JP3164788U - 腰部固定帯 - Google Patents

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裕之 山田
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Abstract

【課題】従来と同等以上の支持感に加えて良好な運動性が得られ、さらに比較的低コストの腰部固定帯を提供する。【解決手段】帯形状の本体1と、その背部11に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、各ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、脊柱の両側に配置された第1のステー2aと、その外側であって脊柱から左右の遠位側に配置された第2のステー2bとの曲げ力の比を、1:1.5〜1:20又は1.5:1〜20:1とする。【選択図】図2

Description

本考案は、医療、スポーツ、介護領域における急性腰痛、慢性腰痛の治療、予防のために安静、支持、固定を行なう腰部固定帯に関する。
腰痛の予防、治療には種々の方法があるが、その一つとして腰部固定帯で腰部を締め付け固定する方法がある。この腰部固定帯の基本原理は、腹腔内の圧を高めて脊柱にかかる負担を軽減することにあり、この腹腔内の圧を高めるために、腰部に帯状のものを巻き付け圧迫を加えるようにするのがその基本構造である。上記腰部固定帯としては、帯状の本体を有し、より固定力を上げるために背部にステーが設けられているものが知られており、背部に配置されるステーには金属板やプラスチック材料を用いたものが利用されている(特許文献1参照)。
ステーは支持性を出すためにある程度剛性のあるものが配置されている。このステーは、ある一定以上の曲げ力を有し、ステーが配置される場合には、それぞれに同一の曲げ力を有するものが用いられたり、適度に均一な距離をもって複数本のステーが配置されることが一般的で、この場合、過度の剛性を使用者に強いる場合があり、不快感を誘発する問題がある。
不快感をできる限り軽減する目的でステーの形態を工夫したものも提案されており、特許文献2に開示されたように、ステーの長さ方向の厚さを中央から両端に向かって漸次減少するようにし、また補強リブを設けて、ステーの追従性を良くするために腰背面に沿ってS字状になっているステーを用いたものが知られている。この場合には、ステーの構成が複雑であり、コスト的な問題もある。
また、腰部固定帯の本体に、より圧迫力、固定力を出すために補助ベルトを設けたものも知られている。この補助ベルトは本体の背面中央部より左右対称に分岐して本体端部方向に向けて延び、先端が本体の腹部に至り、補助ベルトもその先端部に着脱手段を有するものである。この補助ベルトは、腰部の支持固定に関して補助的な効果がある(特許文献3参照)。
実公昭53−3847号公報 特開2004−329260号公報 実開昭62−157519号公報
前述のような腰部固定帯に望まれることは、ステーにより不快感を誘発することなく、腰部固定の際の良好な支持感が得られることであり、また上記支持感と共に、身体の動きに対する腰部固定帯の追従性が良く運動性が良好であることである。さらに、上記を満足させるための構成、特にステーの構成は、できる限りシンプルで低コストであることが望まれる。
即ち、本考案の課題は、従来と同等以上の支持感に加えて良好な運動性が得られ、さらに比較的低コストの腰部固定帯を提供することにある。
ここで、支持感とは「姿勢を正したり,体幹を安定させる役割を果たす感覚」と定義する。また、通常支持感が上がると反比例して身体の動き易さ、即ち運動性は低下するが、本考案で運動性良好とは、適切な支持感があっても腰部固定帯装着後の円滑な動きが感覚できる状態を意味する。
上述の課題を解決するため本考案によれば、帯形状の本体と、その背部に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、前記ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、脊柱の両側に配置された第1のステーと、その外側であって脊柱から左右の遠位側に配置された第2のステーとの曲げ力の比が1:1.5〜1:20であることを特徴とする。あるいは、前記曲げ力の比が1.5:1〜20:1であることを特徴とする。なお、前記曲げ力とその測定方法については後述する。
また本考案は、帯形状の本体と、その背部に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、前記ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、前記ステーの厚さが、背部左右方向であるステーの幅方向に、その片側から他側に向かってテーパー状または段階的に薄くなっていることを特徴とする。
