JP2021041719A - カバーガーニッシュ、被覆部材及びステアリングホイール - Google Patents

カバーガーニッシュ、被覆部材及びステアリングホイール Download PDF

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真之介 竹田
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真之介 竹田
英樹 追野
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英樹 追野
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Abstract

【課題】運転者の手が接触することによるリム部とスポーク部との接続部を被覆する被覆部材の捲れの発生を抑制するカバーガーニッシュ、被覆部材及びステアリングホイールを提供する。【解決手段】ステアリングホイール1のリム部2とスポーク部3との左接続部20、右接続部21及び下接続部22に取り付けられるカバーガーニッシュ5であって、ステアリングホイール1の一部を被覆するステアリングホイールカバー4により被覆される本体部29,35,41と、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47が係止する係止受部30,31,36,37,42,43を有することで、ステアリングホイールカバー4の捲れの発生を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のステアリングホイールに取り付けるカバーガーニッシュ及び被覆部材と、カバーガーニッシュ及び被覆部を取り付けたステアリングホイールに関するものである。
従来、リム部とスポーク部を有し、リム部や、リム部とスポーク部との接続部分が被覆材により被覆された車両のステアリングホイールが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されたステアリングホイールは、リム部の上側、車両右斜め下側及び車両左斜め下側に加飾体としての円筒状の木部材が設けられており、リム部の延伸周方向全体を被覆している。また、リム部のうち木部材によって被覆されていない部分は、被覆材である革により被覆されている。革は、リム部とスポーク部との接続部分を被覆しており、延伸周方向の両端部が縫製等によって連結されている。しかしながら、スポーク部を被覆する部分の端部は、縫製等により連結されない。
特許第5997071号公報
革からなる被覆材は、リム部とスポーク部との接続部分を被覆しており、革からなる被覆材のうち、左側と右側に配設されたものは、車両を運転する際に運転者の手が頻繁に触れる部分であり、被覆材のステアリングシャフト側の端部は、運転者の手が触れることにより、捲れが発生し易いという問題があった。
そこで、本発明は以上の問題点を解決し、リム部とスポーク部との接続部分を被覆する革製の被覆部材が、運転者の手が接触することによる捲れが発生し難いカバーガーニッシュ、被覆部材及びステアリングホイールを提供することを課題とする。
本発明に係るカバーガーニッシュは、ステアリングホイールのリム部とスポーク部との接続部に取り付けられるカバーガーニッシュであって、前記ステアリングホイールの一部を被覆する被覆部材により被覆される本体部と、前記被覆部材の係止部が係止する係止受部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るカバーガーニッシュは、前記カバーガーニッシュは、第一開口部と第二開口部を有する環状に形成され、前記係止受部は溝部を有し、前記第一開口部側に前記本体部が配置され、前記第二開口部側に前記係止受部が配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係るカバーガーニッシュは、前記カバーガーニッシュは、第一開口部と第二開口部を有する環状に形成され、前記係止受部は突当部を有し、前記第一開口部側に前記本体部が配置され、前記第二開口部側に前記係止受部が配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係るカバーガーニッシュは、前記本体部の厚さが、前記第一開口部側から前記第二開口部側に向かって厚くなっていることを特徴とする。
また、本発明に係るカバーガーニッシュは、前記本体部の厚さが、前記第一開口部側から前記第二開口部側に向かって厚くなっていることを特徴とする。
