JP2021037824A - フロアカーペットの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数や作業工数を増加させることなく、カーペット立壁の下方へのずれを規制できるとともに、異音の発生を抑制できるフロアカーペットの取付構造を提供する。【解決手段】本フロアカーペットの取付構造では、フロアカーペット5は、トンネル部2aの側面に沿って立ち上がるカーペット立壁5aを備え、カーペット立壁の車幅方向Bの外側には、コンソール外壁7aが配置されている。そして、カーペット立壁のコンソール外壁で覆われた部位には、開閉可能な舌状片10なすようにスリット11が形成されており、インストルメントパネル部3には、舌状片をコンソール外壁に向かって押圧するフック部13が設けられており、フック部が舌状片を押圧することで、カーペット立壁に開口15が形成されるとともに、フック部が開口に挿通される。【選択図】図2

Description

本発明は、フロアカーペットの取付構造に関し、更に詳しくは、車両のフロアパネルのトンネル部の前端部の上方に配置されるインストルメントパネル部に対してフロアパネルを覆うフロアカーペットを取り付けるフロアカーペットの取付構造に関する。
従来のフロアカーペットの取付構造として、車両のフロアパネルのトンネル部の前端部の上方に配置されるインストルメントパネル部に対してフロアパネルを覆うフロアカーペットを取り付けるものが一般に知られている(例えば、特許文献1等参照)。この特許文献1に記載されたフロアカーペットの取付構造では、例えば、図11(a)(b)に示されるように、フロアカーペット105は、フロアパネル102のトンネル部102aの側面に沿って立ち上がるカーペット立壁105aを備え、カーペット立壁105aの車幅方向Bの外側には、トンネル部102aの上方に配置されるコンソール部107を構成するコンソール外壁107aが配置されており、カーペット立壁105aのコンソール外壁107aで覆われた部位には孔部115が形成されており、インストルメントパネル部103には、孔部115に車幅方向Bの内側から挿通されるフック部113が設けられている。これにより、クリップ等の専用部材を用いることなく、カーペット立壁105aの下方へのずれが規制される。
特開2011−207458号公報
しかし、上記特許文献1に記載されたフロアカーペットの取付構造では、カーペット立壁105aのコンソール外壁107aで覆われた部位に孔部115が形成されており、インストルメントパネル部103に、孔部115に車幅方向Bの内側から挿通されるフック部113が設けられているので、車両走行時の振動等によりコンソール外壁107aとフック部113が繰り返し当接することで異音が発生する。また、カーペット立壁105aの孔部115を切り抜いて形成する必要があり、破棄材が発生する。さらに、孔部115の穴径がフック部113の車両前後方向Aの幅と略同じであるため、フック部113に対する孔部115の車両前後方向Aの位置のばらつきを吸収できず、カーペット立壁105aが変形してシワが発生する。
なお、コンソール外壁107aとフック部113の間に異音対策用のフェルト材等の専用部材を介装することが考えられるが、部品点数や作業工数が増えてしまう。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、部品点数や作業工数を増加させることなく、カーペット立壁の下方へのずれを規制できるとともに、異音の発生を抑制することができるフロアカーペットの取付構造を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のフロアパネルの車幅方向の中央部には、上方に突出して車両前後方向に延びるトンネル部が設けられており、前記トンネル部の前端部の上方に配置されるインストルメントパネル部に対して前記フロアパネルを覆うフロアカーペットを取り付けるフロアカーペットの取付構造であって、前記フロアカーペットは、前記トンネル部の側面に沿って立ち上がるカーペット立壁を備え、前記カーペット立壁の車幅方向の外側には、前記トンネル部の上方に配置されるコンソール部を構成するコンソール外壁が配置されており、前記カーペット立壁の前記コンソール外壁で覆われた部位には、開閉可能な舌状片をなすようにスリットが形成されており、前記インストルメントパネル部には、前記舌状片を前記カーペット立壁の車幅方向の内側から前記コンソール外壁に向かって押圧するフック部が設けられており、前記フック部が前記舌状片を押圧することで、前記カーペット立壁に開口が形成されるとともに、前記フック部が前記開口に挿通されