JP2021030887A - 表示制御装置及び表示制御プログラム - Google Patents
表示制御装置及び表示制御プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021030887A JP2021030887A JP2019153137A JP2019153137A JP2021030887A JP 2021030887 A JP2021030887 A JP 2021030887A JP 2019153137 A JP2019153137 A JP 2019153137A JP 2019153137 A JP2019153137 A JP 2019153137A JP 2021030887 A JP2021030887 A JP 2021030887A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- display
- image content
- display control
- headlight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 32
- 238000000034 method Methods 0.000 description 71
- 230000008569 process Effects 0.000 description 66
- 230000006870 function Effects 0.000 description 13
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 11
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 9
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 238000012806 monitoring device Methods 0.000 description 7
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 5
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 5
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 3
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000004438 eyesight Effects 0.000 description 1
- 210000003128 head Anatomy 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 210000001747 pupil Anatomy 0.000 description 1
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
【課題】ヘッドアップディスプレイによって一部がヘッドライトの照射領域に重なるように表示された画像コンテンツの見え方について、運転者の違和感を抑制可能な表示制御装置及び表示制御プログラムを提供すること。【解決手段】ヘッドライト54を備えた車両に設置されるヘッドアップディスプレイ13の表示を制御する表示制御装置100は、ヘッドアップディスプレイ13によって表示される画像コンテンツのうち、ヘッドライト54の照射領域と重なる重複部分と照射領域に重ならない非重複部分との、見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、画像コンテンツの輝度値を変更する。そして、表示制御装置100は、輝度値が変更された画像コンテンツを有する画像をヘッドアップディスプレイ13に提供して表示させる。【選択図】図1
Description
本開示は、ヘッドアップディスプレイを制御する表示制御装置及び表示制御プログラムに関する。
従来、車両に搭載されたヘッドアップディスプレイの表示を制御する種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1が開示するヘッドアップディスプレイは、ヘッドアップディスプレイによって投影される表示要素のうち、ヘッドライト照射領域と重なる部分の輝度を他の部分よりも高くすることより、表示要素の視認性を向上させることを意図している。
しかしながら、特許文献1が開示するヘッドアップディスプレイでは、ヘッドライト照射領域と重なる部分の輝度を他の部分よりも高くすることより、1つの表示要素の中に輝度の異なる2つの部分が存在することになる。そのため、投影されている表示要素が1つの表示要素であるにも関わらず、運転者からは、これらの部分がそれぞれ個別の表示要素であるように見える可能性があり、運転者に違和感を与える恐れがある。
本開示は、上記問題点を鑑みてされたものであり、ヘッドアップディスプレイによって一部がヘッドライトの照射領域に重なるように表示された画像コンテンツの見え方について、運転者の違和感を抑制可能な表示制御装置及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係るヘッドライト(54)を備える車両(A)に設置されるヘッドアップディスプレイ(13)の表示を制御する表示制御装置は、ヘッドアップディスプレイが表示する画像コンテンツを有する画像を生成する画像生成部(104)と、画像生成部によって生成された画像をヘッドアップディスプレイに提供して表示させる表示制御部(106)とを備え、画像生成部は、画像がヘッドアップディスプレイによって表示された場合に、画像コンテンツのうちヘッドライトの照射領域と重なる重複部分と照射領域に重ならない非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、画像コンテンツの輝度値を変更し、表示制御部は、画像生成部によって輝度値が変更された画像コンテンツを有する画像を、ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる。
また、本開示の一態様に係るヘッドライト(54)を備える車両(A)に設置されるヘッドアップディスプレイ(13)の表示を制御する表示制御プログラムは、少なくとも1つのプロセッサ(110)に対し、ヘッドアップディスプレイによって表示される画像コンテンツのうちヘッドライトの照射領域と重なる重複部分と照射領域に重ならない非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、画像コンテンツの輝度値を変更させ(S111,S112,S209,S212,S213,S215,S217,S219)、輝度値が変更された画像コンテンツを有する画像を、ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる(S116,S224,S227)ことを含む処理を実行させる。
これらの態様では、重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように輝度値が変更された画像コンテンツがヘッドアップディスプレイによって表示される。これにより、当該画像コンテンツが別々の画像コンテンツではなく、1つの画像コンテンツとして見えるため、運転者の違和感を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本開示の一態様について説明する。車載システム1は、HMI(Human Machine Interface)システム10と、周辺監視装置20と、ロケータ30と、DCM(Data Communication Module)40と、ボディECU(Electronic Control Unit)50と、運転支援ECU60とを含む。これらのノードは、通信バス80を介して、相互にデータを通信する。
周辺監視装置20は、車両Aの周辺環境を監視する装置である。周辺監視装置20は、フロントカメラ21と、ミリ波レーダ22とを含む。フロントカメラ21は、車両Aの前方を撮影して撮影画像を生成し、当該撮影画像を、通信バス80を介して、運転支援ECU60及びHMIシステム10の表示制御装置100に送信する。ミリ波レーダ22は、ミリ波又は準ミリ波を用いて、車両Aの周辺の物体との距離、並びに当該物体の相対速度及び方位を算出し、これらの情報を、通信バス80を介して運転支援ECU60に送信する。
ロケータ30は、車両Aの位置情報を生成する装置である。ロケータ30は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信器31と、慣性センサ32と、地図データベース(以下、「地図DB」とする)33と、ロケータECU34とを含む。
GNSS受信器31は、複数の測位衛星から送信された測位信号を受信する装置である。GNSS受信器31は、GPS、GLONASS、Galileo、IRNSS、QZSS、Beidou等の衛星測位システムを利用することができる。
慣性センサ32は、車両Aの加速度及び角速度を検出する装置である。慣性センサ32の具体例として、加速度センサ及びジャイロセンサ等が挙げられる。
地図DB33は、従来のナビゲーション用の地図情報又は当該地図情報よりも高精度な地図情報(以下、「高精度地図情報」とする)が記録された記憶装置である。高精度地図情報には、道路の三次元形状を示す情報、道路線の位置情報、レーン数の情報、各レーンの進行方向を示す情報等の運転支援に利用可能な情報が含まれている。