また、本発明に係る被覆部材は、ステアリングホイールの一部を被覆する環状に形成された被覆部材であって、請求項1,2又は4の何れか1項に記載のカバーガーニッシュを備え、短手方向の両端部は、前記ステアリングホイールに取り付けるために縫着される縫着端部と、前記係止受部に係止する非縫着端部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る被覆部材は、ステアリングホイールの一部を被覆する環状に形成された被覆部材であって、請求項3又は5に記載のカバーガーニッシュを備え、短手方向の両端部は、前記ステアリングホイールに取り付けるために縫着される縫着端部と、前記係止受部に係止する非縫着端部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るステアリングホイールは、リム部と、スポーク部と、請求項6又は7に記載の被覆部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るステアリングホイールは、リム部と、スポーク部と、請求項7に記載の被覆部材と、を備え前記リム部と前記スポーク部は、少なくとも左側の接続部と右側の接続部の2箇所で接続され、前記左側の接続部を被覆する前記カバーガーニッシュの前記突当部と、前記右側の接続部を被覆する前記カバーガーニッシュの前記突当部との間隔が、上側から下側に向かって広くなる部分を有することを特徴とする。
本発明により、リム部とスポーク部との接続部分を被覆する革製の被覆部材が、運転者の手の接触によって捲れることを抑制することができる。
実施例1のステアリングホイールの正面図である。 実施例1のステアリングホイールカバーとカバーガーニッシュを未装着のステアリングホイールの正面図である。 実施例1のステアリングホイールカバーの縫着状態を示す斜視図である。 実施例1のカバーガーニッシュの取り付け状態を示す斜視図である。 実施例1の左側カバーガーニッシュ、右側カバーガーニッシュ及び下側カバーガーニッシュの斜視図である。 実施例1の左前側カバーガーニッシュ、左後側カバーガーニッシュ、右前側カバーガーニッシュ、右後側カバーガーニッシュ、下前側カバーガーニッシュ及び下後側カバーガーニッシュの斜視図である。 実施例1の右側カバーガーニッシュの取り付け状態を示す部分拡大図である。 実施例1のステアリングホイールカバーと右側カバーガーニッシュの取り付け状態を示す部分拡大図である。 図1のA−A断面図である。
以下、本発明の実施例について、添付の図1〜図9を参照して説明する。以下に説明する実施例は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1は、本実施例のステアリングホイール1を示している。ステアリングホイール1は、車両(図示せず)の進行方向を調整する操舵装置の一部を構成し、運転者が把持して回転操作を行うものである。
ステアリングホイール1は、リム2と、スポーク3と、ステアリングホイールカバー4と、カバーガーニッシュ5と、を有している。
リム2は、ステアリングホイール1を操作する際に把持するものであり、円環状に形成されている。
スポーク3は、中央に位置するスポーク本体部11と、リム2と左側で接続する左スポーク部12と、リム2と右側で接続する右スポーク部13と、リム2と下側で接続する下スポーク部14と、を有している。スポーク本体部11は、背面部(図示せず)で、ステアリングシャフト(図示せず)に接続されている。
スポーク本体部11の正面部15には、ホーンパッド16が設けられている。また、スポーク本体部11の内部には、エアーバッグ(図示せず)が収納されている。
左スポーク部12の正面部17と右スポーク部13の正面部18には、車両のオーディオ装置やディスプレイ装置等の各種装置(図示せず)を操作する操作部19が設けられている。
被覆部材であるステアリングホイールカバー4は、天然皮革や合成皮革等の布材により形成され、リム2、リム2と左スポーク部12との接続部である左接続部20(図2参照)、リム2と右スポーク部13との接続部である右接続部21(図2参照)、及び、リム2と下スポーク部14との接続部である下接続部22(図2参照)を被覆している。取り付ける前のステアリングホイールカバー4は、4枚の矩形状の布部材4A,4B,4C,4Dを縫着して矩形帯状とし、長手方向の両端である布部材4Aの端部と布部材4Dの端部を縫着することで環状に形成されている。図3に示すように、ステアリングホイールカバー4は、リム2に巻き付けられ、紐体23により縫着されてリム2に取り付けられている。
