JP2021031909A - 屋根の応急養生シート及び応急養生方法 - Google Patents

屋根の応急養生シート及び応急養生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】屋根の応急養生シートに重しを容易に入れられるようにし、土嚢を屋根に上げる重労働を軽減する。また、シートに直接水を貯めないようにして製造を容易にし、しかも水漏れを起きにくくする。【解決手段】屋根の破損箇所に被せて使用される応急養生シート1である。シートの使用時に傾斜低側となる所定幅の縁部が上に折り返されて折り返し部3となり、該折り返し部3とその下のシート下部4とで、開口6を有する断面U字状のポケット部5が形成され、開口6からポケット部5に水入り袋20や瓦片24等の重しを容易に入れることができる。【選択図】図5

Description

本発明は、損傷した屋根を応急的に養生するシート及び方法に関するものである。
地震や台風による瓦屋根の被害としては、棟部の一部崩壊などが多い。崩壊した棟部における雨漏れや瓦落下を防止する応急処置としては、市販のブルーシートや農業用シートなどを使用して棟部を覆うように養生することが多い。
しかし、市販のブルーシートは長さ5.4m、幅3.6mほどの汎用品が多く、これを棟部の応急養生に使用するには、幅が大きすぎるため、幅1.0〜1.5mになるように折り畳みや裁断が必要である。また、棟部を覆ったブルーシートを屋根に固定する方法は、土嚢による重石固定、テープによる接着、紐による躯体への緊結などであって、いずれも手間と時間の掛かる作業が必要である。地震や台風による瓦屋根の被害は、同時期に多数軒で発生するため、早急な対応が望まれるところ、手間と時間の掛かるブルーシートによる応急養生では対応遅れが発生している。
そのため、従来においても、瓦屋根の応急養生用の専用シートが考えられている。
例えば、特許文献1には、上下左右の縁部に形成された袋状部と、この袋状部の中に収容された重しとを備えた重し付きシートが記載されている。重しとしては、金属製チェーンのほか、短尺の棒状の金属棒等であってもよく、筒状のプラスチックに水等の液体を入れて重しとすることも可能とされている。
特許文献2には、周囲4辺に重なり代を設け、4隅に重なり代ベースを設け、重なり代の外縁部に鳩目孔を設け、重なり代内縁部の裏表に舌鳩目孔を設け、重なり代中縁部に嚢袋を設け、嚢袋の両端に給俳口を常設し、給俳口より嚢袋に貯水することで嚢袋を重しとして使用する、嚢袋つき防水シートが記載されている。
実用新案登録第3080903号公報 特開2003−97051号公報
しかし、特許文献1の袋状部は、断面形状が切れ目なし環状であるから、封止前の袋状部に重しとしての金属製チェーンや水入り筒状プラスチックを入れて袋状部を封止する作業は予め地上で行う必要があり、その重しで重くなったシートを屋根に上げるのは重労働である。
また、特許文献2の嚢袋は、断面形状が切れ目なし環状であるが、両端に給俳口が常設されているから、シートを屋根に敷設した後に嚢袋に貯水することができる。しかし、嚢袋に直接水を貯めるため、嚢袋を水密に製造するのが大変であるとともに、嚢袋に穴があくと水が漏れてしまう問題がある。
そこで、本発明の目的は、屋根の応急養生シートに重しを容易に入れられるようにし、土嚢を屋根に上げる重労働を軽減し、また、シートに直接水を貯めないようにして製造を容易にし、しかも水漏れを起きにくくすることにある。
[1]屋根の応急養生シート
屋根の破損箇所に被せて使用される応急養生シートにおいて、
使用時に傾斜低側となる所定幅の縁部が上に折り返されて折り返し部となり、該折り返し部とその下のシート下部とで、開口を有する断面U字状のポケット部が形成され、開口からポケット部に重しを入れることができることを特徴とする屋根の応急養生シート。
ここで、開口よりも上方から延びて折り返し部の上部に被さるフラップ部を備えることが好ましい。雨水がポケット部に入ることを、フラップ部が防止するからである。
また、折り返し部の先端部の所定横ピッチの複数箇所を、シート下部に対して、着脱不能又は着脱可能に止める開口止め部を有することが好ましい。ポケット部に入れた重しの重みで折り返し部の開口がずり下がるのを、開口止め部が防止するからである。
また、折り返し部の横端部の少なくとも一部を、シート下部の横端部に対して、着脱不能又は着脱可能に止める横止め部を有することが好ましい。ポケット部に入れた重しが横方向縁部から脱出するのを、横止め部が防止するからである。
