方、ロータシャフト22aには、オイルカバー13に向かう方向の復元力Freが作用している。
ここで、復元力Freは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも小さく、内輪25bと転動体25cとの間に生じる第2フリクションFβよりも大きくなるように設定されている。そのため、この復元力Freによって、第2フリクションFβに抗してロータシャフト22aと共に内輪25bがオイルカバー13側へと移動する。また、外輪25aは、第1フリクションFαが復元力Freに抗するため、移動はしない。
つまり、この実施例3では、負トルクから正トルクへと切り替える途中のスラスト力の作用しないニュートラル状態のとき、第1ロータ軸受23Aの外輪25aの軸方向位置と内輪25bの軸方向位置とが相対的に軸方向にずれ、ロータ22はこの外輪25aと内輪25bとのずれ分だけ軸方向に沿ってオイルカバー13側へと移動する。なお、このとき、ロータ22の軸方向中心位置Cと、ステータ21の軸方向中心位置Cとはほぼ一致する。
そして、その後、ロータ22から正トルクが出力されると、図11Cに示すように、ロータシャフト22aに形成されたサンギヤ31にオイルカバー13に向かう方向のドライブスラスト力Fth- Driveが発生する。
このドライブスラスト力Fth- Driveの大きさは、外輪25aとユニットカバー12との間に生じる第1フリクションFαよりも十分に大きいため、ロータ22は、ロータシャフト22aを含む全体が、軸方向に沿ってオイルカバー13側に移動する。これにより、ロータシャフト22aに対する軸方向位置が位置決めされた第1ロータ軸受23Aの内輪25bが、図11Cに示すように、オイルカバー13側に移動し、この内輪25bに一体的に組み付けられた外輪25aもオイルカバー13側に移動する。
一方、ロータ22は、軸方向中心位置Cが、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもオイルカバー13側(図11Cにおいて左側)となり、このロータ22には、タイヤ40に向かう方向の復元力Freが作用する。
なお、ドライブスラスト力Fth- Driveの大きさは、ロータ22からの出力トルクの大きさに対して比例的に変動するものの、復元力Freと比べると十分に大きい力である。そのためドライブスラスト力Fth- Driveの作用方向と復元力Freの作用方向とが逆向きになるが、ロータ22は、ドライブスラスト力Fth- Driveによってタイヤ40側に移動する。
これにより、外輪25aとオイルカバー13の間に生じた隙間ΔS6が詰まり、外輪25aがシム65を介してオイルカバー13に干渉する。
このとき、隙間ΔS6が詰まる前に、第1ロータ軸受23Aの外輪25aと内輪25bは、復元力Freによって相対的に軸方向にずれており、ロータ22は、このずれ分だけオイルカバー13側に移動している。そのため、ロータ22自体の軸方向に沿った移動は2段階に分かれることになる。この結果、出力トルクの切り替え途中でロータ22が移動せず、切り替えと同時に移動する場合と比べると、第1ロータ軸受23Aの外輪25aがオイルカバー13に干渉した際の衝撃が弱まり、干渉音を抑制することができる。
このように、実施例3のインホイールモータユニットでは、ロータ22が、このロータ22の軸方向中心位置Cがドライブスラスト力Fth-Drive又はコーストスラスト力Fth-Coastによって移動する範囲ΔTに、ロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)が含まれるオフセット位置OS3に設けられている。
そのため、ロータ22の軸方向中心位置Cは、サンギヤ31に発生するスラスト力の方向に応じて、ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)よりもオイルカバー13側(図9において左側)か、タイヤ40側(図9において右側)に位置し、ロータ22に作用する復元力Freの作用方向も変化する。
これにより、ロータ22からの出力トルクが正トルクから負トルクに切り替わるときと、負トルクから正トルクに切り替わるときのいずれの場合であっても、ロータ22の軸方向移動を2段階に分けることができ、このときの第1ロータ軸受23Aとモータケース10との干渉音を抑制することができる。
次に、効果を説明する。
実施例3の回転電機にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5) 前記ロータ22は、正トルク出力時に前記はすば歯車(サンギヤ31)に生じるドライブスラスト力Fth-Drive、又は、負トルク出力時に前記はすば歯車(サンギヤ31)に生じるコーストスラスト力Fth-Coastによって前記ロータ22の軸方向中心位置Cが移動する範囲ΔTに、前記ロータ22の前記ステータ21に対する磁気的中立位置(ステータ21の軸方向中心位置C)が含まれるオフセット位置OS3に設けている構成とした。
これにより、スラスト力の作用方向に応じてロータ22に作用する復元力Freの作用方向が変化し、ロータ22からの出力トルクが正トルクから負トルクに切り替わるときと、負トルクから正トルクに切り替わるときのいずれの場合であっても、干渉音を抑制することができる。
以上、本発明の回転電機を実施例1〜実施例3に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例3では、モータケース10とロータシャフト22aの間に配置され、ロータシャフト22aを回転自在に支持するベアリングとして、ロータシャフト22aの第1端部24aを支持する第1ロータ軸受23Aとする例を示した。しかしながら、これに限らず、例えば第2ロータ軸受23Bや第3ロータ軸受23Cを特許請求の範囲における「ベアリング」とし、ストッパー構造によって軸方向移動を規制してもよい。
また、実施例3では、オフセット位置OS3自体をステータ21の軸方向中心位置Cよりもタイヤ40側とする例を示した。しかし、ロータ22の軸方向中心位置Cの移動範囲ΔTにロータ22のステータ21に対する磁気的中立位置が含まれていればよいので、オフセット位置OS3が、ステータ21の軸方向中心位置Cよりもオイルカバー13側に設定されていてもよい。
さらに、実施例1〜3では、本発明の回転電機をインホイールモータユニットMUに適用する例を示した。しかし、本発明の回転電機は、例えば自動車のモータルームに配置された駆動用モータや、その他の駆動用モータ等にも適用することができる。要するに、軸方向位置が規制されたベアリングによってロータシャフトが回転自在に支持されると共に、このロータシャフトのはすば歯車が設けられた回転電機であれば適用することができる。
MU インホールモータユニット(回転電機)
10 モータケース
20 電動モータ
21 ステータ
22 ロータ
22a ロータシャフト
23A 第1ロータ軸受(ベアリング)
25a 外輪
25b 内輪
25c 転動体
30 減速機
31 サンギヤ(はすば歯車)
40 タイヤ
S ストッパー構造
61 外側スナップリング
62 ケース側段差部
63 内側スナップリング
64 シャフト側段差部
th-Drive ドライブスラスト力
th-Coast コーストスラスト力
re 復元力