さらに本考案は、帯形状の本体と、その背部に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、前記ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、前記ステーの厚さが、背部上下方向であるステーの長さ方向に、上部から下部に向かってテーパー状または段階的に薄くなっていることを特徴とする。
また、前記考案の実施態様としては下記の考案が好ましい。即ち、脊柱起立筋の存在する背部の相当する皮膚領域で、背部の、脊柱中心から左右に各35mm、腰椎3番目(L3)に対応する位置から脊柱に沿って上下に各110mmの領域内に、前記ステーの少なくとも一部が設けられており、そのステーが、上記特定領域の20%以上の面積をカバーしていることが好ましい。
さらに、ステーの幅が下部から上部に向かって漸次広くなっている、または、ステーの幅が上部から下部に向かって漸次広くなっていることが好ましい。また、ステーの長さが、脊柱中心側から外側に向かって漸次小さくなっていることが好ましい。さらに、前記第1のステーの最大幅の合計が20mm以上であり、ステーの長さが150mm以上であり、少なくとも4本またはそれ以上の本数のステーを設けることが好ましい。本考案では、ステーを、それぞれ材質が異なるもので形成することもできる。
本考案によれば、ステーの曲げ力が異なることで支持感が高まり、また内側または外側のステーの曲げ力が他のステーより低くても同等の支持感と高い運動性が得られる。さらに、ステーを腰背部の特定領域に配置することにより、前記効果がさらに向上する。また、複数個のステーは、曲げ力が異なってもシンプルな形状であるので安価である。
さらに、幅方向にテーパーのついたステーを使用すると、幅方向の断面積が同一の均一厚さのステーを使用したものと比べ、支持感が向上し運動性は同一レベルを維持できる。
また、長さ方向にテーパーのついたステーを使用すると、長さ方向の厚さの変化のある面の断面積が同一の均一厚さのステーを使用したものと比べ、支持感が向上し運動性は同一レベルを維持できる。
本考案に係る腰部固定帯の実施形態の模式的平面図であって、ステーが設けられる特定領域を示した実施形態を示す図。 本考案に係る腰部固定帯の実施形態の異なる模式的平面図であって、4本のステーを設けた実施形態を示す図。 本考案に係る腰部固定帯のステーの異なる形状を示す図。 本考案に係るステーの曲げ力の測定方法を説明する図。 本考案の実施例に係るステーの諸元と腰部固定帯の評価結果について示す図。 本考案の異なる実施例に係るステーの諸元と腰部固定帯の評価結果について示す図。 本考案の異なる実施例に係るステーの諸元と腰部固定帯の評価結果について、比較例と共に示す図。
図1〜6に基づき、本考案の実施形態について以下に述べる。各実施形態の共通部分には、同じ番号を用いて説明する。
図1および図2は、それぞれ本考案に係る腰部固定帯の実施形態の模式的平面図を示し、図1は、ステーが設けられる特定領域を示した実施形態を示し、図2は、4本のステーを設けた実施形態を示す。図1および図2において、1は人体の体幹において背面部より腹部までを覆う帯状の本体を、11、12はそれぞれ本体における背部、腹部を、20は腰部固定帯を装着後に固定するためのファスナーを示す。また、図1において中央部の矩形領域Sは、脊柱を中心として左右に各35mm、腰椎3番目(L3)に対応する位置から脊柱に沿って上下に各110mmの特定領域を示す。さらに、図2において2a、2bはステーを示し、2aは脊柱の両側に配置された第1のステーであり、2bは2aの外側であって脊柱から左右の遠位側に配置された第2のステーである。
図1および図2に示した本体1は、図示しない補助ベルトを設けることができる。この補助ベルトは、前述のように、本体の背面中央部より左右対称に分岐して本体端部方向に向けて延び、先端が本体の腹部に至り、補助ベルトもその先端部に着脱手段を有するものである。また、本体1は、伸縮性部分を持つ背部と非伸縮性部分を持つ腹部からなる本体、伸縮性部分のみで構成されている本体、または非伸縮性部分のみで構成されている本体が使用でき、背部には脊柱中央付近に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーを備える。
図2に示す腰部固定帯の実施形態によれば、背部中央部の脊柱の両側に配置された第1のステー2aとその外側であって脊柱から左右の遠位側にある第2のステー2bの曲げ力が異なるものを用いて配置し、前記第1のステー2aと第2のステー2bとの曲げ力の比が1:1.5〜1:20とし、または、前記曲げ力の比が1.5:1〜20:1であるようにする。好ましくは前記比率が1:2〜1:8または2:1〜8:1である。ステーの曲げ力の比率を変えることで、剛性のグラデーションにより、効果的に支持感を出すことが可能となる。