図1及び図4に示すように、カバーガーニッシュ5は、硬質の合成樹脂材により形成されている。本実施例のカバーガーニッシュ5は、左接続部20に取り付けられる左側カバーガーニッシュ24と、右接続部21に取り付けられる右側カバーガーニッシュ25と、下接続部22に取り付けられる下側カバーガーニッシュ26を有している。
図5及び図6に示すように、左側カバーガーニッシュ24は、左前側ガーニッシュ24Aと左後側ガーニッシュ24Bが接続されて形成されている。左側カバーガーニッシュ24は、第一開口部27と、第二開口部28を有し、環状に形成されている。また、左側カバーガーニッシュ24は、第一開口部27側に形成された本体部29と、第二開口部28側に形成された突当部30と、本体部29と突当部30との間に形成された溝部31を有している。
左側カバーガーニッシュ24の内面形状は、取り付けるリム2及び左スポーク部12の外面形状に適合するように形成されており、左側カバーガーニッシュ24の内面がリム2の外面及び左スポーク部12の外面に当接するようになっている。
本体部29は、第一開口部27側から溝部31側に向かって厚さが厚くなっている。本体部29は、正面視において、突当部30及び溝部31よりも幅広に形成されている。本体部29は、第一開口部27に沿って左側カバーガーニッシュ24の全周にわたって形成されている。
図9に示すように、係止受部である突当部30は、左側カバーガーニッシュ24をステアリングホイール1に取り付けたときに、第二開口部28の直ぐ右側に位置する左スポーク部12の隣接部32よりも外径が大きくなるように形成されている。また、突当部30は、溝部31よりも外径が大きくなるように形成されている。突当部30は、第二開口部28に沿って左側カバーガーニッシュ24の全周にわたって形成されている。
係止受部である溝部31は、外形が本体部29及び突当部30よりも小径であり、本体部29及び突当部30に沿って左側カバーガーニッシュ24の全周にわたって形成されている。
図5及び図6に示すように、右側カバーガーニッシュ25は、右前側ガーニッシュ25Aと右後側ガーニッシュ25Bが接続されて形成されている。右側カバーガーニッシュ25は、第一開口部33と、第二開口部34を有し、環状に形成されている。また、右側カバーガーニッシュ25は、第一開口部33側に形成された本体部35と、第二開口部34側に形成された突当部36と、本体部35と突当部36との間に形成された溝部37を有している。
右側カバーガーニッシュ25の内面形状は、取り付けるリム2及び右スポーク部13の外面形状に適合するように形成されており、右側カバーガーニッシュ25の内面がリム2の外面及び右スポーク部13の外面に当接するようになっている。
本体部35は、第一開口部33側から溝部37側に向かって厚さが厚くなっている。本体部35は、正面視において、突当部36及び溝部37よりも幅広に形成されている。本体部35は、第一開口部33に沿って右側カバーガーニッシュ25の全周にわたって形成されている。
係止受部である突当部36は、右側カバーガーニッシュ25をステアリングホイール1に取り付けたときに、第二開口部34の直ぐ左側に位置する右スポーク部13の隣接部38(図1参照)よりも外径が大きくなるように形成されている。また、突当部36は、溝部37よりも外径が大きくなるように形成されている。突当部36は、第二開口部34に沿って右側カバーガーニッシュ25の全周にわたって形成されている。
係止受部である溝部37は、外形が本体部35及び突当部36よりも小径であり、本体部35及び突当部36に沿って右側カバーガーニッシュ25の全周にわたって形成されている。
図5及び図6に示すように、下側カバーガーニッシュ26は、下前側ガーニッシュ26Aと下後側ガーニッシュ26Bが接続されて形成されている。下側カバーガーニッシュ26は、第一開口部39と、第二開口部40を有し、環状に形成されている。また、下側カバーガーニッシュ26は、第一開口部39側に形成された本体部41と、第二開口部側40に形成された突当部42と、本体部41と突当部42との間に形成された溝部43を有している。
図1に示すように、下側カバーガーニッシュ26は、正面視において、左右対称に形成されている。本実施例では、下スポーク部14の形状に対応し、下側から上側に向かって外側方向(左右方向)に広がった形状を有している。
下側カバーガーニッシュ26の内面形状は、取り付けるリム2及び下スポーク部14の外面形状に適合するように形成されており、下側カバーガーニッシュ26の内面がリム2の外面及び下スポーク部14の外面に当接するようになっている。
