JP2021032477A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスバーナの再点火時の点火遅れや点火不良を防止して、使用者にはガスバーナの再点火時に違和感を感じさせない加熱調理器を提供する。【解決手段】本発明の加熱調理器Cは、ガスバーナ10と、前記ガスバーナ10への燃料ガスのガス供給量を設定するガス流量調節部17とを備え、前記ガスバーナ10の点火操作時に前記ガス供給量が所定の点火用ガス量RAとなるように前記ガス流量調節部17が設定される。再点火する場合、前記ガスバーナ10の消火時から消火状態にある消火時間Xを計測し、前記消火時間Xが基準時間Yを経過している場合は、前記ガスバーナ10を再点火する場合の前記ガス供給量を前記点火用ガス量RAよりも多い再点火時ガス量RBに増加させるように前記ガス流量調節部17の設定を変更する制御構成の制御部7を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、加熱調理器におけるガスバーナの再点火時の点火制御に関する。
ガスコンロなどの加熱調理器では、ガスバーナの点火時はガスバーナへの燃料ガスのガス供給量を所定の点火用ガス量に設定して点火動作を行う。従来、ガスバーナに所定の点火用ガス量を供給して点火しても、着火検知を行う熱電対の熱起電力が着火検知レベルに達しない場合、ガスバーナへのガス供給量を点火用ガス量よりも絞った着火検知用ガス量に減少させて、着火検知レベルに達するかどうかを判定するもの(特許文献1)、また、点火開始から所定時間はガスバーナに所定の点火用ガス量を供給し、その後、ガスバーナへのガス供給量を点火用ガス量よりも絞った定着用ガス量に一時的に減少させた後、定着用ガス量よりも多い燃焼用ガス量に増加させて、着火検知レベルに達するかどうかを判定するもの(特許文献2)などが知られている。これら従来例は、点火操作によりガスバーナが点火されたにもかかわらず点火不良と判断されて安全弁が遮断されることがないように着火検知を適切に行ってガスバーナの点火処理を円滑に行うというものであった。
特開2013−190121号公報 特開2013−204846号公報
ところで、加熱調理器のガスバーナにおいて、消火操作によりガス弁が閉じられると、ガス弁からガスバーナ炎孔までのガス通路内の燃料ガスは空気置換される。そのため、次にガスバーナを再点火する時、そのガス通路が長いほど或いは再点火時のガス供給量が少ないほど、点火操作してからガスバーナが点火するまでに時間がかかったり、場合によってはガスバーナでのガス濃度希薄による不点火等の点火不良が発生するおそれがある。この場合、使用者には、点火操作を行ったにもかかわらずガスバーナがなかなか点火しないという違和感を感じさせるおそれがある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、ガスバーナの再点火時の点火遅れや点火不良を防止して、使用者にはガスバーナの再点火時に違和感を感じさせない加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、
ガスバーナと、前記ガスバーナへの燃料ガスのガス供給量を設定するガス流量調節部とを備え、前記ガスバーナの点火操作時に前記ガス供給量が所定の点火用ガス量となるように前記ガス流量調節部が設定される加熱調理器において、
前記ガスバーナの消火時から消火状態にある消火時間を計測し、前記消火時間が基準時間を経過している場合は、前記ガスバーナを再点火する場合の前記ガス供給量を前記点火用ガス量よりも多い再点火時ガス量に増加させるように前記ガス流量調節部の設定を変更する制御構成とする制御部を備える。
前記構成によれば、前記消火時間に基づいて再点火の場合のガス供給量を再点火時ガス量に増加させることにより、再点火する場合は消火状態の間にガス通路内に溜まった空気を早く燃料ガスに置換することができる。これにより、再点火時にガスバーナの炎孔には、速やかに十分な燃料ガスが供給されるから、ガスバーナの点火操作からガスバーナが点火するまでの時間を短縮することができ、ガスバーナの点火遅れを防止することができる。また、再点火時にガスバーナの炎孔でのガス濃度希薄状態も解消されているから、ガスバーナの点火不良を防止することができる。従って、再点火時の点火性能が向上し、速やかにガスバーナが点火されるから、使用者には再点火時に点火操作を行ったにもかかわらずなかなかガスバーナが点火しない或いは不点火となるという違和感を感じさせない加熱調理器が得られる。
