JP2021037920A - 車両の収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び車両の収納ボックス組み立て方法 - Google Patents

車両の収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び車両の収納ボックス組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リッドとボックスとの組み立て精度を向上させる。【解決手段】ヘッダーコンソールは、ボックス20と、ボックス20のボックス開口22を後方へ開閉可能なリッド40とを備える。リッド40は、冶具60を用いてボックス20に対して取り付けられる。ボックス20は、ボックス本体部23と、ボックス本体部23の後端縁部に設けられるボックス外縁部24とを一体的に有する。リッド40の上端部の前面には、センタリングピン41が設けられる。冶具60は、枠状部62と、センタリングピン支持部65とを備える。冶具取付状態で冶具60のセンタリングピン支持部65のセンタリングピン挿入孔69にリッド40のセンタリングピン41を挿入して互いに係止すると、ボックス20に対する上下方向及び車幅方向へのリッド40の移動が規制される。【選択図】図6

Description

本開示は、車両の収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び車両の収納ボックス組み立て方法に関する。
特許文献1には、グローブボックスのリッド取付構造が記載されている。グローブボックスは、箱体と、この箱体の収納口の下縁に設定されたリッド取付部に固定されるリッドとを備えている。リッド取付部には、車幅方向に長い複数のロケート孔と、リッドを固定するための複数のネジ孔が形成されている。リッドの下縁には被取付部がヒンジ部を介して一体に設けられ、このヒンジ部によりリッドが開放状態と閉成状態とに回動可能に構成されている。被取付部にはロケート孔に嵌挿され且つロケート孔の長手方向に摺動変位可能な位置決め用の抜止ピンが突設されている。また、被取付部には、リッド取付部のネジ孔に対応してネジ挿入孔が形成されている。リッドをインストルメントパネルに取り付けるには、先ず、リッドの抜止ピンをロケート孔に嵌挿させる。この仮保持状態から、リッドを車幅方向に移動変位させて調節した後、リッドを開放状態として、被取付部のネジ挿入孔及びリッド取付部のネジ孔の両方に固定用ネジを締め付け、リッドをインストルメントパネルに固定する。
実開平5−32135号公報
特許文献1に記載のリッド取付構造では、グローブボックス(収納ボックス)を組み立てる際に、リッド側の抜止ピンを箱体(ボックス)側の車幅方向に長いロケート孔に嵌挿させて、リッドを車幅方向に移動変位させて調節した後、リッドをインストルメントパネルに固定する。このように、リッドをボックスに対して車幅方向に移動変位させることによって、ボックスに対するリッドの車幅位置を位置決めするので、位置決めがずれてしまう可能性があり、収納ボックスの組み立て精度が低下してしまうおそれがある。
そこで、本開示は、リッドとボックスとの組み立て精度を向上させることが可能な車両の収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び車両の収納ボックス組み立て方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、冶具側係合部を有する車両用リッド位置決め冶具を用いて組み立てられる車両の収納ボックスであって、ボックスとリッドとを備える。ボックスは、ボックス開口を有する。リッドは、所定方向に延びる回転軸を中心としてボックスに対して傾動可能に取り付けられて、ボックス開口を開閉可能である。ボックスまたはリッドの一方の部材は、車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部と係合可能な部材側係合部を有する。ボックスまたはリッドの他方の部材は、車両用リッド位置決め冶具を着脱可能な冶具取付部を有する。上記他方の部材の冶具取付部に車両用リッド位置決め冶具を取り付けて、車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部と上記一方の部材の部材側係合部とを係合させた状態で、ボックスに対する上記所定方向へのリッドの移動が規制される。
