JP2021036136A - 回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転機械における自励振動の発生を抑制する。
【解決手段】一実施形態に係るスワールブレーカ組立体100は、周方向に沿って延在する環状体56と、前記周方向に沿って延在するように、前記環状体56から軸方向に突出するフローガイド110と、前記フローガイド110に対して径方向にずれた位置において、前記周方向に間隔を空けて前記環状体56に設けられる複数のスワールブレーカ130と、を備える。
【選択図】図4

Description

本開示は、スワールブレーカ組立体及び回転機械に関する。
発電プラント等に用いられる蒸気タービンやガスタービン等の回転機械が知られている。この回転機械は、ケーシングに対して回転自在なタービンロータ(以下、単にロータとする)に支持された動翼と、ケーシングに支持された静翼とを有し、ロータの軸線方向の上流から下流へと流れる作動流体のエネルギーをロータの回転エネルギーに変換するように構成されている。
上記回転機械では、ロータ又は動翼とケーシングとの間をシールするシール部において、主流路から逸れた作動流体がノズルを通過した際に与えられた旋回流成分を有したまま流入することにより、ロータの周方向に旋回流(所謂スワール流)が生ずることが知られている。スワール流により、ロータに偏心が発生した場合にロータの周方向にはロータの偏心方向と異なる方向にピークを有する正弦波状の圧力分布が生じ、例えば高出力の運転に伴ってスワール流が増加した際にはロータの自励振動の原因になることがある。このため、シール部におけるスワール流を抑制するための構造が種々考案されており、例えば、特許文献1には、タービン動翼の先端側の部分と回転機械の軸方向において対抗する静止部にタービン動翼側に突出する複数の突部(整流部)を設けた構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2008−184974号公報
近年、蒸気タービン、ガスタービンなどの回転機械では、タービン効率の向上化のため、ロータ径が小径化され、翼が多段化される傾向にある。したがって、ロータが小径化及び長軸化するため、ロータの自励振動が発生し易くなる傾向にある。そのため、自励振動をより効果的に抑制する対策案が求められている。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、回転機械における自励振動の発生を抑制することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るスワールブレーカ組立体は、
周方向に沿って延在する環状体と、
前記周方向に沿って延在するように、前記環状体から軸方向に突出するフローガイドと、
前記フローガイドに対して径方向にずれた位置において、前記周方向に間隔を空けて前記環状体に設けられる複数のスワールブレーカと、
を備える。
上記(1)の構成のスワールブレーカ組立体を、例えば回転機械の動翼の上流側において、以下のように配置する場合を考える。すなわち、上記(1)の構成のスワールブレーカ組立体を、例えばフローガイドが外側シュラウドの径方向外側の外周面よりも径方向内側において、軸方向下流側に向かって突出するように配置する。また、上記(1)の構成のスワールブレーカ組立体を、例えば複数のスワールブレーカがフローガイドよりも径方向外側において軸方向下流側に突出するように配置する。
例えば蒸気タービンのような回転機械では、外側シュラウドと回転機械のケーシングの内周面との間の空間に主流路から逸れた作動流体が上述したように旋回流成分を有したまま流れ込む。
上記(1)の構成のスワールブレーカ組立体を上述のように回転機械に配置した場合、主流路から逸れた作動流体は、主流路から上記空間に流れ込む際にフローガイドの径方向外側の面に沿って複数のスワールブレーカに向かって案内される。すなわち、上記(1)の構成によれば、主流路から逸れた作動流体を効率的にスワールブレーカに案内できる。これにより、主流路から逸れた作動流体が有する旋回流成分を複数のスワールブレーカで効率的に抑制できるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記径方向の端部が前記フローガイドに接続されている。
複数のスワールブレーカの該端部がフローガイドに接続されていない場合、主流路から逸れた作動流体の一部については、該端部とフローガイドとの間から周方向に流れることとなり、該端部とフローガイドとが接続されている場合と比べてスワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が減ぜられてしまう。
これに対して、上記(2)の構成によれば、スワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が高まる。また、上記(2)の構成によれば、周方向から見たときのスワールブレーカの投影面積を増やすことができ、スワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が高まる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記フローガイドと前記軸方向に少なくとも部分的にオーバーラップしている。
上記(3)の構成によれば、複数のスワールブレーカがフローガイドと軸方向にオーバーラップしていることで、主流路から逸れた作動流体がフローガイドによって効率的にスワールブレーカに案内される。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、前記フローガイドは、前記軸方向への突出端についての前記軸方向の位置が前記軸方向に沿った前記複数のスワールブレーカの基端部と先端部との間に存在する。
上記(4)の構成によれば、フローガイドの該突出端についての軸方向の位置が軸方向に沿った複数のスワールブレーカの基端部と先端部との間に存在することで、主流路から逸れた作動流体がフローガイドによって効率的にスワールブレーカに案内される。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、前記フローガイドは、前記径方向における前記複数のスワールブレーカ側を指向する案内面を有する。
上記(5)の構成によれば、主流路から逸れた作動流体が上記案内面によって効率的にスワールブレーカに案内される。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記環状体は、前記軸方向において前記案内面と対向する環状体側対向壁面と、前記案内面と前記環状体側対向壁面とを接続する環状体側壁面とを有し、
前記複数のスワールブレーカは、前記案内面と前記環状体側壁面と前記環状体側対向壁面との間の空間に存在する。
上記(6)の構成によれば、主流路から逸れた作動流体がフローガイドによって上記空間に案内される。そして、上記空間に案内された作動流体は、上記空間に存在する複数のスワールブレーカによって旋回流成分が抑制される。これにより、スワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が高まる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向に沿った先端部が前記周方向に延在するシールフィンと接続されている。
