JP2021031075A - バリアキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 破断性を維持し、ガスバリア性に優れたバリアキャップを提供すること。【解決手段】 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に装着される上蓋とからなり、キャップ本体は、注出筒を有し、注出筒内に薄肉弱化部を設けて、薄肉弱化部を破断して注出口を形成する抜栓可能なバリアキャップにおいて、キャップ本体は、キャップ本体の基本樹脂にガスバリア性を有するバリア性樹脂がブレンドされていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、注出筒内の薄肉弱化部を破断して注出口を形成する抜栓可能なキャップに関し、とくにガスバリア性に優れたバリアキャップに関するものである。
従来、ドレッシングや調味料などを収容する食品容器には、開封時まで容器内を密封状態にしておくために、容器口部に装着されたキャップ本体に、薄肉弱化部により画成された除去部を形成した隔壁を設け、除去部に設けられたプルリングを引き上げて該除去部を引きちぎって注出口を開栓する抜栓キャップが広く用いられている。
また、プルリングを引き上げて弱化部を破断する際に、指先の力が弱い子供やお年寄りには開封が困難なこともあり、プルリングによる引き上げではなく、上蓋を回転させて開栓する抜栓キャップも同様に知られている。
さらに、内容物風味を維持するため、容器外部の空気に含まれる酸素等を遮断するガスバリア性に優れた容器が提案されており、それに対応するキャップについてもガスバリア性を有するキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−56688号公報
上記特許文献1記載のキャップは、プルリングを引っ張って、薄肉弱化部を破断させて開口予定部を除去して抜栓するもので、その開口予定部の内部に、ガスバリア樹脂層が設けられているが、バリア層のバリア性樹脂は破断性が悪く、また、キャップ本体の基本樹脂とバリア性樹脂との接着性もよくないため、薄肉弱化部の破断が困難であったり、バリア層のバリア性樹脂が剥がれたりして、バリア性樹脂が破断されずに残ってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、破断性がよく、また、ガスバリア性にも優れたバリアキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、バリアキャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に装着される上蓋とからなり、キャップ本体は、注出筒を有し、注出筒内に薄肉弱化部を設けて、薄肉弱化部を破断して注出口を形成する抜栓可能なバリアキャップにおいて、キャップ本体は、キャップ本体の基本樹脂にガスバリア性を有するバリア性樹脂がブレンドされていることを特徴とする構成を採用する。
バリアキャップの実施形態として、バリア性樹脂の配合割合が10重量%以上であることを特徴とする構成、キャップ本体は、基本樹脂にバリア性樹脂がブレンドされた基材層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層が中間層として内層化されていることを特徴とする構成、また、バリア層は、バリア性樹脂に基本樹脂がブレンドされていることを特徴とする構成を採用する。
バリアキャップのさらなる実施形態として、バリア性樹脂は、エチレン含有量が27〜44モル%のエチレンビニルアルコール共重合体であることを特徴とする構成、基本樹脂は、低密度ポリエチレンであることを特徴とする構成、また、基本樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とする構成を採用する。
本発明のバリアキャップは、キャップ本体の基本樹脂にバリア性樹脂をブレンドすることで、破断性を維持しながら、バリア性を付与することができる。
また、キャップ本体中にバリア層を設けることで、バリア性がさらによくなり、基材層として基本樹脂にバリア性樹脂がブレンドされているため、バリア層と基材層との接着性がよくなり、破断性も改良される。
本実施例のバリアキャップの閉蓋した状態を示す断面側面図である。 本実施例の中間層としてバリア層が内層化されたキャップ本体の半断面側面図である。
次に、本発明のバリアキャップについて、具体化した実施例を示した図面を参照して説明する。
本実施例は、ラチェット機構を使用して回転動作によって開栓することができるバリアキャップである。
