JP2021044367A - フォトトランジスタおよび電子機器 - Google Patents

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新平 小野
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Abstract

【課題】デバイスの特性を向上させることが可能なフォトトランジスタ等を提供する。【解決手段】フォトトランジスタ1は、ゲート電極11を有する半導体基板10と、この半導体基板10上に形成された絶縁膜12と、この絶縁膜12上において互いに離間配置された電極15a,15b(ソース電極およびドレイン電極)と、これらの電極15a,15bの間に配置されていると共に、電極15a,15bの間に流れるドレイン電流(光電流)Idの経路となる量子ドット層14と、を備えている。量子ドット層14は、コア・シェル型により構成された複数の量子ドット141と、これら複数の量子ドット141の間に分散配置された導電性イオン142と、を有している。【選択図】図1

Description

本開示は、量子ドットを用いたフォトトランジスタ、および、そのようなフォトトランジスタを備えた電子機器に関する。
量子ドットを用いたフォトトランジスタ(光トランジスタ)としては、例えば非特許文献1に開示されているものが挙げられる。この非特許文献1のフォトトランジスタでは、DPP−DTTを用いた有機半導体層上に量子ドット層が配置されており、その有機半導体層内に、ドレイン電流(光電流)が流れるようになっている。
Zou et al., Adv. Optical Mater. (2018)1800324
ところで、このようなフォトトランジスタでは一般に、そのデバイスの特性を向上させることが求められている。デバイスの特性を向上させることが可能なフォトトランジスタ、および、そのようなフォトトランジスタを備えた電子機器を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタは、ゲート電極を有する半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上において互いに離間配置されたソース電極およびドレイン電極と、これらのソース電極とドレイン電極との間に配置されていると共に、ソース電極とドレイン電極との間に流れる光電流としてのドレイン電流の経路となる量子ドット層とを備えたものである。この量子ドット層は、コア・シェル型により構成された複数の量子ドットと、これら複数の量子ドットの間に分散配置された導電性イオンとを有している。
本開示の一実施の形態に係る電子機器は、1または複数の上記本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタを備えたものである。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタおよび電子機器では、光電流(ドレイン電流)の経路となる量子ドット層に、コア・シェル型の複数の量子ドットと、これら複数の量子ドットの間に分散配置された導電性イオンとが、設けられている。これにより、光が照射されている明状態において、光が照射されていない暗状態と比べ、電子の移動度が大幅に増大する結果、明状態と暗状態とでの光電流値の差も、大幅に増大することになる。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタでは、このフォトトランジスタにおいて検出可能な光の波長範囲が、上記量子ドット層におけるエネルギー準位構造に応じて、選択的に設定されるようになっていてもよい。そのようにした場合、フォトトランジスタにおいて検出可能な光の波長範囲が、そのようなエネルギー準位構造に応じて、任意に調整可能となる。その結果、デバイスを使用する際の利便性の向上が図られる。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタでは、上記量子ドット層の膜厚を、例えば、22nm以上かつ175nm以下の範囲内の値としてもよい。そのようにした場合、明状態と暗状態とでの光電流値の差が、特に増大するため、デバイスの特性が更に向上する。また、この場合において、上記量子ドット層の膜厚を、例えば75nmとしてもよい。そのようにした場合、明状態と暗状態とでの光電流値の差が、最大限に増大するため、デバイスの特性がより一層向上する。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタでは、上記量子ドット層に対して所定の光が照射されている明状態の際の上記ドレイン電流を、Id(L)とすると共に、上記量子ドット層に対して所定の光が照射されていない暗状態の際の上記ドレイン電流を、Id(D)とした場合に、(上記Id(L)/上記Id(D))の値が、105よりも大きくなっているようにしてもよい。そのようにした場合、デバイス(フォトトランジスタ)の特性が、実際に向上することになる。
