JP2021037706A - 発光装置、光走査装置 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2記載の発明は、前記ノイズフィルタがコンデンサまたはコイルを含むことを特徴とする請求項1記載の発光装置である。
請求項3記載の発明は、前記ノイズフィルタがコンデンサを含む場合に、当該コンデンサの静電容量が5pF以上であることを特徴とする請求項2記載の発光装置である。
請求項4記載の発明は、前記共通配線とx個の前記第1配線とy個の前記第2配線とが配線パターンとして形成されたプリント配線板を備えるとともに、複数の前記電子回路が半導体集積回路で構成されるとともに前記プリント配線板に実装され、前記ノイズフィルタが、前記プリント配線板に実装されていることを特徴とする請求項1記載の発光装置である。
請求項5記載の発明は、前記プリント配線板に実装されるとともに、前記共通配線とx個の前記第1配線とy個の前記第2配線とが接続され、当該共通配線とx個の当該第1配線とを介して、x組の前記第1回路のそれぞれに前記第1信号を出力し、当該共通配線とy個の当該第2配線とを介して、y組の前記第2回路のそれぞれに前記第2信号を出力する信号出力回路をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の発光装置である。
請求項6記載の発明は、それぞれの前記電子回路は、前記発光素子としての複数の発光サイリスタを有するとともに、複数の当該発光サイリスタの点灯を制御する複数の制御サイリスタをさらに有することを特徴とする請求項1記載の発光装置である。
請求項7記載の発明は、x組の前記第1回路を構成する前記電子回路に設けられた前記制御サイリスタには、前記共通配線および前記第1配線を介して前記第1信号を出力し、y組の前記第2回路を構成する当該電子回路に設けられた当該制御サイリスタには、当該共通配線および前記第2配線を介して前記第2信号を出力する信号出力回路をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の発光装置である。
請求項8記載の発明は、それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、前記電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、x組の前記第1回路のそれぞれに対して信号を供給するx個の第1配線と、y組の前記第2回路のそれぞれに対して信号を供給するy個の第2配線と、x組の当該第1回路とy組の当該第2回路とに共通に接続される共通配線とが設けられ、x組の当該第1回路およびy組の当該第2回路が取り付けられる配線基板とを備え、前記第2配線と前記共通配線との間の静電容量である第2静電容量の大きさが、前記第1配線と当該共通配線との間の静電容量である第1静電容量よりも大きい発光装置である。
請求項9記載の発明は、前記配線基板では、前記第2配線の面積が前記第1配線の面積よりも大きいことを特徴とする請求項8記載の発光装置である。
請求項10記載の発明は、前記共通配線と前記第2配線とが、コンデンサを介して接続されていることを特徴とする請求項8記載の発光装置である。
請求項11記載の発明は、前記共通配線と前記第1配線とが、コンデンサを介して接続されていないことを特徴とする請求項10記載の発光装置である。
請求項12記載の発明は、それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、当該電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、x組の当該第1回路のそれぞれに対して第1信号を供給するx個の第1配線と、y組の当該第2回路のそれぞれに対して第2信号を供給するy個の第2配線と、x組の当該第1回路とy組の当該第2回路とに共通に接続される共通配線と、当該共通配線とy個の当該第2配線との間に接続されるノイズフィルタとを備え、複数の当該発光素子を用いて像保持体を露光する露光手段と、前記露光手段から出力される光を前記像保持体上に結像させる結像手段とを有する光走査装置である。
請求項13記載の発明は、それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、当該電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、x組の当該第1回路のそれぞれに対して信号を供給するx個の第1配線と、y組の当該第2回路のそれぞれに対して信号を供給するy個の第2配線と、x組の当該第1回路とy組の当該第2回路とに共通に接続される共通配線とが設けられ、x組の当該第1回路およびy組の当該第2回路が取り付けられる配線基板とを備え、当該第2配線と当該共通配線との間の静電容量である第2静電容量の大きさが、当該第1配線と当該共通配線との間の静電容量である第1静電容量よりも大きく設定され、複数の当該発光素子を用いて像保持体を露光する露光手段と、前記露光手段から出力される光を前記像保持体上に結像させる結像手段とを有する光走査装置である。
請求項2記載の発明によれば、ノイズフィルタを能動素子で構成する場合と比較して、ノイズフィルタが、ノイズに起因して故障するのを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、コンデンサの静電容量を5pF未満とした場合と比較して、ノイズに起因して一部の電子回路に流れる電流の大きさを低減することができる。
