JP2021040551A - 培地組成物、キット、間葉系幹細胞組成物の製造方法、間葉系幹細胞組成物、間葉系幹細胞、細胞培養上清および細胞外小胞 - Google Patents
培地組成物、キット、間葉系幹細胞組成物の製造方法、間葉系幹細胞組成物、間葉系幹細胞、細胞培養上清および細胞外小胞 Download PDFInfo
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Abstract
Description
グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン類、グルタミン酸、プロリン、セリンおよびチロシンからなる群から選択される一以上を含み;
ビオチン、ビタミンB12、および少なくとも1種のその他のビタミン類を含み;
少なくとも1種の無機塩を含み;
糖類およびピルビン酸塩のうちの少なくとも1種を含み;
リポ酸を含み;
アスコルビン酸誘導体を含み;
リノール酸を含まない;
間葉系幹細胞を増殖させるための培地組成物。
<2>上記アスコルビン酸誘導体が、アスコルビン酸−2−リン酸、アスコルビン酸−2−リン酸エステル三ナトリウム、アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩、およびアスコルビン酸−2−グリコシドからなる群から選択される一以上である、<1>に記載の培地組成物。
<3>アスコルビン酸誘導体の濃度が0.03mmol/L以上である、<1>または<2>に記載の培地組成物。
<4>アスコルビン酸誘導体の濃度が0.14mmol/L以上0.57mmol/L以下である、<1>または<2>に記載の培地組成物。
<5>上記その他のビタミン類が、塩化コリン、D−パントテン酸カルシウム、葉酸、ナイアシンアミド、ピリドキサール類、リボフラビン、チアミン塩酸塩およびi−イノシトールからなる群から選択される一以上である、<1>から<4>の何れか一項に記載の培地組成物。
<6>ピリドキサール類が、ピリドキサールまたはピリドキシンのいずれかである<5>に記載の培地組成物。
<7>上記無機塩が、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウムおよびリン酸二水素ナトリウムからなる群から選択される一以上である、<1>から<6>の何れか一項に記載の培地組成物。
<8>上記糖類が、D−グルコースであり、上記ピルビン酸塩が、ピルビン酸ナトリウムである、<1>から<7>の何れか一項に記載の培地組成物。
<9>アミノ酸として、グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、グルタミン酸、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリンを含み、
ビタミン類として、ビオチン、塩化コリン、パントテン酸カルシウム、葉酸、ナイアシンアミド、ピリドキサール類、リボフラビン、チアミン塩酸塩、およびビタミンB12およびi−イノシトールを含み、
無機塩類として、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウムおよびリン酸二水素ナトリウムを含み、
さらに、グルタミン類、D−グルコース、フェノールレッド、リポ酸、およびピルビン酸ナトリウムを含む、
<1>から<8>の何れか一項に記載の培地組成物。
0.33〜1.34mmol/Lのグリシン、
0.14〜0.56mmol/Lのアラニン、
0.30〜1.2mmol/Lのアルギニン、
0.16〜0.66mmol/Lのアスパラギン、
0.11〜0.46mmol/Lのアスパラギン酸、
0.05〜0.20mmol/Lのシスチン、
0.28〜1.14mmol/Lのシステイン、
0.25〜1.02mmol/Lのグルタミン酸、
0.10〜0.40mmol/Lのヒスチジン、
0.20〜0.80mmol/Lのイソロイシン、
0.20〜0.80mmol/Lのロイシン、
0.20〜0.80mmol/Lのリジン、
0.05〜0.20mmol/Lのメチオニン、
0.09〜0.38mmol/Lのフェニルアラニン、
0.17〜0.70mmol/Lのプロリン、
0.12〜0.48mmol/Lのセリン、
0.20〜0.80mmol/Lのスレオニン、
0.025〜0.10mmol/Lのトリプトファン、
0.10〜0.40mmol/Lのチロシン、
0.19〜0.78mmol/Lのバリン、