上記構成では、ボックスまたはリッドの他方の部材の冶具取付部に車両用リッド位置決め冶具を取り付けて、ボックスまたはリッドの一方の部材の部材側係合部と車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部とを係合させた状態で、ボックスに対する上記所定方向(回転軸の軸方向)へのリッドの移動が規制される。このため、ボックスに対してリッドを取り付ける前に、上記他方の部材の冶具取付部に車両用リッド位置決め冶具を取り付けて、車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部と上記一方の部材の部材側係合部とを係合させて、ボックスに対するリッドの上記所定方向への移動を規制した状態で、リッドをボックスに取り付けることができるので、リッドとボックスとの上記所定方向の組み立て精度を向上させることができる。
また、上記他方の部材の冶具取付部は、車両用リッド位置決め冶具を着脱可能であるので、リッドをボックスに取り付けた後、上記他方の部材から車両用リッド位置決め冶具を取り外すことができる。このため、上記他方の部材から車両用リッド位置決め冶具を取り外すことによって上記一方の部材の部材側係合部が車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部に当接しないので、熱や経年劣化等によってリッド又はボックスが変形した場合であっても、上記一方の部材の部材側係合部への応力集中を防止することができる。
本発明の第2の態様は、ボックス開口を有するボックスに対して、ボックス開口を開閉可能なリッドが所定方向に延びる回転軸を中心として傾動可能に取り付けられ、ボックスまたはリッドの一方の部材に部材側係合部が設けられ、他方の部材に冶具取付部が設けられる収納ボックスを組み立てる際に、ボックスに対するリッドの上記所定方向の位置決めを行うための車両用リッド位置決め冶具であって、取付部と冶具側係合部とを備える。取付部は、上記他方の部材の冶具取付部に対して着脱可能である。冶具側係合部は、取付部に対して一体的に設けられ、部材側係合部に係合可能である。取付部は、上記他方の部材の冶具取付部に対して取り付けられた状態で、上記他方の部材に対する上記所定方向への移動が規制される。冶具側係合部は、上記一方の部材の部材側係合部と係合した状態で、冶具側係合部に対する部材側係合部の上記所定方向の移動を規制する。
上記構成では、車両用リッド位置決め冶具の取付部は、ボックスまたはリッドの他方の部材の冶具取付部に対して取り付けられた状態で、上記他方の部材に対する上記所定方向への移動が規制されるので、取付部に対して一体的に設けられる冶具側係合部も、上記他方の部材に対する上記所定方向への移動が規制される。また、冶具側係合部は、上記一方の部材の部材側係合部と係合した状態で、冶具側係合部に対する部材側係合部の上記所定方向の移動を規制する。すなわち、車両用リッド位置決め冶具の取付部を上記他方の部材の冶具取付部に対して取り付けて、冶具側係合部を上記一方の部材の部材側係合部と係合させた状態では、ボックスに対するリッドの上記所定方向の移動が規制される。このため、ボックスに対してリッドを取り付ける前に、上記他方の部材に車両用リッド位置決め冶具を取り付けて、車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部と上記一方の部材の部材側係合部とを係合させて、ボックスに対するリッドの上記所定方向への移動を規制した状態で、リッドをボックスに取り付けることができるので、リッドとボックスとの組み立て精度を向上させることができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の車両用リッド位置決め冶具を用いて、ボックスに対してリッドを取り付けて収納ボックスを組み立てる車両の収納ボックス組み立て方法であって、第1ステップ〜第3ステップを備える。第1ステップは、車両用リッド位置決め冶具の取付部を上記他方の部材の冶具取付部に取り付ける。第2ステップは、車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部と上記一方の部材の部材側係合部とを係合させる。第3ステップは、ボックスに対してリッドを取り付ける。
