JP2021030993A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェット性能を確保しつつクラウン陸部及びショルダー陸部の耐偏摩耗性能を向上し得るタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2を有するタイヤである。クラウン陸部6には、クラウン副溝と複数のクラウン横溝11とが設けられている。クラウン副溝は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅を有する。クラウン横溝11は、外側溝部とサイプ部とを含む。ショルダー陸部5には、タイヤ周方向に連続して延びるショルダー副溝15と、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝16とが設けられている。ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅を有する。ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは車両用のタイヤに関する。
下記特許文献1には、センター陸部にセンターサイピング及びセンター縦浅溝が設けられたタイヤが提案されている。前記センターサイピング及び前記センター縦浅溝は、ウェット性能を維持するのに役立つ。
特開2015−229408号公報
上述のようなタイヤは、前記センターサイピング及び前記センター縦浅溝で多数のブロック片に区分されているため、偏摩耗が発生し易いという問題があった。一方、ショルダー陸部については、元来摩耗し易く、改善が求められていた。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ウェット性能を確保しつつクラウン陸部及びショルダー陸部の耐偏摩耗性能を向上し得るタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、ショルダー主溝と、前記ショルダー主溝のタイヤ赤道側に隣接するクラウン主溝とにより、トレッド端を含むショルダー陸部と、前記ショルダー陸部に隣接するクラウン陸部とが区分されており、前記クラウン陸部には、タイヤ周方向に連続して延びるクラウン副溝と、タイヤ軸方向に延びる複数のクラウン横溝とが設けられ、前記クラウン副溝は、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有し、前記クラウン横溝は、前記クラウン陸部の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部と、前記外側溝部からタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部とを含み、前記ショルダー陸部には、タイヤ周方向に連続して延びるショルダー副溝と、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝とが設けられており、前記ショルダー副溝は、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有し、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅は、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅よりも大きい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅は、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅の1.25〜1.35倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン横溝は、タイヤ周方向に凸に湾曲する第1部分と、タイヤ周方向に前記第1部分とは逆側に凸に湾曲する第2部分とを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1部分は、前記クラウン主溝側に設けられ、前記第2部分は、前記ショルダー主溝側に設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1部分と前記第2部分とは、前記クラウン副溝で連続しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン横溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.70〜0.85倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン横溝の溝幅は、4.0mm以下であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記外側溝部の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.05〜0.10倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン陸部は、前記ショルダー主溝の溝壁と前記クラウン横溝の溝壁とで区分された第1コーナ部を含み、前記第1コーナ部が面取りされているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン副溝は、タイヤ周方向に平行に直線状に延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン副溝の溝幅は、2.0〜3.