JP7370226B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本開示は、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンでは、ロータの円滑な回転を実現するため、動翼の先端部(シュラウド)とケーシングの内周面との間に一定のクリアランスが設けられることが一般的である。しかしながら、当該クリアランスを流通する蒸気は、動翼や静翼に衝突することなく下流側に流れ去ってしまうことから、ロータの回転駆動に際して何ら寄与するところがない。したがって、このクリアランスにおける蒸気の流通(漏れ)を可能な限り低減する必要がある。そこで、ケーシングの内周面に、動翼シュラウドの外周面に向かって突出する複数のシールフィンを設ける例が広く知られている。
ここで、上記のシールフィン同士の間の空間では、ロータの回転に伴って軸線回りに旋回するスワール流れと呼ばれる旋回流が形成される。より具体的には、このスワール流れは、上流側から下流側に向かうに従って回転方向の前方側に向かって軸線回りに旋回する。スワール流れが発達している状態でロータに径方向への変位が生じると、シールフィン同士の間の空間における周方向の圧力分布に不均衡が生じる。この圧力分布に伴って、ロータの振れ回り振動を励起する力(シール励振力)が生じる虞がある。そこで、スワール流れを低減するために、例えば下記特許文献1に記載されているスワールブレーカを備える構成が実用化されている。より詳細には、特許文献1には、シールフィン同士の間に、軸線方向に延びる板状のスワールブレーカを配置する構成が記載され、このスワールブレーカによって上記スワール流れを遮ることができるとされている。
国際公開第2014/162767号
しかしながら、上記スワールブレーカを設けたとしても、スワール流れの一部成分は、当該スワールブレーカとシュラウドの外周面との間の隙間を通過して、回転方向の前方側に流れる。つまり、上記特許文献1に記載された構成では、依然としてスワール流れが十分に低減されず、シール励振力が生じる虞がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、スワール流れがさらに低減された蒸気タービンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る蒸気タービンは、軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸から径方向外側に延びる動翼本体、及び、該動翼本体の径方向外側の端部に設けられたシュラウドを有する動翼と、前記動翼を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウドを収容する凹部が形成されたケーシングと、前記凹部における前記シュラウドに対向する対向面から径方向内側に突出して、前記シュラウドの外周面との間にクリアランスを形成する複数のシールフィンと、前記凹部内で、前記軸線方向における最も上流側に位置する前記シールフィンの上流側を向く面と前記対向面とに接して設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、を備え、前記スワールブレーカには、該スワールブレーカを貫通する孔部が形成されている。
本開示に係る蒸気タービンは、軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸から径方向外側に延びる動翼本体、及び、該動翼本体の径方向外側の端部に設けられたシュラウドを有する動翼と、前記動翼を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウドを収容する凹部が形成されたケーシングと、前記凹部における前記シュラウドに対向する対向面から径方向内側に突出して、前記シュラウドの外周面との間にクリアランスを形成する複数のシールフィンと、前記凹部内で、前記軸線方向における最も上流側に位置する前記シールフィンの上流側を向く面と前記対向面とに接して設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、を備え、前記スワールブレーカの端縁には、該スワールブレーカの内側に向かって後退する切欠部が形成されている。
本開示に係る蒸気タービンは、軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸から径方向外側に延びる動翼本体、及び、該動翼本体の径方向外側の端部に設けられたシュラウドを有する動翼と、前記動翼を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウドを収容する凹部が形成されたケーシングと、前記凹部における前記シュラウドに対向する対向面から径方向内側に突出して、前記シュラウドの外周面との間にクリアランスを形成する複数のシールフィンと、前記凹部内で、前記軸線方向における最も上流側に位置する前記シールフィンの上流側を向く面と前記対向面とに接して設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、前記スワールブレーカの端縁に設けられ、該スワールブレーカから外側に向かって突出する突条と、を備える。
