JP2021029937A - 車椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者の快適性を向上した車椅子を提供する。【解決手段】車椅子1は、基台2と、基台2に支持され、床面Fに対して転動することで基台2を床面Fに対して左右方向及び前後方向に移動させる車輪部3と、基台2に設けられる昇降装置5と、昇降装置5に接続され、基台2に対して上下方向に沿う高さ位置が調節可能に支持される座7と、を備える。昇降装置5は、床面Fを基準とする座7における座面7aの最大高さH1を650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能に構成されている。【選択図】図4
Description
本発明は、車椅子に関するものである。
従来、人が操作することにより、着座姿勢のまま移動可能な電動車椅子の構成が知られている(例えば、特許文献1)。
ところで、これらの車椅子は、例えば美術館等の館内に設けられ、使用者が着座したまま展示物を鑑賞できる電動車椅子として使用される場合がある。しかしながら、従来の車椅子にあっては、車椅子に着座した使用者の目線の高さが、立位姿勢の人の目線の高さと比較して低位置となる。このため、車椅子に着座した使用者は、展示物を鑑賞する際に顔を上方へ向ける必要がある。よって、使用者の首に負担がかかり、鑑賞する際の快適性が損なわれるおそれがある。
そこで、本発明は、美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者の快適性を向上した車椅子を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様に係る車椅子は、基台と、前記基台に支持され、床面上を転動することで前記基台を前記床面に対して左右方向及び前後方向に移動させる車輪部と、前記基台に設けられ、上下方向に伸縮可能な昇降装置と、前記昇降装置に接続されるとともに、前記昇降装置の伸縮動作に伴い前記基台に対して鉛直方向に沿う高さ位置が調節可能に支持される座と、を備え、前記昇降装置は、前記床面を基準とする前記座における座面の最大高さを650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能に構成されている。
ここで、特に絵画や写真等、平面的な展示物を壁と平行に吊り下げ若しくは立て掛けて展示する美術館等において、床面から展示物の中心までの高さは、一般に1500mmから1600mmまでの範囲内に位置するように配置されることが多い。これは、立位姿勢の観察者にとって最も具合よく展示物を鑑賞することができる高さとされている。すなわち、平均的な身長を有する立位姿勢の人の自然視角度と、壁から観察者までの水平距離と、を考慮した場合に、展示物全体を具合よく鑑賞するのに適した高さとされている。
本態様の構成によれば、使用者が着座する座の座面の最大高さは、床面を基準として650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能とされている。これにより、平均的な身長の人の着座姿勢における座面から目までの高さを例えば約700mmと想定した場合、車椅子に着座した使用者の目線の高さを、床面を基準として約1350mmから1600mm程度の範囲内に設定できる。つまり、座に着座した使用者の目線の高さを、展示物の中心の高さとほぼ同等に設定できる。これにより、使用者の目線の高さを展示物の鑑賞に適した高さに位置させることができるので、使用者は具合よく展示物を鑑賞できる。また、座面の最大高さが650mm未満に設定された車椅子と比較して、車椅子に着座した使用者が展示物を鑑賞する際に、必要以上に顔を上方へ向ける必要がないので、首や背中等、使用者の身体に負担をかけることなく展示物を鑑賞することができる。さらに、車椅子に着座した使用者と、立位姿勢の観察者との目線の高さがほぼ同じ高さとなるので、例えば会話の際に立位姿勢の観察者が屈む必要がない。これにより、車椅子に着座した使用者と立位姿勢の観察者とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。また、座面の最大高さの下限値を650mmに設定することにより、例えば1800mm程度の身長を有する人にも適用が可能である。また、座面の高さが900mmより高く設定された車椅子と比較して、車椅子の最大高さを抑えることができる。これにより、例えば誤設定やいたずら等により必要以上に座が上昇するのを抑制し、車椅子の安定性を確保できる。また、車椅子の周囲に居る他の観察者や立位姿勢の観測者等に圧迫感を与えることなく、美術館等の環境に溶け込むことができる。
したがって、美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者の快適性を向上した車椅子を提供できる。
