JP2021029073A - コイルアッセンブリおよびそれを用いたステッピングモータ - Google Patents

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Koichi Shibata
浩一 柴田
大屋敷 剛敏
Taketoshi Ooyashiki
剛敏 大屋敷
佐野 浩
Hiroshi Sano
浩 佐野
木下 真
Makoto Kinoshita
真 木下
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Abstract

【課題】組み立てコストの増加を招かずにコイル線に弛みを形成できるコイルアッセンブリおよびそれを用いたステッピングモータを提供する。【解決手段】両端部にフランジ部233,234を有するボビン232と、一方のフランジ部234に設けられた複数の端子ピン埋設部235aと、端子ピン埋設部235aに埋設された端子ピン236と、コイル線237の端部が端子ピン236に絡げられてボビン232に巻回されたコイル231とを備えている。端子ピン埋設部235aどうしの間に、ボビン232の半径方向に窪むとともにボビン232の軸線方向に貫通する凹部238を備え、コイル線237は、端子ピン236の基部から凹部238を通ってボビン232に巻き始められ、かつ、凹部238の内部において弛み部237aを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、コイルの端末に弛みを形成したコイルアッセンブリおよびそれを用いたステッピングモータに関する。
従来、ステッピングモータとして、永久磁石からなるロータと、その外周に軸方向に突出して周方向に配列された複数の極歯を有するステータを備えたPM(Permanent Magnet )形ステッピングモータが知られている。このPM形ステッピングモータは、環状に配列された複数の極歯を有する外ヨークと、環状に配列された複数の極歯を有する内ヨークを組み合わせ、外ヨークおよび内ヨークの内側にコイルが収容されてステータが構成される。そして、永久磁石からなるロータがステータに対して回転可能な状態で配置されている。
ここで、コイル線は、自動巻線機によってボビンに巻回されるが、ボビンの端子台に設けられた端子ピンに絡げ接続したコイル線は、張力がかかった状態となる。特に、巻き始め側は端子ピンに絡げ接続したコイル線を押えるように絡げ接続したコイル線の上から巻回するため、コイル線の短い部分に張力がかかった状態となる。この張力を残したまま組み付けると、コイル線が断線する虞があるので、端子ピンの近くに位置するコイル線には弛みを形成する必要がある。コイル線に弛みを形成する方法として、例えば、特許文献1に記載された方法が知られている。
特許文献1には、ボビンをステータ部に組み付けた際に、ボビンと一体となった端子台がステータ部によって内側から押されて半径方向外側に動き、端子ピン近くのコイル線の引き回し部分に弛みを形成するモータの製造方法が記載されている。
特開2011−78152号公報
特許文献1に記載の方法では、端子台が半径方向外側に向かってステータ部から押される必要がある。このため、予めボビンの端子台を半径方向外側に変形させた状態でボビンとステータ部との結合を行う方法か、あるいは、ボビンの端子台の内側にステータ部を斜めから接触させて端子台を半径方向外側の向きに押圧し、その状態を維持しつつステータ部をボビンの内側に嵌め込む方法を採用する必要がある。
しかしながら、前者の方法では作業が煩雑であり、また端子台の変形が過度に行われることによる端子台の破損が生じる虞がある。また、後者の方法では、部品寸法のばらつきにより、端子台の傾きが変動して端子ピン間のピッチがばらつき、回路基板のへの端子ピンの挿入が難しくなり、作業性の低下を招く虞がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたもので、作業を簡略化して組立コストの増加を招かずにコイル線に弛みを形成できるコイルアッセンブリおよびそれを用いたステッピングモータを提供することを目的とする。
本発明は、両端部にフランジ部を有するボビンと、前記フランジ部の一方に設けられた複数の端子ピン埋設部と、前記端子ピン埋設部に埋設された端子ピンと、コイル線の端部が前記端子ピンに絡げられて前記ボビンに巻回されたコイルとを備え、前記端子ピン埋設部どうしの間に、前記ボビンの半径方向に窪むとともに前記ボビンの軸線方向に貫通する凹部を備え、前記コイル線は、前記端子ピンの基部から前記凹部を通って前記ボビンに巻き始められ、かつ、前記凹部の内部において弛み部を有するコイルアッセンブリである。
