JP2021046215A - ブリスターパック - Google Patents

ブリスターパック Download PDF

Info

Publication number
JP2021046215A
JP2021046215A JP2019168910A JP2019168910A JP2021046215A JP 2021046215 A JP2021046215 A JP 2021046215A JP 2019168910 A JP2019168910 A JP 2019168910A JP 2019168910 A JP2019168910 A JP 2019168910A JP 2021046215 A JP2021046215 A JP 2021046215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective sheet
blister pack
flange portion
layer
container body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019168910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7451909B2 (ja
Inventor
順也 岩崎
Junya Iwasaki
順也 岩崎
愛子 藤田
Aiko Fujita
愛子 藤田
将弘 長尾
Masahiro Nagao
将弘 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2019168910A priority Critical patent/JP7451909B2/ja
Publication of JP2021046215A publication Critical patent/JP2021046215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7451909B2 publication Critical patent/JP7451909B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 ブリスターパックから容器本体と保護シートを容易に剥離することが可能なブリスターパックを提供する。【解決手段】フランジ部12と収容部11aを備えた容器本体10と、収容部11aの開口を覆ってフランジ部12と接合された保護シート20と、を有するブリスターパックであって、フランジ部12と保護シート20の間には、接合軽減層23が形成されていることを特徴とするブリスターパック。接合軽減層23は、剥離ニスが塗布されることにより形成されていることを特徴とする。また、接合軽減層23は、所定のパターンが繰り返される態様で形成されていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、内容物を収容するための胴部と周縁にフランジ部を備えた容器本体と、容器本体の胴部を被覆しフランジ部で接合される保護シートとからなるブリスターパックに関する。
従来、プラスチックシートを内容物の形状に合わせて熱成形して形成した凹状の胴部と平坦なフランジ部を有する容器本体と、この容器本体の開口部を被覆してフランジ部で接着された保護シートからなるブリスターパックが用いられている。このようなブリスターパックは、歯ブラシ等のトイレタリー類、スティック糊、ホッチキス等の文房具類、注射針等の医療器具類、食品等の包装に広く用いられている。
ブリスターパックには、保存時には、簡単に開封せず、使用時には、容易に開封することが要求される。このような要求を満たす目的で開発されたブリスターパックも存在する(特許文献1参照)。特許文献1に記載のブリスターパックは、ブリスターのカバーシートとの接着がなされる外縁部に、カバーシートが接着しない溝が形成されている。
特開2010−120657号公報
しかしながら、上記従来のブリスターパックは、凹凸を生じる溝を形成しているため、ペン先など尖ったものを必要とする問題がある。そのため、手で容易に容器本体と容器本体を覆う保護シートを剥離可能なブリスターパックが望まれていた。
そこで、本発明は、容器本体と保護シートを容易に剥離することが可能なブリスターパックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、
フランジ部と収容部を備えた容器本体と、前記収容部の開口を覆って前記フランジ部と接合された保護シートと、を有するブリスターパックであって、
前記フランジ部と前記保護シートの間には、接合軽減層が形成されていることを特徴とするブリスターパックを提供する。
また、本発明のブリスターパックは、前記接合軽減層は、剥離ニスが塗布されることにより形成されていることを特徴とする。
また、本発明のブリスターパックは、前記接合軽減層は、所定のパターンが繰り返される態様で形成されていることを特徴とする。
また、本発明のブリスターパックは、前記所定のパターンは、当該パターンの一方の端部に向かって先窄まり形状であって、当該パターンの一方の端部が、前記保護シートの1つの隅に向かう方向に配置されてなることを特徴とする。