なお、上記コア・シェル型の上記量子ドットにおいて、上記コアとしては、例えばCdSeを用いて構成されると共に、上記シェルとしては、例えばCdSを用いて構成される。また、上記導電性イオンとしては、例えば、Cdイオン(Cd2+)が挙げられる。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタおよび電子機器によれば、光電流(ドレイン電流)の経路となる量子ドット層に、コア・シェル型の複数の量子ドットと、これら複数の量子ドットの間に分散配置された導電性イオンとを設けるようにしたので、明状態と暗状態とでの光電流値の差を、大幅に増大させることができる。よって、デバイス(フォトトランジスタ)の特性を向上させることが可能となる。
本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタの全体構成例を模式的に表す斜視図である。 図1に示した量子ドットの詳細構成例を表す模式図である。 図1に示した量子ドット層の形成方法の一例を工程順に表す流れ図である。 暗状態および明状態におけるフォトトランジスタの動作例を説明するための模式図である。 暗状態および明状態におけるフォトトランジスタの特性例を表す模式図である。 本開示の実施例に係るフォトトランジスタの特性例を表す図である。 本開示の実施例に係るフォトトランジスタの他の特性例を表す図である。 本開示の実施例に係るフォトトランジスタの他の特性例を表す図である。 本開示の実施例に係るフォトトランジスタの他の特性例を表す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(コア・シェル型の量子ドットを用いたフォトトランジスタの構成例)
2.適用例(フォトトランジスタの電子機器への適用例)
3.変形例
<1.実施の形態>
[フォトトランジスタの全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係るフォトトランジスタ(フォトトランジスタ1)の全体構成例を、模式的に斜視図で表したものである。このフォトトランジスタ1は、詳細は後述するが、所定の波長領域の光を検出可能な、電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor)である。
フォトトランジスタ1は、図1に示したように、ゲート電極11を有する半導体基板10と、絶縁膜12と、自己組織化単分子膜13と、量子ドット層14と、一対の電極15a,15bとを備えている。
(半導体基板10,ゲート電極11)
半導体基板10は、各種の半導体を用いた基板である。このような半導体基板10としては、例えば、n型のSi(シリコン)基板等が挙げられる。
ゲート電極11は、図1の例では上記したように、半導体基板10に設けられており、バックゲート電極として機能するようになっている。ただし、ゲート電極11としては、そのようなバックゲート電極には限られず、他の構造であってもよい。このようなゲート電極11には、図1に示したように、グランド(および後述するソース電極としての電極15a)との間に、所定のゲート電圧Vgが印加されるようになっている。
(絶縁膜12,自己組織化単分子膜13)
絶縁膜12は、図1に示したように、半導体基板10上に形成されている。この絶縁膜12は、例えば、SiO2(二酸化ケイ素)等の絶縁材料により構成されており、絶縁膜12の膜厚は、一例として500nm程度が挙げられる。
自己組織化単分子膜13は、図1に示したように、絶縁膜12上における電極15a,15bの間の領域に形成されている。この自己組織化単分子膜13は、いわゆるSAM(Self-Assembled Monolayer)と呼ばれる膜であり、例えばSi基板からなる半導体基板10の表面を再構成するようになっている。このような自己組織化単分子膜13は、例えば、n-オクタデシルホスホン酸,ビス(トリメチルシリル)アミン,1H,1H,2H,2H- ハ゜ーフルオロテ゛シルトリエトキシシラン等の材料により構成されており、自己組織化単分子膜13の膜厚は、一例として10nm程度が挙げられる。
(量子ドット層14)
量子ドット層14は、図1に示したように、自己組織化単分子膜13上における電極15a,15bの間の領域に形成されている。この量子ドット層14は、詳細は後述するが、電極15a,15b(後述するソース電極およびドレイン電極)の間に流れる、光電流としてのドレイン電流Idの経路(電流経路)となる層である。なお、この量子ドット層14の膜厚dとしては、詳細は後述するが、例えば、22nm〜175nmの範囲内の値(22nm≦d≦175nm)が挙げられる。