本態様の構成によれば、使用者が着座する座の座面の最大高さは、床面を基準として650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能とされている。これにより、平均的な身長の人の着座姿勢における座面から目までの高さを例えば約700mmと想定した場合、車椅子に着座した使用者の目線の高さを、床面を基準として約1350mmから1600mm程度の範囲内に設定できる。つまり、座に着座した使用者の目線の高さを、展示物の中心の高さとほぼ同等に設定できる。これにより、使用者の目線の高さを展示物の鑑賞に適した高さに位置させることができるので、使用者は具合よく展示物を鑑賞できる。また、座面の最大高さが650mm未満に設定された車椅子と比較して、車椅子に着座した使用者が展示物を鑑賞する際に、必要以上に顔を上方へ向ける必要がないので、首や背中等、使用者の身体に負担をかけることなく展示物を鑑賞することができる。さらに、車椅子に着座した使用者と、立位姿勢の観察者との目線の高さがほぼ同じ高さとなるので、例えば会話の際に立位姿勢の観察者が屈む必要がない。これにより、車椅子に着座した使用者と立位姿勢の観察者とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。また、座面の最大高さの下限値を650mmに設定することにより、例えば1800mm程度の身長を有する人にも適用が可能である。また、座面の高さが900mmより高く設定された車椅子と比較して、車椅子の最大高さを抑えることができる。これにより、例えば誤設定やいたずら等により必要以上に座が上昇するのを抑制し、車椅子の安定性を確保できる。また、車椅子の周囲に居る他の観察者や立位姿勢の観測者等に圧迫感を与えることなく、美術館等の環境に溶け込むことができる。
したがって、美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者の快適性を向上した車椅子を提供できる。
上記態様において、前記座に着座した着座者の背中を支持する背凭れと、前記座の下方に設けられ、前記着座者の脚を支持するフットレストと、前記座の左右両側に設けられ、前記着座者の腕を支持するアームレストと、を備え、前記背凭れと、前記フットレストと、前記アームレストと、は、前記座と連動して前記鉛直方向に沿って移動可能な椅子ユニットを構成してもよい。
この構成によれば、車椅子は、背凭れと、フットレストと、アームレストと、によって車椅子に着座した使用者の身体の各部位を支持することで、より快適な姿勢で展示物を鑑賞できる。背凭れ、フットレスト及びアームレストは、座と連動して鉛直方向に沿って移動可能な椅子ユニットを構成するので、座の床面からの高さに依らず、座に着座した使用者の身体の各部位を適切に支持することができる。
上記態様において、前記座面から前記フットレストの足載せ面までの前記鉛直方向に沿う高さは、400mm以上450mm以下に設定されていてもよい。
この構成によれば、座に着座した使用者の足を確実にフットレストに載置できる。よって、車椅子に着座した使用者の身体への負担を軽減し、快適性を向上できる。
上記態様において、前記車輪部は、前輪と、後輪と、を有し、前記前輪及び前記後輪のうち少なくとも一方は、前記左右方向に沿って延びる第一軸回りに回転可能に前記基台に支持され、かつ少なくとも前記床面との接地部分が前記前後方向に沿って延びる第二軸回りに回転可能なオムニホイールであってもよい。
この構成によれば、特に旋回時にはオムニホイールが第二軸回りに回転することで、車椅子をその場で旋回させることができる。このように、車椅子の小回りが利くので、美術館等の人が密集しやすい室内で車椅子を使用する場合であっても、移動の自由度を向上できる。また、旋回時の回転半径が小さくなるので、車椅子及び車椅子に着座した使用者にかかる旋回時の遠心力を小さくできる。よって、車椅子の安定性を向上できる。
上記態様において、前記車輪部は、前輪及び後輪を左右一対ずつ備え、前記座における前記左右方向の両端縁は、前記車輪部における前記左右方向の両端縁より内側に位置し、前記座における前記前後方向の両端縁は、前記車輪部における前記前後方向の両端縁より内側に位置してもよい。
この構成によれば、座は、左右方向及び前後方向において車輪部より内側に配置されているので、座及び座に着座した使用者の体重を車輪部より内側で支えることができる。これにより、従来と比較して鉛直方向の高い位置まで座を上昇させた場合であっても、座に着座した使用者を安定的に支持することができる。よって、車椅子の安定性を向上できる。
上記態様において、前記昇降装置は、前記基台の前記左右方向の中央部に搭載され、前記基台のうち、前記昇降装置の後方には、前記車輪部を駆動させる電源が搭載されていてもよい。
この構成によれば、比較的重量の大きい昇降装置が左右方向の中央部に配置され、昇降装置及び電源が前後方向に並んで配置されるので、車椅子の左右方向のバランスを安定させることができる。よって、より一層安定性を向上した車椅子とすることができる。
本発明に係る態様によれば、美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者の快適性を向上した車椅子を提供できる。
(実施形態)
(車椅子)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における車椅子1の斜視図である。図2は、上記車椅子1の前面図である。図3は、上記車椅子1の側面図である。