また、本発明のブリスターパックは、前記保護シートの1つの隅から所定の範囲には、前記フランジ部と接合されていない非接合部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明では、
フランジ部と収容部を備えた容器本体と、前記収容部の開口を覆って前記フランジ部と接合された保護シートと、を有するブリスターパックの製造方法であって、
前記フランジ部、前記保護シートの互いに対向する面には、それぞれシーラント層が形成されており、前記保護シートの前記フランジ部と対向する所定の位置に、前記保護シートの前記シーラント層に重ねて接合軽減層を形成するステップと、
前記フランジ部、前記保護シートの前記シーラント層を互いに対向させて接合するステップと、
を有することを特徴とするブリスターパックの製造方法を提供する。
本発明によれば、ブリスターパックから容器本体とシートを容易に剥離することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るブリスターパックの正面図である。 本発明の一実施形態に係るブリスターパックの背面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 剥離部材を塗布するパターンであるドットの直径と間隔の複数の例を示す図である。 変形例における図1の部分Bの拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<<ブリスターパックの構成>>
図1は本発明の一実施形態に係るブリスターパックの正面図である。図2は本発明の一実施形態に係るブリスターパックの背面図である。図3は図1におけるA−A線断面図である。図1〜図3に示すように本実施形態のブリスターパックは、内容物を収納するための胴部11と周縁にフランジ部12を備えた容器本体10と、容器本体10の胴部11の開口を被覆しフランジ部12で接合される保護シート20とからなる。胴部11が凹状に形成されていることにより、収容部11aを形成している。実際には、容器本体10の収容部11aには、内容物が収容されるが、説明の便宜上、図1〜図3では、内容物を収容しておらず、空のブリスターパックそのものを示している。容器本体10は吊り下げ孔25を上方に向けた際に略左右中央に内容物が収容される胴部11が形成され、周縁は平坦なフランジ部12と上部に吊り下げ孔25が形成された構成であり、保護シート20の一方の面である内面20aと容器本体10の胴部11の開口部側を対向させ、保護シート20の一方の面である内面20aと容器本体10のフランジ部12をヒートシールにより接合している。胴部11は、図1の正面図側から見ると凸状、空洞である収容部11a側から見ると凹状になっている。
図1の例では、保護シート20の形状は、略長方形状(正方形状を含む意味)である。容器本体10は、フランジ部12の外縁が、4隅に丸みを帯びた略長方形状(正方形状を含む意味)となっており、胴部11の外縁が、略楕円状となっている。保護シート20の外縁は、フランジ部12の外縁と一致するか、フランジ部12の外縁よりも外方に位置するように位置合わせされることが好ましい。本実施形態では、図3にも示すように、保護シート20の外縁と、フランジ部12の外縁が一致している。
実際には、ブリスターパックを正面から見た場合は、容器本体10、保護シート20に印刷された内容や、胴部11が透明である場合に、胴部11内の内容物が見えることになる。ただし、ここでは、説明の便宜上、容器本体10、胴部11、フランジ部12、保護シート20の外形(フランジ部12、保護シート20の外形は図1においては一致)と、接合軽減部26のドットパターンを模式的に示している。実際には、接合軽減部26のドットパターンは透明であることが多いため、視認することが困難な状態となっている。
図1に示すように、フランジ部12の大部分には、ドットパターンが配置された接合軽減部26が形成されている。接合軽減部26は、保護シート20の最内面に形成された接合軽減層23が位置する部分である。保護シート20の最内面に接合軽減層23が形成されていることにより、フランジ部12と保護シート20の接合の強度が弱まる。すなわち、剥離強度が軽減されるため、フランジ部12と保護シート20が剥離し易くなり、ブリスターパックの開封が容易となる。
接合軽減層23および接合軽減部26は、剥離インキ等の剥離を促進するための剥離部材を塗布することにより形成されている。具体的には、剥離部材を所定のパターンで塗布することにより形成されている。接合軽減部26においては、剥離部材が存在する箇所では、フランジ部12と保護シート20の接合の程度を軽減し、剥離部材が存在しない箇所では、フランジ部12と保護シート20の接合を強固にしている。剥離部材を塗布する所定のパターンとしては、様々な態様とすることができる。
本実施形態では、図1に示すように、ドットの繰り返しパターンで剥離部材を塗布している。これにより、所定のパターンとして所定の形状のドットが繰り返される態様で形成されている。図1の例では、各ドットの形状は直径d=2.0mmの円形状である。また、図1の例では、ドット間の隙間、すなわち隣り合うドットの端と端の間隔wは2.0mmとなっている。ドットの直径d、隣り合うドットの端と端の間隔wは、適宜定めることができる。図4は、剥離部材を塗布するパターンであるドットの直径と間隔の複数の例を示す図である。図4に示すように、直径dは0.3mm〜2.0mmの間で適宜変化させ、間隔w×wは、0.3×0.3mm〜2.0×2.0mmの間で適宜変化させた。間隔w×wは、保護シートの二次元x×y平面に塗布されるドットが縦方向yにおいても横方向xにおいても同じ間隔wだけ離れて配置されることを示している。