ビタミン類として、
2.05〜8.20×10−4mmol/Lのビオチン、
0.003〜0.014mmol/Lの塩化コリン、
0.001〜0.004mmol/Lのパントテン酸カルシウム、
0.001〜0.004mmol/Lの葉酸、
0.004〜0.016mmol/Lのナイアシンアミド、
0.002〜0.010mmol/Lのピリドキサール類、
0〜5.32×10−4mmol/Lのリボフラビン、
0.001〜0.006mmol/Lのチアミン塩酸塩、
0.0005〜0.002mmol/LのビタミンB12、
0.005〜0.02mmol/Lのi−イノシトール、
無機塩類として、
0.90〜3.60mmol/Lの塩化カルシウム、
0.40〜1.62mmol/Lの硫酸マグネシウム、
2.66〜10.66mmol/Lの塩化カリウム、
13.09〜52.38mmol/Lの炭酸水素ナトリウム、
58.62〜234.48mmol/Lの塩化ナトリウム、
0.50〜2.02mmol/Lのリン酸二水素ナトリウム
その他の成分として、
1.00〜4.00mmol/Lのグルタミン類、
2.78〜11.12mmol/LのD−グルコース、
0〜0.06mmol/Lのフェノールレッド、
4.85〜19.42×10−4mmol/Lのリポ酸、
0.50〜2.00mmol/Lのピルビン酸ナトリウム
を含む、
<9>に記載の培地組成物。
<12>さらに2〜20体積%の血清を含む、<1>から<11>の何れか一項に記載の培地組成物。
<13> さらに血清代替物の一以上を含む、<1>から<12>の何れか一項に記載の培地組成物。
<14> さらに増殖因子の一以上を含む、<1>から<13>の何れか一項に記載の培地組成物。
<15> 増殖因子が、塩基性線維芽細胞増殖因子である、<14>に記載の培地組成物。
<16>さらに抗生物質を含む、<1>から<15>の何れか一項に記載の培地組成物。
<17>間葉系幹細胞が、ヒト間葉系幹細胞である、<1>から<16>の何れか一項に記載の培地組成物。
<18>間葉系幹細胞が、骨髄、脂肪、歯髄、胎児由来組成物または人工多能性幹細胞のいずれかに由来する細胞である、<1>から<17>の何れか一項に記載の培地組成物。
<20><1>から<18>の何れか一に記載の培地組成物と骨髄、脂肪、歯髄、胎児由来組成物または人工多能性幹細胞由来の間葉系幹細胞を含む細胞群とを接触させることによって、上記細胞群を単離または、分化させることを含む、間葉系幹細胞の製造方法。
<21><1>から<18>の何れか一項に記載の培地組成物中において、間葉系幹細胞を培養することを含む、間葉系幹細胞組成物の製造方法。
<22><20>または<21>に記載の方法により得られる間葉系幹細胞組成物。
<23><20>または<21>に記載の方法により得られる、細胞治療用の間葉系幹細胞。
<24><20>または<21>に記載の方法により得られる、細胞培養上清。
<25><20>または<21>に記載の方法により得られる細胞培養上清から抽出した、細胞外小胞。
また、本明細書において実質的に含まない、ないし単に含まないと言うときには、特に断らない限り、該当する成分が5×10−5mmol/L未満であることを意味する。逆に、含むと言うときには、特に断らない限り、5×10−5mmol/L以上で含まれることを指す。
必須アミノ酸は合計濃度としては、0.5mmol/L以上であることが好ましく、1mmol/L以上であることがより好ましく、1.5mmol/L以上であることがさらに好ましい。上限値としては、15mmol/L以下であることが一般的である。
非必須アミノ酸等の合計濃度としては、0.5mmol/L以上であることが好ましく、1.5mmol/L以上であることがより好ましく、2.5mmol/L以上であることがさらに好ましい。上限値としては、30mmol/L以下であることが一般的である。
本発明の培地組成物におけるビタミン類の含有濃度は、合計で、0.01mmol/L以上であることが好ましく、0.05mmol/L以上であることがより好ましく、0.1mmol/L以上であることがさらに好ましい。上限値としては、2mmol/L以下であることが一般的である。
