JP2021048555A - 信号生成システム、及び、信号生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の基準クロックから出力クロックを生成する場合に、その出力クロックの位相変動を低減させることができる信号生成システムを提供する。【解決手段】第1PLLは、入力した第1基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、第1基準クロックが切断された場合、第1基準クロックとは別の入力した第2基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、第2PLLは、複数の分周器を備えるPLLであって、入力した第1基準クロックに係る状態を保持するとともに第1基準クロックに同期した第2PLL出力信号を生成し、第1基準クロックが切断された場合、保持した前記状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、第1基準クロックが切断された後に、第1PLL出力信号と第2PLL出力信号とが非同期となった場合、第2PLL出力信号を変化させ、位相・周波数検出器は、複数の分周器の出力のうちの1つを選択させる。【選択図】図8

Description

本発明は、信号生成システム、及び、信号生成方法に関する。
基準クロックに応じて動作するシステムがある。そのようなシステムは、基準クロックが切断されると、所望の動作を継続することが困難な場合がある。
特許文献1には、関連する技術として、複数の基準クロックを入力し、出力クロックを生成する技術が開示されている。
特許第3411909号公報
ところで、複数の基準クロックから出力クロックを生成する場合、選択されていた基準クロックの突然の切断や複数の基準クロックどうしの位相差などにより、選択されていた基準クロックから切断後の基準クロックに切り替えるときに、出力クロックに位相変動が発生する可能性がある。
そのため、複数の基準クロックから出力クロックを生成する場合に、その出力クロックの位相変動を低減させることのできる技術が求められている。
本発明の各態様は、上記の課題を解決することのできる信号生成システム、及び、信号生成方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、信号生成システムは、複数の基準クロックの中から選択された第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、前記第1基準クロックとは別の第2基準クロックを入力し、入力した前記第2基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成する第1PLLと、複数の分周器を備えるPLLであって、前記第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに係る状態を保持するとともに前記第1基準クロックに同期した第2PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、保持した前記第1基準クロックに係る状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、前記第1基準クロックが切断された後に、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号とが非同期となった場合、複数の前記分周器の出力に基づいて前記第2PLL出力信号を変化させる第2PLLと、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号との位相差に基づいて、複数の前記分周器の出力のうちの1つを選択させる位相・周波数検出器と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、信号生成方法は、複数の基準クロックの中から選択された第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、前記第1基準クロックとは別の第2基準クロックを入力し、入力した前記第2基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成することと、前記第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに係る状態を保持するとともに前記第1基準クロックに同期した第2PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、保持した前記第1基準クロックに係る状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、前記第1基準クロックが切断された後に、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号とが非同期となった場合、複数の前記分周器の出力に基づいて前記第2PLL出力信号を変化させることと、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号との位相差に基づいて、複数の前記分周器の出力のうちの1つを選択させることと、を含む。
本発明の各態様によれば、複数の基準クロックから出力クロックを生成する場合に、その出力クロックの位相変動を低減させることができる。
本発明の一実施形態によるヒットレス切替回路の構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態によるLOS検出器の構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による第1PLLの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による第2PLLの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態によるヒットレス切替回路の処理フローの一例を示す図である。 本発明の別の実施形態によるヒットレス切替回路の構成の一例を示す図である。 本発明の別の実施形態による第2PLLの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態による最小構成の信号生成システムを示す図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