上記構成では、ボックスに対してリッドを取り付ける前に、上記他方の部材の冶具取付部に車両用リッド位置決め冶具を取り付けて(第1ステップ)、車両用リッド位置決め冶具の冶具側係合部と上記一方の部材の部材側係合部とを係合させて(第2ステップ)、ボックスに対するリッドの上記所定方向への移動を規制した状態で、リッドをボックスに取り付けることができるので(第3ステップ)、リッドとボックスとの組み立て精度を向上させることができる。
本開示によれば、リッドとボックスとの組み立て精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るヘッダーコンソールを有する車両の外観斜視図である。 図1の車両のヘッダーコンソールを後方から視た概略図である。 図2のIII−III矢視断面図であって、(a)は閉止状態を、(b)は開放状態をそれぞれ示す。 ヘッダーコンソールの分解斜視図である。 ボックスと冶具の後方からの斜視図である。 冶具を用いてリッドをボックスに取り付ける際の要部の拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る収納ボックスは、車室2を上方へ拡大するハイルーフ型の車両1のルーフパネル3の下方に設けられるヘッダーコンソール(収納ボックス)10に適用される。
ヘッダーコンソール10は、フロントガラス4の上方の車室2内に設けられる収納ボックスであって、収納空間21を区画するボックス(他方の部材)20と、収納空間21を後方へ開閉可能なリッド(一方の部材)40とを備える。リッド40は、ボックス20の上端縁部(後述するボックス外縁部24の鍔状部25)に複数(本実施形態では、2つ)のヒンジ5を介して傾動可能に取り付けられ、ボックス20の開口22(以下、「ボックス開口22」という。)を閉止する閉止位置(図3(a)に示す)と、ボックス20のボックス開口22を後方へ開放する開放位置(図3(b)に示す)との間を車幅方向に延びる回転軸(ヒンジ5の後述する軸11の軸心)を中心として傾動可能である。リッド40は、後述する冶具(車両用リッド位置決め冶具)60(図5参照)を用いてボックス20に対して取り付けられる。開方向へのリッド40の傾動は、後述するストッパ50によって開放位置までに規制される。なお、以下の説明において、ヘッダーコンソール10に関する方向は、特に説明のない限り、リッド40が閉止位置に配置された閉止状態(図3(a)に示す状態)における方向を示す。
図4に示すように、ヒンジ5は、前後2つの板部5a,5bの上端縁側を車幅方向に延びる軸11(図6参照)を介して連結することによって形成される。2つの板部5a,5bは、左右1対のビス挿通孔6と、左右のビス挿通孔6間に位置する1つのピン挿通孔7とをそれぞれ有する。ピン挿通孔7は、左右のビス挿通孔6間の中央に位置し、車幅方向に横長に形成される。なお、図4では、板部5bの左右のビス挿通孔6及びピン挿通孔7の図示を省略している。
図3〜図5に示すように、ボックス20は、後方へ開放される有底箱状に形成されて内部に収納空間21を区画するボックス本体部23と、ボックス本体部23の後端縁部に設けられるボックス外縁部(冶具取付部)24とを一体的に有する。収納空間21を後方へ開放するボックス開口22は、略矩形状に形成され、ボックス本体部23の後端に設けられて前方の収納空間21へ連続する。ボックス外縁部24は、ボックス本体部23の後端縁部からボックス開口22の外側へ拡がる鍔状部25と、鍔状部25の上端縁25aから前方へ延びる横板部26と、横板部26の前端縁から前上方へ向かって延びる傾斜板部27と、傾斜板部27の上端縁から上方へ延びる縦板部28とを有する。
