JP2021161829A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根を覆うシートの上向き面における土嚢袋等の重しの接地箇所及び接地面積を従来よりも増大させることが可能なシートを提供することにある。【解決手段】平面形状が矩形状をなすシート本体2と、シート本体2の周縁部において各辺に沿って複数間欠的に設けられたハトメ3と、シート本体2の中央部に複数設けられたペケット4とを備え、ペケット4は、重しを掛けるための第1貫通孔6を少なくとも所定方向に対向する位置に対にして有するものであり、対をなす第1貫通孔6同士を結ぶ直線の延長線上にハトメ3を有する構成にした。【選択図】図4

Description

本発明は、被災した屋根の補修処理等に用いられる防災シートやブルーシート等と称されるシート(合成樹脂製シート)に関するものである。
従来から、災害等で破損した屋根の応急処理には、破損した箇所を覆うように合成樹脂製のシート(防災シート、ブルーシート等と称され、以下では単に「シート」とする)を被せて、その上に、口を絞めて紐同士を結んで繋いだ2つの土嚢袋を屋根の棟を跨ぐようにして置いたり、シートの周縁部に設けられているハトメに紐を通して括った状態で土嚢袋を置く(場合によっては吊す)ことで、シートを屋根の上に仮設する対応が取られている。
従来のシートは、周縁部に設けられているハトメを利用して複数枚のシートを相互に連結することもできる。また、複数のシートを重力の影響する下方に向かって連結する際に、上側のシートの下端部に形成されているハトメと、下側のシートの上縁部に形成されているハトメとを専用の連結具を用いて連結する態様も案出されている(例えば、下記特許文献1)。
実用新案登録第3206928号公報
ところで、従来のブルーシートは1辺あたりのハトメの数がさほど多くないため、屋根を覆うシートの上向き面における土嚢袋の接地面積が小さく、土嚢袋が接地していない箇所の屋根とシートの隙間に風が入ると、その風圧でシートが煽られてシート上の土嚢袋が移動したり、シートが捲り上がってしまう事態が生じ、雨漏りの原因となってしまう場合がある。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、主たる目的は、屋根を覆うシートの上向き面における土嚢袋等の重しの接地箇所及び接地面積を従来よりも増大させることが可能なシートを提供することにある。
すなわち、本発明に係るシートは、平面形状が矩形状をなすシート本体と、シート本体の周縁部において各辺に沿って複数間欠的に設けられたハトメと、シート本体の中央部に複数設けられたペケットとを備え、ペケットとして、重しを掛けるための第1貫通孔を少なくとも所定方向に対向する位置に対にして有するものを適用し、対をなす第1貫通孔同士を結ぶ直線上にハトメを形成していることを特徴としている。なお、ハトメとは、通し孔であって周囲を環状の金具で補強したものである。また、第1貫通孔は、シート本体に設けたハトメと同様のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
このようなシートであれば、シート本体の中央部にペケットを複数設けているため、ペケットの第1貫通孔に重しを掛けることで、従来のシートと比較して、シートの上向き面における重しの接地箇所及び接地面積を増大させることができ、風等によってシートが煽られて重しが移動したり、シートが捲り上がる事態を防止・抑制することができ、シートの安定した仮設状態を実現することが可能である。特に、本発明に係るシートであれば、各ペケットに第1貫通孔を少なくとも所定方向に対向する位置に対にして配置しているため、それぞれの第1貫通孔に重しを掛けるようにすれば、その分シートの上向き面における重しの接地箇所及び接地面積を増大させることができたり、現場の状況に応じて複数の第1貫通孔から重しを掛ける第1貫通孔を選択することで重しの数や位置を調整することができる。さらにまた、本発明に係るシートであれば、対をなす第1貫通孔同士を結ぶ直線の延長線上にハトメを形成しているため、シート本体の周縁部のハトメを利用して取り付けた重しの接地箇所と、シート本体の中央部に設けたペケットの第1貫通孔を利用して取り付けた重しの接地箇所を、所定方向に対向する第1貫通孔同士を結ぶ直線の延長線上に設定することができ、このことも安定したシート仮設状態の実現に役立つ。
