JP2021043800A - コンピュータプログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 - Google Patents

コンピュータプログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】身分証を撮影した画像を取得する場合に撮影以外の追加的な操作を行う場合であっても、容易な操作で、撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにすることができるコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】本実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラムであって、情報処理装置は、情報処理装置の撮像デバイスを用いて画像を撮影する撮影手段と、情報処理装置の近距離無線通信デバイスを用いてデータを受信可能な近距離無線通信手段と、近距離無線通信デバイスの通信可能な距離まで身分証が近接したことに応じて、身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得するように近距離無線通信手段を制御するとともに、身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように撮影手段を制御する制御手段と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、身分証を撮影した画像を取得するコンピュータプログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
近年、免許証などの身分証の表示情報を撮影した身分証の画像と、本人の顔を撮影した顔画像とをスマートフォンやパーソナルコンピュータなどによって撮影し、本人確認を必要とするサービス事業者等に送信することで、本人確認が行われている。
一般に、提供された身分証の画像と顔画像は人手によって照合されて本人確認が行われる。このため、人手による本人確認のための作業負荷を低減することを目的として、ロボットを用いて身分証の画像と当該身分証の所有者の顔画像とを照合する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2017−104947号公報
ところで、本人確認のデータとして身分証を撮影した画像が提供される場合、撮影された身分証の画像の真正性をどのように確保するかが問題となる。撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにするために、装置のユーザに、撮影以外に更なる追加的な操作を求めることが考えられる。しかしながら、追加的な操作が複雑であったり手間がかかる場合、本人確認のデータを提供するための操作性が低下してしまう。このため、撮影以外の追加的な操作を求める場合であっても、容易な操作で、撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにすることができる技術が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、身分証を撮影した画像を取得する場合に撮影以外の追加的な操作を行う場合であっても、容易な操作で、撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにすることができる技術を実現することである。
この課題を解決するため、例えば本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。すなわち、コンピュータを情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記情報処理装置は、前記情報処理装置の撮像デバイスを用いて画像を撮影する撮影手段と、前記情報処理装置の近距離無線通信デバイスを用いてデータを受信可能な近距離無線通信手段と、前記近距離無線通信デバイスの通信可能な距離まで身分証が近接したことに応じて、前記身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得するように前記近距離無線通信手段を制御するとともに、前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように前記撮影手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、身分証を撮影した画像を取得する場合に撮影以外の追加的な操作を行う場合であっても、容易な操作で、撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにすることが可能になる。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図 本実施形態の情報処理装置の一例としてのスマートフォンの機能構成例を示すブロック図 本実施形態の情報処理サーバの機能構成例を示すブロック図 本実施形態のスマートフォンにおける、本人確認データ提供処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態のスマートフォンにおける、身分証からのデータ読み出し処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態のスマートフォンにおける、身分証撮影処理において表示部に表示される画面表示例を説明する図 本実施形態の情報処理サーバにおける、身分証からのデータ読み出しの要否を判定する処理の一連の動作を示すフローチャート
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、以下の説明では、情報処理装置の一例として、画像を撮影可能なスマートフォンを用いる例を説明する。しかし、本実施形態は、スマートフォンに限らず、画像を撮影することが可能な他の機器にも適用可能である。これらの機器には、例えばパーソナルコンピュータ、ゲーム機、タブレット端末などが含まれてよい。
