JP2021099133A - ギアモータのグリス漏れ防止構造 - Google Patents

ギアモータのグリス漏れ防止構造 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ軸と、モータ軸に設けられたカラーとの間からのグリス漏れを防止することができるギアモータを得る。【解決手段】一端にピニオン29が形成されたモータ軸15を含むギアモータ1において、モータ軸15の外周面に筒状のカラー31が圧入によって固定されており、モータ軸15には、ピニオン29の切り上がり30を含む切り上がり範囲B1と、カラー31が圧入される圧入範囲B2とが形成されている。カラー31は、径方向から見て切り上がり範囲B1の少なくとも一部と重なる位置に配置されており、切り上がり範囲B1の外径D1は、圧入範囲B2の外径D2よりも小さい。このため、カラー31を圧入する際に、ピニオン29の切り上がり30によってカラー31の内周面が傷付くことが防止でき、モータ軸15とカラー31との間からのグリス漏れを防ぐことができる。【選択図】 図2

Description

本発明は、ギアモータのグリス漏れ防止構造に関する。
従来、特許文献1には、ギヤボックスの側壁に軸受を介して回転軸を回転自在に支持すると共に、回転軸のギヤボックス内にのぞませた部分にはすば歯車を切り、このはすば歯車の切り上がり部に筒を嵌合し、筒の外周面に摺動するオイルシールを側壁で支持したギヤボックスの軸封装置が開示されている。このような筒を用いることで、オイルシールとはすば歯車の切り上がり部とを径方向に重なるように配置することができるため、装置の軸方向の長さを短くすることができる。
特開昭60−139970号公報
しかしながら、本発明者による実験によると、特許文献1のような筒状の部材を、歯車の軸に圧入によって固定した場合、筒状の部材と歯車の軸との間から、ギアボックスの内部のグリスが浸み出してしまうという新たな問題が発見された。これは、歯車の切り上がり部の角が鋭利なため、圧入時に筒状の部材の内周面に傷が付き、筒状の部材と軸との間に溝が形成されてしまうためである。この問題は、筒状の部材を圧入により固定した場合における特有の問題であり、同形状の筒状の部材を、例えば焼き嵌め等により固定した場合では、この問題は発生しなかった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、歯車を切った軸に筒状の部材を圧入によって固定した場合に、グリス漏れを防止できる技術を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載のギアモータのグリス漏れ防止構造は、ギアケースと、一端にピニオンが形成され、前記ピニオンが前記ギアケース内に設けられたギアと嵌合するモータ軸と、前記モータ軸の外周面に圧入によって固定される筒状部材と、を備えたギアモータのグリス漏れ防止構造であって、前記モータ軸には、前記ピニオンの切り上がりを含む切り上がり範囲と、前記筒状部材が圧入される圧入範囲とが形成されており、前記筒状部材は、径方向から見て前記切り上がり範囲の少なくとも一部と重なっており、前記切り上がり範囲の外径は、前記圧入範囲の外径よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項2記載のギアモータのグリス漏れ防止構造は、請求項1に記載のギアモータのグリス漏れ防止構造であって、更に、前記圧入範囲の外周面には研磨が施されており、前記切り上がり範囲の外周面には研磨が施されていないことを特徴とするものである。
また、請求項3記載のギアモータのグリス漏れ防止構造は、請求項1または2に記載のギアモータのグリス漏れ防止構造であって、更に、前記切り上がり範囲は前記圧入範囲に隣接して形成されており、前記切り上がり範囲の外周面は、軸方向に見て外径が同一であることを特徴とするものである。
また、請求項4記載のギアモータのグリス漏れ防止構造は、請求項1から3のいずれか1項に記載のギアモータのグリス漏れ防止構造であって、更に、前記ギアケースの開口部と前記筒状部材との間隙を封止する封止部材を備え、前記封止部材は、径方向から見て前記切り上がり範囲の少なくとも一部と重なっていることを特徴とするものである。