前記制御部は、例えば、前記消火時間の長さに応じて、前記再点火時ガス量におけるガス供給量増加分、及び/又は、前記再点火時ガス量でガス供給する時間を決定する制御構成とすることができる。これにより、再点火時にガスバーナの炎孔には点火に適したガス供給量を速やかに供給することができる。従って、再点火時においてガスバーナの点火遅れと点火不良を確実に防止することができる。
前記制御部は、前記再点火時ガス量でガス供給する時間を増量時間として計測し、この増量時間の経過後は、前記ガス供給量を前記再点火時ガス量から前記点火用ガス量となるように前記ガス流量調節部の設定を変更する制御構成とすれば、再点火時にガスバーナに形成される火炎の大きさが大きくなりすぎることなく適正な大きさにすることができる。従って、例えば、ガスコンロであれば、再点火の際に鍋端等からの炎あふれの発生を防止することができる。また、再点火の際に大きな火炎が形成されて使用者を驚かせることもない。
また、本発明に係る加熱調理器は、
ガスバーナと、前記ガスバーナへの燃料ガスのガス供給量を設定するガス流量調節部と、前記ガスバーナを点火させる火花放電を発生させる点火手段とを備え、前記ガスバーナの点火操作時に前記ガス供給量が所定の点火用ガス量となるように前記ガス流量調節部が設定される加熱調理器において、
前記ガスバーナの消火時から消火状態にある消火時間を計測し、前記消火時間が基準時間を経過している場合は、前記ガスバーナを再点火する場合に前記点火操作から前記点火手段が火花放電を開始するまでの時間を遅らせる遅延時間を設定する制御構成とする制御部を備える加熱調理器とすることができる。
前記構成によれば、前記消火時間に基づいて再点火の場合の点火操作から火花放電を開始するまでの時間を遅延時間として遅らせることにより、消火状態の間にガス通路内に溜まった空気がおよそ燃料ガスに置換された状態で火花放電が開始される。これにより、点火手段の火花放電の開始により、速やかにガスバーナが点火される。従って、前記遅延時間以上にガスバーナの点火遅れを発生させることがない。また、点火手段による火花放電の開始時点では、ガスバーナの炎孔でのガス濃度希薄状態が解消されているから、ガスバーナの点火不良を防止することができる。よって、再点火の際の点火性能が向上し、火花放電の開始により速やかにガスバーナが点火されるから、使用者には再点火時に点火操作を行って火花放電が開始しているにもかかわらずなかなか点火しない或いは不点火となるという違和感を感じさせない加熱調理器が得られる。
実施形態1による加熱調理器の外観を示す正面図である。 実施形態1による加熱調理器のガス回路図である。 実施形態1の加熱調理器における点火制御の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態2の加熱調理器における点火制御の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態3の加熱調理器における点火制御の動作を説明するためのフローチャートである。 ガス流量調節弁の他の例を示す模式図である。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、本実施形態は、加熱調理器の一例としてガスコンロCに適用したものであり、このガスコンロCは、本体上部に配設する2つのコンロ部1,3と、本体内部に配設するグリル部5とを備え、コンロ部1,3とグリル部5には、それぞれガスバーナ10,30,50が設けられている。本体前面部には、向かって右側にコンロ部1,3のガスバーナ10,30を点消火する点消火ボタン11,31と、これらガスバーナ10,30の火力調節を行う火力調節レバー12,32とが設けられ、また、向かって左側にグリル部5のガスバーナ50を点消火する点消火ボタン51と、このガスバーナ50の火力調節を行う火力調節レバー52とが設けられている。