<情報処理システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム10の構成について説明する。情報処理システム10は、例えば、ユーザの使用するスマートフォン100と、情報処理サーバ110と、サービス事業者装置120とを含む。情報処理サーバ110は、様々なサービス事業者から本人確認の業務の代行を依頼されている事業者(単に代理事業者という)が管理する情報処理サーバである。情報処理サーバ110は、サービス事業者装置120からネットワーク経由で本人確認が要求されると、本人確認結果に応じて、例えば本人確認結果のOK/NGの別やNGの理由をAPI経由で応答する。情報処理サーバ110は、ユーザのスマートフォン100から、本人確認のためのデータ(本人確認データ)を取得する。このとき、取得した本人確認データの提供先は、本人確認を要求したサービス事業者である。情報処理サーバ110では、スマートフォン100から受信した本人確認データに基づいて(本人確認を行う作業者等の操作により)本人確認結果が設定され、データとして蓄積される。本人確認データは、例えばスマートフォン100において撮影された身分証の画像を含み、更に、必要に応じて、撮影された顔画像や後述の身分証から読み出したデータが含まれる。
身分証130は、例えば、運転免許証などの本人確認のために使用することが可能なカードであり、身分証のデータが記憶されたICチップ(記憶装置)を有する。身分証のデータは、無線通信を介して読み出しが可能である。本実施形態の例では、身分証の一例として運転免許証を扱う場合を例に説明するが、身分証は、個人番号カードや在留カードを含んでもよく、また、本人確認のために使用可能なカードに限らず、パスポートなどのカード型以外のものを含んでよい。もちろん、これらの例に限らず、記憶装置が搭載され且つ無線通信が可能な、身分証として使用可能なものであれば本実施形態を実施可能である。
スマートフォン100は、カメラなどの撮像デバイスを備えており、本人確認用アプリケーション上でユーザの身分証の画像やユーザの顔画像である本人確認データを取得することができる。また、スマートフォン100は、ICチップを内蔵した身分証130と無線通信を行うことができ、必要に応じて、身分証のICチップに記憶されている所定のデータを読み出すことができる。そして、スマートフォン100は、撮影した身分証の画像の内容と、身分証のICチップから読み出したデータとを情報処理サーバ110に送信する。このため、撮影した身分証の画像の内容と、身分証のICチップから読み出したデータとは、情報処理サーバ110に格納され、例えば人手により(或いは画像認識技術を用いた機械的処理により)両者のデータの内容が照合される。
なお、本実施形態では、ユーザの顔画像の取得とユーザの身分証の画像とをそれぞれ取得する場合を例に説明するが、ユーザの顔画像の取得を省略可能としてもよい。情報処理サーバ110では、予めユーザのスマートフォン100と紐づけられている顔画像を保持している場合、この顔画像を本人確認に用いてもよい。
サービス事業者装置120は、サービス事業者によって管理され、情報処理サーバ110によって提供されるAPIを介して情報処理サーバ110と通信する情報処理装置である。一例では、サービス事業者装置120上でサービス事業者の運用するウェブサービスが動作する。
<スマートフォンの構成>
次に、スマートフォン100の構成例について、図2を参照して説明する。図2に示す構成は、本実施形態の情報処理装置の一例としてのスマートフォンを構成する機能ブロックを示している。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合されまたは分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部201は、例えば通信用回路等を含む通信デバイスであり、例えばLTE等の移動体通信を介してインターネットに接続したり、無線LAN通信を介してネットワークに接続したりして必要なデータの送受信を行う。
制御部202は、1つ以上のCPUからなるCPU210と、1つ以上のRAMからなるRAM211とを含む。制御部202は、例えば記録部207に記録されたコンピュータプログラム(本人確認用アプリケーションを含む)をRAM211に展開し、CPU210が実行することにより、スマートフォン100内の各部の動作を制御する。また、制御部202は、後述する本人確認データ提供処理を実行したり、表示部206に対する表示を制御するための表示制御手段としても機能する。RAM211は、例えばDRAM等の揮発性の記憶媒体を含み、制御部202がプログラムを実行するためのパラメータや処理結果等を一時的に記憶する。
操作部203は、スマートフォン100の備えるボタンやタッチパネルを含み、表示部206に表示される各種操作用のGUIに対する操作を行うことができる。センサ部204は、スマートフォン100のユーザが真正な使用者であることを判定するための生体認証(指紋、顔等)用のセンサを含む。
撮像デバイス205は、例えば、撮像素子を含むカメラ機構であり、制御部202からの指示に応じて、被写体の撮影を行う。撮像デバイス205は、所定のレートで連続的に画像を撮影して制御部202に出力することができる。また、撮像デバイス205は、スマートフォン100の、表示部206が備えられた面(フロント側)とその逆の面(バック側)とにそれぞれ別個に備えられている。例えば、後述する身分証撮影処理では、バック側の撮像デバイス205を用いて画像を撮影する。一方、ユーザの顔画像を撮影する場合にはフロント側の撮像デバイス205を用いて顔画像を撮影する。撮影した後の所定時間内に(例えば撮影した直後に)、スマートフォン100から情報処理サーバ110へバックグラウンドで画像・動画のハッシュ値が送信される。情報処理サーバ110は、受信した画像・動画のハッシュ値を照合することにより、確実にその当時にスマートフォン100にて撮影が行われたことを保証することができる。また、送付された画像・動画がユーザによって加工されていないことを保証することができる。
