JP2020055571A - 注出装置および注出装置付き容器 - Google Patents

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亀田 克巳
Katsumi Kameda
克巳 亀田
賢太郎 阿部
Kentaro Abe
賢太郎 阿部
石井 睦
Mutsumi Ishii
睦 石井
諒 船島
Makoto Funashima
諒 船島
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Abstract

【課題】簡単な構造かつ衛生的に注出装置の開栓および開封を行うことが可能な、注出装置および注出装置付き容器を提供する。【解決手段】注出装置20は、外面に第1ねじ部38が形成されたスパウト筒部31と溶着部40とストッパ37とを有するスパウト本体30と、当接面72と内面に第2ねじ部75が形成された中栓筒部71とを有し、スパウト筒部31内に配置され、弾性体からなる中栓70と、天部54と内面にスパウト本体30の第1ねじ部38に螺合する第3ねじ部59が形成された筒状側壁部51と外面に中栓70の第2ねじ部75に螺合する第4ねじ部57が形成されたキャップ柱部52とを有するキャップ50と、を備えている。第1ねじ部38および第3ねじ部59のねじの向きは、第2ねじ部75および第4ねじ部57のねじの向きと反対になっている。【選択図】図3

Description

本開示は、注出装置および注出装置付き容器に関する。
自立性袋、ガゼット型袋等の種々の形態からなる、プラスチック製の軟包装材から構成された袋容器(以下、パウチとも称する)が知られている。パウチは、例えば、ジュース類、果汁類、ゼリー状飲料、栄養ドリンク剤等の飲料品や、調味料、その他種々の飲食品などの、流動性を有する内容物を収容するために利用されている。
特に近年、これらのパウチにおいては、その開封を容易にし、かつ内容物の飲料を容易に、あるいは、内容物を注ぎやすくするために、パウチの上部にスパウトを取り付けてなるスパウト付きパウチが提案されている。スパウトは、パウチの内部に連通する貫通孔が形成された筒部と、筒部下方の溶着部とを有している。
また特許文献1は、シール部材によって封止されたスパウト本体を有し、刃部によってシール部材を切断することによって開封する開封部材付きスパウトを開示している。
特許第5905695号公報
しかしながら、特許文献1の開封部材付きスパウトは、シール部材を切断する開封部材を設ける必要があるため、その構造が複雑になる。また、切断した後のシール部材の端面が露出するため、内容物がシール部材の端面に触れて不衛生になるおそれもある。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、簡単な構造であるとともに衛生的に注出装置の開栓および開封を行うことが可能な、注出装置および注出装置付き容器を提供する。
一実施の形態による注出装置は、貫通孔が形成されたスパウト本体であって、外面に第1ねじ部が形成されたスパウト筒部と、前記スパウト筒部の下方に設けられた溶着部と、前記貫通孔内に設けられたストッパとを有する、スパウト本体と、前記スパウト筒部内に配置された中栓であって、前記ストッパに当接する当接面と、内面又は外面に第2ねじ部が形成された中栓筒部又は中栓柱部とを有する、弾性体からなる中栓と、天部と、前記天部から垂下するとともに、内面に前記スパウト本体の前記第1ねじ部に螺合する第3ねじ部が形成された筒状側壁部と、前記天部から垂下するとともに、外面又は内面に前記中栓の前記第2ねじ部に螺合する第4ねじ部が形成されたキャップ柱部又はキャップ筒部とを有する、キャップと、を備え、前記第1ねじ部および前記第3ねじ部のねじの向きは、前記第2ねじ部および前記第4ねじ部のねじの向きと反対になっている。
一実施の形態による注出装置において、前記スパウト筒部の内面には、第1回転止め機構が設けられ、前記中栓の外面には、前記第1回転止め機構に係止する第2回転止め機構が設けられていても良い。
一実施の形態による注出装置において、前記第2ねじ部および前記第4ねじ部のねじのピッチは、前記第1ねじ部および前記第3ねじ部のねじのピッチよりも大きくても良い。
一実施の形態による注出装置において、前記中栓は、前記スパウト本体の前記貫通孔内に圧入されていても良い。
一実施の形態による注出装置において、前記中栓は、ゴムからなっていても良い。
一実施の形態による注出装置において、デュロメータ(タイプA)によって測定した前記中栓のゴム硬度は、70以上90以下であっても良い。
一実施の形態による注出装置において、前記キャップの前記筒状側壁部に、ピルファープルーフバンドが設けられていても良い。
一実施の形態による注出装置付き容器は、内容物を収容する容器と、前記容器に取り付けられた、前記注出装置と、を備えている。
本開示によれば、簡単な構造であるとともに衛生的に注出装置の開栓および開封を行うことができる。
