JP2021041320A - 電気集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦横に連結可能とし、前面から塵埃捕集部の出し入れが可能である電気集塵装置を提供することにある。【解決手段】電気集塵装置10は前面が開放された箱状の筐体部20と、筐体部20に収容され、塵埃を含む空気が通過する塵埃捕集部30とから構成されている。塵埃捕集部30は、フィルタ部31と、荷電部32と、2個の捕集部33とから構成され、中空部21に収納時に一体化される。中空部21では、本体部20の前面からフィルタ部31、荷電部32、2個の捕集部33の順で格納されることになる。荷電部32のイオン化線と対向電極板の間にコロナ放電を発生させて、塵埃をプラスに荷電させ、イオン化させる。捕集部33は荷電部32によりイオン化した塵埃を、電極板33aの集塵電極板に集塵させることで捕集する。【選択図】図1

Description

本発明は、空調機の上流側に設置し、雰囲気中のオイルミストを含む塵埃を捕集する電気集塵装置に関するものである。
空調機の上流側に設置して、空調機による気流を利用して工場内のオイルミストを含む塵埃を捕集する電気集塵装置が広く使用されている。この電気集塵装置は、上流側で空気に含まれる塵埃に電荷を付与する帯電部と、下流側で帯電した塵埃を捕集する集塵部とを有する構造とされている。
工場の大きさ等により空調機のサイズは様々であり、空調機のサイズに合わせて電気集塵装置を製造する場合には、帯電部及び集塵部を大型化する等の製造に手間を要する。
また、特許文献1に開示された電気集塵装置のように、通常では帯電部や集塵部のメンテナンス作業を行う際に、帯電部や集塵部を装置本体部に出し入れする方向は、装置内を流れる空気の気流方向に対する直交面の水平方向、つまり装置の側面から帯電部や集塵部を引き出してメンテナンス作業を行っている。
特開2018−34104号公報
そこで、様々な空調機のサイズに対応させるために、基本サイズの帯電部や集塵部を製作し、この帯電部や集塵部を縦横に複数連結させることで、任意の大きさの電気集塵装置を製造する方法が考えられる。しかし、上述のようにメンテナンスをする際に装置の側面から帯電部や集塵部の出し入れを行う構造であると、複数個の帯電部や集塵部を横方向に連結させた場合には、メンテナンスの対象とされる所定個所の帯電部や集塵部のみを出し入れすることが困難となり、メンテナンス作業が容易に行えないという問題が生ずる。
また、帯電部及び集塵部の連結個所や複数の集塵部の連結個所に隙間があるとエアリークが発生し易く、電気集塵装置の集塵効率が低下する虞れもある。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、縦横に連結可能とし、前面から塵埃捕集部の出し入れが可能である電気集塵装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る電気集塵装置は、前面が開放され、背面は空気の通過可能な板面体である箱状の筐体部と、該筐体部内の中空部に収容され、塵埃を含む空気が通過する塵埃捕集部とから成り、前面から前記塵埃捕集部の出し入れが可能である電気集塵装置であって、前記塵埃捕集部は、フィルタ材を備えるフィルタ部と、通過する塵埃を荷電させ、イオン化させる荷電部と、該イオン化した塵埃を電極板により捕集する捕集部とから構成され、前記荷電部及び前記捕集部は密着して一体化された状態で、前記中空部内に収納されていることを特徴とする。
本発明に係る電気集塵装置によれば、1種類のユニットの連結する個数を変更するだけで、様々なサイズや風量帯の空調機に対応する任意のサイズの電気集塵システムを構築することが可能である。また、塵埃捕集部の出し入れを上流側である筐体部の前面側から行うことが可能であり、複数のユニットを連結した後の電気集塵システムの大小に拘らず、メンテナンススペースを前面部のみに集約することができる。更に、制御部を設けることで、塵埃捕集部の不具合を個々にチェックでき、不具合の発生している塵埃捕集部のみに対してメンテナンス作業を行うことが可能である。