本開示によれば、スワール流れがさらに低減された蒸気タービンを提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る蒸気タービンの構成を示す模式図である。 本開示の第一実施形態に係る蒸気タービンの要部拡大図である。 本開示の第一実施形態に係るスワールブレーカを軸線方向から見た図である。 本開示の第二実施形態に係るスワールブレーカの拡大図である。 本開示の第二実施形態に係るスワールブレーカの変形例を示す拡大図である。 本開示の第三実施形態に係るスワールブレーカの拡大図である。 本開示の第三実施形態に係るスワールブレーカの変形例を示す拡大図である。 本開示の第四実施形態に係るスワールブレーカの拡大図である。 本開示の第四実施形態に係るスワールブレーカの変形例を示す拡大図である。 本開示の各実施形態に共通する変形例に係るスワールブレーカを径方向外側から見た図である。
<第一実施形態>
(蒸気タービンの構成)
以下、本開示の第一実施形態に係る蒸気タービン1について、図1から図3を参照して説明する。図1又は図2に示すように、蒸気タービン1は、軸線O方向に沿って延びる蒸気タービンロータ3と、蒸気タービンロータ3を外周側から覆うとともに蒸気タービンロータ3の一部(後述する動翼シュラウド34)を収容するキャビティ50が形成された蒸気タービンケーシング2(ケーシング)と、キャビティ50内に設けられたシールフィン6、及びスワールブレーカ7と、蒸気タービンロータ3を軸線O回りに回転可能に支持する複数の軸受装置4と、を備えている。
蒸気タービンロータ3は、軸線Oに沿って延びる柱状の回転軸11と、この回転軸11の外周面上に周方向に配列された複数の動翼30を有している。これら複数の動翼30は一段の動翼段を形成している。回転軸11の外周面には、軸線O方向に複数の動翼段が配列されている。図2に示すように、それぞれの動翼30は、翼本体31(動翼本体)と、動翼シュラウド34(シュラウド)と、を有している。翼本体31は、蒸気タービンロータ3の外周面から径方向外側に向かって突出している。翼本体31は、径方向から見て翼型の断面を有する。翼本体31の先端部(径方向外側の端部)には、動翼シュラウド34が設けられている。
再び図1に示すように、蒸気タービンケーシング2は、蒸気タービンロータ3を外周側から覆う略筒状をなしている。蒸気タービンケーシング2の軸線O方向一方側には、蒸気Sを取り込む蒸気供給管12が設けられている。蒸気タービンケーシング2の軸線O方向他方側には、蒸気Sを排出する蒸気排出管13が設けられている。以降の説明では、蒸気排出管13から見て蒸気供給管12が位置する側を上流側と呼び、蒸気供給管12から見て蒸気排出管13が位置する側を下流側と呼ぶ。
蒸気タービンケーシング2の内周面に沿って複数の静翼21が設けられている。静翼21は、静翼台座24を介して蒸気タービンケーシング2の内周面に接続される羽根状の部材である。さらに、静翼21の先端部(径方向内側の端部)には、静翼シュラウド22が設けられている。動翼30と同様に、静翼21は内周面上で周方向及び軸線O方向に沿って複数配列される。動翼30は、隣り合う複数の静翼21の間の領域に入り込むようにして配置される。
蒸気タービンケーシング2の内部において、静翼21と動翼30が配列された領域は、作動流体である蒸気Sが流通する主流路20を形成する。蒸気タービンケーシング2の内周面と動翼シュラウド34との間には、軸線Oに対する径方向外側に向かって凹むキャビティ50が周方向全域にわたって形成されている。キャビティ50は、動翼30の先端(動翼シュラウド34)を収容する。
軸受装置4は、軸線Oに対する径方向への荷重を支持するジャーナル軸受、及び軸線O方向への荷重を支持するスラスト軸受とを含む。本実施形態では、回転軸11の両端側に1つずつのジャーナル軸受が設けられ、一端側にのみ1つのスラスト軸受が設けられている。なお、これら軸受装置4の配置や個数は、設計や仕様に応じて適宜変更することが可能である。
続いて、図2と図3を参照して、キャビティ50内に設けられたシールフィン6、及びスワールブレーカ7の構成について詳述する。図2に示すように、キャビティ50は、蒸気タービンケーシング2の内周面から径方向外側に向かって凹んでいる。キャビティ50の内面のうち、動翼シュラウド34の外周面(シュラウド外周面34A)に対向する面は対向面50Aとされている。キャビティ50の内面のうち、上流側に位置する面は上流面50Bとされ、下流側に位置する面は下流面50Cとされている。対向面50Aと上流面50B、及び下流面50Cは、軸線Oを含む断面視で互いに直交している。つまり、キャビティ50は、蒸気タービンケーシング2の内周面から矩形状に凹没している。
対向面50Aには、軸線O方向に等間隔をあけて複数(一例として3つ)のシールフィン6が設けられている。各シールフィン6は、対向面50Aから径方向内側に向かって突出している。各シールフィン6の先端(径方向内側の端部)とシュラウド外周面34Aとの間にはクリアランスCが形成されている。各シールフィン6は、軸線Oを中心とする円環状をなしている。各シールフィン6は、径方向外側から内側に向かうに従って軸線O方向の寸法が次第に小さくなるように形成されている。複数のシールフィン6のうち、最も上流側に位置するシールフィン6(上流側シールフィン6U)における上流側を向く面(フィン上流面6A)と、対向面50Aとの間には、スワールブレーカ7が設けられている。