ロケータECU34は、プロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び入出力インタフェースを含むマイクロコンピュータを備える。ロケータECU34は、車両Aの各輪のハブ部分に設けられた車輪速センサの検出信号に基づいて、車両Aの速度情報を生成することができる。また、ロケータECU34は、GNSS受信器31で受信した測位信号、慣性センサ32の検出結果、及び車両Aの速度情報を用いて、車両Aの位置、進行方向及び姿勢情報(すなわち、ロール、ピッチ、ヨー)を逐次算出することができる。
ロケータECU34は、算出した車両Aの速度情報、姿勢情報、位置情報及び方角情報を、通信バス80を通じて、他のノードに提供する。また、ロケータECU34は、地図情報を他のノードに提供することができる。
DCM40は、車両Aに搭載される通信モジュールである。DCM40は、LTE(Long Term Evolution)及び5G等の通信規格に準拠した無線通信により、車両Aの周辺の基地局との間でデータを送受信する。DCM40は、最新の地図情報を保有するプローブサーバからインターネットを介して、当該地図情報を取得できる。ロケータECU34は、DCM40が取得した最新の地図情報を用いて、地図DB33に格納されている地図情報を更新することができる。
ボディECU50は、車両Aが備えるヘッドライト54等の種々の装置を制御するECUであり、プロセッサ、ROM、RAM及び入出力インタフェースを含むマイクロコンピュータを備える。ボディECU50は、操作デバイス52、光センサ53及びヘッドライト54と通信可能に接続される。
操作デバイス52は、運転者がヘッドライト54の照射状態を変更するための装置であり、車両Aのステアリングホイールの近傍に設置される。光センサ53は、車両Aの周辺光を受光する光センサである。光センサ53は、車両Aの周辺光を受光すると、周辺光の強度に応じた電圧の光強度信号をボディECU50に提供する。ヘッドライト54は、車両Aの前方を照射する装置である。ヘッドライト54の照射状態には、オフ状態、ロービーム、及びハイビームがある。
ボディECU50は、ヘッドライト54の照射状態を制御するヘッドライト制御部51を有する。ヘッドライト制御部51は、ヘッドライト54の照射状態を示すステータス信号を定期的(例えば、1秒等)に表示制御装置100に送信する。ステータス信号には、ヘッドライト54の現在の照射状態を示す信号の他、ヘッドライト54の変更後の照射状態を示す信号が含まれる。ヘッドライト制御部51は、変更後の照射状態を示すステータス信号を表示制御装置100に送信した後、表示制御装置100から照射状態の変更を許可する旨の許可通知を受信した場合に、ヘッドライト54の照射状態を変更する。
ヘッドライト制御部51は、車両Aの運転者の操作、運転支援ECU60の指示、又は車両Aの周辺光の強度に基づいて、ヘッドライト54の照射状態を変更する。運転者が、操作デバイス52を用いてヘッドライト54の照射状態の切り替えを指示すると、その指示内容を示す制御信号が、操作デバイス52からボディECU50に送信される。ボディECU50が操作デバイス52から当該制御信号を受信すると、ヘッドライト制御部51が、運転者の指示内容に対応するステータス信号を表示制御装置100に送信する。そして、ヘッドライト制御部51は、表示制御装置100から許可通知を受信すると、運転者の指示内容に対応する制御信号をヘッドライト54に送信する。
ボディECU50が運転支援ECU60からヘッドライト54の照射状態の切替指示を受信すると、ヘッドライト制御部51は、その切替指示に対応するステータス信号を表示制御装置100に送信する。そして、ヘッドライト制御部51は、表示制御装置100から許可通知を受信すると、運転支援ECU60からの切替指示に対応する制御信号をヘッドライト54に送信する。
ボディECU50が光センサ53から光強度信号を受信すると、ヘッドライト制御部51は、その光強度信号の電圧値が既定の閾値以下である場合に、ロービームを示すステータス信号を表示制御装置100に送信する。既定の閾値は、運転者の視覚を確保するためにヘッドライト54を点灯させる必要がある周辺光に応じた電圧値とすることができる。そして、ヘッドライト制御部51は、表示制御装置100から許可通知を受信すると、ヘッドライト54をロービームで点灯させる制御信号をヘッドライト54に送信する。
運転支援ECU60は、運転者の運転操作を支援するECUである。運転支援ECU60は、プロセッサ、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを含むマイクロコンピュータを備える。プロセッサは、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、ACC(Adaptive Cruise Control)制御部61と、車線維持制御部62と、オートハイビーム制御部63を実現する。
ACC制御部61は、ACCの機能を実現する機能部である。ACC制御部61は、周辺監視装置20が提供した撮影画像等の情報を用いて、運転者が指定した車速で車両Aを走行させ、又は車両Aと前走車との車間距離を維持しつつ、車両Aを前走車に追従走行させる。
車線維持制御部62は、車両Aを走行車線内で走行させる車線維持制御機能を実現する機能部である。当該車線維持制御機能は、LTA(Lane Trace Assist)として知られている。車線維持制御部62は、車両Aの前方道路の道路線又は前走車の走行軌跡に基づき、車両Aの操舵輪の舵角を制御して車両Aを走行車線内で走行させる。車線維持制御部62は、車線維持制御機能の動作モードを示す情報を表示制御装置100に提供する。車線維持制御機能の動作モードは、車両Aの前方道路の道路線に基づいて車線維持制御を実行する動作モードと、前走車の走行軌跡に基づいて車線維持制御を実行する動作モードがある。
オートハイビーム制御部63は、ヘッドライト54の照射状態をロービーム又はハイビームに変更する機能部である。具体的には、オートハイビーム制御部63は、周辺監視装置20が提供した撮影画像等を用いて、前走車又は対向車が存在するか否か判断する。ヘッドライト54がロービームで点灯している場合、オートハイビーム制御部63は、前走車又は対向車が存在しないと判断すると、ヘッドライト54をハイビームに切り替える旨の制御信号をボディECU50に送信する。ヘッドライト54がハイビームで点灯している場合、オートハイビーム制御部63は、前走車又は対向車が存在すると判断すると、ヘッドライト54をロービームに切り替える旨の制御信号をボディECU50に送信する。
経路算出装置70は、車両Aの利用者が指定した目的地に到達するまでの経路を算出する装置である。経路算出装置70は、ロケータECU34が提供した地図情報及び車両Aの位置情報を用いて、目的地に到達するまでの経路を算出する。そして、経路算出装置70は、算出した経路を示す経路情報を表示制御装置100に提供する。経路情報には、車両Aが進むべき方向を示す情報と、当該方向を示す情報を表示すべき位置を示す情報(例えば、地図情報に含まれる交差点及び分岐点等の情報)が含まれる。車両Aが進むべき方向を示す情報は、例えば、直進を示す情報、右折を示す情報、左折を示す情報等である。
HMIシステム10は、車両Aと運転者との間のインタフェースを提供するシステムである。HMIシステム10は、DSM(Driver Status Monitor)11と、操作デバイス12と、表示制御装置100と、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)装置13とを含む。
DSM11は、近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御部とを含む。DSM11は、運転席に着座した状態の運転者の顔を近赤外光源の近赤外光で照射でき、かつ、近赤外カメラで運転者の顔を撮影可能な位置に設置される。例えば、DSM11は、図2に示すステアリングコラム部8の上面又はインスツルメントパネル9の上面等に設置することができる。近赤外カメラは、30fps等の周期で運転者の顔を撮影し、撮像画像を生成する。制御部は、撮像画像を解析して運転者の視点位置EPを算出し、視点位置EPを示す視点位置情報を表示制御装置100に逐次提供する。
操作デバイス12は、運転者からACC及び車線維持制御機能に関する指示を受け付け可能な装置である。具体的には、ACCの起動及び停止の切り替えを行う装置、車線維持制御機能の起動及び停止の切り替えを行う装置等が挙げられる。操作デバイス12はハンドルのスポーク部に設けられたステアスイッチ等によって実現することができる。
表示制御装置100は、HUD装置13が投影するための画像を生成し、当該画像をHUD装置13に提供して投影させる装置である。表示制御装置100の具体例としては、HUC(HMI Control Unit)等が挙げられる。表示制御装置100は、少なくとも1以上のプロセッサ110と、ROM等の不揮発性記憶装置120と、RAM等の揮発性記憶装置130と、入出力インタフェース140とを含むマイクロコンピュータを備える。
プロセッサ110は、種々のプログラムを実行可能なCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置である。不揮発性記憶装置120には、本開示に係る表示制御プログラム等の種々のデータが保存される。プロセッサ110は、不揮発性記憶装置120にアクセスし、表示制御プログラムを揮発性記憶装置130に展開して実行することにより、本開示に係る表示制御方法を実行する。プロセッサ110は、入出力インタフェース140を介して、他のノードと種々のデータを通信することができる。
HUD装置13は、表示制御装置100が生成した画像を投影し、車両Aの運転者の前方に当該画像を表示する装置である。図2に示すように、HUD装置13は、ウィンドシールドWSの下方のインスツルメントパネル9内の収容空間に設置される。HUD装置13は、プロジェクタ14と、拡大光学系15とを備える。