請求項1記載のギアモータのグリス漏れ防止構造によれば、モータ軸に筒状部材を圧入する際に、ピニオンの切り上がりにより筒状部材の内周面が傷付くことが防止できるため、モータ軸と筒状部材との間からのグリス漏れを防止しつつ、ギアモータの軸方向の長さを短くすることができる。
また、請求項2記載のギアモータのグリス漏れ防止構造によれば、ピニオンの切り上がりにより筒状部材の内周面が傷付くことが防止できる。仮に切り上がり部分に研磨が施されている場合、切り上がり部分のエッジがより鋭くなって、筒状部材の内周面が傷付く可能性が高くなるが、本発明ではそれが防止できる。また、研磨範囲が少なくて済むため、モータ軸の製造コストを安く抑えることができる。
また、請求項3記載のギアモータのグリス漏れ防止構造によれば、ピニオンの切り上がり部分を、筒状部材の圧入時の案内として使うことができるので、圧入時の作業が容易になる。
また、請求項4記載のギアモータのグリス漏れ防止構造によれば、オイルシールにより筒状部材の外周からのグリス漏れを防止しつつ、ギアモータの軸方向の長さを短くすることができる。
本実施形態に係るギアモータの断面図である。 図1のA部拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるギアモータ1を示す断面図である。
ギアモータ1は、モータ部100と、減速機部200と、ブレーキ部300とを備えている。
モータ部100は、中空状のモータフレーム2と、モータフレーム2の負荷側(図1の左側)に設けられた負荷側ブラケット3と、モータフレーム2の反負荷側(図1の右側)に設けられたモータブラケット4とを備えている。
モータフレーム2の外周面は略正方形であり、外周面のうち三面には放熱のための複数のフィン5が形成されている。外周面のうちの残りの一面には、モータ1の銘鈑配置用の平面を確保するため、フィン5は形成されていない。モータフレーム2の内周面には、円筒状のステータ10が焼き嵌めにより固定されている。ステータ10は、円筒状のステータコア11と、ステータコア11に巻かれるコイル12とを有する。また、ステータ10の径方向内方には、ロータ組13が配置されている。ロータ組13は、円筒状のロータコア14と、ロータコア14の中心に圧入されるモータシャフト15とからなり、第1軸受16及び第2軸受17によってモータシャフト15の中心軸O1を中心に回転可能に軸支されている。また、ロータコア14には、図示しないスロットが形成され、スロット内には図示しないマグネットが配置されており、ステータ10における反負荷側の側面には基板18が配置され、基板18にはスロット内のマグネットの磁極位置を検知するためのセンサとしてホールIC19が配置されている。
負荷側ブラケット3は外周面が略正方形であり、内周面には第1軸受16が配置されている。負荷側ブラケット3における第1軸受16の負荷側には、全周に亘って内周側に向かって突出する壁部21が形成されており、壁部21は第1軸受16の外輪22の側面に当接している。負荷側ブラケット3において、第1軸受16を挟んで壁部21とは反対側には、溝23が形成され、該溝23には第1止め輪24が配置されている。壁部21と第1止め輪24とで第1軸受16の外輪22を挟み込んで固定することにより、負荷側ブラケット3に対する第1軸受16の軸方向への移動が規制されている。
モータ軸15の中心軸O1方向における中央には、ロータコア14が圧入によって固定されている。モータ軸15の中心軸O1方向におけるロータコア14よりも負荷側には、第1軸受16が圧入によって固定されている。モータ軸15の中心軸O1方向におけるロータコア14と第1軸受16との間には、全周に亘って外周側に向かって突出する鍔部25が形成されており、鍔部25の側面は第1軸受16の内輪26の側面に当接している。また、モータ軸15の中心軸O1方向において、第1軸受16を挟んで鍔部25とは反対側には、溝27が形成され、該溝27に第2止め輪28が配置されている。鍔部25と第2止め輪28とで第1軸受16の内輪26を挟み込んで固定することにより、第1軸受16に対するモータ軸15の軸方向への移動が規制されている。
モータ軸15の中心軸O1方向における負荷側の先端には、ピニオン29が形成されている。本実施形態では、ピニオン29はねじれを有するはすば歯車である。ピニオン29は、後述するギアケース40内に突出し、ギアケース40内の第1遊星歯車43と嵌合している。また、モータ軸15には、ピニオン29の切り上がり30を覆うように、円筒状のカラー31が配置されている。