図2に示すように、ガスコンロCには、点消火ボタン11,31,51のプッシュ操作によりオン・オフするマイクロスイッチ13,33,53が設けられ、また、マイクロコンピュータ等で構成されて各ガスバーナ10,30,50の点火動作の制御やこのガスコンロCの全体の運転を制御する制御部7が備えられている。このガスコンロCでは、電源8に電池を使用するが、電源8は電池に限らず商用電源を使用することができる。
各ガスバーナ10,30,50には、ガス管から引き出されて燃料ガスを供給するガス供給管14,34,54が接続されている。各ガスバーナ10,30,50の炎孔の近傍には、火花放電を発生させる点火電極(点火手段)20,40,60と、ガスバーナ10,30,50の火炎により熱起電力を出力する熱電対21,41,61とが配設されている。制御部7は、点消火ボタン11,31,51の点火操作でマイクロスイッチ13,33,53がオンした点火指示により、スパーカSPを通電制御して点火電極20,40,60から火花放電を発生させてガスバーナ10,30,50を点火させる。また、制御部7は、熱電対21,41,61からの熱起電力を監視してガスバーナ10,30,50の着火や失火を検知する。なお、本発明におけるガスバーナの点火動作の制御構成は、コンロ部1,3のガスバーナ10,30に適用されており、以下では、主としてコンロ部1,3における構成を説明する。
ガスバーナ10,30に接続されているガス供給管14,34には、上流側から順に、点消火ボタン11,31のプッシュ操作により開閉する元弁15,35と、点消火ボタン11,31のプッシュ操作により開弁され、ガスバーナ10,30の消火や失火の検知により閉弁される安全弁16,36と、ガスバーナ10,30への燃料ガスのガス供給量を設定するガス流量調節弁(ガス流量調節部)17,37とが設けられている。なお、グリル部5のガス供給管54にも元弁55と安全弁56とガス流量調節弁57とが設けられている。コンロ部1,3におけるガス流量調節弁17,37は、火力調節レバー12,32のスライド操作に連動して開度設定される第1弁17a,37aと、ステッピングモータ等で開度設定される第2弁17b,37bとを備えている。
ガス流量調節弁17,37の第1弁17a,37aは、使用者の点消火ボタン11,31の点火操作により、火力調節レバー12,32がリンク機構により予め設定された点火時位置まで移動して所定の点火時の開度に設定される。なお、第2弁17b,37bは、点消火ボタン11,31や火力調節レバー12,32によっては開弁されない。従って、ガスバーナ10,30の点火操作を行う場合、通常は、ガス流量調節弁17,37の開度は、標準の点火用ガス量RAでガスバーナ10,30へガス供給する開度Aに設定される。
ガス流量調節弁17,37の第2弁17b,37bは、第1弁17a,37aの前後でガス供給管14,34から分岐して第1弁17a,37aと並行するバイパス路18,38に設けられている。第2弁17b,37bは、制御部7からの指令により、開弁され、また、全閉から全開までの間で複数段階又は無段階に開度が設定可能に構成されている。従って、ガスバーナ10,30を再点火する場合に必要に応じて第2弁17b,37bが開弁されてその開度が所定の開度に設定されることにより、ガス流量調節弁17,37の開度は、標準の点火用ガス量RAよりもガス供給量を増加させた再点火時ガス量RBでガスバーナ10,30へガス供給する開度Bに設定可能とされる。
実施形態1では、制御部7によるガスバーナ10,30の点火動作の制御として、コンロ部1,3のガスバーナ10,30を点火する場合、通常はガスバーナ10,30への燃料ガスのガス供給量を標準の点火用ガス量RAとするが、再点火の場合に前回の消火時から今回の再点火時までのガスバーナ10,30の消火時間Xが所定の基準時間Yを経過している場合は点火動作初期のみ前記点火用ガス量RAよりも一定量増量した再点火時ガス量RBに設定する。なお、本発明において、制御部7は、タイマー機能を有し、ガスバーナ10,30が消火される度に消火時間Xとして消火時からの経過時間、再点火時ガス量RBでガス供給する時間、火花放電の開始を遅らせる遅延時間td等の時間を計測する。