プロジェクタ14は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル及びバックライトを備える。プロジェクタ14は、LCDパネルの表示面を拡大光学系15に向けた状態で固定される。プロジェクタ14は、表示制御装置100から提供された画像をLCDパネルに表示し、バックライトが当該LCDパネルに光を照射することにより、当該画像を形成する光を拡大光学系15へ射出する。
拡大光学系15は、光反射性を有する金属を基材表面に蒸着させた凹面鏡を備える。拡大光学系15は、プロジェクタ14が射出した光を反射させ、ウィンドシールドWSに向かって投影する。ウィンドシールドWSに向かって投影された光は、ウィンドシールドWSの投影領域PAにおいて反射し、その反射光が運転席側へ向かって進み、運転者の瞳に到達する。その結果、運転者は、表示制御装置100が生成した画像の虚像VIを、ウィンドシールドWSの先に視認することができる。
次に、図3を参照して、表示制御装置100の機能について説明する。表示制御装置100は、受信部101と、状態監視部102と、照射状態判定部103と、画像生成部104と、通知部105と、表示制御部106とを有する。
受信部101は、周辺監視装置20、ロケータECU34、DSM11、ボディECU50及び運転支援ECU60が提供する情報を受信する機能部である。受信部101は、周辺監視装置20から撮影画像を受信すると、当該撮影画像を揮発性記憶装置130に保存する。また、受信部101は、ロケータECU34から地図情報、車両Aの位置情報、速度情報及び姿勢情報等の情報を受信すると、これらの情報を揮発性記憶装置130に保存する。さらに、受信部101は、DSM11から視点位置情報を受信すると、当該視点位置情報を揮発性記憶装置130に保存する。
さらに、受信部101は、ボディECU50からステータス信号を受信すると、当該ステータス信号を状態監視部102に提供する。さらに、受信部101は、運転支援ECU60から車線維持制御機能の動作モード情報を受信すると、これらの情報を揮発性記憶装置130に保存する。さらに、受信部101は、経路算出装置70から経路情報を受信すると、これらの情報を揮発性記憶装置130に保存する。
状態監視部102は、ヘッドライト54の照射状態を示すステータス情報を用いて、ヘッドライト54の照射状態を監視する機能部である。ステータス情報には、最新のステータス信号が示す照射状態と、その1つ前に受信したステータス信号が示す照射状態が登録される。ステータス情報は、揮発性記憶装置130に保存される。
状態監視部102は、受信部101からステータス信号を受信すると、当該ステータス信号が示す照射状態をステータス情報に登録する。次いで、状態監視部102は、ステータス情報に登録されている2つの照射状態、すなわち、最新のステータス信号が示す照射状態と、その1つ前のステータス信号が示す照射状態を比較し、ヘッドライト54の照射状態が変更されるか否か判定する。状態監視部102は、これらの照射状態が異なる場合、ヘッドライト54の照射状態が変更されると判定する。一方、これらの照射状態が同じである場合、状態監視部102は、ヘッドライト54の照射状態が変更されないと判定する。ヘッドライト54の照射状態が変更される場合、図6〜図9の処理が実行される。
照射状態判定部103は、ステータス情報を用いて、ヘッドライト54の照射状態を判定する機能部である。照射状態判定部103は、ヘッドライト54が点灯しているか否か判定する。具体的には、照射状態判定部103は、ステータス情報に登録されている照射状態のうち、先行のステータス信号が示す照射状態がロービーム又はハイビームである場合、ヘッドライト54が点灯していると判定する。一方、照射状態判定部103は、先行のステータス信号が示す照射状態がオフ状態である場合、ヘッドライト54が消灯していると判定する。
また、照射状態判定部103は、ステータス情報に登録されている2つの照射状態を用いて、ヘッドライト54の照射領域が増加するか否か判定する。具体的には、先行のステータス信号が示す照射状態がオフ状態であり、最新のステータス信号が示す照射状態がロービーム又はハイビームである場合、照射状態判定部103は、ヘッドライト54の照射領域が増加すると判定する。また、先行のステータス信号が示す照射状態がロービームであり、最新のステータス信号が示す照射状態がハイビームである場合、ヘッドライト54の照射領域が増加すると判定する。それ以外の場合、照射状態判定部103は、ヘッドライト54の照射領域が減少すると判定する。
画像生成部104は、HUD装置13が投影する画像を生成する機能部である。画像生成部104は、仮想三次元空間の道路モデルを生成するために必要な情報(例えば、地図情報、車両Aの位置情報、撮影画像等)を揮発性記憶装置130から取得し、図10に示すような仮想三次元空間に道路モデルを生成する。次いで、画像生成部104は、撮影画像等を用いて、前景に存在する道路以外の対象物(例えば、歩行者、前走車等)を検出し、当該対象物のモデルを道路モデルに配置する。そして、画像生成部104は、当該対象物を強調する仮想オブジェクトを、当該対象物のモデルに関連付けて道路モデルに配置する。なお、道路以外の対象物が前景に存在しない場合、画像生成部104は、当該対象物に対応するモデルを配置しない。
例えば、図10に示す仮想オブジェクトVO1は、車両Aの利用者が指定した目的地に到達するために車両Aが走行する経路を示す仮想オブジェクトである。画像生成部104は、経路算出装置70が提供した経路情報を用いて、当該仮想オブジェクトを配置すべき位置(例えば、交差点等)に仮想オブジェクトを配置することができる。モデルPMは、車両Aの前方に存在する歩行者を示すモデルである。仮想オブジェクトVO2は、モデルPMの位置に存在する歩行者を強調する仮想オブジェクトである。仮想オブジェクトVO1,VO2は、前景に存在する対象物に関連付けて表示される重畳コンテンツに対応する。
画像生成部104は、これらの仮想オブジェクト以外の仮想オブジェクトを配置することができる。例えば、前走車の走行軌跡に基づく車線維持制御機能が実行されている場合、画像生成部104は、撮影画像等を用いて、車両Aの前走車を特定し、前走車を示すモデルを仮想三次元空間に配置する。そして、画像生成部104は、前走車を示すモデルに関連付けて、当該前走車を強調する仮想オブジェクトを配置することができる。なお、画像生成部104は、前走車の走行軌跡に基づく車線維持制御機能が実行されている旨の動作モード情報が揮発性記憶装置130に保存されている場合に、当該車線維持制御機能が実行されていると判断できる。
また、画像生成部104は、仮想三次元空間の道路モデルに配置した仮想オブジェクトの少なくとも一部が、ヘッドライト54の照射領域に重なる場合、仮想オブジェクトの種類に応じて、その形状、位置、及び輝度を変更する。ヘッドライト54の照射領域には、図10に示すように、ロービームの照射領域IRAL及びハイビームの照射領域IRAHの2つがある。これらの照射領域IRAL,IRAHは、ヘッドライト54の輝度、取付け位置、取付け方向と、仮想三次元空間における車両Aの位置及び姿勢情報によって決まる。
仮想オブジェクトには、形状及び位置の変更が許容される画像コンテンツに対応する特定の仮想オブジェクトと、これらの変更が許容されない画像コンテンツに対応する仮想オブジェクトがある。これらの変更が許容される画像コンテンツは、例えば、車両Aの経路を示す画像コンテンツである。形状及び位置の変更が許容されない画像コンテンツは、例えば、歩行者及び前走車等の対象物を強調する画像コンテンツである。
仮想オブジェクトの形状を変更する場合、画像生成部104は、例えば、図12に示すように、仮想オブジェクトVO1の全体がヘッドライト54の照射領域IRAHに重ならないように、仮想オブジェクトVO1の形状を変更する。これにより、図13に示すように、当該仮想オブジェクトVO1に対応する画像コンテンツCT1の全体がヘッドライト54の照射領域に重ならないように、当該画像コンテンツの形状が変更される。
仮想オブジェクトの位置を変更する場合、画像生成部104は、仮想オブジェクト全体がヘッドライト54の照射領域に含まれるように、又は、照射領域に含まれないように、仮想オブジェクトの位置を変更する。これにより、当該仮想オブジェクトに対応する画像コンテンツ全体が、ヘッドライト54の照射領域に含まれるように、又は照射領域に含まれないように、当該画像コンテンツの表示位置が変更される。
仮想オブジェクトの輝度を変更する場合、画像生成部104は、仮想オブジェクトのうちヘッドライト54の照射領域に重なる部分(以下、「重複部分」とする)と、照射領域に重ならない部分(以下、「非重複部分」とする)の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、重複部分及び非重複部分の少なくとも一方の輝度値を既定の輝度値に変更する。なお、仮想オブジェクトに対応する画像コンテンツのうちヘッドライト54の照射領域に重なるように表示される部分も重複部分とし、当該照射領域に重ならないように表示される部分も非重複部分とする。
表示制御装置100の不揮発性記憶装置120には、表示対象の画像コンテンツ毎に、重複部分の輝度値と非重複部分の輝度値が関連付けて登録されたデータテーブルである輝度値テーブルが保存される。輝度値テーブルには、画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いを低減する重複部分の輝度値及び非重複部分の輝度値が登録される。画像生成部104は、輝度値テーブルを参照し、仮想三次元空間内に配置された仮想オブジェクトの重複部分及び非重複部分の輝度値を特定する。次いで、画像生成部104は、特定した重複部分及び非重複部分の輝度値を用いて、当該仮想オブジェクトの重複部分及び非重複部分の輝度値を変更することができる。
