JP2021028428A - 身体着用具 - Google Patents

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洋 大隅
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Abstract

【課題】本発明は、身体着用具に関する。【解決手段】本実施形態の身体着用具1は、本体部10、第一端部20、第二端部30、連結手段、第一押圧手段60及び第二押圧手段70とを備えている。本体部10は、長手方向の伸びが大きい弾性変形可能な帯状の生地で形成され、輪状にして身体に着用することができる。本体部10の長手方向の一端には第一端部20が取り付けられ、本体部10の長手方向の他端には第二端部30が取り付けられている。連結手段は、第一端部と第二端部を着脱可能に連結して、本体部を連結状態と解除状態に切り替えることができる。第一押圧手段60は、連結状態において、本体部を身体に着用した状態で、身体を押圧し、第二押圧手段70は、連結状態において、第一押圧手段60と比較して強い力で、身体を押圧する。身体着用具1は、体幹の動きを制限することなく、腹部に腹圧をかけることができ、簡単な動作で着脱することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、身体着用具に関する。さらに詳しく説明すると、本発明は、着脱が容易で、部位に応じて身体を押圧する力が異なる身体着用具に関する。
例えば、身体に巻き付けて着用して、腰痛を軽減する道具としてコルセット等の身体着用具がある。コルセットは、腰のあたりで着用することで、体幹(胴体)を固定することができ、無理のない姿勢が確保されるため、着用者の腰等の痛みを取り除くことができる。しかし、例えば硬質なコルセットは、長期間着用することによって、普段動かしている筋肉が使われなくなり筋肉の低下を招く場合があり、他の筋肉の負担を増やすおそれがある。
このような問題に対処するために、腰部の締め付けをより強固に行うことのできるコルセットの技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、仙腸関節及び股関節部分の安定化を図ると共に仙腸関節部分に過剰な負担が掛かるのを防止し、これにより仙腸関節や股関節の疾患に起因する腰痛を効果的に緩和する医療用コルセットの技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1に示されたコルセットは、構造が複雑で製造に手間がかかるうえに、体幹の動きを制限することなく、腹部に腹圧をかけられないという問題点がある。特許文献2に示された医療用コルセットは、指圧具71と指圧具72が横腹を押圧し、押圧指圧具73が仙骨や仙腸関節部分を押圧しているが、均等な力で胴体を押圧しているに過ぎないという問題点がある。また、腹部に巻き付けるコルセットに限らず、身体の他の部分に巻き付けて所定の部位のみを強い力で押圧したい場合も同様である。
特開2011−63915号公報 特開平10−155826号公報
本発明は、このような社会的、技術的背景に基づいたものであり、次のような目的を達成する。本発明の目的は、着脱が容易で、部位に応じて身体を押圧する力が異なる身体着用具を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
(1)本発明1の身体着用具は、長手方向の伸びが大きい弾性変形可能な帯状の生地で形成され、輪状にして身体に着用する本体部(10)と前記本体部の長手方向の一端に取り付けられる第一端部(20)と、前記本体部の長手方向の他端に取り付けられる第二端部(30)と、前記第一端部と前記第二端部を着脱可能に連結して、前記本体部を連結状態と解除状態に切り替える連結手段(40、50)と、前記連結状態において、前記本体部を前記身体に着用した状態で、前記身体の側を押圧する第一押圧手段(40)と、前記連結状態において、前記第一押圧手段(40)と比較して強い力で、前記身体の側を押圧する第二押圧手段(50)とを備えることを特徴とする。
(2)本発明2の身体着用具は、本発明1であって、前記第一押圧手段は、前記本体部であり、前記第二押圧手段は、前記第一端部と前記第二端部を連結した部分であることを特徴とする。
(3)本発明3の身体着用具は、本発明2であって、前記本体部の前記第一端部及び前記第二端部が取り付けられた部分は、弾性変形が規制されていることを特徴とする。
(4)本発明4の身体着用具は、本発明1から3のいずれかであって、前記第一端部に取り付けられる係合部(40)と、前記第二端部に取り付けられ、面で接触したときに、前記係合部が係合する被係合部(50)とであることを特徴とする。