このような量子ドット層14は、図1に示したように、複数の量子ドット141および複数の導電性イオン142を有している。
量子ドット141は、量子ドット層14内において分散配置されており、後述するコア(core)・シェル(shell)型により構成されている。なお、このような量子ドット141の詳細構成例については、後述する(図2)。
導電性イオン142は、図1に示したように、複数の量子ドット141の間に分散配置されている。この導電性イオン142としては、例えば、カドミウムイオン(Cd2+)等の金属イオンが挙げられる。
(電極15a,15b)
電極15a,15bは、図1に示したように、絶縁膜12上において自己組織化単分子膜13および量子ドット層14を挟み込むようにして、互いに離間配置されている。図1の例では、電極15aはグランド(接地)に接続されており、電極15a,15bの間には、所定のドレイン電圧Vdsが印加されるようになっている。つまり、図1の例では、電極15aはソース電極として機能し、電極15bはドレイン電極として機能するようになっている。
このような電極15a,15bはそれぞれ、例えば各種の金属材料等により構成されており、一例としては、Au(金)およびCr(クロム)の2層構造の電極が挙げられる。また、その場合におけるAu層およびCr層の膜厚としては、一例として、(Au/Cr)=(17nm/3nm)が挙げられる。
なお、電極15aは、本開示における「ソース電極」の一具体例に対応し、電極15bは、本開示における「ドレイン電極」の一具体例に対応している。
[量子ドット141の詳細構成]
次いで、図2,図3を参照して、前述した量子ドット141(および量子ドット層14)の詳細構成例について説明する。
図2(A),図2(B)は、量子ドット141の詳細構成例を、模式的に表したものである。
図2(A)に示したように、量子ドット141は、コア・シェル型により構成された量子ドットであり、コア21、シェル22およびリガンド(Ligand)23を有している。
コア21は、図2(A)に示したように、量子ドット141の中心部分に配置された球状部分である。このコア21は、例えば各種の半導体材料を用いて構成されており、一例としては、化合物半導体であるCdSe(セレン化カドミウム)が挙げられる。
シェル22は、図2(A)に示したように、コア21の周囲を覆う膜状部分である。このシェル22もまた、例えば各種の半導体材料を用いて構成されており、一例としては、化合物半導体であるCdS(硫化カドミウム)が挙げられる。
リガンド23は、図2(A)に示したように、シェル22の周囲を覆うように配置されている。このリガンド23は、例えば各種の絶縁体材料により構成されており、一例としては、チオシアン酸塩(S−C≡N)が挙げられる。
なお、このような量子ドット141における、コア21、シェル22およびリガンド23の各部分の位置に対応するエネルギー準位は、例えば図2(B),図2(C)に示したようになっている。すなわち、コア21のエネルギー準位と比べて、シェル22のエネルギー準位のほうが高くなっていると共に、シェル22のエネルギー準位と比べて、リガンド23のエネルギー準位のほうが高くなっている。つまり、この量子ドット141では、いわゆる量子井戸構造が実現されている。
[量子ドット層14の形成方法]
ここで、このようなコア・シェル型の量子ドット141と、前述した導電性イオン142とを有する量子ドット層14は、例えば、図3に示したようにして形成することができる。図3(A)〜図3(C)は、量子ドット層14の形成方法の一例を、工程順に流れ図で表したものである。
まず、図3(A)に示したように、前述したコア・シェル構造(コア21、シェル22およびリガンド23)を有する量子ドット141が分散配置された、量子ドット膜を成膜する。
次いで、図3(B)に示したように、このようにして成膜された量子ドット膜において、リガンド交換の処理を行う。これにより、量子ドット膜内において、量子ドット141同士の間隔が狭くなる。
続いて、図3(C)に示したように、量子ドット膜において所定の表面修飾および充填の処理を行うことで、前述した導電性イオン142を、その量子ドット膜に添加させる。
そして、図3中の破線の矢印で示したように、図3(A)〜図3(C)の形成工程を、適宜繰り返すようにする。以上により、図1,図2に示した量子ドット層14が完成する。
[動作および作用・効果]
次に、図1〜図3に加えて、図4〜図9を参照して、本実施の形態のフォトトランジスタ1における動作、作用および効果について、詳細に説明する。
(A.動作)
図4は、暗状態および明状態における本実施の形態のフォトトランジスタ1の動作例を、模式的に表したものである。また、図5は、暗状態および明状態におけるフォトトランジスタの特性例(ゲート電圧Vgとドレイン電流Idとの対応関係の例)を、模式的に表したものである。なお、図5(A),図5(B)はそれぞれ、一般的なフォトトランジスタにおける特性例を示し、図5(C)は、本実施の形態のフォトトランジスタ1における特性例を示している。