スワールブレーカ7は、キャビティ50内を流通するスワール流れS(後述)を低減するために設けられている。スワールブレーカ7は、対向面50Aから径方向内側に向かって突出するとともに、軸線O方向及び径方向によって規定される面内に広がる板状をなしている。スワールブレーカ7の径方向内側の端縁は、シールフィン6の径方向内側の端縁よりも径方向外側に位置している。また、スワールブレーカ7の上流側の端縁とキャビティ50の上流面50Bとの間には軸線O方向に広がる間隔が形成されている。さらに、スワールブレーカ7の上流側の端縁は、動翼シュラウド34の上流側の端縁よりも上流側に位置している。
スワールブレーカ7は、軸線Oに対する周方向に間隔をあけて複数設けられている。図3に示すように、周方向に隣接する一対のスワールブレーカ7と対向面50Aによって囲まれる空間は単位空間Aとされている。
各スワールブレーカ7には、当該スワールブレーカ7を厚さ方向に貫通する1つの孔部Hが形成されている。本実施形態では一例として孔部Hの開口形状は円形である。また、この孔部Hは、スワールブレーカ7を周方向から見た場合の面積に対して、50%以下の開口面積を有するように構成されていることが望ましい。
(作用効果)
蒸気タービン1を運転するに当たっては、まず蒸気供給管12を通じて外部から高温高圧の蒸気Sを蒸気タービンケーシング2内に導入する。蒸気タービンケーシング2内に流れ込んだ蒸気は、当該蒸気タービンケーシング2内の主流路20を軸線O方向に流通する。その中途で、蒸気は静翼21によって案内されるとともに、動翼30に衝突することで、蒸気タービンロータ3に軸線O回りの回転力を与える。蒸気タービンロータ3の回転エネルギーは軸端から取り出されて、例えば発電機等を含む他の機器の駆動に利用される。
ここで、図2に示すように、主流路20内を流れる蒸気(主流FM)の一部の成分は、当該主流FMから分岐して、漏れ流れFLとしてキャビティ50内に流れ込む。この漏れ流れFLは、軸線Oを中心として旋回する成分を含んでいる。つまり、図3に示すように、キャビティ50内では、蒸気タービンロータ3の回転方向Drに旋回するスワール流れSが形成されている。スワール流れSが発達している状態で蒸気タービンロータ3に径方向への変位が生じると、シールフィン6同士の間の空間における周方向の圧力分布に不均衡が生じる。この圧力分布に伴って、蒸気タービンロータ3の振れ回り振動を励起する力(シール励振力)が生じる虞がある。
そこで、本実施形態では、上流側シールフィン6Uの上流側に、スワールブレーカ7が設けられている。さらに、このスワールブレーカ7には孔部Hが形成されている。したがって、スワールブレーカ7同士の間の単位空間Aに流入したスワール流れSのうちの一部の成分(図3中の矢印S1で示す流れ成分)は、当該孔部Hを通じて回転方向Dr前方側に導かれる。孔部Hを通過したこの流れ成分S1は、スワールブレーカ7の表面に沿って径方向内側に向かって流れる。
ところで、スワールブレーカ7の径方向内側の端縁と動翼シュラウド34の外周面(シュラウド外周面34A)との間を通過したスワール流れSの他の成分S2(剥離流れ)は、スワールブレーカ7同士の間に形成された単位空間A内で渦Vを形成する。この渦Vは、スワールブレーカ7の径方向内側の端縁から回転方向Dr前方側に向かって延びるように発達する。また、この渦Vは、上流側から見た場合、シュラウド外周面34Aから、回転方向Dr前方側のスワールブレーカ7、及び凹部50の対向面50Aを経て、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7に向かう方向に旋回する。つまり、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面では、この渦Vは、上述した孔部Hを通過したスワール流れSの一部成分S1と同様に、径方向内側に向かって流れている。
これら2つの流れは、互いに干渉して引き寄せられる。これにより、上記の渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦Vとなる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
一方で、スワールブレーカ7に孔部Hが形成されていない場合、図3中の破線矢印で示すように、渦V´は、スワールブレーカ7から離間した位置に形成され、しかもその旋回の強さは上記の渦Vよりも低くなってしまう。その結果、スワール流れSに対する阻害効果が十分に得られない可能性がある。しかしながら、上記構成によれば、このような可能性を低減し、スワール流れSをより効果的に阻害することができる。
<第二実施形態>
次いで、本開示の第二実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、スワールブレーカ7に複数の孔部H´が形成されている点で、上記第一実施形態とは構成が異なっている。複数の孔部H´は、周方向から見た場合、格子状となるように互いに間隔をあけて配列されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7に複数の孔部H´が形成されていることで、これら孔部H´を通過する流れが増大する。その結果、当該スワールブレーカ7に向かって、上述の渦Vをより強く引き寄せることができる。これにより、渦Vの旋回力がさらに高められ、スワール流れSをより大きく低減することができる。
