JP2014158355A - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小径の軸受を使用することができる回転電機および回転電機の製造方法を提供する。
【解決手段】ハウジングに固定されたステータの内方においてハウジングに対し軸受40によりロータが支持されている。ロータコア31を貫通するとともに軸受40により回転可能に支持されたシャフト32は、ロータコア側シャフト33と、一方側に軸受40に挿入される軸受支持部34aを有する出力側シャフト34とを含み、軸受40に軸受支持部34aを挿入した状態で出力側シャフト34の一方側先端とロータコア側シャフト33とが連結されている。出力側シャフト34の最大外径をφ1とし、第1の軸受40の内径に対応する軸受支持部34aの軸受支持面である、軸受40に接する面Soの外径をφ2とし、ロータコア側シャフト33における出力側シャフト34との連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機および回転電機の製造方法に関するものである。
回転電機においてロータのシャフトを3箇所以上で支持する構成が知られている(例えば、特許文献1)。これにより支持位置同士の間隔を短くして許容回転速度を向上させることが可能となる。
特開平6−311686号公報
ところで、ロータのシャフトに対し軸受をシャフト両端側に加えて中央部にも配置して支持間隔の短縮化に伴い高速化に対応しようする場合、ロータコアおよびステータを軸方向に2分割する必要があり、そのため軸方向の長さ(全長)が長くなってしまう。また、高速回転可能な技術として軸受の数を増やしてシャフトの軸方向における支持間隔を短くして高速対応可能としているが、出力側の都合でシャフトの出力径を太くしたい場合には径の大きな軸受を用いる必要があり、こうすると高速回転に不向きなものとなってしまう。即ち、高速回転に対応すべく軸受の数を増やすとシャフトの全長が長くなってしまうので、全長が長くなることなく高速対応することが望まれており、そのために軸受の小径化を図りたい。
本発明の目的は、小径の軸受を使用することができる回転電機および回転電機の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、ハウジングに固定されたステータの内方において前記ハウジングに対し軸受によりロータが支持された回転電機であって、ロータは、ロータコアと、前記ロータコアを貫通するとともに軸受により回転可能に支持されたシャフトを備えており、前記シャフトは、ロータコア側シャフトと、一方側に軸受に挿入される軸受支持部を有する出力側シャフトとを含み、軸受に前記軸受支持部を挿入した状態で前記出力側シャフトの一方側先端とロータコア側シャフトとが連結されており、出力側シャフトの最大外径をφ1とし、前記軸受支持部の軸受支持面の外径をφ2とし、ロータコア側シャフトにおける前記出力側シャフトとの連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、ロータは、ロータコアと、ロータコアを貫通するとともに軸受により回転可能に支持されたシャフトを備えており、シャフトは、ロータコア側シャフトと、一方側に軸受に挿入される軸受支持部を有する出力側シャフトとを含み、軸受に軸受支持部を挿入した状態で出力側シャフトの一方側先端とロータコア側シャフトとが連結されており、出力側シャフトの最大外径をφ1とし、軸受支持部の軸受支持面の外径をφ2とし、ロータコア側シャフトにおける出力側シャフトとの連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしているので、小径の軸受を使用することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の回転電機において、前記ロータコア側シャフトが中空構造をなすことを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、駄肉を削減できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の回転電機において、前記ロータコア側シャフトと前記出力側シャフトとは、摩擦圧接にて連結されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、同軸にしやすいとともに高強度化を図ることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の回転電機において、前記ロータコア側シャフトは、外周部にロータコアを固定するための鍔をロータコアに対し前記出力側シャフト側に設けたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、ロータコアを組み付ける前に摩擦圧接することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項3に記載の回転電機において、前記出力側シャフトにおける一方側先端がφ2より小径になるような段差を有し、当該段差の先端面において前記ロータコア側シャフトと摩擦圧接してなることを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、軸受側に盛り肉が広がらず余肉が軸受の邪魔にならなくすることができる。