以下、制御部7によるガスバーナ10,30の点火制御の動作について、図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、ガスバーナ10,30の点火制御の動作は、左右のガスバーナ10,30で共通するため、以下では、一方のガスバーナ10を例に挙げて説明する。
図3を参照して、使用者が点消火ボタン11をオンしてガスバーナ10を再点火する点火指示が行われると(S1)、前回の消火時からガスバーナ10が消火状態にあった消火時間Xが所定の基準時間Y(例えば、3分)を経過しているか否かを判定する(S2)。消火時間Xが基準時間Yを経過していない場合(S2で「No」)は、ガス流量調節弁17において、第1弁17aが点火時の開度に設定され、第2弁17bが閉弁状態とされることにより、ガス流量調節弁17の開度が標準の点火時の開度Aに設定される(S3)。これにより、ガスバーナ10への燃料ガスのガス供給量が標準の点火用ガス量RA(例えば、1700kcal/h)に設定される。ガス流量調節弁17の開度が開度Aに設定されて標準の点火用ガス量RAにてガスバーナ10へガス供給が行われると、スパーカSPを通電して点火電極20により火花放電を一定時間行って点火動作を完了する(S4,S5)。よって、ガスバーナ10は、火花放電により標準の点火用ガス量RAにて点火される。
一方、消火時間Xが基準時間Yを経過している場合(S2で「Yes」)は、点火動作初期のみガスバーナ10への燃料ガスのガス供給量を標準の点火用ガス量RAよりも多い再点火時ガス量RBに増加させる動作へ移行し、この際、消火時間Xの長さに応じて、増加した再点火時ガス量RBでガスバーナ10へガス供給する増量時間tを決定する(S6)。この増量供給時間tは、点火動作初期において増加した再点火時ガス量RBでガスバーナ10へガス供給することにより、ガス通路内(例えば、ガス流量調節弁17より下流側の、ガス供給管14内、バイパス路18内及びガスバーナ10内)の空気が燃料ガスに早く置換されるのに要する時間を想定して設定され、消火時間Xが長いほど増量時間tは長く設定する。例えば、増量時間tは、消火時間Xが3分以上5分未満の場合は100ミリ秒、消火時間Xが5分以上10分未満の場合は200ミリ秒、消火時間Xが10分以上の場合は300ミリ秒にそれぞれ設定することができる。なお、増量時間tは、前記のように消火時間Xの長さにより複数から選択する場合に限らず、消火時間Xの長さに応じて算出するようにしてもよい。消火時間Xが長いほど、徐々に増量時間tを長くしてもよい。また、増量時間tは、消火時間Xが基準時間Yを経過することにより、一定時間(例えば、200ミリ秒)を設定するようにしてもよい。
ガス流量調節弁17においては、開度が標準の開度Aよりも大きい再点火時の開度Bに設定される(S7)。すなわち、第1弁17aが点火時の開度に設定され、第2弁17bがガス量増加分の開度に設定される。これにより、ガスバーナ10への燃料ガスのガス供給量が標準の点火用ガス量RAよりも多い再点火時ガス量RBに設定される。実施形態1では、再点火時ガス量RBは、一定量とされ、例えば、標準の点火用ガス量RA(例えば、1700kcal/h)の1.1倍から1.5倍程度の範囲内で任意に設定することができる。
ガス流量調節弁17が開度Bに設定されて再点火時ガス量RBにてガスバーナ10へのガス供給が行われると、スパーカSPを通電制御して点火電極20により火花放電を開始する(S8)。増加した再点火時ガス量RBにてガスバーナ10へのガス供給は、ステップS6で決定した増量時間tだけ行われる(S9)。これにより、消火状態の間にガス通路内に溜まった空気が早く燃料ガスに置換される。
そして、増量時間tの経過後(S9で「Yes」)は、ガス流量調節弁17の第2弁17bを閉弁してガス流量調節弁17の開度を標準の点火時の開度Aに設定し(S10)、ガスバーナ10へのガス供給量を標準の点火用ガス量RAに変更する。これにより、ガスバーナ10は、標準の点火用ガス量RAにて点火される。その後、火花放電を終了して点火動作を完了する(S5)。