本発明に係るシートにおいて、各ペケットに、対をなす第1貫通孔を2組設け、一方の組の第1貫通孔同士を結ぶ直線と、他方の組の第1貫通孔同士を結ぶ直線が直交するように設定すると、これら4つの第1貫通孔を相互に結ぶ直線を辺とする正方形または菱形の四角に第1貫通孔が位置付けられることになり、ペケットにおける第1貫通孔の形成箇所をバランスよく分散させることができ、屋根を覆うシート本体の向きに関わらず、その被覆状況下で4つの第1貫通孔のうち最も取り扱い易い第1貫通孔(例えば最下方の第1貫通孔)を選択して当該第1貫通孔に重しを掛けて取り付けることができる。
本発明において、矩形状のペケット本体を主体とし、ペケット本体の四隅に第1貫通孔を有するペケットを適用し、ペケット本体をシート本体に対して90度回転させた姿勢で設けることで、屋根の棟や軒の延伸方向に対してシートの辺が平行または略平行となる姿勢でシートを屋根に覆った際に、その被覆状況下で各ペケットの少なくとも4つの第1貫通孔が上下左右にバランスよく配置され、最も下方の第1貫通孔に重しを掛けることができる。
また、本発明に係るシートが、シート本体の周縁部に設けられたハトメよりも中心部に寄った位置に、シート本体の辺に沿って延伸する姿勢で設けた帯状片を備えたものであってもよい。この場合、帯状片の周縁部のうちシート本体の中心部側の縁部のみをシート本体に固定した固定端に設定し、帯状片のうち固定端を除く部分に帯状片を貫通する第2貫通孔を長手方向に沿って間欠的に形成し、第2貫通孔が、対をなす第1貫通孔同士を結ぶ直線と同一方向にハトメと並ぶように設定することが好ましい。このようなシートであれば、シート本体同士を複数枚連結する際に、一方のシート(例えば屋根の勾配において水上のシート)のシート本体の周縁部(下縁部)が、他方のシート(例えば水下のシート)のうちシート本体の上辺(上端)に沿って設けた帯状片に接触または接近する位置までシート同士を重ねて、水上のシートのウラ面側において当該水上のシートの下辺(下端)に沿って設けた帯状片に形成されている第2貫通孔と、水下のシートの上辺(上端)に沿って形成されているハトメに共通の紐等の連結具を挿し通して相互に連結する。さらに、水下のシートのオモテ面側において当該水下のシートの上辺(上端)に沿って設けた帯状片に形成されている第2貫通孔と、水上のシートの下辺(下端)に沿って形成されているハトメとを紐等の連結具で連結する。さらに、この状態で、シート同士の連結部分には重なり代(シート同士が重なった部分)が確保される。次いで、一方のシートの帯状片に形成されている複数の第2貫通孔と、他方のシートの周縁部に形成されている複数のハトメのうち、対をなす第1貫通孔同士を結ぶ直線と同一方向に並ぶ第2貫通孔とハトメとを共通の紐等の連結具で連結する。以上の処理を経ると、シート同士を所定の重なり代を確保した状態で連結することができ、重なり代が確保できない状態でシート同士を連結した場合に生じる不具合、すなわち、シート同士の連結部分(繋ぎ目)に形成される隙間から雨水が浸入する事態を防止・抑制することができる。なお、第2貫通孔は、シート本体に設けたハトメと同様のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
