JP2021047663A - 現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラム - Google Patents

現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが出金した現金や装着した媒体を取り忘れたまま離れても取り忘れの警告を当該ユーザにリアルタイムに通知する現金自動預け払い機を提供する。【解決手段】ユーザの接近および立ち去りを検知する接近センサ11と、現金や前記媒体の残置を検出する残置検出部21,22,23と、ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証し近距離無線通信を行う近距離無線通信部17と、取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納部と、を有し、ユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま離れていったことを検知した際に、当該ユーザが前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、近距離無線通信部17により、ユーザの携帯端末に対して、取り忘れがある旨の警告メッセージを送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラムに関する。
店舗や金融機関等に設置されている現金自動預け払い機(ATM:Automatic Teller Machine)において、ユーザが現金を引き出す操作を行った際に、ユーザが払い出した現金の取り忘れを防止するために、現状の現金自動預け払い機においては、例えば特許文献1の特開2014−228908号公報「取忘媒体通知システム」にも記載されているように、図6のフローチャートに示すような動作を行っている。図6は、現状の現金自動預け払い機における現金取り忘れ防止動作を説明するためのフローチャートである。
図6のフローチャートにおいては、現金払い出しに関する操作(すなわち「現金払い出しに関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)」)を行い、現金出金の操作を行った後におけるATMの現金取り忘れ防止動作の手順を示している。図6に示すATMの現金取り忘れ防止動作では、まず、現金を出金したことを契機にして起動され(ステップS21)、ユーザが、出金した現金のすべてまたは一部を現金自動預け払い機の現金取扱い口に残した状態のまま、あらかじめ定めた一定時間が経過するまで、現金自動預け払い機に対する操作を全くしていない状態が継続している否かを確認することにより、無操作タイムアウトが検出されたか否かを確認する(ステップS22)。
出金した現金のすべての取出し操作が完了していて、該無操作タイムアウトが検出されなかった場合には(ステップS22のNO)、現金の取り忘れがない正常な出金処理がなされた場合である。このとき、現金自動預け払い機は、休止状態に移行することなく、次の現金取引処理に関する使用が可能な状態になっているので、引き続き、通常の動作を継続する(ステップS23)。一方、現金取扱い口に出金した現金のすべてまたは一部がまだ残っている状態で、前記無操作タイムアウトが検出された場合には(ステップS22のYES)、出金した現金の取り忘れが発生している場合であるので、出金した現金の取り忘れが発生している旨を示すエラー通知を、当該ユーザおよび該現金自動預け払い機の係員に対して通知する(ステップS24)。
ステップS24におけるエラー通知としては、例えば、その旨を示す音声を警告音として出力するとともに(ステップS24a)、警告ランプをフリッカ点灯させる(ステップS24b)。
エラー通知を行うと、現金自動預け払い機は、現金の取引に関する運用を停止して、出金した現金に関する取り忘れパターンを検出する動作を行う(ステップS25)。取り忘れパターンは、現金自動預け払い機の現金取扱い口に、出金した現金が全部残っているか、または、出金した現金の一部が残っているかである。ステップS25では、このうちの何れであるかを検出する。出金した現金の全部が残っていて、ユーザが全額取り忘れていた場合には(ステップS25の‘全額取り忘れ’の場合)、出金処理が全く実施されなかった場合として、出金した現金を該現金自動預け払い機のリジェクトボックスに回収して保管する動作を開始し、回収が完了して、現金自動預け払い機が元の状態に復するまでの間、現金自動預け払い機を運用停止状態に設定する(ステップS26)。
また、取り忘れパターンとして、ユーザが出金した現金の一部を取り忘れて、現金自動預け払い機の現金取扱い口に出金した現金の一部が残っていた場合には(ステップS25の‘一部取り忘れ’の場合)、現金自動預け払い機を休止状態に設定して、現金自動預け払い機の係員により、残っている一部の現金に対する対応措置が取られるまで、そのまま休止状態を保持し続ける(ステップS27)。
特開2014−228908号公報
前述した本発明に関連する前記特許文献1等の現状の技術においては、次のような問題点がある。
前記特許文献1等の現状の技術においては、図6のフローチャートに示したように、現金自動預け払い機においてユーザが出金した現金のすべてまたは一部を取り忘れた場合、あらかじめ定めた前記一定時間が経過するまで、当該ユーザが操作をしていない状態が継続して、無操作タイムアウトが発生したことを契機にして、当該ユーザに対して、音声やフリッカ点灯により、現金取り忘れを示すエラー(警告)通知を行っている。
しかし、前記無操作タイムアウトが発生するまでの間に、当該ユーザが現金自動預け払い機から離れた場所まで移動してしまうと、当該ユーザは、前記エラー(警告)通知に気が付くことがなく、現金取り忘れの事態を解消することができない。また、現金自動預け払い機の担当係員がエラー(警告)通知に気付いたとしても、該エラー(警告)通知に気付いた時点で当該ユーザがその場所にいなくなっていると、当該ユーザに対して注意を促すことができない。したがって、該係員は、リアルタイムな対応ができず、例えば、別途、メールや専用アプリケーション等の手段を用いて、当該ユーザに対して現金取り忘れの旨を示す通知を送付するという対応しか取ることができない。
また、現金取り忘れが発生した現金自動預け払い機に関しても、エラー(警告)通知に気付いた係員が該現金自動預け払い機に一部取り忘れられている現金に関する対応を取るまでの間、そのままの状態を保持した休止状態が継続してしまうことになる。また、全額取り忘れていた場合には、リジェクトボックスへの回収が完了するまでの間、現金自動預け払い機は使用できない状態が継続してしまう。したがって、現金の一部取り忘れ、または、全額取り忘れのいずれの場合においても、元の状態に復旧するまでの間、現金自動預け払い機は実質的に運用停止状態になってしまう。このように、現状の技術では、現金自動預け払い機のユーザおよびその現金自動預け払い機の担当係員にとっての不都合、ならびに現金自動預け払い機の運用休止時間に関する不都合という解決するべき課題がある。また、現金の出金手続きを開始する際に、ユーザが現金自動預け払い機に装着したキャッシュカードや通帳等の媒体についても、同様な解決するべき課題がある。
(本発明の目的)
本発明の目的は、かかる解決するべき課題に鑑み、ユーザが出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、当該ユーザが現金自動預け払い機から離れていくことを検出した際に、リアルタイムに、取り忘れに関する警告を当該ユーザに対して通知する現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラムを提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明による現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による現金自動預け払い機は、
ユーザが現金取引用の媒体を装着して現金取引に関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)を行う現金自動預け払い機において、
前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザが前記ATM操作後に離れていくことを検知する接近センサと、
ユーザが前記ATM操作を行った後、出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れて残置したままになっていることを検出する残置検出部と、
ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証を行い、近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
ユーザが出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納部と、
を有し、
現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを前記残置検出部および前記接近センサにより検知した際に、
当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納部により前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信部により、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して、取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する、
ことを特徴とする。
(2)本発明による取り忘れ防止方法は、
ユーザが現金取引用の媒体を装着して現金取引に関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)を行う現金自動預け払い機における取り忘れ防止方法であって、
前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザが前記ATM操作後に離れていくことを検知する接近センシングステップと、
ユーザが前記ATM操作を行った後、出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れて残置したままになっていることを検出する残置検出ステップと、
ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証を行い、近距離無線通信を行う近距離無線通信ステップと、
ユーザが出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納ステップと、
を有し、
現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを前記残置検出ステップおよび前記接近センシングステップにより検知した際に、
当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納ステップにより前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信ステップにより、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して、取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する、
ことを特徴とする。
(3)本発明による取り忘れ防止プログラムは、
ユーザが現金取引用の媒体を装着して現金取引に関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)を行う現金自動預け払い機のコンピュータにより実行する、取り忘れ防止プログラムであって、
前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザが前記ATM操作後に離れていくことを検知する接近センシング工程と、
ユーザが前記ATM操作を行った後、出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れて残置したままになっていることを検出する残置検出工程と、
ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証を行い、近距離無線通信を行う近距離無線通信工程と、
ユーザが出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納工程と、
を有し、
現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを前記残置検出工程および前記接近センシング工程により検知した際に、
当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納工程により前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信工程により、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して、取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する、
ことを特徴とする。
本発明の現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラムによれば、主に、以下のような効果を奏することができる。
本発明においては、現金自動預け払い機を操作して、現金の預け入れや払い出し等の何らかのATM(Automatic Teller Machine)操作を行ったユーザが、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機から離れたことを検知した際に、当該ユーザが近距離無線通信の可能な範囲内に留まっている間に、近距離無線通信機能を用いて、当該ユーザが携行する携帯端末に対して、取り忘れがある旨の警告メッセージを送信することを可能にしている。
而して、当該ユーザは、現金自動預け払い機の近傍(近距離無線通信の可能な範囲内)にまだ留まっている間に、取り忘れに気付いて、当該ユーザが現金自動預け払い機に戻って、取り忘れた現金や媒体(キャッシュカードや通帳等)を回収することができる。したがって、現金自動預け払い機における取り忘れ状態を早急に解消させることができるので、現金自動預け払い機の運用休止時間を短縮させることができ、実質的に使用不可能になる時間を削減することができる。
本発明に係る現金自動預け払い機における制御部の構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示した現金自動預け払い機内のNFC認証制御部の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図2に示したNFC認証制御部内のプロファイル格納制御部の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図1の現金自動預け払い機全体の外観の一例を示す外観図と液晶パネルの概略図である。 本発明の一実施形態として図1〜図4に示した現金自動預け払い機の動作の一例を説明するためのフローチャートの前半部分である。 本発明の一実施形態として図1〜図4に示した現金自動預け払い機の動作の一例を説明するためのフローチャートの後半部分である。 現状の現金自動預け払い機における現金取り忘れ防止動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明による現金自動預け払い機、取り忘れ防止方法および取り忘れ防止プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による現金自動預け払い機および取り忘れ防止方法について説明するが、かくのごとき取り忘れ防止方法をコンピュータにより実行することが可能な取り忘れ防止プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、取り忘れ防止プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、現金自動預け払い機に近距離無線通信機能を実装し、該現金自動預け払い機において、ユーザにより出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)に関する取り忘れが発生したことを検出した際に、当該ユーザが該現金自動預け払い機の近傍に存在している間に、前記近距離無線通信機能を用いて、当該ユーザが携行する個人用の携帯端末に対して現金や前記媒体の取り忘れの旨の警告を通知することを主要な特徴としている。
また、現金自動預け払い機は、当該現金自動預け払い機を使用して現金の預け入れや払い出しを行うユーザの認証を行うための認証制御部を備え、当該ユーザを特定するプロファイル情報をあらかじめ設定登録している。そして、該認証制御部において当該ユーザに関するユーザ認証用のプロファイル情報が該認証制御部内のユーザプロファイル格納部により登録済みであるとして認証が得られたユーザが、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れをした場合、当該ユーザの携帯端末と登録済みの近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて相互接続して、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れの旨の警告を、前記近距離無線通信機能を用いて、当該ユーザに対して通知することも主要な特徴の一つとしている。
また、現金自動預け払い機は、当該現金自動預け払い機の近傍に所在する人物を撮影するカメラと、該ユーザが現金自動預け払い機に接近してきてATM操作が可能な状態にあるかまたはATM操作後に離れていった状態にあることを検知する接近センサとを有し、該カメラで撮影した人物が前記認証制御部に登録されていて認証が得られたユーザであった場合に、認証が得られたユーザが、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカード、通帳等)の取り忘れをした状態のまま、現金自動預け払い機から離れていくことを検知した際に、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカード、通帳等)の取り忘れがある旨の警告を、前記近距離無線通信機能を用いて、当該ユーザに対して通知することも主要な特徴の一つとしている。
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明に係る現金自動預け払い機の一実施形態の構成について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る現金自動預け払い機における制御部の構成の一例を示すブロック構成図である。ここで、図1に一例を示す本発明に係る現金自動預け払い機100とは、ユーザが通帳やキャッシュカード等の媒体を装着して現金の預け入れや払い出し等の現金取引に関する操作(すなわち「ATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)」)を行う装置のことである。
なお、以下の説明においては、前述した現状の技術における説明との関連性を考慮して、現金自動預け払い機100の操作例として、主に、現金を引き出す(現金を出金する)という払い出しに関するATM操作を行う際に発生する取り忘れを防止する場合を例にとって説明することにする。しかし、本発明は、かかる払い出しのATM操作の場合に限るものではなく、現金自動預け払い機100に対するATM操作としては、預け入れや振込み、残高記帳等の払い出し以外の操作を行う場合も対象にしており、出金された現金や装着した媒体(キャッシュカード、通帳、振込票等)の取り忘れが発生した場合に関し、以下の実施形態と全く同様に、取り忘れを防止することができることは言うまでもない。
図1に示す現金自動預け払い機100は、必要とするプロファイル情報があらかじめ登録済みになっている特定のユーザが、何らかのATM操作例えば現金の払い出しの操作を行った際に、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカード、通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機100から離れてしまったことを検知した場合、近距離無線通信機能を利用して、当該ユーザに対して取り忘れが発生している旨の警告を通知することにより、取り忘れの防止を図る構成としている。