以上より、実施形態1のガスコンロCによれば、再点火する場合、前回消火時からの消火時間Xが基準時間Yを経過しているとガスバーナ10へのガス供給量を再点火時ガス量RBに増加させることにより、消火状態の間にガス通路内に溜まった空気を早く燃料ガスに置換することができる。消火時間Xの長さに応じて一定量の再点火時ガス量RBでガス供給する増量時間tを設定するので、設定された増量時間t内でガス通路内の空気を燃料ガスに早く置換することができる。これにより、再点火時にガスバーナ10の炎孔には、速やかに十分な燃料ガスが供給されるから、ガスバーナ10の点火操作からガスバーナ10が点火するまでの時間を短縮することができ、ガスバーナ10の点火遅れを防止することができる。また、再点火時にガスバーナ10の炎孔でのガス濃度希薄状態も解消されているから、ガスバーナ10の不点火といった点火不良を防止することができる。従って、再点火時の点火性能が向上し、速やかにガスバーナ10が点火されるから、使用者には再点火時に点火操作を行ったにもかかわらずガスバーナ10がなかなか点火しない或いは不点火となるという違和感を感じさることはない。また、点火動作初期の増量時間tが経過した後は、再点火時ガス量RBに増加させたガス供給量を本来の点火用ガス量RAに戻すことにより、再点火時にガスバーナ10の炎孔に形成される火炎の大きさが大きくなりすぎることなく適正な大きさにすることができる。従って、再点火の際に鍋端等からの炎あふれの発生を防止することができる。また、再点火の際に大きな火炎が形成されて使用者を驚かせることもない。
(実施形態2)
実施形態1では、制御部7によるガスバーナ10の点火制御において、図3のステップS6で消火時間Xの長さに応じて異なる増量時間tを設定し、図3のステップS7で増加する再点火時ガス量RBを一定量として設定する。一方、実施形態2では、制御部7によるガスバーナ10の点火制御において、消火時間Xの長さに応じて異なる再点火時ガス量RBを設定し、増量時間tを一定時間に設定する。
具体的には、図4を参照して、再点火の際、それまでの消火時間Xが基準時間Yを経過している場合(S2で「Yes」)は、点火動作初期の一定時間である増量時間t(例えば、100ミリ秒)のみガスバーナ10へ供給するガス供給量として、消火時間Xの長さに応じて、標準の点火用ガス量RAよりも増加させる再点火時ガス量RBを決定する(S16)。この場合の再点火時ガス量RBは、点火動作初期の一定時間において増加した再点火時ガス量RBでガスバーナ10へガス供給することにより、ガス通路内の空気が燃料ガスに置換されるのに必要なガス供給量を想定して設定され、消火時間Xが長いほど再点火時ガス量RBは多く設定する。例えば、再点火時ガス量RBは、消火時間Xが3分以上5分未満の場合は標準の点火用ガス量RAの1.1倍、消火時間Xが5分以上10分未満の場合は標準の点火用ガス量RAの1.3倍、消火時間Xが10分以上の場合は標準の点火用ガス量RAの1.5倍にそれぞれ設定することができる。なお、消火時間Xが長いほど、徐々に再点火時ガス量RBを増加させるようにしてもよい。
ガス流量調節弁17においては、第1弁17aが点火時の開度に設定され、第2弁17bがガス量増加分の開度に設定されることにより、ガス流量調節弁17の開度が標準の開度Aよりも大きい再点火時の開度Bに設定される(S17)。このとき、ガス流量調節弁17の開度Bは、ステップS16で算出した再点火時ガス量RBとなるように設定される。増加した再点火時ガス量RBでガスバーナ10へガス供給する増量時間tは、一定時間である。
ガス流量調節弁17が開度Bに設定されて再点火時ガス量RBにてガスバーナ10へのガス供給が行われると、スパーカSPを通電制御して点火電極20により火花放電を開始する(S18)。ステップS16で決定した再点火時ガス量RBによるガスバーナ10へのガス供給は、一定時間の増量時間tだけ行われる(S19)。これにより、増加時間t内において消火状態の間にガス通路内に溜まった空気が燃料ガスに置換される。
そして、増量時間tの経過後(S19で「Yes」)は、ガス流量調節弁17の第2弁17bを閉弁してガス流量調節弁17の開度を標準の点火時の開度Aに設定し(S20)、ガスバーナ10へのガス供給量を標準の点火用ガス量RAに変更する。これにより、ガスバーナ10は、標準の点火用ガス量RAにて点火される。その後、火花放電を終了して点火動作を完了する(S5)。