電気集塵装置の分解斜視図である。 塵埃捕集部の分解斜視図である。 電気集塵装置を連結した状態の電気集塵システムの正面図である。 電気集塵システムの側面図である。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は電気集塵装置10を左側から見た状態の分解斜視図であり、図2は電気集塵装置10に収容される塵埃捕集部を右側から見た際の分解斜視図である。電気集塵装置10は前面が開放された箱状の筐体部20と、筐体部20の中空部21に収容され、塵埃を含む空気が通過する塵埃捕集部30とから構成されている。電気集塵装置10は電気集塵システムを構成する最小単位のユニット体であり、例えば縦横750mm、奥行き650mm程度の直方体状とされている。電気集塵装置10を縦横に連結することで、任意の面積の吸気口を有する電気集塵システムを製造することが可能である。
筐体部20の前面には、塵埃捕集部30を収容するための中空部21が、略直方体状に開口して形成されている。中空部21の開口サイズは、クリアランスを確保するために塵埃捕集部30のサイズよりも若干大きくされている。中空部21に塵埃捕集部30を挿入すると、中空部21の開口の周縁部には僅かな空隙部が生じて、塵埃捕集部30の収容が円滑となる。
筐体部20の中空部21の底面21aは、前面側が低くなるように若干傾斜している。
この傾斜に沿って底面21aの右側に仕切板部22が配置されている。仕切板部22によって底面21aが仕切られて、中空部21の右側面21bと仕切板部22の間には、オイル回収路22aが形成されている。なお、仕切板部22は省略することも可能である。
底面21aの傾斜は、中空部21の前面の枠部21cの下辺部に向かって形成されており、枠部21cの下辺部には後述する排出管に接続されるオイル排出口23が突出している。つまり、塵埃捕集部30から滴り落ちたオイルは、前方に若干傾斜している底面21aを前端に向かって流れ、前端に設けられたオイル排出口23から外部に排出される構造となっている。なお、オイル排出口23は排出管に接続されていない場合には、キャップ等の封止材により閉塞されている。
また底面21aには、オイル流出孔22bが設けられている。このオイル流出孔22bの直上の位置には、筐体部20の中空部21の頂面21dにオイル流入孔24が設けられている。縦方向に電気集塵装置10を連結する際には、底面21aから下方に突出するオイル流出孔22bの下端円環部をオイル流入孔24の内側に嵌め込んで、上段の筐体部20の底面と下段の筐体部20の天面を隙間なく密着させて、接続できる構造とされている。
なお、オイル流出孔22b、オイル流入孔24は、他の電気集塵装置10のオイル流出孔22b、オイル流入孔24と接続されていない場合には、キャップ等の封止材で閉塞しておく。例えば、縦方向に電気集塵装置10を3個連結する際には、上段の電気集塵装置10のオイル流入孔24を封止材で閉塞し、上段の電気集塵装置10のオイル流出孔22bを中段の電気集塵装置10のオイル流入孔24に接続する。中段の電気集塵装置10のオイル流出孔22bを、下段のオイル流入孔24に接続し、下段の電気集塵装置10のオイル流出孔22bを封止材により閉塞する。
このように、縦方向に連結した電気集塵装置10のオイル流出孔22b、オイル流入孔24を相互に接続することによって、それぞれの電気集塵装置10で捕集されるオイルを最下段の電気集塵装置10に集約することが可能である。そして、最下段の電気集塵装置10のオイル排出口23から後述する排出管に排出することができる。
また、中空部21の底面21a上には、塵埃捕集部30が収容し易いように、摺動時の滑りを良くする左右一対の合成樹脂等から成る摺動板部25が、筐体部20の前面から背面方向に載置されている。中空部21の右側面21bの内側には、前面から背面に向かって、塵埃捕集部30の摺動方向を案内するレール状の突条部26が水平方向に沿って配置されている。この突条部26は、塵埃捕集部30の後述する切欠溝と噛み合わせることで、塵埃捕集部30の取り付け方向を間違えないように案内する。