ボックス外縁部24の鍔状部25は、ボックス本体部23のボックス開口22の周囲に鍔状に形成される。鍔状部25のうちボックス開口22よりも上方の上部領域29には、ヒンジ5を固定するための左右1対のヒンジ固定部30が設けられる。左右のヒンジ固定部30は、ボックス開口22の車幅方向(所定方向)の中心線CL1(図5参照)に対して左右対称に設けられる。左右のヒンジ固定部30は、左右1対のビス固定部31と、左右のビス固定部31間の中央に配置される1本のヒンジロケートピン32とをそれぞれ有する。左右のビス固定部31は、鍔状部25の上部領域29の前面25bから前方へ突出するボス部33と、鍔状部25の上部領域29の後面の開口34から前方のボス部33内へ延びるビス挿入孔35とをそれぞれ有する(図6参照)。ヒンジロケートピン32は、鍔状部25の上部領域29の後面から後方へ突出する凸部であって、ヒンジ5のピン挿通孔7を挿通可能な径に形成され、各ビス固定部31の開口34間の中央に配置される。ヒンジロケートピン32の径は、ヒンジ5の板部5aのピン挿通孔7の車幅方向と交叉する方向の長さ(幅)よりも僅かに短い。ヒンジロケートピン32は、ヒンジ5の板部5aのピン挿通孔7を挿通した状態で、ピン挿通孔7と係合し、ボックス20に対する上下方向へのヒンジ5の板部5aの移動を規制する。
ボックス外縁部24の横板部26、傾斜板部27、及び縦板部28の車幅方向の中央には、中央開口36が形成される。中央開口36は、横板部26の後端部から傾斜板部27を介して縦板部28の上端部まで延びる。
図4に示すように、リッド40は、前後方向と交叉する矩形状の板状の部材であって、ボックス20のボックス開口22を閉止可能な大きさに形成される。リッド40の上端部の前面40aには、ヒンジ5を固定するための左右1対のヒンジ固定部42と、左右のヒンジ固定部42間に配置されるセンタリングピン(部材側係合部)41とが設けられる。センタリングピン41は、リッド40の車幅方向の中心線CL2上(リッド40の車幅方向の中央)に配置され、リッド40の上端部の前面40aから前方へ突出する棒状に形成される。センタリングピン41は、閉止状態でボックス20のボックス外縁部24の鍔状部25の上端縁25aよりも上方に位置するように、リッド40の上端部に配置される。左右のヒンジ固定部42は、リッド40の中心線CL2に対して左右対称に設けられ、センタリングピン41よりも下方に配置される。左右のヒンジ固定部42は、左右1対のビス固定部43と、左右のビス固定部43間の中央に配置される1本のヒンジロケートピン44とをそれぞれ有する。左右のビス固定部43は、リッド40の内部に突出する2つのボス部45(図6参照)と、リッド40の前面40aの2つの開口46からボス部45内へ延びるビス挿入孔47(図6参照)とをそれぞれ有する。ヒンジロケートピン44は、リッド40の前面40aから前方へ突出する凸部であって、ヒンジ5のピン挿通孔7を挿通可能な径に形成され、各ビス固定部43の開口46間の中央に配置される。ヒンジロケートピン44の径は、ヒンジ5の板部5bのピン挿通孔7の車幅方向と交叉する方向の長さ(幅)よりも僅かに短い。ヒンジロケートピン44は、ヒンジ5の板部5bのピン挿通孔7を挿通した状態で、ピン挿通孔7と係合し、リッド40に対する上下方向へのヒンジ5の板部5bの移動を規制する。
図3及び図4に示すように、ストッパ50は、中間部分で折り畳み可能な棒状に形成され、一端部50aがボックス20(本実施形態では、ボックス本体部23)に対して固定され、他端部50bがリッド40に対して固定される。閉止状態では、ストッパ50は、中間部分で折り畳まれた状態となっている(図示省略)。リッド40を開放位置に配置した開放状態では、ストッパ50は、直線状に延びた状態となり、開方向へのリッド40の傾動を開放位置までに規制する(図3(b)参照)。リッド40が閉止位置と開放位置との間に配置されている状態では、リッド40のセンタリングピン41は、ボックス20に対して接触しない。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係る冶具60は、矩形状の開口61を有する枠状部(取付部)62と、枠状部62の上端縁から前方へ延びる横板部63と、横板部63の前端縁から上方へ起立する縦板部64と、横板部63から後上方へ延びるセンタリングピン支持部(冶具側係合部)65とを備える。