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記開口の車両前後方向の幅は、前記フック部の車両前後方向の幅よりも大きいことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記スリットは、前記舌状片の車両後方の縦辺が前記カーペット立壁に連なるようにコ字状に形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記フック部は、前記開口に挿通される挿通片と、前記挿通片の車幅方向の外端部から立ち上がる立上り片と、を備え、前記立上り片は、前記挿通片が前記開口に挿通された状態で、上方に向かうに連れて前記開口から車幅方向の外側に離れるように傾斜していることを要旨とする。
本発明のフロアカーペットの取付構造によると、フロアカーペットは、トンネル部の側面に沿って立ち上がるカーペット立壁を備え、カーペット立壁の車幅方向の外側には、トンネル部の上方に配置されるコンソール部を構成するコンソール外壁が配置されている。そして、カーペット立壁のコンソール外壁で覆われた部位には、開閉可能な舌状片をなすようにスリットが形成されており、インストルメントパネル部には、舌状片をカーペット立壁の車幅方向の内側からコンソール外壁に向かって押圧するフック部が設けられており、フック部が舌状片を押圧することで、カーペット立壁に開口が形成されるとともに、フック部が開口に挿通される。これにより、カーペット立壁が下方へずれる際にフック部が開口の上縁側と係止することで、クリップ等の専用部材を用いることなく、カーペット立壁の下方へのずれが規制される。また、コンソール外壁とフック部の間にカーペット立壁の一部である舌状片が介在することで、フェルト材等の専用部材を用いることなく、コンソール外壁とフック部の間での異音の発生が抑制される。さらに、スリットにより舌状片(すなわち、開口)が形成されるので、従来のような孔部の切り抜きによる廃棄材を無くすことができる。
また、前記開口の車両前後方向の幅が、前記フック部の車両前後方向の幅よりも大きい場合は、フック部に対する開口の車両前後方向の位置のばらつきが吸収される。その結果、カーペット立壁が変形してシワが発生することが抑制される。
また、前記スリットが、前記舌状片の車両後方の縦辺が前記カーペット立壁に連なるようにコ字状に形成されている場合は、コンソール部を車両の後方から前方にスライドさせてトンネル部上に組み付ける際に、舌状片によりコンソール外壁がガイドされる。そのため、コンソール部が円滑にスライドされて組付性が高められる。
さらに、前記フック部が、挿通片と、立上り片と、を備え、前記立上り片が、前記挿通片が前記開口に挿通された状態で、上方に向かうに連れて前記開口から車幅方向の外側に離れるように傾斜している場合は、カーペット立壁が下方にずれる際にカーペット立壁が車幅方向の外側に多少ずれても、開口に対して立上り片(すなわち、フック部)が外れない。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るフロアカーペットの取付構造の縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のIII−III線断面図である。 上記フロアカーペットの取付構造の分解斜視図である。 実施例に係るフロアパネル及びインストルメントパネル部の斜視図である。 実施例に係るフロアパネル、インストルメントパネル部及びコンソール部の斜視図である。 実施例に係るフロアカーペットの斜視図である。 上記フロアカーペットの取付構造の作用説明図である。 上記フロアカーペットの取付構造の作用説明図である。 他の形態に係るスリットを説明するための説明図であり、(a)は車両前方の縦辺が円弧状の舌状片を形成するスリットを示し、(b)は正方形の舌状片を形成するスリットを示し、(c)は車両前方の縦辺がカーペット立壁に連なる舌状片を形成するスリットを示し、(d)は上方の横辺がカーペット立壁に連なる舌状片を形成するスリットを示す。 従来のフロアカーペットの取付構造を説明するための説明図であり、(a)は縦断面図を示し、(b)は要部拡大斜視図を示す。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るフロアカーペットの取付構造は、例えば、図1に示すように、車両のフロアパネル(2)の車幅方向(B)の中央部には、上方に突出して車両前後方向(A)に延びるトンネル部(2a)が設けられており、トンネル部(2a)の前端部の上方に配置されるインストルメントパネル部(3)に対してフロアパネル(2)を覆うフロアカーペット(5)を取り付けるフロアカーペットの取付構造(1)であって、フロアカーペット(5)は、トンネル部(2a)の側面に沿って立ち上がるカーペット立壁(5a)を備え、カーペット立壁(5a)の車幅方向(B)の外側には、トンネル部(2a)の上方に配置されるコンソール部(7)を構成するコンソール外壁(7a)が配置されている。