表示部206は、例えばLCDやOLED等の表示デバイスを含む。表示部206は、制御部202の指示に応じて、後述する身分証撮影処理に係るGUIや、各種アプリケーションのGUI等を表示する。
記録部207は、例えば半導体メモリ等の不揮発性メモリを含み、本人確認のために撮影・取得された画像を保持したり、制御部202が実行するコンピュータプログラムや設定値を保持したりする。記録部207に保持されるコンピュータプログラムは、スマートフォン100の諸機能を実現するためのオペレーティングシステムや種々のアプリケーションを含み、アプリケーションには後述する本人確認データ提供処理を行うためのアプリケーションが含まれる。記録部207は、本人確認のために撮影・取得された画像や、本人確認結果の情報を保持する。
音声入力デバイス208は、例えばマイクロホンを含み、スマートフォン100を使用するユーザの発する音声を入力する。音声入力デバイス208は、ユーザの発した音声を入力するだけでなく、ユーザの発した音声を認識して、数値やテキスト情報を出力する機能を兼ね備えてもよい。勿論、音声入力デバイス208によって入力された音声を、制御部202において認識して、数値やテキスト情報として扱ってもよい。
近距離無線通信デバイス209は、例えばISO/IEC14443 TypeBなどのRFIDの規格に準拠した近距離無線通信を行うことが可能であり、(当該無線通信の可能な)身分証が近接すると当該身分証と近距離無線通信を用いてデータ通信を行う。例えば、近距離無線通信デバイス209は、身分証とのデータ通信によって身分証のICチップに記憶されたデータを取得する。
<情報処理サーバの構成>
次に、情報処理サーバ110の機能構成例について、図3を参照して説明する。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合されまたは分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部301は、ネットワークを介して複数のスマートフォン100と通信する通信回路を含む。制御部302によって処理された情報をスマートフォン100等に送信したり、制御部302によって処理される情報をスマートフォン100等から受信したりする。
制御部302は、1つ以上のCPUからなるCPU310と、1つ以上のRAMからなるRAM311とを含む。制御部302は、記録部304に記憶されたコンピュータプログラムをRAM311に展開し、CPU310が実行することにより、情報処理サーバ110の各部の動作を制御する。制御部302は、スマートフォン100から受信した本人確認データを、記録部304のサービス事業者用のデータベースに記録したり、サービス事業者装置120へ送信したりする。RAM311は、例えばDRAM等の揮発性の記憶媒体を含み、制御部302がコンピュータプログラムを実行するためのパラメータや処理結果等を一時的に記憶する。
記録部304は、例えばハードディスクや半導体メモリ等の不揮発性の記録媒体を含み、情報処理サーバ110の動作に必要な設定値やコンピュータプログラムを記憶する。また、記録部304は、データベース320を含み、スマートフォン100のそれぞれから受信したユーザの本人確認データを、本人確認を行う度に付与する識別子ごとに保持する。データベース320は、サービス事業者からの要求に対して送信された本人確認データをサービス事業者ごとに保持する。データベース320に保持される本人確認データは、サービス事業者からの本人確認の要求に応じてスマートフォン100から取得される。データベース320は、本人確認データに対する本人確認結果を保持する。
操作部303は、情報処理サーバ110を直接または遠隔で操作可能な操作機構であり、マウスやキーボードのほか、通信を介して外部装置から操作指示を受ける構成を含む。例えば、画像を用いて本人確認を行う作業者や情報処理サーバの管理者が操作部303を用いて必要な操作を行う。表示部305は、情報処理サーバ110の有する情報や出力されるユーザインタフェースを用いた情報を直接または遠隔で表示可能な表示機構である。表示部305は、情報処理サーバ110に接続されたディスプレイデバイスであってもよいし、通信を介して外部装置で表示させる場合は表示用の情報を出力する構成も含む。
[身分証に記憶されるデータ]
身分証のICチップには、身分証が免許証である場合、例えば、(1)記載事項変更(新住所など変更された情報)、外字、顔写真、本籍、電子署名、免許取得日、免許種別、住所、氏名、公安委員会名、追記(新住所等の追記の有無を示す情報)、免許証番号、(2)有効期限日、交付年月日、カード製造業者識別子といったデータが記憶されている。このうち、(2)のデータは、暗証番号を入力すること無く読み出し可能であり、また、(1)のデータは、1つまたは2つの暗証番号を入力することにより読み出すことができる。
身分証が個人番号カードである場合、例えば(1)住所、生年月日、有効期限日、氏名、顔写真、性別(2)署名といったデータが記憶されており、このうち、(2)のデータは、暗証番号を入力すること無く読み出し可能であり、また、(1)のデータは、1つまたは2つの暗証番号を入力することにより読み出すことができる。もちろん、これらの身分証に記憶されるデータは、例示であり、免許証や個人番号カード以外の(例えば在留カードなどの)身分証が、同様のデータを記憶するものであれば本発明を適用することができる。
[身分証から近距離無線通信を用いてデータを読み出す利点について]
身分証からのデータの読み出しは近距離無線通信を用いて行うことを想定している。このとき用いられる近距離無線通信の通信可能な距離は10数センチ程度であるため、身分証からそのデータを読み出すことができれば、身分証の真正性を担保するとともに現に身分証が手元に存在することを担保することができる。本実施形態では、本人確認データ提供処理の過程で、ユーザにスマートフォン100(の近距離無線通信デバイス209)と身分証130とを物理的に近接させるという単純な作業を追加する。これにより、紙やディスプレイなどに画像化されている身分証を撮影して、自身の身分証の撮影画像として提供するような行為を効果的に防止することが可能になる。