折り返し部の横端部の下部とシート下部の横端部の下部との間に、支え棒をポケット部に入れるための挿入穴が形成されていることが好ましい。後述する作用効果を奏する支え棒を、挿入穴からポケット内に容易に挿入できるからである。
重しは、特に限定されないが、水入り袋、または、瓦片であることが好ましい。瓦片は、割れた瓦片でも、割れていない瓦片でもよい。
シートの端部に所定ピッチで複数のハトメ金具が取り付けられていることが好ましい。
応急養生シートは、瓦屋根の棟部及びその両側の平部に被せて使用されるものであって、シートの幅方向の両端部にポケット部が形成されている態様とできる。棟部は、大棟部でも、隅棟部でもよい。
[2]屋根の応急養生方法
シート(1)の使用時に傾斜低側となる所定幅の縁部が上に折り返されて折り返し部となり、該折り返し部とその下のシート下部とで、開口を有する断面U字状のポケット部が形成された応急養生シートを、屋根の破損箇所に被せ、
開口からポケット部に重しを入れることを特徴とする屋根の応急養生方法。
ここで、応急養生シートが備えている開口よりも上方から延びるフラップ部を折り返し部の上部に被せることが好ましい。
また、地上から屋根の上まで延ばしたホースから袋に水を入れ、該袋を封止して水入り袋とし、該水入り袋を重しとして用いることが好ましい。
また、屋根の上にある瓦片を重しとして用いることが好ましい。
本発明によれば、ポケット部に水入り袋や瓦片等の重しを入れる作業を開口から容易に行うことができ、土嚢を屋根に上げる重労働を軽減できる。また、シートに直接水を貯めないので製造が容易であり、しかも水入り袋をシートが保護するので水漏れが起きにくい、という優れた効果を奏する。
図1は実施例の応急養生シート(但しハトメ金具なし)の部分斜視図である。 図2の(a)は実施例1の応急養生シートの平面図、(b)は断面図である。 図3の(a)は実施例2の応急養生シートの平面図、(b)は断面図である。 図4は実施例1,2の応急養生シートを瓦屋根の棟部に被せたときの斜視図である。 図5の(a)は図4の棟部の断面図、(b)は実施例1,2の重しが水入り袋である使用例の断面図、(c)は実施例1,2の重しが瓦片である使用例の断面図である。 図6の(a)は図4の棟部の正面図、(b1)は実施例1の重しが短い水入り袋である使用例の正面図、(b2)は実施例2の重しが長い水入り袋である使用例の正面図、(c)は実施例1の重しが瓦片である使用例の正面図である。
1.シート
シートの材料としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニル、ポリエステル等を例示できる。好ましくは、紫外線に強く耐候性が高いポリエチレンであり、補強糸(ポリエチレン糸、アラミド糸)を含むことで強度が高められたポリエチレンがより好ましい。
また、シートは、紫外線吸収剤などの添加剤を含むことにより、さらに耐候性が高められたものが好ましい。
シートの寸法は、特に限定されない。
瓦屋根の棟部及びその両側の傾斜面に被せて使用されるシートの場合、長さは1.5〜10mが好ましく、2〜6mがより好ましい。また、幅は0.8〜2mが好ましく、1〜1.5mがより好ましい。幅が小さすぎると高い棟部に被せられなくなる。幅が大きすぎると風の影響を受けやすい。
シートの密度は、特に限定されないが、♯1200〜♯5000(数値は、3.6×5.4mの規格サイズにおけるおよその重量)が好ましく、♯2000〜♯3000がより好ましい。番手(♯厚み)が小さすぎると、耐久期間が短く、交換頻度が上がり、養生部材として好ましくない。番手(♯厚み)が大きすぎると、製品のコスト上がり、耐久期間がそこまで必要ない場合オーバースペックとなる。
シートの色は、特に限定されないが、目立ちにくい、瓦と同系色の黒、銀、グレー、茶等、あるいは逆に目立ちやすい青、赤、白等を例示できる。
2.ポケット部
折り返し部の折り返し幅で決まるポケット部の深さは、特に限定されないが、150〜450mmが好ましく、200〜300mmがより好ましい。ポケット部の深さが小さすぎると十分な大きさ・量の重しを入れられなくなる。ポケット部の深さが大きすぎると、ポケット部内で重しが安定しにくくなり、大きな水入り袋が必要になり、シート材料が過剰に必要になる。
開口止め部の構造は、特に限定されない。
着脱不能に止める開口止め部としては、縫製、熱溶着等を例示できる。