本発明によれば、重しを掛けることが可能なペケットをシート本体の中央部近傍に複数設けた構成を採用したことによって、屋根を覆うシートの上向き面における土嚢袋等の重しの接地箇所及び接地面積を従来よりも増大させることが可能なシートを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシートの平面図。 同実施形態に係るシートの底面図。 同実施形態に係るシートを示す図。 同実施形態におけるシート本体に対するハトメ、パケット及び帯状片の位置関係を示す図。 図4の一部拡大図。 同実施形態に係るシート同士の連結処理手順を示す図。 同実施形態に係るシート同士の連結処理手順を示す図。 同実施形態に係るシート同士の連結処理手順を示す図。 同実施形態に係るシート同士の連結処理手順を示す図。 同実施形態に係るシート同士の連結処理手順を示す図。 同実施形態に係るシート同士の連結部分のウラ面側の状態を示す図。 同実施形態に係るシートを屋根に仮設した状態を示す模式図。 同実施形態に係るシートを屋根に仮設した状態を示す模式図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るシート1は、図1乃至図3に示すように、平面形状が矩形状をなす合成樹脂製のシート本体2を主体とするものである。シート本体2の材質として好適な合成樹脂として、耐候性に優れたターポリンを挙げることができる。なお、ターポリン以外の合成樹脂、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂などに代表される熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、尿素樹脂やメラミン樹脂等のアミノ樹脂、エポキシ樹脂等に代表される熱硬化性樹脂から形成したシート1であってもよい。ここで、図1はシート1の平面図であり、図2はシート1の底面図である。また、図3(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ図1のa方向矢視図(正面図)、b方向矢視図(背面図)、c方向矢視図(右側面図)、d方向矢視図(左側面図)である。
図1に示すシート本体2は、平面寸法が3240mm×3240mmであり、周縁部に複数のハトメ3を各辺(縁)に沿って所定間隔で有するものである。本実施形態では、ハトメ3を、シート本体2の各辺における中央位置に1つ形成し、さらに中央位置から辺に沿って500mm、1000mm、1400mm、1500mm、1600mm離れた位置にそれぞれ1つずつ形成している。このように、本実施形態のシート1は、シート本体2の周縁部を形成する各辺に11個のハトメ3を形成している。そして、シート本体2の四隅に形成されたハトメ3は、交わる辺同士で共通のハトメ3であることから、本実施形態のシート1は、全部で40個のハトメ3をシート本体2の周縁部に有するものであることがわかる。
シート1は、図1に示すように、シート本体2の中央部に複数のペケット4を設けている。本実施形態では、矩形状(正方形状)をなすシート本体2の2本の対角線上にそれぞれ2つのペケット4をシート本体2の中心C(シート1の中心Cと同義)から等距離離れた位置に設け、計4つのペケット4をシート本体2の中心C近傍(中心部)に均等に配置したものである。
各ペケット4は、例えばシート本体2と同じ材質であるペケット本体5を主体としてなり、重しを掛けるための第1貫通孔6をペケット本体5の四隅に有するものである。本実施形態では、図1及び図4(図4は図1のシート1に当該シート1の中心Cやレイアウト基準線(二点鎖線)等を明示し、且つ図1のa方向から見たシートを対応付けて示す図である)に示すように、ケット本体5をシート本体2に対して平面方向において90度回転させた姿勢で設けている。特に、本実施形態では、図5(同図は図4の一部拡大図である)に示すように、ペケット本体5における2つの対角線上にそれぞれ第1貫通孔6を形成し、同一対角線上において対向する位置に形成した2つの第1貫通孔6同士をそれぞれ結ぶ直線の延長線上、すなわちペケット本体5における2つの対角線の延長線上にハトメ3を形成している。具体的には、シート本体2の各辺の中央位置から辺に沿ってそれぞれ所定寸法離れた位置に形成した複数のハトメ3のうち、各辺の中央位置から500mm離れた位置に形成したハトメ3が、ペケット本体5の同一対角線上において対向する位置に形成した2つの第1貫通孔6同士をそれぞれ結ぶ直線の延長線上にあるように設定している。これにより、第1貫通孔6及びハトメ3が同一直線上に並ぶレイアウトになる。