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン副溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.15〜0.30倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー横溝は、前記ショルダー副溝から前記ショルダー主溝側に延びる第1ショルダー横溝と、前記ショルダー副溝から前記トレッド端側に延びる第2ショルダー横溝とを含み、前記第2ショルダー横溝は、前記第1ショルダー横溝とはタイヤ周方向の異なる位置で前記ショルダー副溝と連通しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー横溝の溝幅は、1.0〜1.5mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー横溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.10〜0.25倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー副溝は、タイヤ周方向にジグザグ又は波状に延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー副溝の溝幅は、2.0〜3.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー副溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.15〜0.30倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤのクラウン陸部には、タイヤ周方向に連続して延びるクラウン副溝と、タイヤ軸方向に延びる複数のクラウン横溝とが設けられている。前記クラウン横溝は、前記クラウン陸部の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部と、前記外側溝部からタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部とを含む。また、ショルダー陸部には、タイヤ周方向に連続して延びるショルダー副溝と、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝とが設けられている。これらの溝は、十分な溝容積及び溝エッジを提供し、優れたウェット性能を提供する。
本発明のタイヤでは、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅は、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅よりも大きく構成されている。これにより、クラウン陸部の接地圧が軽減され、クラウン陸部の耐偏摩耗性能が向上する。また、ショルダー陸部の幅が大きく構成されることで、走行時のショルダー陸部の動きが抑制され、ショルダー陸部の耐偏摩耗性能も向上する。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のクラウン陸部の拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図が示されている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、重荷重用の空気入りタイヤとして好適に用いられる。但し、本発明のタイヤは、このような態様に限定されるものではない。
図1に示されるように、タイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝が設けられている。各主溝は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。各主溝は、例えば、ジグザグ状又は波状に延びるものでも良い。本実施形態の主溝は、例えば、一対のショルダー主溝3と、これらの間に配されたクラウン主溝4とを含む。ショルダー主溝3は、トレッド端Te側に配されており、クラウン主溝4は、ショルダー主溝3のタイヤ赤道C側に隣接している。
「トレッド端Te」は、空気入りタイヤの場合、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
タイヤ赤道Cからショルダー主溝3の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L1は、例えば、トレッド幅TWの0.20〜0.30倍であるのが望ましい。トレッド幅TWは、前記正規状態における一方のトレッド端Teから他方のトレッド端Teまでのタイヤ軸方向の距離である。
クラウン主溝4は、例えば、タイヤ赤道C上に1本設けられている。但し、このような態様に限定されるものではなく、クラウン主溝4は、タイヤ赤道Cの各側に1本ずつ設けられるものでも良い。
各主溝の溝幅は、例えば、トレッド幅TWの4〜7%であるのが望ましい。各主溝の溝深さは、例えば、10〜20mmであるのが望ましい。
本実施形態では、ショルダー主溝3の溝幅W1が、クラウン主溝4の溝幅W2よりも大きい。ショルダー主溝3の溝幅W1は、例えば、クラウン主溝4の溝幅W2の1.05〜1.10倍である。このようなショルダー主溝3は、ウェット性能を確保するのに役立つ。
トレッド部2は、上述の主溝が設けられることにより、トレッド端Teを含むショルダー陸部5と、ショルダー陸部5に隣接するクラウン陸部6とが区分されている。ショルダー陸部5は、ショルダー主溝3とトレッド端Teとの間に区分されている。クラウン陸部6は、ショルダー主溝3とクラウン主溝4との間に区分されている。
図2には、クラウン陸部6の拡大図が示されている。図2に示されるように、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3は、例えば、トレッド幅TW(図1に示され、以下、同様である。)の0.10〜0.25倍である。
クラウン陸部6には、タイヤ周方向に連続して延びるクラウン副溝10と、タイヤ軸方向に延びる複数のクラウン横溝11とが設けられている。
本実施形態のクラウン副溝10は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。また、クラウン副溝10は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の中央部に配されている。具体的には、クラウン副溝10は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の中心位置上に設けられている。