着脱可能に止める開口止め部としては、面ファスナー、ボタン掛け(衣服のように)、ボタンに紐掛け(玉付封筒のように)、クリップ(上下のシートを挟み固定)、ピン・安全ピン、結束バンド等を例示できる。
開口止め部のピッチは、特に限定されないが、150〜600mmが好ましく、300〜500mmがより好ましい。ピッチが細かすぎると重しが入れづらくなる。ピッチが大きすぎると重しによりポケット部が変形して内向き開口が開き、雨水や太陽光が入る。
横止め部の構造は、特に限定されない。
着脱不能に止める横止め部としては、縫製、熱溶着等を例示できる。
着脱可能に止める横止め部としては、面ファスナー、ボタン掛け(衣服のように)、ボタンに紐掛け(玉付封筒のように)、クリップ(上下のシートを挟み固定)、ピン・安全ピン、結束バンド等を例示できる。
ハトメのピッチは、特に限定されないが、300〜1000mmが好ましく、450〜910mmがより好ましい。ピッチが細かすぎると製品のコスト上がり、そこまで必要ない場合が多い。ピッチが大きすぎると、ハトメを使用して固定する際に、留め付けピッチが広くなり風にあおられやすい。
3.フラップ部
フラップ部と、折り返し部の上部との重なり幅は、特に限定されないが、10〜200mmが好ましく、20〜100mmがより好ましい。重なり幅が小さすぎるとポケット部の口が開いてしまい、雨水や太陽光が入る。重ね寸法が大きすぎても風でバタツキが起こる可能性がある。
4.重し
重しとしては、特に限定されないが、前述した水入り袋、瓦片のほか、葺き土(棟土)、砂利、その他敷地内で容易に入手できるものを例示できる。
5.支え棒
支え棒としては、特に限定されないが、木材、人工木材(樹脂製部材)、パイプ、アングル等を例示できる。
6.その他
長手方向両端にもポケット部を設けることができる。シートの流れ方向の中央でも重しを設置でき、シート内への風雨の浸入を抑えられる。
短手方向に一定ピッチ(例えば1m毎等)で縫製することもできる。屋根長さに応じて必要分だけカットでき、端材側も別で使いまわせる。シートのカット面の隙間から風雨等が浸入しにくい。例として、縫製は1箇所当たり2列とし、縫製された列間をカットすることで、カット後も双方が通常品の両端と同様に使用できる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、実施例の各部の構造、材料、形状及び寸法は例示であり、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
[実施例1]
瓦屋根の多くは、棟部A(大棟、隅棟)と、棟部Aから見て両側の平部B(傾斜した桟瓦)とを含み構成される。
図1及び図2に示す実施例1の応急養生シート1は、幅1000mm、長さ5000mmの長方形であり、幅方向の中央部を棟部Aに被せ、幅方向の両端部を平部B(棟際の桟瓦)に被せて使用されるものである。以下、応急養生シート1の幅方向の一端を「一縦端」、幅方向の他端を「他縦端」、長さ方向の一端を「一横端」、長さ方向の他端を「他横端」という。
この応急養生シート1は、ポリエチレン製の長方形の第1シート2と第2シート12から製造されたものである。
(第1シート2)
第1シート2は、次に述べるポケット部5を形成する前は、図2に2点鎖線で示すように、幅1550mm、長さ5000mmの長方形である。四辺縁は、切放しでもよいが、本実施例では縁強度を高めるために小幅分が二重に折り重ねられている(その結果として同寸法とされている)。
第1シート2は、使用時に傾斜低側となる幅275mmの一縦端部と他縦端部がそれぞれ上へ折り返されて折り返し部3となり、該折り返し部3とその下のシート下部4とで、開口6を有する断面U字状で深さ275mmのポケット部5が形成され、開口6からポケット部5に重しを入れることができる。その結果、第1シート2は、図2に実線で示すように、幅1000mm、長さ5000mmの長方形となる。
本実施例のポケット部5は、長さ方向に連続している。
折り返し部3の先端部の横ピッチ300mmの複数箇所を、シート下部4に対して、着脱不能又は着脱可能に止める開口止め部7を有する。本実施例の開口止め部7は、破線で示すように折り返し部3とシート下部4とを着脱不能に縫い付けた縫製部である。
折り返し部3の一横端部の少なくとも一部を、シート下部4の一横端部に対して、着脱不能又は着脱可能に止める横止め部8を有する。本実施例の横止め部8は、破線で示すように折り返し部3をシート下部4に着脱不能に縫い付けた縫製部である。但し、折り返し部3の一横端部の下部と、シート下部4の一横端部の下部との間は、止められておらず、支え棒25をポケット部5に入れるための挿入穴9を形成している。挿入穴9の高さは100mmである。