最内側ステー2aは、腰背部の特定領域S、即ち脊柱起立筋の存在する背部に相当する皮膚領域で、背部の、脊柱中心から左右に各35mm、腰椎3番目(L3)に対応する位置から脊柱に沿って上下に各110mmの領域内に、ステーの少なくとも一部が設けられ、そのステーが上記特定領域の20%以上をカバーするように配置される。
最内側ステーの最大幅の合計が少なくとも20mm以上であり、ステーの長さが150mm〜400mmである。ステーの長さは全て同一の必要はないが、脊柱を中心に左右対称に位置しているものについては同一の長さが望ましい。
また、図3(a)に示すように、ステーの厚さが、脊柱中心側から外側に向かってテーパー状または段階的に薄くなり、剛性にグラデーションが備わっているもの、または外側から脊柱中心側に向かってテーパー状または段階的に薄くなり、剛性にグラデーションが備わっているものが使用できる。さらにまた、ステーの厚さが、ステーの幅方向中心が厚く、中心から外側へ向かってテーパー状または段階的に薄くなっているものを用いることもできる。
さらに、図3(b)に示すように、ステーの厚さが、上部から下部に向かってテーパー状または段階的に薄くなり、剛性にグラデーションが備わっているものが使用できる。テーパーをつけることで、運動性を落とさずに支持感を上げる事が可能となる。
次に、本考案の腰部固定帯を構成している部材の詳細を述べる。
本体1は、天然繊維、化学繊維よりなる織布、編布、不織布、プラスチックフォームなどを単独又は任意に選択組合せて形成することができる。その具体的な素材としては、例えば綿、ウール、レーヨン、アクリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン等の繊維を適宜組み合わせてなる、横編み布、経編み布、パワーネットのような弾性糸混紡編物、立体編物(ダブルラッセル、ダンボールニット等)、トリコット、コメット、ラッセル等がある。さらに、これらの生地とゴム発泡体(クロロプレン、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム等)、ウレタン発泡体(圧縮ウレタン)等のフォーム材料を積層した複合材料を用いることができる。
本体は上述のような素材を連続した1枚の生地から形成することができるが、適当な大きさに裁断したものを縫製や接着によりつなぎ合わせて形成することもできる。特に、腰部のような凹凸の多い部位では体表面への追従性が必要であり、適度な圧迫性や操作性を向上させるために伸縮性の生地を部分的に用いるのが好ましい。本体生地を全て伸縮性の材料で構成することもできるが、その場合には腰部の適切な支持・固定や補助ベルトの係着を安定させるために、全体的に伸縮性を抑えたものを使用するのが好ましい。この本体生地の伸縮性は、その生地に用いる繊維の特性やその混紡の割合、生地同士の組合せパターン等により自由に調整することができる。なお、表面布地がポリアミド、ポリエステル等の素材でパイル状にしたものは面ファスナーとして利用でき、本体および補助ベルトの位置調整やその着脱に有利である。
本体は、脊柱中心から左右に各35mm、腰椎3番目(L3)に対応する位置から脊柱に沿って上下に各110mmの領域を含むような形状とする。
背部に配置されるステーは、金属板やプラスチック板(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、繊維強化プラスチック材料、など)を用いたものが利用できる。材質としては、アルミニウム、ステンレス、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂、ポリエチレンの発泡体等が好ましい。ステーの材質は異なるものを複数使用することができる。安全性、耐食性等の面でプラスチック製のものが好ましい。
曲げ力4N以上であるものが使用できる。これら以下の曲げ力では支持性、可動域制限の機能が得られない。好ましくは、曲げ力2N以上、更に好ましくは40N以上である。
ステーは、脊柱中央付近に脊柱を中心として左右に1本または複数本配置され、前記ステーとその外側であって脊柱から左右の遠位側に配置されたステーとの曲げ力の比が1:1.5〜1:20である。または、前記曲げ力の比が1.5:1〜20:1である。
最内側ステーは、背部の、脊柱中心から左右に各35mm、腰椎3番目(L3)に対応する位置から脊柱に沿って上下に各110mmの領域内に、ステーの少なくとも一部が設けられ、そのステーが上記特定領域の20%以上をカバーするように配置される。
最内側ステーの最大幅の合計が少なくとも20mm以上であり、この幅が少なすぎると十分な支持感が得られない。好ましくは30〜60mmである。ステーの長さが150mm以上であり、この長さより短いと十分な支持感が得られない。好ましくは175〜220mmである。