なお、図4の例では、複数の孔部H´がスワールブレーカ7の全域にわたって一様に配列されている構成について説明した。しかしながら、変形例として図5に示すように、スワールブレーカ7における回転軸11の回転方向Dr後方側の領域になるほど多くの孔部H´が形成されていてもよい。
ここで、スワールブレーカ7における回転方向Dr後方側の領域になるほど、スワールブレーカ7の径方向内側の端縁とシュラウド外周面34Aとの間を通過する流れ成分S2(剥離流れ)は大きくなる。上記の構成では、このように剥離流れ(流れ成分S2)がより多く生じる領域になるほど多くの孔部H´が形成されている。これにより、孔部H´による渦Vの発達をより効果的に助長することができる。また、スワールブレーカ7の全域にわたって孔部H´を形成した場合に比べて、製造工数やコストが削減できるとともに、当該スワールブレーカ7の強度低下を抑えることができる。
<第三実施形態>
次に、本開示の第三実施形態について、図6を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、上記第二実施形態で説明したスワールブレーカ7の各端縁(軸線O方向に延びる端縁、及び径方向に延びる端縁)に、それぞれ複数の切欠部Rが形成されている。各切欠部Rは、スワールブレーカ7の端縁から当該スワールブレーカ7の内側に向かって後退している。各切欠部Rは一例として半円形をなしている。なお、切欠部Rの形状は矩形や多角形状であってもよい。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁に切欠部Rが形成されていることによって、当該端縁を通過するスワール流れSに乱流成分を与えることができる。この流れの乱れにより、スワールブレーカ7同士の間の単位空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦Vとなる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
なお、図7に変形例として示すように、スワールブレーカ7に孔部H´を形成せずに、切欠部Rのみを形成する構成を採ることも可能である。このような構成によっても、スワール流れSを十分に低減することが可能である。
<第四実施形態>
続いて、本開示の第四実施形態について、図8を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、上記第二実施形態で説明したスワールブレーカ7の各端縁(軸線O方向に延びる端縁、及び径方向に延びる端縁)に、それぞれ複数の突条Pが形成されている。各突条Pは、スワールブレーカ7の端縁から当該スワールブレーカ7の外側に向かって突出している。各突条Pは一例として三角形状をなしている。なお、突条Pの形状は矩形や多角形、又は半円形であってもよい。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁に突条Pが形成されていることによって、当該端縁を通過するスワール流れSに乱流成分を与えることができる。この流れの乱れにより、スワールブレーカ7同士の間の単位空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦Vとなる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
なお、図9に変形例として示すように、スワールブレーカ7に孔部H´を形成せずに、突条Pのみを形成する構成を採ることも可能である。このような構成によっても、スワール流れSを十分に低減することが可能である。
(その他の実施形態)
以上、本開示の各実施形態について図面を参照して説明したが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記の各実施形態では、スワールブレーカ7が軸線O方向及び径方向によって規定される面内に広がっている例について説明した。しかしながら、各実施形態に共通する変形例として、図10に示す構成を採ることも可能である。同図の例では、スワールブレーカ7が、上流側から下流側に向かうに従って、回転軸11の回転方向Dr前方側に向かって延びている。この構成によれば、スワールブレーカ7が上流側から下流側に向かうに従って、回転方向Dr前方側に向かって延びていることによって、上述のスワール流れSをより効率的に捕捉し、低減することができる。
<付記>