本体部41は、第一開口部39側から溝部43側に向かって厚さが厚くなっている。本体部41は、正面視において、突当部42及び溝部43よりも幅広に形成されている。本体部41は、第一開口部39に沿って下側カバーガーニッシュ26の全周にわたって形成されている。
係止受部である突当部42は、第二開口部40に沿って左側カバーガーニッシュ26の全周にわたって形成されている。
係止受部である溝部43は、外形が本体部41及び突当部42よりも小径であり、本体部41及び突当部42に沿って左側カバーガーニッシュ26の全周にわたって形成されている。
ここで、ステアリングホイールカバー4とカバーガーニッシュ5の取り付け方法について説明する。先ず、図2に示すように、ステアリングホイールカバー4とカバーガーニッシュ5が取り付けられていない状態において、左側カバーガーニッシュ24の左前側ガーニッシュ24Aと左後側ガーニッシュ24Bで、左接続部20を前後から挟み込む。このとき、左前側ガーニッシュ24Aと左後側ガーニッシュ24Bを接着剤や接着テープ等の接着部材により接着すると共に、左側カバーガーニッシュ24と左接続部20も接着部材により接着する。これにより、左接続部20を中心にリム2の一部と左スポーク部12の一部が左側カバーガーニッシュ24により被覆され、左側カバーガーニッシュ24がリム2と左スポーク部12に固定される。このとき、左側カバーガーニッシュ24の第一開口部27がリム2側に位置し、第二開口部28が左スポーク部12側に位置する。
同様に、右側カバーガーニッシュ25の右前側ガーニッシュ25Aと右後側ガーニッシュ25Bで、右接続部21を前後から挟み込み、右前側ガーニッシュ25Aと右後側ガーニッシュ25Bを接着部材により接着すると共に、右側カバーガーニッシュ25と右接続部21を接着部材により接着する。これにより、図8に示すように、右接続部21を中心にリム2の一部と右スポーク部13の一部が右側カバーガーニッシュ25により被覆され、右側カバーガーニッシュ25がリム2と右スポーク部13に固定される。このとき、右側カバーガーニッシュ25の第一開口部33がリム2側に位置し、第二開口部34が右スポーク部13側に位置する。また、下側カバーガーニッシュ26の下前側ガーニッシュ26Aと下後側ガーニッシュ26Bで、下接続部22を前後から挟み込み、下前側ガーニッシュ26Aと下後側ガーニッシュ26Bを接着部材により接着すると共に、下側カバーガーニッシュ26と下接続部22を接着部材により接着する。これにより、下接続部22を中心にリム2の一部と下スポーク部14の一部が右側カバーガーニッシュ26により被覆され、右側カバーガーニッシュ26がリム2と下スポーク部14に固定される。このとき、下側カバーガーニッシュ26の第一開口部39がリム2側に位置し、第二開口部40が下スポーク部14側に位置する。なお、左側カバーガーニッシュ24、右側カバーガーニッシュ25及び下側カバーガーニッシュ26は、所望の順番で取り付けることができる。
次に、ステアリングホイールカバー4でリム2、左側カバーガーニッシュ24の本体部29、右側カバーガーニッシュ25の本体部35及び下側カバーガーニッシュ26の本体部41を被覆する。そして、図3に示すように、左接続部20、右接続部21及び下接続部22以外の部分を被覆したステアリングホイールカバー4の短手方向の両端部44を紐体23で縫着することで、ステアリングホイールカバー4を固定する。このとき、本体部29,35,41を被覆したステアリングホイールカバー4の短手方向の両端部45,46,47を、溝部31、37,43にそれぞれ配置し係止させると共に、突当部30,36,42にそれぞれ当接させて係止させる。また、係止部である両端部45,46,47を接着部材により溝部31、37,43に接着する。したがって、左側カバーガーニッシュ24と、右側カバーガーニッシュ25と、下側カバーガーニッシュ26は、本体部29,35,41と溝部31、37,43がステアリングホイールカバー4により被覆される。なお、両端部45,46,47のうち、紐体23で縫着する部分を縫着端部といい、紐体23で縫着しない部分を非縫着端部という。非縫着端部には溝部31、37,43に係止する係止部材(図示せず)を設けることで、非縫着端部を溝部31、37,43に確実に係止することができる。係止部材は、他の部材を取り付けたものや、両端部45,46,47を内側に折り返して折り返し縫製したものでもよい。
以上により、ステアリングホイールカバー4とカバーガーニッシュ5の取り付けが完了する。ステアリングホイールカバー4とカバーガーニッシュ5の取り付けた状態では、ステアリングホイール1を運転席側(車両の後側)から見た場合と、フロントガラス側(車両の前側)から見た場合に、カバーガーニッシュ5のステアリングホイールカバー4からの露出部分は同形状となっている。