そして、例えば、図2〜図4に示すように、カーペット立壁(5a)のコンソール外壁(7a)で覆われた部位には、開閉可能な舌状片(10)すようにスリット(11)が形成されており、インストルメントパネル部(3)には、舌状片(10)をカーペット立壁(5a)の車幅方向(B)の内側からコンソール外壁(7a)に向かって押圧するフック部(13)が設けられており、フック部(13)が舌状片(10)を押圧することで、カーペット立壁(5a)に開口(15)が形成されるとともに、フック部(13)が開口(15)に挿通される。
なお、上記スリット(11)の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。また、上記フック部(13)の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。
本実施形態に係るフロアカーペットの取付構造としては、例えば、図3に示すように、上記開口(15)の車両前後方向(A)の幅(w1)は、フック部(13)の車両前後方向(A)の幅(w2)よりも大きい形態が挙げられる。この開口(15)の幅(w1)としては、例えば、30〜50mm(好ましくは40〜50mm)が挙げられる。また、フック部(13)の幅(w2)としては、例えば、10〜30mm(好ましくは20〜30mm)が挙げられる。
本実施形態に係るフロアカーペットの取付構造としては、例えば、図4に示すように、上記スリット(11)は、舌状片(10)の車両後方の縦辺(10a)がカーペット立壁(5a)に連なるようにコ字状に形成されている形態が挙げられる。
本実施形態に係るフロアカーペットの取付構造としては、例えば、図2に示すように、上記フック部(13)は、開口(15)に挿通される挿通片(13a)と、挿通片(13a)の車幅方向(B)の外端部から立ち上がる立上り片(13b)と、を備え、立上り片(13b)は、挿通片(13a)が開口(15)に挿通された状態で、上方に向かうに連れて開口(15)から車幅方向(B)の外側に離れるように傾斜している形態が挙げられる。この立上り片(13b)の鉛直方向に対する傾斜角度(θ)としては、例えば、0〜45度(好ましくは10〜20度)が挙げられる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、図面において、符号「A」は車両前後方向を示し、符号「B」は車幅方向を示す。さらに、「前」は車両前方を示し、「後」は車両後方を示す。
(1)フロアカーペットの取付構造の構成
本実施例に係るフロアカーペットの取付構造1は、図1に示すように、車両のフロアパネル2のトンネル部2aの前端部の上方に配置されるインストルメントパネル部3に対してフロアパネル2を覆うフロアカーペット5を吊り下げ状態で取り付けるものである。
上記フロアパネル2の車幅方向Bの中央部には、図5及び図6に示すように、上方に突出して車両前後方向Aに延びるトンネル部2aが設けられている。このトンネル部2aの前端部の上方には、車幅方向Bに延びるインストルメントパネル部3が配置されている。このインストルメントパネル部3は、合成樹脂製のセンターパネル部材3a、金属製のパネル部材3b及び金属製の柱状部材3c等を備えている。なお、フロアパネル2は、金属製である。
上記トンネル部2aの上方には、インストルメントパネル部3の車両後方にコンソール部7が配置されている。このコンソール部7は、インストルメントパネル部3のセンターパネル部材3aを挟んで対向する左右一対のコンソール外壁7aを備えている。これら各コンソール外壁7aは、合成樹脂製である。
上記フロアカーペット5は、フロアパネル2の上面形状に倣う形状に形成されている(図7参照)。このフロアカーペット5は、図1に示すように、トンネル部2aの側面に沿って立ち上がる左右一対のカーペット立壁5aを備えている。これら各カーペット立壁5aの車幅方向Bの外側には、該カーペット立壁5aの外側面を覆うようにコンソール外壁7aが配置されている。なお、フロアカーペット5とフロアパネル2との間には、吸音性及び遮音性を有するフロアサイレンサ8が介在されている。
上記カーペット立壁5aのコンソール外壁7aで覆われた部位(具体的に、カーペット立壁5aの上端部)には、図2〜図4に示すように、開閉可能な舌状片10をなすようにスリット11が形成されている。この舌状片10は、車両前後方向Aに長尺となる矩形状に形成されている。また、スリット11は、舌状片10の車両後方の縦辺10aがカーペット立壁5aに接続されるようにコ字状(すなわち、横U字状)に形成されている(図4参照)。