この実施形態2によれば、消火時間Xの長さに応じて再点火時ガス量RBの増加分を変更するので、一定時間の増量時間t内においてガス通路内の空気を燃料ガスに早く置換できるから、消火時間Xが長い場合であっても再点火時の点火遅れと点火不良を良好に防止することができる。従って、この実施形態2においても、再点火時の点火性能が向上し、速やかにガスバーナ10が点火され、使用者には再点火時に点火操作を行ったにもかかわらずガスバーナ10がなかなか点火しない或いは不点火となるといった違和感を感じさせないようにすることができる。実施形態2のその他の作用効果は実施形態1と同様の作用効果が発揮される。
(実施形態3)
実施形態1、2では、制御部7によるガスバーナ10の点火制御において、再点火時にそれまでの消火時間Xが長かった場合は点火動作初期のみ再点火時ガス量RBに増加させてガス供給するものである。一方、実施形態3では、制御部7によるガスバーナ10の点火制御において、再点火する場合には標準の点火用ガス量RAのままに設定してガス供給するが、消火時間Xにより、点火電極20の火花放電の開始時点を遅らせるようにする。
具体的には、図5を参照して、再点火の際、それまでの消火時間Xが基準時間Yを経過している場合(S2で「Yes」)は、消火時間Xの長さに応じて、使用者の点火操作による点火指示が入ってから火花放電を開始する時間を遅らせるようにする遅延時間tdを決定する(S26)。すなわち、遅延時間tdは、点火動作初期において標準の点火用ガス量RAでガスバーナ10へガス供給することにより、ガス通路内の空気が燃料ガスに置換されるのに要する時間を想定して設定され、消火時間Xが長いほど遅延時間tdは長く設定する。例えば、遅延時間tdは、消火時間Xが3分以上5分未満の場合は150ミリ秒、消火時間Xが5分以上10分未満の場合は250ミリ秒、消火時間Xが10分以上の場合は350ミリ秒にそれぞれ設定することができる。なお、消火時間Xが長いほど、徐々に遅延時間tdを長くしてもよい。
ガス流量調節弁17においては、第1弁17aが点火時の開度に設定され、第2弁17bが閉弁状態に保持されることにより、ガス流量調節弁17の開度が標準の開度Aに設定される(S27)。従って、ガス流量調節弁17が開度Aに設定されて標準の点火用ガス量RAにてガスバーナ10へのガス供給が行われる。そして、点火指示から所定の遅延時間tdが経過した時点で(S28で「Yes」)、スパーカSPを通電制御して点火電極20により火花放電を開始すると(S29)、ガスバーナ10が点火される。火花放電を一定時間行った後、火花放電を終了して点火動作を完了する(S5)。
この実施形態3によれば、点火指示から火花放電が開始されるまでの遅延時間td内において消火状態の間にガス通路内に溜まった空気が燃料ガスに置換される。従って、遅延時間tdが経過して火花放電が開始される時点では、ガスバーナ10の炎孔には、十分な燃料ガスが供給されるから、火花放電が開始されると速やかにガスバーナ10が点火する。従って、遅延時間td以上にガスバーナ10の点火遅れを発生させることがない。また、火花放電の開始時点では、ガスバーナ10の炎孔でのガス濃度希薄状態も解消されているから、ガスバーナ10の不点火という点火不良を防止することができる。よって、再点火時の点火性能が向上し、火花放電の開始により速やかにガスバーナ10が点火されるから、使用者においては再点火時に“パチパチ”という音を発しながら火花放電しているにもかかわらずガスバーナ10がなかなか点火しない或いは不点火となるという違和感を感じさせないようにすることができる。実施形態3のその他の作用効果は実施形態1と同様の作用効果が発揮される。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されず、特許請求の範囲内で様々な変更を施すことが可能である。
前記各実施形態では、ガス流量調節弁(ガス流量調節部)17は、第1弁17aと第2弁17bとを備える構成とするが、これに限らず各種のガス流量調節部を使用することができる。例えば、図6に示すように、ガス流量調節部としてモータ駆動式の可変バルブ19を使用することができ、制御部7からの指令により、この可変バルブ19を開閉及び開度設定することで点火時のガスバーナ10へのガス供給量を所定量に設定可能とするものでもよい。