図1は、一実施の形態による注出装置付き容器を示す斜視図。 図2は、一実施の形態による注出装置付き容器を示す分解斜視図。 図3は、一実施の形態による注出装置の初期嵌合状態を示す断面斜視図。 図4は、一実施の形態による注出装置の初期嵌合状態を示す断面図。 図5は、一実施の形態による注出装置を示す分解断面図。 図6は、スパウト本体を示す正面図。 図7は、スパウト本体を示す断面斜視図。 図8は、スパウト本体および中栓を示す断面図(図4のVIII−VIII線断面図)。 図9は、中栓を示す正面図。 図10は、中栓を示す断面斜視図。 図11は、キャップを示す正面図。 図12は、キャップを示す断面斜視図。 図13(a)−(d)は、注出装置付き容器の製造方法を示す断面図。 図14(a)−(e)は、注出装置付き容器の製造方法および使用時の作用を示す断面図。 図15は、変形例1によるキャップを示す斜視図。 図16は、変形例1による注出装置を示す分解断面図。 図17は、変形例2による注出装置付き容器の初期嵌合状態を示す断面図。 図18は、変形例3による注出装置付き容器の初期嵌合状態を示す断面図。
以下、図1乃至図14を参照して、一実施の形態について説明する。
まず図1および図2を参照して、注出装置付き容器10Aの全体について説明する。図1は、本実施の形態による注出装置付き容器10Aを示す斜視図であり、図2は、本実施の形態による注出装置付き容器10Aを示す分解斜視図である。
(注出装置付き容器)
図1および図2に示すように、注出装置付き容器10Aは、第1フィルム21によって形成された第1面11と第2フィルム22によって形成された第2面12とを含むパウチ(容器)10と、パウチ10の上部の中央部に取り付けられた注出装置20とを備えている。このうち注出装置20は、スパウト本体30と、中栓70と、キャップ50とを有している。以下、パウチ10、スパウト本体30、中栓70およびキャップ50についてそれぞれ説明する。
(パウチ)
パウチ10は、流動性を有する内容物を収容するための充填部13を含む。流動性を有する限りにおいて、充填部13に充填される内容物が特に限られることはない。例えば、充填部13に充填されている内容物として、ジュース類、果汁類、ゼリー状飲料、栄養ドリンク剤等の飲料品や、液体状または粉末状の調味料、その他種々の飲食品等を挙げることができる。
パウチ10は例えば、第1面11と第2面12とが対向するように第1フィルム21および第2フィルム22を互いに熱溶着などによって接合することによって構成されている。第1フィルム21とは、パウチ10の表面(図1および図2に示されている側の面)を構成するフィルムのことであり、第2フィルム22とは、パウチ10の裏面(表面の裏側にある面)を構成するフィルムのことである。図1および図2において、第1フィルム21および第2フィルム22のうち熱溶着によって形成されたシール部が符号14(網掛け)で示されている。また、シール部14によって囲まれた、内容物が収容される充填部が符号13で示されている。なおパウチ10の製造工程において、第1フィルム21および第2フィルム22は、互いに分離された別個のフィルムとして準備されてもよく、若しくは、一連のフィルムとして準備されてもよい。
内容物や気体を適切に密封することができる限りにおいて、パウチ10のタイプが特に限られることはない。例えばパウチ10は、第1フィルム21と第2フィルム22との間にマチが設けられる、いわゆるガセット式のパウチとして構成されていてもよい。そのようなマチは、パウチ10の底部に設けられていてもよく、若しくはパウチ10の側部に設けられていてもよい。
図1および図2に示すように、各フィルムを熱溶着することによって構成されるシール部14は、パウチ10の底部を構成する底部シール部16と、パウチ10の一方の側部に沿って上下方向に延びる第1側部シール部17と、パウチ10の他方の側部に沿って上下方向に延びる第2側部シール部18と、パウチ10の上部を構成する上部シール部15と、を含んでいる。これら上部シール部15、底部シール部16、第1側部シール部17および第2側部シール部18は、第1フィルム21および第2フィルム22を互いに熱溶着することによって構成されたシール部である。なお上部シール部15は、第1フィルム21とスパウト本体30とを熱溶着することによって構成された部分、および、第2フィルム22とスパウト本体30とを熱溶着することによって構成された部分をさらに含んでいる。
次に、第1フィルム21および第2フィルム22の層構成について説明する。第1フィルム21および第2フィルム22は、少なくとも基材層とシーラント層とが積層された積層フィルムから構成されても良い。このうち基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン等を用いることができる。また、シーラント層を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を用いることができる。積層フィルムは、さらに印刷層、支持体、バリア層などが設けられていてもよい。支持体としては、基材層と同様のプラスチックや紙等を用いることができる。バリア層としては、アルミニウム箔などの金属箔や、アルミニウムなどの無機物や酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物等を用いることができる。