本実施形態のシート1は、図1及び図2から把握できるように、シート本体2の両面のうち一方の面(この面をオモテ面とする)にのみペケット4を設けている。各ペケット4は、図4及び図に5おいて相対的に太線で示す部分、具体的には第1貫通孔6を除く部分であって、対向する辺の中心同士を結ぶ2つの直線を含む所定領域を圧着止め処理によってシート本体2に固定している。
また、本実施形態のシート1は、図1乃至図5に示すように、シート本体2の周縁部においてハトメ3よりもシート1の中心Cに寄った位置に、シート本体2の各辺に沿って延伸する姿勢で設けた4つの帯状片7を備えている。
各帯状片7は、シート本体2と同じ材質であり、シート本体2のハトメ3を被覆しない位置に設けられ、シート本体2のオモテ面及びウラ面において他の帯状片7と重ならない適宜の長手寸法を有するものである。本実施形態では、帯状片7の周縁部のうちシート本体2の中心側の縁部のみをシート本体2に固定した固定端に設定し、帯状片7ののうち固定端を除く部分に帯状片7を貫通する第2貫通孔8を長手方向に沿って間欠的に形成している。本実施形態のシート1では、図4及び図5に示すように、各帯状片7の第2貫通孔8が、各ペケット4において対向する第1貫通孔6同士を結ぶ直線と同一方向において、シート本体2の周縁部に設けたハトメ3と並ぶように設定している。具体的には、シート本体2の各辺に沿って形成した複数のハトメ3のうち、i)各辺の中央位置に形成したハトメ3、ii)各辺の中央位置から辺に沿って500mm、1000mm離れた位置にそれぞれ対に形成した計4つのハトメ3、iii)各辺の中央位置から辺に沿って1400mm、1500mm離れた位置に形成した2つのハトメ3、これら計7つのハトメ3と、各帯状片7に設けた計7つの第2貫通孔8とが所定寸法(例えば200mm)離れて並ぶように設定している。
本実施形態のシート1は、図1及び図2に示すように、シート本体2の両面(オモテ面、ウラ面)に帯状片7を設けている。各帯状片7は、図4及び図5において相対的に太い線で示す部分、具体的には帯状片7の周縁部のうちシート本体2の中心C側の縁部のみを縫い止め処理によってシート本体2に固定している。
このような構成を有するシート1は、例えば災害等で破損した屋根の応急処理に好適に用いることができ、以下に本実施形態に係るシート1を用いて屋根の修繕対象の面を被覆する作業の手順及び作用について説明する。
先ず、屋根の棟を跨ぐようにして修繕対象の面を覆う位置にシート1を広げる。この際、ペケット4を設けた面(オモテ面)が上向き面となるようにシート1を広げる。また、広げたシート1の辺(シート本体2の周縁部の何れか1つの辺)が屋根の棟や軒の延伸方向に対して平行となるようにして、シート1の中心Cを含む所定領域を棟と略一致させる。そのシート1の上に、口を絞めて紐同士を結んで繋いだ2つの土嚢袋を屋根の棟を跨ぐように置いて、シート1が屋根からずれ落ちたり、風で飛ばされない状態にする。
以上の処理を経た時点で、シート1のうち屋根の棟を境にした一方のオモテ面と他方のオモテ面の両方にそれぞれ2箇所のペケット4が存在し、各ペケット4の四隅に設けた第1貫通孔6のうち最も下方に位置する第1貫通孔6に土嚢袋を掛ける。これにより、シート1のオモテ面のうち屋根の棟を境にした一方のオモテ面と他方のオモテ面の両方において、従来のシートであれば土嚢袋を固定することが不可能であった領域に、ペケット4を利用することで土嚢袋をシート1に固定した状態で載せ置くことができる。