モータ軸15の中心軸O1方向におけるロータコア14よりも反負荷側には、第2軸受17が圧入によって固定されている。モータ軸15の中心軸O1方向における第2軸受17よりも反負荷側の端部は、後述するブレーキ60の中心を貫通してブレーキカバー59内に突出している。
ステータ10の反負荷側の側面において、コイル12の末端はロウ付け等によりケーブル32aと接続されている。また、基板18にはホールIC19の信号を出力するためのケーブル32bが接続されている。モータブラケット4は外周面が略正方形であり、外周面の一面には、2個のケーブル孔33a,33bが形成されている。各ケーブル孔33a,33bには、ケーブルクランプ34がそれぞれ配置されている。コイル12と接続されたケーブル32aは、一方のケーブル孔33aを通ってモータブラケット4の外部に引き出され、ケーブルクランプ34によって固定されている。基板18を介してホールIC19と電気的に接続された信号用のケーブル32bは、他方のケーブル孔33bを通ってモータブラケット4の外部に引き出され、ケーブルクランプ34によって固定されている。
減速機部200は、ギアケース40内に設けられた2段型の遊星減速機構から成り、1段目の遊星減速機構41と2段目の遊星減速機構42とを有する。ギアケース40は、反負荷側の第1ギアケース40aと、負荷側の第2ギアケース40bとに分割されている。1段目の遊星減速機構41は、第1遊星歯車43、第1内歯歯車44、及び第1キャリア45を備えている。ピニオン29は1段目の遊星減速機構41における太陽歯車に該当し、第1遊星歯車43と噛み合っている。第1内歯歯車44は第1ギアケース40aの内周面に焼き嵌めによって固定されている。第1キャリア45には3個の第1遊星歯車43が回転自在に保持されており、第1キャリア45の中心には2段目の第2太陽歯車46が圧入されている。2段目の遊星減速機構42は、第2太陽歯車46、第2遊星歯車47、第2内歯歯車48、及び第2キャリア49を備えている。第2内歯歯車48は第2ギアケース40bの内周面に焼き嵌めによって固定されている。第2キャリア49は、3個の第2遊星歯車47が回転自在に保持されている。第2ギアケース40bの中心には貫通孔が設けられており、該貫通孔を通って第2キャリア49の先端部が外部に突出し、相手機械へと動力を伝達する出力軸50となっている。
第1ギアケース40aの中心には開口部51が設けられており、開口部51とカラー31との間には、オイルシール52が介在されている。また、第2ギアケース40bに設けられた貫通孔と出力軸50との間には、オイルシール53が介在されている。第1ギアケース40aと第2ギアケース40bとの間には、シールのためのOリング54が挟まれている。ギアケース40内にはグリスが封入されており、オイルシール52、オイルシール53、及びOリング54により、ギアケース40内にグリスが保持される。
ブレーキ部300は、モータブラケット4の反負荷側に設けられたブレーキカバー59と、ブレーキカバー59の内部に設けられたブレーキ60とから成る。ブレーキ60は、モータブラケット4におけるモータフレーム2とは反対側の面に、複数のボルト61によって固定されている。ブレーキ60は、ブレーキフィールド62と、ブレーキフィールド62内に収容されてブレーキリード線63と電気的に接続されるブレーキコイル64と、ブレーキフィールド62の反負荷側に配置されるアーマチュア65と、アーマチュア65の反負荷側に配置される摩擦板66と、摩擦板66の反負荷側に配置されるリング状のサイドプレート67とを備えている。サイドプレート67は、スペーサ68を介して、ブレーキフィールド62の反負荷側の面に固定されている。アーマチュア65は、ボルト61の頭に外周が係合して回転を規制された状態で軸方向へ移動可能に支持されるが、ブレーキフィールド62に設けられた図示しないコイルバネによって、サイドプレート67側へ付勢されている。ブレーキリード線63は、ブレーキカバー59に形成されたブレーキリード線用の孔69を通り、ゴムブッシュ70を介してブレーキカバー59の外部へ引き出されている。