まず、図4(A)に示した暗状態では、後述する所定の光(照射光Lin)が、フォトトランジスタ1に照射されていない。したがってこの暗状態では、フォトトランジスタ1内の半導体層(量子ドット層14)において、所定のエネルギー障壁(例えば量子井戸構造におけるエネルギーギャップ等)を、電子eが乗り越えることができない状態となっている(矢印P11参照)。その結果、このような暗状態では、フォトトランジスタ1におけるソース電極とドレイン電極との間(電極15a,15bの間)には、光電流としてのドレイン電流Idが流れない状態となっている。
一方、図4(B)に示した明状態では、外部からの照射光(入射光)Linが、フォトトランジスタ1に照射されている。したがってこの暗状態では、フォトトランジスタ1内の半導体層(量子ドット層14)において、照射光Linの光エネルギーの分だけ、電子eが励起されることから(矢印P12参照)、この励起された電子eは、上記したエネルギー障壁を乗り越えることが可能となっている(矢印P13参照)。その結果、このような明状態では、フォトトランジスタ1におけるソース電極とドレイン電極との間(電極15a,15bの間)に、光電流としてのドレイン電流Idが流れることになる。
そして、このような暗状態と明状態とでの光電流(ドレイン電流Id)の変化(光電流のオン状態とオフ状態との差分)を検出することで、例えば、本実施の形態のフォトトランジスタ1を光センサとして利用することが可能となる。
ちなみに、本実施の形態のフォトトランジスタ1において、例えば、以下のような構造となっていてもよい。すなわち、このフォトトランジスタ1において検出可能な光(上記した照射光Lin)の波長範囲が、前述した量子ドット層14におけるエネルギー準位構造(図2(B),図2(C)参照)に応じて、選択的に設定されるようにしてもよい。具体的には、例えば長波長側の波長領域(赤外領域や赤色領域)の照射光Linを検出可能とする場合には、量子ドット層14におけるエネルギーギャップを、比較的小さく設定する必要がある。一方、短波長側の波長領域(紫外領域や青色領域など)の照射光Linを検出可能とする場合には、量子ドット層14におけるエネルギーギャップを、比較的大きく設定してもよいことになる。
ここで、図5(A)に示した(一般的なフォトトランジスタの)特性例では、上記した暗状態の特性G11と、上記した明状態の特性G12とがそれぞれ、以下のようになっている。すなわち、特性G11,G12ではそれぞれ、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vth11,Vth12以上となると、ゲート電圧Vgの増加に応じてドレイン電流Idが、大幅に増加していくことになる。また、この図5(A)の例では、暗状態(特性G11)から明状態(特性G12)へと切り替わると(破線の矢印P21参照)、ドレイン電流Idが、ほぼ一律的に増大している。
また、図5(B)に示した特性例(高移動度の半導体を用いたフォトトランジスタの例)では、暗状態の特性G21と明状態の特性G22とがそれぞれ、以下のようになっている。すなわち、この場合においても、特性G21,G22ではそれぞれ、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vth21,Vth22以上となると、ゲート電圧Vgの増加に応じてドレイン電流Idが、大幅に増加していくことになる。また、この図5(B)の例においても、暗状態(特性G21)から明状態(特性G22)へと切り替わると(破線の矢印P22参照)、ドレイン電流Idが、ほぼ一律的に増大している。ただし、この図5(B)の例では、上記したように高移動度の半導体が用いられていることから、Vg≧Vth21,Vg≧Vth22の場合におけるドレイン電流Idの傾きが、図5(A)の例と比べ、急峻となっている。
一方、図5(C)に示した特性例(本実施の形態のフォトトランジスタ1の例)では、暗状態の特性G31と明状態の特性G32とがそれぞれ、以下のようになっている。すなわち、まず、明状態の特性G32では、図5(A),図5(B)の場合と同様に、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vth32以上となると、ゲート電圧Vgの増加に応じてドレイン電流Idが、大幅に増加していくことになる。これに対して、暗状態の特性G31では、ゲート電圧Vgの変化によらず、ドレイン電流Idがほぼ一定の値(≒0)となっている。これは、例えば、暗状態における閾値電圧が、明状態における閾値電圧Vth32と比べ、大幅に高い電圧となっているからである。言い換えると、この図5(C)の例では、暗状態においては、ドレイン電流Idが非常に流れにくい状態になっていると言える。したがって、この図5(C)の例では、暗状態(特性G31)から明状態(特性G32)へと切り替わると(破線の矢印P23参照)、特にゲート電圧Vgが比較的に高い電圧範囲において、ドレイン電流Idの増大幅が、図5(A),図5(B)の例と比較しても非常に大きなものとなる。