1枚のシート1で屋根における修繕対象の面を十分に覆うことが可能である場合には、以上の処理に続いて、シート本体2の周縁部に設けたハトメ3や、帯状片7に設けた第2貫通孔8に土嚢袋を掛けることで、風によってシート1が捲り上がる事態を防止・抑制することができる。なお、シート本体2の周縁部に設けたハトメ3や、帯状片7に設けた第2貫通孔8の全てに土嚢袋を掛けてもよいし、全部ではない複数または単数のハトメ3、第2貫通孔8にのみ土嚢袋を掛けてもよい。
一方、1枚のシート1だけは修繕対象の面を十分に覆うことができない場合には、本実施形態のシート1を複数枚連結することで対処できる。屋根の勾配に沿ってシート1を連結する際には、相対的に上側のシート1(例えば屋根の棟を覆うシート1であり、以下では水上のシート1Xとする)の下端部と、相対的に下側のシート1(以下、水下のシート1Y)の上端部とを、水上のシート1Xが上になるように(水下のシート1Yが下になるように)重ねる。この際、水上のシート1Xの下端が、水下のシート1Yのうち上端部近傍に設けた帯状片7の上端に当たる位置まで水上のシート1Xを水下のシート1Yに重ねる。ここで、図6以降に、実際のシート1を用いてシート1同士を連結する処理手順を示す。なお、図6乃至図10は、勾配の無いフラットなテーブル上においてシート1同士を連結する様子を写真で示すものであり、説明の便宜上、連結方向Jにおいて一方(上流側)のシート1を水上のシート1Xとし、他方(下流側)のシート1を水下のシート1Yとする。
図6に、水上のシート1Xの下端と水下のシート1Yの上端とを近付けた状態を示し、図7に、水上のシート1Xの下端が水下のシート1Yのうち上端部近傍に設けた帯状片7の上端に当たる位置まで水上のシート1Xを水下のシート1Yに重ねた状態を示す。
次いで、図8に示すように、水上のシート1Xのうち連結部分である下端部を捲り上げると、水上のシート1Xのウラ面に設けた帯状片7のうちシート本体2の下辺に沿って設けた帯状片7の下端が、水下のシート1Yの上端部に当たるか近接する状態にあり、図9に示すように、シート1同士を連結する方向(シート連結方向J)に並ぶ水上のシート1Xの第2貫通孔8と水下のシート1Yのハトメ3とを紐等の結束具(連結具)で連結する。また、帯状片7はシート本体2の辺全域に亘って設けられていないため、水下のシート1Yの上端部における両サイドは水上のシート1Xの帯状片7の第2貫通孔8を利用して水上のシート1Xに連結することができないが、図9に示すように、水上のシート1Xのハトメ3のうち、水上のシート1Xの下辺に沿って設けた帯状片7の第2貫通孔8が並ぶ直線と同一直線上に位置するハトメ3を利用して、当該ハトメ3とシート連結方向Jに並ぶ水下のシート1Yのハトメ3とを結束具で連結することができる。以上の処理によって水上のシート1Xと水下のシート1Yとを水上のシート1Xのウラ面側において連結することができる。
続いて、図10に示すように、捲り上げていた水上のシート1Xの下端部を元の姿勢に戻すと、水上のシート1Xの下端部が水下のシート1Yのオモテ面に設けた帯状片7のうちシート本体2の上辺に沿って設けた帯状片7の上端に当たるか近接する状態にあり、シート1同士を連結する方向(シート連結方向J)に並ぶ水上のシート1Xのハトメ3と水下のシート1Yのうち帯状片7の第2貫通孔8とを結束具で連結する。上述したように、帯状片7はシート本体2の辺全域に亘って設けられていない。したがって、水上のシート1Xの下端部における両サイドは水下のシート1Yのうち帯状片7の第2貫通孔8を利用して水下のシート1Yに連結することができないが、水下のシート1Yのシート本体2の周縁部に設けたハトメ3のうち、水下のシート1Yの上辺に沿って設けた帯状片7の第2貫通孔8が並ぶ直線と同一直線上に位置するハトメ3を利用して、当該ハトメ3とシート連結方向Jに並ぶ水上のシート本体2のハトメ3とを結束具で連結することができる(図10参照)。以上の処理によって、水上のシート1Xと水下のシート1Yとを水上のシート1Xのオモテ面側においても連結することができる。連結部分のウラ面側(屋根に直に接する面)を図11に示す。