中空部21の前面を囲む周縁部21eの上下縁の裏面側には図示しない上溝部と下溝部27が設けられており、上溝部及び下溝部27の両端から直交する個所に設置面部28が設けられている。後述する塵埃捕集部30のフィルタ部31の上下の縁部を上下に移動させて上溝部及び下溝部27に嵌合させ、左右の縁部の裏面を設置面部28に当接させることで、フィルタ部31を中空部21の前面に対して容易に取り付けることができる。
中空部21の右上端には、図1に点線で示した給電部29が配置されており、この給電部29には塵埃捕集部30の収納方向に沿った主電力架29aに板ばね等の塵埃捕集部30の接点部への接触構造を設けた複数個の接点部29bが並列に配置されている。
これらの接点部29bが、後述する塵埃捕集部30の各部に設けた接点部に接触することで塵埃捕集部30の各部に電力が供給される。
また、図示は省略しているが、筐体部20の背面は空気の通過可能な、例えば多孔質やメッシュ状又は中央に大きく孔を開けた板面体とされ、中空部21に収容される塵埃捕集部30の挿入に伴う摺動を、所定位置で止めるストッパ部として機能している。
塵埃捕集部30は、フィルタ部31と、荷電部32と、2個の捕集部33とから構成され、中空部21に収納する際に一体化される。筐体部20の前面からフィルタ部31、荷電部32、2個の捕集部33の順で、中空部21に格納されることになる。図1では2個の捕集部33を格納可能としているが、1個又は3個以上の捕集部33を格納可能としてもよい。なお、捕集部33の増加に伴い集塵効率は向上する。
フィルタ部31は、矩形環状の枠体31aと、この枠体31aの内側に取り付けられた金属等の網状体31bと、網状体31b間に固定された不織布等から成るフィルタ材31cとから構成されている。枠体31aの上縁には、段差部31dが形成されている。中空部21内の上述の上溝部に、枠体31aの上端である段差部31dを斜め方向から挿入した後に、枠体31aの下端を下溝部27に嵌合させて、左右端を周縁部21eの左右縁の設置面部28に当接させることで、筐体部20の中空部21の前面にフィルタ部31を取り付ける。
荷電部32は、図示しない高電圧を印加された複数のイオン化線と、これらのイオン化線を挟むように配置され、気流の流路に対して平行に配置された多数の対向電極板32aとを有している。そして、荷電部32の内部を通過する空気内の塵埃に対して、イオン化線と対向電極板32aの間にコロナ放電を発生させて、塵埃をプラスに荷電してイオン化させる。
捕集部33は、高電圧側に接続された非集塵電極板と、アース側に接続された集塵電極板とから成り、これらは交互に配置され、電圧印加ないし集塵を行う多数の電極板33aが、気流の流路に平行に配置されている。荷電部32によりイオン化した塵埃を、電極板33aの集塵電極板に集塵させることで捕集する。
捕集する塵埃はオイル成分を含んでおり、集塵電極板に付着したオイル成分が、集塵電極板から底面に滴り落ちることになる。
また、捕集部33の前面及び背面には、他の捕集部33との当接時に、他の捕集部33のねじやリベットの頭が接触する個所に、予めねじやリベットの頭の直径より大きい穴部が設けられている。そして、捕集部33同士が当接した際に、ねじやリベットの頭が穴部に挿入されることで、捕集部33同士が密着可能とされ、捕集部33に隙間が発生することを防止している。
なお、上述の穴部は荷電部32の背面にも同様に設けられており、荷電部32及び捕集部33を密着可能としている。従って、塵埃捕集部30の荷電部32と捕集部33、及び捕集部33同士は、気流が外部にリークすることなく密着されているので、塵埃捕集部30には外部とは独立した気流の流路が形成される。
荷電部32及び捕集部33の右側面には、図2に示すように切欠溝32b、33bが設けられており、前述の突条部26と切欠溝32b、33bとが噛み合うので、荷電部32及び捕集部33を一体化させて塵埃捕集部30として中空部21内に格納する際に、取付方向を間違えることなく行うことができる。なお、中空部21に切欠溝を設け、荷電部32及び捕集部33に突条部を設けるようにしてもよい。