上記構成のコイルアッセンブリは次のようにして製造される。先ず、端子ピン埋設部の間の凹部にボビンの軸線方向から弛み形成ピンを挿入し、この状態で端子ピンにコイル線の端部を絡げ、コイル線を弛み形成ピンに掛けてボビンに巻回させる。コイル線をボビンに所定数巻回したらコイル線の終端を別の端子ピンに絡げる。そして、凹部から弛み形成ピンを抜き出すことにより、弛み形成ピンに掛かっていたコイル線の部分が弛み部となる。このように、本発明のコイルアッセンブリにあっては、凹部に弛み形成ピンを挿入し、抜き出すという単純な操作によってコイル線に弛み部を形成することができる。また、弛み部は凹部内に存在しているから、巻線機のスピンドルにボビンを装着してコイル線を巻回する際に、遠心力で弛み部が暴れてコイル線の巻回に支障を来すようなトラブルを抑制することができる。また、ボビンにコイル線を巻回する際、弛み部が凹部内に位置することでボビンの内側に突出しないため、コイル線で弛み部を巻き込むことを防止できる。
上記のようにして製造されたコイルアッセンブリにおいては、弛み部は凹部に進退自在に挿入された弛み形成ピンの外周に沿った形状を有するものとなる。弛み形成ピンの断面が円形であれば、弛み部は湾曲した形状となり、コイル線に張力が掛かった場合でも断線し難くなる。
コイル線は、端子ピンの長手方向中間部から端子ピン埋設部に至るまで絡げられていることが望ましい。コイル線には絶縁被膜が設けられているため、絡げた箇所を半田処理して端子ピンと導通させる。端子ピンの絡げ箇所をディップ方式や噴流方式等で半田処理する際、弛み部が端子ピン埋設部の面よりも突出した場合、弛み部まで半田が付着する虞があるが、弛み部が凹部内に位置することで端子ピン埋設部の面よりも突出しないため、弛み部に半田が付着することを抑制することができる。
本発明は、上記のようなコイルアッセンブリを備えたステッピングモータでもある。すなわち、本発明は、ステータと、ステータの内周側に回転自在に支持されたロータとを備え、ステータは、前記コイルアッセンブリを挟むように装着された外ヨークと内ヨークとを備えたステッピングモータである。
本発明によれば、作業を簡略化して組立コストの増加を招かずにコイル線に弛み部を形成することができるコイルアッセンブリおよびそれを用いたステッピングモータが提供される。
本発明の実施形態のステッピングモータの分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるA相ステータユニットの分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるコイルアッセンブリを示す斜視図である。 図3のコイルアッセンブリを逆方向から見た斜視図である。 巻線機のスピンドルにボビンを装着してコイル線を巻回した状態を示す斜視図である。 図5の分解斜視図である。 図5の要部を示す拡大斜視図である。
1.ステッピングモータの構成
(全体構成)
図1に実施形態のステッピングモータ100を示す。ステッピングモータ100は、クローポール型の2相PM(Permanent Magnet)型ステッピングモータである。ステッピングモータ100は、ステータ500を備えている。ステータ500は、A相ステータユニット200と、B相ステータユニット300を軸方向で結合した構造を有している。ここで、A相ステータユニット200とB相ステータユニット300は、同じ構造であり、一方を他方に対して軸方向において反転させ、その背面同士を接触させ、結合することで、ステータ500を構成している。
A相ステータユニット200には、フロントプレート210が固定され、B相ステータユニット300には、エンドプレート310が固定されている。ステータ500は、略筒形状を有し、その内側にロータ400が回転自在な状態で収容されている。
(A相ステータユニット200の構成)
図2にA相ステータユニット200の分解斜視図を示す。図2に示すように、A相ステータユニット200は、外ヨーク220、コイルアッセンブリ230、および内ヨーク240を軸方向で結合した構造を有している。外ヨーク220は、磁路が形成されるヨークとして機能する部分であり、電磁軟鉄あるいは圧延鋼板などの磁性材料により構成されている。外ヨーク220は、板状の円環部221、円環部221の外縁から軸方向に延在した円筒形状の外筒部222、円環部221の内周側の縁から軸方向に延在し、周方向に沿って間隔をおいて複数配置された略三角形状の極歯223を備えている。外筒部222には、後述する端子台235が嵌まる切欠部222aが形成されている。コイル(ステータコイル)231が巻回されたコイルアッセンブリ230は、外ヨーク220の外筒部222と複数の極歯223の間の円環状の空間に配置されている。なお、コイルアッセンブリ230の構成については後に詳細に説明する。