請求項4記載の発明によれば、ノイズフィルタをプリント配線板に実装しない場合と比較して、プリント配線板とノイズフィルタとの接続を容易に行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、信号出力回路をプリント配線板に実装しない場合と比較して、各種信号に重畳されるノイズを低減することが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、発光サイリスタおよび制御サイリスタを用いない場合と比較して、発光素子の発光制御を容易に行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、発光サイリスタおよび制御サイリスタを用いない場合と比較して、発光素子の発光制御を容易に行うことができる。
請求項8記載の発明によれば、それぞれが複数の発光素子を有する電子回路を複数含んで構成される発光装置において、一部の電子回路が、ノイズに起因して故障するのを抑制することができる。
請求項9記載の発明によれば、別途ノイズフィルタを設けなくても、ノイズフィルタが存在する状態を実現することができる。
請求項10記載の発明によれば、共通配線と第2配線との間にコンデンサを設けない場合と比較して、ノイズフィルタを容易に実現することが可能になる。
請求項11記載の発明によれば、共通配線と第1配線との間にコンデンサを設けた場合と比較して、共通配線と第2配線との間に設けるコンデンサの容量を小さくすることができる。
請求項12記載の発明によれば、それぞれが複数の発光素子を有する電子回路を複数含んで構成される光走査装置において、一部の電子回路が、ノイズに起因して故障するのを抑制することができる。
請求項13記載の発明によれば、それぞれが複数の発光素子を有する電子回路を複数含んで構成される光走査装置において、一部の電子回路が、ノイズに起因して故障するのを抑制することができる。
<実施の形態1>
[画像形成装置]
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。
図1に示す画像形成装置1は、一般にタンデム型と称されるものである。この画像形成装置1は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する画像出力制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3に接続され、PC2や画像読取装置3から受信された画像データに対して予め定められた画像処理を施す画像処理部40を備えている。
この画像形成装置1において、画像形成プロセス部10は、画像出力制御部30から供給される各種の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。
図2は、プリントヘッド14の構成を示した断面図である。このプリントヘッド14は、ハウジング61と、感光体ドラム12を露光する複数の発光素子(本実施の形態では発光サイリスタ)からなる光源部72を備えた発光装置62、光源部72から出射された光を感光体ドラム12表面に結像させるロッドレンズアレイ63とを備えている。
図3は、図2に示す発光装置62を、感光体ドラム12側からみた上面図である。
上述したように、この発光装置62は、各種配線が形成された配線基板71と、配線基板71に実装される光源部72と、同じ配線基板71に実装され、光源部72を駆動するための各種信号を発生する信号発生回路73とを備えている。そして、光源部72と信号発生回路73とは、配線基板71に設けられた各種配線を介して電気的に接続されている。
配線基板71としては、絶縁体と導電体とを組み合わせることにより、各種配線パターンを形成可能なものであって、例えば所謂プリント配線板が用いられる。なお、配線基板71の詳細な構成については後述する。
光源部72は、複数(この例では15個)の発光チップCを有している。そして、この例では、光源部72が、15個の発光チップCを、X方向に2列に千鳥状に並べて構成されている。より具体的に説明すると、この例では、Y方向の一端側でX方向に沿って並べて配置された8個の発光チップC(Ca1〜Ca8)を含む前段発光チップ群♯aと、Y方向の他端側でX方向に沿って並べて配置された7個の発光チップC(Cb1〜Cb7)を含む後段発光チップ群♯bとによって、光源部72が構成されている。
図5は、信号発生回路73の構成を説明するためのブロック図である。なお、実際の信号発生回路73は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されるが、ここでは、信号発生回路73を機能ブロックとして示している。
最初に、信号発生回路73を構成する各部の接続関係について説明を行う。
まず、画像データ展開部111の入力側には、画像処理部40およびタイミング発生部113の各出力側が接続されている。また、画像データ展開部111の出力側は、点灯時間設定部114の入力側に接続されている。
次に、基準クロック発生部112の入力側には、画像出力制御部30の出力側が接続されている。また、基準クロック発生部112の出力側は、タイミング発生部113および点灯時間設定部114の各入力側に接続されている。
続いて、タイミング発生部113の入力側には、画像出力制御部30の出力側が接続されている。また、タイミング発生部113の出力側は、画像データ展開部111、点灯時間設定部114、転送信号発生部120、許可信号発生部130および点灯信号発生部140の各入力側に接続されている。
次いで、点灯時間設定部114の入力側には、画像データ展開部111、基準クロック発生部112およびタイミング発生部113の各出力側が接続されている。また、点灯時間設定部114の出力側は、設定信号発生部150の入力側に接続されている。
それから、転送信号発生部120の入力側には、タイミング発生部113の出力側が接続されている。また、転送信号発生部120の出力側は、光源部72(図3参照)に接続されている。