(5)本発明5の身体着用具は、本発明4であって、前記係合部は、繊維を極細に起毛されたループ付繊維及び/又は前記ループ付繊維に引っ掛かるフック付繊維が配置され、前記被係合部は、前記フック付繊維及び/又は前記ループ付繊維が配置されていることを特徴とする。
(6)本発明6の身体着用具は、本発明5であって、前記本体部の略中央に配置され、前記本体部の弾性変形を規制する規制部材(80)とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の身体着用具は、連結状態において、本体部を身体に着用した状態で、身体の側を押圧する第一押圧手段と、連結状態において、第一押圧手段と比較して強い力で、身体の側を押圧する第二押圧手段とを備えているので、着脱が容易で、部位に応じて身体を押圧する力が異なる。
図1は、第一実施形態の身体着用具1を示す図である。 図2は、本体部10の編組織を示す模式図である。 図3は、本体部10と従来品の伸長率とパワーの関係を比較するグラフである。 図4は、係合部40のループ付繊維41とフック付繊維42を示す模式図である。 図5は、身体着用具1を着用する状態を示す図である。 図6は、身体着用具1を着用した状態を示す断面図である。 図7は、身体着用具1を着用した状態を示す断面図である。 図8は、第二実施形態の身体着用具101を示す図である。
(1)実施形態の概要
本実施形態の身体着用具1は、本体部10、第一端部20、第二端部30、連結手段、第一押圧手段60及び第二押圧手段70とを備えている。本体部10は、長手方向の伸びが大きい弾性変形可能な帯状の生地で形成され、輪状にして身体に着用することができる。本体部10の長手方向の一端には、第一端部20が取り付けられ、本体部10の長手方向の他端には、第二端部30が取り付けられている。連結手段となる係合部40と被係合部50とは、第一端部20と第二端部30とを着脱可能に連結して、本体部10を連結状態と解除状態に切り替えることができる。
第一押圧手段60は、連結状態において、本体部10を身体に着用した状態で、身体の側を押圧する。第二押圧手段70は、連結状態において、第一押圧手段60と比較して強い力で、身体の側を押圧する。身体着用具1は、本体部10が弾性変形した状態で身体に着用され、連結状態において、第二押圧手段70が、第一押圧手段60と比較して強い力で、身体の側を押圧するため、体幹の動きを制限することなく、腹部に腹圧をかけることができ、簡単な動作で着脱することができる。
(2)実施形態の詳細
〔第一実施形態〕
第一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第一実施形態の身体着用具1の平面図(a)、身体着用具1の底面図(b)である。図1に示すように、矢印U方向を「上方向」とし、その逆方向である矢印D方向を「下方向」として説明を行う。水平面内で上下方向と直交する一の方向である矢印L方向を「左方向」とし、直交する他の方向である矢印R方向を「右方向」として説明を行う。図6及び図7に示すように、身体側に向かう方向を「内側方向」として説明を行う。
〔身体着用具1〕
第一実施形態における身体着用具1は、身体に巻き付けられるコルセットであり、腰の痛みを軽減するための部材である。図1(a)及び(b)に示すように、身体着用具1は、本体部10、第一端部20、第二端部30、係合部40及び被係合部50とを備えている。身体着用具1は、図1(a)及び(b)に示すように、左右に伸びる帯状であり、左右の角が丸められた角丸長方形状に形成されている。身体着用具1は、図6及び7に示すように、身体、特に腰から腹にかけての胴体に巻き付けられたときは、輪状になるように形成される。
〔本体部10〕
本体部10は、輪状にすることで、身体に巻き付けるための部材である。図1に示すように、本体部10は、左右に伸びる帯状の軟質な生地であり、略長方形状に形成されている。本体部10は、極めて薄い帯状であり、厚みが例えば1.5mmに形成されている。本体部10は、左側に第一端部20が取り付けられ、右側に第二端部30が取り付けられている。本例において、第一端部20と第二端部30とは、本体部10に熱接着や縫製により取り付けられている。
本体部10は、長手方向(LR方向)の伸縮性が非常に高く、幅方向(UD方向)の伸縮性が低い。本体部10は、長手方向の伸縮性が非常に高く、弾性変形して身体に巻き付けられたときに、身体に対して均等な力で押圧する第一押圧手段60である。