以上の処理により、図12に示すように、本実施形態に係るシート1を屋根の勾配に沿って複数枚連結することができる。なお、図12では、シート1同士が相互に重なっている領域に所定のパターンを付す一方、重し(土嚢袋)や結束具は省略している。
本実施形態に係るシート1同士を連結した部分では、シート1同士が連結方向Jに隙間無く、シート1の全幅に亘って所定領域の重なり代を有する状態を確保することができ、連結部分から屋根に向かって雨水が浸入したり、漏水する事態を防止することができる。具体的には、水上のシート1Xと水下のシート1Yとの連結部分のうち、水上のシート1Xのウラ面側の帯状片7と水下のシート1Yのシート本体2の周縁部とを接触または近接させた状態で連結した部分が屋根に直に接する(屋根に一番近い)シート同士1の繋ぎ目部分であり、この繋ぎ目部分を水上のシート1Xのシート本体2の下端部近傍領域で上方から覆うことで、連結部分に重なり代を確保し、重なり代において水上のシート1Xが水下のシート1Yよりも優先して上向き(オモテ面側)に露出させることによって、連結部分のうち屋根に直に接する繋ぎ目部分から雨水が屋根に向かって浸入したり、漏水する事態を防止することができる。このように、本実施形態に係るシート1によれば、容易な連結作業でありながら、シート1同士を重ね合わせた部分が良好な防水性を発揮する。
また、水上のシート1Xと水下のシート1Yを連結した処理に続いて、水下のシート1Yのペケット4に土嚢袋を掛けることで、水下のシート1Yの中央部分を押さえることができる。また、水下のシート1Yのうちシート本体2の周縁部に設けたハトメ3や、帯状片7に設けた第2貫通孔8に土嚢袋を掛けることで、風によって水下のシート1Yが捲り上がる事態を防止・抑制することができる。なお、水下のシート1Yのうちシート本体2の周縁部に設けたハトメ3や、帯状片7に設けた第2貫通孔8の全てに土嚢袋を掛けてもよいし、全部ではない複数または単数のハトメ3、第2貫通孔8にのみ土嚢袋を掛けてもよい。重しである土嚢袋で押さえる箇所の位置や数、間隔を適宜選択して調整することが可能である。
また、本実施形態のシート1同士を屋根の勾配に沿った方向ではなく、図13に示すように、棟の延伸方向(幅方向)に連結することも可能であり、その場合、上述した手順と比較して連結する方向が90度異なるものの、その他の手順は手順に準じたものであり、幅方向に並ぶシート1同士のうち連結部分においてどちらのシート1を優先してオモテ面側に露出させるかは適宜選択・変更することができる。重しは、土嚢袋に限られず、ペケット4の第1貫通孔6に掛けることが可能であれば、土嚢袋以外の適宜のもの(例えば、水嚢袋、所定の容器(ペットボトル等)に紐も付けたもの等)を採用することができ、土嚢袋、水嚢袋、容器等に入れる材料として、土や水以外のものを適用してもよい。
このように、本実施形態にシート1は、シート本体2の中央部にペケット4を複数設けているため、ペケット4の第1貫通孔6に重しを掛けることで、従来の一般的なシートと比較して、シート1の上向き面(オモテ面)における重しの接地箇所及び接地面積を増大させることができ、風等によってシート1が煽られて重しが移動したり、シート1が捲り上がる事態を防止・抑制することができ、シート1の安定した仮設状態を実現することが可能である。特に、本実施形態に係るシート1であれば、各ペケット4に第1貫通孔6を少なくとも所定方向に対向する位置に対にして配置しているため、それぞれの第1貫通孔6に重しを掛けると、その分シート1の上向き面における重しの接地箇所及び接地面積を増大させることができたり、現場の状況に応じて複数の第1貫通孔6から重しを掛ける第1貫通孔6を選択することで、重しの数や位置を調整することができる。さらにまた、本実施形態に係るシート1であれば、対をなす第1貫通孔6同士を結ぶ直線の延長線上にハトメ3を形成しているため、シート本体2の中央部に設けたペケット4の第1貫通孔6を利用して取り付けた重しの接地箇所と、シート本体2の周縁部のハトメ3を利用して取り付けた重しの接地箇所を略同一の直線上に並べることができ、このことも安定したシート1の仮設状態の実現に役立つ。