次に、許可信号発生部130の入力側には、タイミング発生部113の出力側が接続されている。また、許可信号発生部130の出力側は、光源部72(図3参照)に接続されている。
続いて、点灯信号発生部140の入力側には、タイミング発生部113の出力側が接続されている。また、点灯信号発生部140の出力側は、光源部72(図3参照)に接続されている。
次いで、設定信号発生部150の入力側には、点灯時間設定部114の出力側が接続されている。また、設定信号発生部150の出力側は、光源部72(図3参照)に接続されている。
それから、基準電位供給部160の入力側には、図示しない電源装置の接地側が接続されている。また、基準電位供給部160の出力側は、光源部72(図3参照)に接続されている。
そして、電源電位供給部170の入力側には、図示しない電源装置の電源電圧側が接続されている。また、電源電位供給部170の出力側は、光源部72(図3参照)に接続されている。
以下、信号発生回路73を構成する各部の機能等について説明を行う。
画像データ展開部111は、画像処理部40から、シリアル化された画像データを受け取る。また、画像データ展開部111は、受け取った画像データを展開してパラレル化するとともに、各発光チップCのそれぞれに対応した複数のチップ用画像データに分割する。ここで、各チップ用画像データは、発光チップCが備えている発光素子の数(この例では後述するように128個)の素子用画像データを含んでいる。それから、画像データ展開部111は、得られた複数(この例では15個)のチップ用画像データを、上述した8つの組(第1組♯1〜第8組♯8)に組分けすることで、複数(この例では8個)の組用画像データを作成する。そして、画像データ展開部111は、このようにして得た複数(8個)の組用画像データを、点灯時間設定部114へと出力する。このとき、第1組♯1〜第7組♯7に対応する7つの組用画像データは、それぞれが256個の素子用画像データを含んでいる。これに対し、第8組♯8に対応する1つの組用画像データは、128個の素子用画像データを含んでいる。
基準クロック発生部112は、図示しないPLL回路を備えており、画像出力制御部30から入力されてくる指示に基づいて動作することで、信号発生回路73を構成する各部の動作の基準となる基準クロック信号を発生させる。そして、基準クロック発生部112は、自身が生成した基準クロック信号を、タイミング発生部113および点灯時間設定部114へと出力する。
タイミング発生部113は、画像出力制御部30から入力されてくる指示と、基準クロック発生部112から入力されてくる基準クロック信号とに基づいて動作することで、信号発生回路73を構成する各部が動作を開始する基準となるタイミング信号を発生させる。そして、タイミング発生部113は、自身が生成したタイミング信号を、点灯時間設定部114、転送信号発生部120、許可信号発生部130および点灯信号発生部140へと出力する。ここで、上述した基準クロック発生部112が生成する基準クロック信号は、出力先に関係なく共通なものとなっているが、タイミング発生部113が生成するタイミング信号は、出力先に応じた個別なものとなっている。
点灯時間設定部114は、第1点灯時間設定部114−1と、第2点灯時間設定部114−2と、第3点灯時間設定部114−3と、第4点灯時間設定部114−4と、第5点灯時間設定部114−5と、第6点灯時間設定部114−6と、第7点灯時間設定部114−7と、第8点灯時間設定部114−8とを備えている。ただし、第3点灯時間設定部114−3〜第6点灯時間設定部114−6については、図5への記載を省略している。これら第1点灯時間設定部114−1〜第8点灯時間設定部114−8は、光源部72における第1組♯1〜第8組♯8(図4参照)のそれぞれに対応するものとなっている。
転送信号発生部120は、前段転送信号発生部120aと、後段転送信号発生部120bとを備えている。これらのうち、前段転送信号発生部120aは光源部72における前段発光チップ群♯aに、また、後段転送信号発生部120bは光源部72における後段発光チップ群♯bに、それぞれ対応するものとなっている(図4参照)。
許可信号発生部130は、前段許可信号発生部130aと、後段許可信号発生部130bとを備えている。これらのうち、前段許可信号発生部130aは光源部72における前段発光チップ群♯aに、また、後段許可信号発生部130bは光源部72における後段発光チップ群♯bに、それぞれ対応するものとなっている(図4参照)。
点灯信号発生部140は、前段点灯信号発生部140aと、後段点灯信号発生部140bとを備えている。これらのうち、前段点灯信号発生部140aは光源部72における前段発光チップ群♯aに、また、後段点灯信号発生部140bは光源部72における後段発光チップ群♯bに、それぞれ対応するものとなっている(図4参照)。
設定信号発生部150には、点灯時間設定部114を構成する第1点灯時間設定部114−1〜第8点灯時間設定部114−8のそれぞれから、合計で8つの組用制御信号が入力されてくる。また、設定信号発生部150は、各組における点灯開始タイミングの設定を行うとともに、各組における点灯開始タイミングと各組の組用制御信号とを対応付けた設定信号φWを作成する。ここで、設定信号φWは組毎に作成されるようになっており、この例では、合計で8つとなる第1設定信号φW1〜第8設定信号φW8が作成されることになる。そして、設定信号発生部150は、自身が作成した設定信号φWを、光源部72へと出力する。このとき、設定信号発生部150は、第1設定信号φW1を光源部72の第1組♯1に、第2設定信号φW2を光源部72の第2組♯2へ、第3設定信号φW3を光源部72の第3組♯3に、第4設定信号φW4を光源部72の第4組♯4に、第5設定信号φW5を光源部72の第5組♯5に、第6設定信号φW6を光源部72の第6組♯6に、第7設定信号φW7を光源部72の第7組♯7に、そして、第8設定信号φW8を光源部72の第8組♯8に、それぞれ出力する。ただし、第3設定信号φW3〜第6設定信号φW6については、図5への記載を省略している。