次に、本体部10を組織する経糸11、挿入糸12及び緯糸13について説明する。図2は、本体部10の編組織を示す模式図である。本体部10は、経糸11、挿入糸12及び緯糸13により、帯状の経編組織が形成されている。経糸11は、本体部10の編目を形成する伸縮性の糸である。挿入糸12は、本体部10の経糸11の長手方向に編み込まれる伸縮性の糸である。緯糸13は、本体部10の経糸11の幅方向に編み込まれた糸である。
経糸11及び挿入糸12は、伸縮性の高い糸であり、例えば、ポリウレタン、ラテックス、エラストマー及び天然ゴムのいずれか又はこれらを組み合わせた弾性糸である。緯糸13は、伸縮性の低い糸であり、例えば、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、アクリル及び天然繊維のいずれか又はこれらを組み合わせた糸である。経糸11と挿入糸12とは、伸長率が200%以上500%未満に設定された状態で、例えば、クロッシェ経編機で編まれている。つまり、本体部10は、経糸11と挿入糸12に所定のテンションをかけて弾性変形をした状態で編まれている。このため、本体部10は、長手方向への伸縮が一様であり、ほつれ難くストレッチ性の高い生地である。
次に、上述のように製造された本体部10と従来品について、表1に基づいて比較する。本体部10は、経糸11及び挿入糸12にポリウレタンを使用し、緯糸13にポリエステル糸を使用し、伸長率を200%以上500%未満に設定して、クロッシェ経編機で編んで製造した。本体部10と同種の糸材料からなる従来品とについて、それぞれ、伸長時と収縮時のパワー試験を行なった。試験方法は、定速伸長引張試験機を使用して、つかみ間隔10cmで全幅について、引張速度が30cm/分とした。
結果を次の表1に示す。
Figure 2021028428
表1より、本体部10は、従来品よりも良く伸びる経編生地となっている。例えば、伸長率が80%のときに必要な伸長時のパワー(引張力)が、従来品では15.43(N)であるのに対して、本体部10では11.18(N)であり、7割程度のパワーで良い。例えば、従来品と同じ程度のパワー(15.43(N))で伸長させた場合、従来品の伸長率が80%であるのに対して、本体部10の伸長率は115%となっており、同じパワーで1.5倍以上伸びる。
次に、本体部10と従来品について、図3に基づいて比較する。図3は、本体部10と従来品の伸長率とパワーの関係を比較するグラフである。グラフの横軸は伸長率(%)伸度(倍)であり、グラフの縦軸はパワー(N)である。表1と図3によれば、本体部10は、伸長率(長手方向の伸び率)が40%のときのパワーが6.93(N)であり、伸長率が80%のときのパワーが11.18(N)であるから、伸長率を2倍とするために、必要なパワーが約1.6倍と小さい。しかし、従来品は、伸長率(長手方向の伸び率)が40%のときのパワーが6.49(N)であり、伸長率が80%のときのパワーが15.43(N)であるから、伸長率を2倍とするために、必要なパワーが約2.3倍と大きい。
本体部10は、経糸11と挿入糸12の伸長率が200%以上500%未満に設定されてクロッシェ経編機にて編成されており、伸長率(長手方向の伸び率)が50%のときのパワーが7.96(N)であり、伸長率が150%のときのパワーが20.44(N)であるから、伸長率が3倍なのに対して、必要なパワーが約2.6倍である。すなわち、伸長率(長手方向の伸び率)が50%のときのパワーをN1とし、伸長率が150%のときのパワーをN2としたときに、N2がN1の3倍未満となる。
本体部10は、従来品と比較して、曲線の傾斜が小さい。本体部10は、その伸長率が200%となる時点で必要なパワーが28.56(N)であり、従来品の伸長率が120%となる時点で必要なパワーが37.38(N)である。このことから、伸長率を最大とするために必要なパワーについても、本体部10は従来品よりも小さなパワーで済むと考えられる。よって、例えば、本体部10を35(N)のパワーで引っ張ると、本体部10の伸長率は200%を超えると考えられる。本体部10は、経編生地において、長手方向の伸び率が200%以上になる生地を安定して生産することができ、さらには、長手方向の伸び率が最大300%となるような生地を安定して生産することも可能である。
〔第一端部20〕
第一端部20は、身体着用具1を身体に着用するための部位であり、胴体に巻き付けたとき身体を押圧する部位であり、図1(a)に示すように、左の角が丸められた角丸長方形状に形成されている。第一端部20は、軟質で極めて薄い形状であり、厚みが例えば、2.0〜2.5mmに形成されている。第一端部20は、右側に本体部10が取り付けられている。本例において、第一端部20は、本体部10に熱接着や縫製により取り付けられている。