内ヨーク240は、磁路が形成されるヨークとして機能する部分であり、電磁軟鉄あるいは圧延鋼板などの磁性材料により構成されている。内ヨーク240は、板状の円環部241、円環部241の内周側の縁から軸方向に延在し、周方向に沿って間隔をおいて複数配置された略三角形状の極歯243を備えている。円環部241には、端子台235が嵌まる切欠部241aが形成されている。内ヨーク240の極歯243は、外ヨーク220の極歯223と周方向で交互に噛み合うように組み合わせられている。
A相ステータユニット200の内ヨーク240と同じ部材を軸方向で反転させたものが、B相ステータユニット300の内ヨーク340である。内ヨーク240と内ヨーク340とを、同じ面を向かい合わせで接触させることで、A相ステータユニット200とB相ステータユニット300の結合が行なわれている。
外ヨーク220の円環部221のコイルアッセンブリ230に対向する側と反対側の面には、フロントプレート210が結合している。フロントプレート210は、中心に円形の開口部211を備え、この開口部211に軸受250が取り付けられている。
(B相ステータユニット300の構成)
B相ステータユニット300は、A相ステータユニット200と同じ構造であり、A相ステータユニット200と同じ構造のものを、軸方向で反転させた状態で用いられている。B相ステータユニット300は、外ヨーク320、コイルアッセンブリ330、内ヨーク340を軸方向で組み合わせた構造を有している。ここで、外ヨーク320は、外ヨーク220と同じ構造の部品であり、コイルアッセンブリ330は、コイルアッセンブリ230と同じ構造の部品である。外ヨーク320には、エンドプレート310が結合している。エンドプレート310は、中心に円形の開口部311を備え、この開口部311に軸受260が取り付けられている。
(ロータの構成)
ロータ400は、略円柱状の構造を有し、その外周にフェライト磁石や希土類磁石などの永久磁石を備えている。この永久磁石は、周方向に沿ってNSNSと交互に磁極が反転する状態で着磁された磁極構造を有している。ロータ400の軸中心には、シャフト401が軸方向に貫通した状態で固定され、シャフト401のロータ400から図1中左側に突出した端部は、軸受250を介してフロントプレート210に回転自在に支持され、シャフト401のロータ400から右側に突出した端部は、軸受260を介してエンドプレート310に回転自在に支持されている。
2.コイルアッセンブリの構成
図3および図4に示すように、コイルアッセンブリ230は、軸中心と同軸構造を有するコイル231を構成するコイル線237が巻回されるボビン232を有している。ボビン232は、樹脂製であり射出成形法を用いて形成されている。ボビン232の軸方向における両端には、コイル231の巻き崩れを防止するフランジ部233,234が形成されている。一方のフランジ部234には、端子台235が形成されている。端子台235は、フランジ部234から軸方向へ突出する矩形状のブロックであり、フランジ部234と一体成形されている。端子台235には、複数(この実施形態では3つ)の端子ピン埋設部235aが形成され、端子ピン埋設部235aの間に凹部238が形成されている。
端子ピン埋設部235aには、複数(この実施形態では2本)の金属製の端子ピン236が圧入やインサート成形等の手段により埋設されている。端子ピン236には、コイル231のコイル線237の端部が絡げられている。端子ピン埋設部235aの間には、図中下側へ向けて窪むとともに軸方向に貫通する凹部238が形成されている。そして、図3において右側の凹部238内では、コイル線237の弛み部237aが形成されている。この弛み部237aは、コイル線237の巻き始めの部分である。
以上の構成からなるコイルアッセンブリ230は、図2に示すように、外ヨーク220と内ヨーク240とに挟持されるように結合され、外ヨーク220の切欠部222aと内ヨーク240の切欠部241aに端子台235が嵌まった状態でA相ステータユニット200が構成される。また、図1に示すように、コイルアッセンブリ330も同様に、外ヨーク320と内ヨーク340とに挟持されるように結合され、外ヨーク320の切欠部322aと内ヨーク340の切欠部341aに端子台235が嵌まった状態でB相ステータユニット300が構成される。
3.コイルアッセンブリの形成手順
図5〜図7を参照してコイルアッセンブリ230の形成手順を説明する。図5において符号600は自動巻線機のスピンドルであり、自動巻線機の本体に装着されて回転する。図6に示すように、スピンドル600は、略矩形状のブロックからなる本体601に、円板状のボビン受602と、自動巻線機の本体に把持されるシャンク部603を備えている。