基準電位供給部160は、図示しない電源装置の接地側の電位(基準電位)に設定される。そして、基準電位供給部160は、光源部72を構成する複数(この例では15個)の発光チップCに対し、同じ電位となる基準電位Vsub(GND電位)を供給する。
電源電位供給部170は、図示しない電源装置の電源電圧側の電位(電源電位)に設定される。そして、電源電位供給部170は、光源部72を構成する複数(この例では15個)の発光チップCに対し、同じ電位となる電源電位Vgaを供給する。
ここで、発光装置62で光源部72を構成する発光チップCの概略構成について、説明を行う。
図6は、発光チップCの構成を説明するための上面図である。より具体的に説明すると、図6は、図3に示す発光装置62を、図中手前側からみたときの発光チップCを示している。
そして、素子基板80は、上方からみたときに長方形状を呈しており、X方向の長さがY方向の長さよりも大きくなっている。以下では、素子基板80におけるX方向のことを長手方向と称することがあり、素子基板80におけるY方向のことを短手方向と称することがある。
まず、φE端子81a、φ1端子81bおよびVga端子81cは、素子基板80の表面のうち、長手方向の一端側(X方向の上流側)に、この順で並べて設けられる。そして、φE端子81aは許可信号φEの、φ1端子81bは第1転送信号φ1の、Vga端子81cは電源電位Vgaの、それぞれの入力端子として機能している。
また、φ2端子81d、φW端子81eおよびφI端子81fは、素子基板80の表面のうち、長手方向の他端側(X方向の下流側)に、この順で並べて設けられる。そして、φ2端子81dは第2転送信号φ2の、φW端子81eは設定信号φWの、φI端子81fは点灯信号φIの、それぞれの入力端子として機能している。
さらに、Vsub端子81gは、発光チップCの裏面(図示せず)に、その全面にわたって設けられている。このVsub端子81gは、基準電位Vsubの入力端子として機能するようになっている。
発光部82は、素子基板80の上面のうち、上記一端側端子群と上記他端側端子群との間に設けられている。そして、発光部82は、複数(この例では128個)の発光素子を、長手方向に沿って並べて配置することで構成されている。ここで、本実施の形態では、発光部82を構成する複数の発光素子が、pnpn構造を有する発光サイリスタで構成されている。そこで、以下の説明では、発光部82を構成する発光素子のことを発光サイリスタと称する。また、発光部82を構成する128個の発光サイリスタのことを、X方向の上流側から順に、第1発光サイリスタL1、第2発光サイリスタL2、第3発光サイリスタL3、…、第126発光サイリスタL126、第127発光サイリスタL127、第128発光サイリスタL128と称する。
なお、発光チップCには、発光部82を構成する第1発光サイリスタL1〜第128発光サイリスタL128のそれぞれの発光(点灯)を制御するための回路が内蔵されているのであるが、その詳細については後述する。
続いて、発光装置62における電気的な接続関係について説明を行う。より具体的には、配線基板71と、光源部72と、信号発生回路73との接続関係に関する説明を行う。
ここで、配線基板71は、接地用配線200aと、電源用配線200bとを備えている。また、配線基板71は、前段側第1転送用配線201aと、後段側第1転送用配線201bとを備えている。また、配線基板71は、前段側第2転送用配線202aと、後段側第2転送用配線202bとを備えている。また、配線基板71は、前段側許可用配線203aと、後段側許可用配線203bとを備えている。また、配線基板71は、前段側点灯用配線204aと、後段側点灯用配線204bとを備えている。
そして、配線基板71は、第1設定用配線301と、第2設定用配線302と、第3設定用配線303と、第4設定用配線304と、第5設定用配線305と、第6設定用配線306と、第7設定用配線307と、第8設定用配線308とをさらに備えている。
ただし、図8においては、接地用配線200a、電源用配線200bおよび各電流制限抵抗RIの記載を省略している。
ノイズフィルタ92は、光源部72を構成する15個の発光チップCのうち、第8組♯8を構成する前段第8発光チップCa8と並列接続されるように、配線基板71に実装されている。ここで、前段第8発光チップCa8が属する第8組♯8は、他の第1組♯1〜第7組♯7のそれぞれが2つの発光チップCを備えて構成されるのに対し、1つの発光チップCのみを備えて構成されている点が異なる。そして、このような接続手法を採用することにより、第8組♯8は、見かけ上、他の組と同様に2つの素子(こちらは1つの発光チップCおよび1つの電気素子(ノイズフィルタ92))を備えて構成されることになる。
配線基板71に設けられた接地用配線200aの一端は、信号発生回路73に設けられた基準電位供給部160の出力側に接続される。また、接地用配線200aの他端は、光源部72を構成するすべて(15個)の発光チップCのそれぞれに設けられたVsub端子81g(図6参照)に、並列に接続される。そして、接地用配線200aには、信号発生回路73に設けられた基準電位供給部160から、基準電位Vsubが供給される。
配線基板71に設けられた前段側第1転送用配線201aの一端は、信号発生回路73に設けられた前段転送信号発生部120aの出力側に接続される。また、前段側第1転送用配線201aの他端は、光源部72において前段発光チップ群♯aを構成する8個の発光チップC(前段第1発光チップCa1〜前段第8発光チップCa8)のそれぞれに設けられたφ1端子81bに、並列に接続される。そして、前段側第1転送用配線201aには、信号発生回路73に設けられた前段転送信号発生部120aから、前段第1転送信号φ1aが供給される。