枠状部62の開口61は、ボックス20のボックス本体部23の後端部の外周の大きさよりも僅かに大きく形成される。枠状部62の開口61には、ボックス20のボックス本体部23を、ボックス本体部23の前端側から挿入可能である。枠状部62の上側の領域66には、4つのボス挿入孔67が形成される。4つのボス挿入孔67は、枠状部62の上側の領域66の左右の両側に、車幅方向に並んだ状態で2つずつ配置される。ボス挿入孔67は、枠状部62の開口61の車幅方向の中心線CL3(図5参照)に対して左右対称に設けられる。4つのボス挿入孔67は、ボックス20の左右のビス固定部31のボス部33を挿入可能な大きさに形成され、枠状部62の開口61にボックス20のボックス本体部23を挿入した状態で、ボス部33が挿入される。枠状部62の開口61にボックス20のボックス本体部23を挿入し、枠状部62のボス挿入孔67にボックス20のボス部33を挿入し、枠状部62の後面62aをボックス20のボックス外縁部24の鍔状部25の前面25b(図4参照)に面接触させた状態(図6に示す状態)で、冶具60の枠状部62がボックス20のボックス外縁部24に対して取り付けられた冶具取付状態となる。すなわち、ボックス外縁部24は、冶具60が取り付けられる冶具取付部として機能する。冶具取付状態では、枠状部62は、ボックス20に対する上下方向、車幅方向及び後方への移動が規制され、枠状部62の開口61の中心線CL3が、ボックス20のボックス開口22の中心線CL1と同じ車幅位置に位置する。冶具取付状態では、冶具60の横板部63が、ボックス20のボックス外縁部24の横板部26に下方から面接触し、冶具60の縦板部64が、ボックス20のボックス外縁部24の縦板部28に前方から面接触する。センタリングピン支持部65は、冶具60の横板部63の上面から後上方へ突出する筒状に形成される。センタリングピン支持部65は、上端の開口68から前下方へ延びるセンタリングピン挿入孔69を有する。開口68及びセンタリングピン挿入孔69の車幅方向の中心は、枠状部62の開口61の中心線CL3と同じ車幅位置に配置される。すなわち、冶具60のセンタリングピン挿入孔69は、冶具取付状態でボックス20のボックス開口22の中心線CL1と同じ車幅位置に配置される。センタリングピン支持部65は、冶具取付状態で、ボックス20のボックス外縁部24の中央開口36を挿通し、ボックス外縁部24の横板部26よりも上方へ突出する。センタリングピン挿入孔69は、リッド40のセンタリングピン41を挿入可能な大きさに形成される。センタリングピン支持部65のセンタリングピン挿入孔69にリッド40のセンタリングピン41を挿入した状態で、センタリングピン支持部65は、センタリングピン41の上下方向及び車幅方向への移動を規制する。すなわち、冶具取付状態で冶具60のセンタリングピン支持部65のセンタリングピン挿入孔69にリッド40のセンタリングピン41を挿入して互いに係止すると、ボックス20に対する上下方向及び車幅方向へのリッド40の移動が規制される。
次に、ヘッダーコンソール10の組み立て作業について、図4〜図6に基づいて説明する。ヘッダーコンソール10を組み立てる際には、先ず、リッド40の左右のヒンジ固定部42に左右のヒンジ5の一方の板部5bを固定する。ヒンジ5の板部5bをリッド40のヒンジ固定部42に固定する際には、ヒンジ5の板部5bのピン挿通孔7にリッド40のヒンジロケートピン44を挿通させた状態で、ヒンジ5の板部5bの左右のビス挿通孔6とリッド40のビス挿入孔47とを連通させてビス8を挿入し、ヒンジ5の板部5bをリッド40の前面40aにビス8によって締結固定する。次に、図5に矢印で示すように、冶具60の枠状部62の開口61にボックス20のボックス本体部23を挿入し、冶具60の枠状部62をボックス20のボックス外縁部24に取り付けた冶具取付状態にする(第1ステップ)。次に、図6に示すように、リッド40のセンタリングピン41を冶具取付状態の冶具60のセンタリングピン挿入孔69に挿入して互いに係止させる(第2ステップ)。