本実施形態の車椅子1は、例えば美術館や博物館等の館内に設けられ、使用者Pが着座姿勢で展示物を鑑賞可能な車椅子1として使用される。車椅子1は、座に着座した使用者Pが手元で操作することにより駆動される電動車椅子1である。以下の説明において、前後上下左右等の向きは、水平な床面F上に設置された状態の車椅子1において、正規姿勢で着座した着座者の正面側を「前」、その逆側を「後」とし、上下左右も着座者から見た向きと同一とする。また、図中において、矢印UPは上方を示し、矢印FRは前方を示し、矢印LHは左方を示している。
車椅子1は、駆動ユニット11と、椅子ユニット12と、を有する。
(車椅子)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における車椅子1の斜視図である。図2は、上記車椅子1の前面図である。図3は、上記車椅子1の側面図である。
本実施形態の車椅子1は、例えば美術館や博物館等の館内に設けられ、使用者Pが着座姿勢で展示物を鑑賞可能な車椅子1として使用される。車椅子1は、座に着座した使用者Pが手元で操作することにより駆動される電動車椅子1である。以下の説明において、前後上下左右等の向きは、水平な床面F上に設置された状態の車椅子1において、正規姿勢で着座した着座者の正面側を「前」、その逆側を「後」とし、上下左右も着座者から見た向きと同一とする。また、図中において、矢印UPは上方を示し、矢印FRは前方を示し、矢印LHは左方を示している。
車椅子1は、駆動ユニット11と、椅子ユニット12と、を有する。
(駆動ユニット)
駆動ユニット11は、床面Fに設置されている。駆動ユニット11は、車椅子1の下部を構成し、床面Fに対して前後方向及び左右方向に移動可能とされている。具体的に、駆動ユニット11は、基台2と、車輪部3と、昇降装置5と、電源6(図3参照)と、を有する。
駆動ユニット11は、床面Fに設置されている。駆動ユニット11は、車椅子1の下部を構成し、床面Fに対して前後方向及び左右方向に移動可能とされている。具体的に、駆動ユニット11は、基台2と、車輪部3と、昇降装置5と、電源6(図3参照)と、を有する。
基台2は、床面Fに対して上下方向に間隔をあけて配置されている。基台2は、上下方向から見て、矩形枠状に形成されている。基台2は、後述する車輪部3を介して床面Fに対して移動可能に設置されている。
車輪部3は、基台2に回転可能に支持されている。車輪部3は、床面F上を転動することで、基台2を床面Fに対して左右方向及び前後方向に移動させる。車輪部3は、駆動モータ4に駆動される前輪31と、駆動モータ4に駆動される後輪33と、補助輪35(図3参照)と、を有する。
前輪31は、基台2の前方において左右方向の両側に一対設けられている。図3に示すように、前輪31は、基台2に対して左右方向に沿って延びる第一軸C1回りに回転可能に支持されている。前輪31は、少なくとも床面Fとの接地部分が前後方向に沿って延びる第二軸C2回りに回転可能に構成された、いわゆるオムニローラである。具体的に、前輪31は、ハブ36と、複数のローラ37と、を有する。
前輪31は、基台2の前方において左右方向の両側に一対設けられている。図3に示すように、前輪31は、基台2に対して左右方向に沿って延びる第一軸C1回りに回転可能に支持されている。前輪31は、少なくとも床面Fとの接地部分が前後方向に沿って延びる第二軸C2回りに回転可能に構成された、いわゆるオムニローラである。具体的に、前輪31は、ハブ36と、複数のローラ37と、を有する。
ハブ36は、第一軸C1を中心とする環状に形成されている。ハブ36は、第一軸C1回りに回転する。ハブ36の外周部には、ハブ36の径方向の側へ向かって放射状に延びるスポーク38が一体形成されている。さらにスポーク38の径方向の外側端部には、ローラ支持部39が設けられている。
ローラ37は、第一軸C1の周方向において隣り合うスポーク38の端部に設けられたローラ支持部39間に回転可能に支持されている。ローラ37は、第一軸C1を中心とする仮想円Vの接線方向に沿う第二軸C2回りに回転可能に支持されている。ローラ37は、第一軸C1の周方向に複数(本実施形態では8個)設けられている。
このように形成された前輪31は、左右方向から見て、複数のローラ37及びローラ支持部39により構成される外形状が、第一軸C1を中心とする円形状に形成されている。前輪31は、ハブ36が第一軸C1回りに回転することにより、ローラ37及びローラ支持部39の外周部がそれぞれ交互に床面Fに当接することで、床面Fに対して基台2を前後方向に移動させる。一方、前輪31は、床面Fに当接したローラ37が第二軸C2回りに回転することにより、床面Fに対して基台2を左右方向に移動させる。
後輪33は、基台2の前輪31より前後方向の後方に設けられている。後輪33は、基台2の左右方向の両側に一対設けられている。後輪33は、前輪31の第一軸C1と平行な第三軸C3回りに回転可能に支持されている。後輪33の外径は、前輪31の外径より大きい。後輪33は、第三軸C3回りに回転することにより、床面Fに対して基台2を前後方向に移動させる。図2に示すように、後輪33は、左右方向において前輪31より外側に設けられている。具体的に、後輪33の左右方向外側を向く端縁は、前輪31の左右方向外側を向く端縁より左右方向の外側に位置している。後輪33の左右方向内側を向く端縁は、前輪31の左右方向内側を向く端縁より左右方向の外側に位置している。