図1に示すように、左側カバーガーニッシュ24をステアリングホイール1に取り付けた状態では、左側カバーガーニッシュ24の突当部30は正面視において、上側から中央やや下側の位置に向かってリム2側方向(外側方向)に傾斜した上側傾斜部48と、そこから下側に向かって左スポーク部12側方向(内側方向)に傾斜した下側傾斜部49を有する。また、右側カバーガーニッシュ25の突当部36は正面視において、上側から中央やや下側の位置に向かってリム2側方向(外側方向)に傾斜した上側傾斜部50と、そこから下側に向かって右スポーク部13側方向(内側方向)に傾斜した下側傾斜部51を有する。
上側傾斜部48と上側傾斜部50との間隔は、上側から下側に向かって広くなっている。そのため、運転者がステアリングホイール1を把持した場合に、左手の親指を隣接部32に配置し、上側傾斜部48の内側部48A(左スポーク部12側の部分)に係止し易くなっており、右手の親指を上側傾斜部50の内側部50A(右スポーク部13側の部分)に係止し易くなっている。
図5及び図6に示すように、左側カバーガーニッシュ24の運転席側(車両後側)に向く面である表側面部52は、リム2側からスポーク3側に向かって運転席側(車両後側)方向に突出するように傾斜した傾斜部である表側傾斜部53を有している。また、左側カバーガーニッシュ24の運転席と反対側(車両前側)に向く面である裏側面部54は、リム2側からスポーク3側に向かって運転席と反対側(車両前側)方向に突出するように傾斜した傾斜部である裏側傾斜部55を有している。これにより、表側傾斜部53及び裏側傾斜部55を有しない場合と比較して左側カバーガーニッシュ24の第一開口部27側の端部から第二開口部28側の端部までの長さL1が長くなる。
図5及び図6に示すように、右側カバーガーニッシュ25の運転席側(車両後側)に向く面である表側面部56は、リム2側からスポーク3側に向かって運転席側(車両後側)方向に突出するように傾斜した傾斜部である表側傾斜部57を有している。また、右側カバーガーニッシュ25の運転席と反対側(車両前側)に向く面である裏側面部58は、リム2側からスポーク3側に向かって運転席と反対側(車両前側)方向に突出するように傾斜した傾斜部である裏側傾斜部59を有している。これにより、表側傾斜部56及び裏側傾斜部59を有しない場合と比較して右側カバーガーニッシュ25の第一開口部33側の端部から第二開口部34側の端部までの長さL2が長くなる。
図5及び図6に示すように、下側カバーガーニッシュ26の運転席側(車両後側)に向く面である表側面部60は、リム2側からスポーク3側に向かって運転席側(車両後側)方向に突出するように傾斜した傾斜部である表側傾斜部61を有している。また、下側カバーガーニッシュ26の運転席と反対側(車両前側)に向く面である裏側面部62は、リム2側からスポーク3側に向かって運転席と反対側(車両前側)方向に突出するように傾斜した傾斜部である裏側傾斜部63を有している。これにより、表側傾斜部61及び裏側傾斜部63を有しない場合と比較して下側カバーガーニッシュ26の第一開口部39側の端部から第二開口部40側の端部までの長さL3が長くなる。
左スポーク部12、右スポーク部13及び下スポーク部14と接続していない部分のリム2は、断面視における外周全体がステアリングホイールカバー4により被覆されるため、ステアリングホイールカバー4の短手方向の長さは、リム2の断面視における略円形の外周の長さと略等しくなっている。しかしながら、リム2のうち左スポーク部12、右スポーク部13及び下スポーク部14と接続する部分は、左スポーク部12、右スポーク部13及び下スポーク部14があるためステアリングホイールカバー4をリム2の断面視における外周全体に巻き付けることができない。そのため、矩形状の布部材4A,4B,4C,4Dによりステアリングホイールカバー4が形成されている場合に、左スポーク部12、右スポーク部13及び下スポーク部14と接続する部分に位置するステアリングホイールカバー4は、短手方向の長さが余ってしまう。しかしながら、本実施例の左側カバーガーニッシュ24、右側カバーガーニッシュ25及び下側カバーガーニッシュ26は、表側傾斜部53,57,61及び裏側傾斜部55,59,63を有することで、長さL1,L2,L3を長くし、左スポーク部12、右スポーク部13及び下スポーク部14と接続する部分に位置するステアリングホイールカバー4の短手方向の長さが余らないようにしている。表側傾斜部53,57,61及び裏側傾斜部55,59,63の傾斜角度を変更することにより、長さL1,L2,L3を変更することができる。なお、表側傾斜部53,57,61及び裏側傾斜部55,59,63を設けず、本体部29,35,41の幅を長くすることで、ステアリングホイールカバー4の短手方向の長さが余らないようにしてもよい。