ここで含まないとは、本発明の効果との関係で実質的に含まれていないことを言い、不可避的に混入するものを排除する意味ではない。実質的に含まれない例としては、アスコルビン酸の場合は、通常、5×10−5mmol/L未満であり、好ましくは、0mmol/Lである。リノール酸の場合は、通常、0.0015mmol/L未満であり、好ましくは、0.001mmol/L以下、より好ましくは、0.0005mmol/L以下、更に好ましくは、0.0003mmol/L以下であり、特に好ましくは、0.00015mmol/L以下であり、最も好ましくは、0mmol/Lである。また、核酸の場合は、通常、5×10−5mmol/L未満であり、好ましくは、0mmol/Lである。
本発明の培地組成物は血清、血清代替物、増殖因子及び抗生物質からなる群から選択される一以上と組み合わせて培地キットとしてもよい。
血清としては、動物由来の血清が挙げられる。特に限定されないが、好ましくは哺乳動物由来の血清(例えばウシ胎仔血清、ヒト血清等)であり、より好ましくはヒト血清である。
血清代替物としては、増殖因子も含まれるが、そのほかの例としては、アルブミン、脂質リッチアルブミンおよび組換えアルブミン等のアルブミン代替物、植物デンプン、デキストラン、タンパク質加水分解物、トランスフェリンまたは他の鉄輸送体、脂肪酸、インスリン、コラーゲン前駆体、微量元素、2−メルカプトエタノール、3’−チオグリセロールあるいはこれらの均等物などが挙げられる。血清代替物の具体例としては、例えば、国際公開WO98/30679号記載の方法により調製されるものや、市販のknockout Serum Replacement(KSR社)、Chemically−defined Lipid concentrated(Life Technologies社)およびGlutamax(Life Technologies社)などが挙げられる。
アミノ酸として、
0.33〜1.34mmol/Lのグリシン、
0.14〜0.56mmol/Lのアラニン、
0.30〜1.2mmol/Lのアルギニン、
0.16〜0.66mmol/Lのアスパラギン、
0.11〜0.46mmol/Lのアスパラギン酸、
0.05〜0.20mmol/Lのシスチン、
0.28〜1.14mmol/Lのシステイン、
0.25〜1.02mmol/Lのグルタミン酸、
0.10〜0.40mmol/Lのヒスチジン、
0.20〜0.80mmol/Lのイソロイシン、
0.20〜0.80mmol/Lのロイシン、
0.20〜0.80mmol/Lのリジン、
0.05〜0.20mmol/Lのメチオニン、
0.09〜0.38mmol/Lのフェニルアラニン、
0.17〜0.70mmol/Lのプロリン、
0.12〜0.48mmol/Lのセリン、
0.20〜0.80mmol/Lのスレオニン、
0.025〜0.10mmol/Lのトリプトファン、
0.10〜0.40mmol/Lのチロシン、
0.19〜0.78mmol/Lのバリン、
ビタミン類として、
2.05〜8.20×10−4mmol/Lのビオチン、
0.003〜0.014mmol/Lの塩化コリン、
0.001〜0.004mmol/Lのパントテン酸カルシウム、
0.001〜0.004mmol/Lの葉酸、
0.004〜0.016mmol/Lのナイアシンアミド、
0.002〜0.010mmol/Lのピリドキサール類、
0〜5.32×10−4mmol/Lのリボフラビン、
0.001〜0.006mmol/Lのチアミン塩酸塩、
0.0005〜0.002mmol/LのビタミンB12、
0.005〜0.02mmol/Lのi−イノシトール、
無機塩類として、
0.90〜3.60mmol/Lの塩化カルシウム、
0.40〜1.62mmol/Lの硫酸マグネシウム、
2.66〜10.66mmol/Lの塩化カリウム、
13.09〜52.38mmol/Lの炭酸水素ナトリウム、
58.62〜234.48mmol/Lの塩化ナトリウム、
0.50〜2.02mmol/Lのリン酸二水素ナトリウム
その他の成分として、
1.00〜4.00mmol/Lのグルタミン類、
2.78〜11.12mmol/LのD−グルコース、
0〜0.06mmol/Lのフェノールレッド、
4.85〜19.42×10−4mmol/Lのリポ酸、
0.50〜2.00mmol/Lのピルビン酸ナトリウム
を含む、培地組成物が挙げられる。
間葉系幹細胞は、ヒト間葉系幹細胞であることが好ましい。
また、間葉系幹細胞は、骨髄、脂肪、歯髄、胎児由来組成物または人工多能性幹細胞のいずれかに由来する細胞であることが好ましい。
・間葉系幹細胞の増殖能の向上、細胞形態の維持
・初代培地として間葉系幹細胞の培養に使用する場合、コロニー形成率の向上、増殖能の向上、分化能の向上、細胞形態の維持
・使用する血清量を低減することができる。
・細胞増殖因子を添加せずに添加した場合と同等の増殖能が得られる。