<実施形態>
本発明の一実施形態によるヒットレス切替回路1は、入力される複数のクロックのうちの1つを基準クロックとし、その基準クロックが切断されたときに、切断される前の基準クロックの位相と同様の位相を有する別のクロックへ切り替えることのできる回路である。
ヒットレス切替回路1は、図1に示すように、LOS(Loss Of Signal)検出器10、第1分配器20、第2分配器30、第1セレクタ40、第2セレクタ50、第1PLL(Phase Locked Loop)60、第2PLL70、位相・周波数検出器80、第3セレクタ90を備える。
なお、図1では、LOS検出器10はLOSと記載されている。また、第1分配器20は第1DISと記載されている。また、第2分配器30は第2DISと記載されている。また、第1セレクタ40は第1SELと記載されている。また、第2セレクタ50は第2SELと記載されている。また、位相・周波数検出器80はPFDと記載されている。また、第3セレクタ90は第3SELと記載されている。
LOS検出器10は、第1基準クロックCLK1及び第2基準クロックCLK2の有無を判定する。第1基準クロックCLK1の位相及び周波数は、第2基準クロックCLK2の位相及び周波数とわずかに異なる。ここでの「わずかに異なる」とは、第1PLL60、第2PLL70による位相及び周波数の調整により同一のクロックとみなせる程度に修正可能な位相及び周波数の差のことである。LOS検出器10は、判定結果に基づいて、第1セレクタ40、第2セレクタ50、第2PLL70及び第3セレクタ90のそれぞれに制御信号を出力する。制御信号は、選択している基準クロック(すなわち、第1基準クロックCLK1または第2基準クロックCLK2)を示す情報を含む信号である。また、LOS検出器10は、判定結果に基づいて、第1セレクタ40、第2セレクタ50、第2PLL70及び第3セレクタ90のそれぞれにLOS信号を出力する。LOS信号は、選択している基準クロックが切断された場合、その切断を示す情報を含む信号である。
例えば、LOS検出器10は、図2に示すように、第1判定回路10a、第2判定回路10b、信号生成部10cを備える。第1判定回路10aは、第1基準クロックCLK1の有無を判定する回路である。また、第2判定回路10bは、第2基準クロックCLK2の有無を判定する回路である。また、信号生成部10cは、第1判定回路10aによる判定結果及び第2判定回路10bによる判定結果に基づいて、制御信号及びLOS信号を生成する。
第1判定回路10aは、図2に示すように、インバータ10a1、AND回路10a2、RC回路10a3、コンパレータ10a4を備える。
インバータ10a1は、第1基準クロックCLK1を受ける。インバータ10a1は、第1基準クロックCLK1を反転した第1反転クロックCLK1barをAND回路10a2に出力する。インバータ10a1では、信号に遅延が発生する。そのため、第1反転クロックCLK1barの立ち上がりタイミングは、第1基準クロックCLK1の立ち下がりタイミングよりもインバータ10a1における遅延の分だけ遅くなる。
AND回路10a2は、第1基準クロックCLK1を受ける。また、AND回路10a2は、インバータ10a1から第1反転クロックCLK1barを受ける。AND回路10a2は、第1基準クロックCLK1と第1反転クロックCLK1barとの論理積を演算する。AND回路10a2は、演算結果を示す第1パルス信号sig1をRC回路10a3に出力する。第1パルス信号sig1は、インバータ10a1における遅延に応じたデューティの小さいパルス状の波形を有する信号である。
RC回路10a3は、AND回路10a2から第1パルス信号sig1を受ける。RC回路10a3は、第1パルス信号sig1を直流電圧Vdc1に変換する。RC回路10a3は、直流電圧Vdc1をコンパレータ10a4に出力する。
コンパレータ10a4は、しきい値電圧Vth1を受ける。また、コンパレータ10a4は、RC回路10a3から直流電圧Vdc1を受ける。
例えば、コンパレータ10a4は、直流電圧Vdc1がしきい値電圧Vth1以下の場合にLowレベルの電圧を信号生成部10cに出力する。このLowレベルの信号は、第1基準クロックCLK1が切断された場合にコンパレータ10a4から出力される信号である。また、コンパレータ10a4は、直流電圧Vdc1がしきい値電圧を超えている場合にHighレベルの電圧を信号生成部10cに出力する。
第2判定回路10bは、図2に示すように、インバータ10b1、AND回路10b2、RC回路10b3、コンパレータ10b4を備える。第2判定回路10bは、以下に示すように、第1判定回路10aと同様に動作する。
インバータ10b1は、第2基準クロックCLK2を受ける。インバータ10b1は、第2基準クロックCLK2を反転した第2反転クロックCLK2barをAND回路10b2に出力する。インバータ10b1では、信号に遅延が発生する。そのため、第2反転クロックCLK2barの立ち上がりタイミングは、第2基準クロックCLK2の立ち下がりタイミングよりもインバータ10b1における遅延の分だけ遅くなる。
AND回路10b2は、第2基準クロックCLK2を受ける。また、AND回路10b2は、インバータ10b1から第2反転クロックCLK2barを受ける。AND回路10b2は、第2基準クロックCLK2と第2反転クロックCLK2barとの論理積を演算する。AND回路10b2は、演算結果を示す第2パルス信号sig2をRC回路10b3に出力する。第2パルス信号sig2は、インバータ10b1における遅延に応じたデューティの小さいパルス状の波形を有する信号である。
RC回路10b3は、AND回路10b2から第2パルス信号sig2を受ける。RC回路10b3は、第2パルス信号sig2を直流電圧Vdc2に変換する。RC回路10b3は、直流電圧Vdc2をコンパレータ10b4に出力する。