本体601の上面には、台座604がネジ605によって取り付けられている。台座604には、弛み形成ピン606が取り付けられている。弛み形成ピン606は、基部が太く形成されて剛性が確保されている。台座604の軸方向を向く一側には凹部604aが形成され、この凹部604aに端子台235が嵌まって位置決めされるようになっている。なお、図中符号607はボビン受602に装着したボビン232を固定するための押え部材である。押え部材607は、図示しない駆動機構によって本体601側に移動させられ、本体601と協働してコイルアッセンブリ230を挟持し、その状態でスピンドル600に連れ回りする。
次に、ボビン232にコイル線237を巻回してコイルアッセンブリ230を形成する手順について説明する。先ず、手作業あるいはマニピュレータ等の手段により、ボビン232をボビン受602に装着し、押え部材607をボビン受602に装着して本体601と押え部材607とによってボビン232を挟持する。このとき、弛み形成ピン606の小径な先端部が端子ピン埋設部235aの間に形成した凹部238に挿入される。図7に示すように、凹部238の隅部には、円筒曲面238aが形成され、弛み形成ピン606の外周面は円筒曲面238aと接触あるいは極めて接近した位置に配置される。
自動巻線機はコイル線237を送り出す三次元的に移動可能なノズルを有しており、先ず、ノズルから送り出したコイル線237を端子ピン236に絡げる。コイル線237を端子ピン埋設部235aまで絡げたら、ノズルはコイル線237を弛み形成ピン606に掛けてボビン232の胴部に誘導する。この状態でスピンドル600は、図5の右側から見て時計回りの方向に回転し、コイル線237がボビン232に巻回される。このとき、コイル線237に張力が作用して弛み形成ピン606に曲げ応力が掛かるが、凹部238の円筒曲面238aによって弛み形成ピン606が支持され、その変形が抑制ないし阻止される。コイル線237を巻回している間、ノズルは軸方向に移動してコイル線237を揃える。コイル線237を巻き終えると、スピンドル600は停止し、ノズルは巻き終わりとなるコイル線237を送り出しながら他方の端子ピン236に絡げる。
コイル線237の絡げが終了したらノズルはコイル線237を切断する。そして、押え部材607を後退させてボビン受602から取り外し、手作業あるいはマニピュレータ等の手段により、コイル線237が巻回されたコイルアッセンブリ230をスピンドル600から取り外す。これにより、弛み形成ピン606が凹部238から引き抜かれ、巻き始めとなるコイル線237に加えられていた張力が開放される結果、凹部238に弛み部237aが残される。
上記構成のコイルアッセンブリ230にあっては、端子台235の凹部238に弛み形成ピン606を挿入してコイル線237をボビン232に巻回し、巻回後に弛み形成ピン606を抜き出すという単純な操作によってコイル線237に弛み部237aを形成することができる。また、弛み部237aは凹部238内に存在しているから、自動巻線機のスピンドル600にボビン232を装着してコイル線237を巻回する際に、遠心力で弛み部237aが暴れて巻線に支障を来すようなトラブルを抑制することができる。また、ボビン232にコイル線237を巻回する際、弛み部237aが凹部238内に位置することでフランジ部234の内側の面に突出しないため、弛み部237aを巻き込むことを防止できる。
特に、上記実施形態においては、弛み部237aは凹部238に挿入された弛み形成ピン606の外周に沿った形状を有するものとなる。弛み形成ピン606の断面は円形であるため、弛み部237aは湾曲した形状となり、コイル線237に張力が掛かった場合でも断線し難くなる。
上記実施形態においては、コイル線237は、端子ピン236の長手方向中間部から端子ピン埋設部235aに至るまで絡げられている。コイル線237には絶縁被膜が設けられているため、絡げた箇所を半田処理して端子ピン236と導通させる。端子ピンの絡げ箇所をディップ方式や噴流方式等で半田処理する際、弛み部237aが端子ピン埋設部235aの面よりも突出した場合、弛み部237aまで半田が付着する虞があるが、弛み部237aが凹部238内に位置することで端子ピン埋設部235aの面よりも突出しないため、弛み部237aに半田が付着することを抑制することができる。
4.変更例