モータ軸15の中心軸O1方向における第2軸受17よりも反負荷側の位置には、キー溝71が中心軸O1方向に形成されており、キー溝71にはキー72が配置されている。アーマチュア65とサイドプレート67との間に設けられた摩擦板66は、キー72及びブレーキハブ73を介して、モータ軸15と回転方向で一体に結合されている。ブレーキハブ73は、外周に摩擦板66の中心孔が嵌合する複数の平面を有する筒体で、中心には、モータ軸15に隙間嵌めで嵌合する貫通孔が形成されている。貫通孔の内面には、キー72に対応するキー溝が形成されている。ブレーキハブ73には、中心軸O1方向に垂直な向きにネジ孔74が形成されている。
ブレーキハブ73は、モータ軸15に嵌合挿入した状態で、ネジ孔74から螺合させた止めネジ75をキー72に押圧させることで、モータ軸15と一体にキー結合される。また、モータ軸15の中心軸O1方向においてブレーキハブ73の前後には溝76がそれぞれ形成されており、該溝76には止め輪77がそれぞれ配置されている。2つの止め輪77,77でブレーキハブ73を挟み込むように固定することにより、モータ軸15に対するブレーキハブ73の軸方向への移動が規制されている。
アーマチュア65の負荷側の内周面には円形の段差78が形成されている。段差78の内径はブレーキハブ73の外径よりも大きくなっており、ブレーキハブ73は、段差78の径方向内側に収まるように配置されている。よって、摩擦板66は、厚さ方向における全範囲に亘ってブレーキハブ73と嵌合しており、摩擦板66とブレーキハブ73との嵌合部分がより強固になっている。
モータフレーム2と負荷側ブラケット3との間には、シールのためのOリング81が挟まれている。モータフレーム2とモータブラケット4との間には、シールのためのOリング82が挟まれている。モータブラケット4とブレーキカバー59との間には、シールのためのOリング83が挟まれている。ケーブルクランプ34、Oリング81、Oリング82、及びOリング83により、モータ部100及びブレーキ部300の防水性が確保される。
続いて、カラー31部分のグリス漏れ防止構造の詳細について、図2を利用して説明する。図2は、図1のA部拡大図であり、本実施形態のカラー31及びその付近を詳細に説明した図である。
カラー31は、ピニオン29の切り上がり30が含まれる切り上がり範囲B1と、切り上がり範囲B1の反負荷側(図2の右側)に隣接して設けられた圧入範囲B2とを覆うように、径方向から見て切り上がり範囲B1及び圧入範囲B2と重なるように配置されている。圧入範囲B2の外周面85には研磨が施されており、切り上がり範囲B1の外周面84には研磨は施されていない。また、オイルシール52は、少なくとも一部が径方向から見て切り上がり範囲B1の一部と重なるように配置されている。
切り上がり範囲B1の外周面84は、中心軸O1方向に向かって外径が同一で段差の無い円筒形状であり、切り上がり範囲B1の外径D1は、圧入範囲B2の外径D2よりも僅かに小さいため、切り上がり範囲B1の外周面84とカラー31の内周面との間には、若干の隙間が空いている。よって、カラー31は、負荷側(図2の左側)から反負荷側に向かって圧入されることで、圧入範囲B2を介してモータ軸15と一体に固定される。なお、図2において寸法の縮尺は誇張して表現してあり、切り上がり範囲B1の外周面84とカラー31の内周面との間の隙間は、実際には0.05mm程度である。
次に、上記形態のモータの動作を説明する。ギアモータ1がオンになり、コイル12に所定の電圧が付与されると、ロータ組13が回転してモータ軸15が中心軸O1周りで回転し、1段目の遊星減速機構41及び2段目の遊星減速機構42を介して出力軸50が回転する。また、ギアモータ1のオン時、ブレーキリード線63を経てブレーキ60のブレーキコイル64に給電がなされ、電磁力によりブレーキコイル64がアーマチュア65を負荷側に引きつけ、摩擦板66がアーマチュア65及びサイドプレート67から離れて、モータ軸15が回転可能となる。ギアモータ1のオフ時には、アーマチュア65がスプリングの付勢力により摩擦板66に押し当てられ、摩擦板66とアーマチュア65及びサイドプレート67との間の摩擦力により、モータ軸15の回転が妨げられる。