コンパレータ10b4は、しきい値電圧Vth2を受ける。また、コンパレータ10b4は、RC回路10b3から直流電圧Vdc2を受ける。
例えば、コンパレータ10b4は、直流電圧Vdc2がしきい値電圧Vth2以下の場合にLowレベルの出力電圧を信号生成部10cに出力する。このLowレベルの信号は、第2基準クロックCLK2が切断された場合にコンパレータ10b4から出力される信号である。また、コンパレータ10b4は、直流電圧Vdc2がしきい値電圧を超えている場合にHighレベルの電圧を信号生成部10cに出力する。
信号生成部10cは、コンパレータ10a4及びコンパレータ10b4のそれぞれから信号を受ける。信号生成部10cは、受けた信号に基づいて、制御信号及びLOS信号を生成する。
例えば、LOS検出器10は、定常状態において、第1基準クロックCLK1を受けており、信号生成部10cは、コンパレータ10a4からHighレベルの信号を受け、基準クロックとして第1基準クロックCLK1を選択することを示す情報を含む制御信号を、第1セレクタ40、第2セレクタ50及び第3セレクタ90のそれぞれに出力しているものとする。この状態において、第1基準クロックCLK1が切断されると、信号生成部10cは、コンパレータ10a4からLowレベルの信号を受ける。信号生成部10cは、コンパレータ10a4からLowレベルの信号を受けた場合、第1基準クロックCLK1が切断されたことを示す情報を含むLOS信号を、第1セレクタ40、第2セレクタ50及び第3セレクタ90のそれぞれに即座に出力する。
なお、LOS検出器10が、定常状態において、第2基準クロックCLK2を受けており、信号生成部10cが、コンパレータ10b4からHighレベルの信号を受け、基準クロックとして第2基準クロックCLK2を選択することを示す情報を含む制御信号を、第1セレクタ40、第2セレクタ50及び第3セレクタ90のそれぞれに出力している場合にも、上述と同様に考えることができる。すなわち、この状態において、第2基準クロックCLK2が切断されると、信号生成部10cは、コンパレータ10b4からLowレベルの信号を受ける。信号生成部10cは、コンパレータ10b4からLowレベルの信号を受けた場合、第2基準クロックCLK1が切断されたことを示す情報を含むLOS信号を、第1セレクタ40、第2セレクタ50及び第3セレクタ90のそれぞれに即座に出力する。
第1分配器20は、第1基準クロックCLK1を受ける。第1分配器20は、受けた第1基準クロックCLK1を第1セレクタ40及び第2セレクタ50に出力する。
第2分配器30は、第2基準クロックCLK2を受ける。第2分配器30は、受けた第2基準クロックCLK2を第1セレクタ40及び第2セレクタ50に出力する。
第1セレクタ40は、第1分配器20から第1基準クロックCLK1を受ける。また、第1セレクタ40は、第2分配器30から第2基準クロックCLK2を受ける。また、第1セレクタ40は、LOS検出器10から制御信号を受ける。
第1セレクタ40は、受けた第1基準クロックCLK1と第2基準クロックCLK2のうち、LOS検出器10から受ける制御信号によって選択された方の基準クロックを第1PLL60に出力する。
また、第1セレクタ40は、LOS検出器10からLOS信号を受けると、制御信号によって選択された方の基準クロックと別の方の基準クロックに切り替える。
例えば、第1セレクタ40は、第1基準クロックCLK1が選択されることを示す制御信号を受けている状態で、LOS信号を受けた場合、基準クロックを第1基準クロックCLK1から第2基準クロックCLK2へ即座に切り替える。
また、例えば、第1セレクタ40は、第2基準クロックCLK2が選択されることを示す制御信号を受けている状態で、LOS信号を受けた場合、基準クロックを第2基準クロックCLK2から第1基準クロックCLK1へ即座に切り替える。
第2セレクタ50は、第1分配器20から第1基準クロックCLK1を受ける。また、第2セレクタ50は、第2分配器30から第2基準クロックCLK2を受ける。また、第2セレクタ50は、LOS検出器10から制御信号を受ける。
第2セレクタ50は、受けた第1基準クロックCLK1と第2基準クロックCLK2のうち、LOS検出器10から受ける制御信号によって選択された方の基準クロックを第2PLL70に出力する。
また、第2セレクタ50は、出力停止機能付きセレクタである。第2セレクタ50は、LOS検出器10からLOS信号を受けると、即座に出力を停止する。
また、第2セレクタ50は、位相・周波数検出器80から第1PFD(Phase Frequency Detector)信号を受けると、出力の停止を解除する。第1PFD信号は、第2セレクタ50の出力の停止を解除するために位相・周波数検出器80が第2セレクタ50へ出力する信号である。そして、第2セレクタ50は、第1セレクタ40と同一の基準クロックを選択する。
第1PLL60は、入力に同期した出力を生成するアナログPLLである。第1PLL60は、図3に示すように、位相比較器601、ループフィルタ602、VCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)603、分数分周器604を備える。
なお、図3では、位相比較器601はPDと記載されている。また、ループフィルタ602はLFと記載されている。
位相比較器601は、入力される2つの信号の位相差に応じた電圧を生成する。位相比較器601は、生成した電圧をループフィルタ602に出力する。
ループフィルタ602は、位相比較器601が生成した電圧を受ける。ループフィルタ602は、位相比較器601が生成したリップルを含む電圧を平均化し、交流成分の少ない直流電圧を生成する。ループフィルタ602は、生成した直流電圧をVCXO603に出力する。例えば、ループフィルタ602は、ローパスフィルタである。
VCXO603は、ループフィルタ602から直流電圧を受ける。VCXO603は、受けた直流電圧に応じた周波数で発振する信号を生成する可変周波数発振器である。VCXO603は、生成した信号を分数分周器604、位相・周波数検出器80及び第3セレクタ90に出力する。
分数分周器604は、VCXO603が生成した信号を受ける。分数分周器604は、受けた信号の周波数を(m/n)倍した信号を生成する。分数分周器604は、生成した信号を位相比較器601に出力する。