ステーは4本以上で左右対称に配置するのが好ましい。ステーの配置の仕方は、一般的には長さ方向を垂直方向に沿って配置するが、角度を付けたり、交差したり、フレーム形状のもの、直線状ではないもの等を用いることもできる。
ステーの厚さは幅方向に変化しており、薄い側が1〜3mm、厚い側が2〜5mm、好ましくは薄い側が1.5〜2mm、厚い側が2〜2.5mmである。ステーの厚さの厚い側を脊柱に近い側になるように設置すると支持感が得られやすく好ましい。
また、ステーの厚さは長さ方向に変化しており、薄い側は1〜3mm、厚い側は2〜5mmである。上部から下部に向かってテーパー状または段階的に薄くなっているものが好ましい。
ステーの形状は、ステー上部の面積がステー下部の面積より大きくなるように、ステーの幅が下部から上部に向かって漸次広くなるように形作られたもの、または、ステー下部の面積がステー上部の面積より大きくなるように、ステーの幅が下部から上部に向かって漸次広くなるように形作られたものが使用できる。また、ステーの脊柱中心側の面積が、ステーの脊柱中心側と反対側の面積より大きくなるように、ステーの長さが幅方向片側から他側へ向かって漸次小さくなるように形作られたものが使用できる。
補助ベルトは伸縮性の素材からなり、本体の背面中央部の同一個所から左右に分岐して延びるか、又は本体の背面中央部において左右にずれた異なる個所から左右に分岐して延びるように形成することができる。補助ベルトの先端は本体の腹部上に係着可能であるように形成するのが好ましいが、本体の腹部上に固定するようにしてもよい。
以下に、実施例に基づいて本考案を更に詳細に説明するが、本考案はこれらに限定されない。各実施例および比較例に関して、ステーの諸元や腰部固定帯に関する評価特性等については図5ないし図7に示す。図5ないし図7に示したステーの曲げ力の測定方法ならびに支持感や運動性の評価方法は下記のとおりである。
〔曲げ力(単位:N)の測定方法〕
JIS K 7203(1982)/プラスチックの3点曲げ試験に準じて、以下のように測定する(図4参照)。
(1)試験片は製品(ステー)形状で使用する。
・試験片の長さ(l)は製品(ステー)長とする。
・試験片の幅(b)は、製品(ステー)幅とする。
・試験片の厚さ(h)は、製品(ステー)厚さとする。
(2)試験片の厚さ(h)をノギスで測定し、長さ(l)、幅(b)を金尺で測定する。
(3)試験片を図4に示すように3点曲げ試験機にセットし、以下の条件にて試験を行う。
・加圧くさびの半径(r1)=5[mm]、支持台の半径(r2)=2[mm]
・支点間距離(L)=40[mm]
・試験速度(V)=100[mm/min]
・加圧くさびがかかる力点は試験片(ステー)の中央とする。
・5mm変位時の曲げ力を測定。
〔支持感の評価方法〕
SD法の片側5段階尺度による支持感に対する官能検査方法を下記により行なった。前記のSD法(semantic differential method)とは、心理学における手法であり、刺激の質的変化に対応する「快―不快」等の心理的評価の構造を探るために用いられる。
(1)被験者:上半身裸 5名
(2)装着条件:実施例、比較例の腰部固定帯を5〜15mmHgの圧力で装着する。
(3)装着後に前後屈,ひねり運動をさせた後に評価を行った。
(4)評価点は、1〜5の5段階評価とし、非常に強く感じた場合を5とし、感じにくい場合を1として、その間の評価を感じる程度に応じて、4,3,2とした。
〔運動性の評価方法〕
SD法の片側5段階尺度による運動性に対する官能検査方法を下記により行なった。
(1)被験者:上半身裸 5名
(2)装着条件:実施例、比較例の腰部固定帯を5〜15mmHgの圧力で装着する。
(3)装着後に前後屈,ひねり運動をさせた後に評価を行った。
(4)評価点は、1〜5の5段階評価とし、非常に動き易いと感じた場合を5とし、動きにくいと感じた場合を1として、その間の評価を感じる程度に応じて、4,3,2とした。
[実施例1]
本体が、背部にパワーネット(ポリエステル糸とポリウレタン糸を用いた編物)の伸縮性生地、腹部にダブルラッセル(ポリエステル糸を用いた立体編物)の非伸縮性生地を用いて、背部の幅200mm、腹部の幅125mmの構成。この本体に背部中央から左右各35mmの位置にステーの内側端がくるように対称に配置する。このステーは縦弾性係数2800MPaのPBT(ポリブチレンテレフタレート)製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ2mm、曲げ力77.4N、であるものを使用した。さらにこのステーの外側に、内側ステーの外側端から70mmの位置にステーの内側端がくるように、縦弾性係数70000MPaのAl(アルミニウム)製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ1.6mm、曲げ力284N、であるものを対称に配置した。内側ステーと外側ステーの曲げ力の比は1:3.7である。