以上のように、本実施例のカバーガーニッシュ5は、ステアリングホイール1のリム2とスポーク3との接続部である左接続部20、右接続部21及び下接続部22に取り付けられるカバーガーニッシュ5であって、ステアリングホイール1の一部を被覆するステアリングホイールカバー4により被覆される本体部29,35,41と、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47が係止する突当部30,36,42及び溝部31,37,43を有する。このカバーガーニッシュ5をステアリングホイール1の左接続部20、右接続部21及び下接続部22に取り付けた後、ステアリングホイールカバー4をステアリングホイール1に取り付けることで、カバーガーニッシュ5によりステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47に運転者の手が触れ難くし、両端部45,46,47の捲れ発生を抑制することができる。
また、本実施例のカバーガーニッシュ5は、第一開口部27、33、39と第二開口部28,34,40を有する環状に形成され、係止受部は溝部31,37,43を有し、第一開口部27、33、39側に本体部29,35,41が配置され、第二開口部28,34,40側に係止受部が配置されていることにより、カバーガーニッシュ5をステアリングホイール1の左接続部20、右接続部21及び下接続部22に取り付けた後、ステアリングホイールカバー4をステアリングホイール1に取り付けたときに、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47を、溝部31,37,43を有する係止受部に係止することができる。そのため、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47に運転者の手が触れ難くなり、両端部45,46,47の捲れ発生を抑制することができる。
また、本実施例のカバーガーニッシュ5は、第一開口部27、33、39と第二開口部28,34,40を有する環状に形成され、係止受部は突当部30,36,42を有し、第一開口部27、33、39側に本体部29,35,41が配置され、第二開口部28,34,40側に係止受部が配置されていることにより、カバーガーニッシュ5をステアリングホイール1の左接続部20、右接続部21及び下接続部22に取り付けた後、ステアリングホイールカバー4をステアリングホイール1に取り付けたときに、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47を、突当部30,36,42を有する係止受部に係止することができる。そのため、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47に運転者の手が触れ難くなり、両端部45,46,47の捲れ発生を抑制することができる。
また、本実施例のカバーガーニッシュ5は、本体部29,35,41の厚さが、第一開口部27、33、39側から第二開口部28,34,40側に向かって厚くなっていることにより、本体部29,35,41の長さをステアリングホイールカバー4の短手方向の長さに対応させることができる。そのため、本体部29,35,41をステアリングホイールカバー4により確実に被覆すると共に、両端部45,46,47を突当部30,36,42及び溝部31,37,43に確実に係止することができる。
また、本実施例のステアリングホイールカバー4は、ステアリングホイール1の一部を被覆する環状に形成され、カバーガーニッシュ5を備え、短手方向の両端部44は、ステアリングホイール1に取り付けるために縫着される縫着端部と、突当部30,36,42及び溝部31,37,43に係止する非縫着端部(両端部45,46,47)を有することにより、ステアリングホイールカバー4によりリム2を被覆すると共に、両端部45,46,47を突当部30,36,42及び溝部31,37,43に係止することで、ステアリングホイールカバー4の両端部45,46,47に運転者の手が触れ難くなり、両端部45,46,47の捲れ発生を抑制することができる。