また、保護シート20の接合軽減部26以外の部分は、非接合部27となっている。非接合部27は、開封の取っ掛かりとなる部分であり、4隅のうちの1箇所に設けられている。図1の例では、円弧状の4隅のうち、左上の隅を含む範囲に形成されている。図1の例では、左上の隅に非接合部27が位置しているため、左上の隅において、フランジ部12と保護シート20が接合されていない。このため、左上の隅において、フランジ部12と保護シート20の間に指を入れて、フランジ部12、保護シート20それぞれを逆方向に引っ張ることにより、剥離を行い易くなる。
非接合部27の形状は、適宜定めることができるが、図1の例では、非接合部27の接合軽減部26側の境界が、中心が異なる2つの円弧を隣接して配置させた形状となっている。このような形状とすることにより、隅に向かって突出する位置に接合軽減部26の一端26aが存在することになる。このため、接合軽減部26の一端26aに剥離し易い部分ができることになり、容易に剥離することを可能とする。
図2は背面図であって保護シート20側から見た図である。背面側から見ると、容器本体10は保護シート20に隠され、保護シート20の外面20bのみを視認することができる。背面からは、吊り下げ孔25だけが見えることになる。なお、保護シート20の2つの面のいずれかまたは両方に印刷が施されることが通常であるが、図1、図2においては、説明の便宜上、印刷を省略した状態で示している。
図3は、図1のA−A線断面図である。図3に示すように容器本体10は、フランジ部12において、保護シート20と接合されている。なお、図3は、容器本体10の厚さ、保護シート20の厚さは、保護シート20の面方向に対して誇張して示している。
容器本体10を形成する積層シートの層構成について説明する。容器本体10を形成する積層シートは、少なくとも基材層とシーラント層を有している。基材層は、外面側、すなわち保護シート20に接する側と反対側に形成されている。また、シーラント層は、内面側、すなわち保護シート20に接する側に形成されている。基材層とシーラント層以外にも、水蒸気、ガス等に対するバリア性を有する層を備えていてもよい。このようなバリア性を備えた層は、基材層とシーラント層の間に設けられることが多い。また、基材層は必要に応じて複数層備えていてもよい。また、基材層にバリア性を持たせるため、基材層に金属や無機物等を蒸着したものを用いるようにしてもよい。基材層、シーラント層、バリア性を備えた層等は、接着剤を用いたドライラミネート、接着性の熱可塑性樹脂を用いた押出しラミネート等を用いて積層することができる。
容器本体10を形成する積層シートの基材層としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等から適宜選択して用いることができる。また、シーラント層としては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、その他等の樹脂の1種ないしそれ以上からなる樹脂を使用することができる。
保護シート20の層構成について説明する。保護シート20も、容器本体10を形成するシートと同様、少なくとも基材層とシーラント層を有している。基材層は、外面側すなわち容器本体と反対側に形成されている。また、シーラント層は、内面側すなわち容器本体に接する側に形成されている。基材層とシーラント層以外にも、水蒸気、ガス等に対するバリア性を有する層を備えていてもよい。このようなバリア性を備えた層は、基材層とシーラント層の間に設けられることが多い。また、基材層は必要に応じて複数層備えていてもよい。また、基材層にバリア性を持たせるため、基材層に金属や無機物等を蒸着したものを用いるようにしてもよい。基材層、シーラント層、バリア性を備えた層等は、接着剤を用いたドライラミネート、接着性の熱可塑性樹脂を用いた押出しラミネート等を用いて積層することができる。
保護シート20の基材層としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系のフィルムを用いることができる。ポリエチレン(PE)としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)等を用いることができる。基材層は、耐内容物性を高める機能を備えるとともに、保護シート20の剛性保持を担っている。シーラント層として用いられるポリオレフィン系のフィルムと同一のものを用いてもよい。
保護シート20のシーラント層としては、容器本体10を形成するシートの基材層と同様、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、その他等の樹脂の1種ないしそれ以上からなる樹脂を使用することができる。