具体的には、第1フィルム21および第2フィルム22に用いる積層シートの構成例として、以下のような構成が挙げられる。なお、以下において、パウチ10の外側の層から内側の層に向けて順番に記載している。また、「/」は互いに隣接する層同士の境界を意味する。
・ポリエチレンテレフタレート層(PET)/延伸ナイロン層(ONY)/アルミニウム層(ALM)/未延伸ポリプロピレン層(CPP)
・ポリエチレンテレフタレート層(PET)/アルミニウム層(ALM)/延伸ナイロン層(ONY)/未延伸ポリプロピレン層(CPP)
・ポリエチレンテレフタレート層(PET)/延伸ナイロン層(ONY)/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート層(PET)/未延伸ポリプロピレン層(CPP)
・ポリエチレンテレフタレート層(PET)/延伸ナイロン層(ONY)/アルミニウム層(ALM)/未延伸ポリエチレンフィルム層(PEF)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート層(PET)/延伸ナイロン層(ONY)/未延伸ポリプロピレン層(CPP)
・ポリエチレンテレフタレート層(PET)/延伸ナイロン層(ONY)/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート層(PET)/未延伸ポリエチレンフィルム層(PEF)
・ポリエチレンテレフタレート層(PET)/アルミニウム層(ALM)/未延伸ポリプロピレン層(CPP)
上記において、各層間には接着層が設けられていても良い。
(注出装置)
次に注出装置20について、図3乃至図5を参照して説明する。図3乃至図5は注出装置20を示す図である。なお「上下方向」という表現は、注出装置20を水平面上に直立させた場合を基準とした表現である。
図3乃至図5に示すように、注出装置20は、パウチ10(図1および図2参照)に溶着されるスパウト本体30と、スパウト本体30内に配置された中栓70と、スパウト本体30に開閉可能に装着されるキャップ50とを備えている。
(スパウト本体)
次に、スパウト本体30について、図3乃至図7を参照して説明する。このうち図6および図7は、スパウト本体30を示す図である。
スパウト本体30は、パウチ10内の内容物を注出するものである。図3乃至図7に示すように、スパウト本体30は、中空の円筒形状を有するスパウト筒部31と、スパウト筒部31の下方に設けられたフランジ部33と、スパウト筒部31およびフランジ部33の下方に設けられ、パウチ10の上部シール部15(図1および図2参照)に溶着される溶着部40とを備えている。これらスパウト筒部31、フランジ部33および溶着部40は、例えばポリプロピレン(PP)や高密度ポリエチレン(HDPE)等の合成樹脂により一体に成形されている。
スパウト本体30には平面視略円形状の貫通孔35が形成されており、この貫通孔35は、スパウト本体30の軸線方向に沿って上下に延びている。貫通孔35は、スパウト筒部31内から、フランジ部33内を通過して、溶着部40内まで達している。この貫通孔35は、パウチ10の内部と連通しており、この貫通孔35を介してパウチ10に収容された内容物が外部に注出される。また貫通孔35の径は、溶着部40の内側における径よりも、スパウト筒部31の内側における径の方が大きくなっている。
スパウト筒部31は、パウチ10に収容された内容物を外部に注出するものである。スパウト筒部31の内部には、中栓70が嵌合される。またスパウト筒部31の外周面のうちフランジ部33よりも上方に位置する部分には、キャップ50の内周面に設けられた第3ねじ部59(後述)と螺合する第1ねじ部38が設けられている。この第1ねじ部38は、正ねじかつ雄ねじであり、一条ねじからなっている。
フランジ部33は、スパウト筒部31の下方であって溶着部40の上方に設けられている。このフランジ部33は、スパウト筒部31の外面から側方に延びている。また、フランジ部33は、平面視略八角形形状を有している。なお、スパウト筒部31の外周面に設けられるフランジ部33の数は、2以上であってもよい。
スパウト筒部31の下方には、船形状を有する溶着部40が設けられている。この溶着部40は、パウチ10の上部シール部15において第1フィルム21および第2フィルム22に溶着される部分である(図1および図2参照)。溶着部40は互いに対向する一対の溶着面42と、溶着面42の先端に形成された先端部41とを含む(図6および図7参照)。そして、溶着部40はその溶着面42および先端部41において第1フィルム21および第2フィルム22と溶着される。