請求項6に記載の発明では、ロータが、ロータコアと、前記ロータコアを貫通するとともに軸受により回転可能に支持されたシャフトを備え、前記シャフトは、ロータコア側シャフトと、一方側に軸受に挿入される軸受支持部を有する出力側シャフトとを含み、軸受に前記軸受支持部を挿入した状態で前記出力側シャフトの一方側先端とロータコア側シャフトとが連結されており、出力側シャフトの最大外径をφ1とし、前記軸受支持部の軸受支持面の外径をφ2とし、ロータコア側シャフトにおける前記出力側シャフトとの連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしている回転電機の製造方法であって、軸受に出力側シャフトを差し込んだ状態でロータコア側シャフトおよび出力側シャフトのうちの少なくとも一方を回転させながらロータコア側シャフトと出力側シャフトとを押し付けて出力側シャフトとロータコア側シャフトとを摩擦圧接する摩擦圧接工程と、摩擦圧接したロータコア側シャフトにロータコアを組み付けるロータコア組付工程と、を有することを要旨とする。
請求項6に記載の発明によれば、摩擦圧接工程において、軸受に出力側シャフトを差し込んだ状態でロータコア側シャフトおよび出力側シャフトのうちの少なくとも一方を回転させながらロータコア側シャフトと出力側シャフトとが押し付けられて出力側シャフトとロータコア側シャフトとが摩擦圧接される。そして、ロータコア組付工程において、摩擦圧接したロータコア側シャフトにロータコアが組み付けられる。よって、ロータコアを組み付ける前にシャフトを一体化するので、摩擦圧接を容易に行うことができる。
本発明によれば、小径の軸受を使用することができる。
実施形態におけるモータを模式的に示す側断面図。 モータのシャフト部分を示す側断面図。 図2のA部におけるシャフトの接合部を模式的に示す側断面図。 シャフトの製造工程を説明するための模式側断面図。 シャフトの製造工程を説明するための模式側断面図。 別例のシャフトの接合部を模式的に示す側断面図。 比較のためのモータを模式的に示す側断面図。 比較のためのモータのシャフト部分を示す側断面図。
以下、本発明を回転電機としてのモータ(回転電動機)に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
なお、本実施形態のモータは、シャフトの回転駆動力を減速機を介して駆動輪に伝達するために車両に搭載される走行モータであり、この走行モータは大きなトルクを出す必要がある。
図1に示すように、回転電機としてのモータ10は、ステータ20と、ロータ30と、軸受40,50と、ハウジング60を備えている。ハウジング60に固定されたステータ20の内方においてハウジング60に対し軸受40,50によりロータ30が支持されている。
モータ10のハウジング60は、円筒状の本体部61と、本体部61の一端開口部61aを閉塞する円板状のフロントプレート62と、本体部61の他端開口部61bを閉塞する円板状のリヤプレート63とから形成されている。本体部61、フロントプレート62、およびリヤプレート63は金属材料(例えばアルミニウム)により形成されている。
ロータ30は、ロータコア31と、ロータコア31を貫通するとともに軸受40,50により回転可能に支持されたシャフト32を備える。本体部61内にはシャフト32が収容されている。シャフト32の出力端側(一端側)は、第1の軸受40を介してフロントプレート62に突設された円筒状の第1の軸支部62aに回転可能に支持されている。また、シャフト32の反出力端側(他端側)は、第2の軸受50を介してリヤプレート63に突設された円筒状の第2の軸支部63aに回転可能に支持されている。シャフト32の出力端は、フロントプレート62を貫通してハウジング60外へ突出している。シャフト32の出力端には、変速機(図示略)が取り付けられる。
ハウジング60の本体部61の内周面にはステータ20が固定されている。ステータ20は、本体部61の他端開口部61bを介して本体部61内に挿入されるとともに、焼き嵌めによって本体部61の内周面に固定されている。ステータ20は、本体部61の内周面に固定された環状のステータコア21のティース(図示せず)にコイル22が捲回されて構成されている。ステータコア21は、磁性体(電磁鋼板)であるコア板を複数枚積層することで構成されている。ステータ20の内側にはシャフト32と一体回転するロータ30が配設されている。ロータ30のロータコア31がシャフト32に止着され、ロータコア31には複数の永久磁石(図示略)が埋設されている。ロータコア31は、磁性体(電磁鋼板)であるコア板を複数枚積層することで構成されている。ロータコア31は、固定部材37と鍔(フランジ部)33cとの間で挟み込まれており、シャフト32の軸方向への移動が規制されている。
シャフト32の外周面とフロントプレート62との間には環状のオイルシール70が配設されている。オイルシール70は、第1の軸受40よりもシャフト32の出力端側に位置している。そして、このオイルシール70により、シャフト32の外周面とフロントプレート62との間を介した外部からハウジング60内への異物の侵入が防止されている。