(第2シート12)
第2シート12は幅560mm、長さ5000mmの長方形であり、四辺縁は、切放しでもよいが、本実施例では縁強度を高めるために小幅部が二重に折り重ねられている(その結果として同寸法とされている)。
第2シート12は第1シート2の幅方向中央部に重ねられ、幅方向両縁から内側へ75mmの箇所が、第1シート2に対して長さ方向に縫われたフラップ縫製部13で止められている。その結果、第2シート12の幅75mmの両縁部は、開口6の20mm上から延びて、折り返し部3の上に被さり幅55mmで被さるフラップ部14となっている。従って、フラップ部14は、通常は開口6を覆い、めくり上げると開口6を露出させる。
(ハトメ金具16)
第1シート2の一縦端部と他縦端部(ポケット部5の外端付近)の横ピッチ900mmの複数箇所に、ハトメ金具16が取り付けられている。
また、第1シート2及び第2シート12の縦ピッチ250〜270mmの複数箇所にも、ハトメ金具16が取り付けられている。
[実施例2]
図3に示す実施例2の応急養生シート1は、次の点において実施例1と相違し、その他は実施例1と共通である。
・ポケット部5は、横ピッチ1000mmの複数箇所で折り返し部3がシート下部4に対してポケット途中縫製部17で止められたことにより、長さ方向に区分けされている。
・開口止め部7の横ピッチが500mmである。
・一縦端部と他縦端部のハトメ金具16の横ピッチが500mmである。
以上のように構成された実施例1,2の応急養生シート1は、図4〜図6に示すように使用され、作用効果を発揮する。すなわち、
(ア)図4、図5(a)、図6(a)に示すように、瓦屋根の破損した棟部Aとその両側の平部Bに応急養生シート1を被せる。
(イ)図5(b)、図6(b1)(b2)に示すように、フラップ部14をめくり上げ、開口6からポケット部5に樹脂製の袋21を入れる。図6(b1)は実施例1の応急養生シート1のポケット部5に比較的短い袋21を入れた例であり、(b2)は実施例2の応急養生シート1のポケット部5に比較的長い袋21を入れた例である。地上から屋根の上まで延ばしたホースから袋21に水22を入れ、袋を封止すれば、水入り袋20が重しとなる。袋21の封止は縛り付け、熱シール等により行うことができる。この使用例によれば、次の作用効果が得られる。
・ポケット部5に袋21を入れる作業を、開口6から容易に行うことができる。
・作業者は、ホースを延ばして水を入れるという軽作業で済み、重しを屋根に上げるという重労働が不要又は削減できる。
・迅速に作業することができる。
・水入り袋20の重しは、瓦の形状にフィットし、シートに風が入り難いため、少量で重石効果がある。
・重しはポケット部5内にあって外部からは見えないので、視覚的にスッキリする。
・シートに直接水を貯めないので製造が容易であり、水入り袋をシートが保護するので水漏れが起きにくい。
・応急養生シート1を撤去する際、水は廃棄が簡単である。
(ウ)図5(c)、図6(c)に示すように、フラップ部14をめくり上げ、開口6からポケット部5に瓦片24を入れて重しにする。図5(c)は細かく割れた瓦片24を入れた例であり、図6(c)は割れていないか一部割れた瓦片24を入れた例である。この使用例によれば、次の作用効果が得られる。
・ポケット部5に瓦片24を入れる作業を、開口6から容易に行うことができる。
・屋根の上にある瓦片24を利用することができるので、重しを屋根に上げるという重労働が不要又は削減できる。
・重しはポケット部5内にあって外部からは見えないので、視覚的にスッキリする。
・瓦片24は、主たる重しとして使用できるほか、補助的な重しとしても使用できる。例えば、主たる重しとして土嚢をポケット部5の上に載せる際に、ポケット部5内に補助的な重しとして瓦片24があれば、土嚢を載せる作業がし易い。
(エ)必須ではないが、図5(b)(c)に示すように、支え棒25をポケット部5の下部に入れてもよい。支え棒25は、開口6からポケット部5に入れることもできるが、一横端部に形成した挿入穴9からポケット部5に簡単に入れることができる。この支え棒25により、次の作用効果が得られる。
・支え棒25をポケット部5に入れておくと、応急養生シート1を棟部Aに被せたり重しを入れたりする最中に、応急養生シート1が風でバタつくのを抑制できる。