また、画像生成部104は、揮発性記憶装置130から視点位置情報を取得し、当該視点位置情報に基づく仮想視点位置VEPを仮想三次元空間に設定する。仮想視点位置VEPは、車両Aの運転者の視点位置EPに対応する。次いで、画像生成部104は、図10に示すような仮想三次元空間において仮想領域VA内に描画された仮想オブジェクトを透視投影変換することにより、仮想結像領域VIAの画像を生成できる。
仮想領域VAは、仮想視点位置VEP、画角AoV及び車両Aの姿勢情報によって規定される道路モデル上の領域である。仮想結像領域VIAは、仮想視点位置VEP、画角AoV及び車両Aの姿勢情報によって規定される仮想結像領域である。仮想結像領域VIAは、HUD装置13が現実の三次元空間において虚像VIを結像する結像領域IAに対応する。結像領域IAは、図2に示すように、視点位置EPから画角AoVで延在する仮想線によって規定される。同様に、仮想結像領域VIAは、仮想視点位置VEPから画角AoVで延在する仮想線によって規定される。画像生成部104が生成した仮想結像領域VIAの画像が、現実の三次元空間の結像領域IAにおいて虚像VIとして結像される。なお、本実施形態では、画角AoVとして、水平画角AoVhが10度、垂直画角AoVvが4度の画角を採用することができる。
表示制御部106は、画像生成部104が生成した投影対象の画像をHUD装置13に送信して投影させる機能部である。HUD装置13は、表示制御部106から画像を受信すると、当該画像をウィンドシールドWSに向かって投影する。例えば、表示制御部106が、図10に示す仮想三次元空間に基づいて生成された画像をHUD装置13提供して表示させると、図11に示すような画像コンテンツCT1,CT2が、結像領域IAに結像される。画像コンテンツCT1,CT2は、それぞれ仮想オブジェクトVO1,VO2に対応する重畳コンテンツである。車両Aの運転者からは、車両Aの経路を示す画像コンテンツCT1が、車両Aの前方の走行車線の路面上に表示されているように見える。また、歩行者Pを強調する画像コンテンツCT2が、車両Aの前方の歩行者Pに表示されているように見える。
通知部105は、車両Aのヘッドライト54の照射状態の変更を許可する許可通知をボディECU50に送信する機能部である。ボディECU50は、当該許可通知を受信すると、ヘッドライト54の照射状態を変更する。
次に、図4及び図5を参照して、表示制御装置100が実行する処理の一例について説明する。図4及び図5に示す処理は、周期的に実行される。ステップS101では、画像生成部104が、仮想三次元空間の道路モデルを生成するために必要な情報を揮発性記憶装置130から取得し、仮想三次元空間に道路モデルを生成する。ステップS102では、画像生成部104は、前景に存在する道路以外の対象物のモデル及び仮想オブジェクトを道路モデルに配置する。
ステップS103では、照射状態判定部103が、車両Aのヘッドライト54が点灯しているか否か判定する。ヘッドライト54が点灯していない場合(NO)、ステップS114に処理が分岐する。一方、ヘッドライト54が点灯している場合(YES)、ステップS104に処理が分岐する。
ステップS104では、画像生成部104が、ステップS102で配置された仮想オブジェクトの1つを選択し、当該仮想オブジェクトの少なくとも一部が、ヘッドライト54の照射領域に重なるか否か判定する。ここでは、選択した仮想オブジェクトの少なくとも一部が、図10に示すロービームの照射領域IRAL及びハイビームの照射領域IRAHの少なくとも一方の照射領域に重なるか否か判定される。
選択した仮想オブジェクトの少なくとも一部が照射領域に重ならない場合(NO)、ステップS113に処理が分岐する。一方、選択した仮想オブジェクトの少なくとも一部が照射領域に重なる場合(YES)、ステップS105に処理が分岐する。ステップS105では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトが、形状及び位置の変更が許容される画像コンテンツに対応する特定の仮想オブジェクトであるか否か判断する。選択した仮想オブジェクトが特定の仮想オブジェクトである場合(YES)、ステップS106に処理が分岐する。
ステップS106では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの全体に対する重複部分の割合が、既定の閾値未満であるか否か判断する。既定の閾値は、当該仮想オブジェクト全体の面積の50%等とすることができる。また、車両Aの進行方向における当該仮想オブジェクトの長さの50%等としてもよい。
重複部分の割合が閾値未満である場合(YES)、ステップS107に処理が分岐する。ステップS107では、画像生成部104は、少なくとも一部が照射領域に重なる仮想オブジェクトの全体が、ヘッドライト54の照射領域に重ならないように、当該仮想オブジェクトの形状を変更する。
一方、重複部分の割合が閾値以上である場合(NO)、ステップS108に処理が分岐する。ステップS108では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの一部が照射領域と重なるか否か判断する。当該仮想オブジェクトの一部が照射領域と重ならない場合(NO)、すなわち、当該仮想オブジェクトの全体が照射領域と重なる場合、ステップS112に処理が分岐する。そして、ステップS112において当該仮想オブジェクト全体の輝度値が上げられる。
一方、当該仮想オブジェクトの一部が照射領域と重なる場合(YES)、ステップS109に処理が分岐する。ステップS109では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクト全体がヘッドライト54の照射領域に含まれるように、当該仮想オブジェクトの位置を変更する。そして、ステップS112において当該仮想オブジェクト全体の輝度値が上げられる。代替的に、画像生成部104は、当該仮想オブジェクト全体がヘッドライト54の照射領域に含まれないように、当該仮想オブジェクトの位置を変更してもよい。この場合、仮想オブジェクトの輝度値は変更されず、ステップS113に処理が進む。
ステップS105において、選択した仮想オブジェクトが特定の仮想オブジェクトでない場合(NO)、図5のステップS110に処理が分岐する。ステップS110では、画像生成部104は、当該仮想オブジェクトの一部が照射領域に重なるか否か判定する。当該仮想オブジェクトの一部が照射領域に重なる場合(YES)、ステップS111に処理が分岐する。ステップS111では、画像生成部104は、当該仮想オブジェクトに対応する画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、重複部分の輝度値を上げる。
一方、当該仮想オブジェクトの一部が照射領域に重ならない場合(NO)、すなわち、当該仮想オブジェクトの全体が照射領域に重なる場合、ステップS112に処理が分岐する。ステップS112では、画像生成部104は、当該仮想オブジェクトの全体の輝度値を上げる。
ステップS113では、画像生成部104は、ステップS104において全ての仮想オブジェクトが選択されたか否か判断する。全ての仮想オブジェクトが選択されていない場合(NO)、ステップS104に処理が戻り、未選択の仮想オブジェクトの一つが選択され、上述した処理が実行される。一方、全ての仮想オブジェクトが選択された場合(YES)、ステップS114に処理が進む。
ステップS114では、画像生成部104は、揮発性記憶装置130から視点位置情報を取得し、図10に示すように、当該視点位置情報に基づく仮想視点位置VEPを仮想三次元空間に設定する。ステップS115では、画像生成部104は、仮想視点位置VEP、画角AoV及び車両Aの姿勢情報によって規定される仮想結像領域VIAの画像を生成する。
ステップS116では、表示制御部106は、ステップS115で生成された画像をHUD装置13に送信する。HUD装置13は、当該画像を受信すると、当該画像をウィンドシールドWSに向かって投影する。その結果、図11に示すような画像コンテンツCT1,CT2が、結像領域IAに結像される。
次に、図6〜図9を参照して、表示制御装置100が実行する処理の別の例について説明する。この処理は、状態監視部102が、車両Aのヘッドライト54の照射状態が変更されると判定した場合に実行される。
ステップS201では、画像生成部104が、図4のS102の処理で仮想三次元空間内に配置された仮想オブジェクトの1つを選択し、当該仮想オブジェクトの一部が、ヘッドライト54の照射状態の変更前及び変更後の少なくとも一方において、ヘッドライト54の照射領域に重なるか否か判定する。ここでは、仮想オブジェクトの少なくとも一部が、図10に示すロービームの照射領域IRAL及びハイビームの照射領域IRAHの少なくとも一方に重なるか否か判定される。
選択した仮想オブジェクトの少なくとも一部が照射領域に重ならない場合(NO)、ステップS220に処理が分岐する。一方、選択した仮想オブジェクトの少なくとも一部が照射領域に重なる場合(YES)、ステップS202に処理が分岐する。ステップS202では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトが、特定の仮想オブジェクトであるか否か判断する。選択した仮想オブジェクトが特定の仮想オブジェクトである場合(YES)、ステップS203に処理が分岐する。
ステップS203では、画像生成部104は、ヘッドライト54の照射状態が変更された場合において当該仮想オブジェクトの重複部分の割合が、既定の閾値未満であるか否か判断する。重複部分の割合が閾値未満である場合(YES)、ステップS204に処理が分岐する。ステップS204では、画像生成部104は、当該仮想オブジェクトが、変更された場合のヘッドライト54の照射領域に重ならないように、当該仮想オブジェクトの形状を変更する。一方、重複部分の割合が閾値以上である場合(NO)、ステップS205に処理が分岐する。