クラウン副溝10は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅を有している。本実施形態のクラウン副溝10の溝幅W4は、例えば、4.0mm以下であり、望ましくは2.0〜3.0mmである。また、クラウン副溝10は、ショルダー主溝3よりも小さい深さを有している。本実施形態のクラウン副溝10の深さは、例えば、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以下であり、望ましくは0.15〜0.30倍である。
クラウン横溝11は、例えば、クラウン主溝4からショルダー主溝3まで延びている。これにより、クラウン横溝11は、クラウン副溝10と交差している。
図3には、図2のクラウン横溝11のA−A線断面図が示されている。図3に示されるように、クラウン横溝11は、クラウン陸部6の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部12と、外側溝部12からタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部13とを含む。このようなクラウン横溝11は、クラウン陸部6の剛性を維持しつつ、ウェット性能を確保できる。
図4には、ショルダー陸部5の拡大図が示されている。図4に示されるように、ショルダー陸部5には、タイヤ周方向に連続して延びるショルダー副溝15と、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝16とが設けられている。
ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅を有している。本実施形態のショルダー副溝15の溝幅W5は、例えば、4.0mm以下であり、望ましくは2.0〜3.0mmである。また、ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3よりも小さい深さを有している。本実施形態のショルダー副溝15の深さは、例えば、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以下であり、望ましくは0.15〜0.30倍である。
本発明のタイヤにおいて、上述の各溝は、十分な溝容積及び溝エッジを提供し、優れたウェット性能を提供する。また、本発明のタイヤでは、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W6は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3(図2に示す)よりも大きく構成されている。これにより、クラウン陸部6の接地圧が軽減され、クラウン陸部6の耐偏摩耗性能が向上する。また、ショルダー陸部5の幅が大きく構成されることで、走行時のショルダー陸部5の動きが抑制され、ショルダー陸部5の耐偏摩耗性能も向上する。
各陸部の耐偏摩耗性能をさらに向上させるために、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W6は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3の1.25〜1.35倍であるのが望ましい。
図2に示されるように、クラウン横溝11は、例えば、S字状に延びている。本実施形態のクラウン横溝11は、タイヤ周方向に凸に湾曲する第1部分21と、タイヤ周方向に第1部分21とは逆側に凸に湾曲する第2部分22とを含む。第1部分21は、クラウン副溝10よりもクラウン主溝4側に設けられ、第2部分22は、クラウン副溝10よりもショルダー主溝3側に設けられている。第1部分21と第2部分22とは、クラウン副溝10で連続している。このようなクラウン横溝11は、ウェット性能と耐偏摩耗性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
上述の第1部分21及び第2部分22を含むことにより、クラウン横溝11のショルダー主溝3側の端部11aは、タイヤ軸方向に対して傾斜してショルダー主溝3と連通している。
クラウン横溝11のタイヤ周方向の振幅量A1(ピークトゥピークの振幅量である)は、例えば、ショルダー主溝3の溝幅W1(図1に示す)よりも小さい。前記振幅量A1は、ショルダー主溝3の溝幅W1の0.60〜0.80倍であるのが望ましい。
第1部分21及び第2部分22の曲率半径は、例えば、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3の0.35〜0.45倍であるのが望ましい。さらに望ましい態様として、第1部分21と第2部分22とは、互いに同じ曲率半径で構成されている。このようなクラウン横溝11は、ヒールアンドトゥ摩耗を抑制するのに役立つ。
クラウン横溝11の溝幅W7は、例えば、4.0mm以下であり、望ましくは2.5〜3.5mmである。このようなクラウン横溝11は、ウェット性能を確保しつつ、耐偏摩耗性能を高めるのに役立つ。
図3に示されるように、本実施形態のクラウン横溝11は、例えば、サイプ部13において2つの溝壁がタイヤ半径方向に平行に延びている。また、クラウン横溝11の一方の溝壁は、溝底からクラウン陸部6の踏面までタイヤ半径方向に平行に延びており、クラウン横溝11の他方の溝壁は、外側溝部12において、タイヤ半径方向外側に向かって溝幅を拡大する向きに曲がっている。これにより、サイプ部13の幅が外側溝部12の幅よりも小さく構成されている。サイプ部13の幅は、例えば、1.0mm以下であり、望ましくは0.5〜1.0mmである。
クラウン横溝11の深さd1(クラウン陸部6の踏面からサイプ部13の底までの深さ)は、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以上であり、望ましくは0.70〜0.85倍である。このようなクラウン横溝11は、偏摩耗を抑制しつつ、高いウェット性能を発揮できる。
外側溝部12の深さd2は、例えば、ショルダー主溝3の深さの0.25倍以下であり、望ましくは0.05〜0.10倍である。このような外側溝部12は、タイヤ使用開始時のウェット性能を確保しつつ、優れた耐偏摩耗性能を長期に亘って発揮できる。