この状態で、ボックス20に対する車幅方向へのリッド40の移動が規制される。次に、リッド40に固定されている左右のヒンジ5の他方の板部5aをボックス20の左右のヒンジ固定部30に固定する(第3ステップ)。ヒンジ5の板部5aをボックス20の左右のヒンジ固定部30に固定する際には、ヒンジ5の板部5aのピン挿通孔7にボックス20のヒンジロケートピン32を挿通させた状態で、ヒンジ5の板部5aの左右のビス挿通孔6とボックス20のビス挿入孔35とを連通させてビス8を挿入し、ヒンジ5の板部5aをボックス20の左右のヒンジ固定部30にビス8によって締結固定する。次に、リッド40のセンタリングピン41を冶具60のセンタリングピン挿入孔69から抜き、冶具60の枠状部62をボックス20のボックス外縁部24から取り外して、冶具60をボックス20から取り外す。最後に、ボックス20とリッド40との間にストッパ50を固定して、ヘッダーコンソール10が組み立てられる。
上記のように構成されたヘッダーコンソール10、冶具60、及びヘッダーコンソール10の組み立て方法では、冶具取付状態の冶具60のセンタリングピン挿入孔69にリッド40のセンタリングピン41を挿入して互いに係止させた状態で、ボックス20に対する車幅方向へのリッド40の移動が規制される。このため、リッド40をボックス20に取り付ける前に、冶具取付状態にし、且つ冶具取付状態の冶具60のセンタリングピン挿入孔69にリッド40のセンタリングピン41を挿入して互いに係止させることによって、ボックス20に対する車幅方向へのリッド40の移動を規制した状態で、リッド40をボックス20に取り付けることができるので、リッド40とボックス20との車幅方向の組み立て精度を向上させることができる。
また、リッド40のヒンジロケートピン44は、ヒンジ5の板部5bのピン挿通孔7を挿通した状態で、リッド40に対する上下方向へのヒンジ5の板部5bの移動を規制し、ボックス20のヒンジロケートピン32は、ヒンジ5の板部5aのピン挿通孔7を挿通した状態で、ボックス20に対する上下方向へのヒンジ5の板部5aの移動を規制する。このため、リッド40をボックス20に取り付ける際に、ボックス20に対する上下方向へのリッド40の移動を規制することができるので、リッド40とボックス20との組み立て精度を更に向上させることができる。
また、リッド40のセンタリングピン41は、リッド40の車幅方向の中心線CL2上(中央)に配置され、冶具取付状態の冶具60のセンタリングピン挿入孔69は、ボックス20のボックス開口22の中心線CL1と同じ車幅位置に配置される。このため、製造誤差等によってリッド40の車幅方向の長さが製品ごとに異なる場合であっても、センタリングピン41をリッド40の車幅方向の一端部に配置する場合とは異なり、ボックス20に対するリッド40の車幅方向の位置ズレを車幅方向の両側に分散して小さく抑えることができるので、リッド40とボックス20との組み立て精度を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、リッド40とボックス20との組み立て精度を向上させることができる。
また、リッド40とボックス20との組み立て精度が向上するので、ヘッダーコンソール10を組み立てた後、ヘッダーコンソール10のボックス20をフロントガラス4の上方のパネル9(図2参照)に取り付けた際に、パネル9の所定の取付位置に対するリッド40の車幅方向の位置ズレを小さく抑えることができる。
また、冶具60は、ヘッダーコンソール10を組み立てた後にヘッダーコンソール10から取り外されるので、ヘッダーコンソール10を組み立てた後の通常使用時にリッド40を閉止位置と開放位置との間で傾動させても、リッド40のセンタリングピン41は、冶具60に対して当接しない。また、通常使用時にリッド40を閉止位置と開放位置との間で傾動させても、リッド40のセンタリングピン41は、ボックス20に対して接触しない。このように、通常使用時にリッド40のセンタリングピン41は、ボックス20及び冶具60の双方に対して当接しないので、通常使用時にリッド40を容易に開閉することができる。