本実施の形態において、スパウト筒部31の内周面には、複数(この場合は6個)の第1回転止め機構39が設けられている。複数の第1回転止め機構39は、スパウト筒部31の内面で周方向に等間隔を空けて配置されている。各第1回転止め機構39は、それぞれ中栓70の対応する第2回転止め機構76(後述)に係止することにより、中栓70の回転方向を一方向に規制するものである(図8参照)。各第1回転止め機構39は、スパウト筒部31の内周面から径方向内側に向けて突出するように形成されている。また、各第1回転止め機構39は、平面視略三角形形状を有し、第2回転止め機構76に当接して中栓70を係止する第1係止面43と、第1係止面43からスパウト筒部31の内周面に延びる第1傾斜面44とを有している。なお、第1回転止め機構39は、スパウト筒部31内に位置しているが、これに限らず、フランジ部33内又は溶着部40内の貫通孔35まで延びていても良い。
また、貫通孔35の内部には、初期嵌合時(図3および図4参照)に、貫通孔35内に圧入された中栓70に密着するリング状密着部36が形成されている。このリング状密着部36は平面視円環形状を有し、圧入された中栓70の突出部74(後述)に密着することにより、貫通孔35を閉鎖し、パウチ10を初期密封するものである。またリング状密着部36は、貫通孔35の周縁から径方向内側に向けて突出するように形成されている。リング状密着部36は、フランジ部33内に位置しているが、これに限らず、スパウト筒部31内又は溶着部40内の貫通孔35に位置していていても良い。
さらに、貫通孔35の内部には、複数(この場合は6個)のストッパ37が設けられている。この複数のストッパ37は、初期嵌合時(図3および図4参照)に、圧入された中栓70の当接面72に当接するものである。ストッパ37が当接面72に当接することにより、中栓70がパウチ10側に進入すぎることなく、所定位置に停止させることができる。複数のストッパ37は、貫通孔35内で周方向に等間隔を空けて配置されている。各ストッパ37は、それぞれスパウト本体30の軸線方向に沿って延びる棒状の部材からなる。またストッパ37は、貫通孔35の内周面から径方向内側に向けて突出するように形成されている。ストッパ37は、溶着部40内の貫通孔35に位置しているが、これに限らず、スパウト筒部31内の貫通孔35又はフランジ部33内の貫通孔35に位置していていても良い。
(中栓)
次に、中栓70について、図3乃至図5、図9および図10を参照して説明する。このうち図9および図10は、中栓70を示す図である。
中栓70は、スパウト本体30のスパウト筒部31内に配置されている。図3乃至図5、図9および図10に示すように、中栓70は、中栓70の底面を構成する当接面72と、当接面72から上方に延びる中栓筒部71とを有している。当接面72は、初期嵌合時(図3および図4参照)にスパウト筒部31内でストッパ37に当接する面である。中栓筒部71は、略円筒状に形成されており、その内面には第2ねじ部75が形成されている。この第2ねじ部75は、キャップ50のキャップ柱部52に形成された第4ねじ部57(後述)と螺合する。第2ねじ部75は、逆ねじかつ雌ねじであり、二条ねじからなっている。
中栓筒部71の下部には、突出部74が形成されている。突出部74は、径方向全周にわたって、外側に向けて湾曲するように膨らんでいる。この突出部74は、初期嵌合時(図3および図4参照)に、中栓70がスパウト本体30の貫通孔35内に圧入された際、リング状密着部36に押し付けられて密着する。このように、突出部74とリング状密着部36とが密着することにより、貫通孔35が密封される。
中栓筒部71の上端部には、中栓フランジ部73が形成されている。中栓フランジ部73は、中栓筒部71の上端から径方向外側に向けて延びている。また、中栓フランジ部73は、平面視略円環形状を有している。この中栓フランジ部73は、キャップ50を初期開封した際、キャップ50に対して上昇し、天部54(後述)に当接する。
中栓筒部71の外周面には、複数(この場合は6個)の第2回転止め機構76が設けられている。複数の第2回転止め機構76は、中栓筒部71の外面で周方向に等間隔を空けて配置されている。各第2回転止め機構76は、それぞれスパウト本体30の対応する第1回転止め機構39に係止することにより、中栓70の回転方向を一方向に規制するものである(図8参照)。各第2回転止め機構76は、中栓フランジ部73から下方(当接面72側)に向けて延び、突出部74よりも上方で終端している。各第2回転止め機構76は、中栓筒部71の外周面から径方向外側に向けて突出するように形成されている。また、各第2回転止め機構76は、平面視略三角形形状を有し、第1回転止め機構39の第1係止面43に当接して中栓70を係止する第2係止面77と、第2係止面77から中栓筒部71の外周面に延びる第2傾斜面78とを有している。
中栓70は、スパウト本体30およびキャップ50とは異なる材料から作製され、具体的には、ゴム等の弾性体からなっている。中栓70の材料として弾性体を用いることにより、弾性体の反発力によって、中栓70がスパウト本体30の貫通孔35内に密着するので、貫通孔35を強固に密封することができる。このような中栓70の材料としては、ブチルゴム(IIR)又はエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を挙げることができる。上記ゴム材料は酸素バリア性が高いため、中栓70によって貫通孔35を閉栓することで高い酸素バリア性を得ることができる。