図3に示すように、補助輪35は、基台2の後輪33より前後方向の後方に設けられている。補助輪35は、基台2の後端部において、左右方向に離間して一対設けられている。補助輪35は、接続部29と、補助輪本体30と、を有する。
接続部29は、基台2に接続されている。接続部29は、基台2の後端部から後方へ向かって延びている。接続部29は、後方へ向かうにつれて下方へ位置するように傾斜している。
補助輪本体30は、接続部29の後端部に回転可能に支持されている。補助輪本体30は、第三軸C3と平行な第四軸C4回りに回転可能に支持されている。補助輪本体30の外径は、前輪31及び後輪33の外径より小さい。前輪31及び後輪33が床面Fに設置された状態において、補助輪本体30は、床面Fから上方へ離間した位置に配置されている。補助輪35は、例えば車椅子1が段差を乗り越える際、前輪31が浮いて車椅子1が後方へ傾斜した場合に補助輪35が床面Fに当接することにより、車椅子1が後方へ倒れるのを抑制している。
接続部29は、基台2に接続されている。接続部29は、基台2の後端部から後方へ向かって延びている。接続部29は、後方へ向かうにつれて下方へ位置するように傾斜している。
補助輪本体30は、接続部29の後端部に回転可能に支持されている。補助輪本体30は、第三軸C3と平行な第四軸C4回りに回転可能に支持されている。補助輪本体30の外径は、前輪31及び後輪33の外径より小さい。前輪31及び後輪33が床面Fに設置された状態において、補助輪本体30は、床面Fから上方へ離間した位置に配置されている。補助輪35は、例えば車椅子1が段差を乗り越える際、前輪31が浮いて車椅子1が後方へ傾斜した場合に補助輪35が床面Fに当接することにより、車椅子1が後方へ倒れるのを抑制している。
このように基台2に配置された後輪33及び駆動モータ4は、リヤフェンダー20に覆われている。リヤフェンダー20は、基台2を左右方向の外側から覆っている。リヤフェンダー20は、駆動モータ4及び後輪33より左右方向の外側に配置されている。リヤフェンダー20は、駆動モータ4の全体と、後輪33の上部を覆っている。具体的に、リヤフェンダー20の下端部は、後輪33の第三軸C3より下方に位置している。これにより、リヤフェンダー20は、左右方向から見て、少なくとも後輪33の半分以上を覆っている。
図4は、上記車椅子1における座7の上昇時の側面図である。
昇降装置5は、基台2の左右方向の中央部に設けられている。昇降装置5は、左右方向において一対の駆動モータ4の間に配置されている。昇降装置5は、基台2と椅子ユニット12との間を上下方向に伸縮可能に連結している。昇降装置5は、下部支持体21と、中部支持体22と、上部支持体23と、駆動部25と、を有する。
昇降装置5は、基台2の左右方向の中央部に設けられている。昇降装置5は、左右方向において一対の駆動モータ4の間に配置されている。昇降装置5は、基台2と椅子ユニット12との間を上下方向に伸縮可能に連結している。昇降装置5は、下部支持体21と、中部支持体22と、上部支持体23と、駆動部25と、を有する。
図1及び図4に示すように、下部支持体21は、基台2に固定されている。下部支持体21は、例えば上下方向から見て矩形枠状に形成されている。
中部支持体22は、下部支持体21の上部に連結されている。中部支持体22は、上下方向から見て、下部支持体21と外形寸法の異なる矩形枠状に形成されている。本実施形態において、中部支持体22は、上下方向から見て、下部支持体21より外径寸法の小さい矩形枠状に形成されている。中部支持体22は、下部支持体21に対して上下方向に移動可能に連結されている。
上部支持体23は、中部支持体22の上部に連結されている。上部支持体23は、上下方向から見て、中部支持体22より外径寸法の小さい矩形枠状に形成されている。上部支持体23は、中部支持体22に対して上下方向に移動可能に連結されている。
中部支持体22は、下部支持体21の上部に連結されている。中部支持体22は、上下方向から見て、下部支持体21と外形寸法の異なる矩形枠状に形成されている。本実施形態において、中部支持体22は、上下方向から見て、下部支持体21より外径寸法の小さい矩形枠状に形成されている。中部支持体22は、下部支持体21に対して上下方向に移動可能に連結されている。
上部支持体23は、中部支持体22の上部に連結されている。上部支持体23は、上下方向から見て、中部支持体22より外径寸法の小さい矩形枠状に形成されている。上部支持体23は、中部支持体22に対して上下方向に移動可能に連結されている。
なお、中部支持体22及び上部支持体23の外形寸法は、下部支持体21の外形寸法より大きくてもよい。すなわち、中部支持体22は下部支持体21より外形寸法が大きく、上部支持体23は中部支持体22より外形寸法が大きくてもよい。
駆動部25は、上部支持体23、中部支持体22及び下部支持体21の内部に収容されている。駆動部25を駆動することにより、下部支持体21に対して中部支持体22が上下方向に移動するとともに、中部支持体22に対して上部支持体23が上下方向に移動するとともに。これにより、昇降装置5は、基台2に対して椅子ユニット12を上下方向に移動させる。