更に、上述したように、スマートフォン100は、撮影した身分証の画像の内容と、身分証のICチップから読み出したデータとを照合するために、身分証の画像と読み出したデータとを情報処理サーバ110に送信する。すなわち、撮影された身分証の例えば表側の面に記載されている事項と、当該身分証から読み出したデータの内容とを照合することにより、身分証の表面上の記載内容と身分証に記憶されているデータの中身の何れかを改変したものでないことを確認することができる。このように、本実施形態では、身分証を撮影した画像を取得する場合に撮影以外の追加的な操作を行う場合であっても、容易な操作で、撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにすることができる。
また、本実施形態では、身分証からのデータの読み出しを行わせる必要があるか否かの判定に応じて、当該データの読み出しを行わせるように、ユーザにスマートフォン100(の近距離無線通信デバイス209)と身分証とを近接させる。このようにすることで、サービス事業者の事業特性、身分証の種類、サービス事業者がデータ読み出しに基づく本人確認を望むか否か、本人確認データ提供処理が特定の環境で行われていることが想定されるか否かなど、状況に応じて身分証からのデータの読み出しの実行を制御することができる。すなわち、必要な状況において本人確認の強度を高めつつ、そうでない場合には簡便な操作で本人確認データの提供を完了することができるようになる。
<スマートフォンにおける本人確認データ提供処理の動作>
次に、スマートフォン100に本人確認データ提供処理の動作について、図4を参照して説明する。なお、本処理は、制御部202のCPU210が記録部207に記録されているコンピュータプログラム(本人確認用アプリケーションを含む)を実行することにより実現される。例えば、制御部202が、本人確認用アプリケーションを起動して、サービス事業者のウェブページ等で表示されるQRコード(登録商標)を撮影するなどして、本人確認を求めるサービス事業者の事業者情報を取得したところから開始される。ここで、事業者情報には、例えば、当該サービス事業者の名称や識別子情報、ロゴデータ、事業者が要求する身分証の種類などが含まれてよい。
S401において、制御部202は、本人確認データを当該サービス事業者に提供することに対して、ユーザから同意を取得する。このとき、制御部202は、ユーザから同意を取得するための画面(不図示)を表示部206に表示させ、操作部203を介してユーザから同意する操作を受け付ける。ユーザから同意を取得するための画面は、例えば、本人確認データとして取得した個人情報の利用に関する説明や、ユーザが本人確認データを特定のサービス事業者に提供することに同意するか否かを選択するためのボタン等が含まれる。なお、本人確認データを当該サービス事業者に提供しない旨の操作を受け付けた場合には本処理を終了してよい。
S402において、制御部202は、ユーザ認証処理を行う。例えば、制御部202は、センサ部204を用いた生体認証およびデジタル署名によって、本人確認用アプリケーションを用いるユーザがスマートフォン100の正当なユーザであるかを確認する。確認の結果、ユーザが正当なユーザでない場合には本処理を終了してよい。
S403において、制御部202は、顔画像撮影処理を実行する。例えば、制御部202は、フロント側の撮像デバイス205を用いてユーザの顔画像を連続的に撮影し、撮像デバイス205から出力される画像を表示部206に表示する。制御部202は、例えば、ユーザからの操作指示に応じて、または、制御部202が特定の位置にユーザの顔が位置していると判定したことに応じて、顔画像を取得して記録部207に記録する。記録される画像は、1つの静止画像であってもよいし、複数枚の画像で構成されてもよい。なお、上述したように、ユーザの顔画像の取得を省略可能としてもよい。
S404において、制御部202は、サービス事業者に本人確認データを提供するにあたって、身分証の画像を撮影に加えて、更に身分証からのデータ読み出しを行う必要があるか否かを確認する。例えば、本実施形態では、身分証からのデータ読み出しを行う必要があるか否かを情報処理サーバ110に問い合わせる。このとき、制御部202は、サービス事業者に関する情報、例えば、S401において取得した事業者情報(サービス事業者の識別子情報や事業者が要求する身分証の種類)を情報処理サーバ110への問い合わせに含めてよい。また、制御部202は、本人確認データ提供処理が実行される環境を示す情報、例えば、スマートフォン100に設定されている言語設定やスマートフォン100の所在地を表す位置データを、情報処理サーバ110への問い合わせに含めてよい。
情報処理サーバ110は、スマートフォン100から送信された問い合わせの情報、又は後述する他の情報に基づいて、身分証からのデータ取得の要否を決定し、決定したデータ取得の要否を示す応答をスマートフォン100に送信する。
S405において、制御部202は、情報処理サーバ110から送信された応答を受信し、受信した応答に基づいて、身分証からのデータ読み出しの要否を判定する。制御部202は、身分証からデータを読み出す必要があると判定した場合には、S406に処理を進め、そうでない場合には、S410に処理を進める。
S406において、制御部202は、身分証からのデータ読み出し処理を実行する。身分証からのデータ読み出し処理の具体例については、図5を参照して、説明する。
S501において、制御部202は、身分証をスマートフォン100(の近距離無線通信デバイス209)に近接させるようにユーザを促す近接要求画面を、表示部206に表示する。近接要求画面は、身分証とスマートフォンが近接している様子を表す画像、或いは、スマートフォンと身分証が接近する様子を表すアニメーションを表示してもよい。