ステップS205では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの一部がヘッドライト54の照射領域と重なるか否か判断する。当該仮想オブジェクトの一部が照射領域と重ならない場合(NO)、すなわち、当該仮想オブジェクトの全体が照射領域と重なる場合、ステップS213に処理が分岐する。そして、ステップS213において当該仮想オブジェクト全体の輝度値が上げられる。
一方、当該仮想オブジェクトの一部が照射領域と重なる場合(YES)、ステップS206に処理が分岐する。ステップS206では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクト全体が、変更された場合のヘッドライト54の照射領域に含まれるように、当該仮想オブジェクトの位置を変更する。そして、ステップS213において当該仮想オブジェクト全体の輝度値が上げられる。代替的に、画像生成部104は、当該仮想オブジェクト全体が、変更された場合のヘッドライト54の照射領域に含まれないように、当該仮想オブジェクトの位置を変更してもよい。この場合、仮想オブジェクトの輝度値は変更されず、ステップS220に処理が進む。
ステップS202において、選択した仮想オブジェクトが特定の仮想オブジェクトでない場合(NO)、図7のステップS207に処理が分岐する。ステップS207では、照射状態判定部103は、ステータス情報に登録されている2つの照射状態を用いて、ヘッドライト54が点灯し、又はヘッドライト54の照射領域が増加する否か判断する。ヘッドライト54が点灯する場合、又は照射領域が増加する場合(YES)、ステップS208に処理が分岐する。
ステップS208では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの一部が、変更前の照射領域に重なるか否か判定する。当該仮想オブジェクトの一部が変更前の照射領域に重なる場合(YES)、ステップS209に処理が分岐する。ステップS209では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトのうち、照射領域の増加によって照射領域と新たに重なる部分、すなわち、新たな重複部分の輝度値を上げる。なお、本実施形態では、変更前の照射領域と重なる重複部分の輝度値は変更されない。
ステップS208において、選択した仮想オブジェクトの一部が、変更前の照射領域に重ならない場合(NO)、ステップS210に処理が分岐する。ステップS210では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの全体が、変更前の照射領域に重なるか否か判定する。当該仮想オブジェクトの全体が変更前の照射領域に重なる場合(YES)、ステップS220に処理が分岐する。ヘッドライト54の照射領域が増加する場合において、仮想オブジェクトの全体が変更前の照射領域に重なるときは、照射領域の変更後においても仮想オブジェクトの全体が照射領域に重なるため、当該仮想オブジェクトの輝度値は変更されない。
一方、選択した仮想オブジェクトの全体が変更前の照射領域に重ならない場合(NO)、ステップS211に処理が分岐する。ステップS211では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの一部が、変更後の照射領域に重なるか否か判定する。当該仮想オブジェクトの一部が変更後の照射領域に重なる場合(YES)、ステップS212に処理が分岐する。ステップS212では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトのうち、照射領域の増加によって照射領域と重なる部分、すなわち、重複部分の輝度値を上げる。
一方、ステップS211において、選択した仮想オブジェクトの一部が変更後の照射領域に重ならない場合(NO)、すなわち、選択した仮想オブジェクトの全体が、変更前の照射領域に重ならず、かつ、変更後の照射領域に重なる場合、ステップS213に処理が分岐する。ステップS213では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの全体の輝度値を上げる。
ステップS207において、ヘッドライト54が点灯しない場合、又は照射領域が増加しない場合(NO)、すなわち、ヘッドライト54が消灯する場合、又は照射領域が減少する場合、図8のステップS214に処理が分岐する。ステップS214では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの一部が、変更前の照射領域に重なるか否か判定する。当該仮想オブジェクトの一部が変更前の照射領域に重なる場合(YES)、ステップS215に処理が分岐する。ステップS215では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトのうち、照射領域の減少によって照射領域と重複しなくなる部分、すなわち、非重複部分の輝度値を下げる。なお、照射領域が減少する場合に、引き続き照射領域に重なる重複部分については、輝度値を変更しない。
一方、ステップS214において、選択した仮想オブジェクトの一部が変更前の照射領域に重ならない場合(NO)、ステップS216に処理が分岐する。ステップS216では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの一部が、変更後の照射領域に重なるか否か判定する。当該仮想オブジェクトの一部が変更後の照射領域に重なる場合(YES)、すなわち、変更前の照射領域に仮想オブジェクトの全体が重なっている場合において、その一部が変更後の照射領域に重なるとき、ステップS217に処理が分岐する。ステップS217では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトのうち、照射領域の減少によって照射領域と重複しなくなる部分、すなわち、非重複部分の輝度値を下げる。なお、照射領域が減少する場合に、引き続き照射領域に重なる重複部分については、輝度値を変更しない。
ステップS216において、選択した仮想オブジェクトの一部が変更後の照射領域に重ならない場合(NO)、ステップS218に処理が分岐する。ステップS218では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの全体が、変更後の照射領域に重なる否か判定する。当該仮想オブジェクトの全体が変更後の照射領域に重なる場合(YES)、ステップS220に処理が分岐する。一方、当該仮想オブジェクトの全体が変更後の照射領域に重ならない場合(NO)、すなわち、変更前の照射領域に仮想オブジェクトの全体が重なっている場合において、照射領域が減少した後、当該仮想オブジェクトの全体が照射領域に重ならなくなるとき、ステップS219に処理が分岐する。ステップS219では、画像生成部104は、選択した仮想オブジェクトの全体の輝度値を下げる。この場合、当該仮想オブジェクトの全体が非重複部分に相当する。
図6のステップS220では、画像生成部104は、ステップS201において全ての仮想オブジェクトが選択されたか否か判断する。全ての仮想オブジェクトが選択されていない場合(NO)、ステップS201に処理が戻り、未選択の仮想オブジェクトの一つが選択され、上述した処理が実行される。一方、全ての仮想オブジェクトが選択された場合(YES)、図9のステップS221に処理が進む。
ステップS221では、画像生成部104は、揮発性記憶装置130から視点位置情報を取得し、当該視点位置情報に基づく仮想視点位置VEPを仮想三次元空間に設定する。ステップS222では、画像生成部104は、仮想視点位置VEP、画角AoV及び車両Aの姿勢情報によって規定される仮想結像領域VIAの画像を生成する。
ステップS223では、照射状態判定部103は、ステータス情報に登録されている2つの照射状態を用いて、ヘッドライト54の照射領域が増加する否か判断する。照射領域が増加する場合(YES)、ステップS224に処理が分岐する。
ステップS224では、表示制御部106は、ステップS222で生成された画像をHUD装置13に送信する。HUD装置13は、当該画像を受信すると、当該画像をウィンドシールドWSに向かって投影する。ステップS225では、通知部105が、ボディECU50に許可通知を送信し、図9の処理が終了する。ボディECU50は、当該許可通知を受信すると、ヘッドライト54の照射状態を変更する。この場合、ヘッドライト54の照射状態がオフ状態からロービーム又はハイビームに変更され、又はロービームからハイビームに変更される。
ステップS223において、ヘッドライト54の照射領域が増加しない場合(NO)、すなわち、照射領域が減少する場合、ステップS226に処理が分岐する。ステップS226では、通知部105が、ボディECU50に許可通知を送信し、図9の処理が終了する。ボディECU50は、当該許可通知を受信すると、ヘッドライト54の照射状態を変更する。この場合、ヘッドライト54の照射状態が、ロービーム又はハイビームからオフ状態に変更され、又はハイビームからロービームに変更される。
ステップS227では、表示制御部106は、ステップS222で生成された画像をHUD装置13に送信する。HUD装置13は、当該画像を受信すると、当該画像をウィンドシールドWSに向かって投影する。
上述したように、表示制御装置100の画像生成部104は、画像コンテンツの重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、画像コンテンツの輝度値を変更する。そして、表示制御部106は、当該画像コンテンツを有する画像を、HUD装置13に提供して表示させる。