保護シート20の厚さは、20μm以上200μm以下であることが好ましく、50μm以上100μm以下であることがより好ましい。保護シート20の厚さが下限に満たない場合は、容器本体10を支持するための保護シートとしての強度が弱くなり、保護シート20の厚さが上限を超える場合は、無駄に材料コストが高まるためである。保護シート20の最内面であるシーラント層には、剥離ニス等の剥離部材が塗布され、容器本体との接合の程度を軽減する接合軽減層が形成されることになる。
<<製造方法>>
本実施形態に係るブリスターパックの製造方法について説明する。最初に、ブリスターパック用の保護シート20の製造から説明する。本実施形態では、保護シート20を、基材層とシーラント層の間に中間層を設けた構成としている。まず、中間層の外面に対して、グラビア印刷、オフセット印刷等により広告・商品説明等の印刷を行う。これにより、中間層の外面に印刷層が形成される。続いて、印刷層の外面に、基材層がドライラミネート(DL)にて接合される。次に、中間層の内面、すなわち印刷層が形成されていない側の面に、シーラント層がドライラミネートにて接合される。さらに、最内面であるシーラント層に重ねて剥離インキを塗布する。
ここまで、複数の製品に対応するブリスターパック用の保護シート20が多面付けされた状態で製造することもできる。そして、多面付けされた状態で、製品の充填を行う業者に出荷することもできる。多面付けされた状態から、トムソン刃を用いて、製品個体ごとの保護シート20になるように型抜きを行う。この結果、各ブリスターパック用の保護シートが形成される。
次に、容器本体10の製造について説明する。まず、容器本体10を形成する積層シートの製造を行う。具体的には、まず、基材層の内面に対して、グラビア印刷、オフセット印刷等により広告・商品説明等の印刷を行う。これにより、基材層の内面に印刷層が形成される。続いて、印刷層の内面に、シーラント層がドライラミネートにて接合される。このようにして、基材層とシーラント層を備えた容器本体10形成用の積層シートが得られる。
次に、容器本体10形成用の積層シートに対して真空成形等の熱成形を行うことにより、収容部11aを構成する胴部11とフランジ部12を備えた容器本体10を作製する。フランジ部12の一端は、開封の際に摘めるように、保護シート20と接合しない状態としておくことが好ましい。そのため、成形を行う際、フランジ部12の一端が胴部11側に反るように形成しておく。
容器本体10の収容部11aに内容物を収容した後、保護シート20の内面20a側を容器本体10と対向させて胴部11を被覆し、容器本体10と保護シート20の位置合わせをして保護シート20を容器本体10の上に載置し、保護シート20と容器本体10のフランジ部12とを熱溶着(ヒートシール)する。容器本体10、保護シート20のそれぞれ対向する内面側には、それぞれシーラント層が形成されているので容器本体10と保護シート20の対向面どうしを熱溶着することが可能となる。さらに、吊り下げ孔25となる貫通孔をフランジ部12と保護シート20に形成する。以上のようにして内容物を収容したブリスターパックが完成する。すなわち、図1〜図3に示したブリスターパックに内容物を収容した製品が得られる。
すなわち、フランジ部12と収容部11aを備えた容器本体10と、収容部11aの開口を覆ってフランジ部12と接合された保護シート20と、を有するブリスターパックの製造方法は、フランジ部12、保護シート20の互いに対向する面には、それぞれシーラント層が形成されており、保護シート20のフランジ部12と対向する所定の位置に、保護シート20のシーラント層に重ねて接合軽減層23を形成するステップと、フランジ部12、保護シート20のシーラント層を互いに対向させて接合するステップと、を有することになる。
上述のように、接合軽減部26において剥離部材を塗布する所定のパターンとしては、様々な態様とすることができる。図1では、ドットパターンを円形とした例について示したが、ここでは、異なる形状のドットパターンの変形例について説明する。図5は、変形例における図1の部分Bの拡大図である。図5の例では、ドットの形状が、三角形状である。そして、三角形の1点が非接合部27を有する隅に向いている。より詳細には、保護シート20の左上隅と右下隅を結ぶ一点鎖線で示す対角線C上の三角形状のドットの1点が、左上方向に位置し、当該1点に対向する1辺が、対角線Cと直交するように、配置される。なお、対角線Cは実際に形成されている線ではなく、説明の便宜上示した線である。そして、当該対角線C上以外に配置される全てのドットも同じ向きとなるように配置する。すなわち、上記所定のパターンは、当該パターンの一方の端部に向かって先窄まり形状(図の例では三角形)であって、当該パターンの一方の端部が、保護シート20の1つの端部(隅)に向かう方向に配置されてなる。このため、非接合部27を有する隅から見た場合、接合軽減部26において、接合強度が徐々に弱まるようにドットパターンが形成されることになる。したがって、非接合部27を有する隅から剥離した際、接合軽減部26における剥離も容易に行うことが可能となる。
<<実施例1>>