モータ軸15が回転する際、ピニオン29のはすばの傾きによっては、ピニオン29ははすば歯車の歯すじに沿ってグリスを負荷側から反負荷側に向かって動かす作用をするが、カラー31は圧入により隙間なくモータ軸15の圧入範囲B2に固定されているため、モータ軸15とカラー31との間からのグリス漏れが防止される。
このように、上記形態のギアモータ1のグリス漏れ防止構造によれば、切り上がり範囲B1の外径D1は、圧入範囲B2の外径D2よりも小さくなっている。このため、モータ軸15にカラー31を圧入する際に、ピニオン29の切り上がりによってカラー31の内周面が傷付くことが防止できるため、モータ軸15とカラー31との間のグリス漏れを防止しつつ、ギアモータ1の軸方向の長さを短くすることができる。
また、圧入範囲B2の外周面85には研磨が施されており、切り上がり範囲B1の外周面84には研磨は施されていない。このため、ピニオン29の切り上がり30によりカラー31の内周面が傷付くことが防止でき、また、研磨範囲が少なくて済むためにモータ軸15の製造コストを安く抑えることができる。
また、切り上がり範囲B1の外周面84は、中心軸O1方向に向かって外径が同一で段差の無い円筒形状である。このため、切り上がり範囲B1を、カラー31を圧入する際の案内として利用することができ、圧入時の作業を容易にすることができる。
また、カラー31の外周にはオイルシール52が配置されており、オイルシール52は、少なくとも一部が径方向から見て切り上がり範囲B1の一部と重なるように配置されている。このため、オイルシール52によりカラー31の外周からのグリス漏れを防止しつつ、ギアモータ1の軸方向の長さを短くすることができる。
以上のように、本実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態に加えうる変更の例について説明する。例えば、本実施形態では、減速機部200は遊星減速機としたが、平歯車を含む平行軸減速機であってもよく、または傘歯車を含む直交軸減速機であってもよい。
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
本実施形態のカラー31は、本発明の筒状部材の一例である。本実施形態の第1遊星歯車43は、本発明のギアの一例である。本実施形態のオイルシール52は、本発明の封止部材の一例である。
1 ギアモータ
15 モータ軸
29 ピニオン
30 切り上がり
31 カラー
40 ギアケース
43 第1遊星歯車
51 開口部
52 オイルシール
84 切り上がり範囲の外周面
85 圧入範囲の外周面
O1 中心軸
B1 切り上がり範囲
B2 圧入範囲
D1 切り上がり範囲の外径
D2 圧入範囲の外径

Claims (4)

  1. ギアケースと、
    一端にピニオンが形成され、前記ピニオンが前記ギアケース内に設けられたギアと嵌合するモータ軸と、
    前記モータ軸の外周面に圧入によって固定される筒状部材と、
    を備えたギアモータのグリス漏れ防止構造であって、
    前記モータ軸には、前記ピニオンの切り上がりを含む切り上がり範囲と、前記筒状部材が圧入される圧入範囲とが形成されており、
    前記筒状部材は、径方向から見て前記切り上がり範囲の少なくとも一部と重なっており、
    前記切り上がり範囲の外径は、前記圧入範囲の外径よりも小さい
    ことを特徴とするギアモータのグリス漏れ防止構造。
  2. 前記圧入範囲の外周面には研磨が施されており、前記切り上がり範囲の外周面には研磨が施されていない
    ことを特徴とする請求項1に記載のギアモータのグリス漏れ防止構造。
  3. 前記切り上がり範囲は前記圧入範囲に隣接して形成されており、前記切り上がり範囲の外周面は、軸方向に見て外径が同一である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のギアモータのグリス漏れ防止構造。
  4. 前記ギアケースの開口部と前記筒状部材との間隙を封止する封止部材を備え、
    前記封止部材は、径方向から見て前記切り上がり範囲の少なくとも一部と重なっている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のギアモータのグリス漏れ防止構造。
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