・長期間、培地の成分を維持することができる。
・ISCT(International Society for Cellular Therapy)によって定義される間葉系幹細胞の条件(分化能、表面抗原)を維持しうる。
1.細胞
Allcells社より購入した、骨髄液(Whole Bone Marrow, Fresh, 10mL、型番:ALL−ABM001、ロット:B003、B009およびB010)より単離したMSCおよび、LONZA社より購入したヒト間葉系幹細胞(型番:PT−2501)
タイプ基礎培地:Thermo Fisher Scientific社 MEM alpha no nucleosides (型番:12561)
基礎培地A〜F:詳細は下記表1(表1−1〜1−8)に記載
間葉系幹細胞の培養には、2.に記載のそれぞれの基礎培地に抗生物質としてゲンタマイシン硫酸塩(「高田製薬ゲンタシン注60」)を20μg/mL、および、牛胎児血清(SAFC社 型番:12007Cもしくは、Selborne社 型番:FBS−04)を最終濃度10%(v/v)もしくは15%(v/v)になるように添加し、使用した。
<骨芽細胞への分化>
各種培地で4継代培養したMSCをCorning社 Human fibronectin Cellware 24 well plateに0.50 〜0.75×104 cells/cm2となるように播種し、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養を3日間行った。培養上清をPromocell社 間葉系幹細胞骨芽細胞分化培地(型番:C−28013)に置き換え、3日もしくは4日ごとに培地交換を行い、計21日間、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養した。各wellを4%パラホルムアルデヒドで固定を行い、アリザリンレッドで染色を行い、骨分化を評価した。
各種培地で4継代培養したMSCをCorning社 Human fibronectin Cellware 24 well plateに0.50 ×104 cells/cm2となるように播種し、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養を3日間行った。培養上清をPromocell社 間葉系幹細胞脂肪細胞分化培地2(型番:C−28016)に置き換え、3日もしくは4日ごとに培地交換を行い、計21日間、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養した。各wellを4%パラホルムアルデヒドで固定を行い、オイルレッド−oで染色を行い、脂肪分化を評価した。
各種培地で4継代培養したMSC(20×104 cells)の細胞懸濁液を1.5mLチューブに移し、200×gで遠心し、上清の各種培地をPromocell社 間葉系幹細胞軟骨細胞分化培地(型番:C−28012)0.2mLに置き換え、住友ベークライト社 96wells, U bottomプレートに播種した。プレートを200×gで5分間遠心し、wellの底面に細胞のスフェロイドを作り、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養を21日間行った。培地交換は3日もしくは4日ごとに行った。分化終了後のスフェロイドは、切片を作製し、アルシャンブルー染色液で染色を行い、軟骨分化を評価した。
各種培地で4継代培養したMSCをCorning社 Human fibronectin Cellware 24 well plateに0.50 ×104 cells /cm2となるように播種し、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養を3日間行った。培養上清をPromocell社 間葉系幹細胞軟骨細胞分化培地(型番:C−28012)に置き換え、3日もしくは4日ごとに培地交換を行い、計21日間、37℃、5% CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養した。各wellを4%パラホルムアルデヒドで固定を行い、アルシャンブルーで染色を行い、軟骨分化を評価した。
実施例1 タイプ培地、培地AでのMSCの培養の比較