また、通常使用時にリッド40のセンタリングピン41は、ボックス20及び冶具60の双方に対して当接しないので、車両1が振動した際にリッド40のセンタリングピン41とボックス20または冶具60との当接による音の発生を防止することができる。
また、冶具60は、ヘッダーコンソール10を組み立てた後にヘッダーコンソール10から取り外され、通常使用時にはリッド40のセンタリングピン41は、冶具60のセンタリングピン挿入孔69に係止されていない。すなわち、通常使用時にはリッド40のセンタリングピン41は、他の部材に係止されていないので、通常使用時にリッド40のセンタリングピン41が他の部材に常に係止されている場合とは異なり、熱や経年劣化等によってリッド40が変形した場合であっても、リッド40のセンタリングピン41への応力集中を防止して、リッド40のセンタリングピン41の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、ストッパ50を中間部分で折り畳み可能な棒状に形成したが、これに限定されるものではなく、開方向へのリッド40の傾動を開放位置までに規制可能な他の構成のストッパであってもよい。或いは、ストッパ50を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、リッド40のセンタリングピン41を、リッド40の車幅方向の中央に配置し、冶具取付状態の冶具60のセンタリングピン支持部65のセンタリングピン挿入孔69を、ボックス20のボックス開口22の車幅方向の中央に配置したが、これに限定されるものではなく、リッド40のセンタリングピン41と冶具取付状態の冶具60のセンタリングピン支持部65のセンタリングピン挿入孔69とが互いに対応する位置に配置されていれば、他の位置であってもよい。
また、本実施形態では、リッド40に棒状のセンタリングピン(部材側係合部)41を設け、冶具60に筒状のセンタリングピン支持部(冶具側係合部)65を設けたが、部材側係合部及び冶具側係合部の形状はこれに限定されるものではなく、互いに係合した状態で車幅方向への相対移動を規制可能な形状であれば、他の形状であってもよい。例えば、部材側係合部及び冶具側係合部の一方を、車幅方向と交叉する板状の突出部とし、部材側係合部及び冶具側係合部の他方を、前記板状の突出部を左右両側から係止可能な車幅方向と交叉する板状の左右1対の係止部としてもよい。
また、本実施形態では、冶具60に枠状部(取付部)62を設け、枠状部62をボックス20のボックス外縁部(冶具取付部)24に対して取り付けたが、冶具60の取付部及びボックス20の冶具取付部は、これに限定されるものではなく、ボックス20の所定の取付位置(冶具取付部)に対して取り付け可能な取付部を冶具60に設けていればよい。
また、本実施形態では、ボックス20のボックス外縁部24に中央開口36を設けたが、これに限定されるものではなく、ボックス20のボックス外縁部24に中央開口36を設けなくてもよい。この場合、冶具取付状態で冶具60のセンタリングピン支持部(冶具側係合部)65がボックス外縁部24の横板部26の上方に位置するように、冶具60を形成してもよい。
また、本実施形態では、リッド40に1つのセンタリングピン(部材側係合部)41を設け、冶具60に1つのセンタリングピン支持部(冶具側係合部)65を設けたが、リッド40に複数の部材側係合部を設け、冶具60に複数の冶具側係合部を設けてもよい。
また、本実施形態では、ボックス20にボックス外縁部(冶具取付部)24を設け、冶具(車両用リッド位置決め冶具)60をボックス20に取り付けて冶具取付状態としたが、リッド40に冶具取付部を設け、車両用リッド位置決め冶具をリッド40に取り付けて冶具取付状態としてもよい。
また、本実施形態では、ボックス20の収納空間21をボックス開口22によって後方へ開放可能としたが、ボックス20の収納空間21を開放する方向は、後方に限定されるものではない。
また、本実施形態では、リッド40を、車幅方向に延びる回転軸を中心として傾動させたが、リッド40の回転軸の方向は車幅方向に限定されるものではない。