荷電部32及び捕集部33の上面端部には、接点部32c、33cが設けられている。前述の板ばね等の接触構造を設けた給電部29の接点部29bが接点部32c、33cに接触した際に、板ばねの押圧力により確実に通電され、後述する電源部から荷電部32及び捕集部33に電力が供給される。
中空部21内に塵埃捕集部30を格納する場合は、捕集部33、荷電部32の順に、摺動板部25上を摺動させながら押し込んだ後に、フィルタ部31を中空部21の前面に取り付ける。フィルタ部31は荷電部32及び捕集部33を若干、押圧した状態で周縁部21eに取り付けることになり、この押圧力によって荷電部32と捕集部33とが密着し、各部間から塵埃捕集部30を流れる空気が外部に漏れることはない。
従って、中空部21内に塵埃捕集部30を格納した際に、荷電部32及び捕集部33の外面と頂面21dの内面との間には、給電部29を配置可能なクリアランスによる空隙部が存在するが、荷電部32及び捕集部33が一体化することで、塵埃捕集部30の流路から空隙部を隔離することができる。また、フィルタ部31が周縁部21eに取り付けられているので、空隙部を外気からも隔離することができる。従って、空隙部内は電気集塵装置10の手前の外気や塵埃捕集部30を流れる気流によって汚染されにくいので、メンテナンス作業時に清掃等が容易となる。
中空部21内から塵埃捕集部30を取り外す場合は、フィルタ部31を中空部21の前面の上溝部及び下溝部27から外して、荷電部32及び捕集部33を引き出す。引き出した後に、荷電部32及び捕集部33の点検、保守、清掃等を行うことができる。
図3は電気集塵装置10を例えば縦に3個、横に3個を連結して3×3の9個で構成された電気集塵システムの正面図であり、図4は図3の電気集塵システムを右側から見た側面図である。
9個の電気集塵装置10を3×3に連結する際には、まず底に3個の基台部40を配置し、ねじやリベット等の接続手段によって基台部40同士を水平方向に連結する。そして、下段の電気集塵装置10の筐体部20に設けられたオイル排出口23同士を接続する接続管41を配置し、水平方向に接続した接続管41から集約されるオイルを排出させる1本の排出管42が接続管41と連結している。この排出管42は基台部40内を通るように配置されており、各電気集塵装置10により集約し、基台部40側面から排出されたオイルは、装置とは別に設置されたオイル貯留部43に貯められる。
3個の基台部40の上面に下段の3個の電気集塵装置10がそれぞれ載置され、各基台部40にボルト等で固定される。下段の3個の電気集塵装置10は、側面同士が隙間なく当接し、横方向に並置される。下段の3個の電気集塵装置10の各筐体部20に設けられたオイル排出口23に、接続管41が接続される。下段の3個の電気集塵装置10の各底面に設けられたオイル流出孔22bは、使用されないのでキャップ等で閉塞される。
下段の3個の電気集塵装置10の上面に中段の3個の電気集塵装置10がそれぞれ載置され、ボルト等で固定される。その結果、中段の3個の電気集塵装置10は、側面同士が隙間なく当接し、横方向に並置される。その際に、下段の3個の電気集塵装置10の各頂面に設けられたオイル流入孔24の内側面に、中段の3個の電気集塵装置10の各底面に設けられたオイル流出孔22bがそれぞれ嵌め込まれ、装置間の縦方向のオイル排出経路が接続される。
同様にして中段の3個の電気集塵装置10の上面に上段の3個の電気集塵装置10がそれぞれ載置され、ボルト等で固定される。その結果、上段の3個の電気集塵装置10は、側面同士が隙間なく当接し、横方向に並置される。その際に、中段の3個の電気集塵装置10の各頂面に設けられたオイル流入孔24に、上段の3個の電気集塵装置10の各底面に設けられたオイル流出孔22bがそれぞれ嵌め込まれ、装置間の縦方向のオイル排出経路が接続される。また、上段の3個の電気集塵装置10の各頂面に設けられたオイル流入孔24は、使用されないのでキャップ等で閉塞される。