図1において、Aは容器本体Dに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体Aに螺合して装着される上蓋である。
容器本体Dの口部1は、キャップ本体Aに嵌着して抜け止め保持する係止突条2を備えている。
また、図1および図2に示すように、キャップ本体Aは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する装着部4と、上壁7に連設して立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上端に段部9を介して連設された注出筒10とからなっている。
注出筒10は容器本体D内に収容された内容物を注出する注出口を形成し、上部には拡径して外側に湾曲するリップ部12を有する。
注出筒10の下端部内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部15を介して移行栓体16が一体に連設されている。
移行栓体16は、上方に立設され、円筒状の筒状壁17と、その上面を覆う上部壁14とからなっている。
筒状壁17は、上部外周にラチェット機構の一方の第1歯部を構成する係合突起18が周方向に突設されている。
係合突起18は、後述する上蓋Bのラチェット機構のもう一方の第2歯部52と係合する。
筒状壁17の下部には、外周側に下面から所定の高さを有する拡径部22が連設され、拡径部22の外周面には第1係合突部19が環状に突設され、さらに、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部15につながるフランジ部23が連設されている。
ねじ壁部8は、注出筒10の下部に内周縁で連設した段部9の外周縁から垂設され、外周面にはねじ部(雄ねじ)24が設けられている。
装着部4は、上壁7が内周縁でねじ壁部8の下部で連設され、上壁7の下部には外筒5と内筒6が垂設されている。
外筒5と内筒6の間には、容器本体Dの口部1が嵌入する嵌合溝が形成され、外筒5の内周には、係止突条2に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部27が設けられている。
上壁7の上面には、周方向複数個所にストッパー28が設けられ、図2に示すように、その螺脱方向には略垂直な第1当接面28aと、螺着方向には第1傾斜面28bとが形成されている。
また、本実施例では、段部9の外周には、上蓋Bをキャップ本体Aに螺合する際にその終了を知らせるための音出し突部13が設けられている。
さらに、本実施例では、外筒5の外周面に下方が切り欠かれた縮径凹面に連設する環状の切り欠き段部29が設けられ、さらにその下方には、キャップ本体Aの容器本体Dから分離廃棄可能とするための分別機構が設けられている。
図2に示すように、外筒5の下部外周面の所定円弧範囲にわたって軸方向に形成されたスリット30を介して把持部31が設けられ、把持部31は、縦切断部32によって外筒5から切り離され外方に展開可能になっている。
把持部31の縦切断部32には、上部に指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け凹部32aが形成され、縦切断部32に近接する側の把持部31内周面には手指で把持する把持凹部が設けられており、スリット30は、縦切断部32より把持部31と反対方向に延び、終端部で把持部31が外筒5と一体となる。
外筒5の内周側に破断可能な薄肉の周方向切断部37が形成され、本実施例では、スリット30は約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
本発明のキャップ本体Aは、キャップ本体Aの基本樹脂に、ガスバリア性を有するバリア性樹脂をブレンドして製造される。
それによって、キャップ本体Aの薄肉弱化部15における破断性を維持しながらバリア性を付与することができる。
また、バリア性を強化したい場合には、基本樹脂にバリア性樹脂をブレンドした基材層に対し、図2に示すように、バリア性樹脂を含むバリア層Eを中間層として内層化してもよい。
バリア層Eは、注出筒10を除くキャップ本体A全体、薄肉弱化部15と移行栓体16全体に内層され、基材層にバリア性樹脂が含まれているため、バリア層Eの基材層に対する接着性がよくなり、破断性が改善される。
また、バリア層Eとして、バリア性樹脂に基本樹脂をブレンドしてもよく、それによって破断性がさらに改善される。
キャップ本体Aの基本樹脂としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の公知の樹脂が用いられる。