上記インストルメントパネル部3(具体的に、センターパネル部材3a)には、舌状片10をカーペット立壁5aの車幅方向Bの内側からコンソール外壁7aに向かって押圧するフック部13が設けられている。このフック部13が舌状片10を押圧することで、カーペット立壁5aに開口15が形成されるとともに、フック部13が開口15に挿通される。
なお、カーペット立壁5aの上端部は、車幅方向Bの内側に湾曲した形状に形成されている。そして、カーペット立壁5aの上端部は、開口15にフック部13が挿通した状態で、直立状に変形されている。
上記フック部13は、車幅方向Bに延びて開口15に挿通される挿通片13aと、挿通片13aの車幅方向Bの外端側から立ち上がる立上り片13bと、を備えている。この挿通片13aは、開口15に挿通された状態で開口15の上縁側と対向している。また、立上り片13bは、挿通片13aが開口15に挿通された状態で、上方に向かうに連れて開口15から車幅方向Bの外側に離れるように鉛直方向に対して所定の傾斜角度θ(例えば、30度)で傾斜している(図2参照)。さらに、開口15の車両前後方向Aの幅w1(例えば、30mm)は、フック部13の車両前後方向Aの幅w2(例えば、10mm)よりも大きな値とされている(図3参照)。なお、挿通片13aの車幅方向Bの内端側には、センターパネル部材3aから下方に延びる支持腕18が接続されている。
(2)フロアカーペットの取付構造の作用
次に、上記構成のフロアカーペットの取付構造1の作用について説明する。このフロアカーペットの取付構造1では、図2及び図3に示すように、フック部13の押圧により舌状片10がコンソール外壁7aの内面に当接している。すなわち、コンソール外壁7aとフック部13の間にカーペット立壁5aの一部である舌状片10が介在している。そのため、コンソール外壁7aとフック部13の間での異音の発生が抑制される。
また、図8に示すように、カーペット立壁5aが下方に引っ張られてずれる際には、フック部13(具体的に、挿通片13a)が開口15の上縁側と係止することで、カーペット立壁5aの下方へのずれが規制される。このとき、フック部13と開口15の上縁側とが上下方向に線当てとなり、必要な剛性が確保される。
さらに、コンソール部7は、通常、カーペット立壁5aの開口15にフック部13が挿通された状態で、トンネル部2a上に被せられた状態で車両の後方から前方にスライドされて組み付けられる。このコンソール部7の組付けの際には、図9に示すように、フック部13で押圧される舌状片10によりスライド中のコンソール外壁7aがガイドされる。
(3)実施例の効果
本実施例のフロアカーペットの取付構造1によると、フロアカーペット5は、トンネル部2aの側面に沿って立ち上がるカーペット立壁5aを備え、カーペット立壁5aの車幅方向Bの外側には、トンネル部2aの上方に配置されるコンソール部7を構成するコンソール外壁7aが配置されている。そして、カーペット立壁5aのコンソール外壁7aで覆われた部位には、開閉可能な舌状片10をなすようにスリット11が形成されており、インストルメントパネル部3には、舌状片10をカーペット立壁5aの車幅方向Bの内側からコンソール外壁7aに向かって押圧するフック部13が設けられており、フック部13が舌状片10を押圧することで、カーペット立壁5aに開口15が形成されるとともに、フック部13が開口15に挿通される。これにより、カーペット立壁5aが下方へずれる際にフック部13が開口15の上縁側と係止することで、クリップ等の専用部材を用いることなく、カーペット立壁5aの下方へのずれが規制される。また、コンソール外壁7aとフック部13の間にカーペット立壁5aの一部である舌状片10が介在することで、フェルト材等の専用部材を用いることなく、コンソール外壁7aとフック部13の間での異音の発生が抑制される。さらに、スリット11により舌状片10(すなわち、開口15)が形成されるので、従来のような孔部の切り抜きによる廃棄材を無くすことができる。
また、本実施例では、開口15の車両前後方向Aの幅w1は、フック部13の車両前後方向Aの幅w2よりも大きい。これにより、フック部13に対する開口15の車両前後方向Aの位置のばらつきが吸収される。その結果、カーペット立壁5aが変形してシワが発生することが抑制される。
また、本実施例では、スリット11は、舌状片10の車両後方の縦辺10aがカーペット立壁5aに連なるようにコ字状に形成されている。これにより、コンソール部7を車両の後方から前方にスライドさせてトンネル部2a上に組み付ける際に、舌状片10によりコンソール外壁7aがガイドされる。そのため、コンソール部7が円滑にスライドされて組付性が高められる。