図1に示されるように、一方のクラウン陸部6に設けられたクラウン横溝11と、他方のクラウン陸部6に設けられたクラウン横溝11とは、タイヤ周方向の異なる位置でクラウン主溝4に連通しているのが望ましい。このようなクラウン横溝11の配置は、耐偏摩耗性能をさらに高めるのに役立つ。
図2に示されるように、クラウン陸部6は、複数のクラウン横溝11で区分されたクラウンブロック23を含んでいる。クラウンブロック23のタイヤ周方向の長さL2は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3よりも小さいのが望ましい。具体的には、クラウンブロック23の前記長さL2は、クラウン陸部6の前記幅W3の0.70〜0.90倍である。これにより、クラウンブロック23のタイヤ周方向の剛性が最適化され、ヒールアンドトゥ摩耗が効果的に抑制される。
クラウン陸部6は、ショルダー主溝3の溝壁とクラウン横溝11の溝壁とで区分された第1コーナ部18a及び第2コーナ部18bを含む。第1コーナ部18aは、ショルダー主溝3の溝壁とクラウン横溝11の溝壁との間の角度が鋭角となるコーナ部である。第2コーナ部18bは、ショルダー主溝3の溝壁とクラウン横溝11の溝壁との間の角度が鈍角となるコーナ部である。望ましい態様として、本実施形態では、第1コーナ部18aが面取りされている。これにより各コーナ部の偏摩耗が抑制される。
図4に示されるように、ショルダー副溝15は、例えば、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の中央部に配されている。具体的には、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の中心位置が、ショルダー副溝15は、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の中心位置と少なくとも一部で交わっている。
ショルダー副溝15は、例えば、タイヤ周方向にジグザグ又は波状に延びている。ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3側に凸に湾曲した第1湾曲部26と、トレッド端Te側に凸に湾曲した第2湾曲部27とをタイヤ周方向に交互に含んでいる。
ショルダー副溝15のタイヤ軸方向の振幅量A2(ピークトゥピークの振幅量である)は、例えば、クラウン横溝11の振幅量A1(図2に示す)よりも小さい。具体的には、前記振幅量A2は、前記振幅量A1の0.60〜0.80倍である。これにより、各陸部の耐偏摩耗性能がさらに高められる。
ショルダー横溝16は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。ショルダー横溝16は、例えば、クラウン横溝11のショルダー主溝3側の端部11aと同じ向きに傾斜している。ショルダー横溝16のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5〜15°である。
ショルダー横溝16の溝幅W8は、例えば、クラウン横溝11の溝幅W7(図2に示す)よりも小さい。また、ショルダー横溝16の溝幅W8は、クラウン副溝10の幅W4及びショルダー副溝15の溝幅W5よりも小さい。具体的には、ショルダー横溝16の溝幅W8は、1.0〜1.5mmである。これにより、ショルダー陸部5の剛性が維持され、その偏摩耗が抑制される。
同様の観点から、ショルダー横溝16の深さは、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以下であり、望ましくは0.10〜0.25倍である。
ショルダー横溝16は、ショルダー副溝15からショルダー主溝3側に延びる第1ショルダー横溝16Aと、ショルダー副溝15からトレッド端Te側に延びる第2ショルダー横溝16Bとを含む。第2ショルダー横溝16Bは、第1ショルダー横溝16Aとはタイヤ周方向の異なる位置でショルダー副溝15と連通している。これにより、耐偏摩耗性能がさらに向上する。
本実施形態の第1ショルダー横溝16Aは、ショルダー副溝15の第1湾曲部26からショルダー主溝3まで延びている。より望ましい態様では、第1ショルダー横溝16Aは、第1湾曲部26のショルダー主溝3側の頂点に連通している。
本実施形態の第2ショルダー横溝16Bは、ショルダー副溝15の第2湾曲部27からトレッド端Teまで延びている。より望ましい態様では、第2ショルダー横溝16Bは、第2湾曲部27のトレッド端Te側の頂点に連通している。
さらに望ましい態様では、第2ショルダー横溝16Bの深さは、第1ショルダー横溝16Aの深さよりも小さい。具体的には、第2ショルダー横溝16Bの深さは、第1ショルダー横溝16Aの深さの0.75〜0.95倍である。これにより、ショルダー陸部5のトレッド端Te付近の偏摩耗が抑制される。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ225/70R19.5のタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例1及び2として、ショルダー陸部の幅がクラウン陸部の幅と同一又は小さいタイヤが試作された。比較例1及び2のタイヤは、上述の構成を除き、図1に示されるタイヤと同じ構成を具えている。各テストタイヤのウェット性能及び耐偏摩耗性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:19.5×6.00
タイヤ内圧:660kPa
テスト車両:2−D車
タイヤ装着位置:全輪
<ウェット性能>
上記テスト車両で、水深2mmの水膜を有するアスファルト路面に65km/hで進入して急制動が実施され、その制動距離が測定された。結果は、前記制動距離の逆数であり、比較例1の値を100とする指数で示されている。数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<耐偏摩耗性能>
前記テストタイヤを一定距離走行させたときのクラウン陸部及びショルダー陸部の摩耗の外観が目視により評価された。結果は、比較例1の前記外観を100とする評点であり、数値が大きい程、耐偏摩耗性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1及び2に示される。