また、本実施形態に係るシート1によれば、各ペケット4に、対をなす第1貫通孔6を2組設け、一方の組の第1貫通孔6同士を結ぶ直線と、他方の組の第1貫通孔6同士を結ぶ直線が直交するように設定しているため、これら4つの第1貫通孔6を相互に結ぶ直線を辺とする正方形または菱形の四隅に第1貫通孔6が位置付けられることになる。その結果、ペケット4における第1貫通孔6の形成箇所をバランスよく分散させることができ、屋根を覆うシート本体2の向きに関わらず、その被覆状況下で4つの第1貫通孔6のうち最も取り扱い易い第1貫通孔6(例えば最下方の第1貫通孔6)を選択して当該第1貫通孔6に重しを掛けて取り付けることができる。また、重しを掛ける第1貫通孔6を変更することでペケット4に作用する負荷が大きく変わることがある場合には、シート本体2に対するペケット4の固着状態に及ぼす影響を考慮した上で重しを掛ける第1貫通孔6を選択することができる。
本実施形態に係るシート1によれば、矩形状のペケット本体5を主体とし、ペケット本体5の四隅に第1貫通孔6を有するペケット4を適用し、ペケット本体5をシート本体2に対して90度回転させた姿勢で設けているため、屋根の棟や軒の延伸方向に対してシート本体2の辺が平行または略平行となる姿勢でシート本体2を屋根に覆った際に、その被覆状況下で各ペケット4の少なくとも4つの第1貫通孔6が上下左右にバランスよく配置され、最も下方の第1貫通孔6に重しを掛けることができる。
また、本実施形態に係るシート1は、シート本体2の周縁の四辺に沿って帯状片7をハトメ3よりもシート1の中心C側に寄った位置に設け、帯状片7に形成した第2貫通孔8を利用することで、シート1同士を所定の重なり代を確保した状態で連結することができ、重なり代が確保できない状態でシート1同士を連結した場合に生じる不具合、すなわち、シート1同士の連結部分(繋ぎ目)に形成される隙間から雨水が浸入する事態を防止・抑制することができる。
特に、本実施形態に係るシート1は、シート同士を連結する場合に、一方のシート1(水上のシート1X)のウラ面に設けた帯状片7の第2貫通孔8と、他方のシート1(水下のシート1Y)のハトメ3とを相互に連結するとともに、一方のシート1(水上のシート1X)のハトメ3と、他方のシート1(水下のシート1Y)のオモテ面に設けた帯状片7の第2貫通孔8とを相互に連結することになる。したがって、一方のシート1(水上のシート1X)のオモテ面に設けた帯状片7の第2貫通孔8や、他方のシート1(水下のシート1Y)のウラ面に設けた帯状片7の第2貫通孔8は連結処理時に積極的に利用されないものになる。しかしながら、同じ連結方向に3枚以上のシート1を連結する場合に、連結方向に2番目に並ぶシートは、連結方向J最上流のシート1(1番目のシート1)との関係においては水下のシート1Yであり、連結方向J最下流のシート1(3番目のシート1)との関係において水上のシート1Xであるため、1番目のシート1との連結部分ではオモテ面に設けた帯状片7の第2貫通孔8を積極的に利用し、3番目のシート1との連結部分ではウラ面に設けた帯状片7の第2貫通孔8を積極的に利用することなる。この点において、本実施形態に係るシート1がシート本体2の両面にそれぞれ帯状片7を設けている利点がある。また、屋根の形状によっては、同じシート1であっても、ある1つの辺に沿った連結部分では連結対象のシート1との関係において水上のシート1Xになり、異なる他の辺に沿った連結部分では連結対象のシート1との関係において水下のシート1Yになる場合もあるが、本実施形態に係るシート1は、シート本体2の両面にそれぞれ周縁の四辺に沿って帯状片7を設けているため、このような現場においても好適にシート1同士を連結することができる。
本実施形態係るシート1では、ペケット4の第1貫通孔6と帯状片7の第2貫通孔8の両方を、シート本体2の周縁部に形成したハトメ3と同じものを適用しているので、ペケット4や帯状片7に専用の貫通孔を形成する場合と比較してコスト面でも有利である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、シート本体に設けるペケットの数や位置を適宜変更したり、シート本体の両面(オモテ面、ウラ面)にそれぞれペケットを設けることもできる。