第1PLL60は、出力信号を(m/n)分周した信号の位相と入力信号の位相を比較し、VCXO603の発振周波数が入力信号の(n/m)倍の周波数となるように動作することによって、入力信号の(n/m)倍の周波数であり、入力信号に同期した出力信号を生成する。
このように、第1PLL60は、生成した出力信号を位相・周波数検出器80及び第3セレクタ90に出力する。
第2PLL70は、入力に同期した出力を生成するアナログPLLである。第2PLL70は、図4に示すように、セレクタ−R701、位相比較器702、ループフィルタ703、電圧保持回路704、スイッチ704a、704b、VCXO705、分数分周器706、707、708、セレクタ−C709を備える。
なお、図4では、セレクタ−R701はSEL−Rと記載されている。また、位相比較器702はPDと記載されている。また、ループフィルタ703はLFと記載されている。また、セレクタ−C709はSEL−Cと記載されている。
セレクタ−R701は、第2PFD信号に応じて出力する信号を選択するセレクタである。第2PFD信号とは、位相比較器702の入力を、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差を調整するときの第2PLL70の出力信号を(m/n)分周した信号とするか、第2セレクタ50から出力される基準クロックとするかを選択するために位相・周波数検出器80がセレクタ−R701へ出力する信号である。セレクタ−R701は、第2PFD信号に応じて選択した信号を位相比較器702に出力する。
位相比較器702は、セレクタ−R701から信号を受ける。また、位相比較器702は、セレクタ−C709から信号を受ける。位相比較器702は、受けた2つの信号の位相差に応じた電圧を生成する。位相比較器702は、生成した電圧をループフィルタ703に出力する。
ループフィルタ703は、位相比較器702が生成した電圧を受ける。ループフィルタ703は、位相比較器702が生成したリップルを含む電圧を平均化し、交流成分の少ない直流電圧を生成する。ループフィルタ703は、生成した直流電圧を電圧保持回路704に出力する。例えば、ループフィルタ703は、抵抗RとキャパシタCとを有するローパスフィルタである。基準クロックが切断された場合、ループフィルタ703は、電圧保持回路704が保持した電圧をスイッチ704bを介して電圧保持回路704から受ける。これによって、ループフィルタ703の出力電圧は、基準クロックが切断される直前と同様の電圧を出力する。
電圧保持回路704は、制御信号及びLOS信号に基づいて、ループフィルタ703の出力電圧を保持する回路である。
例えば、電圧保持回路704は、LOS検出器10から受ける制御信号が示す基準クロックの情報に応じて、現在選択されている基準クロックが第1基準クロックCLK1であるか、第2基準クロックCLK2であるかを判定する。そして、電圧保持回路704は、LOS検出器10からLOS信号を受けると、選択されている基準クロックが切断されたと判定し、ループフィルタ703の出力電圧を保持する。
また、電圧保持回路704は、ループフィルタ703の出力電圧を保持すると同時に、スイッチ704aをオン状態(閉状態)からオフ状態(開状態)に切り替え、スイッチ704bをオフ状態からオン状態に切り替える。そして、電圧保持回路704は、保持した電圧をループフィルタ703及びVCXO705に出力する。電圧保持回路704がループフィルタ703の出力電圧を保持することによって、ホールドオーバーが実現される。
スイッチ704aは、ループフィルタ703とVCXO705との間に設けられるスイッチである。スイッチ704aは、電圧保持回路704によって制御されるスイッチである。
スイッチ704aは、電圧保持回路704が電圧を保持してから、第2PLL70の出力電圧の周波数と位相が、第1PLL60の出力電圧の周波数と位相に一致するまでの間、電圧保持回路704による制御の下、オフ状態になる。スイッチ704aは、それ以外の間は、電圧保持回路704による制御の下、オン状態になる。
スイッチ704bは、ループフィルタ703と電圧保持回路704との間に設けられるスイッチである。スイッチ704bは、電圧保持回路704によって制御されるスイッチである。
スイッチ704bは、電圧保持回路704が電圧を保持してから、第2PLL70の出力電圧の周波数と位相が、第1PLL60の出力電圧の周波数と位相に一致するまでの間、電圧保持回路704による制御の下、オン状態になる。スイッチ704aは、それ以外の間は、電圧保持回路704による制御の下、オフ状態になる。
VCXO705は、電圧保持回路704が保持した直流電圧を受ける。VCXO705は、受けた直流電圧に応じた周波数で発振する信号を生成する可変周波数発振器である。VCXO705は、生成した信号を分数分周器706、707、708、位相・周波数検出器80及び第3セレクタ90に出力する。
分数分周器706は、VCXO705が生成した信号を受ける。分数分周器706は、受けた信号の周波数を((m+1)/n)倍した信号を生成する。分数分周器706は、生成した信号をセレクタ−C709に出力する。
分数分周器707は、VCXO705が生成した信号を受ける。分数分周器707は、受けた信号の周波数を((m−1)/n)倍した信号を生成する。分数分周器707は、生成した信号をセレクタ−C709に出力する。
分数分周器708は、VCXO705が生成した信号を受ける。分数分周器708は、受けた信号の周波数を(m/n)倍した信号を生成する。分数分周器708は、生成した信号をセレクタ−R701及びセレクタ−C709に出力する。
セレクタ−C709は、分数分周器706が生成した信号、分数分周器707が生成した信号、分数分周器708が生成した信号のそれぞれを同時に受ける。そして、セレクタ−C709は、分数分周器706、707、708から受けた3つの信号のうちの1つを、位相・周波数検出器80から受けた第3PFD信号に応じて選択する。そして、セレクタ−C709は、選択した信号を位相比較器702に出力する。