このように、縦方向に3段の電気集塵装置10を積載すると、上段及び中段の電気集塵装置10で捕集された塵埃に含まれるオイルミストが液化してオイルとなり、オイル流出孔22b及びオイル流入孔24を介して下段の電気集塵装置10に滴下されて溜まる。下段の電気集塵装置10で捕集された塵埃に含まれるオイルミストが液化したオイルと合わせて、下段の電気集塵装置10に溜まったオイルは、オイル排出口23から接続管41、排出管42を通ってオイル貯留部43に排出される。
電気集塵システムの最右列の電気集塵装置10の右側面21bの外側には、図3に示すように、3個の駆動監視部50がそれぞれボルト等で固定されて取り付けられている。電気集塵システムの右上部に配置された電気集塵装置10の頂面21d上には、制御部60が取り付けられている。
駆動監視部50は、電気集塵装置10に電力を供給する電源部と、電気集塵装置10の塵埃捕集部30の動作状態をチェックする監視部とから構成されている。3×3に連結された電気集塵装置10の各段に対して、1個の駆動監視部50が配置されている。下段の駆動監視部50の電源部は、図示しない配線を介して、下段の3個の電気集塵装置10の給電部29に並列に接続されており、塵埃捕集部30を駆動する電力を供給している。中段及び上段の駆動監視部50の電源部についても、同様に図示しない配線を介して、中段及び上段の各3個の電気集塵装置10に対して電力を供給している。
また、下段の駆動監視部50の監視部は、図示しない配線を介して下段の3個の電気集塵装置10の塵埃捕集部30の荷電部32、捕集部33にそれぞれ接続されており、荷電部32及び捕集部33の動作状態を監視している。中段及び上段の駆動監視部50の監視部についても、同様に図示しない配線を介して、中段及び上段の各3個の電気集塵装置10の動作状態を監視している。
3個の駆動監視部50は、それぞれの信号送受信線51を介して、制御部60と接続されている。下段の駆動監視部50は、監視対象である下段の3個の電気集塵装置10の駆動状況、特に塵埃捕集部30の荷電部32及び捕集部33の動作状況を、制御部60に送信する。中段及び上段の駆動監視部50も、同様にして監視対象である中段及び上段の各3個の電気集塵装置10の駆動状況を、制御部60に送信する。また、3個の駆動監視部50は、後述するように制御部60から信号送受信線51を介して制御指示の信号を受信して、制御指示に従って監視対象の電気集塵装置10への電力供給を制御する。
制御部60は、各種の表示操作等を行う操作部61と、駆動監視部50を介して収集される各電気集塵装置10の駆動状態等を表示するモニタ部62と、駆動状態をまとめて表示させる代表灯部63とから構成されている。操作部61、モニタ部62、代表灯部63は、電気集塵システムの右側面に向くように配置されており、電気集塵装置10を縦に積み重ねて、高所に制御部60を設置する場合でも操作可能とするため、各部が斜め下側に向くように配置されている。制御部60及び駆動監視部50は、図3に示す設置位置に対し左右対称の位置に配置されてもよい。
駆動監視部50から送信された各電気集塵装置10の電源状態や荷電部32及び捕集部33の正常、異常等の動作状態を、モニタ部62では表示可能であり、必要に応じて個々の電気集塵装置10の電源のオン、オフ制御を行うことができる。制御の指示内容は、信号送受信線51を介して操作対象の電気集塵装置10を監視する駆動監視部50に送信される。なお、モニタ部62としてタッチパネル式を採用してもよい。
このように実施例の電気集塵装置によれば、縦及び横方向に複数個の電気集塵装置10を連結して、容易に任意のサイズの電気集塵システムを組み上げることができる。上述の実施例では、9個の電気集塵装置10を3×3に配置した電気集塵システムを示しているが、縦及び横方向に配置する電気集塵装置10の個数は、電気集塵システムの背面側に設置する空調機のサイズに合わせて、適宜に変更できる。