すなわち、図6に示した現状の現金自動預け払い機における場合と同様、図1に示す現金自動預け払い機100においても、現金自動預け払い機100の前にユーザがいる場合には、音声出力、フリッカ点灯等を用いたエラー通知により、該ユーザに対して取り忘れ発生の警告を行っている。しかし、図1に示す現金自動預け払い機100においては、ユーザが、該エラー通知に気付かないまま、または、該エラー通知が出力される前に、現金自動預け払い機100から離れてしまった後においても、近距離無線通信機能を利用して、再度、取り忘れ発生の警告をユーザに対して行うことにより、取り忘れの防止を図ることが可能な構成を採用している。
このため、図1に示す現金自動預け払い機100は、現状の現金自動預け払い機のエラー通知機能の他に、次のような機能を有している。
(1)ユーザが現金自動預け払い機100に対して何らかのATM操作例えば現金の払い出し操作を行った際に、出金した現金や装着した現金取引用の媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れをした場合に、取り忘れの通知(警告メッセージ)を近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)により受け取ることを可能にするために、該ユーザを認証する情報の他に、該ユーザが携行する携帯端末(例えばスマートホン等)との間で、近距離無線通信を行うために必要とする情報として、当該ユーザに関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および近距離無線通信用のプロファイル情報の双方のプロファイル情報)をあらかじめ登録する機能。
(2)ユーザが現金自動預け払い機100へ接近したことや現金自動預け払い機100から離れていくことを検知する機能。
(3)現金自動預け払い機100の操作者(ユーザ)が、現金自動預け払い機100から離れてしまった場合に、出金した現金や装着した現金取引用の媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れの通知を近距離無線通信機能により行うべきユーザとしてあらかじめ登録済みであるか否かを、撮影画像から抽出した該ユーザの顔の特徴点により特定する顔認証技術や該ユーザが装着したキャッシュカードに関するカード認証技術等により、ユーザ認証を行った結果を用いて判定する機能。
(4)登録済みの操作者(ユーザ)であると判定した場合、近距離無線通信用としてあらかじめ登録されているプロファイル情報を用いて、当該現金自動預け払い機100に実装されている近距離無線通信部と当該ユーザが携行する携帯端末(例えばスマートホン等)との間を自動接続する機能。
(5)自動接続した近距離無線通信部から当該ユーザが携行する携帯端末に対して、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信機能を用いて、出金した現金や装着した現金取引用の媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れに関する警告メッセージを送信して、近距離無線通信が可能な範囲内である現金自動預け払い機100の近傍にまだ留まっている該ユーザに通知する機能。
つまり、取り忘れを検出し、近距離無線通信機能により、警告メッセージを送信する時点では、送信対象のユーザは、現金自動預け払い機100の近傍にまだ留まっているので、該ユーザは、警告メッセージの通知を受け取った際に、現金自動預け払い機100に戻って、取り忘れた物品を回収することが可能である。
より具体的には、図1に示すように、現金自動預け払い機100は、制御部として、CPU10、接近センサ11、離れ検知部12、顔認証用カメラ13、顔認証部14、NFC入出力信号部15、NFC認証制御部16、近距離無線通信部17、未登録ユーザメッセージ出力部18、外部データ(プロファイル)入力部19、を少なくとも有するとともに、現状の現金自動預け払い機と同様、現金残置検出部21、キャッシュカード残置検出部22、通帳残置検出部23、タイムアウト監視部24、エラー通知部25、現金取り忘れパターン検出部26を有して構成される。
CPU10は、主制御部として、現金自動預け払い機100全体の動作を制御する。接近センサ11は、人物が、現金自動預け払い機100に接近した状態にあるか、あるいは、現金自動預け払い機100から離れた状態にあるかを検知する。離れ検知部12は、接近センサ11が検知した人物と現金自動預け払い機100との間の距離を求めて、当該人物が、現金自動預け払い機100の前まで接近して操作可能な状態にあるか、現金の払い出し等の何らかのATM操作を行った後に現金自動預け払い機100の前から離れていき、ATM操作が不可能な状態になったかを検知する。
また、場合によっては、離れ検知部12は、接近センサ11が検知した当該人物が現金自動預け払い機100から離れていった状態にあることを検知した場合に、当該人物と現金自動預け払い機100との間の距離が、当該人物の携帯端末と現金自動預け払い機100との間の近距離無線通信が可能な範囲内にあるか否かを検知することも可能である。
なお、ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザがATM操作後に離れていくことを検知する動作は、接近センサ11と離れ検知部12との双方の検知動作によって実施しているものであるが、以下の説明においては説明を簡素化するために、「接近センサ11および離れ検知部12」との表現を、離れ検知部の用語を省略して、単に、「接近センサ11,12」と表現する場合がある。
顔認証用カメラ13は、現金自動預け払い機100の近傍に居る人物を撮影して、各人物それぞれの顔の画像を取得する。顔認証部14は、顔認証用カメラ13が抽出した各人物の顔の画像から、ユーザ認証用として用いる各人物の顔の特徴点を抽出する。
NFC認証制御部16は、顔認証部14において抽出した各人物の顔の特徴点を、ユーザ認証用のプロファイル情報としてNFC認証制御部16内にあらかじめ登録しているユーザの顔の特徴点と照合することにより、当該現金自動預け払い機100における取り忘れ防止警告の通知対象とするユーザであるか否かを判別(認証)する。つまり、NFC認証制御部16は、ユーザ認証用のプロファイル情報としてNFC認証制御部16内にあらかじめ登録済みのユーザであると判別した人物が、現金自動預け払い機100の前から離れていったことを検知したタイミングで、出金した現金や装着した現金取引用の媒体(キャッシュカード、通帳等)の取り忘れをしていることを検知した際に、近距離無線通信機能を用いて、取り忘れの旨を警告通知すべき対象の人物(ユーザ)であることを認証する。
NFC入出力信号部15は、NFC認証制御部16の制御に基づいて、近距離無線通信部17において、取り忘れの警告通知対象とする人物(ユーザ)が携行する携帯端末(スマートホン等)との間で送受信する信号を生成したり処理したりする。その結果、近距離無線通信部17と該人物(ユーザ)が携行する携帯端末(スマートホン等)との間のペアリングを行って相互認証を実施することにより、近距離無線通信部17と該人物(ユーザ)が携行する携帯端末(スマートホン等)との間を相互接続し、近距離無線通信を行うことができる状態に設定する。
近距離無線通信部17は、NFC認証制御部16にて認証された人物(ユーザ)に関する近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、NFC入出力信号部15から入出力される信号を、当該人物(ユーザ)が携行する携帯端末(例えばスマートホン等)との間で送受信することにより、該携帯端末と近距離無線通信によるペアリング(相互認証)を実施し、相互認証が得られた際に、該携帯端末との間の相互接続を行い、該携帯端末との間で近距離無線通信により情報を送受信することが可能な状態に設定する。ここで、ペアリング(相互認証)を行い、相互接続を行うための近距離無線通信部17内の機能部に関する具体的な一例としては、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)規格におけるbeacon(ビーコン)送信部が挙げられる。近距離無線通信部17は、携帯端末との相互接続が設定された後においてCPU10からの警告メッセージの送信指示を受け取ると、直ちに(リアルタイムで)、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れに関する警告メッセージを該携帯端末に対して送信する動作を行うことが可能な状態になっている。
未登録ユーザメッセージ出力部18は、取り忘れ防止警告の通知対象とする人物(ユーザ)として当該現金自動預け払い機100のNFC認証制御部16にプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および近距離無線通信用のプロファイル情報)をまだ登録していない人物(ユーザ)がATM操作をしようとした際に、該人物(ユーザ)に対して、当該人物(ユーザ)に関するプロファイル情報の登録を促すメッセージを現金自動預け払い機100に画面出力して通知せる。なお、かかる登録を促すメッセージを画面出力された人物(ユーザ)が、当該人物(ユーザ)に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および近距離無線通信用のプロファイル情報)の登録を行う操作に関しては、現金自動預け払い機100の液晶パネル等の操作部を用いてユーザが直接操作することにより現金自動預け払い機100にプロファイル情報を登録することが可能であるが、かかる直接操作を行う場合のみに限るものではない。
例えば、プロファイル情報作成用の装置としてインターネット上に設置したWebサーバやユーザの自宅等に設置した当該ユーザ所有のPC(Personal Computer)等の情報処理装置を用いて、当該ユーザに関するプロファイル情報を外部データとして作成するようにしても良い。つまり、該Webサーバ上や該ユーザ所有の情報処理装置上にユーザ認証処理を介して当該ユーザに関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)を作成して、作成した該プロファイル情報を外部データとして外部データ(プロファイル)入力部19から現金自動預け払い機100に入力するようにしても良い。