複数のスワールブレーカの上記先端部が周方向に延在するシールフィンに接続されていない場合、主流路から逸れた作動流体の一部については、上記先端部とシールフィンとの間から周方向に流れるため、上記先端部とシールフィンとが接続されている場合と比べてスワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が減ぜられてしまう。
これに対して、上記(7)の構成によれば、スワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が高まる。また、上記(7)の構成によれば、周方向から見たときのスワールブレーカの投影面積を増やすことができ、スワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が高まる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向及び前記径方向に沿って延在する板形状を有する。
上記(8)の構成によれば、複数のスワールブレーカの形状が単純な形状となるので、形成が容易である。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向において基端部に向かうにつれて前記周方向の寸法が漸増する裾広がりとなる形状を有する。
上記(9)の構成によれば、軸方向におけるスワールブレーカの基端部側の周方向の寸法が大きくなるので、スワールブレーカの周方向への曲げ強度が向上する。また、スワールブレーカの基端部側の形状が裾広がり形状となるので、環状体においてスワールブレーカを例えば削り出しによって形成する場合に形成し易くなる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向における先端側の領域において前記径方向に見たときに前記フローガイド側の方が前記周方向の厚さが薄い。
上記(10)の構成のスワールブレーカ組立体を、例えば回転機械の動翼の上流側において、以下のように配置する場合を考える。すなわち、上記(10)の構成のスワールブレーカ組立体を、例えばフローガイドが外側シュラウドの径方向外側の外周面よりも径方向内側において、軸方向下流側に向かって突出するように配置する。また、上記(10)の構成のスワールブレーカ組立体を、例えば複数のスワールブレーカがフローガイドよりも径方向外側において軸方向下流側に突出するように配置する。
上記(10)の構成のスワールブレーカ組立体を上述のように回転機械に配置した場合、スワールブレーカにおいて、軸方向における先端側の領域において径方向に見たときにフローガイド側の部位は、動翼の径方向外側の端部に近い位置に配置される。そのため、回転機械の運転による熱伸び等によって該部位と動翼の径方向外側の端部とが接触するおそれがある。
上記(10)の構成によれば、該部位の周方向の厚さが他の部位と同等であった場合と比べると、仮に、該部位と動翼の径方向外側の端部とが接触してしまっても、動翼に与える影響を抑制できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記周方向に等間隔で離間して設けられている。
回転機械への作動流体の送入量が変動すると、主流路から逸れた作動流体の流れも変化するため、環状体に設けられる複数のスワールブレーカを周方向に沿って不均等に配置するよりも均等に配置することが望ましい。したがって、上記(11)の構成によれば、複数のスワールブレーカにおける周方向に沿った配置位置が適切となる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態に係る回転機械は、
上記(1)乃至(11)の何れかの構成のスワールブレーカ組立体と、
ケーシング内で軸線周りに回転するロータディスクと、
前記ロータディスクに取り付けられた複数の動翼本体と、
前記複数の動翼本体の各々の先端部に連なる外側シュラウドと、
を備える。
上記(12)の構成によれば、上記(1)乃至(11)の何れかの構成のスワールブレーカ組立体を備えるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の構成において、
前記フローガイドは、前記動翼本体よりも軸方向上流側、且つ、前記外側シュラウドの径方向外側の外周面よりも径方向内側において、軸方向下流側に向かって突出し、
前記複数のスワールブレーカは、前記フローガイドよりも前記径方向外側において前記軸方向下流側に突出する。
上記(13)の構成によれば、主流路から逸れた作動流体は、主流路から外側シュラウドと回転機械のケーシングの内周面との間の空間に流れ込む際にフローガイドの径方向外側の面に沿って複数のスワールブレーカに向かって案内される。すなわち、上記(13)の構成によれば、主流路から逸れた作動流体を効率的にスワールブレーカに案内できる。これにより、主流路から逸れた作動流体が有する旋回流成分を複数のスワールブレーカで効率的に抑制できるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(12)又は(13)の構成において、前記フローガイドは、径方向内側の面が前記回転機械における流体の流路の一部を形成していてもよい。
(15)幾つかの実施形態では、上記(12)乃至(14)の何れかの構成において、前記複数のスワールブレーカは、前記外側シュラウドよりも径方向外側において、該外側シュラウドと前記軸方向に重なる重複領域を有する。
上記(15)の構成によれば、上記重複領域を有していない場合と比べて、周方向から見たときのスワールブレーカの投影面積を増やすことができ、スワールブレーカによる旋回流成分の抑制効果が高まる。
(16)幾つかの実施形態では、上記(15)の構成において、前記重複領域において前記複数のスワールブレーカと前記外側シュラウドの径方向外側の外周面との隙間は、前記外周面よりも前記径方向外側に設けられていて前記周方向に延在するシールフィンと前記外周面との隙間よりも大きい。
上記(16)の構成によれば、スワールブレーカと外側シュラウドとが接触し難くなる。
(17)幾つかの実施形態では、上記(12)乃至(16)の何れかの構成において、前記スワールブレーカ組立体は、前記回転機械における調速段に設けられる。
上記(17)の構成によれば、スワール流による自励振動が発生し易い調速段において、自励振動の発生を抑制できる。
(18)本発明の少なくとも一実施形態に係るスワールブレーカ組立体は、
静翼の径方向内側の端部に接続されていて周方向に沿って延在する環状体と、
前記環状体に対して前記周方向に回転可能な回転部材と、
前記周方向に間隔を空けて前記環状体に設けられる複数のスワールブレーカと、
前記複数のスワールブレーカに対して径方向外側にずれた位置において、前記周方向に沿って延在するように、前記回転部材から軸方向に突出するフローガイドと、
を備える。
例えば蒸気タービンのような回転機械では、上記環状体と環状体に対して周方向に回転可能な回転部材であるロータシャフトの表面との間の空間に主流路から逸れた作動流体が上述したような旋回流成分を有したまま流れ込むことが考えられる。
上記(18)の構成によれば、主流路から逸れようとする作動流体は、主流路から上記空間に流れ込む前にフローガイドの径方向外側の面に沿って軸方向に案内される。そのため、作動流体は、主流路から逸れ難くなる。
フローガイドの径方向外側の面に沿って軸方向に案内された後に主流路から逸れた作動流体は、複数のスワールブレーカに向かうこととなる。すなわち、主流路から逸れた作動流体はスワールブレーカに案内されることとなる。これにより、主流路から逸れた作動流体が有する旋回流成分を複数のスワールブレーカで効率的に抑制できるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