配線基板71に設けられた前段側第2転送用配線202aの一端は、信号発生回路73に設けられた前段転送信号発生部120aの出力側に接続される。また、前段側第2転送用配線202aの他端は、光源部72において前段発光チップ群♯aを構成する8個の発光チップC(前段第1発光チップCa1〜前段第8発光チップCa8)のそれぞれに設けられたφ2端子81d(図6参照)に、並列に接続される。そして、前段側第2転送用配線202aには、信号発生回路73に設けられた前段転送信号発生部120aから、前段第2転送信号φ2aが供給される。
配線基板71に設けられた前段側許可用配線203aの一端は、信号発生回路73に設けられた前段許可信号発生部130aの出力側に接続される。また、前段側許可用配線203aの他端は、光源部72において前段発光チップ群♯aを構成する8個の発光チップC(前段第1発光チップCa1〜前段第8発光チップCa8)のそれぞれに設けられたφE端子81a(図6参照)に、並列に接続される。そして、前段側許可用配線203aには、信号発生回路73に設けられた前段許可信号発生部130aから、前段許可信号φEaが供給される。
配線基板71に設けられた前段側点灯用配線204aの一端は、信号発生回路73に設けられた前段点灯信号発生部140aの出力側に接続される。また、前段側点灯用配線204aの他端は、光源部72において前段発光チップ群♯aを構成する8個の発光チップC(前段第1発光チップCa1〜前段第8発光チップCa8)のそれぞれに設けられたφI端子81f(図6参照)に、それぞれに設けられた電流制限抵抗RIを介して、並列に接続される。そして、前段側点灯用配線204aには、信号発生回路73に設けられた前段点灯信号発生部140aから、前段点灯信号φIaが供給される。
配線基板71に設けられた第1設定用配線301の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第1設定用配線301の他端は、光源部72において第1組♯1を構成する2個の発光チップC(前段第1発光チップCa1および後段第1発光チップCb1)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第1設定用配線301には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第1設定信号φW1が供給される。
配線基板71に設けられた第2設定用配線302の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第2設定用配線302の他端は、光源部72において第2組♯2を構成する2個の発光チップC(前段第2発光チップCa2および後段第2発光チップCb2)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第2設定用配線302には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第2設定信号φW2が供給される。
配線基板71に設けられた第3設定用配線303の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第3設定用配線303の他端は、光源部72において第3組♯3を構成する2個の発光チップC(前段第3発光チップCa3および後段第3発光チップCb3)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第3設定用配線303には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第3設定信号φW3が供給される。
配線基板71に設けられた第4設定用配線304の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第4設定用配線304の他端は、光源部72において第4組♯4を構成する2個の発光チップC(前段第4発光チップCa4および後段第4発光チップCb4)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第4設定用配線304には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第4設定信号φW4が供給される。
配線基板71に設けられた第5設定用配線305の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第5設定用配線305の他端は、光源部72において第5組♯5を構成する2個の発光チップC(前段第5発光チップCa5および後段第5発光チップCb5)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第5設定用配線305には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第5設定信号φW5が供給される。
配線基板71に設けられた第6設定用配線306の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第6設定用配線306の他端は、光源部72において第6組♯6を構成する2個の発光チップC(前段第6発光チップCa6および後段第6発光チップCb6)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第6設定用配線306には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第6設定信号φW6が供給される。