第2PLL70は、VCXO705の出力信号を((m+1)/n)分周、((m−1)/n)分周、(m/n)分周した3つの信号のうち第3PFD信号に応じて選択された1つの信号の位相と、VCXO705の出力信号を(m/n)分周した信号の位相、または、セレクタ−R701の入力信号の2つの信号のうち第2PFD信号に応じて選択された1つの信号の位相と、を比較する。そして、第2PLL70は、VCXO705の発振周波数が位相比較器702の入力信号のY倍の周波数となるように動作することによって、出力電圧の周波数と位相を第1PLL60の出力電圧の周波数と位相に近づけ、最終的に第1PLL60の出力電圧の周波数と位相と同様の出力電圧を生成する。ここで、Yは、セレクタ−C709が出力する信号を生成した分数分周器706、707、708の分周比である。
そして、第2PLL70は、生成した出力電圧を位相・周波数検出器80及び第3セレクタ90に出力する。
位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号を受ける。また、位相・周波数検出器80は、第2PLL70の出力信号を受ける。
位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号の周波数が第2PLL70の出力信号の周波数よりも高く、第1PLL60の出力信号の位相が第2PLL70の出力信号の位相よりも早いことを検出した場合、第2PLL70の分数分数器として分数分周器707を選択する(すなわち、セレクタ−C709が分数分周器707の出力を選択する)第3PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。また、位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号の周波数が第2PLL70の出力信号の周波数よりも低く、第1PLL60の出力信号の位相が第2PLL70の出力信号の位相よりも遅いことを検出した場合、第2PLL70の分数分数器として分数分周器706を選択する(すなわち、セレクタ−C709が分数分周器706の出力を選択する)第3PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。また、位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下(ゼロを含む)であることを検出した場合、第2PLL70の分数分数器として分数分周器708を選択する(すなわち、セレクタ−C709が分数分周器708の出力を選択する)第3PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。
また、位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下(ゼロを含む)である状態が一定時間継続したか否かを判定する。
位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下である状態が一定時間継続したと判定した場合、第4PFD信号を生成する。第4PFD信号とは、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下である状態が一定時間継続したことを報知するために位相・周波数検出器80が第2セレクタ50及び第3セレクタ90へ出力する信号である。位相・周波数検出器80は、生成した第4PFD信号を第2セレクタ50及び第3セレクタ90に出力する。
第3セレクタ90は、第1PLL60の出力信号を受ける。また、第3セレクタ90は、第2PLL70の出力信号を受ける。また、第3セレクタ90は、LOS検出器10から制御信号を受ける。
第3セレクタ90は、受けた第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号のうち、LOS検出器10から受ける制御信号によって選択された方の出力信号を出力する。
そして、例えば、第3セレクタ90は、第1PLL60の出力信号が選択されることを示す制御信号を受けている状態で、第4PFD信号を受けた場合、第3セレクタ90の出力信号として第1PLL60の出力信号を選択する。第3セレクタ90は、選択した第1PLL60の出力信号を出力する。
また、例えば、第3セレクタ90は、第1PLL60の出力信号が選択されることを示す制御信号を受けている状態で、LOS信号を受けた場合、第3セレクタ90の出力信号を、第1PLL60の出力信号から第2PLL70の出力信号へ即座に切り替える。
また、例えば、第3セレクタ90は、第2PLL70の出力信号が選択されることを示す制御信号を受けている状態で、第4PFD信号を受けた場合、第3セレクタ90の出力信号として第2PLL70の出力信号を選択する。第3セレクタ90は、選択した第2PLL70の出力信号を出力する。
また、例えば、第3セレクタ90は、第2PLL70の出力信号が選択されることを示す制御信号を受けている状態で、LOS信号を受けた場合、第3セレクタ90の出力信号を、第2PLL70の出力信号から第1PLL60の出力信号へ即座に切り替える。
次に、本発明の一実施形態によるヒットレス切替回路1の処理について説明する。
ここでは、図5に示す定常状態において第1基準クロックCLK1が切断された場合のヒットレス切替回路1の処理フローについて説明する。
なお、ヒットレス切替回路1は、定常状態において、第1基準クロックCLK1と第2基準クロックCLK2とを、同一周波数で位相差のみのある信号として、または、基準クロックの確度規定値の範囲内の周波数差がある信号として受けているものとする。そして、ヒットレス切替回路1は、基準クロックとして、第1基準クロックCLK1を選択しているものとする。すなわち、ヒットレス切替回路1は、第1PLL60を介して第1基準クロックCLK1を出力しているものとする。
また、スイッチ704aは、オン状態であるものとする。また、スイッチ704bは、オフ状態であるものとする。
LOS検出器10は、第1基準クロックCLK1の有無を判定する(ステップS1)。
LOS検出器10は、第1基準クロックCLK1が有ると判定した場合(ステップS1においてYES)、ステップS1の処理に戻す。