また、バリア性樹脂は、それぞれバリアの目的に応じて、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)や、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアミド(PA)、MXナイロン(MXD6等)等の公知のガスバリア性の樹脂が用いられる。
中でも、バリア性樹脂としては、酸素に対するバリア性や風味および香気に対するバリア性からみて、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)が好ましい。
また、基本樹脂としては、上記のポリエチレン(PE)の中でも、低密度ポリエチレン(LDPE)が用いられ、とくに、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられている。
そこで、キャップ本体Aの基本樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、バリア性樹脂としてエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)を用い、基本樹脂であるLLDPEにバリア性樹脂のEVOHをブレンドして、上記実施例のバリアキャップのキャップ本体Aを射出成形で製造し、その薄肉弱化部15における破断性およびキャップの酸素透過量(OTR)について検証試験を行い、バリア改善度BIF(Barrier Improvement Factor)を測定した。
なお、実験例4〜6は、基本樹脂にバリア性樹脂をブレンドした基材層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層Eを中間層として内層化したものも同様に検証試験を行った。実験例5および実験例6における薄肉弱化部15のバリア層Eの厚みは、それぞれ0.13mm、0.07mmであった。
基本樹脂(ポリマーA):LLDPE(プライムポリマー社製 25200J)
バリア性樹脂(ポリマーB):EVOH(クラレ社製 C109B)、エチレン含有量35モル%
開封トルクの単位:N・cm
酸素透過量(OTR)の測定器:MOCON社製 OX−TRAN2/20
酸素透過量(OTR)の測定条件:キャップ外側23°C−55%RH、キャップ内側23°C−90%RH、キャリアガスとして窒素を使用、酸素分圧21%
酸素透過量の単位:cc/day・pack
Figure 2021031075
上記表1において、配合率は、重量%(wt%)を表し、×は抜栓不可、○は抜栓可能を表している。
上記実験例1は、EVOHをブレンドしていない基本樹脂であるLLDPEのみを使用した参考例である。
上記実験例2は、LLDPEに対し、EVOHを3重量%ブレンドしたもので、破断性を有するが、バリア性が不十分であった。
上記実験例3は、LLDPEに対し、EVOHを85重量%ブレンドしたものであり、薄肉弱化部15は破断されず、抜栓できなかった。
上記実験例4は、バリア層EとしてEVOHを使用し、また、基材層としてLLDPEにEVOHを3重量%ブレンドしたものであるが、バリア層E(EVOH)と基材層との間の接着性がよくないため、抜栓不可であった。
なお、実験例3と実験例4はバリア性は高いと思われるが、抜栓不可であったため、酸素透過量(OTR)は測定していない。
上記実験例5は、基材層としてEVOHを10重量%ブレンドしたもので、この場合には、接着性が改善されて抜栓可能となった。
上記実験例6は、バリア層EとしてEVOHに基本樹脂のLLDPEを15重量%ブレンドしたもので、開封トルク値が下がり、破断性が改善された。
なお、実験例5と実験例6のように、バリア層Eを設けた場合、バリア性能はきわめて高いものとなった。
以上のことから、基本樹脂に対するバリア性樹脂の配合量を10重量%以上とすると、ある程度のバリア性が確保できることがわかり、また、バリア性樹脂が85重量%以上の高濃度になると破断不可となることがわかった。
特に、バリア性を良くするためには、バリア性樹脂を含むバリア層Eを設けることが好ましいことがわかり、基本樹脂に対し、10重量%以上のバリア性樹脂をブレンドすることで、基材層とバリア層Eとの接着性がよくなり、破断性がよいものとなることがわかった。
また、バリア層Eにバリア性樹脂の他に基本樹脂をある程度ブレンドするとさらに破断性が改善されることがわかった。
なお、破断性を維持しながらバリア性を付加するための適量の配合率については、基本樹脂およびバリア性樹脂として、それぞれどのようなものを選択するかによって相違したものとなる。
また、希望するバリア性能をどの程度のものとするかによっても配合率は変えられる。