・ポケット部5の下部の支え棒25が、上記の水入り袋20や瓦片24を下から支えて安定させる。
・上記の水入り袋20や瓦片24を入れない場合、土嚢をポケット部5の上に載せることになるが、ポケット部5の下部の支え棒25が、土嚢を下から支えて安定させる。
(オ)折り返し部3の上に所定幅で被さるフラップ部14があり、通常はポケット部5の開口6を覆っている。このため、次の作用効果が得られる。
・雨水がポケット部5に入らないため、重しのバランスが崩れない。
・水入り袋20に太陽光が当たらないため、袋の劣化や、水入り袋20のレンズ効果による集光火災を防止できる。
(カ)ハトメ金具16に紐を通して、土嚢を連結したり、建物躯体に連結したりすることもできる。実施例では一縦端部と他縦端部の両方に複数のハトメ金具16があるので、紐固定の融通性が高い。
(キ)その他、実施例の応急養生シート1は幅が1mなので、折り畳みや裁断をする必要がない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
1 応急養生シート
2 第1シート
3 折り返し部
4 シート下部
5 ポケット部
6 開口
7 開口止め部
8 横止め部
9 挿入穴
12 第2シート
13 フラップ縫製部
14 フラップ部
16 ハトメ金具
17 ポケット途中縫製部
20 水入り袋
21 袋
22 水
24 瓦片
25 支え棒

Claims (12)

  1. 屋根の破損箇所に被せて使用される応急養生シート(1)において、
    シート(1)の使用時に傾斜低側となる所定幅の縁部が上に折り返されて折り返し部(3)となり、該折り返し部(3)とその下のシート下部(4)とで、開口(6)を有する断面U字状のポケット部(5)が形成され、開口(6)からポケット部(5)に重し(20,24)を入れることができることを特徴とする屋根の応急養生シート。
  2. 開口(6)よりも上方から延びて折り返し部(5)の上部に被さるフラップ部(14)を備える請求項1記載の屋根の応急養生シート。
  3. 折り返し部(3)の先端部の所定横ピッチの複数箇所を、シート下部(4)に対して、着脱不能又は着脱可能に止める開口止め部(7)を有する請求項1又は2記載の屋根の応急養生シート。
  4. 折り返し部(3)の横端部の少なくとも一部を、シート下部(4)の横端部に対して、着脱不能又は着脱可能に止める横止め部(8)を有する請求項1、2又は3記載の屋根の応急養生シート。
  5. 折り返し部(3)の横端部の下部とシート下部(4)の横端部の下部との間に、支え棒(25)をポケット部(5)に入れるための挿入穴(9)が形成されている請求項4記載の屋根の応急養生シート。
  6. 重しは、水入り袋(20)または瓦片(24)である請求項1〜5のいずれか一項に記載の屋根の応急養生シート。
  7. シート(1)の端部に所定ピッチで複数のハトメ金具(16)が取り付けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の屋根の応急養生シート。
  8. 応急養生シート(1)は、瓦屋根の棟部(A)及びその両側の平部(B)に被せて使用されるものであって、シート(1)の幅方向の両端部にポケット部(5)が形成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の屋根の応急養生シート。
  9. シート(1)の使用時に傾斜低側となる所定幅の縁部が上に折り返されて折り返し部(3)となり、該折り返し部(3)とその下のシート下部(4)とで、開口(6)を有する断面U字状のポケット部(5)が形成された応急養生シート(1)を、屋根の破損箇所に被せ、
    開口(6)からポケット部(5)に重し(20,24)を入れることを特徴とする屋根の応急養生方法。
  10. 応急養生シート(1)が備えている開口(6)よりも上方から延びるフラップ部(14)を折り返し部(5)の上部に被せる請求項9記載の屋根の応急養生方法。
  11. 地上から屋根の上まで延ばしたホースから袋(21)に水(22)を入れ、該袋(21)を封止して水入り袋(20)とし、該水入り袋(20)を重しとして用いる請求項9又は10記載の屋根の応急養生方法。
  12. 屋根の上にある瓦片(24)を重しとして用いる請求項9又は10記載の屋根の応急養生方法。
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