MSCの凍結ストックB003−type−P3を用いて、タイプ培地、培地Aで4継代培養を行い、増殖能を比較した結果、培地Aで培養したMSCの増殖能はタイプ培地に比べ、有意に高いことを見出した。図1に増殖曲線の比較を示す。図2に4継代の一日当たりの増殖倍率を示す。
培地の成分分析の結果を図6および表2に示す。タイプ基礎培地、市販MEMα培地ではアスコルビン酸がほとんど検出されなかった。基礎培地AではAPNが処方値の通り検出された。唯一アスコルビン酸が検出された培地は製造から測定までの日数が2か月であったため、6%残存していたと考えられる。MSCの凍結ストックB003−type−P3を用いて、タイプ培地、各社MEMαに15% 牛胎児血清、20μg/mLゲンタマイシン硫酸塩を加えた培地で培養した結果を図7に示す。結果、市販の基礎培地はタイプ培地と同等の増殖能を示し、培地Aより増殖能は劣っていた。
Thermo:Thermo Fisher Scientific
FFWK:富士フイルム和光純薬
APN:アスコルビン酸−2−リン酸エステル三ナトリウム
AS:アスコルビン酸
AN:アスコルビン酸ナトリウム
Ala−Gln:アラニル−グルタミン
アスコルビン酸類が不含の培地Bを作製し、アスコルビン酸もしくはAPNの容量を変えた培地を作製し、MSCの増殖能を評価した。結果、基礎培地中のアスコルビン酸類の濃度が0.142 mmol/L未満になったときに、増殖能の低下が確認され、MSCの増殖能とアスコルビン酸類に容量依存性があることが分かった。図8に結果を示す。
APNの類縁体として、アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩n水和物(以下、AMG)、アスコルビン酸−2−グリコシド(以下、AG)を評価した。アスコルビン酸類が不含の培地Bを作製し、上記アスコルビン酸類縁体を基礎培地中の濃度が0.284 mmol/Lとなるように添加し、MSCの増殖能を評価した。結果としてはAPNと同等、それ以上の増殖能を示した。図9に結果を示す。
骨髄液ロットB009およびB010を用いて、初代培地としての性能評価を行った。B009では、培地Aの初代培養のコロニー形成数はタイプ培地に比べて、約1.8倍であった。コロニー形成数の結果を図10、その際のフラスコの写真を図11に示す。次に、各培地で10継代培養を行った結果、タイプ培地に比べて、培地Aの方が有意に増殖能が高い結果となった。5継代で得られる累積細胞数は約30倍、10継代で約940倍の細胞が得られる。その際の増殖曲線を図12に示す。図12の増殖曲線からもわかる通り、通常、MSCを長期間培養すると増殖能が徐々に低下していくが、培地Aで培養したMSCはタイプ培地に比べ、増殖能の低下が著しく遅い。10継代した時の細胞形態は図13に示す。タイプ培地の細胞形態は培地Aに比べて、細胞が大きく、扁平な細胞が多い。10継代した細胞の分化能を調べた結果、培地Aで培養したMSCは10継代しても分化能を維持しており、タイプ培地に比べて、分化能が高いことが分かった。結果を図14に示す。
自家MSCの培養においては、ドナー由来のMSCの増殖能が分からないため、予備培養を行ない、播種密度や培養日数などを変更することがあるが、培地Aを用いることで、ドナー間の増殖能のばらつきが軽減されるので、播種密度や培養日数を統一することが可能になり、さらに、予備培養も不要になる。
タイプ培地および、基礎培地AのFBSの含有率を変えて、増殖能に与える影響を調べた。結果、培地Aでは、FBSを10%に下げると、増殖能は低下するが、FBSを15%含有しているタイプ培地よりも増殖能が高かった。つまり、血清を低減しても、市販の基礎培地よりも性能が高いことから、血清を低減することができる可能性が示された。結果を図15に示す。
他社のMSC(LONZA社 BMSC(骨髄間葉系幹細胞))を用いて、培地Aの増殖能促進効果を検証した。LONZA社BMSCをLONZA社推奨培地(以下、MSCGM、型番PT−3001)および、タイプ培地、培地Aで4継代培養し、その増殖能を比較した結果、培地Aでの増殖能が最も高く、細胞形態も小さく、扁平な細胞が少ない結果となった。結果を図16、図17に示す。
1) リボフラビン 他社基礎培地の成分解析にて、含有量にばらつきの見られた、リボフラビンについてリボフラビン不含の培地Cを作製し、リボフラビンの容量依存性試験を実施した。しかしながら、リボフラビンは不含でも増殖性能に影響を与えないことが分かり、0〜0.10 mg/Lの範囲では、増殖能に影響を与えないことが分かった。結果を図18に示す。