第一端部20は、長手方向でも幅方向でも伸縮性がほとんどなく、弾性変形が規制されているため、身体に取り付けられたときに、本体部10から引っ張られ、身体を押圧する第二押圧手段70になる。第一端部20は、図1(a)に示すように、第二端部30と連結する連結手段として、表面に係合部40が貼り付けられている。本例において、係合部40は、第一端部20の表面に熱接着や縫製により取り付けられている。
〔第二端部30〕
第二端部30は、身体着用具1を身体に着用するための部位であり、胴体に巻き付けたとき身体を押圧する部位であり、図1(a)に示すように、右の角が丸められた角丸長方形状に形成されている。第二端部30は、軟質で極めて薄い形状であり、厚みが約2.0〜2.5mmに形成されている。第二端部30は、左側に本体部10が取り付けられている。本例において、第二端部30は、本体部10に熱接着や縫製により取り付けられている。
第二端部30は、長手方向でも幅方向でも伸縮性がほとんどなく、弾性変形が規制されているため、身体に取り付けられたときに、本体部10から引っ張られ、身体を押圧する第二押圧手段70になる。第二端部30は、図1(b)に示すように、第二端部30と連結する連結手段として、裏面に被係合部50が貼り付けられている。本例において、被係合部50は、第二端部30の裏面に熱接着や縫製により取り付けられている。
〔係合部40〕
図4は、係合部40のループ付繊維41とフック付繊維42を示す模式図である。係合部40は、身体着用具1を身体に着用したときに、身体に留めつけるための部位であり、図1(a)に示すように、左の角が丸められた角丸長方形状に形成されている。係合部40は、被係合部50と面で接触したときに係合することができる連結手段である。図4に示すように、係合部40は、複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42により形成されている。例えば、係合部40は、複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42が編み込まれて形成されている。
ループ付繊維41は、フック付繊維42を引っ掛ける繊維である。ループ付繊維41は、異なった二つの成分物質を縒り合わせて1本の複合繊維とした後に、単一の繊維に分離して、一まとまりの微細な繊維の束にしたものである。ループ付繊維41は、機械的な工程で分離したものでも、化学的な工程で分離したものでも良い。ループ付繊維41は、分離された単一の繊維が例えば0.097デニールであり、直径3.10〜3.15μであり、分離されたことで、頭部43が引っ掛かる複数のループが形成されている。本例において、ループ付繊維41は、複数のループが、例えば1平方インチあたり138200本配置されている。
フック付繊維42は、ループ付繊維41に引っ掛かる繊維である。フック付繊維42は、例えば、ステープル繊維の先端が突き出るように縒り合わせた後に、先端に頭部43を形成したものである。フック付繊維42の頭部43は、先端に熱を加えて形成したものでも、化学的な工程を経て形成したものでも良い。フック付繊維42は、繊維が例えば3.125デニールであり、直径17.8〜8μ程度であり、頭部43はフック状、ビーズ状、キノコ状等にの形状に形成され、ループ付繊維41のループに引っ掛かればどのような形状でも良い。本例において、フック付繊維42は、例えば、1平方インチあたり96768本配置されている。
〔被係合部50〕
被係合部50は、身体着用具1を身体に着用したときに、身体に留めつけるための部位であり、図1(a)に示すように、左の角が丸められた角丸長方形状に形成されている。被係合部50は、係合部40と面で接触したときに係合することができる連結手段である。被係合部50は、係合部40と同様に、複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42により形成されている。
係合部40と被係合部50とは、それぞれが複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42により形成されていることで、面で接触したときに係合することができる。つまり、係合部40の複数のループ付繊維41に被係合部50の複数のフック付繊維42が引っ掛かり、被係合部50の複数のループ付繊維41に係合部40の複数のフック付繊維42が引っ掛かる。これにより、係合部40と被係合部50は、第一端部20と第二端部30を着脱可能に連結して、本体部10を連結状態と解除状態に切り替える連結手段として機能する。
〔身体着用具1の取り付け方法〕