フロントプレート62は、ねじ止め等により、ハウジング60の本体部61に取り付けられている。また、リヤプレート63は、ねじ止め等により、ハウジング60の本体部61に取り付けられている。
シャフト32は、ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とに分割されている。出力側シャフト34は、一方側に第1の軸受40に挿入される軸受支持部34aを有している。即ち、シャフト32は、ロータコア側シャフト33と、一方側に軸受40に挿入される軸受支持部34aを有する出力側シャフト34とを含んでいる。シャフト32は、軸受40に軸受支持部34aを挿入した状態で出力側シャフト34の一方側先端とロータコア側シャフト33とが連結されている。
図2に示すように、出力側シャフト34の最大外径をφ1とし、第1の軸受40の内径に対応する軸受支持部34aの軸受支持面である、軸受40に接する面Soの外径をφ2とし、ロータコア側シャフト33における出力側シャフト34との連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしている。具体的には、例えば、出力側シャフト34の外径φ1が40mm、面Soの外径φ2が30mm、ロータコア側シャフト33における出力側シャフト34との連結部での外径φ3が50mm程度である。なお出力側シャフト34の外径φ1と第1の軸受40の外径とはφ1のほうが小さく設定されている。
また、ロータコア側シャフト33が中空構造をなしており、ロータコア側シャフト33には軸方向に延びる空洞33aが形成されている。また、出力側シャフト34が中空構造をなしており、出力側シャフト34には軸方向に延びる空洞34cが形成されている。ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とは、図3に示すように、摩擦圧接にて連結されている。
図3に示すように、ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34との連結部において、ロータコア側シャフト33における先端の内周側の角部に段差33bが形成されている。この段差33bに対応するように、出力側シャフト34における一方側先端の外周側の角部に段差34bが形成されている。つまり、出力側シャフト34における第1の軸受40に接する面Soに段差34bを有している。言い換えると、一方側先端がφ2より小径になるような段差34bを有していると言える。段差34bの先端面においてロータコア側シャフト33(段差33bの形成部)と摩擦圧接している。また、段差33bにおける軸方向に延びる面と段差34bにおける軸方向に延びる面とは離間しており、この隙間に摩擦圧接の際の出力側シャフト34の先端面のうちの出力側シャフト34の盛り肉が広がっている。ロータコア側シャフト33における摩擦圧接の際の盛り肉はロータコア側シャフト33の先端面のうちの内周側に広がっている。
図2に示すように、ロータコア側シャフト33の外周面にロータコア31が配置されるが、ロータコア側シャフト33は、外周部にロータコア31を固定するための鍔(フランジ部)33cがロータコア31に対し出力側シャフト34側に設けられている。そして、鍔33cにフロント側エンドプレート35を介してロータコア31が当接してロータコア31の軸方向の移動を規制している。つまり、鍔33cがロータコア31のストッパとなっており、ロータコア31は右側からシャフト33に挿入され、リヤ側エンドプレート36を挟んで固定部材37(図1参照)が配置される。なお固定部材37は第2の軸支部63aおよび軸受50の外輪とは回転に支障の無いように離間し、シャフト32と一体回転する。
出力側シャフト34の反軸受側の端部はギヤ部(歯車部)となっている。シャフト34が大径となっており、これにより、大きな径のギヤ部を有する。この場合、径の大きな別部品のギヤを嵌め込む場合に比べ部品点数を少なくすることができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
組み立ての際において、ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とを摩擦圧接にて連結する。具体的には、第1の軸受40に出力側シャフト34を差し込む。この状態でロータコア側シャフト33を図4のように持ってくる。そして、例えば出力側シャフト34が停止した状態で、ロータコア側シャフト33を高速回転させるとともに、高速回転させたロータコア側シャフト33を出力側シャフト34に押し付ける。このとき、図5に示すように、ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34の先端面同士が接触して摩擦圧接される。
このようにしてロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とを摩擦圧接にて連結した後に、フロント側エンドプレート35とロータコア31とリヤ側エンドプレート36と固定部材37を順にロータコア側シャフト33に挿入する。そして、鍔33cと固定部材37との間において、両エンドプレート35,36間にロータコア31が挟持される。このようにして、摩擦圧接したシャフト32におけるロータコア側シャフト33にロータコア31が組み付けられる。よって、ロータコア31を組み付ける前にシャフトを一体化するので、摩擦圧接を容易に行うことができる。引き続き、第2の軸受50をロータコア側シャフト33に装着する。
そして、ハウジング60の本体部61の内周面にステータ20が固定されているものを用意する。このハウジング60の本体部61の内部にシャフト32を配置する。また、フロントプレート62を、ねじ止め等により、ハウジング60の本体部61に取り付けるとともに、リヤプレート63をねじ止め等により、ハウジング60の本体部61に取り付ける。
このようにしてモータ10が組み立てられる。
図7,8は比較例である。図7,8の比較例において、シャフト100は一体部品であり、軸受110は一方向(図中の左側)から挿入する。そのため、シャフト100の先端部外径φ10(例えば40mm)よりも大きな内径φ11をもつ軸受110を用いることになる(選定することになる)。
これに対し図1,2に示す本実施形態においては、シャフト32は、ロータコア側シャフト33と、出力側シャフト34からなり、両者が第1の軸受40を挟んで摩擦圧接されている。これにより、図7,8に示した一体構造型シャフト100を用いる場合に比べ、第1の軸受40はその内径を小さくでき、内側の駄肉MLも低減されている。つまり、駄肉MLについて中空シャフトであるロータコア側シャフト33での中空部の径を大きくすることができ、これにより軽量化が図られる。
このように、シャフト32を分割して第1の軸受40を挟み込んで摩擦圧接で一体化することにより、第1の軸受40の前後のシャフト外径φ1,φ3よりも内径(内輪径)の小さい第1の軸受40を使用することができる。
また、図7,8の比較例において、軸受110はシャフト100に後から挿入される。そのため、シャフト100の径によって内径(内輪径)を設定するが、シャフト100の先端部の形状が太い場合、内径(内輪径)も大きく設定せざるを得なくなり、軸受110の周速が大きくなるため高速運転に不利となる。
これに対し図1,2に示す本実施形態においては、径の太いシャフト32を有しつつ、高速回転を求められるモータ10の軸受選定を容易にすることができる。また、シャフト32を分割された素材から形成することで、シャフト32の中心部の駄肉MLを軽減し軽量化および材料費低減を図ることができる。また、図1,2の本実施形態では、鍔33cをロータコア31に対し出力側シャフト34側に設けたので、ロータコア31を組み付ける前にシャフト32を一体化でき、摩擦圧接を容易に行うことができる。
このようにして、モータの軸受選定が容易となるとともにシャフト中心部の駄肉MLを削減して軽量化・材料費低減が図られる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)回転電機としてのモータ10の構成として、シャフト32は、ロータコア側シャフト33と第1の軸受40に挿入される出力側シャフト34とに分割されている。ここで、出力側シャフト34の最大外径をφ1とし、第1の軸受40の内径に対応する軸受支持部34aの軸受支持面である、軸受40に接する面Soの外径をφ2とし、ロータコア側シャフト33における出力側シャフト34との連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしている。よって、出力軸が大径化しても小さな軸受を用いて高速化可能であり、小径の軸受を使用することができる。
(2)ロータコア側シャフト33が中空構造をなす。このとき、駄肉を削減できる。つまり、出力側シャフト34を第1の軸受40に差し込む構成とすることにより、中空型のロータコア側シャフト33における空洞33aの径を大きくできる(ロータコア側シャフト33の駄肉MLを削減できる)。
(3)ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とは、摩擦圧接にて連結されている。よって、芯出しが容易であり(回転の芯が容易に合い)、同軸にしやすいとともに高強度化を図ることができる。
(4)ロータコア側シャフト33は、外周部にロータコア31を固定するための鍔33cをロータコア31に対し出力側シャフト34側に設けたので、ロータコア31を組み付ける前に摩擦圧接することが可能となる。
(5)出力側シャフト34における一方側先端がφ2より小径になるような段差34bを有し、当該段差34bの先端面においてロータコア側シャフト33と摩擦圧接してなる。よって、第1の軸受40側に盛り肉が広がらず、余肉が第1の軸受40の邪魔にならなくすることができる。