2) フェノールレッド フェノールレッド不含の培地Dを作製し、フェノールレッドがMSCの増殖に与える影響を確認した結果、フェノールレッドは増殖に影響しないことが分かった。結果を図19に示す。
アミノ酸のグルタミンやビタミンのピリドキサールは培地中に含まれるが、不安定な成分として知られる。これらを安定な誘導体に変え、培地の安定性を向上できるか検証した。培地A中のアラニル−グルタミンをグルタミンに変更した培地D、ピリドキサールを含有した培地Eとそれをピリドキシンに変更した培地Fを作製し、MSCの増殖能を評価した。結果、グルタミンをアラニル−グルタミンに、ピリドキサールをピリドキシンに変更しても、MSCの増殖能に影響を与えないことが確認できた。結果を図20、図21に示す。
培地Aに最終濃度が3.0、1.5、0.30、0.15、0μmol/Lとなるようにリノール酸を加え、MSCの増殖に対するリノール酸の影響を評価した。本評価は、以下のように実施した。凍結したB003−type−P3のMSCを培地AでP6まで培養した細胞を、上記の異なる濃度のリノール酸を含んだ培地に0.25〜0.50×104cells/cm2になるように6well plateに播種し、37℃、5%CO2雰囲気下のインキュベータ内で培養を4日間行ったのち、細胞数をカウントし、増殖倍率を算出した。その結果、リノール酸の濃度依存的に増殖は低下し、リノール酸が1.5μmol/L以上ではMSCは全く増殖しないことが分かり、リノール酸はMSCの増殖に負の影響を与えることが分かった。結果を図22に示す。
Claims (25)
- ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファンおよびバリンを含み;
グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン類、グルタミン酸、プロリン、セリンおよびチロシンからなる群から選択される一以上を含み;
ビオチン、ビタミンB12、および少なくとも1種のその他のビタミン類を含み;
少なくとも1種の無機塩を含み;
糖類およびピルビン酸塩のうちの少なくとも1種を含み;
リポ酸を含み;
アスコルビン酸誘導体を含み;
リノール酸を含まない;
間葉系幹細胞を増殖させるための培地組成物。 - 前記アスコルビン酸誘導体が、アスコルビン酸−2−リン酸、アスコルビン酸−2−リン酸エステル三ナトリウム、アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩、およびアスコルビン酸−2−グリコシドからなる群から選択される一以上である、請求項1に記載の培地組成物。
- アスコルビン酸誘導体の濃度が0.03mmol/L以上である、請求項1または2に記載の培地組成物。
- アスコルビン酸誘導体の濃度が0.14mmol/L以上0.57mmol/L以下である、請求項1または2に記載の培地組成物。
- 前記その他のビタミン類が、塩化コリン、D−パントテン酸カルシウム、葉酸、ナイアシンアミド、ピリドキサール類、リボフラビン、チアミン塩酸塩およびi−イノシトールからなる群から選択される一以上である、請求項1から4の何れか一項に記載の培地組成物。
- ピリドキサール類が、ピリドキサールまたはピリドキシンのいずれかである、請求項5に記載の培地組成物。
- 前記無機塩が、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウムおよびリン酸二水素ナトリウムからなる群から選択される一以上である、請求項1から6の何れか一項に記載の培地組成物。
- 前記糖類が、D−グルコースであり、前記ピルビン酸塩が、ピルビン酸ナトリウムである、請求項1から7の何れか一項に記載の培地組成物。
- アミノ酸として、グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、グルタミン酸、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリンを含み、
ビタミン類として、ビオチン、塩化コリン、パントテン酸カルシウム、葉酸、ナイアシンアミド、ピリドキサール類、リボフラビン、チアミン塩酸塩、およびビタミンB12およびi−イノシトールを含み、
無機塩類として、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウムおよびリン酸二水素ナトリウムを含み、
さらに、グルタミン類、D−グルコース、フェノールレッド、リポ酸、およびピルビン酸ナトリウムを含む、