(19)本発明の少なくとも一実施形態に係るスワールブレーカ組立体は、
タービンにおけるダミーシール部の少なくとも一部を構成し、周方向に沿って延在するダミー環と、
前記周方向に間隔を空けて前記ダミー環の内面に設けられ、軸方向に突出する複数のスワールブレーカと、
を備える。
例えば蒸気タービンのような回転機械では、主流路から逸れた作動流体が上述したような旋回流成分を有したままダミー環の内面と、この内面と対向するロータシャフトの表面との間の隙間を流れることが考えられる。
上記(19)の構成によれば、周方向に間隔を空けてダミー環の内面に設けられ、軸方向に突出する複数のスワールブレーカによって主流路から逸れた作動流体が周方向に流れることが阻害される。これにより、主流路から逸れた作動流体が有する旋回流成分を複数のスワールブレーカで効率的に抑制できるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
(20)幾つかの実施形態では、上記(19)の構成において、
前記内面と間隔を空けて配置され、前記周方向に回転可能なロータシャフトと、
前記複数のスワールブレーカに対して径方向内側にずれた位置において、前記周方向に沿って延在するように、前記ロータシャフトから前記軸方向に突出するフローガイドと、
をさらに備える。
上記(20)の構成によれば、主流路から逸れた作動流体は、ダミー環の内面とロータシャフトの表面との間の隙間を流れると、フローガイドによって径方向外側に案内されて、複数のスワールブレーカに向かうこととなる。これにより、主流路から逸れた作動流体が有する旋回流成分を複数のスワールブレーカで効率的に抑制できるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
(21)本発明の少なくとも一実施形態に係る回転機械は、上記(18)乃至(20)の何れかの構成のスワールブレーカ組立体を備える。
上記(21)の構成によれば、上記(18)乃至(20)の何れかの構成のスワールブレーカ組立体を備えるので、スワール流によるロータの自励振動を効率的に抑制できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、回転機械における自励振動の発生を抑制できる。
幾つかの実施形態に係るスワールブレーカ組立体を備えるタービンの模式的な断面図である。 図1におけるA部について拡大した斜視図である。 図2におけるIII矢視図である。 一実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図である。 他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図である。 さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図である。 さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図である。 さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図である。 さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図である。 軸方向に沿って隣り合う2つの段のうち軸方向上流側の段における動翼と、軸方向下流側の段における静翼とを模式的に示した図である。 調速段よりも軸方向上流側におけるタービンの構造を模式的に示した断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係るスワールブレーカ組立体を備えるタービンの模式的な断面図である。
図1に示すように、幾つかの実施形態に係るタービン1は、いわゆる軸流タービンであって、ケーシング2と、ロータシャフト4と、ロータシャフト4に固定されたロータディスク6と、調速段ノズル8と、動翼12と、静翼14とを備えている。
なお、以下の説明では、ロータシャフト4の延在方向を単に軸方向とも呼び、ロータシャフト4の周方向を単に周方向とも呼ぶ。また、軸方向に関し、ケーシング2内での作動流体の主たる流れの軸方向に沿った向きを下流方向、又は下流側とも呼び、該下流方向とは反対方向を上流方向、又は上流側とも呼ぶ。図1においては、図示右側が下流側であり、図示左側が上流側である。
また、以下の説明では、ロータシャフト4の径方向を単に径方向とも呼ぶ。径方向のうち、ロータシャフト4の軸線AXに近づく方向を径方向内側とし、ロータシャフト4の軸線AXから遠ざかる方向を径方向外側とする。
ロータディスク6の外周部には、周方向に間隔を空けて複数の動翼12が取り付けられている。動翼12は、動翼本体121と、複数の動翼本体121の各々の先端部に連なる外側シュラウド123とを有する。ロータディスク6と、該ロータディスク6に取り付けられた複数の動翼12とによって動翼段30が形成されている。
静翼14は、周方向に間隔を空けて複数配置された状態で、径方向内側の端部が内周リング16の外周面に取り付けられ、径方向外側の端部が外周リング18の内周面に取り付けられている。内周リング16と、外周リング18と、各リング16、18に取り付けられた複数の静翼14とを含む静翼環22によって静翼段40が形成されている。
幾つかの実施形態に係るタービン1では、動翼段30と静翼段40とが軸方向に沿って交互に配置されている。なお、図1では、調速段ノズル8の直下流側に配置された調速段動翼12Aを含む動翼段31と、該動翼段31の直下流側に配置された第1静翼段41と、第1静翼段41の直下流側に配置された第1動翼段32とが図示されている。
幾つかの実施形態に係るタービン1では、動翼段30と、この動翼段30の軸方向上流側に隣接配置されている静翼段40との組毎に、一つの段7が形成されている。
幾つかの実施形態に係るタービン1では、複数の段7のうち、最上流の段7が、調速段7aを成している。調速段7aは、この調速段7aよりも軸方向下流側の段7へ送られる作動流体の流量を調節してロータシャフト4の回転数を調整する。
調速段ノズル8は、ケーシング2に固定された入口部54に支持され、作動流体(蒸気、燃焼ガス)を送入する。
図1に示した幾つかの実施形態に係るタービン1では、ケーシング2に固定された作動流体供給管52を経て、入口部54内に流入した作動流体は、調速段ノズル8および調速段動翼12Aへ流入し、膨張仕事を行う。次いで作動流体は下流側の静翼段40および動翼段30へ流入し、膨張仕事を行う。これにより、ロータシャフト4が回転駆動される。
図1に示した幾つかの実施形態に係るタービン1では、主流路から逸れた作動流体が動翼12の外側シュラウド123の外周面123aとケーシング2との間の隙間から下流側に向かって流れることを抑制するためのシールフィン81が設けられている。図1に示した幾つかの実施形態に係るタービン1では、後述する図4〜9に示すように、シールフィン81は、径方向外側の基端部81aがケーシング2側に固定され、径方向内側の先端部81bが外側シュラウド123の外周面と間隔を空けて対向している。
幾つかの実施形態では、動翼12とケーシング2との間をシールするシール部80は、シールフィン81と外側シュラウド123とを含む。