これにより、重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように輝度値が変更された画像コンテンツがヘッドアップディスプレイによって表示される。そのため、当該画像コンテンツが別々の画像コンテンツではなく、1つの画像コンテンツとして見えるため、運転者の違和感を抑制することができる。
また、ヘッドライト54が点灯する場合又はその照射領域が増加する場合、画像生成部104は、画像コンテンツの重複部分及び非重複部分見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、重複部分の輝度値を上げる。そして、表示制御部106は、当該画像コンテンツを有する画像を、HUD装置13に提供して表示させる。
これにより、ヘッドライト54が点灯する場合又はその照射領域が増加する場合でも、運転者からは、当該画像コンテンツの重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなる。そのため、当該画像コンテンツが別々の画像コンテンツではなく、1つの画像コンテンツとして見えるため、運転者の違和感を抑制することができる。
また、画像コンテンツの重複部分の輝度値のみを上げることにより、重複部分及び非重複部分の輝度値を上げる場合に比べて、輝度値を上げる対象となる画像領域が少なくなる。これにより、輝度値を上げる処理に伴うデータ量を削減することができ、表示制御装置100の処理負担を軽減することができる。
さらに、ヘッドライト54が消灯する場合又はその照射領域が減少する場合、画像生成部104は、画像コンテンツの重複部分及び非重複部分見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、非重複部分の輝度値を下げる。そして、表示制御部106は、当該画像コンテンツを有する画像を、HUD装置13に提供して表示させる。
これにより、ヘッドライト54が消灯する場合又はその照射領域が減少する場合でも、重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さい画像コンテンツが表示される。そのため、当該画像コンテンツが別々の画像コンテンツではなく、1つの画像コンテンツとして見えるため、運転者の違和感を抑制することができる。
また、画像コンテンツの非重複部分の輝度値のみを下げることにより、重複部分及び非重複部分の輝度値を下げる場合に比べて、輝度値を下げる対象となる画像領域が少なくなる。これにより、輝度値を下げる処理に伴うデータ量を削減することができ、表示制御装置100の処理負担を軽減することができる。
さらに、HUD装置13が画像を表示している場合において、ヘッドライト54が点灯し、又はその照射領域が増加するとき、表示制御部106は、輝度値が上げられた画像コンテンツを有する画像をHUD装置13に表示させた直後に、ヘッドライト54を点灯させ、又はその照射領域を増加させる。ここで、表示制御部106は、HUD装置13に画像を表示させた後、当該画像の後続の画像を表示させる前に、ヘッドライト54を点灯させ、又はその照射領域を増加させることが好ましい。
仮に、輝度値が上げられた画像コンテンツを表示する前に、ヘッドライト54が点灯し、又はその照射領域が増加すると、画像コンテンツの重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが大きくなる。そのため、輝度の異なる重複部分及び非重複部分の存在により、運転者からは、当該画像コンテンツが、個別の画像コンテンツであるように見える恐れがある。
一方、本実施形態では、輝度値が上げられた画像コンテンツを表示させた直後に、ヘッドライト54を点灯させ、又はその照射領域を増加させる。そのため、重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが大きい画像コンテンツの表示時間を短くすることができる。これにより、重複部分及び非重複部分を有する画像コンテンツが個別の画像コンテンツであると、運転者が認識するのを抑制することができる。
さらに、HUD装置13が画像を表示している場合において、ヘッドライト54が消灯し、又はその照射領域が減少するとき、表示制御部106は、ヘッドライト54を消灯させた直後又は照射領域を減少させた直後に、輝度値が下げられた画像コンテンツを有する画像を、HUD装置13に提供して表示させる。ここで、表示制御部106は、ヘッドライト54を消灯させ、又は照射領域を減少させた後、運転者が視覚を通じてヘッドライト54の消灯又は照射領域の減少を認識するのに要する時間(例えば、180〜200ミリ秒等)が経過する前に、当該画像をHUD装置13に提供して表示させることが好ましい。
仮に、ヘッドライト54が消灯し、又はその照射領域が減少する前に、輝度値が下げられた画像コンテンツが表示されると、画像コンテンツの重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが大きくなる。そのため、輝度の異なる重複部分及び非重複部分の存在により、運転者からは、当該画像コンテンツが、個別の画像コンテンツであるように見える恐れがある。
一方、本実施形態では、ヘッドライト54を消灯させた直後又は照射領域を減少させた直後に、輝度値が下げられた画像コンテンツを表示させる。そのため、輝度値が下げられた画像コンテンツの表示によって、画像コンテンツの重複部分と非重複部分の見かけ上の輝度の違いが低減される。これにより、重複部分及び非重複部分を有する画像コンテンツが個別の画像コンテンツであると、運転者が認識するのを防止することができる。
さらに、形状の変更が許容される画像コンテンツが照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示される場合、画像生成部104は、当該画像コンテンツの重複部分の割合が閾値未満であるとき、当該画像コンテンツの全体が照射領域に重ならないように、当該画像コンテンツの形状を変更する。そして、表示制御部106は、形状が変更された画像コンテンツを有する画像を、HUD装置13に提供して表示させる。
これにより、形状の変更が許容される画像コンテンツが照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示される場合、照射領域に重ならないように形状が変更された画像コンテンツが表示される。その結果、当該画像コンテンツが全て非重複部分で構成されることになり、当該画像コンテンツの見かけ上の輝度の違いが低減される。そのため、運転者が、当該画像コンテンツの見え方について違和感を抱くのを防ぐことができる。
さらに、形状の変更が許容される画像コンテンツが照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示される場合、画像生成部104は、当該画像コンテンツの重複部分の割合が閾値以上であるとき、当該画像コンテンツの全体が照射領域に含まれるように、又は照射領域に含まれないように、当該画像コンテンツの表示位置を変更する。そして、表示制御部106は、表示位置が変更された画像コンテンツを有する画像を、HUD装置13に提供して表示させる。
これにより、形状の変更が許容される画像コンテンツが照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示される場合、当該画像コンテンツ全体が、照射領域に重なるように、又は照射領域に重ならないように、画像コンテンツの表示位置が変更される。その結果、当該画像コンテンツが全て重複部分又は非重複部分で構成されることになり、当該画像コンテンツの見かけ上の輝度の違いが低減される。そのため、運転者が、当該画像コンテンツの見え方について違和感を抱くのを防ぐことができる。
<その他の実施形態>
本開示は、上述した実施形態に限定されることなく、様々に変更して実施することができる。例えば、他の実施形態では、画像コンテンツの輝度値を上げる場合、画像生成部104は、画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、重複部分及び非重複部分の双方の輝度値を上げてもよい。この場合、画像生成部104は、重複部分及び非重複部分の双方の輝度値を、ヘッドライト54の照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示される画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いが小さくなる程度の輝度値、例えば、最大の輝度値にすることができる。
本開示は、上述した実施形態に限定されることなく、様々に変更して実施することができる。例えば、他の実施形態では、画像コンテンツの輝度値を上げる場合、画像生成部104は、画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、重複部分及び非重複部分の双方の輝度値を上げてもよい。この場合、画像生成部104は、重複部分及び非重複部分の双方の輝度値を、ヘッドライト54の照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示される画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いが小さくなる程度の輝度値、例えば、最大の輝度値にすることができる。
また、他の実施形態では、HUD装置13が画像を表示している状態において、車両Aのヘッドライト54が点灯する場合、車両Aの周辺光の強度が閾値以下であるときに、図6〜図9に示す処理を実行してもよい。この場合、ボディECU50は、光センサ53が出力した周辺光の強度に応じた電圧を示す光強度情報を運転支援ECU60に提供する。次いで、運転支援ECU60は、ヘッドライト54のステータス信号と共に、光強度情報を、表示制御装置100に提供することができる。なお、ボディECU50は、光強度情報を表示制御装置100に直接提供してもよい。