配線基板71に設けられた第7設定用配線307の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第7設定用配線307の他端は、光源部72において第7組♯7を構成する2個の発光チップC(前段第7発光チップCa7および後段第7発光チップCb7)のそれぞれに設けられたφW端子81e(図6参照)に、並列に接続される。そして、第7設定用配線307には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第7設定信号φW7が供給される。
配線基板71に設けられた第8設定用配線308の一端は、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150の出力側に接続される。また、第8設定用配線308の他端は、光源部72において第8組♯8を構成する1個の発光チップC(前段第8発光チップCa8)に設けられたφW端子81e(図6参照)と、ノイズフィルタ92の一端とに接続される。すなわち、第8設定用配線308の他端は、前段第8発光チップCa8およびノイズフィルタ92に、並列に接続される。なお、ノイズフィルタ92の他端は、発光チップC(前段第8発光チップCa8)に設けられたVsub端子81g(図6参照)に接続される。そして、第8設定用配線308には、信号発生回路73に設けられた設定信号発生部150から、第8設定信号φW8が供給される。
図9は、光源部72を構成する、群分けおよび組分けされた各発光チップCと、各発光チップCに供給される各種信号との関係を説明するための図である。
ここで、図9は、属する組名と、各組に属する発光チップCの名称と、各発光チップCが属する群名と、各発光チップCに供給される設定信号φW、許可信号φE、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2および点灯信号φIとの関係を示している。
なお、図9の内容については、上述した通りであることから、ここではその詳細な説明を省略する。
今度は、上述した発光チップCの回路構成について説明を行う。ここで、本実施の形態の光源部72では、前段発光チップ群♯aを構成する前段第1発光チップCa1〜前段第8発光チップCa8(8個)と、後段発光チップ群♯bを構成する後段第1発光チップCb1〜後段第7発光チップCb7(7個)とが、すべて、共通の構造を有する発光チップCで構成されている。
発光部82は、複数の発光サイリスタL1、L2、L3、L4、…を備えている。ここで、本実施の形態の場合、発光部82を構成する発光サイリスタの数は、図6にも示したように128個(L1〜L128)となっている。
移行部83は、複数の転送サイリスタT1、T2、T3、T4、…と、1つのスタートダイオードD0と、複数の結合ダイオードD1、D2、D3、D4、…と、2つの電流制限抵抗R1、R2とを備えている。ここで、発光部82を構成する発光サイリスタの数が128個である場合、移行部83を構成する転送サイリスタの数は、発光サイリスタと同じ128個(T1〜T128)となる。また、発光部82を構成する発光サイリスタの数が128個である場合、移行部83を構成する結合ダイオードの数は、発光サイリスタよりも1個少ない127個(D1〜D127)となる。
設定部84は、1つの設定許可サイリスタS0と、複数の設定サイリスタS1、S2、S3、S4、…とを備えている。また、設定部84は、複数の接続抵抗Rx1、Rx2、Rx3、Rx4、…と、複数の接続抵抗Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、…と、複数の接続抵抗Rz1、Rz2、Rz3、Rz4、…とを備えている。さらに、設定部84は、2つの電流制限抵抗RE、RWとを備えている。ここで、発光部82を構成する発光サイリスタの数が128個である場合、設定部84を構成する設定サイリスタの数は、発光サイリスタと同じ128個(S1〜S128)となる。また、各接続抵抗の数も、それぞれ128個(Rx1〜Rx128、Ry1〜Ry128、Rz1〜Rz128)となる。
ここで、本実施の形態では、プリントヘッド14が光走査装置の一例であり、発光装置62が発光装置の一例である。
また、本実施の形態では、感光体ドラム12が像保持体の一例であり、発光装置62が露光手段の一例であり、ロッドレンズアレイ63が結像手段の一例である。
また、本実施の形態では、各発光チップCに設けられるSLEDが電子回路の一例となっている。
また、本実施の形態では、第1組♯1〜第7組♯7のそれぞれが、第1回路の一例となっている。したがって、本実施の形態の場合、x=7であって、m=2である。
また、本実施の形態では、第8組♯8が、第2回路の一例となっている。したがって、本実施の形態の場合、y=1であって、n=1である。
また、本実施の形態では、各発光チップCに設けられる128個の発光サイリスタL1〜L128が、発光素子の一例となっている。
また、本実施の形態では、各発光チップCに設けられる128個の転送サイリスタT1〜T128および128個の設定サイリスタS1〜S128が、制御サイリスタの一例となっている。
また、本実施の形態では、発光装置62を構成する配線基板71が、プリント配線板および配線基板の一例となっている。
また、本実施の形態では、発光装置62において光源部72を構成する各発光チップCが、半導体集積回路の一例となっている。
また、本実施の形態では、発光装置62を構成する信号発生回路73が、信号出力回路の一例となっている。
また、本実施の形態では、配線基板71に設けられる第1設定用配線301〜第7設定用配線307(7個:x=7)が、第1配線の一例となっている。したがって、設定信号φWにおける第1設定信号φW1〜第7設定信号φW7が、第1信号の一例となる。