各実施形態に記載の蒸気タービンは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る蒸気タービン1は、軸線O回りに回転する回転軸11と、該回転軸11から径方向外側に延びる動翼本体31、及び、該動翼本体31の径方向外側の端部に設けられたシュラウド34を有する動翼30と、前記動翼30を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウド34を収容する凹部50が形成されたケーシング2と、前記凹部50における前記シュラウド34に対向する対向面50Aから径方向内側に突出して、前記シュラウド34の外周面34Aとの間にクリアランスCを形成する複数のシールフィン6と、前記凹部50内で、前記軸線O方向における最も上流側に位置する前記シールフィン6Uの上流側に設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカ7と、を備え、前記スワールブレーカ7には、該スワールブレーカ7を貫通する孔部Hが形成されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7に孔部Hが形成されている。したがって、スワールブレーカ7同士の間の空間に流入したスワール流れSのうちの一部の成分S1は、当該孔部Hを通じて回転方向Dr前方側に導かれる。その後、この一部の流れ成分S1は、スワールブレーカ7の表面に沿って径方向内側に向かって流れる。
ところで、スワールブレーカ7の径方向内側の端縁とシュラウド34の外周面34Aとの間を通過したスワール流れSの他の成分S2(剥離流れ)は、スワールブレーカ7同士の間に形成された空間A内で渦Vを形成する。この渦Vは、スワールブレーカ7の径方向内側の端縁から回転方向Dr前方側に向かって延びるように発達する。また、この渦Vは、上流側から見た場合、シュラウド34の外周面34Aから、回転方向Dr前方側のスワールブレーカ7、及び凹部50の対向面50Aを経て、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7に向かう方向に旋回する。つまり、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面では、この渦Vは、上述した孔部Hを通過したスワール流れSの一部成分S1と同様に、径方向内側に向かって流れている。
これら2つの流れは、互いに干渉して引き寄せられる。これにより、上記の渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(2)第2の態様に係る蒸気タービン1では、前記スワールブレーカ7には、互いに間隔をあけて配列された複数の前記孔部H´が形成されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7に複数の孔部H´が形成されていることで、これら孔部H´を通過する流れが増大する。その結果、当該スワールブレーカ7に向かって、渦Vをより強く引き寄せることができる。これにより、渦Vの旋回力をさらに高めることができる。
(3)第3の態様に係る蒸気タービン1では、前記スワールブレーカ7における前記回転軸11の回転方向Dr後方側の領域になるほど多くの前記孔部H´が形成されている。
ここで、スワールブレーカ7における回転方向Dr後方側の領域になるほど、スワールブレーカ7の径方向内側の端縁とシュラウド34の外周面34Aとの間を通過するスワール流れSの成分S2(剥離流れ)は大きくなる。上記の構成では、このように剥離流れがより多く生じる領域になるほど多くの孔部が形成されている。これにより、孔部H´による渦Vの発達をより効果的に助長することができる。また、スワールブレーカ7の全域にわたって孔部H´を形成した場合に比べて、製造工数やコストが削減できるとともに、当該スワールブレーカ7の強度低下を抑えることができる。
(4)第4の態様に係る蒸気タービン1では、前記スワールブレーカ7の端縁には、該スワールブレーカ7の内側に向かって後退する切欠部Rが形成されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁に切欠部Rが形成されていることによって、当該端縁を通過するスワール流れSに乱流成分を与えることができる。この流れの乱れにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(5)第5の態様に係る蒸気タービン1では、前記切欠部Rは、前記スワールブレーカ7の前記軸線O方向に延びる端縁、及び該軸線Oに対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ形成されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁を通過するスワール流れSにより強い乱流成分を与えることができる。これにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(6)第6の態様に係る蒸気タービン1は、前記スワールブレーカ7の端縁に設けられ、該スワールブレーカ7から外側に向かって突出する突条Pをさらに備える。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁に突条Pが形成されていることによって、当該端縁を通過するスワール流れSに乱流成分を与えることができる。この流れの乱れにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(7)第7の態様に係る蒸気タービン1では、前記突条Pは、前記スワールブレーカ7の前記軸線O方向に延びる端縁、及び該軸線Oに対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ設けられている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁を通過するスワール流れSにより強い乱流成分を与えることができる。これにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(8)第8の態様に係る蒸気タービン1では、前記スワールブレーカ7は、上流側から下流側に向かうに従って、前記回転軸11の回転方向Dr前方側に向かって延びている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7が上流側から下流側に向かうに従って、回転方向Dr前方側に向かって延びていることによって、スワール流れSをより効率的に捕捉し、低減することができる。