ペケット本体の平面形状も正方形に限定されず、正方形以外の四角形、あるいは四角形以外の多角形状、さらには、円形状、半円形状、楕円形状等、適宜の形状を採用することが可能であり、ペケット本体における第1貫通孔の数や位置も適宜変更することができる。
また、帯状片の寸法や、帯状片が有する第2貫通孔の数や位置も適宜変更することができる。帯状片をシート本体の一方の面のみに設けたシートも本発明に含まれる。帯状片をシート本体の一方の面のみに設けたシート同士を連結する場合には、連結する一方のシート(例えば水上のシート)は、帯状片を設けた面を下向き面(ウラ面)に向けた姿勢にして、他方のシート(例えば水下のシート)は、帯状片を設けた面を上向き面(オモテ面)に向けた姿勢にすると、上述した連結処理手順をそのまま辿ることでシート同士を連結部分に重なり代を確保した状態で連結することができ、重なり代において水上のシートが水下のシートよりも優先して上方に露出する状態になり、シート同士の繋ぎ目から雨水が屋根に向かって浸入する事態を防止・抑制することができる。
シート同士を連結する結束具(連結具)は紐以外のものであってもよい。
シート本体に対するペケットや帯状片の固定処理は、熱圧着や縫い付け、接着等、適宜の処理を適用することができる。
また、本発明に係るシートは、法面崩落養生シートとして利用することもできる。シート同士を連結する手順は上述した連結処理手順と同様であり、シート本体の周縁部のハトメに杭等の固定具を打ち込むことで法面に対するシートの強固な固定状態を確保することができる。
また、本発明に係るシートは、仮設テントのタープとして利用することもできる。この場合もシート同士を連結する手順は上述した連結処理手順と同様であり、シート本体の周縁部のハトメに杭等の固定具を打ち込むことで地面に対するシートの強固な固定状態を確保することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…シート
2…シート本体
3…ハトメ
4…ペケット
5…ペケット本体
6…第1貫通孔
7…帯状片
8…第2貫通孔

Claims (4)

  1. 平面形状が矩形状をなすシート本体と、
    前記シート本体の周縁部において各辺に沿って複数間欠的に設けられたハトメと、
    前記シート本体の中央部に複数設けられたペケットとを備え、
    前記ペケットは、重しを掛けるための第1貫通孔を少なくとも所定方向に対向する位置に対にして有するものであり、
    前記対をなす第1貫通孔同士を結ぶ直線の延長線上に前記ハトメを形成していることを特徴とするシート。
  2. 前記各ペケットに、前記対をなす第1貫通孔を2組設け、一方の組の第1貫通孔同士を結ぶ直線と、他方の組の第1貫通孔同士を結ぶ直線とが直交する請求項1に記載のシート。
  3. 前記ペケットは、矩形状のペケット本体を主体としてなり、当該ペケット本体を前記シート本体に対して90度回転させた姿勢で設けられ且つ四隅近傍に前記第1貫通孔を有するものである請求項1または2に記載のシート。
  4. 前記シート本体の周縁部において前記ハトメよりも中心部に寄った位置に、前記シート本体の辺に沿って延伸する姿勢で設けた帯状片を備え、
    前記帯状片は、当該帯状片の周縁部のうち前記シート本体の中心部側の縁部のみが前記シート本体に固定した固定端に設定され、且つ前記固定端を除く部分に当該帯状片を貫通する第2貫通孔を長手方向に沿って間欠的に有するものであり、
    前記第2貫通孔が、前記対をなす第1貫通孔同士を結ぶ直線と同一方向に並ぶように設定している請求項1乃至3の何れかに記載のシート。
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