また、本実施の形態では、配線基板71に設けられる第8設定用配線308(1個:y=1)が、第2配線の一例となっている。したがって、設定信号φWにおける第8設定信号φW8が、第2信号の一例となる。
また、本実施の形態では、配線基板71に設けられる接地用配線200aが、共通配線の一例となっている。
そして、本実施の形態では、配線基板71に取り付けられるノイズフィルタ92が、ノイズフィルタの一例となっている。
では、上述した画像形成装置1の動作中に実行される、プリントヘッド14の動作について説明する。
プリントヘッド14では、発光装置62に設けられた信号発生回路73が、光源部72の発光(点灯/非点灯)動作を制御する。このとき、光源部72では、光源部72を構成する15個の発光チップCのそれぞれに設けられた128個の発光サイリスタL1〜L128(合計で1920個の発光サイリスタ)が、主走査方向(X方向)の1ラインごとに点灯/非点灯に設定される。光源部72を構成する1920個のサイリスタのうち、点灯状態に設定された発光サイリスタから出力された光は、ロッドレンズアレイ63を介して、感光体ドラム12上に結像された状態で照射される。そして、このような動作を繰り返すことにより、副走査方向(Y方向)に沿って回転する感光体ドラム12の表面には、静電潜像が形成されていく。
続いて、上述したプリントヘッド14の動作中に実行される、発光装置62の動作について説明を行う。
さらに、信号発生回路73では、転送信号発生部120に設けられた後段転送信号発生部120bおよび基準電位供給部160が、光源部72で後段発光チップ群♯bを構成する7個の発光チップC(後段第1発光チップCb1〜後段第7発光チップCb7)のそれぞれに対し、後段第1転送信号φ1bおよび後段第2転送信号φ2bの供給を行う。
さらに、信号発生回路73では、許可信号発生部130に設けられた後段許可信号発生部130bおよび基準電位供給部160が、光源部72で後段発光チップ群♯bを構成する7個の発光チップC(後段第1発光チップCb1〜後段第7発光チップCb7)のそれぞれに対し、後段許可信号φEbの供給を行う。
さらに、信号発生回路73では、点灯信号発生部140に設けられた後段点灯信号発生部140bおよび基準電位供給部160が、光源部72で後段発光チップ群♯bを構成する7個の発光チップC(後段第1発光チップCb1〜後段第7発光チップCb7)のそれぞれに対し、後段点灯信号φIbの供給を行う。
次に、EMC(Electromagnetic Compatibility)試験について説明を行う。
本実施の形態のプリントヘッド14が装着された画像形成装置1は、一般には人が使用することになる。そして、帯電した人体から発生する静電気放電(ESD: Electro Static Discharge)の電子機器に対する電磁ノイズ耐性試験は,国際電気標準会議(International Electrotechnical Committee:IEC)61000-4-2(以下では、IEC 61000-4-2と称する)で規定されている。このESD試験は、人体の手に持った金属物からのESDが、卓上又は床置きの電子機器に影響する現象を模擬したものである。そして、プリントヘッド14を構成する発光装置62には、IEC 61000-4-2に合格することが要求されることになる。
図11(a)は、プリントヘッド14(発光装置62)に対してIEC 61000-4-2の試験を行った場合に、光源部72のうち、前段第1発光チップCa1と後段第1発光チップCb1とによって構成される第1組♯1に流れる電流を説明するための図である。
図11(b)は、プリントヘッド14(発光装置62)に対してIEC 61000-4-2の試験を行った場合に、光源部72のうち、前段第8発光チップCa8とノイズフィルタ92とによって構成される第8組♯8に流れる電流を説明するための図である。
ここで、従来のプリントヘッド14(発光装置62)では、第8組♯8を構成する1個の発光チップCを、ノイズフィルタ92を接続することなく単独で存在させていた。
図11(c)は、従来のプリントヘッド14(発光装置62)に対してIEC 61000-4-2の試験を行った場合に、光源部72のうち、前段第8発光チップCa8のみによって構成される第8組♯8に流れる電流を説明するための図である。
実施の形態1では、発光装置62における配線基板71において、第8組♯8を構成する1個の発光チップC(前段第8発光チップCa8)に、ノイズフィルタ92を並列に接続するようにしていた。換言すれば、配線基板71に対し、ノイズフィルタ92と称される電子部品を実装するようにしていた。これに対し、本実施の形態では、電子部品の実装ではなく、配線基板71の基材層91に形成される各種配線パターンの形状を利用して、ノイズフィルタ(コンデンサ)の機能を実現させるようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12は、実施の形態2の発光装置62における、配線基板71と光源部72と信号発生回路73との電気的な接続関係を説明するための図である。ここで、図12は、光源部72における群分け(前段発光チップ群♯aおよび後段発光チップ群♯bの2群)および組分け(第1組♯1〜第8組♯8の8組)の関係も示している。ただし、図12では、第3組♯3〜第6組♯6(前段発光チップ群♯aを構成する前段第3発光チップCa3〜前段第6発光チップCa6、および、後段発光チップ群♯bを構成する後段第3発光チップCb3〜後段第6発光チップCb6)の記載を省略している。