また、デュロメータ(タイプA)によって測定した中栓70のゴム硬度は、70以上90以下、とりわけ75以上85以下であることが好ましい。中栓70のゴム硬度を70以上とすることにより、中栓70が軟らくなりすぎることがなく、中栓70がスパウト本体30から抜けてしまうことを抑制することができる。また、中栓70のゴム硬度を90以下とすることにより、中栓70が硬くなりすぎることがなく、中栓70とスパウト本体30との密着性を高めることができる。
(キャップ)
次にキャップ50について、図3乃至図5、図11および図12を参照して説明する。このうち図11および図12は、キャップ50を示す図である。
キャップ50は、スパウト本体30のスパウト筒部31に対して脱着自在となっている。このキャップ50は、例えばポリプロピレン(PP)や高密度ポリエチレン(HDPE)等の合成樹脂により一体に成形されている。図3乃至図5、図11および図12に示すように、キャップ50は、天部54と、天部54から延びる筒状側壁部51と、筒状側壁部51の径方向内側に位置するキャップ柱部52とを有している。このうち天部54は、平面視略円形状であり、平坦な上面を有している。
筒状側壁部51は略円筒状であり、天部54から垂下している。筒状側壁部51の外面には、キャップ50を手で握ったときの滑り止めとしての機能をもつ複数のローレット53が形成されている。各ローレット53は、筒状側壁部51から径方向外方に突出するとともに、筒状側壁部51の上下方向に延びるように形成されている。筒状側壁部51の内面には、スパウト本体30の第1ねじ部38に螺合する第3ねじ部59が形成されている。この第3ねじ部59は、正ねじかつ雌ねじであり、一条ねじからなっている。
キャップ柱部52は、天部54から垂下するように延びている。このキャップ柱部52は、後述するように、初期開封時に筒状側壁部51を開栓方向に回転した際、中栓70を天部54側に上昇させるものである。キャップ柱部52は、キャップ50の中心軸線上に沿って延びており、その先端は筒状側壁部51の下端よりも上方に位置する。キャップ柱部52の外面には、中栓70の第2ねじ部75に螺合する第4ねじ部57が形成されている。第4ねじ部57は、逆ねじかつ雄ねじであり、二条ねじからなっている。
なお、第4ねじ部57(および第2ねじ部75)のねじのピッチは、第3ねじ部59(および第1ねじ部38)のねじのピッチよりも大きくなっている。これにより、初期開封時に、キャップ50を開方向に回転した際、キャップ50がスパウト本体30に対して上昇する速さよりも、中栓70がキャップ50に対して上昇する速さの方が速くなる。このため、初期開封時に、中栓70をキャップ50内に確実に収容することができる。また、本実施の形態において、第4ねじ部57(および第2ねじ部75)が正ねじであり、第3ねじ部59(および第1ねじ部38)が逆ねじとなっているが、第4ねじ部57(および第2ねじ部75)と第3ねじ部59(および第1ねじ部38)のねじの向きが互いに反対であれば良い。第4ねじ部57(および第2ねじ部75)を逆ねじとし、第3ねじ部59(および第1ねじ部38)を正ねじとしても良い。
(注出装置付き容器の製造方法)
次に図13(a)−(d)および図14(a)、(b)により、注出装置付き容器10Aの製造方法について述べる。なお、図14(a)、(b)において、便宜上、パウチ10の図示を省略している。
まず、図13(a)に示すように、三方シールされたパウチ10を準備する。このパウチ10は、第1フィルム21および第2フィルム22を、底部シール部16、第1側部シール部17および第2側部シール部18で互いに接合することによって作製されたものである。
次に、図13(b)に示すように、スパウト本体30を準備する。スパウト本体30は、例えばポリプロピレン(PP)や高密度ポリエチレン(HDPE)等の合成樹脂材料を用いて、射出成形法等により成形される。
次いで、図13(c)に示すように、スパウト本体30をパウチ10の上部に位置決めする。続いて、スパウト本体30を、その溶着部40においてパウチ10の上部シール部15にヒートシールする。
その後、図13(d)に示すように、スパウト本体30のスパウト筒部31からパウチ10内に内容物が充填される。なお、予め底部シール部16をヒートシールせず、パウチ10の底部側から内容物を充填し、その後、底部シール部16をヒートシールにより密閉しても良い。
次に、図14(a)に示すように、スパウト本体30の貫通孔35内に、弾性体である中栓70を押し込み、所定位置に嵌合させる(初期嵌合)。このとき、中栓70が貫通孔35内に圧入されることにより、中栓70の突出部74がスパウト本体30のリング状密着部36に押し付けられて密着する。また、中栓70の当接面72がスパウト本体30のストッパ37に当接することにより、中栓70がスパウト本体30内の所定位置に配置される。