幾つかの実施形態では、調速段7aにおけるシールフィン81の基端部81aは、入口部54において調速段動翼12Aの外側シュラウド123と径方向で対向する内周面54aに固定されているが、入口部54とは異なる部材に固定されていてもよい。
幾つかの実施形態では、第1動翼段32についてのシールフィン81の基端部81aは、外周リング18において動翼12の外側シュラウド123と径方向で対向する内周面18aに固定されているが、外周リング18とは異なる部材に固定されていてもよい。
幾つかの実施形態では、シールフィン81は、外側シュラウド123に対して少なくとも1つ以上設けられている。図1に例示的に示した実施形態では、シールフィン81は、外側シュラウド123に対して軸方向に沿って互いに離間して2つ設けられている。
(タービン1における自励振動について)
上述したように、タービン1のような軸流回転機械では、ロータシャフト4又は動翼12とケーシング2との間をシールするシール部において、主流路から逸れた作動流体が調速段ノズル8や静翼14を通過した際に与えられた旋回流成分を有したまま流入することにより、周方向に旋回流(所謂スワール流)が生ずることが知られている。スワール流により、ロータシャフト4に偏心が発生した場合にロータシャフト4の周方向にはロータシャフト4の偏心方向と異なる方向にピークを有する正弦波状の圧力分布が生じ、例えば高出力の運転に伴ってスワール流が増加した際にはロータシャフト4の自励振動の原因になることがある。このため、シール部におけるスワール流を抑制するための構造が種々考案されている。
しかし、近年、蒸気タービン、ガスタービンなどの軸流回転機械では、タービン効率の向上化のため、ロータ径が小径化され、翼が多段化される傾向にある。したがって、ロータシャフト4が小径化及び長軸化するため、ロータシャフト4の自励振動が発生し易くなる傾向にある。そのため、自励振動をより効果的に抑制する対策案が求められている。
そこで、幾つかの実施形態では、次のようにしてスワール流を抑制することで、ロータシャフト4の自励振動を抑制するようにしている。以下、詳細に説明する。
図2は、図1において破線で囲んだA部、すなわち、入口部54と調速段動翼12Aとが対向する部位のうち、入口部54側について拡大した斜視図である。なお、図2では、調速段動翼12Aの記載を省略している。
図3は、図2におけるIII矢視図であり、入口部54を軸方向下流側から見た図である。
図4は、一実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図であり、図1において破線で囲んだA部についての図である。
図5は、他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図であり、図4に相当する図である。
図6は、さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図であり、図4に相当する図である。
図7は、さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図であり、図4に相当する図である。
図8は、さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図であり、図4に相当する図である。
図9は、さらに他の実施形態に係るスワールブレーカ組立体を説明するための図であり、図4に相当する図である。
入口部54は、周方向に沿って延在する環状の部材である。以下の説明では、入口部54のうち、調速段ノズル8よりも軸方向下流側、且つ、調速段ノズル8よりも径方向外側の領域を含む部位を環状体56とも呼ぶ。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、環状体56から軸方向下流側に突出するフローガイド110が形成されている。幾つかの実施形態では、フローガイド110は、動翼本体121よりも軸方向上流側、且つ、外側シュラウド123の径方向外側の外周面123aよりも径方向内側において、軸方向下流側に向かって突出している。
幾つかの実施形態では、入口部54は、作動流体が流れる流体流路65を形成する内周面54bを有する。内周面54bは、調速段ノズル8よりも径方向外側において流体流路65を形成する。
幾つかの実施形態では、内周面54bの下流側の領域は、フローガイド110における径方向内側の内周面111である。すなわち、図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、フローガイド110の径方向内側を向いた内周面111がタービン1における流体流路65の一部を形成する。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、フローガイド110は、径方向における後述する複数のスワールブレーカ側を指向する案内面115を有する。なお、図2〜9に示す実施形態では、案内面115は、径方向外側を指向する。図2〜9に示す実施形態では、案内面115は、軸方向上流側に向かうにつれて径方向外側に向かうように傾斜した円錐面を有するが、軸方向上流側の領域と下流側の領域とで径が等しい円柱面を有していてもよく、軸方向上流側に向かうにつれて径方向内側に向かうように傾斜した円錐面を有していてもよい。なお、フローガイド110は、周方向の全周にわたって形成されていてもよく、周方向の一部において形成されていない領域があってもよい。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、環状体56は、軸方向において案内面115と対向する環状体側対向壁面57と、案内面115と環状体側対向壁面57とを接続する環状体側壁面58とを有する。
なお、図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、環状体側対向壁面57は、入口部54において調速段動翼12Aの外側シュラウド123と径方向で対向する内周面54aである。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、環状体側壁面58は、案内面115と環状体側対向壁面57との間で径方向及び周方向に延在する面であるが、径方向外側に向かうにつれて軸方向上流側又は下流側へ向かうように径方向に対して傾斜いていてもよい。環状体側壁面58は、フローガイド110の軸方向への突出端113よりも軸方向上流側に位置している。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、案内面115と環状体側壁面58と環状体側対向壁面57との間に空間が形成されており、この空間をキャビティ67と称する。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、フローガイド110に対して径方向にずれた位置において、複数のスワールブレーカ130が周方向に間隔を空けて環状体56に設けられる。より具体的には、複数のスワールブレーカ130のそれぞれは、フローガイド110よりも径方向外側において軸方向下流側に突出している。図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、複数のスワールブレーカ130のそれぞれは、少なくともその一部が案内面115と環状体側壁面58と環状体側対向壁面57との間のキャビティ67に存在する。
図2〜9に示すように、幾つかの実施形態では、複数のスワールブレーカ130のそれぞれは、軸方向及び径方向に沿って延在する板形状を有する。