これらのことから、フォトトランジスタにおける光応答性(暗状態と明状態とでの光電流(ドレイン電流Id)の変化量)を考慮すると、上記した図5(A)〜図5(C)の例のうちでは、図5(C)の例が、最も理想的な光応答性の例であると言える。これは上記したように、図5(C)の例では、フォトトランジスタにおける明状態と暗状態とでの光電流値(ドレイン電流Idの値)の差が、最も大きいからである。
ところで、量子ドットを用いた従来のフォトトランジスタでは、例えば前述した非特許文献1のフォトトランジスタのように、量子ドット層ではなく、別の半導体層(有機半導体層など)内に、光電流としてのドレイン電流が流れるようになっている。このような従来のフォトトランジスタでは、例えば上記した図5(A)または図5(B)に示したような特性となることから、デバイス(フォトトランジスタ)の特性(光応答性)が、不十分なものとなっている。
(B.作用・効果)
これに対して、本実施の形態のフォトトランジスタ1では、コア・シェル型の量子ドットでは、量子ドットの中でも、特に電流が非常に流れにくい(例えば上記した図5(C)中の特性G31のように、閾値電圧が非常に高い値を示す)ことに着目して、以下のようにしている。すなわち、上記した従来のフォトトランジスタとは異なり、コア・シェル型の量子ドット141を用いた量子ドット層14を、光電流としてのドレイン電流Idの流れる経路に設定するとともに、量子ドット層14内での電流経路となり得る導電性イオン142を、この量子ドット層14内で分散配置させるようにしている。
具体的には、このフォトトランジスタ1では、図1,図2に示したように、光電流(ドレイン電流Id)の経路となる量子ドット層14に、コア・シェル型の複数の量子ドット141と、これら複数の量子ドット141の間に分散配置された導電性イオン142とが、設けられている。
これによりフォトトランジスタ1では、例えば以下詳述するように、量子ドット層14に対して照射光Linが照射されている明状態において、量子ドット層14に対して照射光Linが照射されていない暗状態と比べ、電子eの移動度μが大幅に増大する。その結果、このフォトトランジスタ1では、明状態と暗状態とでの光電流値(ドレイン電流Idの値)の差も、従来のフォトトランジスタの場合と比べ、大幅に増大することになる(例えば前述した図5(C)の例を参照)。
(実施例)
ここで、図6〜図9を参照して、本実施の形態の実施例に係るフォトトランジスタ1の各種特性例について、詳細に説明する。
図6は、量子ドット層14の膜厚d=175nmの場合における、フォトトランジスタ1でのゲート電圧Vgとドレイン電流Idとの対応関係の一例と、ドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idとの対応関係の一例とを、それぞれ示したものである。なお、図6中に示した「No Cd2+」の場合の特性例は、前述した導電性イオン142の一例としてのカドミウムイオン(Cd2+)を、量子ドット層内に分散配置させないようにした、比較例に対応している。
この図6に示した特性例では、導電性イオン142が量子ドット層内に分散配置されていない比較例では、ゲート電圧Vgやドレイン電圧Vdsを比較的高く設定しても、ドレイン電流Idがほとんど流れないことが分かる。これは、前述したように、コア・シェル型の量子ドット141では電流が非常に流れにくいのと、量子ドット層内での電流経路となり得る導電性イオン142が分散配置されていないからであると、推測される。これに対して、導電性イオン142が量子ドット層14内に分散配置されている実施例では、比較例と比べて低い値のゲート電圧Vgやドレイン電圧Vdsの場合でも、比較的に大きなドレイン電流Idが流れていることが分かる。これは、比較例の場合とは異なり、量子ドット層14内での電流経路となり得る導電性イオン142が、量子ドット層14内に分散配置されているためであると、推測される。
図7は、前述した暗状態および明状態におけるフォトトランジスタ1の特性例(ゲート電圧Vgとドレイン電流Idとの対応関係の例)を、示したものである。具体的には、図7(A),図7(B),図7(C)ではそれぞれ、量子ドット層14の膜厚d=約22nm,約75nm,約175nmの場合(前述した膜厚dの範囲の一例である、22nm≦d≦175nmを参照)について、そのような特性例を示している。なお、これらの図7(A)〜図7(C)ではいずれも、ドレイン電圧Vds=15Vの場合の特性例であると共に、明状態の際の照射光Linの一例として、紫外光(UV光)が用いられている。