かくのごとく、外部データとしてプロファイル情報を作成して外部データ(プロファイル)入力部19から現金自動預け払い機100に入力することにより、プロファイル情報の登録に関するユーザの利便性を向上させることが可能になる。また、プロファイル情報作成用のWebサーバやPC等の情報処理装置は、作成するプロファイル情報に関するセキュリティ面から、例えば暗号化機能を有する装置であることが望ましい。
また、現金残置検出部21、キャッシュカード残置検出部22、通帳残置検出部23、タイムアウト監視部24、エラー通知部25、現金取り忘れパターン検出部26のそれぞれは、現状の現金自動預け払い機と全く同様の機能を有している。例えば、現金残置検出部21は、出金した現金が現金自動預け払い機100の現金取扱い口にまだ残っている状態を検出し、キャッシュカード残置検出部22や通帳残置検出部23のそれぞれは、現金自動預け払い機100のキャッシュカード挿入口や通帳挿入口のそれぞれに、キャッシュカードや通帳が、それぞれ、残っている状態を検出する。
タイムアウト監視部24は、例えば現金の払い出しに関するATM操作を行った場合には、払い出した現金の出金をした後、あらかじめ定めた一定時間経過するまで、接近した状態で現金自動預け払い機100の前に居るユーザが何ら操作しない状態が継続していることを監視することにより、無操作タイムアウトを検出する。そして、無操作タイムアウトを検出した時点で、現金残置検出部21、キャッシュカード残置検出部22、通帳残置検出部23のいずれかの残置検出部により、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)がそのまま残置している状態を検出した場合、取り忘れたと見做す状態が発生したことを検出する。エラー通知部25は、取り忘れが発生したことをエラーとして通知する(例えば音声出力、フリッカ点灯等により通知する)。現金取り忘れパターン検出部26は、出金した現金のすべてを取り忘れているか、一部を取り忘れているかを検出する。
なお、現金残置検出部21、キャッシュカード残置検出部22、通帳残置検出部23の各残置検出部は、接近センサ11,12(すなわち接近センサ11および離れ検知部12)により、何らかのATM操作を行った後にユーザが現金自動預け払い機100から離れていったことを検知した際にも、取り忘れて残置したままの状態になっていることを検出する動作を行っている。しかし、かかる場合には、該ユーザは、現金自動預け払い機100から既に離れてしまっているので、前述したように、近距離無線通信機能により、当該ユーザの携帯端末に対して警告メッセージを通知する動作を行うものの、タイムアウト監視部24が無操作タイムアウトを検出することはなく、エラー通知部がエラー通知を出力することはない。
また、図1の構成からなる現金自動預け払い機100においては、プロファイル情報を登録済みのユーザが、何らかのATM操作後に取り忘れをしたまま、現金自動預け払い機100から離れていったとしても、当該ユーザが現金自動預け払い機100の近傍にまだ留まっている時点で、取り忘れの警告メッセージを通知することができる確率を向上させることが望ましい。したがって、当該ユーザがNFC認証制御部16(より詳細には、後述の図3に示すNFC認証制御部16内のプロファイル格納制御部16cのユーザプロファイル格納部16c3)によりプロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、ATM操作が可能になる位置まで当該ユーザが接近したことを接近センサ11,12により検知した時点で、事前に、近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、当該ユーザが携行する携帯端末との間で近距離無線通信用として送受信する信号を制御して、携帯端末との間の相互認証を行い、相互接続することにより、警告メッセージを送信することが可能な状態にあらかじめ設定しておくことが望ましい。
かくのごとく、現金自動預け払い機100とユーザが携行する携帯端末との間を事前に相互接続しておくことにより、接近センサ11,12と顔認証用カメラ13および顔認証部14において、あらかじめ設定登録しているユーザが現金自動預け払い機100の前から離れていったことを検知した際に、現金残置検出部21やキャッシュカード残置検出部22や通帳残置検出部23のいずれかの残置検出部において、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)が現金自動預け払い機100にまだ残置している状態を検出すると、直ちに、当該ユーザに対して警告メッセージを送信することが可能になる。
すなわち、現金自動預け払い機100から近距離の範囲内にまだ留まっている当該ユーザが携行する携帯端末に対して、近距離無線通信により、取り忘れ発生の旨の警告メッセージを送信することができる。
而して、現金自動預け払い機100の前に居てATM操作が可能な状態にあるユーザに対して実施するエラー通知部25におけるエラー通知にさらに追加して、現金自動預け払い機100の前から離れていったユーザに対しても取り忘れに関する警告をより確実に行うことにより、取り忘れの防止効果を向上させることができる。
なお、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機100から離れてしまったことを検知した時点において、当該ユーザが携行する携帯端末に対して警告メッセージを送信する動作に先立って、近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、当該ユーザが携行する携帯端末との間で近距離無線通信用として送受信する信号を制御して、携帯端末との間の相互認証を行うことにより、相互接続することも可能である。しかし、かかる場合には、取り忘れたまま現金自動預け払い機100から離れてしまったことを検知してから警告メッセージを送信するまでにタイムラグが生じ、当該ユーザが現金自動預け払い機100の近傍に居ない場合も生じてしまう可能性がある。
次に、NFC認証制御部16の内部構成について、その一例を、図2を用いて説明する。図2は、図1に示した現金自動預け払い機100内のNFC認証制御部16の内部構成の一例を示すブロック構成図であり、該NFC認証制御部16と関連する制御ブロックも併せて示している。
図2に示すように、NFC認証制御部16は、ユーザ捕捉制御部16a、登録ユーザ判定部16b、プロファイル格納制御部16cおよびNFC認証部16dから構成される。
ユーザ捕捉制御部16aは、現金自動預け払い機100に実装している顔認証用カメラ13にて撮影した画像から顔認証部14により抽出した人物の顔の特徴点に関する情報と、接近センサ11および離れ検知部12により検知した当該人物の現金自動預け払い機100との間の距離に関する情報と、を、CPU10を介して取得して、抽出した顔の特徴点を有する人物と現金自動預け払い機100との間の距離とに関する情報を捕捉して、当該人物が、現金自動預け払い機100に対して現金取引に関するATM操作を行うことが可能な位置に居るか否かを判別する。
登録ユーザ判定部16bは、現金自動預け払い機100に対して現金取引に関するATM操作を行うことが可能な位置に接近した人物(すなわち現金自動預け払い機100の前に居る人物)をユーザ捕捉制御部16aにおいて捕捉すると、起動される。そして、顔認証部14により抽出した当該人物の顔の特徴点に関する情報と、プロファイル格納制御部16cによりユーザ認証用のプロファイル情報としてあらかじめ登録されている各ユーザの顔の特徴点に関する情報とを照合した結果に基づいて、当該人物が、取り忘れに関する警告の通知対象のユーザとしてあらかじめ登録済みのユーザであるか否かを判定する。なお、当該人物が、取り忘れに関する警告の通知対象のユーザとしてあらかじめ登録済みであると判定された場合には、現金自動預け払い機100が、当該人物(ユーザ)が携行する携帯端末との間の近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を行うために必要とする情報も、近距離無線通信用のプロファイル情報として、プロファイル格納制御部16cによりあらかじめ登録されている。
プロファイル格納制御部16cは、取り忘れに関する警告の通知対象としてあらかじめ登録しているユーザに関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および当該ユーザが携行する携帯端末との間の近距離無線通信を行うための近距離無線通信用のプロファイル情報)をあらかじめ格納する。そして、登録ユーザ判定部16bにおいて通知対象としてあらかじめ登録済みのユーザであると判定した場合には、ユーザ捕捉制御部16aおよび登録ユーザ判定部16bからの指示に応じて、当該ユーザに関する近距離無線通信用のプロファイル情報を読み出して、NFC認証部16dに供給する。
NFC認証部16dは、近距離無線通信部17とユーザが携行する携帯端末との間で送受信する信号としてNFC入出力信号部15から入出力される信号を、当該ユーザに関する近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて制御することにより、現金自動預け払い機100と当該ユーザの携帯端末との間の相互認証(ペアリング)を実施し、相互接続して、双方の間で近距離無線通信を行うことが可能な状態に設定する。
次に、図2に示したNFC認証制御部16内のプロファイル格納制御部16cの内部構成について、その一例を、図3を用いてさらに説明する。図3は、図2に示したNFC認証制御部16内のプロファイル格納制御部16cの内部構成の一例を示すブロック構成図であり、該プロファイル格納制御部16cと関連する制御ブロックも併せて示している。
図3に示すように、プロファイル格納制御部16cは、未登録ユーザ判定部16c1、プロファイル情報変換部16c2およびユーザプロファイル格納部16c3から構成される。
未登録ユーザ判定部16c1は、ユーザ捕捉制御部16aおよび登録ユーザ判定部16bからの情報により、現金自動預け払い機100に接近した人物が取り忘れの警告通知を行うべき対象のユーザとしてユーザプロファイル格納部16c3にまだ未登録の状態であった場合には、当該人物に対してプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報およびユーザ携行の携帯端末(スマートホン等)との近距離無線通信用のプロファイル情報)の登録を促すためのメッセージを未登録ユーザメッセージ出力部18に対して出力する。