これにより、スワールブレーカ130の形状が単純な形状となるので、形成が容易である。なお、スワールブレーカ130の形状は上述したような板形状に限定されず、柱状であってもよい。
上述したフローガイド110と、複数のスワールブレーカ130とを含む環状体56をスワールブレーカ組立体100とも呼ぶ。
図1に示すように、幾つかの実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、調速段7a及び調速段7aよりも下流側の段7に設けられている。なお、スワールブレーカ組立体100は、少なくとも各段7のうちの何れか一つに設けられていてもよい。
なお、調速段7aよりも下流側の段7に設けられたスワールブレーカ組立体100Bでは、入口部54に代えて外周リング18にフローガイド110と、複数のスワールブレーカ130とが設けられている。
以下の説明では、調速段7aに設けられたスワールブレーカ組立体100Aと、調速段7aよりも下流側の段7に設けられたスワールブレーカ組立体100Bとでは、基本的な構成が同じであるため、調速段7aに設けられたスワールブレーカ組立体100Aについて詳述し、、調速段7aよりも下流側の段7に設けられたスワールブレーカ組立体100Bについての説明を省略する。なお、以下の説明では、調速段7aに設けられたスワールブレーカ組立体100Aと、調速段7aよりも下流側の段7に設けられたスワールブレーカ組立体100Bとで特に区別する必要がない場合には、単に符号の数字の後のアルファベットの記載を省略して、単に、スワールブレーカ組立体100と表記する。
図2〜9に示す幾つかの実施形態では、図4における矢印aで示すように、主流路すなわち流体流路65から逸れた作動流体は、流体流路65から上記キャビティ67を含む外側シュラウド123とケーシング2の内周面との間の空間に流れ込む際に、図4における矢印bで示すようにフローガイド110の径方向外側の面である案内面115に沿って案内される。案内面115に沿って案内された作動流体は、図4における矢印cで示すように、複数のスワールブレーカ130に向かって案内される。すなわち、図2〜9に示す幾つかの実施形態では、流体流路65から逸れた作動流体を効率的にスワールブレーカ130に案内できる。
図2〜9に示す幾つかの実施形態では、上記キャビティ67に流れ込んだ作動流体は、周方向に流れる旋回流成分を有するため、キャビティ67内で径方向外側に流れつつも周方向に沿って流れる。図2〜9に示す幾つかの実施形態では、複数のスワールブレーカ130の各々は、キャビディ67内で軸方向に突出しているので、作動流体が周方向に流れることを阻害する。
図2〜9に示す幾つかの実施形態では、上述したように、流体流路65から逸れた作動流体を効率的にスワールブレーカ130に案内できるので、流体流路65から逸れた作動流体が有する旋回流成分を複数のスワールブレーカ130で効率的に抑制できる。これにより、スワール流によるロータシャフト4の自励振動を効率的に抑制できる。
上述したように、図2〜9に示す幾つかの実施形態では、フローガイド110が案内面115を有するので、主流路から逸れた作動流体が案内面115によって効率的にスワールブレーカ130に案内される。
以下、図2〜9の各図を参照して、幾つかの実施形態に係るスワールブレーカ130についてさらに説明する。
図2〜4、図6、図7、及び図9に示す幾つかの実施形態では、スワールブレーカ130の径方向内側の端部131は、フローガイド110の案内面115から離間している。
これに対して、図5及び図8に示す実施形態に係るスワールブレーカ130は、径方向内側の端部131がフローガイド110の案内面115に接続されている。
複数のスワールブレーカ130の端部131がフローガイド110に接続されていない場合、主流路から逸れた作動流体の一部については、端部131とフローガイド110の案内面115との間から周方向に流れることとなる。
これに対して、図5及び図8に示す実施形態に係るスワールブレーカ130では、上述したように径方向内側の端部131がフローガイド110の案内面115に接続されているので、端部131とフローガイド110の案内面115との間から作動流体の一部が周方向に流れることを抑制でき、スワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が高まる。また、図5及び図8に示す実施形態に係るスワールブレーカ130では、周方向から見たときのスワールブレーカ130の投影面積を増やすことができ、スワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が高まる。
図2〜9に示す幾つかの実施形態に係るスワールブレーカ130は、径方向外側の端部132が環状体側対向壁面57に接続されている。なお、図2〜9に示す幾つかの実施形態において、スワールブレーカ130は、径方向外側の端部132が環状体側対向壁面57と離間していてもよい。
図2〜9に示す幾つかの実施形態に係るスワールブレーカ130は、フローガイド110と軸方向に少なくとも部分的にオーバーラップしている。
このように、スワールブレーカ130がフローガイド110と軸方向にオーバーラップしていることで、主流路から逸れた作動流体がフローガイド110によって効率的にスワールブレーカ130に案内される。
図5及び図7に示す実施形態では、スワールブレーカ130の軸方向に沿った先端部133は、フローガイド110の軸方向への突出端113よりも軸方向上流側に位置している。
これに対し、図2〜4、図6、図8、及び図9に示す幾つかの実施形態では、スワールブレーカ130の先端部133は、フローガイド110の突出端113よりも軸方向下流側に位置している。すなわち、図2〜4、図6、図8、及び図9に示す幾つかの実施形態では、フローガイド110は、軸方向への突出端113についての軸方向の位置が軸方向に沿ったスワールブレーカ130の基端部134と先端部133との間に存在する。
このように、フローガイド110の突出端113についての軸方向の位置がスワールブレーカ130の基端部134と先端部133との間に存在する場合、突出端113の径方向外側にはスワールブレーカ130の基端部134と先端部133との間の領域が存在することとなる。したがって、主流路から逸れた作動流体が周方向に流れながらフローガイド110の突出端113から径方向外側に流れると、スワールブレーカ130の側面、すなわち、スワールブレーカ130の基端部134と先端部133との間の領域に到達することとなる。したがって、図2〜4、図6、図8、及び図9に示す幾つかの実施形態によれば、主流路から逸れた作動流体がフローガイド110によって効率的にスワールブレーカ130に案内される。
なお、図8に示す実施形態のように、先端部133の軸方向における位置が径方向の位置によって異なっていてもよい。
上述したように、図2〜9に示す幾つかの実施形態では、複数のスワールブレーカ130がキャビティ67に存在するので、キャビティ67に案内された作動流体は、キャビティ67に存在する複数のスワールブレーカ130によって旋回流成分が抑制される。これにより、スワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が高まる。
図2〜5、及び図7〜9に示す幾つかの実施形態では、スワールブレーカ130の先端部133は、シールフィン81と離間している。
これに対して図6に示す実施形態では、スワールブレーカ130は、先端部133が周方向に延在するシールフィン81と接続されている。