図3に示すように、電源6は、基台2のうち、昇降装置5より後方に搭載されている。電源6は、車輪部3を駆動させる駆動モータ4や昇降装置5の駆動部25、車椅子1に着座した使用者Pにより操作される操作部44等に電力を供給している。電源6は、例えばバッテリや制御装置等(いずれも不図示)を含む。
(椅子ユニット)
椅子ユニット12は、上下方向において駆動ユニット11より上方に設けられている。椅子ユニット12は、昇降装置5の上部支持体23に取り付けられている。椅子ユニット12は、基台2に対して上下方向に移動可能に連結されている。椅子ユニット12は、座7と、背凭れ8と、アームレスト9と、フットレスト10と、を有する。
椅子ユニット12は、上下方向において駆動ユニット11より上方に設けられている。椅子ユニット12は、昇降装置5の上部支持体23に取り付けられている。椅子ユニット12は、基台2に対して上下方向に移動可能に連結されている。椅子ユニット12は、座7と、背凭れ8と、アームレスト9と、フットレスト10と、を有する。
図5は、上記車椅子1の座7を下方から見た斜視図である。図6は、図5の昇降装置5を省略した説明図である。
座7は、上部支持体23の上端に固定部材41を介して連結されている。固定部材41は、上部支持体23を取り付けるための複数の締結孔41a(図6参照)が形成された平板部48と、平板部48から上方に突出する複数の突起部49と、を有する。平板部48には、不図示のボルト等の締結部材を用いて上部支持体23が下方から固定されている。固定部材41に上部支持体23が締結固定された状態で、上部支持体23の前後方向の中央部は、座7の前後方向の中央部より前方に位置している。
突起部49は、平板部48に一体形成されている。突起部49の上端部は、詳しくは後述する座7の下面を覆うカバー部材40に取り付けられることにより、座7の下面に固定されている。座7の上面は、使用者Pが着座する座面7aとされている。
座7は、上部支持体23の上端に固定部材41を介して連結されている。固定部材41は、上部支持体23を取り付けるための複数の締結孔41a(図6参照)が形成された平板部48と、平板部48から上方に突出する複数の突起部49と、を有する。平板部48には、不図示のボルト等の締結部材を用いて上部支持体23が下方から固定されている。固定部材41に上部支持体23が締結固定された状態で、上部支持体23の前後方向の中央部は、座7の前後方向の中央部より前方に位置している。
突起部49は、平板部48に一体形成されている。突起部49の上端部は、詳しくは後述する座7の下面を覆うカバー部材40に取り付けられることにより、座7の下面に固定されている。座7の上面は、使用者Pが着座する座面7aとされている。
座7は、昇降装置5により、基台2に対して上下方向の高さ位置が調節可能に支持されている。図3に示すように、具体的に、座7は、床面Fを基準とした座面7aの最小高さH0が470mmとなるように設定されている。また、図4に示すように、座7は、床面Fを基準とした座面7aの最大高さH1を650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能に構成されている(650mm≦H1≦900mm)。
図2に示すように、座7の左右方向の幅W1は、車輪部3(後輪33)の左右方向の幅W2より小さい。座7の左右方向の両端縁は、後輪33の左右方向外側に位置する両端縁より内側に位置している。図3に示すように、座7の前後方向の長さL1は、車輪部3における前輪31の前端部から後輪33の後端部までの長さL2より小さい。座7の前後方向の両端縁は、前輪31及び後輪33の両端縁より内側に位置している。
図2に示すように、座7の左右方向の幅W1は、車輪部3(後輪33)の左右方向の幅W2より小さい。座7の左右方向の両端縁は、後輪33の左右方向外側に位置する両端縁より内側に位置している。図3に示すように、座7の前後方向の長さL1は、車輪部3における前輪31の前端部から後輪33の後端部までの長さL2より小さい。座7の前後方向の両端縁は、前輪31及び後輪33の両端縁より内側に位置している。
図1に示すように、背凭れ8は、座7の後端から上方へ向かって延びている。座7と背凭れ8とは、互いに連結されている。なお、座7と背凭れ8とは、共通の部材上のそれぞれに対して支持されていてもよい。背凭れ8は、座7に着座した使用者Pの背中を後方から支える。
座7及び背凭れ8は、左右方向から見てL字状に形成されたクッション材(不図示)と、クッション材を覆う表皮材14と、により形成されている。座7及び背凭れ8の後方には、カバー部材40が設けられている。カバー部材40は、座7の下面から背凭れ8の背面全体にかけて、座7及び背凭れ8の形状に沿って設けられている。カバー部材40のうち座7の下面を覆う部分には、固定部材41が取り付けられている(図6参照)。カバー部材40は、例えば樹脂や金属等の材料により形成されている。
座7及び背凭れ8は、左右方向から見てL字状に形成されたクッション材(不図示)と、クッション材を覆う表皮材14と、により形成されている。座7及び背凭れ8の後方には、カバー部材40が設けられている。カバー部材40は、座7の下面から背凭れ8の背面全体にかけて、座7及び背凭れ8の形状に沿って設けられている。カバー部材40のうち座7の下面を覆う部分には、固定部材41が取り付けられている(図6参照)。カバー部材40は、例えば樹脂や金属等の材料により形成されている。