表示制御装置100は、光強度情報が示す車両Aの周辺光の強度が既定の閾値以下であるか否か判定する光強度判定部をさらに備える。当該閾値は、ヘッドライト54の照射領域と非照射領域の境界に跨るように表示された画像コンテンツの重複部分及び非重複部分の見かけ上の輝度が異なるときの周辺光の強度とすることが好ましい。光強度判定部が、光強度情報が示す光強度が閾値以下であると判定すると、表示制御装置100は、図6〜図9に示す処理を実行する。
この構成により、HUD装置13が画像を表示している状態においてヘッドライト54が点灯する場合、車両Aの周辺光の強度が閾値以下であるとき、画像生成部104は、画像コンテンツの少なくとも一部の輝度値を変更する。すなわち、車両Aの周辺光の強度が閾値を超えるときは、画像生成部104は、画像コンテンツの輝度値を変更しない。
車両Aの周辺光の強度が既定の閾値を超える場合(例えば、白昼等)では、運転者がパッシング操作等によってヘッドライト54を点灯させても、路面上の照射領域と非照射領域の明るさは、実質的に同じままである。そのため、重複部分と非重複部分で輝度が異なる画像コンテンツが表示された場合、運転者からは、これらの部分がそれぞれ個別の表示要素であるように見える可能性があり、運転者に違和感を与える恐れがある。
一方、本実施形態では、車両Aの周辺光の強度が既定の閾値を超える場合に、運転者がヘッドライト54を点灯させても、重複部分と非重複部分で輝度が異なる画像コンテンツが表示されることがない。そのため、HUD装置13によって表示された画像コンテンツの見え方について、運転者が違和感を抱くのを防ぐことができる。
また、上記構成により、HUD装置13が画像コンテンツを表示している状態においてヘッドライト54が点灯する場合、車両Aの周辺光の強度が閾値を超えるとき、画像生成部104は、当該画像コンテンツ全体が照射領域に重ならないように、当該画像コンテンツの形状を変更する。そして、表示制御部106は、形状が変更された画像コンテンツをHUD装置13に提供して表示させる。
そのため、車両Aの周辺光の強度が既定の閾値を超える場合において、運転者がヘッドライト54が点灯させたとしても、形状が変更された画像コンテンツが表示されないため、運転者の違和感を抑制することができる。
さらに、上記構成により、HUD装置13が画像コンテンツを表示している状態においてヘッドライト54が点灯する場合、車両Aの周辺光の強度が閾値を超えるとき、画像生成部104は、画像コンテンツ全体が照射領域に含まれるように又は照射領域に含まれないように、画像コンテンツの表示位置を変更する。そして、表示制御部106は、表示位置が変更された画像コンテンツをHUD装置13に提供して表示させる。
そのため、車両Aの周辺光の強度が既定の閾値を超える場合において、運転者がヘッドライト54が点灯させたとしても、画像コンテンツの表示位置が変更されないため、運転者の違和感を抑制することができる。
さらに、他の実施形態では、形状の変更又は表示位置の変更が許容される画像コンテンツに対応する特定の仮想オブジェクトについても、これらが許容されない画像コンテンツに対応する仮想オブジェクトと同様に、その輝度値を変更してもよい。
さらに、他の実施形態では、画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いを小さくするのではなく、重複部分から非重複部分に向かって見かけ上の輝度が段階的に高くなるようにしてもよい。すなわち、画像コンテンツの重複部分が、非重複部分に向かってグラデーション表示されるようにしてもよい。
さらに、他の実施形態では、車両Aの周辺光の強さに応じて、画像コンテンツに対応する仮想オブジェクトの重複部分及び非重複部分の輝度値を変更してもよい。この場合、周辺光の強さ毎の輝度値テーブルを用意する。表示制御装置100の画像生成部104は、光強度情報が示す周辺光の強さに対応する輝度値テーブルを特定する。そして、画像生成部104は、特定した輝度値テーブルに登録されている重複部分及び非重複部分の輝度値を用いて、表示対象の画像コンテンツに対応する仮想オブジェクトの輝度値を変更することができる。
ヘッドライト54の照射領域及び非照射領域に跨るように表示される画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いを小さくする輝度値は、車両Aの周辺光の強さによって異なる。このため、周辺光の強さに対応する輝度値を用いて、仮想オブジェクトの重複部分及び非重複部分の輝度値を変更することにより、周辺光の強さが様々である場合でも、当該仮想オブジェクトに対応する画像コンテンツ全体における見かけ上の輝度の違いを低減することができる。その結果、周辺光の強さが様々である場合でも、運転者に対し、照射領域及び非照射領域に跨るように表示された画像コンテンツが1つの画像コンテンツであると認識させることができる。
さらに、上述した実施形態では、画像コンテンツの輝度値を上げる処理を実行することにより、画像コンテンツの見かけ上の輝度を高くするが、他の実施形態では、形式的に画像コンテンツの輝度値を下げる処理を実行することにより、画像コンテンツの見かけ上の輝度を高くしてもよい。同様に、形式的に画像コンテンツの輝度値を上げる処理を実行することにより、画像コンテンツの見かけ上の輝度を低くしてもよい。
本開示に記載された機能部及び方法は、コンピュータプログラムに実装される1以上の特定の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成することによって製造された専用コンピュータにより、実現することができる。また、本開示に記載された装置及び方法は、FPGA(Field Programmable Gate Array)及びASIC(Application Specific Integrated Circuits)等の専用のハードウェア論理回路によって実現してもよい。さらに、本開示に記載された装置及び方法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサを構成することによって製造された1以上の専用コンピュータと、1以上のハードウェア論理回路との組み合わせよって実現してもよい。コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行される命令として、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に保存することができる。
A 車両、 54 ヘッドライト、13 ヘッドアップディスプレイ、100 表示制御装置、 104 画像生成部、 106 表示制御部、 110 プロセッサ
Claims (12)
- ヘッドライト(54)を備える車両(A)に設置されるヘッドアップディスプレイ(13)の表示を制御する表示制御装置であって、
前記ヘッドアップディスプレイが表示する画像コンテンツを有する画像を生成する画像生成部(104)と、
前記画像生成部によって生成された前記画像を前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる表示制御部(106)とを備え、
前記画像生成部は、前記画像が前記ヘッドアップディスプレイによって表示された場合に、前記画像コンテンツのうち前記ヘッドライトの照射領域と重なる重複部分と前記照射領域に重ならない非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、前記画像コンテンツの輝度値を変更し、
前記表示制御部は、前記画像生成部によって前記輝度値が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、
表示制御装置。 - 前記ヘッドライトが点灯する場合又は前記照射領域が増加する場合、
前記画像生成部は、少なくとも前記重複部分の輝度値を上げ、
前記表示制御部は、前記輝度値が上げられた前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記画像生成部は、前記重複部分及び前記非重複部分の輝度値を最大にし、
前記表示制御部は、前記重複部分及び前記非重複部分の輝度値が最大にされた前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項2に記載の表示制御装置。 - 前記ヘッドライトが消灯する場合又は前記照射領域が減少する場合、
前記画像生成部は、前記非重複部分の輝度値を下げ、
前記表示制御部は、前記輝度値が下げられた前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記ヘッドアップディスプレイが前記画像を表示している場合において、前記ヘッドライトが点灯し、又は前記照射領域が増加するとき、
前記表示制御部は、前記輝度値が上げられた前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させた後に、前記ヘッドライトを点灯させ、又は前記照射領域を増加させる、請求項2又は3に記載の表示制御装置。 - 前記ヘッドアップディスプレイが前記画像を表示している場合において、前記ヘッドライトが消灯し、又は前記照射領域が減少するとき、
前記表示制御部は、前記ヘッドライトを消灯させた後又は前記照射領域を減少させた後に、前記輝度値が下げられた前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項4に記載の表示制御装置。 - 形状の変更が許容される画像コンテンツが前記照射領域と前記ヘッドライトの非照射領域との境界に跨るように表示される場合において、前記形状の変更が許容される画像コンテンツの前記重複部分の割合が閾値未満であるとき、