(6)回転電機としてのモータ10の製造方法として、摩擦圧接工程と、ロータコア組付工程とを有する。摩擦圧接工程においては、第1の軸受40に出力側シャフト34を差し込んだ状態でロータコア側シャフト33を回転させながらロータコア側シャフト33を出力側シャフト34に押し付けて出力側シャフト34とロータコア側シャフト33とを摩擦圧接する。広義には、軸受40に出力側シャフト34を差し込んだ状態でロータコア側シャフト33および出力側シャフト34のうちの少なくとも一方を回転させながらロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とを押し付けて出力側シャフト34とロータコア側シャフト33とを摩擦圧接する。ロータコア組付工程においては、摩擦圧接したロータコア側シャフト33にロータコア31を組み付ける。よって、ロータコア31を組み付ける前にシャフトを一体化するので、摩擦圧接を容易に行うことができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・分割数が2以上であってよく、具体的には、図1の右側の軸受50についても分割してもよい。つまり、シャフトの両端とも出力側とし、両方の端部も分割式シャフトとしてもよい。
・ロータコア側シャフト33と出力側シャフト34とは摩擦圧接にて結合(連結、一体化)したが、これに限らない。例えば、圧入、接着、溶接等でもよい。他にも、キー溝で回り止めしてもよい。
・シャフトの先端にギヤを一体的に形成したが、これに代わりシャフトの先端に別体のギヤや他部品を組み付けてもよい。
・シャフトにおける摩擦圧接する端部においてロータコア側シャフト33の段差33bと出力側シャフト34の段差34bの関係を逆にしてもよい。つまり、ロータコア側シャフト33における先端の外周側の角部に段差を設けるとともに出力側シャフト34における先端の内周側の角部に段差を設けてもよい。
・ロータコア側シャフト33に段差33bを設けるとともに出力側シャフト34に段差34bを設けたが、これに代わり、図6に示すようにロータコア側シャフト33には段差33bを設けるが出力側シャフト34には段差を設けない構成としてもよい。
・ロータコア31に永久磁石を埋設した永久磁石付の回転電機に限らず、リラクタンス回転電機、誘導機など他の形式の回転電機でもよい。
10…モータ、20…ステータ、30…ロータ、31…ロータコア、32…シャフト、33…ロータコア側シャフト、33c…鍔、34…出力側シャフト、34a…軸受支持部、34b…段差、40…第1の軸受、60…ハウジング、So…面、φ1…外径、φ2…外径、φ3…外径。

Claims (6)

  1. ハウジングに固定されたステータの内方において前記ハウジングに対し軸受によりロータが支持された回転電機であって、
    ロータは、ロータコアと、前記ロータコアを貫通するとともに軸受により回転可能に支持されたシャフトを備えており、
    前記シャフトは、ロータコア側シャフトと、一方側に軸受に挿入される軸受支持部を有する出力側シャフトとを含み、軸受に前記軸受支持部を挿入した状態で前記出力側シャフトの一方側先端とロータコア側シャフトとが連結されており、
    出力側シャフトの最大外径をφ1とし、前記軸受支持部の軸受支持面の外径をφ2とし、ロータコア側シャフトにおける前記出力側シャフトとの連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータコア側シャフトが中空構造をなすことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ロータコア側シャフトと前記出力側シャフトとは、摩擦圧接にて連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記ロータコア側シャフトは、外周部にロータコアを固定するための鍔をロータコアに対し前記出力側シャフト側に設けたことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記出力側シャフトにおける一方側先端がφ2より小径になるような段差を有し、当該段差の先端面において前記ロータコア側シャフトと摩擦圧接してなることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  6. ロータが、ロータコアと、前記ロータコアを貫通するとともに軸受により回転可能に支持されたシャフトを備え、前記シャフトは、ロータコア側シャフトと、一方側に軸受に挿入される軸受支持部を有する出力側シャフトとを含み、軸受に前記軸受支持部を挿入した状態で前記出力側シャフトの一方側先端とロータコア側シャフトとが連結されており、出力側シャフトの最大外径をφ1とし、前記軸受支持部の軸受支持面の外径をφ2とし、ロータコア側シャフトにおける前記出力側シャフトとの連結部での外径をφ3としたときの関係として、φ2<φ1かつφ2<φ3を満たしている回転電機の製造方法であって、
    軸受に出力側シャフトを差し込んだ状態でロータコア側シャフトおよび出力側シャフトのうちの少なくとも一方を回転させながらロータコア側シャフトと出力側シャフトとを押し付けて出力側シャフトとロータコア側シャフトとを摩擦圧接する摩擦圧接工程と、
    摩擦圧接したロータコア側シャフトにロータコアを組み付けるロータコア組付工程と、
    を有することを特徴とする回転電機の製造方法。
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