また、LOS検出器10は、第1基準クロックCLK1が無いと判定した場合(ステップS1においてNO)、第1セレクタ40、第2セレクタ50、第2PLL70及び第3セレクタ90のそれぞれにLOS信号を出力する(ステップS2)。よって、第1基準クロックCLK1が切断された場合には、このステップS2の処理が行われる。
第1セレクタ40は、LOS検出器10からLOS信号を受ける。第1セレクタ40は、LOS信号を受けると、第1基準クロックCLK1から第2基準クロックCLK2に切り替える(ステップS3)。
第2セレクタ50は、LOS検出器10からLOS信号を受ける。第2セレクタ50は、LOS信号を受けると、出力を停止する(ステップS4)。
第2PLL70は、LOS検出器10からLOS信号を受ける。第2PLL70がLSO信号を受けると、電圧保持回路704は、第1基準クロックCLK1が切断される直前のループフィルタ703の出力電圧を保持する。これにより、ヒットレス切替回路1は、ホールドオーバー状態になる。また、電圧保持回路704は、スイッチ704aをオン状態からオフ状態に切り替え、スイッチ704bをオフ状態からオン状態に切り替える制御を行う。そして、電圧保持回路704は、保持した電圧をループフィルタ703及びVCXO705に出力する。
VCXO705は、電圧保持回路704が保持した電圧に応じた信号を出力する。この電圧保持回路704が保持した電圧は、第1基準クロックCLK1が切断される直前の電圧である。そのため、VCXO705は、第1基準クロックCLK1が切断される直前と同一の信号を出力することになる。その結果、第2PLL70は、第1基準クロックCLK1が切断される直前と同一の信号を出力する(ステップS5)。つまり、ヒットレス切替回路1は、ホールドオーバー状態になる。
第3セレクタ90は、LOS検出器10からLOS信号を受ける。第3セレクタ90は、LOS信号を受けると、出力を第1PLL60の出力信号から第2PLL70の出力信号へと切り替える(ステップS6)。
なお、ステップS3〜ステップS6の処理は、ほぼ同時に(例えば、同一の1クロック内で)行われる。
これらステップS3〜ステップS6の処理によって、第3セレクタ90の出力は、第1基準クロックCLK1が切断される直前に第2PLL70が出力していたクロック信号と同一のクロック信号となる。
この段階で、第1セレクタ40は、ステップS3の処理によって、第2基準クロックCLK2を選択し、選択した第2基準クロックCLK2を第1PLL60に出力している。つまり、第1PLL60の出力信号の周波数及び位相は、第1基準クロックCLK1が切断される直前の第1PLL60の出力信号の周波数及び位相からずれている。このとき、位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号の周波数及び位相が、第2PLL70の出力信号の周波数及び位相よりも早いか否かを判定している(ステップS7)。
そして、位相・周波数検出器80は、判定結果に応じた第3PFD信号を生成する。位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。電圧保持回路704は、スイッチ704aをオフ状態に制御し、スイッチ704bをオン状態に制御しているときに、位相・周波数検出器80から第3PFD信号を受けると、スイッチ704aをオン状態にし、スイッチ704bをオフ状態にすると同時に、保持している電圧をループフィルタ703及びVCXO705へ出力することを停止する。
位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号の周波数が第2PLL70の出力信号の周波数よりも高く、第1PLL60の出力信号の位相が第2PLL70の出力信号の位相よりも早いことを検出した場合(ステップS7において「早い」)、第2PLL70の分数分数器として分数分周器707を選択する(すなわち、セレクタ−C709が分数分周器707の出力を選択する)第3PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。
第2PLL70は、分数分周器707を選択する第3PFD信号を受ける。そして、セレクタ−C709は、分数分周器707の出力を選択する(ステップS8)。
このステップS8の処理により、第2PLL70の出力信号の周波数が高くなる。
また、位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号の周波数が第2PLL70の出力信号の周波数よりも低く、第1PLL60の出力信号の位相が第2PLL70の出力信号の位相よりも遅いことを検出した場合(ステップS7において「遅い」)、第2PLL70の分数分数器として分数分周器706を選択する(すなわち、セレクタ−C709が分数分周器706の出力を選択する)第3PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。
第2PLL70は、分数分周器706を選択する第3PFD信号を受ける。そして、セレクタ−C709は、分数分周器706の出力を選択する(ステップS9)。
このステップS9の処理により、第2PLL70の出力信号の周波数が低くなる。
また、位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下(ゼロを含む)、すなわち、同一であるとみなせることを検出した場合(ステップS7において「同一」)、第2PLL70の分数分数器として分数分周器708を選択する(すなわち、セレクタ−C709が分数分周器708の出力を選択する)第3PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第3PFD信号を第2PLL70に出力する。
第2PLL70は、分数分周器708を選択する第3PFD信号を受ける。そして、セレクタ−C709は、分数分周器708の出力を選択する(ステップS10)。
このステップS10の処理により、第2PLL70の出力信号の周波数がほぼ一定に保たれる。
そして、位相・周波数検出器80は、第2PLL70の分数分数器として分数分周器708を選択する第3PFD信号を第2PLL70に出力した場合、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下(ゼロを含む)である状態が一定時間継続したか否かを判定する(ステップS11)。