なお、上記のようなステーの配置は、図5において「均等」と表記した。
[実施例2]
実施例1の構成のうち、内側ステーと外側ステーを逆にした以外は実施例1と同様である。
[実施例3]
本体は、実施例1と同じ構成である。この本体に背部中央から左右各10mmの位置にステーの内側端がくるように対称に配置する。このステーは縦弾性係数2800MPaのPBT製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ2mm、曲げ力77.4N、であるものを使用した。さらにこのステーの外側に、内側ステーの外側端から35mmの位置にステーの内側端がくるように、縦弾性係数70000MPaのAl製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ1.6mm、曲げ力284N、であるものを対称に配置した。内側ステーと外側ステーの曲げ力の比は1:3.7、特定領域のカバー率は34%である。
なお、上記のようなステーの配置は、図5において「中心」と表記した。
[実施例4]
実施例3の構成のうち、内側ステーと外側ステーを逆にした以外は実施例3と同様である。
[実施例5]
実施例3の構成のうち、曲げ力の比を1:5.9とし、内側ステーに縦弾性係数1500MPaのPP(ポリプロピレン)製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ2mm、曲げ力48.Nであるものを使用した以外は実施例3と同様である。
[実施例6]
実施例1の構成のうち、曲げ力の比を1:3.7とし、外側ステーに縦弾性係数2400MPaのABS樹脂製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ3mm、曲げ力284N、であるものを使用した以外は実施例1と同様である。
[実施例7]
本体は、実施例1と同じ構成である。この本体に背部中央から左右各35mmの位置にステーの内側端がくるように対称に配置する。
このステーは縦弾性係数70000MPaのAl製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、2本の内側のステーの厚さを背部中央側厚2.1mm、外側厚1.1mmにテーパー状に調整し、剛性のグラデーションを施した、曲げ力284N、であるものを使用した。さらにこのステーの外側に、内側ステーの外側端から70mmの位置にステーの内側端がくるように、縦弾性係数7000MPaのAL製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ1.6mm、曲げ力284N、であるものを使用した。内側ステーと外側ステーの曲げ力の比は1:1である。
[実施例8]
実施例7の構成のうち、曲げ力の比を1:3.7とし、内側ステーに縦弾性係数2800MPaのPBT製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、2本の内側のステーの厚さを背部中央側厚2.5mm、外側厚1.5mmにテーパー状に調整した、曲げ力77.4N、であるものを使用した以外は実施例7と同様である。
[実施例9]
実施例7の構成のうち、曲げ力の比を3.7:1とし、外側ステーに縦弾性係数2800MPaのPBT製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ2mm、曲げ力77.4N、であるものを使用した以外は実施例7と同様である。
[実施例10]
実施例7の構成のうち、内側2本のステーの厚さをステー上部厚(胸椎方向)2.1mm、下部厚(仙骨方向)1.1mmにテーパー状に調整し、剛性のグラデーションを施した縦弾性係数70000MPaのAl製ステーで、曲げ力284N、であるものを使用した以外は実施例7と同様である。
[実施例11]
実施例10の構成のうち、曲げ力の比を1:1.9とし、内側ステーに縦弾性係数2800MPaのPBT製で、上部厚(胸椎方向)3mm、下部厚(仙骨方向)2mmにテーパー状に調整した、曲げ力151N、であるものを使用した以外は実施例10と同様である。
[実施例12]
実施例10の構成のうち、曲げ力の比を3.7:1とし、外側ステーに縦弾性係数2800MPaのPBT製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ2mm、曲げ力77.4N、であるものを使用した以外は実施例10と同様である。
[実施例13]