続いて、図14(b)に示すように、キャップ50を準備する。キャップ50は、例えばポリプロピレン(PP)や高密度ポリエチレン(HDPE)等の合成樹脂材料を用いて、射出成形法等により成形される。次に、キャップ50をスパウト本体30に対して締め込む。具体的には、キャップ50の第3ねじ部59をスパウト本体30の第1ねじ部38に合わせ、キャップ50を閉方向(平面視で時計回り)に回転してねじ込むことにより、キャップ50がスパウト本体30に螺着される。この時、キャップ50のキャップ柱部52は、第4ねじ部57が中栓70の第2ねじ部75を乗り越えるようにして、中栓筒部71内に挿入される。
このようにして、パウチ10と、パウチ10の上部の中央部に取り付けられ、スパウト本体30と中栓70とキャップ50とを有する注出装置20と、を備えた注出装置付き容器10Aが得られる。
(注出装置付き容器の使用方法)
次に図14(c)−(e)により、注出装置付き容器10Aの使用方法について述べる。なお、図14(c)−(e)において、便宜上、パウチ10の図示を省略している。
まず、図14(c)に示すように、キャップ50を初期開封する。この際、キャップ50を開方向(平面視で反時計まわり)に回転することにより、キャップ50の第3ねじ部59がスパウト本体30の第1ねじ部38に沿って回転し、キャップ50がスパウト本体30に対して上昇を開始する。
キャップ50を開方向に回転したとき、中栓70の第2回転止め機構76がスパウト本体30の第1回転止め機構39に係止するため、スパウト本体30に対する中栓70の回転が規制される。また、キャップ50の第4ねじ部57が、中栓70の第2ねじ部75と螺合する。したがって、キャップ50が開方向に回転することに伴って、中栓70はキャップ50の天部54側に向けて上昇する。このため、中栓70とスパウト本体30との嵌合が解除される。
ところで上述したように、キャップ50の第4ねじ部57および中栓70の第2ねじ部75のねじのピッチは、キャップ50の第3ねじ部59およびスパウト本体30の第1ねじ部38のねじのピッチよりも大きい。このため、キャップ50を開方向に回転した際、キャップ50がスパウト本体30に対して上昇する速さよりも、中栓70がキャップ50に対して上昇する速さの方が速い。したがって、キャップ50がスパウト本体30から外れる時点では、中栓70はキャップ50の天部54付近まで移動している。
このようにして、図14(d)に示すように、キャップ50および中栓70が一体となってスパウト本体30から取り外される。このとき、中栓70はキャップ50の内側に収納されている。また、中栓70の第2ねじ部75がキャップ50の第4ねじ部57に螺合することにより、中栓70がキャップ50から脱落しないようになっている。このようにして、スパウト本体30の貫通孔35を介して、パウチ10の内部と外部とが連通する。その後、パウチ10内に収容された内容物をスパウト筒部31から外部に注出する。
次に、図14(e)に示すように、必要に応じてキャップ50を再閉鎖する。この場合、キャップ50を閉方向(平面視で時計まわり)に回転することにより、キャップ50の第3ねじ部59がスパウト本体30の第1ねじ部38に沿って回転し、キャップ50がスパウト本体30に対して下降する。
このようにして、キャップ50がスパウト本体30に再び取り付けられる。このとき、中栓70はキャップ50の内側に収納されているので、中栓70の第2回転止め機構76は、スパウト本体30の第1回転止め機構39から離間している。この場合、中栓70は再度スパウト本体30に圧入されることはなく、中栓70の当接面72はスパウト本体30のストッパ37から離間する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、スパウト本体30の第1ねじ部38およびキャップ50の第3ねじ部59のねじの向きは、中栓70の第2ねじ部75およびキャップ50の第4ねじ部57のねじの向きと反対になっている。このため、初期密封時にキャップ50をスパウト本体30に対して開方向に回転させた際、同時に中栓70がキャップ50に対して上昇する。これにより、キャップ50をスパウト本体30から取り外して開栓することと、中栓70をスパウト本体30から取り外して開封することとを、一つの作業で同時に行うことができる。また、キャップ50をスパウト本体30から取り外した時点で、中栓70はキャップ50の天部54付近まで移動しており、開栓後に、中栓70がキャップ50からはみ出すことが無い。
また、本実施の形態によれば、初期開封時にシール部材等を切断する作業を行う必要がないので、注出装置20に切断刃等を設ける必要がなく、注出装置20を安全かつ簡単な構造とすることができる。さらに、シール部材の端面が露出することも無いので、衛生的な注出装置付き容器10Aを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、スパウト筒部31内に弾性体からなる中栓70が配置されている。これにより、中栓70がスパウト本体30の貫通孔35に弾性的に密着するので、中栓70を用いて貫通孔35を密閉することができる。
また、本実施の形態によれば、スパウト本体30のスパウト筒部31の内面には、第1回転止め機構39が設けられ、中栓70の外面には、第1回転止め機構39に係止する第2回転止め機構76が設けられている。これにより、初期開封時にキャップ50を開方向に回転したとき、第1回転止め機構39および第2回転止め機構76によって中栓70の回転が規制され、中栓70がキャップ50と同一の方向に回転することがない。