また、本実施例のステアリングホイール1は、リム2と、スポーク3と、ステアリングホイールカバー4と、を備え、リム2とスポーク3は、少なくとも左接続部20と右接続部21の2箇所で接続され、左接続部20を被覆する左側カバーガーニッシュ24の突当部30と、右接続部21を被覆する右側カバーガーニッシュ25の突当部36との間隔が、上側から下側に向かって広くなる部分を有することにより、運転者がステアリングホイール1の左接続部20と右接続部21付近のリム2を把持した場合に、左手の親指と上側傾斜部48が略平行となるため、左手の親指を上側傾斜部48の内側部48A(左スポーク部12側の部分)に係止し易く、また、右手の親指と上側傾斜部50が略平行となるため、右手の親指を上側傾斜部50の内側部50A(右スポーク部13側の部分)に係止し易くすることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、リム2とスポーク3との接続部の数は、機能性や意匠性等を考慮し、適宜変更可能である。その場合、リム2とスポーク3との接続部の数に応じてカバーガーニッシュ5の数を変更すればよい。また、カバーガーニッシュ5の形状は、ステアリングホイールカバー4の捲れが発生し難いものであれば、他の形状としてもよい。
1 ステアリングホイール
2 リム(リム部)
3 スポーク(スポーク部)
4 ステアリングホイールカバー(被覆部材)
5 カバーガーニッシュ
20 左接続部(接続部)
21 右接続部(接続部)
22 下接続部(接続部)
27 第一開口部
28 第二開口部
29 本体部
30 突当部(係止受部)
31 溝部(係止受部)
33 第一開口部
34 第二開口部
35 本体部
36 突当部(係止受部)
37 溝部(係止受部)
39 第一開口部
40 第二開口部
41 本体部
42 突当部(係止受部)
43 溝部(係止受部)
45 両端部(係止部、縫着端部、非縫着端部)
46 両端部(係止部、縫着端部、非縫着端部)
47 両端部(係止部、縫着端部、非縫着端部)

Claims (9)

  1. ステアリングホイールのリム部とスポーク部との接続部に取り付けられるカバーガーニッシュであって、
    前記ステアリングホイールの一部を被覆する被覆部材により被覆される本体部と、
    前記被覆部材の係止部が係止する係止受部を有することを特徴とするカバーガーニッシュ。
  2. 前記カバーガーニッシュは、第一開口部と第二開口部を有する環状に形成され、
    前記係止受部は溝部を有し、
    前記第一開口部側に前記本体部が配置され、前記第二開口部側に前記係止受部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカバーガーニッシュ。
  3. 前記カバーガーニッシュは、第一開口部と第二開口部を有する環状に形成され、
    前記係止受部は突当部を有し、
    前記第一開口部側に前記本体部が配置され、前記第二開口部側に前記係止受部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカバーガーニッシュ。
  4. 前記本体部の厚さが、前記第一開口部側から前記第二開口部側に向かって厚くなっていることを特徴とする請求項2に記載のカバーガーニッシュ。
  5. 前記本体部の厚さが、前記第一開口部側から前記第二開口部側に向かって厚くなっていることを特徴とする請求項3に記載のカバーガーニッシュ。
  6. ステアリングホイールの一部を被覆する環状に形成された被覆部材であって、
    請求項1,2又は4の何れか1項に記載のカバーガーニッシュを備え、
    短手方向の両端部は、前記ステアリングホイールに取り付けるために縫着される縫着端部と、前記係止受部に係止する非縫着端部を有することを特徴とする被覆部材。
  7. ステアリングホイールの一部を被覆する環状に形成された被覆部材であって、
    請求項3又は5に記載のカバーガーニッシュを備え、
    短手方向の両端部は、前記ステアリングホイールに取り付けるために縫着される縫着端部と、前記係止受部に係止する非縫着端部を有することを特徴とする被覆部材。
  8. リム部と、スポーク部と、請求項6又は7に記載の被覆部材と、を備えることを特徴とするステアリングホイール。
  9. リム部と、スポーク部と、請求項7に記載の被覆部材と、を備え
    前記リム部と前記スポーク部は、少なくとも左側の接続部と右側の接続部の2箇所で接続され、
    前記左側の接続部を被覆する前記カバーガーニッシュの前記突当部と、前記右側の接続部を被覆する前記カバーガーニッシュの前記突当部との間隔が、上側から下側に向かって広くなる部分を有することを特徴とするステアリングホイール。
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