バリア性樹脂を多く加えた場合、バリア性は向上するが、破断性は徐々に悪くなるため、破断可能となる配合率でバリア性樹脂をブレンドすることが好ましく、また、さらなるバリア性の改善には、中間層としてバリア層Eを内層化することが好ましい。
なお、基本樹脂とバリア性樹脂の混練が困難な場合には、相溶化剤を適宜加えられる。
本実施例のキャップ本体Aに螺合できる上蓋Bとして、図1のものが例示される。
上蓋Bは、天板部に設けられた頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを有している。
頂壁40の内面には、中央付近に切断筒部46が垂設され、その外側にはねじ筒部47が頂壁40と一体に垂設されている。
また、本実施例では、切断筒部46とねじ筒部47の間に音出し部材48が垂設されており、音出し部材48は先端部に振動片が設けられ、上蓋Bをキャップ本体Aに締め込む際に、キャップ本体Aの音出し突部13に振動片が触れて音を発するため、それによって上蓋Bの締め込みの終了を知ることができる。
切断筒部46の上方内周には、第1歯部を構成する係合突起18に係合する第2歯部を構成する係合腕52が係合突起18と同数で設けられ、また、先端内周には、キャップ本体Aの第1係合突部19と係合する第2係合突部50が形成されている。
また、切断筒部46の外周には、注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉するシール部が形成されている。
係合腕52は、薄肉弱化部15を破断可能な回転力を伝えることができる程度の強度と、上蓋Bの締め込み時に係合突起18を乗り越えることができる程度の可撓性を有する部材からなっている。
なお、上蓋Bは、キャップ本体Aのようにバリア性樹脂をブレンドしなくてもよく、基本樹脂のみで製造される。
ねじ筒部47には、内周にキャップ本体Aのねじ部(雄ねじ)24に螺合するねじ部(雌ねじ)58が設けられている。
なお、本実施例のバリアキャップは、使用前の不正抜栓を防止するために、図示していないが、キャップ本体Aと上蓋Bとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例のバリアキャップのキャップ本体Aは、キャップ本体Aの基本樹脂とバリア性樹脂をブレンドしたものを射出成形することによって製造することができる。
また、バリア層Eを中間層として内層化する場合には、基本樹脂にバリア性樹脂を含む基材層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層Eが中間層となるように共射出成形することで製造することができる。
本実施例のバリアキャップを容器本体Dに装着するには、キャップ本体Aに上蓋Bを螺合して締め込み、キャップ本体Aと上蓋Bを組み立ててから容器本体Dの口部1にキャップ本体Aの装着部4をあてがって上部から打栓する。
なお、キャップ本体Aのねじ部(雄ねじ)24に上蓋Bのねじ部(雌ねじ)58を螺合して締め込む際には、ラチェット機構によって、係合腕52は係合突起18を乗り越え、上蓋Bの回転を許容する。
また、本実施例では、上蓋Bの音出し部材48の先端部の振動片が、キャップ本体Aの音出し突部13に触れて音を発することで上蓋Bの締め込みが終了したことを知ることができる。
次に、本実施例のバリアキャップが打栓され装着された容器を使用するには、上蓋Bを螺脱方向に回転させ、上蓋Bの回動開始時は、なめらかに回転が始まり、続いて切断筒部46の係合腕52が筒状壁17の係合突起18に当接して係合するようになると、ラチェット機構が働き、上蓋Bの回転力がラチェット機構を介して移行栓体16に加わるようになる。
このとき、切断筒部46の第2係合突部50が筒状壁17の第1係合突部19に係合しているので、ねじの回転に伴って移行栓体16を上方に引き上げる力を発生させる。
上蓋Bの回転が進むと、移行栓体16に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部15が破断して注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体16は筒状壁17に係合する切断筒部46によって引き上げられて上蓋Bとともに上昇していく。
切断筒部46のシール部が注出筒10の内周面から離れ、ねじ部(雌ねじ)58がねじ部(雄ねじ)24から螺脱して上蓋Bをキャップ本体Aから離脱すれば、上蓋Bとともに移行栓体16が除去された注出筒10の開口から容器内の内容物を注出することができる。
容器を使用した後、再度上蓋Bをキャップ本体Aに装着する際には、移行栓体16のフランジ部23および破断した薄肉弱化部15の残片によって、注出筒10の内周面に付着した内容物が掻き落とされ、注出筒10の内周面を清潔に保つことができる。