例えば、位相・周波数検出器80は、セレクタ−C709が分数分周器708の出力を選択する第3PFD信号を所定回数連続して生成した場合、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差が一定値以下である状態が一定時間継続したと判定する。
位相・周波数検出器80は、位相差が一定値以下である状態が一定時間継続していないと判定した場合(ステップS11においてNO)、ステップS7の処理に戻す。
また、位相・周波数検出器80は、位相差が一定値以下である状態が一定時間継続したと判定した場合(ステップS11においてYES)、すなわち、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との同期の処理が完了した場合、位相差が一定値以下である状態が一定時間継続したことを示す第4PFD信号を生成する。そして、位相・周波数検出器80は、生成した第4PFD信号を、第2セレクタ50及び第3セレクタ90のそれぞれに出力する。
第2セレクタ50は、位相・周波数検出器80から第4PFD信号を受ける。第2セレクタ50は、第4PFD信号に応じて、現在の基準クロックである第2クロック信号CLK2を出力する(ステップS12)。
第3セレクタ90は、位相・周波数検出器80から第4PFD信号を受ける。第3セレクタ90は、第4PFD信号を受けると、出力信号として第1PLL60の出力信号を選択する(ステップS13)。
なお、この状態で、ヒットレス切替回路1において基準クロックとして使用されるクロックが第1クロックCLK1から第2クロックCLK2に変更されているが、第1PLL60の出力信号がヒットレス切替回路1となっている。また、第2PLL70の動作も第1クロックCLK1が切断される前と同様の動作となっている。
以上、本発明の一実施形態によるヒットレス切替回路1(信号生成システムの一例)について説明した。
ヒットレス切替回路1は、第1PLL60、第2PLL70、位相・周波数検出器80を備える。
第1PLL60は、複数の基準クロック(第1基準クロックCLK1、第2基準クロックCLK2)の中から選択された第1基準クロックCLK1を入力し、入力した第1基準クロックCLK1に同期した第1PLL60の出力信号を生成し、第1基準クロックCLK1が切断された場合、第1基準クロックCLK1とは別の第2基準クロックCLK2を入力し、入力した第2基準クロックCLK2に同期した第1PLL60の出力信号を生成する。第2PLL70は、複数の分周器(分数分周器706、707、708)を備えるPLLであって、第1基準クロックCLK1を入力し、入力した第1基準クロックCLK1に係る状態を保持するとともに第1基準クロックCLK1に同期した第2PLL70の出力信号を生成し、第1基準クロックCLK1が切断された場合、保持した第1基準クロックCLK1に係る状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、第1基準クロックCLK1が切断された後に、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号とが非同期となった場合、複数の分周器の出力に基づいて第2PLL70の出力信号を変化させる。位相・周波数検出器80は、第1PLL60の出力信号と第2PLL70の出力信号との位相差に基づいて、複数の分周器の出力のうちの1つを選択させる。
こうすることにより、ヒットレス切替回路1は、第1基準クロックCLK1が切断され、基準クロックが第1基準クロックCLK1から第2基準クロックCLK2に変更になった場合であっても、出力クロックの位相変動を低減させることができる。
なお、本発明の別の実施形態では、ヒットレス切替回路1は、図6に示すように、第1分配器20、第2分配器30、第5セレクタ130、第1PLL60、第2PLL70、位相・周波数検出器80、第3セレクタ90、LOS検出器100、第3分配器110、第4セレクタ120を備えるものであってもよい。そして、ヒットレス切替回路1は、3つの基準クロックに基づいて第3セレクタ90から信号を出力するものであってもよい。
なお、本発明の別の実施形態では、第2PLL70は、図7に示すように、セレクタ−R701、位相比較器702、ループフィルタ703、電圧保持回路704、VCXO705、分数分周器708、711、X値生成回路710、セレクタ−C712を備えるものであってもよい。そして、X値生成回路710は、PFD信号を受け、受けたPFD信号に応じて分数分周器711の分子Xの値を制御する制御信号を生成するものであってもよい。
図8は、本発明の実施形態によるヒットレス切替回路1(信号生成システムの一例)の最小構成を示す図である。
ヒットレス切替回路1は、第1PLL60、第2PLL70、位相・周波数検出器80を備える。
第1PLL60は、複数の基準クロックの中から選択された第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、前記第1基準クロックとは別の第2基準クロックを入力し、入力した前記第2基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成する。
第2PLL70は、複数の分周器を備えるPLLであって、前記第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに係る状態を保持するとともに前記第1基準クロックに同期した第2PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、保持した前記第1基準クロックに係る状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、前記第1基準クロックが切断された後に、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号とが非同期となった場合、複数の前記分周器の出力に基づいて前記第2PLL出力信号を変化させる。
位相・周波数検出器80は、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号との位相差に基づいて、複数の前記分周器の出力のうちの1つを選択させる。