アームレスト9は、座7に着座した使用者Pの腕を支えるものであり、背凭れ8から前方に向かって延びるとともに左右に一対配置されている。アームレスト9は、カバー部材40に対して左右方向に沿う軸線O(図3参照)回りに回転可能に連結されている。具体的に、アームレスト9は、肘載せ面43を上方に向けたアームレスト使用位置と、アームレスト使用位置に対してアームレスト9の前部を上方に移動させたアームレスト跳ね上げ位置と、の間で軸線O回りに回動可能に構成されている。
アームレスト9の上面には、肘載せ面43の他に操作部44が設けられている。操作部44は、使用者Pが手元で操作可能なタッチパネルやジョイスティック等である。本実施形態において、一対のアームレスト9のうち左右方向における左方のアームレスト9にはタッチパネルが設けられている。一対のアームレスト9のうち左右方向における右方のアームレスト9にはジョイスティックが設けられている。使用者Pが操作部44を操作することにより、駆動モータ4及び昇降装置5が駆動され、車椅子1の移動や椅子ユニット12の昇降動作が行われる。操作部44は、肘載せ面43より前方に設けられている。
なお、操作部44は、タッチパネルやジョイスティック等の他、ボタン等により駆動モータ4及び昇降装置5を駆動してもよい。
なお、操作部44は、タッチパネルやジョイスティック等の他、ボタン等により駆動モータ4及び昇降装置5を駆動してもよい。
フットレスト10は、座7の下方に設けられ、座7に着座した使用者Pの脚を支持する。フットレスト10は、連結桟46と、足載置部47と、を有する。
連結桟46は、左右に一対設けられている。連結桟46は、固定部材41を介して座7に連結されるとともに前方に向かって延びる前方延在部51と、前方延在部51の前端から下方に向かって延びる下方延在部52と、を有する。図3に示すように、前方延在部51の下方には、支持ブラケット55が連結されている。支持ブラケット55は、昇降装置5の下部支持体21に連結されている。図1に戻って、下方延在部52の上部には、一対の下方延在部52間を連結する補強部53が設けられている。補強部53は、左右方向に沿って延びている。
連結桟46は、左右に一対設けられている。連結桟46は、固定部材41を介して座7に連結されるとともに前方に向かって延びる前方延在部51と、前方延在部51の前端から下方に向かって延びる下方延在部52と、を有する。図3に示すように、前方延在部51の下方には、支持ブラケット55が連結されている。支持ブラケット55は、昇降装置5の下部支持体21に連結されている。図1に戻って、下方延在部52の上部には、一対の下方延在部52間を連結する補強部53が設けられている。補強部53は、左右方向に沿って延びている。
足載置部47は、下方延在部52の下端部に連結されている。足載置部47は、連結桟46に対して左右方向に沿う回動軸線Q回りに回動可能に支持されている。具体的に、足載置部47は、足載せ面57を上方に向けたフットレスト使用位置と、フットレスト使用位置に対して足載置部47の前部を上方に移動させたフットレスト跳ね上げ位置と、の間で回動軸線Q回りに回動可能に構成されている。図3に示すように、フットレスト使用位置において、座面7aから足載せ面57までの高さH2は、400mm以上450mm以下に設定されている。
(作用、効果)
次に、上述した車椅子1の作用、効果について説明する。
ここで、特に絵画や写真等、平面的な展示物を壁と平行に吊り下げ若しくは立て掛けて展示する美術館等において、床面Fから展示物の中心までの高さは、一般に1500mmから1600mmまでの範囲内に位置するように配置されることが多い。これは、立位姿勢の観察者にとって最も具合よく展示物を鑑賞することができる高さとされている。すなわち、平均的な身長を有する立位姿勢の人の自然視角度と、壁から観察者までの水平距離と、を考慮した場合に、展示物全体を具合よく鑑賞するのに適した高さとされている。
次に、上述した車椅子1の作用、効果について説明する。
ここで、特に絵画や写真等、平面的な展示物を壁と平行に吊り下げ若しくは立て掛けて展示する美術館等において、床面Fから展示物の中心までの高さは、一般に1500mmから1600mmまでの範囲内に位置するように配置されることが多い。これは、立位姿勢の観察者にとって最も具合よく展示物を鑑賞することができる高さとされている。すなわち、平均的な身長を有する立位姿勢の人の自然視角度と、壁から観察者までの水平距離と、を考慮した場合に、展示物全体を具合よく鑑賞するのに適した高さとされている。