また、切断筒部46は、シール部が注出筒10に当接して容器内を密封する。
本実施例のバリアキャップは、容器を使用した後に廃棄する際に、簡単な操作で容器本体Dから分離し、分別して廃棄することができる。
まず、縦切断部32の引っ掛け凹部32aに手指を掛けて把持部31を手前に引っ張ると、縦切断部32が破断し、把持部31が外方に展開する。
さらに把持部31を引っ張ると、スリット30の終端部に隣接して設けられた図示しない薄肉始断部が破断し、さらに薄肉始断部の終端に連続する薄肉の径方向切断部を経由して周方向切断部37へと破断が進んでいく。
周方向切断部37が破断したところでは、係止縮径部27の係止突条2への係合が解除されるので、破断終端部近くまで破断が進むと、係止縮径部27による口部1への拘束が解除され、把持部31を引き上げると、キャップ本体Aを容器本体Dから離脱させ分別廃棄することができる。
なお、本実施例のバリアキャップは、ラチェット機構を介する回転動作で薄肉弱化部15を破断するものであるが、上蓋Bを回転させて薄肉弱化部15を破断するものであればどのようなものでもよい。
また、プルリングを引っ張り上げて薄肉弱化部を破断するものなど、薄肉弱化部を破断して抜栓するものであればどのようなものでもよく、その場合には、上蓋のキャップ本体への装着は、ヒンジを介して連設するものであってもよい。
さらに、キャップ本体の容器本体への装着も螺着であってもよい。
本発明のバリアキャップは、キャップ本体の基材樹脂にバリア性樹脂をブレンドして、破断性を維持しながらバリア性を付与することができ、さらに、キャップ本体の基材層に対し、中間層としてガスバリア性を有するバリア層を設けることで、さらに高いガスバリア性を発揮することができ、酸素などによる内容物の劣化を防止し、また、有効成分の飛散を防止することができるので、飲食品や調味料の他、化粧料等などのガスバリア性の容器用として好適である。
A キャップ本体
B 上蓋
D 容器本体
E バリア層
1 口部
2 係止突条
4 装着部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 段部
10 注出筒
12 リップ部
13 音出し突部
14 上部壁
15 薄肉弱化部
16 移行栓体
17 筒状壁
18 係合突起(第1歯部)
19 第1係合突部
22 拡径部
23 フランジ部
24 ねじ部(雄ねじ)
27 係止縮径部
28 ストッパー
28a 第1当接面
28b 第1傾斜面
29 切り欠き段部
30 スリット
31 把持部
32 縦切断部
32a 引っ掛け凹部
37 周方向切断部
40 頂壁(天板部)
41 外周壁
46 切断筒部
47 ねじ筒部
48 音出し部材
50 第2係合突部
52 係合腕(第2歯部)
58 ねじ部(雌ねじ)

Claims (7)

  1. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に装着される上蓋とからなり、キャップ本体は、注出筒を有し、注出筒内に薄肉弱化部を設けて、薄肉弱化部を破断して注出口を形成する抜栓可能なバリアキャップにおいて、
    キャップ本体は、キャップ本体の基本樹脂にガスバリア性を有するバリア性樹脂がブレンドされていることを特徴とするバリアキャップ。
  2. バリア性樹脂の配合割合が10重量%以上であることを特徴とする請求項1に記載のバリアキャップ。
  3. キャップ本体は、基本樹脂にバリア性樹脂がブレンドされた基材層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層が中間層として内層化されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバリアキャップ。
  4. バリア層は、バリア性樹脂に基本樹脂がブレンドされていることを特徴とする請求項3に記載のバリアキャップ。
  5. バリア性樹脂は、エチレン含有量が27〜44モル%のエチレンビニルアルコール共重合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバリアキャップ。
  6. 基本樹脂は、低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜5に記載のバリアキャップ。
  7. 基本樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜5に記載のバリアキャップ。
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