S502において、制御部202は、身分証が(近距離無線通信によって通信可能な距離まで)スマートフォン100に近接したことを検知したかを判定する。例えば、制御部202は、近距離無線通信デバイス209と身分証との間で近距離無線通信が確立した場合に、身分証の近接を検知したと判定する。制御部202は、身分証の近接を検知したと判定した場合、処理をS503に進める。制御部202は、身分証の近接を検知していないと判定した場合には、S504に処理を進める。S504では、身分証の近接を待機してから所定の時間が経過したかを判定し、所定の時間を経過していなければ、更に身分証の近接を待つために処理をS502に戻す。一方、制御部202は、所定の時間が経過したと判定した場合には、S505において、所定の時間内に身分証の近接が検知できなかったために、身分証からのデータ読み出しが失敗したと判断して、呼び出し元に戻る。
S503において、制御部202は、近接の検知された身分証に記憶されているデータのうち、所定のデータを取得する。例えば、制御部202は、所定のデータとして、読み出す際に暗証番号の入力を要しないデータを読み出す。読み出す際に暗証番号の入力を要しないデータの一例は、免許証における有効期限日と交付年月日の少なくとも1つである。読み出す際に暗証番号の入力が不要であることにより、ユーザはスマートフォン100と身分証とを近接させるだけ(暗誦番号を入力する手間が不要となる)で、データの読み出しを素早く簡便に完了させることができる。制御部202は、所定のデータを取得すると、身分証からのデータ読み出しが成功したものとして呼び出し元に戻る。
他方、制御部202は、所定のデータとして暗証番号の入力を要するデータを読み出してもよい。この場合、ユーザに暗誦番号を入力させ、ユーザの入力した暗誦番号が正しいとの(身分証による)判定結果に応じて、所定のデータを読み出す。暗誦番号が正しくないとの判定結果を得た場合には、S505と同様に、身分証からのデータ読み出しが失敗したと判断して呼び出し元に戻ればよい。
再び図4を参照して説明する。S407において、制御部202は、身分証からのデータ読み出しが成功したか否かを判定する。制御部202は、S503またはS505において設定された結果に基づいて、データ読み出しが成功したか否かを判定し、データ読み出しが成功したと判定した場合には、S408に処理を進める。一方、データ読み出しが成功しなかった場合には、本一連の処理を終了する。このようにすることで、データ読み出しが成功しなかった場合には、身分証の撮影を省略し、身分証の画像を本人確認データとして情報処理サーバに提供しないようにすることができる。なお、データ読み出しが成功しなかった場合には、その旨をユーザに通知する通知画面を表示部206に表示してもよい。
S408において、制御部202は、身分証撮影処理を実行する。例えば、本実施形態に係る身分証撮影処理では、ユーザが身分証を手の中で回転させるような表から裏(或いはその逆)に裏返す一連の動作を撮影して得られる画像から、身分証の表の面と裏面の画像と合わせて、身分証の厚みが分かる画像(側面の画像)を取得する。
身分証を回転させるような動作を撮影した画像から、身分証の各面が撮影された画像を取得することにより、取得された画像が1つの真正な身分証を撮影した画像であることを証明することができる。この身分証撮影処理を用いれば、例えば、表と裏で異なる身分証の画像が提供される場合や、身分証が手元に無く既に画像化されている身分証の画像を撮影して提供するような場合を排除することができる。すなわち、身分証の「実体」がそこにあることを確認することができ、本人確認のために撮影される画像が真正な身分証の画像であることをより確実にすることができる。
この身分証撮影処理において表示されるGUIの一例を説明する。撮影開始画面は、例えば、図6(a)に示すようなGUIとして表示される。図6(a)では、スマートフォン100の表示部206には、身分証の表の面を撮影するためのガイドがいくつか表示される。カード枠601は、撮影された画像内において、身分証の表の面が配置されるべき位置を示すガイドである。情報枠602は、身分証(本実施形態の例では免許証)の表の面の情報の配置を表しており、撮影しようとする身分証の面がいずれの面であるかをユーザが識別可能に構成される。テキストガイド603は、身分証の持ち方および撮影する面を示すテキストである。開始ボタン604は、押下することで撮影を開始させる指示部材である。
図6(b)は、身分証の表の面が撮影された後に、制御部202が、身分証の側面を撮影するためのガイド表示を、撮影されている画像と共に表示させている様子を示している。この例では、身分証の側面を撮影している画像623と、身分証の側面用ガイド621が表示されている。テキストガイド622は、身分証の側面を撮影するための持ち方等を表示する。
図6(c)は、身分証の側面が撮影された画像が取得された後に、制御部202が、身分証の裏面を撮影するためのガイド表示を、撮影されている画像と共に表示させている様子を示している。この例では、身分証の裏面633が撮影されている画像と共に、身分証の裏面用ガイド631が表示されている。テキストガイド632は裏面を表示するための持ち方等を表示する。
身分証撮影処理では、身分証の表の面が撮影された画像と、身分証の側面が撮影された画像と、身分証の裏面が撮影された画像とに加えて、一連の動作を撮影した動画像を取得してもよい。このとき、隣接画像の差分データをとった圧縮動画像としてもよい。このようにすれば、本人確認のために記録媒体に保持したり送信したりするデータ量を低減することができる。
なお、本実施形態では、身分証の表面、裏面および側面の画像を撮影する場合を例に説明したが、単に表面と裏面とを撮影するような他の身分証撮影の態様であってもよい。単に、表面と裏面とを撮影するような身分証撮影の態様であっても、上述した身分証からのデータ読み出しを行うことによって、身分証の真正性をより高めることができる。