前記各実施形態では、一方のガスバーナ10の点火動作制御を例に挙げて説明したが、他方のガスバーナ30においても同様の点火動作制御が行われる。また、グリル部5のガスバーナ50においても上述同様の点火動作制御を行うようにしてもよい。
本発明の加熱調理器は、実施形態1と実施形態2とを組み合わせた制御構成としてもよい。すなわち、再点火時に消火時間Xが基準時間Yを経過していた場合は、消火時間Xにより、再点火時ガス量RBの増加分と、この再点火時ガス量RBでガス供給する増量時間tとを決定するようにしてもよい。
本発明の加熱調理器は、点火操作無しの状態で所定時間(基準時間Yを経過した所定時間であり、例えば、1時間程度)が経過すると、加熱調理器の電源を自動オフする機能を備えるようにしてもよい。これにより、加熱調理器の消費電力を低減でき、電池を電源とする場合は電池寿命を長く確保できる。そして、電源が自動オフされた場合、次に使用者が電源をオンして最初にガスバーナの点火操作が行われた場合は、再点火時ガス量でガス供給する点火制御の動作(図3のステップS6へ移行する動作、図4のステップS16へ移行する動作)、又は、火花放電の開始を遅らせる動作(図5のステップS26へ移行する動作)を行う制御構成としてもよい。
また、本発明は、ガスバーナを備えるコンロ部だけを設けたガスコンロやガスバーナを備えるグリル装置等の加熱調理器にも適用することができる。
1,3 コンロ部
5 グリル部
7 制御部
8 電源
10,30,50 ガスバーナ
11,31,51 点消火ボタン
12,32,52 火力調節レバー
13,33,53 マイクロスイッチ
14,34,54 ガス供給管
15,35,55 元弁
16,36,56 安全弁
17,37,57 ガス流量調節弁(ガス流量調節部)
17a,37a 第1弁
17b,37b 第2弁
18,38 バイパス路
20,40,60 点火電極
21,41,61 熱電対
A 点火用ガス量の開度
B 再点火時ガス量の開度
C ガスコンロ(加熱調理器)
RA 点火用ガス量
RB 再点火時ガス量
SP スパーカ
t 増量時間
td 遅延時間
X 消火時間
Y 基準時間

Claims (4)

  1. ガスバーナと、前記ガスバーナへの燃料ガスのガス供給量を設定するガス流量調節部とを備え、前記ガスバーナの点火操作時に前記ガス供給量が所定の点火用ガス量となるように前記ガス流量調節部が設定される加熱調理器において、
    前記ガスバーナの消火時から消火状態にある消火時間を計測し、前記消火時間が基準時間を経過している場合は、前記ガスバーナを再点火する場合の前記ガス供給量を前記点火用ガス量よりも多い再点火時ガス量に増加させるように前記ガス流量調節部の設定を変更する制御構成とする制御部を備える加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記制御部は、前記消火時間の長さに応じて、前記再点火時ガス量におけるガス供給量増加分、及び/又は、前記再点火時ガス量でガス供給する時間を決定する制御構成とする加熱調理器。
  3. 請求項1又は2に記載の加熱調理器において、
    前記制御部は、前記再点火時ガス量でガス供給する時間を増量時間として計測し、この増量時間の経過後は、前記ガス供給量を前記再点火時ガス量から前記点火用ガス量となるように前記ガス流量調節部の設定を変更する制御構成とする加熱調理器。
  4. ガスバーナと、前記ガスバーナへの燃料ガスのガス供給量を設定するガス流量調節部と、前記ガスバーナを点火させる火花放電を発生させる点火手段とを備え、前記ガスバーナの点火操作時に前記ガス供給量が所定の点火用ガス量となるように前記ガス流量調節部が設定される加熱調理器において、
    前記ガスバーナの消火時から消火状態にある消火時間を計測し、前記消火時間が基準時間を経過している場合は、前記ガスバーナを再点火する場合に前記点火操作から前記点火手段が火花放電を開始するまでの時間を遅らせる遅延時間を設定する制御構成とする制御部を備える加熱調理器。
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