(9)第9の態様に係る蒸気タービン1は、軸線O回りに回転する回転軸11と、該回転軸11から径方向外側に延びる動翼本体31、及び、該動翼本体31の径方向外側の端部に設けられたシュラウド34を有する動翼30と、前記動翼30を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウド34を収容する凹部50が形成されたケーシング2と、前記凹部50における前記シュラウド34に対向する対向面50Aから径方向内側に突出して、前記シュラウド34の外周面34Aとの間にクリアランスCを形成する複数のシールフィン6と、前記凹部50内で、前記軸線O方向における最も上流側に位置する前記シールフィン6の上流側に設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカ7と、を備え、前記スワールブレーカ7の端縁には、該スワールブレーカ7の内側に向かって後退する切欠部Rが形成されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁に切欠部Rが形成されていることによって、当該端縁を通過するスワール流れSに乱流成分を与えることができる。この流れの乱れにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(10)第10の態様に係る蒸気タービン1では、前記切欠部Rは、前記スワールブレーカ7の前記軸線O方向に延びる端縁、及び該軸線Oに対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ形成されている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁を通過するスワール流れSにより強い乱流成分を与えることができる。これにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦は、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(11)第11の態様に係る蒸気タービン1は、軸線O回りに回転する回転軸11と、該回転軸11から径方向外側に延びる動翼本体31、及び、該動翼本体31の径方向外側の端部に設けられたシュラウド34を有する動翼30と、前記動翼30を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウド34を収容する凹部50が形成されたケーシング2と、前記凹部50における前記シュラウド34に対向する対向面50Aから径方向内側に突出して、前記シュラウド34の外周面34Aとの間にクリアランスCを形成する複数のシールフィン6と、前記凹部50内で、前記軸線O方向における最も上流側に位置する前記シールフィン6の上流側に設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカ7と、前記スワールブレーカ7の端縁に設けられ、該スワールブレーカ7から外側に向かって突出する突条Pと、を備える。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁に突条Pが形成されていることによって、当該端縁を通過するスワール流れSに乱流成分を与えることができる。この流れの乱れにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
(12)第12の態様に係る蒸気タービン1では、前記突条Pは、前記スワールブレーカ7の前記軸線O方向に延びる端縁、及び該軸線Oに対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ設けられている。
上記構成によれば、スワールブレーカ7の端縁を通過するスワール流れSにより強い乱流成分を与えることができる。これにより、スワールブレーカ7同士の間の空間Aで形成される渦Vは、回転方向Dr後方側のスワールブレーカ7の表面に引き寄せられ、より強い旋回力を有する渦となる。この強い渦Vが存在することによって、スワール流れSをさらに低減することが可能となる。
1 蒸気タービン
2 蒸気タービンケーシング
3 蒸気タービンロータ
4 軸受装置
6 シールフィン
6A フィン上流面
6U 上流側シールフィン
7 スワールブレーカ
11 回転軸
12 蒸気供給管
13 蒸気排出管
20 主流路
21 静翼
22 静翼シュラウド
24 静翼台座
30 動翼
31 翼本体
34 動翼シュラウド
34A シュラウド外周面
50 キャビティ
50A 対向面