上記実施形態は端子ピン236が2本でコイル線237が1本のユニファイラ巻き(バイポーラ駆動)に適用したものである。本発明は、端子ピン236が3本でコイル線237が2本のバイファイラ巻き(ユニポーラ駆動)にも適用することができる。この場合には、図7に示す中央の端子ピン埋設部235aの端子ピン圧入用孔235bに端子ピン236が圧入され、この端子ピン236からもコイル線237を巻き始める。したがって、この場合も、図示しない自動巻線機に設けた2本のノズルそれぞれからコイル線237を送りだし、一方端側の端子ピン236と中央の端子ピン埋設部235aに埋設した端子ピン236に巻き始め部分を絡げた後、各コイル線237を凹部238に挿入されたそれぞれの弛み形成ピン606に掛けてボビン232に所定の巻数で巻回する。コイル線237を巻回した後、各ノズルは巻き終わりとなるコイル線237を中央の端子ピン236と他方端側の端子ピン236にそれぞれ絡げる。このように、各巻き始めの箇所に形成された弛み部237aは、それぞれ凹部238内に位置する。
上記実施形態では、台座604には2つの弛み形成ピン606が取り付けられている。これは、巻き始めとなるコイル線237に弛み部237aを形成するための弛み形成ピン606を備えているためで、ユニファイラ巻きとバイファイラ巻き、いずれも適用できるようにしている。なお、台座604には、巻き始めとなるコイル線237に弛み部237aを形成するための弛み形成ピン606を備えていればよく、ユニファイラ巻きとバイファイラ巻き、それぞれ専用にしたものであっても勿論よい。
上記実施形態では、端子台235に複数の端子ピン埋設部235aを設けているが、フランジ部234に複数の端子台(端子ピン埋設部)を互いに離間して形成し、端子台どうしの間を凹部として用いることができる。この態様においても、凹部に弛み形成ピン606を挿入して上記実施形態と同様にコイル線237に弛み部237aを形成することができる。
上記実施形態では、コイル線237をボビン232に巻き始める際に弛み部237aを形成しているが、必要に応じて巻き終わりの際に弛み部237aを形成することもできる。この場合には、弛み形成ピン606を凹部238のスピンドル600側を向いて左隅に配置する。
本発明は上記実施形態のようなクローポール型の2相ステッピングモータに限定されるものではなく、ハイブリッド型ステッピングモータなどあらゆるステッピングモータに適用可能である。
本発明は、ステッピングモータの技術分野に利用することができる。
100…ステッピングモータ、200…A相ステータユニット、210…フロントプレート、211…開口部、220…外ヨーク、221…円環部、222…外筒部、222a…切欠部、223…極歯、230…コイルアッセンブリ、231…コイル、232…ボビン、233…フランジ部、234…フランジ部、235…端子台、235a…端子ピン埋設部、235b…端子ピン圧入用孔、236…端子ピン、237…コイル線、237a…弛み部、238…凹部、240…内ヨーク、241…円環部、241a…切欠部、243…極歯、250…軸受、260…軸受、300…B相ステータユニット、310…エンドプレート、311…開口部、320…外ヨーク、322a…切欠部、330…コイルアッセンブリ、340…内ヨーク、341a…切欠部、400…ロータ、401…シャフト、500…ステータ、600…スピンドル、601…本体、602…ボビン受、603…シャンク部、604…台座、604a…凹部、605…ネジ、606…弛み形成ピン、607…押え部材。

Claims (4)

  1. 両端部にフランジ部を有するボビンと、
    前記フランジ部の一方に設けられた複数の端子ピン埋設部と、
    前記端子ピン埋設部に埋設された端子ピンと、
    コイル線の端部が前記端子ピンに絡げられて前記ボビンに巻回されたコイルとを備え、
    前記端子ピン埋設部どうしの間に、前記ボビンの半径方向に窪むとともに前記ボビンの軸線方向に貫通する凹部を備え、
    前記コイル線は、前記端子ピンの基部から前記凹部を通って前記ボビンに巻き始められ、かつ、前記凹部の内部において弛み部を有するコイルアッセンブリ。
  2. 前記弛み部は、前記凹部に進退自在に挿入された弛み形成ピンの外周に沿った形状を有する請求項1に記載のコイルアッセンブリ。
  3. 前記コイル線は、前記端子ピンから前記端子台に至るまで絡げられている請求項1または2に記載のコイルアッセンブリ。
  4. ステータと、
    前記ステータの内周側に回転自在に支持されたロータとを備え、
    前記ステータは、請求項1〜3のいずれかに記載のコイルアッセンブリを挟むように装着された外ヨークと内ヨークとを備えたステッピングモータ。
JP2019147662A 2019-08-09 2019-08-09 コイルアッセンブリおよびそれを用いたステッピングモータ Pending JP2021029073A (ja)

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