請求項1から8の何れか一項に記載の培地組成物。 - アミノ酸として、
0.33〜1.34mmol/Lのグリシン、
0.14〜0.56mmol/Lのアラニン、
0.30〜1.2mmol/Lのアルギニン、
0.16〜0.66mmol/Lのアスパラギン、
0.11〜0.46mmol/Lのアスパラギン酸、
0.05〜0.20mmol/Lのシスチン、
0.28〜1.14mmol/Lのシステイン、
0.25〜1.02mmol/Lのグルタミン酸、
0.10〜0.40mmol/Lのヒスチジン、
0.20〜0.80mmol/Lのイソロイシン、
0.20〜0.80mmol/Lのロイシン、
0.20〜0.80mmol/Lのリジン、
0.05〜0.20mmol/Lのメチオニン、
0.09〜0.38mmol/Lのフェニルアラニン、
0.17〜0.70mmol/Lのプロリン、
0.12〜0.48mmol/Lのセリン、
0.20〜0.80mmol/Lのスレオニン、
0.025〜0.10mmol/Lのトリプトファン、
0.10〜0.40mmol/Lのチロシン、
0.19〜0.78mmol/Lのバリン、
ビタミン類として、
2.05〜8.20×10−4mmol/Lのビオチン、
0.003〜0.014mmol/Lの塩化コリン、
0.001〜0.004mmol/Lのパントテン酸カルシウム、
0.001〜0.004mmol/Lの葉酸、
0.004〜0.016mmol/Lのナイアシンアミド、
0.002〜0.010mmol/Lのピリドキサール類、
0〜5.32×10−4mmol/Lのリボフラビン、
0.001〜0.006mmol/Lのチアミン塩酸塩、
0.0005〜0.002mmol/LのビタミンB12、
0.005〜0.02mmol/Lのi−イノシトール、
無機塩類として、
0.90〜3.60mmol/Lの塩化カルシウム、
0.40〜1.62mmol/Lの硫酸マグネシウム、
2.66〜10.66mmol/Lの塩化カリウム、
13.09〜52.38mmol/Lの炭酸水素ナトリウム、
58.62〜234.48mmol/Lの塩化ナトリウム、
0.50〜2.02mmol/Lのリン酸二水素ナトリウム
その他の成分として、
1.00〜4.00mmol/Lのグルタミン類、
2.78〜11.12mmol/LのD−グルコース、
0〜0.06mmol/Lのフェノールレッド、
4.85〜19.42×10−4mmol/Lのリポ酸、
0.50〜2.00mmol/Lのピルビン酸ナトリウム
を含む、
請求項9に記載の培地組成物。 - グルタミン類が、グルタミンおよびアラニル−グルタミンのいずれかである、請求項1から10の何れか一項に記載の培地組成物。
- さらに2〜20体積%の血清を含む、請求項1から11の何れか一項に記載の培地組成物。
- さらに血清代替物の一以上を含む、請求項1から12の何れか一項に記載の培地組成物。
- さらに増殖因子の一以上を含む、請求項1から13の何れか一項に記載の培地組成物。
- 増殖因子が、塩基性線維芽細胞増殖因子である、請求項14に記載の培地組成物。
- さらに抗生物質を含む、請求項1から15の何れか一項に記載の培地組成物。
- 間葉系幹細胞が、ヒト間葉系幹細胞である、請求項1から16の何れか一項に記載の培地組成物。
- 間葉系幹細胞が、骨髄、脂肪、歯髄、胎児由来組成物または人工多能性幹細胞のいずれかに由来する細胞である、請求項1から17の何れか一項に記載の培地組成物。
- 請求項1から18の何れか一項に記載の培地組成物と、血清、血清代替物、サイトカイン及び抗生物質からなる群から選択される一以上とを含む、培地キット。
- 請求項1から18の何れか一項に記載の培地組成物と骨髄、脂肪、歯髄、胎児由来組成物または人工多能性幹細胞由来の間葉系幹細胞を含む細胞群とを接触させることによって、前記細胞群を単離または、分化させることを含む、間葉系幹細胞の製造方法。
- 請求項1から18の何れか一項に記載の培地組成物中において、間葉系幹細胞を培養することを含む、間葉系幹細胞組成物の製造方法。
- 請求項20または21に記載の方法により得られる間葉系幹細胞組成物。
- 請求項20または21に記載の方法により得られる、細胞治療用の間葉系幹細胞。
- 請求項20または21に記載の方法により得られる、細胞培養上清。
- 請求項20または21に記載の方法により得られる細胞培養上清から抽出した、細胞外小胞。
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