図2〜5、及び図7〜9に示す幾つかの実施形態のように、スワールブレーカ130の先端部133がシールフィン81に接続されていない場合、主流路から逸れた作動流体の一部については、先端部133とシールフィン81との間から周方向に流れるため、先端部133とシールフィン81とが接続されている場合と比べてスワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が減ぜられてしまう。
これに対して、図6に示す実施形態によれば、スワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が高まる。また、図6に示す実施形態によれば、周方向から見たときのスワールブレーカ130の投影面積を増やすことができ、スワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が高まる。
図2〜9に示す幾つかの実施形態では、例えば図4及び図9に示すように、スワールブレーカ130は、軸方向において基端部134に向かうにつれて記周方向の寸法が漸増する裾広がりとなる形状を有する。すなわち、図2〜9に示す幾つかの実施形態では、例えば図4及び図9に示すように、スワールブレーカ130の基端部134には、環状体側壁面58となだらかに接続される曲面を有する接続部134aが形成されている。
これにより、スワールブレーカ130の基端部134側の周方向の寸法が大きくなるので、スワールブレーカ130の周方向への曲げ強度が向上する。また、スワールブレーカ130の基端部134側の形状が裾広がり形状となるので、環状体56においてスワールブレーカ130を例えば削り出しによって形成する場合に形成し易くなる。
なお、幾つかの実施形態に係るスワールブレーカ130において、径方向外側の端部132と環状体側対向壁面57との接続部や、径方向内側の端部131と案内面115との接続部を上述した接続部134aと同様に形成してもよい。
図5及び図7に示す実施形態では、スワールブレーカ130は、軸方向において外側シュラウド123と重なっていない。
これに対し、図4、図6、図8、及び図9に示す実施形態では、スワールブレーカ130は、外側シュラウド123よりも径方向外側において、該外側シュラウド123と軸方向に重なる重複領域137を有する。
これにより、図5及び図7に示す実施形態のように重複領域137を有していない場合と比べて、周方向から見たときのスワールブレーカ130の投影面積を増やすことができ、スワールブレーカ130による旋回流成分の抑制効果が高まる。
図4、図6、図8、及び図9に示す実施形態では、重複領域137においてスワールブレーカ130と外側シュラウド123の径方向外側の外周面123aとの隙間69aは、シールフィン81と外周面123aとの隙間69bよりも大きい。
これにより、スワールブレーカ130と外側シュラウド123とが接触し難くなる。
図9に示す実施形態では、スワールブレーカ130は、軸方向における先端側の領域において径方向に見たときにフローガイド110側の方が周方向の厚さが薄い。すなわち、図9に示す実施形態に係るスワールブレーカ130は、軸方向における下流側の領域であって径方向内側の端部131の近傍において、他の領域よりも周方向の厚さが薄い薄肉部139を有する。
スワールブレーカ130の部位のうち、軸方向における先端側の領域において径方向に見たときにフローガイド110側の部位は、動翼12の径方向外側の端部である外側シュラウド123に近い位置に配置される。そのため、タービン1の運転による熱伸び等によって該部位と外側シュラウド123とが接触するおそれがある。
その点、図9に示す実施形態に係るスワールブレーカ130では、該部位に薄肉部139が設けられている。これにより、該部位の周方向の厚さが他の部位と同等であった場合と比べると、仮に、該部位と外側シュラウド123とが接触してしまっても、動翼12に与える影響を抑制できる。
なお、薄肉部139は、軸方向に沿って上記重複領域137を含むように形成されているとよい。
図2〜9に示す幾つかの実施形態では、複数のスワールブレーカ130は、周方向に等間隔で離間して設けられているとよい。
タービン1への作動流体の送入量が変動すると、主流路から逸れた作動流体の流れも変化するため、環状体56に設けられる複数のスワールブレーカ130を周方向に沿って不均等に配置するよりも均等に配置することがスワール流の抑制の点で望ましい。したがって、図2〜9に示す幾つかの実施形態によれば、複数のスワールブレーカ130における周方向に沿った配置位置が適切となる。
図2〜9に示す幾つかの実施形態のうちのいずれかのスワールブレーカ組立体100は、調速段7aに設けられるとよい。
これにより、スワール流による自励振動が発生し易い調速段7aにおいて、自励振動の発生を抑制できる。
なお、図2〜9に示す幾つかの実施形態のうちのいずれかのスワールブレーカ組立体100は、既設のタービン1の補修時に既設のタービン1に取り付けてもよい。この場合、図2〜9に示す幾つかの実施形態のうちのいずれかのスワールブレーカ組立体100を、既設のタービン1の動翼12の上流側において、以下のように配置するとよい。すなわち、図2〜9に示す幾つかの実施形態のうちのいずれかのスワールブレーカ組立体100を、例えばフローガイド110が外側シュラウド123の外周面123aよりも径方向内側において、軸方向下流側に向かって突出するように配置するとよい。また、図2〜9に示す幾つかの実施形態のうちのいずれかのスワールブレーカ組立体100を、例えば複数のスワールブレーカ130がフローガイド110よりも径方向外側において軸方向下流側に突出するように配置するとよい。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、上述したスワールブレーカ組立体100を動翼12とケーシング2との間をシールするシール部80に適用した。しかし、ロータシャフト4とケーシング2との間(ロータシャフト4と静翼14との間)をシールするシール部に上述したスワールブレーカ組立体100を適用してもよい。例えば、入口部54のうち、調速段ノズル8の径方向内側の端部が接続された環状の部位における軸方向下流側の面54c(図1参照)に、上述したフローガイド110及び複数のスワールブレーカ130を設けてもよい。また、例えば、静翼14の径方向内側の端部に接続された内周リング16において、軸方向下流側の面16c(図1参照)に上述したフローガイド110及び複数のスワールブレーカ130を設けてもよい。
図10は、軸方向に沿って隣り合う2つの段7のうち軸方向上流側の段7における動翼12と、軸方向下流側の段7における静翼14とを模式的に示した図である。
例えば、図10に示すように、静翼段40における内周リング16とロータシャフト4の表面4aとの間の隙間を流れるスワール流を抑制するために、フローガイド110Aとスワールブレーカ130Aとを設けてもよい。
図10に示すように、幾つかの実施形態に係るタービン1では、主流路から逸れた作動流体が静翼段40における内周リング16の径方向内側の内周面16aと、この内周面16aと対向するロータシャフト4の表面4aとの間の隙間から下流側に向かって流れることを抑制するためのシールフィン83が設けられている。図10に示した幾つかの実施形態に係るタービン1では、シールフィン83は、径方向外側の基端部83aが内周リング16の内周面16aに固定され、径方向内側の先端部83bがロータシャフト4の表面4aと間隔を空けて対向している。