Claims (5)

  1. モータケースに固定されたステータと、
    前記ステータとの間にギャップを介して対向配置されると共に、ロータシャフト及び永久磁石を有するロータと、
    前記モータケースと前記ロータシャフトとの間に配置され、前記ロータシャフトを回転自在に支持するベアリングと、
    前記ロータシャフトに設けられ、前記ロータと一体に回転するはすば歯車と、
    前記モータケースに設けられ、前記ベアリングの軸方向移動を規制するストッパー構造と、
    を備え、
    前記ロータは、前記ステータに対する磁気的中立位置から軸方向中心位置が軸方向にずれた状態のオフセット位置に設けている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載された回転電機において、
    前記ロータは、正トルク出力時に前記はすば歯車に生じるドライブスラスト力、又は、負トルク出力時に前記はすば歯車に生じるコーストスラスト力によって前記ロータの軸方向中心位置が移動する範囲を、前記ロータの前記ステータに対する磁気的中立位置よりも、前記ドライブスラスト力の作用方向側とするオフセット位置に設けている
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載された回転電機において、
    前記ロータは、正トルク出力時に前記はすば歯車に生じるドライブスラスト力、又は、負トルク出力時に前記はすば歯車に生じるコーストスラスト力によって前記ロータの軸方向中心位置が移動する範囲を、前記ロータの前記ステータに対する磁気的中立位置よりも、前記コーストスラスト力の作用方向側とするオフセット位置に設けている
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載された回転電機において、
    前記ロータは、正トルク出力時に前記はすば歯車に生じるドライブスラスト力、又は、負トルク出力時に前記はすば歯車に生じるコーストスラスト力によって前記ロータの軸方向中心位置が移動する範囲に、前記ロータの前記ステータに対する磁気的中立位置が含まれるオフセット位置に設けている
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された回転電機において、
    前記ロータの軸方向中心位置を前記ステータに対する磁気的中立位置に戻そうとする復元力は、前記ベアリングの外輪と前記モータケースとの間に生じる第1フリクションよりも小さく、且つ、前記ベアリングの内輪と転動体との間に生じる第2フリクションよりも大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする回転電機。


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