また、例えば空調機の形状が矩形状ではなく、特殊な形状をしている場合には、その形状に合わせて使用されない部分の筐体部20には電気集塵装置10を格納せずに、中空部21の前面の枠部21cに開口を閉塞する閉鎖板を取り付けることができる。電気集塵システムを構成する複数個の電気集塵装置10の一部に、突然に塵埃捕集部30の故障が発生した場合にも、故障している電気集塵装置10の塵埃捕集部30のみを筐体部20から取り出して、同様にして中空部21の前面の枠部21cに開口を閉塞する閉鎖板を取り付けることができる。従って、故障により停止した電気集塵装置10から空調機内に汚染された空気が流れ込むことはなく、継続して電気集塵システムと空調機を運転させることができる。なお、閉鎖板の外形はフィルタ部31と同一であり、全面が板状とされている。
更に、空調機の風量の面内分布が大きい場合には、電気集塵システムを構成する複数個の電気集塵装置10の中で、風量が大きい部分の電気集塵装置10には捕集部33が3個で構成された塵埃捕集部30を格納し、風量が小さい部分の電気集塵装置10には捕集部33が1個で構成された塵埃捕集部30を格納し、風量が平均的な値の部分の電気集塵装置10には捕集部33が2個で構成された塵埃捕集部30を格納して、効率的に集塵効果を高める運用を行うこともできる。
図3、図4に示す電気集塵システムの電気集塵装置10の1個に、例えば電源異常等の故障が発生した場合には、制御部60の代表灯部63による点灯を確認した作業者は、モニタ部62で異常が発生している電気集塵装置10を把握する。また、異常が発生している電気集塵装置10の電源は自動的にオフ状態とする制御が行われる。制御部60は、この電源オフ指令信号を異常が発生している電気集塵装置10を監視している駆動監視部50に、信号送受信線51を介して送信する。電源オフ指令信号を受信した駆動監視部50は、直ちに異常が発生している電気集塵装置10への電源供給を停止する。
異常が発生し、電源供給が停止された電気集塵装置10は、作業者により修理を行うために、フィルタ部31が筐体部20から取り外され、一体化されている荷電部32及び捕集部33が筐体部20から取り出される。装置の前面側から塵埃捕集部30を取り出すことを可能とすることで、異常の発生している電気集塵装置10のみに対して、対処することが可能である。従って、荷電部32や捕集部33の故障が原因の場合には、直ちに正常な荷電部32や捕集部33に交換することができ、短時間で修理を完了し、正常な運転状態に電気集塵システムを復帰させることができる。
また、異常の原因が容易には判明せず、修理に時間を要する場合には、異常が発生している電気集塵装置10から汚染された空気が、中空部21を通って空調機に流れ込むのを防止するために、上述のフィルタ部31に代えて、上述の閉鎖板を中空部21の前面の枠部21cに取り付けて開口を閉塞する。閉鎖板を取り付けることで、継続して電気集塵システムと空調機を運転させることが可能である。
図3、図4に示す電気集塵システムの定期メンテナンス作業を運転中に行う場合には、まず作業者は制御部60のモニタ部62に、電気集塵システムを構成する各電気集塵装置10の駆動状態及び点検履歴等を表示して確認する。メンテナンス対象となる電気集塵装置10は、モニタ部62に表示した駆動状態及び点検履歴等から決定される。
メンテナンス対象の電源供給が停止された電気集塵装置10は、作業者によりフィルタ部31が筐体部20から取り外され、一体化されている荷電部32及び捕集部33が筐体部20から取り出される。フィルタ部31、荷電部32、捕集部33等の汚染や劣化の状況を確認して、必要であれば各部の清掃や正常品への交換を行う。
また、電気集塵システムの運転継続に伴って、上段及び中段の電気集塵装置10内に貯まったオイルはオイル流出孔22b及びオイル流入孔24を介して下段の電気集塵装置10の底面21aに貯まり、下段の電気集塵装置10で捕集されたオイルと合わさり、接続管41、排出管42を通ってオイル貯留部43に徐々に溜まってゆく。従って、メンテナンスの際に定期的にオイル貯留部43に溜まったオイルの廃棄も行う。