また、本実施の形態によれば、キャップ50の第4ねじ部57および中栓70の第2ねじ部75のねじのピッチは、キャップ50の第3ねじ部59およびスパウト本体30の第1ねじ部38のねじのピッチよりも大きい。これにより、キャップ50を開方向に回転した際、キャップ50がスパウト本体30に対して上昇する移動量よりも、中栓70がキャップ50に対して上昇する移動量の方が大きくなる。このため、中栓70をキャップ50の内側に確実に収納することができる。
また、本実施の形態によれば、中栓70は、スパウト本体30の貫通孔35内に圧入されている。これにより、中栓70の弾性力によって貫通孔35を密封することができるので、注出装置付き容器10Aの酸素バリア性を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、中栓70はゴムからなるので、注出装置付き容器10Aの酸素バリア性を高めることができる。さらに、デュロメータ(タイプA)によって測定した中栓70のゴム硬度は、70以上90以下である。これにより、中栓70がスパウト本体30から抜けてしまうことを抑制するとともに、中栓70とスパウト本体30との密着性を高めることができる。
[実施例]
次に、上記実施の形態における具体的実施例について説明する。
(実施例1)
図1および図2に示す注出装置付き容器10A(実施例1)を作製した。この場合、まず三方シールされたパウチ10を準備した。このパウチ10の層構成は、パウチ10の外側の層から内側の層に向けて下記の通りとした。
ポリエチレンテレフタレート層(PET)/延伸ナイロン層(ONY)/アルミニウム層(ALM)/ポリエチレンフィルム(PEF)
次に、高密度ポリエチレン(HDPE)製のスパウト本体30を作製し、スパウト本体30の溶着部40をパウチ10の上部シール部15にヒートシールした。続いて、スパウト本体30の貫通孔35内に、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)製の中栓70を押し込み、嵌合させた。その後、高密度ポリエチレン(HDPE)製のキャップ50を準備し、このキャップ50をスパウト本体30に対して締め込むことにより、パウチ10とスパウト本体30と中栓70とキャップ50とを有する注出装置付き容器10A(実施例1)を得た。
(実施例2)
中栓70の材料をブチルゴム(IIR)に代えたこと、以外は、上記実施例1の場合と同様にして、パウチ10とスパウト本体30と中栓70とキャップ50とを有する注出装置付き容器10A(実施例2)を作製した。
(比較例1)
中栓70を用いなかったこと、以外は、上記実施例1の場合と同様にして、パウチとスパウト本体とキャップとからなる注出装置付き容器(比較例1)を作製した。
(比較例2)
中栓70を用いなかったこと、および、スパウト本体の貫通孔をアルミニウム製シール部材で密封したこと、以外は、上記実施例1の場合と同様にして、パウチとスパウト本体とシール部材とキャップとからなる注出装置付き容器(比較例2)を作製した。
次に、これらの注出装置の酸素透過度を測定した。この結果を以下に示す。
この結果、実施例1および実施例2の注出装置付き容器10Aは、中栓70を用いない注出装置付き容器(比較例1)と比べて、酸素透過度を低減することができた。また、とりわけエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)製の中栓70を用いた注出装置付き容器10A(実施例1)は、貫通孔をアルミニウム製シール部材で覆った注出装置付き容器(比較例2)に近い酸素バリア性を得ることができた。
(変形例)
次に、図15乃至図18により本実施の形態の変形例について説明する。図15乃至図18において、図1乃至図14に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図15および図16は、注出装置20の一変形例(変形例1)を示している。図15および図16に示す注出装置20のキャップ50において、筒状側壁部51に、ピルファープルーフバンド60が設けられている。この場合、ピルファープルーフバンド60は、筒状側壁部51の下端部に、複数のブリッジ62を介して連結されている。この複数のブリッジ62のうち少なくとも1つは、破断可能になっている。また、ピルファープルーフバンド60は、周方向に分割された複数のリング分割体61を有している。この場合、周方向で互いに隣接するリング分割体61は、破断可能な連結部材63により、互いに連結されている。
キャップ50がピルファープルーフバンド60を備えていることにより、ブリッジ62が破断されているかどうかを確認することにより、あるいは、連結部材63が破断されているかどうかを確認することにより、キャップ50の不正な開封が生じていたかどうかを判断することができる。