本態様の構成によれば、使用者Pが着座する座7の座面7aの最大高さH1は、床面Fを基準として650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能とされている。これにより、平均的な身長の人の着座姿勢における座面7aから目までの高さを例えば約700mmと想定した場合、車椅子1に着座した使用者Pの目線の高さH3(図3参照)を、床面Fを基準として約1350mmから1600mm程度の範囲内に設定できる。つまり、座7に着座した使用者Pの目線の高さを、展示物の中心の高さとほぼ同等に設定できる。これにより、使用者Pの目線の高さH3を展示物の鑑賞に適した高さに位置させることができるので、美術館等の館内において展示物を鑑賞する際に、使用者P(観察者)が着座姿勢のまま具合よく展示物を鑑賞できる。また、座面7aの最大高さH1が650mm未満に設定された場合と比較して、車椅子1に着座した使用者Pが展示物を鑑賞する際に、必要以上に顔を上方へ向ける必要がないので、首や背中等、使用者Pの身体に負担をかけることなく展示物を鑑賞することができる。さらに、車椅子1に着座した使用者Pと、立位姿勢の観察者との目線の高さがほぼ同じ高さとなるので、例えば会話の際に立位姿勢の観察者が屈む必要がない。これにより、車椅子1に着座した使用者Pと立位姿勢の観察者とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。また、座面7aの最大高さH1の下限値を650mmに設定することにより、例えば1800mm程度の身長を有する人にも適用が可能である。また、座面7aの高さが900mmより高く設定された車椅子と比較して、車椅子1の最大高さH0を抑えることができる。これにより、例えば誤設定やいたずら等により必要以上に座7が上昇するのを抑制し、車椅子1の安定性を確保できる。また、車椅子1の周囲に居る他の観察者や立位姿勢の観測者等に圧迫感を与えることなく、美術館等の環境に溶け込むことができる。
したがって、美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子1において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者Pの快適性を向上した車椅子1を提供できる。
したがって、美術館等において展示物を鑑賞するために使用される車椅子1において、具合よく展示物を鑑賞できるとともに使用者Pの快適性を向上した車椅子1を提供できる。
椅子ユニット12は、座7と、背凭れ8と、アームレスト9と、フットレスト10と、を備え、背凭れ8、アームレスト9及びフットレスト10は座7と連動して上下方向に移動可能に構成されている。この構成によれば、車椅子1は、背凭れ8と、フットレスト10と、アームレスト9と、を有するので、車椅子1に着座した使用者Pの身体の各部位を支持することにより、より快適な姿勢で展示物を鑑賞できる。背凭れ8、フットレスト10及びアームレスト9は、座7と連動して鉛直方向に沿って移動可能な椅子ユニット12を構成するので、座7の床面Fからの高さに依らず、座7に着座した使用者Pの身体の各部位を適切に支持することができる。
座面7aからフットレスト10の足載せ面57までの高さH2は、400mm以上450mm以下に設定されている。この構成によれば、座7に着座した使用者Pの足を確実にフットレスト10に載置できる。よって、車椅子1に着座した使用者Pの身体への負担を軽減し、快適性を向上できる。
車輪部3は前輪31と後輪33とを有し、前輪31は、左右方向に沿って延びる第一軸C1回りに回転可能に基台2に支持され、かつ少なくとも床面Fとの接地部分が前後方向に沿って延びる第二軸C2回りに回転可能なオムニホイールである。これにより、特に旋回時にはオムニホイールが第二軸C2回りに回転することで、車椅子1をその場で旋回させることができる。このように、車椅子1の小回りが利くので、美術館等の人が密集しやすい室内で車椅子1を使用する場合であっても、移動の自由度を向上できる。また、旋回時の回転半径が小さくなるので、車椅子1及び車椅子1に着座した使用者Pにかかる旋回時の遠心力を小さくできる。よって、車椅子1の安定性を向上できる。
リヤフェンダー20は、左右方向から見て、駆動モータ4全体及び後輪33の少なくとも半分以上の部分を覆っている。このように、駆動モータ4や後輪33等の機械的な部分をリヤフェンダー20で覆うことにより、特に美術館等の混みあった状況下で使用する際、周囲の人や物が駆動モータ4や後輪33に接触するのを抑制し、車椅子1の安全性を向上できる。また、駆動モータ4や後輪33等、機械的な部分をリヤフェンダー20で覆い隠すことにより、車椅子1に対する見た目的な圧迫感や忌避感を抑制できる。よって、展示品の鑑賞妨げることなく、美術館等に溶け込んだ外観とすることができる。
座7の左右方向及び前後方向の両端縁は、車輪部3の左右方向及び前後方向の両端縁より内側に位置している。このように、座7は、左右方向及び前後方向において車輪部3より内側に配置されているので、座7及び座7に着座した使用者Pの体重を車輪部3より内側で支えることができる。これにより、従来と比較して鉛直方向の高い位置まで座7を上昇させた場合であっても、座7に着座した使用者Pを安定的に支持することができる。よって、車椅子1の安定性を向上できる。
昇降装置5は、基台2の左右方向の中央部に搭載され、基台2のうち昇降装置5より前後方向の後方には、車輪部3を駆動させる電源6が搭載されている。この構成によれば、比較的重量の大きい昇降装置5が左右方向の中央部に配置され、昇降装置5及び電源6が前後方向に並んで配置されるので、車椅子1の左右方向のバランスを安定させることができる。よって、より一層安定性を向上した車椅子1とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、車輪部3のうち前輪31がオムニホイールとされた構成について説明したが、これに限らない。後輪33がオムニホイールであってもよい。また、前輪31及び後輪33の両方がオムニホイールであってもよい。また、オムニホイールの構成は、上述した実施形態に限定されない。また、前輪31及び後輪33のいずれにもオムニホイールを採用しない構成としてもよい。