実施例1の構成のうち、曲げ力の比を1:1.9とし、内側ステーに縦弾性係数70000MPaのAL製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ1.3mm、曲げ力152N、であるものを使用した以外は実施例1と同様である。
[実施例14]
実施例13の構成のうち、内側ステーと外側ステーを逆にした以外は実施例13と同様である。
[比較例1]
本体が、背部にパワーネット(ポリエステル糸とポリウレタン糸を用いた編物)の伸縮性生地、腹部にダブルラッセル(ポリエステル糸を用いた立体編物)の非伸縮性生地を用いて、背部の幅200mm、腹部の幅125mmの構成。この本体に背部中央から左右各35mmの位置にステーの内側端がくるように対称に配置する。このステーは縦弾性係数70000MPaのAl製で、幅15mm、長さ175mmの長方形状、厚さ1.6mm、曲げ力284N、のものを使用した。さらにこのステーの外側に、内側ステーの外側端から70mmの位置にステーの内側端がくるように、内側と同じAl製ステーを対称に配置した。内側ステーと外側ステーの曲げ力の比は1:1である。
[本考案の実施例の評価結果]
図5ないし図7から明らかなように、各実施例に係る運動性および支持感の評価の平均値は、比較例に比べて高く本考案の有効性が確認された。また、実施例2および4に係る運動性評価の値は、実施例1および3のそれに比べて高く、前記請求項2に係る考案の方が、請求項1に係る考案に比較して運動性が良好であることが分かる。
1 帯状の本体
a 第1のステー
2b 第2のステー
2c 幅方向厚さが異なるステー
2d 長さ方向厚さが異なるステー
11 本体における背部
12 本体における腹部
20 ファスナー
S 特定領域

Claims (8)

  1. 帯形状の本体と、その背部に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、前記ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、
    脊柱の両側に配置された第1のステーと、その外側であって脊柱から左右の遠位側に配置された第2のステーとの曲げ力の比が1:1.5〜1:20であることを特徴とする腰部固定帯。
  2. 帯形状の本体と、その背部に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、前記ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、
    脊柱の両側に配置された第1のステーとその外側であって脊柱から左右の遠位側に配置された第2のステーとの曲げ力の比が1.5:1〜20:1であることを特徴とする腰部固定帯。
  3. 前記ステーの厚さが、背部左右方向であるステーの幅方向に、その片側から他側に向かってテーパー状若しくは段階的に薄くなっているか、又は、背部上下方向であるステーの長さ方向に、上部から下部に向かってテーパー状若しくは段階的に薄くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の腰部固定帯。
  4. 帯形状の本体と、その背部に脊柱を中心として左右対称に配置されたステーとを備え、前記ステーの曲げ力が4N以上である腰部固定帯において、
    前記ステーの厚さが、背部左右方向であるステーの幅方向に、その片側から他側に向かってテーパー状または段階的に薄くなっているか、又は、背部上下方向であるステーの長さ方向に、上部から下部に向かってテーパー状または段階的に薄くなっていることを特徴とする腰部固定帯。
  5. 脊柱起立筋の存在する背部の相当する皮膚領域で、脊柱中心から左右に各35mm、腰椎3番目に対応する位置から脊柱に沿って上下に各110mmの特定領域に、前記ステーの少なくとも一部が設けられており、そのステーが、上記特定領域の20%以上の面積をカバーしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の腰部固定帯。
  6. ステーの幅が下部または上部から反対側に向かって漸次広くなっているか、又は、ステーの長さが、ステーの幅方向片側から他側に向かって漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の腰部固定帯。
  7. 前記第1のステーの最大幅の合計が20mm以上であり、ステーの長さが150mm以上であり、少なくとも4本またはそれ以上の本数のステーを設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の腰部固定帯。
  8. 前記ステーの材質が異なることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の腰部固定帯。
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