つまり、未登録ユーザメッセージ出力部18は、現金取引に関する何らかのATM操作を行ったユーザが、出金した現金あるいは装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機100から離れていったことを検知した際に、当該ユーザがユーザプロファイル格納部16c3にてプロファイル情報をまだ未登録の状態にあるユーザであった場合に起動されて、当該ユーザに関するプロファイル情報の登録を促すメッセージを出力する。
プロファイル情報変換部16c2は、現金自動預け払い機100以外の外部の装置(例えばインターネットに設置されたWebサーバやユーザが所有するPC(Personal Computer)等の情報処理装置において外部データとして作成されたプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および近距離無線通信用のプロファイル情報)を、外部データ(プロファイル)入力部19から入力された際に、該外部データの形式を現金自動預け払い機100において使用することが可能な形式のプロファイル情報に変換する。
ユーザプロファイル格納部16c3は、前述したように、ユーザが出金した現金や装着した媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録する。つまり、ユーザプロファイル格納部16c3は、外部データとして外部データ(プロファイル)入力部19から入力された場合には、プロファイル情報変換部16c2により使用可能な形式に変換されたプロファイル情報を格納する。そして、必要に応じて、登録ユーザ判定部16bからユーザ認証用のプロファイル情報を参照されたり、指定されたユーザに関する近距離無線通信用のプロファイル情報をNFC認証部16dに供給したりする。
ここで、ユーザプロファイル格納部16c3に格納するプロファイル情報は、前述したように、外部データとして外部データ(プロファイル)入力部19から入力される場合のみに限るものではなく、ユーザが現金自動預け払い機100を操作して直接入力することにより、直接入力された当該ユーザに関するプロファイル情報をユーザプロファイル格納部16c3にて登録することも勿論可能である。
なお、ユーザプロファイル格納部16c3によりあらかじめ登録するプロファイル情報は、取り忘れがある旨の警告メッセージを送信する対象とするユーザであることを認証するためのユーザ認証用のプロファイル情報と、ユーザが携行する携帯端末との相互認証を行い、警告メッセージを送信する動作を行うために必要とする近距離無線通信用のプロファイル情報と、からなっている。そして、ユーザ認証用のプロファイル情報は、ユーザの顔の特徴点に関する情報またはユーザが使用する媒体(キャッシュカードや通帳等)を特定する情報を含んで構成される。
ここで、ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを接近センサ11,12により検知した際に、当該ユーザの顔の撮影画像から抽出した特徴点が、ユーザ認証用のプロファイル情報に存在しているか否か、あるいは、当該ユーザが装着した媒体を特定する情報が、ユーザ認証用のプロファイル情報に存在しているか否かを確認することにより、登録ユーザ判定部16bにおいて、当該ユーザがユーザプロファイル格納部16c3によりプロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであるか否かを判別することができる。
近距離無線通信用のプロファイル情報に関しては、次のいずれかのタイミングで、現金自動預け払い機100の近距離無線通信部17とユーザが携行する携帯端末とを相互接続するために、NFC認証部16dにおいて参照される。
すなわち、第1番目は、ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを接近センサ11,12により検知した時点で、当該ユーザがユーザプロファイル格納部16c3によりプロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、NFC認証部16dにおいて、近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、当該ユーザが携行する前記携帯端末との間で近距離無線通信用として送受信する信号を制御して、前記携帯端末との間の相互認証を行うことにより、相互接続し、警告メッセージを送信することが可能な状態にあらかじめ設定しておくために参照される。
第2番目は、現金取引に関するATM操作を行ったユーザが、出金した現金あるいは装着した媒体を取り忘れたまま、離れていったことを検知した時点で、当該ユーザが携行する携帯端末に対して警告メッセージを送信する動作に先立って、NFC認証部16dにおいて、近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、当該ユーザが携行する携帯端末との間で近距離無線通信用として送受信する信号を制御して、携帯端末との間の相互認証を行うことにより、相互接続するために参照される。
なお、図4には、図1に示した現金自動預け払い機100全体の外観の一例について、主に、本実施形態に特有の機能として正面に実装されている機器に着目して、その実装状態の一例を示している。図4(A)は、図1の現金自動預け払い機100全体を正面から見た場合の外観の一例を示し、図4(B)は、図4(A)に示す液晶パネル31の部分(パネルアセンブリ)を抜き出してその構成を斜視図として示している。
図4(A)に示すように、現金自動預け払い機100の正面には、当該現金自動預け払い機100をユーザが操作するための液晶パネル31、預け入れや払い出しを行う現金を出し入れする現金取扱い口32の他に、本実施形態に特有の機能として、液晶パネル31の下部には接近センサ11が実装され、液晶パネル31の上部には顔認証用カメラ13が実装され、さらに、液晶パネル31の左下には近距離無線通信部17のアンテナ部が実装されている。
なお、現金自動預け払い機100の正面の左右には、目隠し用として、現状の現金自動預け払い機と同様のバイザー33が取り付けられていて、顔認証用カメラ13の撮影範囲も、図4(A)に扇状の略半円弧の形状として示した範囲に制限される。さらに、図4(A)には記載を省略しているが、現金自動預け払い機100には、現状の現金自動預け払い機と同様、キャッシュカード挿入口、通帳挿入口や、取り忘れが発生した際のエラー通知等を行うためのスピーカやランプ等も実装されている。
また、液晶パネル31は、図4(B)に示すように、表示パネル31a、タッチパネル31b、視野角制限フィルタ31cを有する構成からなっていて、未登録ユーザメッセージ出力部18からの登録を促すメッセージを出力表示したり、エラー通知を出力したりする他、現状の現金自動預け払い機と同様、現金の預け入れや払い出し等に関するATM操作を行うための画面を表示したりする。なお、現状の現金自動預け払い機と同様、表示パネル31a上には視野角制限フィルタ31cを取り付けて、表示パネル31aの表示内容を視野角外の斜め方向からは見えないようにしている。
以上に詳細に説明したように、図1〜図4に示した構成からなる現金自動預け払い機100においては、ユーザが出金した現金や装着した現金取引用の媒体(キャッシュカードや通帳等)の取り忘れが発生した際に、近距離無線通信により、その旨の警告メッセージを当該ユーザが携行する携帯端末に通知するために、当該ユーザは、取り忘れに関する警告通知対象のユーザであることを示すユーザ認証用のプロファイル情報と、該携帯端末と近距離無線通信部17とのの間の相互認証を行うための近距離無線通信用のプロファイル情報とを、NFC認証制御部16内のプロファイル格納制御部16cのユーザプロファイル格納部16c3によりあらかじめ登録していることが必要である。
かかるプロファイル情報をあらかじめ登録している現金自動預け払い機100においては、接近センサ11,12(すなわち接近センサ11および離れ検知部12)により周辺にいる人物と該現金自動預け払い機100との間の距離を監視していて、該現金自動預け払い機100に接近してきた人物を検出すると、顔認証用カメラ13により撮影した画像から顔認証部14により該人物の顔の特徴点を抽出して、該人物を特定する。
そして、NFC認証制御部16のユーザ捕捉制御部16aにおいて、特定した該人物と現金自動預け払い機100との間の距離に関する情報を捕捉する。その結果、該現金自動預け払い機100に対する現金取引用のATM操作が可能な位置まで接近していることを確認すると、登録ユーザ判定部16bにおいて、顔認証用カメラ13および顔認証部14により特定した該人物の顔の特徴点が、ユーザ認証用のプロファイル情報としてNFC認証制御部16にあらかじめ登録されているか否かを判定する。
そして、NFC認証制御部16にユーザ認証用のプロファイル情報としてあらかじめ登録済みのユーザが、何らかのATM操作例えば現金の払い出し操作を行った後に、当該ユーザが現金自動預け払い機100から離れていったことを接近センサ11,12(すなわち接近センサ11および離れ検知部12)、顔認証用カメラ13,14(すなわち顔認証用カメラ13および顔認証部14)において監視する。監視結果として、離れていったことを検知すると(例えば、現金自動預け払い機100の操作ができなくなる距離としてあらかじめ定めた距離まで離れていったことを検知すると)、現金残置検出部21、キャッシュカード残置検出部22または通帳残置検出部23において、出金した現金、装着した媒体(キャッシュカードまたは通帳等)が現金自動預け払い機100にまだ残置している状態か否かを確認する。まだ残置していることを検出すると、現金自動預け払い機100は、現金自動預け払い機100から離れていった当該ユーザが現金や媒体(キャッシュカードまたは通帳等)を取り忘れているものと判定する。
そして、現金自動預け払い機100から離れていった当該ユーザが取り忘れをしていると判定すると、現金自動預け払い機100は、プロファイル格納制御部16cのユーザプロファイル格納部16c3によりあらかじめ登録されている当該ユーザに関する近距離無線通信用のプロファイル情報を読み出して、NFC認証部16dに出力する。NFC認証部16dは、出力されてきた当該ユーザに関する近距離無線通信用のプロファイル情報を参照して、NFC入出力信号部15から入出力される信号を制御して、近距離無線通信部17と当該ユーザが携行している携帯端末との間のペアリング(相互認証)を行うことにより相互接続する。しかる後、現金自動預け払い機100は、近距離無線通信部17を用いて、当該ユーザの携帯端末に対して、取り忘れが発生している旨の警告メッセージを送信する。