Figure 2021030993
Figure 2021030993
テストの結果、実施例のタイヤは、ウェット性能を確保しつつクラウン陸部及びショルダー陸部の耐偏摩耗性能が向上していることが確認できた。
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
4 クラウン主溝
5 ショルダー陸部
6 クラウン陸部
10 クラウン副溝
11 クラウン横溝
12 外側溝部
13 サイプ部
15 ショルダー副溝
16 ショルダー横溝
Te トレッド端

Claims (18)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、ショルダー主溝と、前記ショルダー主溝のタイヤ赤道側に隣接するクラウン主溝とにより、トレッド端を含むショルダー陸部と、前記ショルダー陸部に隣接するクラウン陸部とが区分されており、
    前記クラウン陸部には、タイヤ周方向に連続して延びるクラウン副溝と、タイヤ軸方向に延びる複数のクラウン横溝とが設けられ、
    前記クラウン副溝は、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有し、
    前記クラウン横溝は、前記クラウン陸部の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部と、前記外側溝部からタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部とを含み、
    前記ショルダー陸部には、タイヤ周方向に連続して延びるショルダー副溝と、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝とが設けられており、
    前記ショルダー副溝は、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有し、
    前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅は、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅よりも大きい、
    タイヤ。
  2. 前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅は、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅の1.25〜1.35倍である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記クラウン横溝は、タイヤ周方向に凸に湾曲する第1部分と、タイヤ周方向に前記第1部分とは逆側に凸に湾曲する第2部分とを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1部分は、前記クラウン主溝側に設けられ、
    前記第2部分は、前記ショルダー主溝側に設けられている、請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記第1部分と前記第2部分とは、前記クラウン副溝で連続している、請求項4に記載のタイヤ。
  6. 前記クラウン横溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.70〜0.85倍である、請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記クラウン横溝の溝幅は、4.0mm以下である、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記外側溝部の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.05〜0.10倍である、請求項1ないし7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記クラウン陸部は、前記ショルダー主溝の溝壁と前記クラウン横溝の溝壁とで区分された第1コーナ部を含み、
    前記第1コーナ部が面取りされている、請求項1ないし8のいずれかに記載のタイヤ。
  10. 前記クラウン副溝は、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている、請求項1ないし9のいずれかに記載のタイヤ。
  11. 前記クラウン副溝の溝幅は、2.0〜3.0mmである、請求項1ないし10のいずれかに記載のタイヤ。
  12. 前記クラウン副溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.15〜0.30倍である、請求項1ないし11のいずれかに記載のタイヤ。
  13. 前記ショルダー横溝は、前記ショルダー副溝から前記ショルダー主溝側に延びる第1ショルダー横溝と、前記ショルダー副溝から前記トレッド端側に延びる第2ショルダー横溝とを含み、
    前記第2ショルダー横溝は、前記第1ショルダー横溝とはタイヤ周方向の異なる位置で前記ショルダー副溝と連通している、請求項1ないし12のいずれかに記載のタイヤ。
  14. 前記ショルダー横溝の溝幅は、1.0〜1.5mmである、請求項1ないし13のいずれかに記載のタイヤ。
  15. 前記ショルダー横溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.10〜0.25倍である、請求項1ないし14のいずれかに記載のタイヤ。
  16. 前記ショルダー副溝は、タイヤ周方向にジグザグ又は波状に延びている、請求項1ないし15のいずれかに記載のタイヤ。
  17. 前記ショルダー副溝の溝幅は、2.0〜3.0mmである、請求項1ないし16のいずれかに記載のタイヤ。
  18. 前記ショルダー副溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.15〜0.30倍である、請求項1ないし17のいずれかに記載のタイヤ。
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