こうすることにより、ヒットレス切替回路1は、複数の基準クロックから出力クロックを生成する場合に、その出力クロックの位相変動を低減させることができる。
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本発明の実施形態における記憶部、記憶装置、その他の記憶装置(レジスタ、ラッチを含む)のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、本発明の実施形態における記憶部、記憶装置、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
本発明の実施形態について説明したが、上述のヒットレス切替回路1が備える制御装置、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図9は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図9に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述のヒットレス切替回路1が備える制御装置、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・ヒットレス切替回路
10、100・・・LOS(Loss Of Signal)検出器
10a・・・第1判定回路
10b・・・第2判定回路
10c・・・信号生成部
10a1、10b1・・・インバータ
10a2、10b2・・・AND回路
10a3、10b3・・・RC回路
10a4、10b4・・・コンパレータ
20・・・第1分配器
30・・・第2分配器
40・・・第1セレクタ
50・・・第2セレクタ
60・・・第1PLL(Phase Locked Loop)
70・・・第2PLL
80・・・位相・周波数検出器
90・・・第3セレクタ
110・・・第3分配器
120・・・第4セレクタ
130・・・第5セレクタ
601、702・・・位相比較器
602、703・・・ループフィルタ
603、705・・・VCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)
604・・・分数分周器
701・・・セレクタ−R
704・・・電圧保持回路
704a、704b・・・スイッチ
706、707、708、711・・・分数分周器
709、712・・・セレクタ−C
710・・・X値生成回路

Claims (6)

  1. 複数の基準クロックの中から選択された第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、前記第1基準クロックとは別の第2基準クロックを入力し、入力した前記第2基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成する第1PLLと、
    複数の分周器を備えるPLLであって、前記第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに係る状態を保持するとともに前記第1基準クロックに同期した第2PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、保持した前記第1基準クロックに係る状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、前記第1基準クロックが切断された後に、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号とが非同期となった場合、複数の前記分周器の出力に基づいて前記第2PLL出力信号を変化させる第2PLLと、
    前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号との位相差に基づいて、複数の前記分周器の出力のうちの1つを選択させる位相・周波数検出器と、
    を備える信号生成システム。
  2. 複数の前記分周器は、
    分周比の異なる分周器である、
    請求項1に記載の信号生成システム。
  3. 複数の前記基準クロックのうちの1つを前記第1PLLに出力する第1セレクタと、
    複数の前記基準クロックのうちの1つを前記第2PLLに出力し、または、前記第2PLLに信号を出力しない第2セレクタと、
    を備える請求項1または請求項2に記載の信号生成システム。
  4. 前記第1セレクタ及び前記第2セレクタを制御するLOS信号を生成するLOS回路、
    を備える、
    請求項3に記載の信号生成システム。
  5. 前記第1PLLの出力信号及び前記第2PLLの出力信号を受け、前記第1PLLの出力信号または前記第2PLLの出力信号を出力する第3セレクタ、
    を備える請求項1から請求項4の何れか一項に記載の信号生成システム。
  6. 複数の基準クロックの中から選択された第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、前記第1基準クロックとは別の第2基準クロックを入力し、入力した前記第2基準クロックに同期した第1PLL出力信号を生成することと、
    前記第1基準クロックを入力し、入力した前記第1基準クロックに係る状態を保持するとともに前記第1基準クロックに同期した第2PLL出力信号を生成し、前記第1基準クロックが切断された場合、保持した前記第1基準クロックに係る状態に基づいて生成した第2PLL出力信号を出力し、前記第1基準クロックが切断された後に、前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号とが非同期となった場合、複数の分周器の出力に基づいて前記第2PLL出力信号を変化させることと、
    前記第1PLL出力信号と前記第2PLL出力信号との位相差に基づいて、複数の前記分周器の出力のうちの1つを選択させることと、
    を含む信号生成方法。
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