さらに、本実施例では、フック部13は、挿通片13aと、立上り片13bと、を備え、立上り片13bは、挿通片13aが開口15に挿通された状態で、上方に向かうに連れて開口15から車幅方向Bの外側に離れるように傾斜している。これにより、カーペット立壁5aが下方にずれる際にカーペット立壁5aが車幅方向Bの外側に多少ずれても、開口15に対して立上り片13b(すなわち、フック部13)が外れない。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、矩形の舌状片10を形成するスリット11を例示したが、これに限定されず、例えば、図10(a)に示すように、車両前後方向Aの一端側が円弧となる舌状片10を形成するスリット11としてもよい。さらに、例えば、図10(b)に示すように、正方形の舌状片10を形成するスリット11としてもよい。
また、上記実施例では、車両後方の縦辺10aがカーペット立壁5aに連なる舌状片10を形成するスリット11を例示したが、これに限定されず、例えば、図10(c)に示すように、車両前方の縦辺10bがカーペット立壁5aに連なる舌状片10を形成するスリット11としてもよい。さらに、例えば、図10(d)に示すように、下方の横辺10cがカーペット立壁5aに連なる舌状片10を形成するスリット11としてもよい。
また、上記実施例では、フック部13の押圧により舌状片10をコンソール外壁7aに当接させる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、フック部13の押圧により舌状片10をコンソール外壁7aに対して僅かな隙間を介して近接させる形態としてもよい。
さらに、上記実施例では、インストルメントパネル部3のセンターパネル部材3aにフック部13を設ける形態を例示したが、これに限定されず、例えば、インストルメントパネル部3のパネル部材3cや柱状部材3dにフック部13を設けるようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、車両のインストルメントパネル部に対してフロアカーペットを取り付ける技術として広く利用される。
1;フロアカーペットの取付構造、2;フロアパネル、2a;トンネル部、3;インストルメントパネル部、5;フロアカーペット、5a;カーペット立壁、7;コンソール部、7a;コンソール外壁、10;舌状片、11;スリット、13;フック部、13a;挿通片、13b;立上り片、15;開口、A;車両前後方向、B;車幅方向、w1;開口の幅、w2;フック部の幅。

Claims (4)

  1. 車両のフロアパネルの車幅方向の中央部には、上方に突出して車両前後方向に延びるトンネル部が設けられており、前記トンネル部の前端部の上方に配置されるインストルメントパネル部に対して前記フロアパネルを覆うフロアカーペットを取り付けるフロアカーペットの取付構造であって、
    前記フロアカーペットは、前記トンネル部の側面に沿って立ち上がるカーペット立壁を備え、
    前記カーペット立壁の車幅方向の外側には、前記トンネル部の上方に配置されるコンソール部を構成するコンソール外壁が配置されており、
    前記カーペット立壁の前記コンソール外壁で覆われた部位には、開閉可能な舌状片をなすようにスリットが形成されており、
    前記インストルメントパネル部には、前記舌状片を前記カーペット立壁の車幅方向の内側から前記コンソール外壁に向かって押圧するフック部が設けられており、
    前記フック部が前記舌状片を押圧することで、前記カーペット立壁に開口が形成されるとともに、前記フック部が前記開口に挿通されることを特徴とするフロアカーペットの取付構造。
  2. 前記開口の車両前後方向の幅は、前記フック部の車両前後方向の幅よりも大きい請求項1に記載のフロアカーペットの取付構造。
  3. 前記スリットは、前記舌状片の車両後方の縦辺が前記カーペット立壁に連なるようにコ字状に形成されている請求項1又は2に記載のフロアカーペットの取付構造。
  4. 前記フック部は、前記開口に挿通される挿通片と、前記挿通片の車幅方向の外端部から立ち上がる立上り片と、を備え、
    前記立上り片は、前記挿通片が前記開口に挿通された状態で、上方に向かうに連れて前記開口から車幅方向の外側に離れるように傾斜している請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフロアカーペットの取付構造。
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