またキャップ50がピルファープルーフバンド60を有する場合、図16に示すように、スパウト本体30は、キャップ50のピルファープルーフバンド60を係止するためのラチェット部46を有しても良い。この場合、キャップ50のピルファープルーフバンド60の内周面には、ラチェット部46の外縁よりも径方向内側(スパウト筒部31側)の位置まで突出した突出部が設けられていてもよい。この場合、キャップ50のピルファープルーフバンド60の突出部がスパウト本体30のラチェット部46によって係止されることにより、キャップ50からブリッジ62および連結部材63が破断され、キャップ50の不正な開封が生じていたかどうかを判断することができる。
(変形例2)
図17は、注出装置付き容器10Aの一変形例(変形例2)を示している。図17に示す注出装置付き容器10Aにおいて、スパウト本体30は、船形状の溶着部40を有さず、平面視円形状のフランジ部33が溶着部を兼ねている。また、パウチ10は、開口19を有し、この開口19からスパウト本体30のスパウト筒部31が外方に突出する。パウチ10とフランジ部33とが溶着されることにより、スパウト本体30がパウチ10に取り付けられている。なお、パウチ10に代えて、紙容器等の容器を用いても良い。
(変形例3)
図18は、注出装置付き容器10Aの一変形例(変形例3)を示している。図18に示す注出装置付き容器10Aにおいて、弾性体からなる中栓70は、その径方向略中央に形成された中栓柱部79を有している。中栓柱部79は、当接面72から上方(キャップ50の天部54側)に突出している。中栓柱部79の外面には、第2ねじ部75が形成されている。第2ねじ部75は、逆ねじかつ雄ねじであり、二条ねじからなっている。また、キャップ50は、その径方向略中央に形成されたキャップ筒部58を有している。キャップ筒部58は、天部54から下方(スパウト本体30側)に垂下している。キャップ筒部58の内面には、中栓70の第2ねじ部75に螺合する第4ねじ部57が形成されている。第4ねじ部57は、それぞれ逆ねじかつ雌ねじであり、二条ねじからなっている。
この場合、初期開封時にキャップ50を開方向に回転したとき、キャップ50の第4ねじ部57が、中栓70の第2ねじ部75と螺合するので、キャップ50の回転に伴って、中栓70はキャップ50の天部54側に上昇する。このため、中栓70とスパウト本体30との嵌合を解除することができる。
本発明は上記実施の形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 パウチ
10A 注出装置付き容器
20 注出装置
30 スパウト本体
31 スパウト筒部
33 フランジ部
35 貫通孔
36 リング状密着部
37 ストッパ
38 第1ねじ部
39 第1回転止め機構
40 溶着部
50 キャップ
51 筒状側壁部
52 キャップ柱部
53 ローレット
54 天部
57 第4ねじ部
59 第3ねじ部
60 ピルファープルーフバンド
70 中栓
71 中栓筒部
72 当接面
73 中栓フランジ部
74 突出部
75 第2ねじ部
76 第2回転止め機構

Claims (8)

  1. 貫通孔が形成されたスパウト本体であって、外面に第1ねじ部が形成されたスパウト筒部と、前記スパウト筒部の下方に設けられた溶着部と、前記貫通孔内に設けられたストッパとを有する、スパウト本体と、
    前記スパウト筒部内に配置された中栓であって、前記ストッパに当接する当接面と、内面又は外面に第2ねじ部が形成された中栓筒部又は中栓柱部とを有する、弾性体からなる中栓と、
    天部と、前記天部から垂下するとともに、内面に前記スパウト本体の前記第1ねじ部に螺合する第3ねじ部が形成された筒状側壁部と、前記天部から垂下するとともに、外面又は内面に前記中栓の前記第2ねじ部に螺合する第4ねじ部が形成されたキャップ柱部又はキャップ筒部とを有する、キャップと、を備え、
    前記第1ねじ部および前記第3ねじ部のねじの向きは、前記第2ねじ部および前記第4ねじ部のねじの向きと反対になっている、注出装置。
  2. 前記スパウト筒部の内面には、第1回転止め機構が設けられ、前記中栓の外面には、前記第1回転止め機構に係止する第2回転止め機構が設けられている、請求項1記載の注出装置。
  3. 前記第2ねじ部および前記第4ねじ部のねじのピッチは、前記第1ねじ部および前記第3ねじ部のねじのピッチよりも大きい、請求項1又は2記載の注出装置。
  4. 前記中栓は、前記スパウト本体の前記貫通孔内に圧入されている、請求項1乃至3のいずれか一項記載の注出装置。
  5. 前記中栓は、ゴムからなる、請求項1乃至4のいずれか一項記載の注出装置。
  6. デュロメータ(タイプA)によって測定した前記中栓のゴム硬度は、70以上90以下である、請求項5記載の注出装置。
  7. 前記キャップの前記筒状側壁部に、ピルファープルーフバンドが設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項記載の注出装置。
  8. 内容物を収容する容器と、
    前記容器に取り付けられた、請求項1乃至7のいずれか一項記載の注出装置と、を備えた、注出装置付き容器。
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