本発明に係る電気集塵装置10によれば、1種類のユニットの連結する個数を変更するだけで、様々なサイズや風量帯の空調機に対応する任意のサイズの電気集塵システムを構築することが可能である。また、塵埃捕集部30の出し入れを上流側である筐体部20の前面側から行うことが可能であり、複数のユニットを連結した後の電気集塵システムの大小に拘らず、メンテナンススペースを前面部のみに集約することができる。更に、制御部60を設けることで、塵埃捕集部30の不具合を個々にチェックでき、不具合の発生している塵埃捕集部30のみに対して、メンテナンス作業を行うことが可能である。
10 電気集塵装置
20 筐体部
21 中空部
21a 底面
21c 枠部
21d 頂面
22b オイル流出孔
24 オイル流入孔
27 下溝部
28 設置面部
29 給電部
30 塵埃捕集部
31 フィルタ部
32 荷電部
33 捕集部
50 駆動監視部
60 制御部

Claims (8)

  1. 前面が開放され、背面は空気の通過可能な板面体である箱状の筐体部と、該筐体部内の中空部に収容され、塵埃を含む空気が通過する塵埃捕集部とから成り、前面から前記塵埃捕集部の出し入れが可能である電気集塵装置であって、
    前記塵埃捕集部は、フィルタ材を備えるフィルタ部と、通過する塵埃を荷電させ、イオン化させる荷電部と、該イオン化した塵埃を電極板により捕集する捕集部とから構成され、
    前記荷電部及び前記捕集部は密着して一体化された状態で、前記中空部内に収納されていることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 前記捕集部は複数であり、前記捕集部間が密着して一体化された状態で、前記中空部内に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の電気集塵装置。
  3. 前記筐体部の底面は、前面側が低くなるように傾斜しており、前記捕集部で捕集されたオイルが前記底面に滴下することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気集塵装置。
  4. 前記底面の前側には、オイル流出孔が設けられており、該オイル流出孔の直上の前記筐体部の頂面には、オイル流入孔が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電気集塵装置。
  5. 前記中空部の前面を囲む周縁部の上下縁の裏面側には、上溝部と下溝部が設けられており、前記上溝部及び前記下溝部の両端から直交する個所に設置面部が設けられており、
    前記フィルタ部は、矩形環状の枠体と、該枠体の内側に取り付けられた網状体と、該網状体間に固定された前記フィルタ材とから構成され、
    前記フィルタ部は前記上溝部に前記枠体の上端を斜め方向から挿入した後に、前記枠体の下端を前記下溝部に嵌合させて、前記枠体の左右端を前記設置面部に当接させることにより、前記筐体部の前面に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電気集塵装置。
  6. 前記中空部の上端には給電部が配置されており、該給電部には前記塵埃捕集部の収納方向に沿った主電力架に対して、水平方向に突出した複数個の接点部が並列に配置されており、
    前記荷電部及び前記捕集部の上面端部にも前記給電部の接点部と接触するための接点部が設けられており、前記給電部の接点部と、前記荷電部及び前記捕集部の接点部とが接触することで、前記荷電部及び前記捕集部に電力が供給されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電気集塵装置。
  7. 縦横に複数個を連結可能であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電気集塵装置。
  8. 複数個を連結した場合には、各段毎に駆動監視部を配置し、該駆動監視部と接続した制御部を配置し、複数個分の前記荷電部及び前記捕集部の状態を前記制御部で監視可能とすることを特徴とする請求項7に記載の電気集塵装置。
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