ここで、現金自動預け払い機100は、ペアリングの実施に先立って、当該現金自動預け払い機100との近距離無線通信が可能な範囲としてあらかじめ定めた通信可能範囲内に通信先の携帯端末を携行した当該ユーザが留まっているか否かを離れ検知部12を用いて確認するようにしても良い。そして、当該ユーザが近距離無線通信可能な範囲内に留まっていることを確認した場合に、近距離無線通信部17を用いて、当該ユーザの携帯端末に対して、取り忘れが発生している旨の警告メッセージを送信する動作を行う。一方、当該ユーザが近距離無線通信可能な範囲に留まっていることが確認できなかった場合には、現状の技術の場合と同様に、メール等の他の手段を用いて、当該ユーザに取り忘れの通知を送付することになる。
したがって、前述したように、ユーザが近距離無線通信可能な範囲内に留まっている間に、取り忘れの警告メッセージの送信を行うことをできるだけ可能にするために、事前に、近距離無線通信部17と当該ユーザが携行している携帯端末との間のペアリング(相互認証)を行うことにより相互接続を行っておくことが望ましい。
すなわち、近距離無線通信部17とユーザが携行している携帯端末とのペアリングによる相互接続動作の実施時点に関しては、現金自動預け払い機100から離れたユーザが取り忘れをしていることを検出した時点ではなく、プロファイル情報をユーザプロファイル格納部16c3によりに登録済みのユーザが現金自動預け払い機100に接近して現金取引に関するATM操作を開始したことを検知した時点で、以降の当該ユーザによる取り忘れが発生する場合に備えて、相互接続動作をあらかじめ実施しておくことが望ましい。かかる場合には、当該ユーザがATM操作を終了して現金自動預け払い機100から離れた際に、当該ユーザが現金や現金取引用の媒体(キャッシュカード、通帳等)の取り忘れをしていることを検出した時点では、直ちに(すなわち、リアルタイムで)、当該ユーザの携帯端末に対して、取り忘れが発生している旨の警告メッセージを送信することが可能になる。したがって、当該ユーザが近距離無線通信可能な範囲内に留まっている間に、取り忘れが発生している旨の警告メッセージを送信する可能性を向上させることができる。
なお、登録ユーザ判定部16bにおける判定結果として、現金自動預け払い機100に接近した人物が、ユーザプロファイル格納部16c3にてプロファイル情報を登録していない人物であった場合には、当該人物が現金自動預け払い機100において現金取引に関するATM操作を開始する時点かあるいはATM操作を完了しようとした時点で、未登録ユーザメッセージ出力部18により当該人物に関するプロファイル情報の登録を促すメッセージを出力して、当該人物に対して該プロファイル情報を登録するように促す。
以上のような構成を採用することにより、現金や現金取引用の媒体(キャッシュカード、通帳等)の取り忘れをした当該ユーザが、エラー通知部25が通知したエラー通知(音声およびフリッカ点灯)に気付かずに現金自動預け払い機100から離れてしまっても、近距離無線通信により、当該ユーザの携帯端末に対してその旨を示す警告メッセージが届くことになる。したがって、取り忘れをした当該ユーザが現金自動預け払い機100から近い距離にまだ留まっている位置で、警告メッセージを受け取るので、現金自動預け払い機100まで戻ることが可能である。而して、取り忘れの状況を確実に解消させることができ、かつ、現金自動預け払い機100の係員による対応が終了するまで現金自動預け払い機100の休止状態が継続してしまうような事態を回避することができる。
(本発明の実施形態の動作例の説明)
次に、本発明の一実施形態として図1〜図4に示した現金自動預け払い機100の動作についてその一例を、図5のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。図5は、本発明の一実施形態として図1〜図4に示した現金自動預け払い機100の動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図5は、紙面サイズの制限から、図5Aと図5Bとの2枚の紙面に分けて描いてある。図5Aの最下部に〇で囲んでAと表記した点は、図5Bの最上部に〇で囲んでAと表記した点に繋がる。すなわち、図5Aと図5Bとは1つのフローチャートを表している。そこで、本願では、図5Aと図5Bとは互いに繋がって、1つのフローチャートを構成するので、両図は図5として一体的に扱うこととする。なお、図5のフローチャートにおいては、現金取引用の何らかのATM操作を行おうとするユーザが現金自動預け払い機100の前まで接近したことを検出して、当該ユーザがプロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであるとの判定結果が得られたタイミングで、事前に、現金自動預け払い機100と当該ユーザが携行する携帯端末(例えばスマートホン等)との間を相互接続して近距離無線通信が可能な状態に設定する場合の動作例について示している。
つまり、図5のフローチャートは、現金自動預け払い機100の操作者(ユーザ)が携行する携帯端末(例えばスマートホン等)と近距離無線通信が可能な状態に設定するタイミングは、当該ユーザが取り忘れをしたまま現金自動預け払い機100から離れたことを検知するタイミングではない場合について示している。ただし、本発明は、かかる場合に限らず、取り忘れの警告を通知する必要が生じたタイミングで(すなわち、当該ユーザが取り忘れをしたまま現金自動預け払い機100から離れたことを検知したタイミングで)、当該ユーザが携行する携帯端末に対して警告メッセージを送信する動作に先立って、現金自動預け払い機100と操作者(ユーザ)が携行する携帯端末(例えばスマートホン等)との近距離無線通信が可能な状態に設定するようにしても良い。
図5のフローチャートにおいて、まず、現金自動預け払い機100は、接近センサ11により、現金自動預け払い機100の周辺にいる人物を検出し、離れ検知部12において、接近センサ11により検出した人物と現金自動預け払い機100との間の距離に関する情報を捕捉する。そして、現金自動預け払い機100の操作が可能になる位置まで接近した人物が存在しているか否かを確認する(ステップS1)。現金自動預け払い機100の操作が可能になる位置まで接近した人物が存在していない場合には(ステップS1のNO)、接近センサ11,12(すなわち接近センサ11および離れ検知部12)により、現金自動預け払い機100の周辺にいる人物の検出動作を繰り返す。
現金自動預け払い機100の操作が可能になる位置まで接近した人物を検出した場合(ステップS1のYES)、顔認証用カメラ13により撮影している画像から顔認証部14において当該人物の顔の特徴点を抽出する。そして、NFC認証制御部16の登録ユーザ判定部16bにおいて、顔認証部14にて抽出した当該人物の顔の特徴点をユーザ認証用のプロファイル情報としてユーザプロファイル格納部16c3によりあらかじめ登録されている各ユーザの顔の特徴点に関する情報と照合する。そして、照合結果として、当該人物に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および近距離無線通信用のプロファイル情報)が、ユーザプロファイル格納部16c3により登録済みになっているか否かを確認する(ステップS2)。なお、当該人物が現金自動預け払い機100のカード挿入口にキャッシュカードを装着する操作を行っていた場合には、顔認証部14による顔認証の代わりに、該キャッシュカードによるカード認証を行うことにより、当該人物に関するプロファイル情報が、NFC認証制御部16に登録済みになっているか否かを確認することも可能である。
当該人物に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報および近距離無線通信用のプロファイル情報)が、ユーザプロファイル格納部16c3によってまだ登録されていなかった場合には(ステップS2のNO)、当該人物が、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたままの状態で、現金自動預け払い機100から離れてしまった場合には、現金自動預け払い機100の係員による対応が完了するまで、現金自動預け払い機100が使用不可能な状態に陥る可能性がある。
したがって、当該人物に関するプロファイル情報がユーザプロファイル格納部16c3によってまだ登録されていなかった場合には、現金自動預け払い機100は、未登録ユーザメッセージ出力部18により、未登録になっている当該人物に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)の登録を促す案内メッセージを液晶パネル31に表示して、当該人物に対してプロファイル情報の登録を行うことを案内する(ステップS7)。
しかる後、プロファイル情報が未登録の状態になっている当該人物が、前記案内メッセージに応じて、プロファイル情報の登録に関する操作を現金自動預け払い機100に対して行って、当該人物に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)をユーザプロファイル格納部16c3により登録したか否かを確認する(ステップS8)。当該人物に関するプロファイル情報の登録を行っていた場合には(ステップS8のYES)、ステップS3に移行する。
一方、当該人物に関するプロファイル情報の登録を行っていなかった場合には(ステップS8のNO)、プロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)を未登録の状態のまま、当該人物は、現金の払い出しや預け入れ等の何らかのATM操作を行う(ステップS9)。したがって、現金自動預け払い機100は、かかる未登録状態において、取り忘れが発生した場合には、現状の現金自動預け払い機と同様の動作を行う。すなわち、当該人物が、現金自動預け払い機100に出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機100から離れてしまうと、当該人物にその時点では取り忘れの警告を連絡することができないので、現金自動預け払い機100は、エラー終了になり、取り忘れに対する何らかの対応を係員が実施するまで、現金自動預け払い機100は、休止状態になって、使用不可能な状態が継続する。