また、制御部202は、身分証撮影処理において、合わせて撮影事実の確認処理を実行してもよい。撮影事実の実行処理は、例えば、表示部206に表示される指示に従って、ユーザが身分証を上下左右に移動させる動作を連続撮影して得られる画像から、身分証の所定部位(例えば顔写真や住所欄など)の位置が異なって撮影された複数の画像を取得する。指示は、処理を行うごとに移動させる順序や位置が異なるように変更されるため、ユーザが指示に従って身分証を移動させることができれば、ユーザが現に身分証を撮影していることを確認することができる。すなわち、撮影事実の確認処理とを行うことで、身分証の真正性をより高めることができる。撮影事実の確認処理では、身分証の位置を移動させて所定の位置としたときに撮影された画像に加えて、一連の動作を撮影した動画像を取得してもよい。この場合にも、身分証撮影処理と同様に、隣接画像の差分データをとった圧縮動画像としてもよい。このようにすれば、本人確認のために記録媒体に保持したり送信したりするデータ量を低減することができる。
S409において、制御部202は、撮影したデータ(すなわち顔画像と身分証の画像)と、身分証から読み出したデータ(例えば免許証の有効期限日と交付年月日のデータの少なくとも1つ)とを、情報処理サーバ110に送信する。制御部202は、これらの情報を情報処理サーバ110に送信すると、その後、本処理を終了する。
一方、身分証からデータを読み出さないと判断された場合では、S410において、制御部202は、上述したS408と同様の身分証撮影処理を行って、身分証の画像を撮影する。そして、S411において、制御部202は、撮影されたデータ(すなわち顔画像と身分証の画像)を情報処理サーバ110に送信する。このように、身分証からデータを読み出さない場合には、より単純な操作で本人確認データを提供することができる。制御部202は、これらの情報を情報処理サーバ110に送信すると、その後、本処理を終了する。
S409及びS411において情報処理サーバ110に送信されたデータ(撮影されたデータ(或いは更に身分証から読み出したデータ))は、情報処理サーバ110において、(事業者用の)データベース320に保持される。情報処理サーバ110では、スマートフォン100から受信したデータに基づいて(本人確認を行う作業者等の操作により)本人確認結果が設定される。その後、情報処理サーバ110において設定された本人確認結果は、スマートフォン100に送信される。制御部202は、サービス事業者ごとに本人確認結果を受信すると、対応するサービス事業者において本人確認が完了したことをユーザに通知する。
なお、本実施形態では、情報処理サーバ110において、撮影した身分証の画像から識別される内容と、身分証のICチップから読み出したデータとが、例えば人手により(或いは画像処理技術を用いた機械的処理により)照合される場合を例に説明した。しかし、スマートフォン100においても、撮影した身分証の画像に基づいて身分証の記載内容を識別し、識別した記載事項とICチップから読み出したデータの内容とが一致することを簡易的に確認してもよい。このとき、スマートフォン100は、身分証の表面の記載事項と読み出したデータの内容を照合した結果に応じて処理を制御することができる。例えば、両者が一致したと判定した場合には、簡易的な照合が成功したことを示す情報を情報処理サーバに送信してもよい。このようにすれば、情報処理サーバ110において行われる照合において当該情報を参照すればサーバでの照合をより素早く行うことが可能になる。一方、両者が一致しないと判定した場合には、身分証とスマートフォンとを再度近接させる操作をユーザに要求してもよいし、簡易的な照合が失敗したことを示す情報を情報処理サーバに送信してもよい。
また、本実施形態では、身分証からのデータ読み出しの要否の確認(S404)や身分証からのデータ読み出し処理(S406)を行ったうえで、身分証撮影処理を行う場合を例に説明した。しかし、身分証撮影処理を先に行ったうえで、身分証からのデータ読み出しの要否の確認(S404)や身分証からのデータ読み出し処理(S406)を行うようにしてもよい。
<情報処理サーバにおける、身分証からのデータ読み出しの要否判定の一連の動作>
次に、図7を参照して、情報処理サーバ110において実行される、身分証からのデータ読み出しの要否判定の一連の動作について説明する。なお、本処理は、記録部304に格納されたコンピュータプログラムがRAM311に展開、実行されることにより実現される。
S701において、制御部302は、スマートフォン100から(S404にて)送信された、身分証からのデータ読み出しの要否の問い合わせを受信する。上述したように、この問い合わせには、サービス事業者に関する情報、例えば、S401において取得された事業者情報(サービス事業者の識別子情報や事業者が要求する身分証の種類)や、本人確認データ提供処理が実行される環境を示す情報、例えば、スマートフォン100に設定されている言語設定やスマートフォン100の所在地を表す位置データなどが含まれる。
S702において、制御部302は、サービス事業者が身分証からデータ読み出しを必要とする事業者であるかを判定する。例えば、特定の事業形態のサービスを提供するサービス事業者や、特に身分証からのデータ読み出しを課すべき特定のサービス事業者を(記録部304に保持する)テーブルに予め登録しておき、制御部302は、事業者情報に基づいて、処理対象のサービス事業者が身分証からデータ読み出しを必要とする事業者かを判定する。このようにすることで、特定のサービス事業者に提供する本人確認データについてその真正性を強化することができる。制御部302は、処理対象のサービス事業者が身分証からデータ読み出しを必要とする事業者であると判定した場合、S707に処理を進め、そうでない場合にはS703に処理を進める。
S703において、制御部302は、処理対象の身分証が、身分証からデータ読み出しを必要とする身分証であるかを判定する。例えば、身分証からのデータ読み出しを課すべき特定の種類の身分証を(記録部304に保持する)テーブルに予め登録しておき、制御部302は、事業者情報の事業者が要求する身分証の種類に基づいて、処理対象の身分証の種類が身分証からデータ読み出しを必要とする身分証かを判定する。このようにすることで、特定の種類の身分証に係る本人確認データについてその真正性を強化することができる。制御部302は、処理対象の身分証の種類が身分証からデータ読み出しを必要とする身分証であると判定した場合、S707に処理を進め、そうでない場合にはS704に処理を進める。