なお、上述した実施の形態1、2では、各発光チップC(Ca1〜Ca8およびCb1〜Cb7)を構成する素子基板80が、発光部82、移行部83および設定部84を含む発光回路(自己走査型発光素子アレイ)を、1つずつ有する場合について説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば各発光チップCを構成する素子基板80のそれぞれに、複数(例えば2つ)の発光回路を設けるようにしてもかまわない。
Claims (13)
- それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、
前記電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、
x組の前記第1回路のそれぞれに対して第1信号を供給するx個の第1配線と、
y組の前記第2回路のそれぞれに対して第2信号を供給するy個の第2配線と、
x組の前記第1回路とy組の前記第2回路とに共通に接続される共通配線と、
前記共通配線とy個の前記第2配線との間に接続されるノイズフィルタと
を備える発光装置。 - 前記ノイズフィルタがコンデンサまたはコイルを含むことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
- 前記ノイズフィルタがコンデンサを含む場合に、当該コンデンサの静電容量が5pF以上であることを特徴とする請求項2記載の発光装置。
- 前記共通配線とx個の前記第1配線とy個の前記第2配線とが配線パターンとして形成されたプリント配線板を備えるとともに、
複数の前記電子回路が半導体集積回路で構成されるとともに前記プリント配線板に実装され、
前記ノイズフィルタが、前記プリント配線板に実装されていることを特徴とする請求項1記載の発光装置。 - 前記プリント配線板に実装されるとともに、前記共通配線とx個の前記第1配線とy個の前記第2配線とが接続され、当該共通配線とx個の当該第1配線とを介して、x組の前記第1回路のそれぞれに前記第1信号を出力し、当該共通配線とy個の当該第2配線とを介して、y組の前記第2回路のそれぞれに前記第2信号を出力する信号出力回路をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の発光装置。
- それぞれの前記電子回路は、前記発光素子としての複数の発光サイリスタを有するとともに、複数の当該発光サイリスタの点灯を制御する複数の制御サイリスタをさらに有することを特徴とする請求項1記載の発光装置。
- x組の前記第1回路を構成する前記電子回路に設けられた前記制御サイリスタには、前記共通配線および前記第1配線を介して前記第1信号を出力し、y組の前記第2回路を構成する当該電子回路に設けられた当該制御サイリスタには、当該共通配線および前記第2配線を介して前記第2信号を出力する信号出力回路をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の発光装置。
- それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、
前記電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、
x組の前記第1回路のそれぞれに対して信号を供給するx個の第1配線と、y組の前記第2回路のそれぞれに対して信号を供給するy個の第2配線と、x組の当該第1回路とy組の当該第2回路とに共通に接続される共通配線とが設けられ、x組の当該第1回路およびy組の当該第2回路が取り付けられる配線基板と
を備え、
前記第2配線と前記共通配線との間の静電容量である第2静電容量の大きさが、前記第1配線と当該共通配線との間の静電容量である第1静電容量よりも大きい発光装置。 - 前記配線基板では、前記第2配線の面積が前記第1配線の面積よりも大きいことを特徴とする請求項8記載の発光装置。
- 前記共通配線と前記第2配線とが、コンデンサを介して接続されていることを特徴とする請求項8記載の発光装置。
- 前記共通配線と前記第1配線とが、コンデンサを介して接続されていないことを特徴とする請求項10記載の発光装置。
- それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、当該電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、x組の当該第1回路のそれぞれに対して第1信号を供給するx個の第1配線と、y組の当該第2回路のそれぞれに対して第2信号を供給するy個の第2配線と、x組の当該第1回路とy組の当該第2回路とに共通に接続される共通配線と、当該共通配線とy個の当該第2配線との間に接続されるノイズフィルタとを備え、複数の当該発光素子を用いて像保持体を露光する露光手段と、
前記露光手段から出力される光を前記像保持体上に結像させる結像手段と
を有する光走査装置。 - それぞれが複数の発光素子を有する電子回路をm個(mは2以上の整数)含んで構成される、x組(xは1以上の整数)の第1回路と、当該電子回路をn個(nは1以上m未満の整数)含んで構成される、y組(yは1以上の整数)の第2回路と、x組の当該第1回路のそれぞれに対して信号を供給するx個の第1配線と、y組の当該第2回路のそれぞれに対して信号を供給するy個の第2配線と、x組の当該第1回路とy組の当該第2回路とに共通に接続される共通配線とが設けられ、x組の当該第1回路およびy組の当該第2回路が取り付けられる配線基板とを備え、当該第2配線と当該共通配線との間の静電容量である第2静電容量の大きさが、当該第1配線と当該共通配線との間の静電容量である第1静電容量よりも大きく設定され、複数の当該発光素子を用いて像保持体を露光する露光手段と、
前記露光手段から出力される光を前記像保持体上に結像させる結像手段と
を有する光走査装置。
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