これらの図7(A)〜図7(C)に示した特性例ではいずれも、前述した図5(C)の例と同様に、暗状態ではドレイン電流Id≒0となっていると共に、明状態と暗状態とでの光電流値(ドレイン電流Idの値)の差が、非常に大きくなっている。また、量子ドット層14の膜厚dの値が大きくなるのに従って(図7(A)〜図7(C)の順に)、明状態におけるドレイン電流Idの値も、次第に大きくなっていることが分かる。
図8(A)は、量子ドット層14の膜厚dと、明状態の際のドレイン電流Id(L)(ゲート電圧Vg=0V,ドレイン電圧Vds=15Vの場合)との対応関係の一例を、示したものである。また、図8(B)は、量子ドット層14の膜厚dと、明状態の際の電子eの移動度μ(L)および暗状態の際の電子eの移動度μ(D)との対応関係の一例を、示したものである。
図8(A)に示した特性例では、量子ドット層14の膜厚dが大きくなるのに従って、明状態の際の光電流としてのドレイン電流Id(L)の値が、ほぼ線形的に増加していることが分かる。また、図8(B)に示した特性例では、暗状態の際の電子eの移動度μ(D)と、明状態の際の電子eの移動度μ(L)とを比較すると、暗状態から明状態へと切り替わることで、電子eの移動度μが大幅に(約数十倍に)増加していることが分かる。更に、この図8(B)の特性例では、量子ドット層14の膜厚dが大きくなるのに従って、電子eの移動度μ(D),μ(L)ともに増加していき、特に、明状態の際の電子eの移動度μ(L)において、その増加率が大きいことが分かる。
図9は、ゲート電圧Vgと、暗状態の際のドレイン電流Id(D)に対する明状態の際のドレイン電流Id(L)の比率(=Id(L)/Id(D))との対応関係の一例を、量子ドット層14の膜厚d=約22nm,約75nm,約175nmの各場合について、示したものである。なお、図9中の破線G101は、従来の量子ドットを用いたフォトトランジスタにおける最高値((Id(L)/Id(D)≒8×104程度)を、参考例として示している(Chen et al., Adv. Mater.2017参照)。
この図9の特性例では、量子ドット層14の膜厚d=約22nm,約75nmの各場合において、フォトトランジスタ1における(Id(L)/Id(D))の値が、105よりも大きくなっており、上記した参考例での値(≒8×104程度)を超えていることが分かる。つまり、この実施例では、(Id(L)/Id(D))>105となる場合が存在することが、確認された。
以上のように本実施の形態では、光電流(ドレイン電流Id)の経路となる量子ドット層14に、コア・シェル型の複数の量子ドット141と、これら複数の量子ドット141の間に分散配置された導電性イオン142とを設けるようにしたので、明状態と暗状態とでの光電流値の差を、大幅に増大させることができる。よって、本実施の形態では、デバイス(フォトトランジスタ1)の特性(光応答性)を、向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、フォトトランジスタ1において検出可能な光(照射光Lin)の波長範囲が、量子ドット層14におけるエネルギー準位構造に応じて選択的に設定されるようにした場合には、以下のようになる。すなわち、フォトトランジスタ1において検出可能な照射光Linの波長範囲が、そのようなエネルギー準位構造に応じて、任意に調整可能となる。その結果、フォトトランジスタ1を使用する際の利便性を、向上させることが可能となる。
更に、本実施の形態では、量子ドット層14の膜厚dを、22nm以上かつ175nm以下の範囲内の値とした場合には、明状態と暗状態とでの光電流値の差を、特に増大させることができるため、フォトトランジスタ1の特性を更に向上させることが可能となる。また、この場合において特に、量子ドット層14の膜厚dを75nmとした場合には、明状態と暗状態とでの光電流値の差が最大限に増大するため、フォトトランジスタ1の特性を、より一層向上させることが可能となる。
加えて、本実施の形態では、明状態の際のドレイン電流Id(L)と、暗状態の際のドレイン電流Id(D)とに関して、(Id(L)/Id(D))の値が、105よりも大きくなっているようにした場合には、フォトトランジスタ1の特性を、実際に向上させることが可能となる。
<2.適用例>
続いて、上記実施の形態で説明したフォトトランジスタ1の、電子機器への適用例について説明する。
上記実施の形態で説明したフォトトランジスタ1は、各種の電子機器に適用することが可能である。つまり、そのような各種の電子機器に、1または複数のフォトトランジスタ1を内蔵させることが可能である。
そのような電子機器の具体例としては、例えば、撮像装置(高感度カメラなど),赤外光を利用した人感センサ(自動ドアなど),紫外領域での紫外線センサ,スマートフォンなどのモニタの明るさを自動統制する照度センサ等が挙げられる。