次に、以上のように構成された身体着用具1を取り付ける動作について説明する。図5は、身体着用具1を着用する状態を示す図である。なお、本例において、身体着用具1は、衣類の上から着用する場合について説明をするが、身体に直接着用しても良い。図5(a)に示すように、ユーザは、身体着用具1を背中に配置する。このとき、係合部40を正面に被係合部50を背面になるように配置する。次に、図5(b)に示すように、ユーザは、第二端部30を引っ張って、本体部10を折り曲げて第二端部30を腹に配置して、被係合部50を正面に配置する。この際、本体部10は、長手方向に良く伸びるため、少ない力で第二端部30を配置することができる。
次に、図5(c)に示すように、ユーザは、第一端部20を引っ張って、本体部10をさらに伸ばす。この際、本体部10は、長手方向に良く伸びるため、少ない力で本体部10を伸ばすことができる。次に、図5(d)に示すように、ユーザは、第一端部20を引っ張って、本体部10を折り曲げて第一端部20を腹に配置して、係合部40を被係合部50に接触させる。この際、身体着用具1は、係合部40の複数のループ付繊維41に被係合部50の複数のフック付繊維42が引っ掛かり、被係合部50の複数のループ付繊維41に係合部40の複数のフック付繊維42が引っ掛かる。そして、身体着用具1は、本体部10が輪状になり、身体、特に腰から腹にかけての胴体に巻き付けられる。
次に、身体着用具1が巻き付けられた身体の状態について説明する。図6は、身体着用具1を着用した状態を示す断面図である。図6に示すように、身体着用具1が胴体に巻き付けられると、本体部10が巻き付けられている箇所では、本体部10が第一押圧手段60として、胴体に均等な力(矢印α)で胴体を押圧する。
図7は身体着用具1を着用していない状態を示す断面図(a)であり、身体着用具1を着用した状態を示す断面図(b)である。図7(a)に示すように、身体着用具1が胴体に巻き付けられていないと、腹腔hを前方向と下方向に垂れ下がり、横隔膜が引き下がっている。一方、図6及び図7(b)に示すように、身体着用具1が胴体に巻き付けられると、第一端部20と第二端部30が巻き付けられている箇所では、第一端部20と第二端部30とが第二押圧手段70として、第一押圧手段60が胴体を押圧している力よりも強い力(矢印β)で腹を押圧する。つまり、身体着用具1は、身体に着用したとき、部位に応じて身体を押圧する力が異なる。
身体着用具1は、図7(b)に示すように、胴体に巻き付けられることで、第二押圧手段70が腹腔hを押圧し、腹腔hを上方向と下方向に伸び広げ、横隔膜を引き上げる。そして、横隔膜が引き上げられることで、推間板にかかる負荷、脊柱起立筋群にかかる負荷を軽減することができる。身体着用具1は、極めて薄い本体部10、第一端部20及び第二端部30で形成されているため、着用しても目立たない。例えば、身体着用具1を衣類の下に着用した場合には、その着用が外見からはわからない。
身体着用具1は、軟質な本体部10、第一端部20及び第二端部30で形成されているため、着用しても身体に不快感を感じたり、身体に痛みを感じたり、体幹の動きをや身体の筋肉の動きを制限されない。身体着用具1は、複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42が極めて小さく、極めて多量にあるため、係合部40と被係合部50がしっかりと面で着脱できる。身体着用具1は、ループ付繊維41にフック付繊維42が引っ掛かるだけではなく、さらに摩擦力により、しっかりと貼り合わせられる。身体着用具1は、複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42が極めて小さいため、一般的な面ファスナーと比較して着脱が容易である。身体着用具1は、複数のループ付繊維41及び複数のフック付繊維42が極めて小さく、柔らかいため、他の部材が引っ掛かったり、洗濯の際に他の衣類などを傷めることがない。
〔第二実施形態〕
本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。図8は、第二実施形態の身体着用具101の平面図(a)、身体着用具101の底面図(b)である。第二実施形態では、前述した第一実施形態と同一の部位には同一の符号を付与し詳細な説明を省略する。
第二実施形態の身体着用具101は、本体部10に規制部材80が取り付けられている。規制部材80は、本体部10の弾性変形を規制する部材であり、図8(a)に示すように、角が丸められた角丸長方形状に形成されている。規制部材80は、硬質で薄い形状であり、本体部10に熱接着や縫製により取り付けられている。本例において、規制部材80は、本体部10の略中央よりやや左側に配置された左側規制部材81と、本体部10の略中央よりやや右側に配置された右側規制部材82とを有する。左側規制部材81と右側規制部材82とは、ユーザが身体着用具101を着用したときに、背中に平行に配置されるように、本体部10に平行に配置されている。