S704において、制御部302は、サービス事業者が、身分証からデータ読み出しを要求しているかを判定する。例えば、身分証からのデータ読み出しを要求するサービス事業者を(記録部304に保持する)テーブルに予め登録しておき、制御部302は、事業者情報に基づいて、処理対象のサービス事業者が身分証からデータ読み出しを要求しているサービス事業者かを判定する。このようにすることで、サービス事業者の要望に応じて、当該サービス事業者に提供される本人確認データについてその真正性を強化することができる。制御部302は、処理対象のサービス事業者が身分証からデータ読み出しを要求していると判定した場合、S707に処理を進め、そうでない場合にはS705に処理を進める。
S705において、制御部302は、本人確認データ提供処理が(本人確認データの真正性の確認を強化すべき)特定の環境下でなされているかを判定する。例えば、制御部302は、日本語を使用しながら日本の国外からアクセスしている場合に本人確認データ提供処理が(本人確認データの真正性の確認を強化すべき)特定の環境下でなされていると判定する。制御部302は、当該判定を、スマートフォン100に設定されている言語設定やスマートフォン100の所在地を表す位置データ、或いはスマートフォンのIPアドレス等に基づいて行う。或いは、制御部302は、本人確認データ提供処理が(本人確認データの真正性の確認を強化すべき)特定の環境下でなされているかを、サービス事業者の装置に問い合わせ、サービス事業者側から要求される場合に、身分証からのデータ読み出しを要求してもよい。すなわち、サービス事業者側で、ユーザが、1つのスマートフォンからサービス事業者のアカウントを複数作成しようとしていることや、外国からのアクセスを繰り返していることを判定した場合、その旨を情報処理サーバ110に通知する。情報処理サーバは、当該通知から、本人確認データ提供処理が(本人確認データの真正性の確認を強化すべき)特定の環境下でなされていると判定する。このようにすることで、特定の環境下で本人確認データ提供処理がなされる場合に、その真正性を強化することができる。制御部302は、本人確認データ提供処理が(本人確認データの真正性の確認を強化すべき)特定の環境下でなされていると判定した場合、S707に処理を進め、そうでない場合にはS706に処理を進める。
S706において、制御部302は、スマートフォン100に対して、身分証からのデータ読み出しが不要であることの応答を送信し、本処理の一連の動作を終了する。一方、S707において、制御部302は、スマートフォン100に対して、身分証からのデータ読み出しが必要であることの応答を送信し、本処理の一連の動作を終了する。このようにすることで、スマートフォン100は、サービス事業者に本人確認データを提供するにあたって、状況に応じて身分証からのデータ読み出しを行わせることにより、本人確認の強度を制御することができる。
なお、本実施形態では、S702〜S705について説明した全ての判定を実行する場合を例に説明したが、これらのうちの少なくとも1つが判定されればよい。
以上説明したように、本実施形態では、スマートフォンにおいて、本人確認データとして提出するための身分証の画像を撮影するとともに、当該身分証をスマートフォンの近距離無線通信部に近接させて当該身分証に記憶されている身分証のデータを読み出すようにした。このようにすることで、身分証を撮影した画像を取得する場合に撮影以外の追加的な操作を行う場合であっても、容易な操作で、撮影された身分証の画像の真正性をより確実なものにすることができる。
また、この身分証のデータと撮影された身分証の画像から識別される情報とが照合されるように、身分証のデータと撮影された身分証の画像とが情報処理サーバに送信される。このため、身分証の外観から把握される事項の少なくとも一部と、ICチップに記憶されるデータの対応する情報が合致することが確認され、本人確認の真正性をより向上させることができる。
更に、本実施形態では、身分証からのデータ読み出しの要否を確認したうえで、必要と判定されたことに応じて、身分証からのデータ読み出し処理を実行するようにした。このようにすることで、身分証からのデータの読み出しを、サービス事業者の要求や本人確認データ提供処理の行われる環境等の様々な状況に応じて実施させることができ、本人確認の真正性をより強化することができる。
また、制御部202は、身分証からデータを読み出す場合に、所定のデータとして、読み出す際に暗証番号の入力を要しないデータを読み出す。このようにすることで、ユーザはスマートフォン100と身分証とを近接させるだけで(暗誦番号を入力する手間を省き)、データの読み出しを素早く簡便に完了させることができる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
この課題を解決するため、例えば本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。すなわち、コンピュータを情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記情報処理装置は、前記情報処理装置の撮像デバイスを用いて画像を撮影する撮影手段と、前記情報処理装置の近距離無線通信デバイスを用いてデータを受信可能な近距離無線通信手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、第1のサービス事業者に身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を提供するにあたり前記身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得すると判定した場合、前記近距離無線通信デバイスの通信可能な距離まで身分証が近接したことに応じて前記身分証の前記記憶装置に記憶されたデータを取得するように前記近距離無線通信手段を制御するとともに、前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように前記撮影手段を制御し、第2のサービス事業者に前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を提供するにあたり前記身分証の前記記憶装置に記憶されたデータを取得しないと判定した場合、前記身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得しないで、前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように前記撮影手段を制御することを特徴とする。