図10に示す実施形態では、フローガイド110Aは、ロータディスク6における下流側の面6aにおいて、軸方向下流側に向かって突出するように形成されている。図10に示す実施形態では、フローガイド110Aは、周方向の全周にわたって形成されていてもよく、周方向の一部において形成されていない領域があってもよい。また、図10に示す実施形態では、フローガイド110Aは、動翼12における翼型部の基端部分が接続されている不図示のプラットフォームに形成されていてもよい。
図10に示す実施形態では、フローガイド110Aに対して径方向にずれた位置において、複数のスワールブレーカ130Aが周方向に間隔を空けて内周リング16の軸方向上流側の側面16bに設けられる。より具体的には、複数のスワールブレーカ130Aのそれぞれは、フローガイド110Aよりも径方向内側において軸方向上流側に突出している。
すなわち、図10に示す実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、静翼14の径方向内側の端部に接続されていて周方向に沿って延在する環状体である内周リング16を備える。図10に示す実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、内周リング16に対して周方向に回転可能な回転部材であるロータシャフト4を備える。図10に示す実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、周方向に間隔を空けて内周リング16に設けられる複数のスワールブレーカ130Aを備える。図10に示す実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、複数のスワールブレーカ130Aに対して径方向外側にずれた位置において、周方向に沿って延在するように、ロータシャフト4から軸方向に突出するフローガイド110Aを備える。
図10に示す実施形態では、主流路すなわち流体流路65から逸れようとする作動流体は、流体流路65から内周リング16の径方向内側の内周面16aとロータシャフト4の表面4aとの間の隙間に流れ込む前に、図10における矢印dで示すようにフローガイド110Aの径方向外側の面である案内面115Aに沿って軸方向下流側に案内される。そのため、作動流体は、軸方向下流側の段7における静翼14に向かって案内されるので、流体流路65から逸れ難くなる。
案内面115Aに沿って軸方向下流側に案内された後に流体流路65から逸れた作動流体は、矢印eで示すように、複数のスワールブレーカ130Aに向かうこととなる。すなわち、図10に示す実施形態では、流体流路65から逸れた作動流体はスワールブレーカ130Aに案内されることとなる。
図10に示す実施形態では、スワールブレーカ130Aに案内された作動流体は、周方向に流れる旋回流成分を有していても、複数のスワールブレーカ130Aの各々によって周方向に流れることが阻害される。
図11は、調速段7aよりも軸方向上流側におけるタービン1の構造を模式的に示した断面図である。幾つかの実施形態に係るタービン1では、調速段7aよりも軸方向上流側においてダミーシール部70が設けられている。ダミーシール部70は、ダミー環71と、シールフィン85、87とを含む。以下の説明では、これまで軸方向上流側と呼んでいた図示左方向をダミーシール側とも呼び、軸方向下流側と呼んでいた図示右方向を車室側とも呼ぶ。
図11に示すように、幾つかの実施形態に係るタービン1では、シールフィン85、87は、調速段ノズル8と調速段動翼12Aとの間の流体流路65から逸れた作動流体がダミー環71の径方向内側の内面71aと、この内面71aと対向するロータシャフト4の表面4aとの間の隙間からダミーシール側に向かって流れることを抑制するために設けられている。図11に示した幾つかの実施形態に係るタービン1では、シールフィン85、87は、径方向外側の基端部85a、87aがダミー環71の内面71aに固定され、径方向内側の先端部85b、87bがロータシャフト4の表面4aと間隔を空けて対向している。
なお、図11に示した実施形態では、ロータシャフト4の直径は、ダミー環71の内面71aと対向する第2領域402において、上述した各段7が配置された第1領域401よりも大きい。また、図11に示した実施形態では、ロータシャフト4の直径は、第2領域402よりもダミーシール側、すなわち図示左側の第3領域403において、第2領域402よりも大きくなるように構成されていてもよい。図11に示した実施形態では、シールフィン85は、ロータシャフト4の第2領域402において表面4aと対向し、シールフィン87は、ロータシャフト4の第3領域403において表面4aと対向している。
図11に示した実施形態では、第2領域402において表面4aと対向して配置されたシールフィン85よりも車室側において、ダミー環71の内面71aに複数のスワールブレーカ130Bを周方向に間隔を空けて配置してもよい。
また、図11に示した実施形態では、第3領域403において表面4aと対向して配置されたシールフィン87よりも車室側において、ダミー環71の内面71aに複数のスワールブレーカ130Cを周方向に間隔を空けて配置してもよい。
図11に示した実施形態では、ロータシャフト4において、第1領域401から第2領域402にかけて径が漸増する領域に車室側に向かって突出するようフローガイド110Bを設けてもよい。図11に示す実施形態では、フローガイド110Bは、周方向の全周にわたって形成されていてもよく、周方向の一部において形成されていない領域があってもよい。フローガイド110Bは、ロータシャフト4とは別に設けられた環状の部材であってロータシャフト4に取り付けられていてもよく、ロータシャフト4自体が図11に示すようなフローガイド110Bの形状を有するようにロータシャフト4を形成してもよい。
すなわち、図11に示した実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、タービン1におけるダミーシール部70の少なくとも一部を構成し、周方向に沿って延在するダミー環71と、周方向に間隔を空けてダミー環71の内面71aに設けられ、軸方向に突出する複数のスワールブレーカ130B、130Cとを備える。
また、図11に示した実施形態では、スワールブレーカ組立体100は、内面71aと間隔を空けて配置され、周方向に回転可能なロータシャフト4と、複数のスワールブレーカ130Bに対して径方向内側にずれた位置において、周方向に沿って延在するように、ロータシャフト4から軸方向に突出するフローガイド110Bとを備える。
図11に示す実施形態では、主流路すなわち流体流路65から逸れようとする作動流体は、流体流路65からダミー環71の径方向内側の内面71aと、内面71aと対向するロータシャフト4の表面4aとの間の隙間を流れ、図11における矢印fで示すようにフローガイド110Bによって径方向外側に案内されて、複数のスワールブレーカ130Bに向かうこととなる。すなわち、図11に示す実施形態では、流体流路65から逸れた作動流体はフローガイド110Bによってスワールブレーカ130Bに案内されることとなる。
図11に示す実施形態では、スワールブレーカ130Bに案内された作動流体は、周方向に流れる旋回流成分を有していても、複数のスワールブレーカ130Bの各々によって周方向に流れることが阻害される。
図11に示す実施形態では、第2領域402における表面4aとシールフィン85との間を通過した作動流体は、第3領域403において表面4aと対向して配置されたシールフィン87に向かって流れる。その際、作動流体は、例えば図11に示すように、第2領域402と第3領域403との径の大きさの差によって生じる段部405が存在することで矢印gで示すように径方向外側に案内されて複数のスワールブレーカ130Cに向かうこととなる。すなわち、図11に示す実施形態では、流体流路65から逸れた作動流体は段部405によってスワールブレーカ130Cに案内されることとなる。