保護シート20として、基材層、中間層、シーラント層を含む積層シートを用いた。基材層として厚み30μmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、中間層として厚み12μmの透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、シーラント層として厚み30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。保護シート20の作成として、まず、中間層となる厚みが12μmの透明蒸着PETフィルムの外面側にグラビア印刷にて印刷層を形成した。続いて、印刷層の外面において、接着剤を用いたドライラミネートにより、基材層となる厚み30μmのOPPフィルムを貼り合わせた。さらに、中間層の内面において、接着剤を用いたドライラミネートにより、シーラント層となる厚み30μmのLLDPEフィルムを貼り合わせた。そして、最内面であるシーラント層に重ねて剥離部材として剥離ニス(剥離インキ)を塗布した。剥離ニスとしては、DIC社製「EOPニス」を用いた。
容器本体10を形成する積層シートとして、基材層、シーラント層を含む積層シートを用いた。基材層として厚み16μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、シーラント層として厚み100μmのイージーピールシーラントフィルムを用いた。イージーピールシーラントフィルムとしては、三菱樹脂社製「ダイアミロン(登録商標)」を用いた。ダイアミロンの構成は、EVOH/ONY/EPの積層構造となっている。容器本体10を形成する積層シートの作成として、まず、基材層となる厚みが16μmのPETフィルムの内面側にグラビア印刷にて印刷層を形成した。続いて、印刷層の内面において、接着剤を用いたドライラミネートにより、シーラント層となる厚み100μmのイージーピールシーラントフィルムを貼り合わせた。
その後、容器本体10を形成する積層シートに対して、別途真空成型により容器本体10を成形し、容器本体10の収容部11aに内容物を収容した。その後、ヒートシールにより容器本体10のフランジ部12をヒートシールにより接合し、内容物を収容したブリスターパックが得られた。
<<実施例2>>
容器本体10を形成する積層シートとして、基材層、シーラント層を含む積層シートを用いた。基材層として厚み30μmの二軸延伸ナイロンフィルム、シーラント層として厚み40μmの無延伸ナイロンフィルムフィルムを用いた。このような積層シートを、容器本体10を形成する積層シートとして用いた以外は、実施例1と同様にして、容器本体10を生成し、ブリスターパックを得た。
実施例1、2のブリスターパックにおいて、非接合部27のフランジ部12と保護シート20の間に指を入れて、フランジ部12、保護シート20を互いに逆方向に引っ張って剥離したところ、特別大きな力を入れなくても、接合軽減部26において、接合されていたフランジ部12と保護シート20が剥離した。これにより、収容部11aに収容されている製品を容易に取り出すことができた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、接合軽減層23を保護シート20側に形成して、容器本体10と接合するようにしたが、容器本体10の最内面のシーラント層に重ねて接合軽減層23を形成し、保護シート20と接合するようにしてもよい。
10・・・容器本体
11・・・胴部
11a・・・収容部
12・・・フランジ部
20・・・保護シート
20a・・・保護シートの内面
20b・・・保護シートの外面
23・・・接合軽減層
25・・・吊り下げ孔
26・・・接合軽減部
26a・・・接合軽減部の一端
27・・・非接合部

Claims (6)

  1. フランジ部と収容部を備えた容器本体と、前記収容部の開口を覆って前記フランジ部と接合された保護シートと、を有するブリスターパックであって、
    前記フランジ部と前記保護シートの間には、接合軽減層が形成されていることを特徴とするブリスターパック。
  2. 前記接合軽減層は、剥離ニスが塗布されることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブリスターパック。
  3. 前記接合軽減層は、所定のパターンが繰り返される態様で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブリスターパック。
  4. 前記所定のパターンは、当該パターンの一方の端部に向かって先窄まり形状であって、当該パターンの一方の端部が、前記保護シートの1つの隅に向かう方向に配置されてなることを特徴とする請求項3に記載のブリスターパック。
  5. 前記保護シートの1つの隅から所定の範囲には、前記フランジ部と接合されていない非接合部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブリスターパック。
  6. フランジ部と収容部を備えた容器本体と、前記収容部の開口を覆って前記フランジ部と接合された保護シートと、を有するブリスターパックの製造方法であって、
    前記フランジ部、前記保護シートの互いに対向する面には、それぞれシーラント層が形成されており、前記保護シートの前記フランジ部と対向する所定の位置に、前記保護シートの前記シーラント層に重ねて接合軽減層を形成するステップと、