また、ボックス20、リッド40、及び冶具60の形状は、上記に限定されるものではない。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係る収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び収納ボックス組み立て方法を、ルーフパネル3の下方に設けられるヘッダーコンソール(収納ボックス)10、ヘッダーコンソール10用の冶具(車両用リッド位置決め冶具)60、及びヘッダーコンソール10の組み立て方法に適用したが、これに限定されるものではない。例えば、本開示に係る収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び収納ボックス組み立て方法を、助手席の前方のグローブボックス(収納ボックス)、グローブボックス用の車両用リッド位置決め冶具、及びグローブボックスの組み立て方法に適用してもよい。
本開示に係る収納ボックス、車両用リッド位置決め冶具、及び収納ボックス組み立て方法は、様々な車両に広く適用することができる。
1:車両
10:ヘッダーコンソール(収納ボックス)
20:ボックス(他方の部材)
22:ボックス開口
24:ボックス外縁部(冶具取付部)
40:リッド(一方の部材)
41:センタリングピン(部材側係合部)
60:冶具(車両用リッド位置決め冶具)
62:枠状部(取付部)
65:センタリングピン支持部(冶具側係合部)

Claims (3)

  1. 冶具側係合部を有する車両用リッド位置決め冶具を用いて組み立てられる車両の収納ボックスであって、
    ボックス開口を有するボックスと、
    所定方向に延びる回転軸を中心として前記ボックスに対して傾動可能に取り付けられて、前記ボックス開口を開閉可能なリッドと、を備え、
    前記ボックスまたは前記リッドの一方の部材は、前記車両用リッド位置決め冶具の前記冶具側係合部と係合可能な部材側係合部を有し、
    前記ボックスまたは前記リッドの他方の部材は、前記車両用リッド位置決め冶具を着脱可能な冶具取付部を有し、
    前記他方の部材の前記冶具取付部に前記車両用リッド位置決め冶具を取り付けて、前記車両用リッド位置決め冶具の前記冶具側係合部と前記一方の部材の前記部材側係合部とを係合させた状態で、前記ボックスに対する前記所定方向への前記リッドの移動が規制される
    ことを特徴とする車両の収納ボックス。
  2. ボックス開口を有するボックスに対して、前記ボックス開口を開閉可能なリッドが所定方向に延びる回転軸を中心として傾動可能に取り付けられ、前記ボックスまたは前記リッドの一方の部材に部材側係合部が設けられ、他方の部材に冶具取付部が設けられる収納ボックスを組み立てる際に、前記ボックスに対する前記リッドの前記所定方向の位置決めを行うための車両用リッド位置決め冶具であって、
    前記他方の部材の前記冶具取付部に対して着脱可能な取付部と、
    前記取付部に対して一体的に設けられ、前記部材側係合部に係合可能な冶具側係合部と、を備え、
    前記取付部は、前記他方の部材の前記冶具取付部に対して取り付けられた状態で、前記他方の部材に対する前記所定方向への移動が規制され、
    前記冶具側係合部は、前記一方の部材の前記部材側係合部と係合した状態で、前記冶具側係合部に対する前記部材側係合部の前記所定方向の移動を規制する
    ことを特徴とする車両用リッド位置決め冶具。
  3. 請求項2に記載の車両用リッド位置決め冶具を用いて、前記ボックスに対して前記リッドを取り付けて収納ボックスを組み立てる車両の収納ボックス組み立て方法であって、
    前記車両用リッド位置決め冶具の前記取付部を前記他方の部材の前記冶具取付部に取り付ける第1ステップと、
    前記車両用リッド位置決め冶具の前記冶具側係合部と前記一方の部材の前記部材側係合部とを係合させる第2ステップと、
    前記ボックスに対して前記リッドを取り付ける第3ステップと、を備えた
    ことを特徴とする車両の収納ボックス組み立て方法。
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