<3.変形例>
以上、実施の形態および適用例を挙げて本開示の技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等において説明した各部材の構成(形状や配置位置、個数、材料等)は限定されるものではなく、他の形状や配置位置、個数、材料等としてもよい。また、フォトトランジスタ1における数値例や特性例等についても、上記実施の形態等において説明したものには限られず、他の数値例や特性例等であってもよい。
また、上記実施の形態等では、量子ドット層14の形成方法について具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等で説明した形成方法には限られず、他の手法を用いて量子ドット層14を形成するようにしてもよい。
更に、本技術では、これまでに説明した内容を、任意の組み合わせで適用することも可能である。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
1…フォトトランジスタ、10…半導体基板、11…ゲート電極、12…絶縁膜、13…自己組織化単分子膜、14…量子ドット層、141…量子ドット、142…導電性イオン、15a,15b…電極、21…コア、22…シェル、23…リガンド、Vg…ゲート電圧、Vds…ドレイン電圧、Id,Id(L),Id(D)…ドレイン電流(光電流)、e…電子、Lin…照射光、Vth11,Vth12,Vth21,Vth22,Vth32…閾値電圧、d…膜厚、μ(L),μ(D)…移動度。

Claims (7)

  1. ゲート電極を有する半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上において互いに離間配置された、ソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されていると共に、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に流れる光電流としてのドレイン電流の経路となる量子ドット層と
    を備え、
    前記量子ドット層は、
    コア・シェル型により構成された複数の量子ドットと、
    前記複数の量子ドットの間に分散配置された導電性イオンと
    を有するフォトトランジスタ。
  2. 前記フォトトランジスタにおいて検出可能な光の波長範囲が、
    前記量子ドット層におけるエネルギー準位構造に応じて、選択的に設定されるようになっている
    請求項1に記載のフォトトランジスタ。
  3. 前記量子ドット層の膜厚が、22nm以上かつ175nm以下の範囲内の値である
    請求項1または請求項2に記載のフォトトランジスタ。
  4. 前記量子ドット層の膜厚が、75nmである
    請求項3に記載のフォトトランジスタ。
  5. 前記量子ドット層に対して所定の光が照射されている明状態の際の前記ドレイン電流を、Id(L)とすると共に、
    前記量子ドット層に対して前記所定の光が照射されていない暗状態の際の前記ドレイン電流を、Id(D)とした場合において、
    (前記Id(L)/前記Id(D))の値が、105よりも大きくなっている
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のフォトトランジスタ。
  6. 前記コア・シェル型の前記量子ドットにおいて、コアがCdSeを用いて構成されていると共に、シェルがCdSを用いて構成されており、
    前記導電性イオンが、Cdイオン(Cd2+)である
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のフォトトランジスタ。
  7. 1または複数のフォトトランジスタを備え、
    前記フォトトランジスタは、
    ゲート電極を有する半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上において互いに離間配置された、ソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されていると共に、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に流れる光電流としてのドレイン電流の経路となる量子ドット層と
    を備え、
    前記量子ドット層は、
    コア・シェル型により構成された複数の量子ドットと、
    前記複数の量子ドットの間に分散配置された導電性イオンと
    を有する電子機器。
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