なお、かくのごときプロファイル情報が未登録の人物(ユーザ)は、その後、任意の時点で、現金自動預け払い機100のNFC認証制御部16に当該人物に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)を登録することが可能である。未登録の人物(ユーザ)に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)を現金自動預け払い機100のユーザプロファイル格納部16c3により登録する場合、前述したように、例えば、当該人物(ユーザ)が現金自動預け払い機100を直接操作して登録操作を行うことが可能である。
あるいは、インターネットに配置したWebサーバ上において、ユーザ認証処理を介して当該人物(ユーザ)に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)を該Webサーバ上で作成し、作成した該プロファイル情報を該Webサーバからインターネットを介して現金自動預け払い機100にダウンロードして外部データとして外部データ(プロファイル)入力部19から入力するようにしても良い。
あるいは、未登録の人物(ユーザ)の自宅や会社等にプロファイル情報作成用の装置として設置しているPC(Personal Computer)等の当該人物(ユーザ)所有の情報処理装置を使用して当該人物(ユーザ)に関するプロファイル情報(ユーザ認証用のプロファイル情報や近距離無線通信用のプロファイル情報)を作成して、作成した該プロファイル情報をUSBメモリ等の外部記憶デバイスに書き出して、該外部記憶デバイスを現金自動預け払い機100に装着することにより外部データとして外部データ(プロファイル)入力部19から入力するようにしても良い。さらには、前記情報処理装置と現金自動預け払い機100との間のリモート環境の設定が可能であれば、作成した該プロファイル情報を前記情報処理装置からインターネット等を介して現金自動預け払い機100に転送して外部データとして外部データ(プロファイル)入力部19から入力するようにしても良い。
なお、外部データとしてプロファイル情報を外部データ(プロファイル)入力部19から現金自動預け払い機100に入力した場合、図3において説明したように、プロファイル情報変換部16c2にて外部データとして入力されてきた該プロファイル情報を現金自動預け払い機100において使用することが可能な形式に変換した後、NFC認証制御部16内のプロファイル格納制御部16cのユーザプロファイル格納部16c3により格納する。
図5のフローチャートの説明に戻って、ステップS2において、当該人物に関するプロファイル情報が、ユーザプロファイル格納部16c3により登録されていた場合には(ステップS2のYES)、ユーザプロファイル格納部16c3により登録されている当該人物(ユーザ)に関する近距離無線通信用のプロファイル情報を読み出して、NFC認証部16dに対して出力する(ステップS3)。しかる後、NFC認証部16dは、出力されてきたプロファイル情報に基づいて、NFC入出力信号部15において入出力する信号を制御することにより、近距離無線通信部17と当該人物(ユーザ)が携行する携帯端末との間の相互認証(ペアリング)を行い(ステップS4)、近距離無線通信部17と該携帯端末との間の相互接続を行う(ステップS5)。
近距離無線通信部17と該携帯端末との間の相互接続を行うことにより、近距離無線通信部17と該携帯端末との間のメッセージの送受信が可能な状態に事前に設定される(ステップS6)。したがって、当該人物(ユーザ)が、以降、何らかのATM操作を行った後、現金自動預け払い機100に出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機100から離れてしまった状態を検知した場合には、直ちに、取り忘れが発生している旨を示す警告メッセージを、現金自動預け払い機100から当該人物(ユーザ)の携帯端末に対して送信することが可能になる。
しかる後、当該人物(ユーザ)は現金の預け入れや払い出し等の何らかのATM操作を行うと、現金自動預け払い機100は、該ATM操作に対応した動作を行うことにより、現金の預け入れや払い出し等の当該人物(ユーザ)が指定した現金取引に関する処理を実施する(ステップS10)。ここで、当該人物(ユーザ)がATM操作を終了して現金自動預け払い機100から離れていったか否かを接近センサ11および離れ検知部12において常時監視している(ステップS11)。なお、以下の説明を簡素化するために、接近センサ11および離れ検知部12の双方の動作を表現する場合、離れ検知部12の記載を省略して、接近センサ11,12と纏めて表現することにする。
接近センサ11,12における監視結果として、当該人物(ユーザ)が現金自動預け払い機100から離れていない状態にある場合には(ステップS11のNO)、ステップS11にて、接近センサ11,12における常時監視動作を繰り返す。なお、接近センサ11,12の常時監視結果として、現金自動預け払い機100に接近してATM操作が可能な状態にある当該人物(ユーザ)が、あらかじめ定めた一定時間の間いずれのATM操作も全く行わなく、無操作タイムアウトが発生した時には、現状の現金自動預け払い機の場合と同様、現金残置検出部21やキャッシュカード残置検出部22や通帳残置検出部23等により、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)の残置を検出すると、音声やエラーランプのフリッカ点灯等によるエラー通知を、当該人物(ユーザ)に対して行うことになる。
一方、接近センサ11,12における常時監視結果として、当該人物(ユーザ)が現金自動預け払い機100から離れていったことを検知すると(ステップS11のYES)、現金残置検出部21やキャッシュカード残置検出部22や通帳残置検出部23等の検出結果に基づいて、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)が現金自動預け払い機100に残置しているか否かを確認することにより、取り忘れが発生しているか否かを調べる(ステップS12)。なお、ステップS11においては、当該人物(ユーザ)が現金自動預け払い機100から離れていったことを検知した際に、さらに、現金自動預け払い機100との間の距離が、当該人物(ユーザ)が携行する携帯端末と近距離無線通信が可能な範囲内に当該人物(ユーザ)がまだ留まっているか否かを接近センサ11,12により確認するようにしても良い。
出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)が現金自動預け払い機100に残置していなく、取り忘れが発生していない場合には(ステップS12の‘なし’の場合)、現金自動預け払い機100が以降の使用が可能になる正常状態に復旧しているので、正常に終了する。
これに対して、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)が現金自動預け払い機100に残置していた場合には(ステップS12の‘あり’の場合)、当該人物(ユーザ)が取り忘れをした状態のまま、現金自動預け払い機100から離れていったことを検知した場合であるので、近距離無線通信部17から当該人物(ユーザ)の携帯端末に対して、近距離無線通信により、取り忘れがある旨を示す警告メッセージを、直ちに、送信する(ステップS13)。該警告メッセージを受け取った当該人物(ユーザ)は、現金自動預け払い機100の近傍にまだ留まっているので、現金自動預け払い機100に戻って、取り忘れたものを回収することができる。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、現状の現金自動預け払い機に関する技術に比して、次のような効果が得られる。
現状の現金自動預け払い機においては、前述したように、ユーザが預け入れや払い出し等の現金取引に関するATM(Automatic Teller Machine)操作を行った後、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカード、通帳等)を取り忘れたまま、該現金自動預け払い機の前から離れてしまうと、現金自動預け払い機は、リアルタイムに、取り忘れの旨を該ユーザに通知する手段を有していないので、現金自動預け払い機の係員が取り忘れに対する対応を完了するまで、該現金自動預け払い機を休止状態に設定して実質的な運用を停止しなければならない場合がある。
例えば、現金の払い出しに関するATM操作を行った場合に、出金した現金の全額を取り忘れた場合には、出金した現金の全額をリジェクトボックスに回収し、該現金自動預け払い機が利用可能な状態に復旧するまで、該現金自動預け払い機を使用することができないし、出金した現金の一部を取り忘れた場合には、取り忘れた一部の現金を現金自動預け払い機の係員が回収して、該現金自動預け払い機が利用可能な状態に復旧するまで、該現金自動預け払い機を使用することができない。
これに対して、本実施形態における現金自動預け払い機100においては、現金自動預け払い機100を操作して、現金の預け入れや払い出し等の何らかのATM操作を行ったユーザが、出金した現金や装着した媒体(キャッシュカードや通帳等)を取り忘れたまま、現金自動預け払い機100から離れたことを検知した際に、当該ユーザが近距離無線通信の可能な範囲内に留まっている間に、近距離無線通信機能を用いて、当該ユーザが携行する携帯端末に対して、取り忘れがある旨の警告メッセージを送信することを可能にしている。
而して、当該ユーザは、現金自動預け払い機100の近傍(近距離無線通信の可能な範囲内)にまだ留まっている間に、取り忘れに気付いて、当該ユーザが現金自動預け払い機100に戻って、取り忘れた現金や媒体(キャッシュカードや通帳等)を回収することができる。したがって、現金自動預け払い機100における取り忘れ状態を早急に解消させることができるので、現金自動預け払い機100の運用休止時間を短縮させることができ、実質的に使用不可能になる時間を削減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
10 CPU
11 接近センサ
12 離れ検知部
13 顔認証用カメラ
14 顔認証部
15 NFC入出力信号部
16 NFC認証制御部
16a ユーザ捕捉制御部
16b 登録ユーザ判定部
16c プロファイル格納制御部
16c1 未登録ユーザ判定部
16c2 プロファイル情報変換部
16c3 ユーザプロファイル格納部
16d NFC認証部
17 近距離無線通信部
18 未登録ユーザメッセージ出力部
19 外部データ(プロファイル)入力部