本体部10は、左側規制部材81と右側規制部材82とが取り付けられることで、中央区画14、左側区画15、右側区画16に区画される。左側規制部材81は、ユーザが第一端部20を左方向側(矢印L方向)に引っ張ったとき、左側区画15は弾性変形するが、中央区画14と右側区画16とは弾性変形が規制される。右側規制部材82は、ユーザが第二端部30を右方向側(矢印R方向)に引っ張ったとき、右側区画16は弾性変形するが、中央区画14と左側区画15とは弾性変形が規制される。このように、本体部10は、左側規制部材81と右側規制部材82とが配置されていることで、左側区画15の伸縮と右側区画16の伸縮が均一になる。このため、本体部10の伸縮が、左側区画15と右側区画16とで均衡がくずれることがない。規制部材80は、本体部10に一又は複数配置しても良い。
以上、本発明の実施の形態の説明を行ったが、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更ができる。本例においては、係合部40と被係合部50にそれぞれ、ループ付繊維41とフック付繊維42が配置されている。しかし、例えば、係合部40にはループ付繊維41のみが配置され、被係合部50にはフック付繊維42のみが配置されても良いし、被係合部50にはループ付繊維41のみが配置され、係合部40にはフック付繊維42のみが配置されても良い。
本例においては、本体部10の一端に第一端部20を配置して係合部40を取り付け、本体部10の他端に第二端部30を配置して被係合部50を取り付けている。しかし、本体部10に第一端部20と第二端部30を配置することなく、本体部10の一端に係合部40を直接取り付け、本体部10の他端に被係合部50を直接取り付けても良い。この場合、本体部10の係合部40を直接取り付けられた箇所と、本体部10の被係合部50を直接取り付けられた箇所は、弾性変形が規制される。
本体において、身体着用具1は、身体、特に腰から腹にかけての胴体に巻き付けられるが、他の場所に巻き付けても良いことはいうまでもない。例えば、身体着用具1は、寸法を調整して頭、首、胸、腕、足等に巻き付けても良い。
1 :身体着用具
10 :本体部
20 :第一端部
30 :第二端部
40 :係合部
50 :被係合部
60 :第一押圧手段
70 :第二押圧手段

Claims (6)

  1. 長手方向の伸びが大きい弾性変形可能な帯状の生地で形成され、輪状にして身体に着用する本体部(10)と
    前記本体部の長手方向の一端に取り付けられる第一端部(20)と、
    前記本体部の長手方向の他端に取り付けられる第二端部(30)と、
    前記第一端部と前記第二端部を着脱可能に連結して、前記本体部を連結状態と解除状態に切り替える連結手段(40、50)と、
    前記連結状態において、前記本体部を前記身体に着用した状態で、前記身体の側を押圧する第一押圧手段(60)と、
    前記連結状態において、前記第一押圧手段(60)と比較して強い力で、前記身体の側を押圧する第二押圧手段(70)と
    を備えることを特徴とする身体着用具。
  2. 請求項1に記載された身体着用具であって、
    前記第一押圧手段は、前記本体部であり、
    前記第二押圧手段は、前記第一端部と前記第二端部を連結した部分である
    ことを特徴とする身体着用具。
  3. 請求項2に記載された身体着用具であって、
    前記本体部の前記第一端部及び前記第二端部が取り付けられた部分は、弾性変形が規制されている
    ことを特徴とする身体着用具。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された身体着用具であって、
    前記連結手段は、
    前記第一端部に取り付けられる係合部(40)と、
    前記第二端部に取り付けられ、面で接触したときに、前記係合部が係合する被係合部(50)とである
    ことを特徴とする身体着用具。
  5. 請求項4に記載された身体着用具であって、
    前記係合部は、繊維を極細に起毛されたループ付繊維及び/又は前記ループ付繊維に引っ掛かるフック付繊維が配置され、
    前記被係合部は、前記フック付繊維及び/又は前記ループ付繊維が配置されている
    ことを特徴とする身体着用具。
  6. 請求項5に記載された身体着用具であって、
    前記本体部の略中央に配置され、前記本体部の弾性変形を規制する規制部材(80)と
    を備えることを特徴とする身体着用具。
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