Claims (11)

  1. コンピュータを情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記情報処理装置は、
    前記情報処理装置の撮像デバイスを用いて画像を撮影する撮影手段と、
    前記情報処理装置の近距離無線通信デバイスを用いてデータを受信可能な近距離無線通信手段と、
    前記近距離無線通信デバイスの通信可能な距離まで身分証が近接したことに応じて、前記身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得するように前記近距離無線通信手段を制御するとともに、前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように前記撮影手段を制御する制御手段と、を有する、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  2. 前記情報処理装置は、前記情報処理装置の通信デバイスを用いて情報処理サーバと通信する通信手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記取得した画像を前記情報処理サーバに送信するように前記通信手段を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記制御手段は、前記身分証の前記記憶装置から取得したデータを更に前記情報処理サーバに送信するように前記通信手段を制御する、ことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記情報処理装置は、前記取得した画像から身分証の情報を識別する識別手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記身分証の前記記憶装置から取得したデータと前記取得した画像から識別される身分証の情報とを照合する、ことを特徴とする請求項2または3に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記情報処理装置は、前記情報処理サーバによって決定された、身分証からのデータ取得の要否に応じて、前記身分証の前記記憶装置に記憶されたデータを取得するか否かを判定する判定手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に応じて、前記近距離無線通信手段を介して前記身分証の前記記憶装置に記憶されたデータを取得するように又は取得しないように制御する、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記身分証からのデータ取得の要否は、前記取得した画像の提供先であるサービス事業者の事業形態、前記身分証の種類、前記サービス事業者が前記身分証からのデータの取得を要求しているか、及び、前記身分証の画像の取得が特定の環境下でなされているか、の少なくともいずれかに基づいて決定される、ことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記制御手段は、前記身分証の前記記憶装置に記憶されたデータのうち、読み出す際に暗証番号の入力を要しないデータを取得するように、前記近距離無線通信手段を制御する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記読み出す際に暗証番号の入力を要しないデータは、前記身分証の有効期限日と交付年月日のデータの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記制御手段は、前記身分証がカードである場合、前記身分証の情報の記載されている面と、前記身分証の側面とをそれぞれ撮影した画像を取得するように、前記撮影手段を制御する、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  10. 撮像デバイスを用いて画像を撮影する撮影手段と近距離無線通信デバイスを用いてデータを受信可能な近距離無線通信手段とを有する情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
    前記近距離無線通信デバイスの通信可能な距離まで身分証が近接したことに応じて、前記身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得するように前記近距離無線通信手段を制御するとともに、前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように前記撮影手段を制御する制御工程を有する、ことを特徴とする情報処理方法。
  11. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置の撮像デバイスを用いて画像を撮影する撮影手段と、
    前記情報処理装置の近距離無線通信デバイスを用いてデータを受信可能な近距離無線通信手段と、
    前記近距離無線通信デバイスの通信可能な距離まで身分証が近接したことに応じて、前記身分証の記憶装置に記憶されたデータを取得するように前記近距離無線通信手段を制御するとともに、前記身分証の情報の記載されている面を撮影した画像を取得するように前記撮影手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
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