    前記フランジ部、前記保護シートの前記シーラント層を互いに対向させて接合するステップと、
    を有することを特徴とするブリスターパックの製造方法。
JP2019168910A 2019-09-18 2019-09-18 ブリスターパック Active JP7451909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019168910A JP7451909B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 ブリスターパック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019168910A JP7451909B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 ブリスターパック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021046215A true JP2021046215A (ja) 2021-03-25
JP7451909B2 JP7451909B2 (ja) 2024-03-19

Family

ID=74877612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019168910A Active JP7451909B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 ブリスターパック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7451909B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7359494B2 (ja) 2021-06-15 2023-10-11 トタニ技研工業株式会社 製袋機、製袋方法、および、袋

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4270815B2 (ja) 2002-06-27 2009-06-03 大日本印刷株式会社 再封可能なブリスター容器
JP2004083083A (ja) 2002-08-28 2004-03-18 Umeda Shinku Hoso Kk 包装容器とその接着方法
KR200419375Y1 (ko) 2006-04-04 2006-06-20 주식회사 태평양 덮개의 박리가 용이한 블리스터 패키지

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7359494B2 (ja) 2021-06-15 2023-10-11 トタニ技研工業株式会社 製袋機、製袋方法、および、袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP7451909B2 (ja) 2024-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014061651A1 (ja) 積層フィルムおよび包装容器
JP7451909B2 (ja) ブリスターパック
JP5774270B2 (ja) 積層体およびそれを用いたチューブ容器
JP6051576B2 (ja) ラミネートチューブ容器、及びその製造方法
JP5659653B2 (ja) 包装済食品の製造方法
JP2009286488A (ja) 紙容器
CN110088006B (zh) 筒状容器及其制造方法
JP7040014B2 (ja) ブリスターパックおよびブリスターパックの製造方法
WO2022181529A1 (ja) 金属ラミネート包材、成形容器、包装体
CN217731336U (zh) 一种防揭开帽体基材、帽体及胶帽结构
JP6756113B2 (ja) 蓋付容器
JPWO2015087798A1 (ja) 包装体および包装体の製造方法
JP2014088215A (ja) カップ型紙容器
JP2019189238A (ja) チューブ容器用包材およびチューブ容器
JP7478489B1 (ja) 容器用蓋材
CN114867665B (zh) 包装容器及其制造方法和再利用方法
JP7022368B2 (ja) チューブ容器用包材およびチューブ容器
JP7073743B2 (ja) ブリスターパック用台紙およびブリスターパック
JP6327444B2 (ja) 包装袋及びそれを用いた包装体
JP6938862B2 (ja) 複合容器およびその包装体の製造方法
JP6953880B2 (ja) 自立性包装袋
JP2017149461A (ja) 蓋付容器
JP2013133114A (ja) ボトル容器
JP6859596B2 (ja) デジタル印刷が施された液体用紙容器の製造方法、ならびにデジタル印刷が施された胴部材を用いる円筒型形状容器の製造方法
JP2016177158A (ja) 熱収縮性ラベル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7451909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150