50B 上流面
50C 下流面
C クリアランス
Dr 回転方向
O 軸線
S 蒸気
FM 主流
FL 漏れ流れ
H,H´ 孔部
P 突条
R 切欠部
S スワール流れ
V,V´ 渦

Claims (12)

  1. 軸線回りに回転する回転軸と、
    該回転軸から径方向外側に延びる動翼本体、及び、該動翼本体の径方向外側の端部に設けられたシュラウドを有する動翼と、
    前記動翼を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウドを収容する凹部が形成されたケーシングと、
    前記凹部における前記シュラウドに対向する対向面から径方向内側に突出して、前記シュラウドの外周面との間にクリアランスを形成する複数のシールフィンと、
    前記凹部内で、前記軸線方向における最も上流側に位置する前記シールフィンの上流側を向く面と前記対向面とに接して設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、
    を備え、
    前記スワールブレーカには、該スワールブレーカを貫通する孔部が形成されている蒸気タービン。
  2. 前記スワールブレーカには、互いに間隔をあけて配列された複数の前記孔部が形成されている請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記スワールブレーカにおける前記軸線方向の上流側の領域になるほど多くの前記孔部が形成されている請求項2に記載の蒸気タービン。
  4. 前記スワールブレーカの端縁には、該スワールブレーカの内側に向かって後退する切欠部が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  5. 前記切欠部は、前記スワールブレーカの前記軸線方向に延びる端縁、及び該軸線に対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ形成されている請求項4に記載の蒸気タービン。
  6. 前記スワールブレーカの端縁に設けられ、該スワールブレーカから外側に向かって突出する突条をさらに備える請求項1から5のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  7. 前記突条は、前記スワールブレーカの前記軸線方向に延びる端縁、及び該軸線に対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ設けられている請求項6に記載の蒸気タービン。
  8. 前記スワールブレーカは、上流側から下流側に向かうに従って、前記回転軸の回転方向前方側に向かって延びている請求項1から7のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  9. 軸線回りに回転する回転軸と、
    該回転軸から径方向外側に延びる動翼本体、及び、該動翼本体の径方向外側の端部に設けられたシュラウドを有する動翼と、
    前記動翼を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウドを収容する凹部が形成されたケーシングと、
    前記凹部における前記シュラウドに対向する対向面から径方向内側に突出して、前記シュラウドの外周面との間にクリアランスを形成する複数のシールフィンと、
    前記凹部内で、前記軸線方向における最も上流側に位置する前記シールフィンの上流側を向く面と前記対向面とに接して設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、
    を備え、
    前記スワールブレーカの端縁には、該スワールブレーカの内側に向かって後退する切欠部が形成されている蒸気タービン。
  10. 前記切欠部は、前記スワールブレーカの前記軸線方向に延びる端縁、及び該軸線に対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ形成されている請求項9に記載の蒸気タービン。
  11. 軸線回りに回転する回転軸と、
    該回転軸から径方向外側に延びる動翼本体、及び、該動翼本体の径方向外側の端部に設けられたシュラウドを有する動翼と、
    前記動翼を径方向外側から囲うとともに、内周側に前記シュラウドを収容する凹部が形成されたケーシングと、
    前記凹部における前記シュラウドに対向する対向面から径方向内側に突出して、前記シュラウドの外周面との間にクリアランスを形成する複数のシールフィンと、
    前記凹部内で、前記軸線方向における最も上流側に位置する前記シールフィンの上流側を向く面と前記対向面とに接して設けられ、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、
    前記スワールブレーカの端縁に設けられ、該スワールブレーカから外側に向かって突出する突条と、
    を備える蒸気タービン。
  12. 前記突条は、前記スワールブレーカの前記軸線方向に延びる端縁、及び該軸線に対する径方向に延びる端縁にそれぞれ複数ずつ設けられている請求項11に記載の蒸気タービン。
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