前記画像生成部は、前記形状の変更が許容される画像コンテンツ全体が前記照射領域に重ならないように、前記形状の変更が許容される画像コンテンツの形状を変更し、
前記表示制御部は、前記画像生成部によって形状が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 形状の変更が許容される画像コンテンツが前記照射領域と前記ヘッドライトの非照射領域との境界に跨るように表示される場合において、前記形状の変更が許容される画像コンテンツの前記重複部分の割合が閾値以上であるとき、
前記画像生成部は、前記形状の変更が許容される画像コンテンツ全体が前記照射領域に含まれるように、又は前記形状の変更が許容される画像コンテンツ全体が前記照射領域に含まれないように、前記画像コンテンツの表示位置を変更し、
前記表示制御部は、前記画像生成部によって表示位置が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項2〜7のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記ヘッドアップディスプレイが前記画像を表示している状態において、前記ヘッドライトが点灯する場合、前記車両の周辺光の強度が閾値以下であるとき、
前記画像生成部は、前記画像コンテンツの少なくとも一部の輝度値を変更し、
前記表示制御部は、前記輝度値が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記ヘッドアップディスプレイが前記画像を表示している状態において、前記ヘッドライトが点灯する場合、前記車両の周辺光の強度が閾値以下であるとき、
前記画像生成部は、前記画像コンテンツ全体が前記照射領域に重ならないように、前記画像コンテンツの形状を変更し、
前記表示制御部は、前記画像生成部によって形状が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項7に記載の表示制御装置。 - 前記ヘッドアップディスプレイが前記画像を表示している状態において、前記ヘッドライトが点灯する場合、前記車両の周辺光の強度が閾値以下であるとき、
前記画像生成部は、前記画像コンテンツ全体が前記照射領域に含まれるように、又は前記画像コンテンツ全体が前記照射領域に含まれないように、前記画像コンテンツの表示位置を変更し、
前記表示制御部は、前記画像生成部によって表示位置が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる、請求項8に記載の表示制御装置。 - ヘッドライト(54)を備える車両(A)に設置されるヘッドアップディスプレイ(13)の表示を制御する表示制御プログラムであって、少なくとも1つのプロセッサ(110)に対し、
前記ヘッドアップディスプレイによって表示される画像コンテンツのうち前記ヘッドライトの照射領域と重なる重複部分と前記照射領域に重ならない非重複部分の見かけ上の輝度の違いが小さくなるように、前記画像コンテンツの輝度値を変更させ(S111,S112,S209,S212,S213,S215,S217,S219)、
前記輝度値が変更された前記画像コンテンツを有する画像を、前記ヘッドアップディスプレイに提供して表示させる(S116,S224,S227)
ことを含む処理を実行させる、表示制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019153137A JP2021030887A (ja) | 2019-08-23 | 2019-08-23 | 表示制御装置及び表示制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019153137A JP2021030887A (ja) | 2019-08-23 | 2019-08-23 | 表示制御装置及び表示制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021030887A true JP2021030887A (ja) | 2021-03-01 |
Family
ID=74674899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019153137A Pending JP2021030887A (ja) | 2019-08-23 | 2019-08-23 | 表示制御装置及び表示制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021030887A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023149498A1 (ja) * | 2022-02-04 | 2023-08-10 | 株式会社Nttドコモ | 表示制御装置 |
WO2023190338A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 株式会社小糸製作所 | 画像照射装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019123975A1 (ja) * | 2017-12-21 | 2019-06-27 | 日本精機株式会社 | 表示制御ユニット及びヘッドアップディスプレイ装置 |
-
2019
- 2019-08-23 JP JP2019153137A patent/JP2021030887A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019123975A1 (ja) * | 2017-12-21 | 2019-06-27 | 日本精機株式会社 | 表示制御ユニット及びヘッドアップディスプレイ装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023149498A1 (ja) * | 2022-02-04 | 2023-08-10 | 株式会社Nttドコモ | 表示制御装置 |
WO2023190338A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 株式会社小糸製作所 | 画像照射装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11978266B2 (en) | Occupant attentiveness and cognitive load monitoring for autonomous and semi-autonomous driving applications | |
JP2020015490A (ja) | 冗長超音波レーダを備える自律走行車{ autonomous driving vehicles with redundant ultrasonic radar } | |
US11996018B2 (en) | Display control device and display control program product | |
JP6711295B2 (ja) | 車両用表示制御装置 | |
JP2017185946A (ja) | 車両の自動運転システム | |
JPWO2017022047A1 (ja) | 表示制御装置、表示装置及び表示制御方法 | |
JP2018005567A (ja) | 車両の制御装置 | |
WO2020003750A1 (ja) | 車両用表示制御装置、車両用表示制御方法、及び制御プログラム | |
JP2017167758A (ja) | 車両の制御装置 | |
US20220144087A1 (en) | Display control device and display control program product | |
JP2018005468A (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2021030887A (ja) | 表示制御装置及び表示制御プログラム | |
JP2020196416A (ja) | 表示制御装置および表示制御プログラム | |
US11571969B2 (en) | External communication suppression device for driving automation | |
JP7283448B2 (ja) | 表示制御装置および表示制御プログラム | |
US11908208B2 (en) | Interface sharpness distraction mitigation method and system | |
JP6658358B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
WO2021065735A1 (ja) | 表示制御装置、および表示制御プログラム | |
JP7255429B2 (ja) | 表示制御装置および表示制御プログラム | |
JP7173090B2 (ja) | 表示制御装置及び表示制御プログラム | |
JP7173089B2 (ja) | 表示制御装置及び表示制御プログラム | |
JP2021059323A (ja) | 表示制御装置、および表示制御プログラム | |
JP2021043084A (ja) | 表示制御装置及び表示制御プログラム | |
JP2021037895A (ja) | 表示制御システム、表示制御装置、および表示制御プログラム | |
WO2021024731A1 (ja) | 表示制御装置及び表示制御プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230530 |