例えば、上述した実施形態では、車輪部3のうち前輪31がオムニホイールとされた構成について説明したが、これに限らない。後輪33がオムニホイールであってもよい。また、前輪31及び後輪33の両方がオムニホイールであってもよい。また、オムニホイールの構成は、上述した実施形態に限定されない。また、前輪31及び後輪33のいずれにもオムニホイールを採用しない構成としてもよい。
昇降装置5における上部支持体23、中部支持体22及び下部支持体21の上下方向から見た形状は、円形状や多角形状等、矩形状以外の形状に形成されてもよい。昇降装置5における支持体の個数は上述した実施形態に限定されない。また、昇降装置5の構成は、基台2に対して椅子ユニット12を上下方向に伸縮可能に連結する構成であれば、上述の実施形態の構成に限定されない。例えば昇降装置5は、手動で上下方向に伸縮する構成でもよい。
上述した実施形態では、椅子ユニット12は、座7と、背凭れ8と、アームレスト9と、フットレスト10と、を備える構成としたが、背凭れ8、アームレスト9及びフットレスト10は無くてもよい。また、フットレスト10は回動しなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 車椅子
2 基台
3 車輪部
5 昇降装置
6 電源
7 座
7a 座面
8 背凭れ
9 アームレスト
10 フットレスト
12 椅子ユニット
31 前輪
33 後輪
57 足載せ面
C1 第一軸
C2 第二軸
F 床面
H1 座面の最大高さ
2 基台
3 車輪部
5 昇降装置
6 電源
7 座
7a 座面
8 背凭れ
9 アームレスト
10 フットレスト
12 椅子ユニット
31 前輪
33 後輪
57 足載せ面
C1 第一軸
C2 第二軸
F 床面
H1 座面の最大高さ
Claims (6)
- 基台と、
前記基台に支持され、床面上を転動することで前記基台を前記床面に対して左右方向及び前後方向に移動させる車輪部と、
前記基台に設けられ、上下方向に伸縮可能な昇降装置と、
前記昇降装置に接続されるとともに、前記昇降装置の伸縮動作に伴い前記基台に対して前記上下方向に沿う高さ位置が調節可能に支持される座と、
を備え、
前記昇降装置は、前記床面を基準とする前記座における座面の最大高さを650mm以上900mm以下の範囲内に設定可能に構成されていることを特徴とする車椅子。 - 前記座に着座した着座者の背中を支持する背凭れと、
前記座の下方に設けられ、前記着座者の脚を支持するフットレストと、
前記座の左右両側に設けられ、前記着座者の腕を支持するアームレストと、
を備え、
前記背凭れと、前記フットレストと、前記アームレストと、は、前記座と連動して前記上下方向に沿って移動可能な椅子ユニットを構成していることを特徴とする請求項1に記載の車椅子。 - 前記座面から前記フットレストの足載せ面までの前記上下方向に沿う高さは、400mm以上450mm以下に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の車椅子。
- 前記車輪部は、前輪と、後輪と、を有し、
前記前輪及び前記後輪のうち少なくとも一方は、前記左右方向に沿って延びる第一軸回りに回転可能に前記基台に支持され、かつ少なくとも前記床面との接地部分が前記前後方向に沿って延びる第二軸回りに回転可能なオムニホイールであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車椅子。 - 前記車輪部は、前輪及び後輪を左右一対ずつ備え、
前記座における前記左右方向の両端縁は、前記車輪部における前記左右方向の両端縁より内側に位置し、
前記座における前記前後方向の両端縁は、前記車輪部における前記前後方向の両端縁より内側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車椅子。 - 前記昇降装置は、前記基台の前記左右方向の中央部に搭載され、
前記基台のうち、前記昇降装置の後方には、前記車輪部を駆動させる電源が搭載されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車椅子。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2019
- 2019-08-29 JP JP2019156957A patent/JP2021029937A/ja active Pending
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KR102486551B1 (ko) | 2020-11-19 | 2023-01-09 | 동의대학교 산학협력단 | 옴니휠을 사용하는 스마트 휠체어 |
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