21 現金残置検出部
22 キャッシュカード残置検出部
23 通帳残置検出部
24 タイムアウト監視部
25 エラー通知部
26 現金取り忘れパターン検出部
31 液晶パネル
31a 表示パネル
31b タッチパネル
31c 視野角制限フィルタ
32 現金取扱い口
33 バイザー
100 現金自動預け払い機

Claims (10)

  1. ユーザが現金取引用の媒体を装着して現金取引に関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)を行う現金自動預け払い機において、
    前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザが前記ATM操作後に離れていくことを検知する接近センサと、
    ユーザが前記ATM操作を行った後、出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れて残置したままになっていることを検出する残置検出部と、
    ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証を行い、近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
    ユーザが出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納部と、
    を有し、
    現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを前記残置検出部および前記接近センサにより検知した際に、
    当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納部により前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信部により、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して、取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する、
    ことを特徴とする現金自動預け払い機。
  2. 前記ユーザプロファイル格納部によりあらかじめ登録する前記プロファイル情報は、
    取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する対象のユーザであることを認証するためのユーザ認証用のプロファイル情報と、
    ユーザが携行する前記携帯端末との相互認証を行い、前記警告メッセージを送信する動作を行うために必要とする近距離無線通信用のプロファイル情報と、
    からなっていることを特徴とする請求項1に記載の現金自動預け払い機。
  3. 前記ユーザ認証用のプロファイル情報は、ユーザの顔の特徴点に関する情報またはユーザが使用する前記媒体を特定する情報を含んで構成され、
    前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを前記接近センサにより検知した際に、当該ユーザの顔の撮影画像から抽出した特徴点が、前記ユーザ認証用のプロファイル情報に存在しているか否か、または、当該ユーザが装着した前記媒体を特定する情報が、前記ユーザ認証用のプロファイル情報に存在しているか否かを確認することにより、当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納部により前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであるか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金自動預け払い機。
  4. 前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを前記接近センサにより検知した時点で、当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納部により前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、当該ユーザが携行する前記携帯端末との間で近距離無線通信用として送受信する信号を制御して、前記携帯端末との間の相互認証を行うことにより、相互接続し、前記警告メッセージを送信することが可能な状態にあらかじめ設定しておく、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の現金自動預け払い機。
  5. 現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを検知した時点で、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して前記警告メッセージを送信する動作に先立って、前記近距離無線通信用のプロファイル情報に基づいて、当該ユーザが携行する前記携帯端末との間で近距離無線通信用として送受信する信号を制御して、前記携帯端末との間の相互認証を行うことにより、相互接続する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の現金自動預け払い機。
  6. 現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを検知した際に、当該ユーザが,前記ユーザプロファイル格納部にて前記プロファイル情報をまだ未登録のユーザであった場合、
    当該ユーザに関する前記プロファイル情報の登録を促すメッセージを出力する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の現金自動預け払い機。
  7. 前記プロファイル情報が未登録のユーザから、当該ユーザに関する前記プロファイル情報を登録する操作がなされた際に、該プロファイル情報を前記ユーザプロファイル格納部により登録する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の現金自動預け払い機。
  8. 前記プロファイル情報が未登録のユーザが、インターネット上に設置されているWebサーバまたは当該ユーザが所有する情報処理装置において当該ユーザに関するプロファイル情報を作成した場合、
    前記Webサーバまたは前記情報処理装置にて作成した該プロファイル情報を外部データとして入力し、入力した該外部データの形式を、取扱いが可能な形式である前記プロファイル情報の形式に変換した後、前記ユーザプロファイル格納部により登録する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の現金自動預け払い機。
  9. ユーザが現金取引用の媒体を装着して現金取引に関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)を行う現金自動預け払い機における取り忘れ防止方法であって、
    前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザが前記ATM操作後に離れていくことを検知する接近センシングステップと、
    ユーザが前記ATM操作を行った後、出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れて残置したままになっていることを検出する残置検出ステップと、
    ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証を行い、近距離無線通信を行う近距離無線通信ステップと、
    ユーザが出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納ステップと、
    を有し、
    現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを前記残置検出ステップおよび前記接近センシングステップにより検知した際に、
    当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納ステップにより前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信ステップにより、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して、取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する、
    ことを特徴とする、取り忘れ防止方法。
  10. ユーザが現金取引用の媒体を装着して現金取引に関するATM操作(ATM:Automatic Teller Machine)を行う現金自動預け払い機のコンピュータにより実行する、取り忘れ防止プログラムであって、
    前記ATM操作が可能になる位置までユーザが接近したことを検知し、かつ、当該ユーザが前記ATM操作後に離れていくことを検知する接近センシング工程と、
    ユーザが前記ATM操作を行った後、出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れて残置したままになっていることを検出する残置検出工程と、
    ユーザが携行する携帯端末との間で相互認証を行い、近距離無線通信を行う近距離無線通信工程と、
    ユーザが出金した現金や装着した前記媒体を取り忘れた場合に取り忘れがある旨の警告メッセージを近距離無線通信により受け取るために必要とする当該ユーザに関するプロファイル情報をあらかじめ登録するユーザプロファイル格納工程と、
    を有し、
    現金取引に関する前記ATM操作を行ったユーザが、出金した現金または装着した前記媒体を取り忘れたまま、離れていったことを前記残置検出工程および前記接近センシング工程により検知した際に、
    当該ユーザが前記ユーザプロファイル格納工程により前記プロファイル情報をあらかじめ登録済みのユーザであった場合には、前記近距離無線通信工程により、当該ユーザが携行する前記携帯端末に対して、取り忘れがある旨の前記警告メッセージを送信する、
    ことを特徴とする、取り忘れ防止プログラム。
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