図11に示す実施形態では、スワールブレーカ130Cに案内された作動流体は、周方向に流れる旋回流成分を有していても、複数のスワールブレーカ130Cの各々によって周方向に流れることが阻害される。
なお、図11に示す実施形態において、第2領域402から第3領域403に向かうつれてロータシャフト4の直径が漸増するようにロータシャフト4が形成されている場合には、上述したフローガイド110Bと同様に、第2領域402から第3領域403にかけて径が漸増する領域において車室側に向かって突出するよう不図示のフローガイドを設けてもよい。
1 タービン
2 ケーシング
4 ロータシャフト
6 ロータディスク
7 段
7a 調速段
8 調速段ノズル
12 動翼
12A 調速段動翼
54 入口部
56 環状体
57 環状体側対向壁面
58 環状体側壁面
65 流体流路
81 シールフィン
100 スワールブレーカ組立体
110 フローガイド
113 突出端
115 案内面
121 動翼本体
123 外側シュラウド
130 スワールブレーカ
137 重複領域
139 薄肉部

Claims (21)

  1. 周方向に沿って延在する環状体と、
    前記周方向に沿って延在するように、前記環状体から軸方向に突出するフローガイドと、
    前記フローガイドに対して径方向にずれた位置において、前記周方向に間隔を空けて前記環状体に設けられる複数のスワールブレーカと、
    を備える
    スワールブレーカ組立体。
  2. 前記複数のスワールブレーカは、前記径方向の端部が前記フローガイドに接続されている
    請求項1に記載のスワールブレーカ組立体。
  3. 前記複数のスワールブレーカは、前記フローガイドと前記軸方向に少なくとも部分的にオーバーラップしている
    請求項1又は2に記載のスワールブレーカ組立体。
  4. 前記フローガイドは、前記軸方向への突出端についての前記軸方向の位置が前記軸方向に沿った前記複数のスワールブレーカの基端部と先端部との間に存在する
    請求項1乃至3の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  5. 前記フローガイドは、前記径方向における前記複数のスワールブレーカ側を指向する案内面を有する
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  6. 前記環状体は、前記軸方向において前記案内面と対向する環状体側対向壁面と、前記案内面と前記環状体側対向壁面とを接続する環状体側壁面とを有し、
    前記複数のスワールブレーカは、前記案内面と前記環状体側壁面と前記環状体側対向壁面との間の空間に存在する
    請求項5に記載のスワールブレーカ組立体。
  7. 前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向に沿った先端部が前記周方向に延在するシールフィンと接続されている
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  8. 前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向及び前記径方向に沿って延在する板形状を有する
    請求項1乃至7の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  9. 前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向において基端部に向かうにつれて前記周方向の寸法が漸増する裾広がりとなる形状を有する
    請求項1乃至8の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  10. 前記複数のスワールブレーカは、前記軸方向における先端側の領域において前記径方向に見たときに前記フローガイド側の方が前記周方向の厚さが薄い
    請求項1乃至9の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  11. 前記複数のスワールブレーカは、前記周方向に等間隔で離間して設けられている
    請求項1乃至10の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体と、
    ケーシング内で軸線周りに回転するロータディスクと、
    前記ロータディスクに取り付けられた複数の動翼本体と、
    前記複数の動翼本体の各々の先端部に連なる外側シュラウドと、
    を備える回転機械。
  13. 前記フローガイドは、前記動翼本体よりも軸方向上流側、且つ、前記外側シュラウドの径方向外側の外周面よりも径方向内側において、軸方向下流側に向かって突出し、
    前記複数のスワールブレーカは、前記フローガイドよりも前記径方向外側において前記軸方向下流側に突出する
    請求項12に記載の回転機械。
  14. 前記フローガイドは、径方向内側の面が前記回転機械における流体の流路の一部を形成している
    請求項12又は13に記載の回転機械。
  15. 前記複数のスワールブレーカは、前記外側シュラウドよりも径方向外側において、該外側シュラウドと前記軸方向に重なる重複領域を有する
    請求項12乃至14の何れか一項に記載の回転機械。
  16. 前記重複領域において前記複数のスワールブレーカと前記外側シュラウドの径方向外側の外周面との隙間は、前記外周面よりも前記径方向外側に設けられていて前記周方向に延在するシールフィンと前記外周面との隙間よりも大きい
    請求項15に記載の回転機械。
  17. 前記スワールブレーカ組立体は、前記回転機械における調速段に設けられる
    請求項12乃至16の何れか一項に記載の回転機械。
  18. 静翼の径方向内側の端部に接続されていて周方向に沿って延在する環状体と、
    前記環状体に対して前記周方向に回転可能な回転部材と、
    前記周方向に間隔を空けて前記環状体に設けられる複数のスワールブレーカと、
    前記複数のスワールブレーカに対して径方向外側にずれた位置において、前記周方向に沿って延在するように、前記回転部材から軸方向に突出するフローガイドと、
    を備える
    スワールブレーカ組立体。
  19. タービンにおけるダミーシール部の少なくとも一部を構成し、周方向に沿って延在するダミー環と、
    前記周方向に間隔を空けて前記ダミー環の内面に設けられ、軸方向に突出する複数のスワールブレーカと、
    を備える
    スワールブレーカ組立体。
  20. 前記内面と間隔を空けて配置され、前記周方向に回転可能なロータシャフトと、
    前記複数のスワールブレーカに対して径方向内側にずれた位置において、前記周方向に沿って延在するように、前記ロータシャフトから前記軸方向に突出するフローガイドと、
    をさらに備える
    請求項19に記載のスワールブレーカ組立体。
  21. 請求項18乃至20の何れか一項に記載のスワールブレーカ組立体
    を備える回転機械。
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