JP2021028360A - 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に用いられるポリアミドとしては特に制限はなく、例えば、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド610、ポリアミド1010、ポリアミド6、ポリアミド1012、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミドMXD6、ポリアミド6T、ポリアミド9T、ポリアミド10T及びこれらの共重合体が挙げられる。このようなポリアミドは1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。また、これらのポリアミドの中でも、熱可塑性エラストマー組成物の高温使用時の耐熱性を確保するという観点と、製造時の加工温度でのXNBRの劣化抑制、並びに有機酸金属塩系架橋剤及び多価アミン系架橋剤の分解抑制という観点から、ポリアミド610、ポリアミド1010、ポリアミド6、ポリアミドMXD6が好ましく、ポリアミド6がより好ましい。
本発明に用いられるカルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(XNBR)としては特に制限はないが、アクリロニトリル単位の含有量が20〜60質量%(ブタジエン単位が80〜40質量%)のXNBRが好ましく、アクリロニトリル単位の含有量が30〜50質量%(ブタジエン単位が70〜50質量%)のXNBRがより好ましい。アクリロニトリル単位の含有量が前記下限未満になると、熱可塑性エラストマー組成物の耐油性、耐薬品性が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、耐寒性が低下する傾向にある。
本発明に用いられる有機酸金属塩系架橋剤は耐熱性を有するものであり、具体的には、225℃における重量減少率が10質量%以下(好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下)のものである。このような耐熱性を有する有機酸金属塩系架橋剤を用いて動的一次架橋を行うことによって、XNBRのカルボキシル基と有機酸金属塩系架橋剤の金属イオンとの間にアイオノマー構造が形成され、緩やかな結合が形成される。
本発明に用いられる多価アミン系架橋剤は耐熱性と優れた架橋特性を有するものであり、具体的には、225℃における重量減少率が10質量%以下(好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下)であって、この多価アミン系架橋剤0.65質量部と前記XNBR100質量部との混合物についてキュラストメーターを用いて225℃において測定した、測定開始から10分後におけるトルクが0.1N・m以上(好ましくは0.2N・m以上、より好ましくは0.3N・m以上)のものである。また、このような多価アミン系架橋剤の5%重量減少温度としては、230℃以上が好ましく、245℃以上がより好ましく、260℃以上が更に好ましい。このような耐熱性と優れた架橋特性を有する多価アミン系架橋剤を用いて動的二次架橋を行うことによって、XNBRの架橋が進行して、ポリアミドが連続相を形成し、XNBRが分散相を形成している熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。
次に、本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法について説明する。本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法は、前記ポリアミドの含有量が前記カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(XNBR)の含有量に比べて少ない溶融混合物に、耐熱性を有する有機酸金属塩系架橋剤を添加して、前記溶融混合物を動的架橋させる一次架橋工程と、前記一次架橋工程で動的架橋された前記溶融混合物に、耐熱性と優れた架橋特性とを有する多価アミン系架橋剤を添加して、前記溶融混合物を更に動的架橋させる二次架橋工程と、を含む方法である。
本発明に用いられる溶融混合物は、ポリアミドとXNBRとを含有するものである。この溶融混合物において、ポリアミドの含有量は15〜40体積%(17.0〜43.7質量%)であり、XNBRの含有量は85〜60体積%(83.0〜56.3質量%)である(ポリアミドとXNBRの合計量を100体積%(100質量%)とする)。ポリアミドの含有量が前記下限未満になる(XNBRの含有量が前記上限を超える)と、ポリアミドが連続相を形成することが困難となる。他方、ポリアミドの含有量が前記上限を超える(XNBRの含有量が前記下限未満になる)と、エラストマーとしての性質より樹脂としての性質が高くなり、引張破断伸びの低下や引張弾性率の上昇が起こる。また、エラストマーとしての特性と成形性とを両立させるという観点から、ポリアミドの含有量が20〜35体積%(22.5〜38.5質量%)であり、XNBRの含有量が80〜65体積%(77.5〜61.5質量%)であることが好ましく、ポリアミドの含有量が23〜33体積%(25.8〜36.4質量%)であり、XNBRの含有量が77〜67体積%(74.2〜63.6質量%)であることがより好ましい。
本発明にかかる一次架橋工程は、ポリアミドとXNBRとを特定の比率で含有する前記溶融混合物に前記有機酸金属塩系架橋剤を添加して、前記溶融混合物を動的架橋させる工程である。
本発明にかかる二次架橋工程は、前記一次架橋工程で動的架橋された前記溶融混合物に前記多価アミン系架橋剤を添加して、前記溶融混合物を更に動的架橋させる工程である。
次に、本発明の熱可塑性エラストマー組成物について説明する。本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、前記ポリアミドと前記カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(XNBR)とを特定の割合で含有するものであり、この熱可塑性エラストマー組成物には、前記ポリアミドからなる連続相と前記XNBRからなる分散相とを備える海島構造が形成されている。このような海島構造が形成されることによって、ポリアミドの含有量がXNBRの含有量に比べて少ない場合であっても、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は成形性及び引張特性に優れたものとなる。このような本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、例えば、上述した本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法によって得ることができる。
・ポリアミド(PA)
PA6(CM1007):ポリアミド6(東レ株式会社製「アミランCM1007」)。
PA6(1011FB):ポリアミド6(宇部興産株式会社製「UBEナイロン1011FB」)。
・カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(XNBR)
H−XNBR(Zetpol2510):水素化カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(日本ゼオン株式会社製「Zetpol2510」)。
・有機酸金属塩系架橋剤
TTFE:ジメチルジチオカルバミン酸第二鉄(大内新興化学工業株式会社製「ノクセラーTTFE」)。
・多価アミン系架橋剤
ADH:アジピン酸ジヒドラジド(東京化成工業株式会社製)。
IDH:イソフタル酸ジヒドラジド(東京化成工業株式会社製)。
DDS:ジアミノジフェニルスルフォン(東京化成工業株式会社製)。
・チアゾール系架橋剤
DM:ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(大内新興化学工業株式会社製「ノクセラーDM」)。
・酸化防止剤
A−611:ブレンド系酸化防止剤(株式会社ADEKA製「アデカスタブA−611」、3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(アデカスタブAO−60)とトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(アデカスタブ2112)との質量比1:1の混合物)。
・離型剤
TOWAX−171:カルナバワックス(東亜化成株式会社製「TOWAX−171」)。
チャンバー温度を225℃、ローター回転数を10rpmに設定したラボプラストミル(株式会社東洋精機製作所製「10C100」、チャンバー:R100H、ブレード形状:ローラ形、ミキサー容量:100ml)のチャンバーに、H−XNBR(Zetpol2510)66.7質量部を供給し、次いで、PA6(CM1007)33.3質量部を供給した後、混合物の温度が220℃以上となるまで混練し、さらに、酸化防止剤(A−611)0.67質量部と離型剤(TOWAX−171)1.33質量部とを供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して2分間溶融混練し、H−XNBRとPA6とを含有する溶融混練物を調製した。
PA6(CM1007)の代わりにPA6(1011FB)33.3質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてH−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を調製した。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
多価アミン系架橋剤(ADH)の代わりに多価アミン系架橋剤(IDH)1.60質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてH−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を調製した。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
実施例1と同様にして溶融混練物を調製した。この溶融混練物に、ローター回転数を10rpmに変更して多価アミン系架橋剤(ADH)0.43質量部を供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練して動的に一次架橋を行った。次に、ローター回転数を10rpmに変更して有機酸金属塩系架橋剤(TTFE)1.73質量部を供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練して動的に二次架橋を行い、H−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を得た。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
実施例1と同様にして溶融混練物を調製した。この溶融混練物に、ローター回転数を10rpmに変更して有機酸金属塩系架橋剤(TTFE)1.73質量部と多価アミン系架橋剤(ADH)0.43質量部とを同時に供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練して動的架橋を行い、H−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を得た。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
チャンバー温度を225℃、ローター回転数を10rpmに設定したラボプラストミル(株式会社東洋精機製作所製「10C100」、チャンバー:R100H、ブレード形状:ローラ形、ミキサー容量:100ml)のチャンバーに、H−XNBR(Zetpol2510)66.7質量部を供給し、次いで、酸化防止剤(A−611)0.67質量部と離型剤(TOWAX−171)1.33質量部とを供給した後、ローター回転数を30rpmに変更して2分間溶融混練した。その後、ローター回転数を10rpmに変更して有機酸金属塩系架橋剤(TTFE)1.73質量部を供給した後、ローター回転数を30rpmに変更して10分間溶融混練して動的架橋を行った。次に、ローター回転数を10rpmに変更してPA6(CM1007)33.3質量部を供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練した。その後、ローター回転数を10rpmに変更して多価アミン系架橋剤(ADH)0.43質量部を供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練して動的架橋を行い、H−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を得た。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
実施例1と同様にして溶融混練物を調製した。この溶融混練物に、ローター回転数を10rpmに変更して有機酸金属塩系架橋剤(TTFE)1.73質量部を供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練して動的架橋を行い、H−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を得た。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
実施例1と同様にして溶融混練物を調製した。この溶融混練物に、ローター回転数を10rpmに変更して多価アミン系架橋剤(ADH)0.43質量部を供給した後、ローター回転数を100rpmに変更して5分間溶融混練して動的架橋を行い、H−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を得た。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
多価アミン系架橋剤(ADH)の供給量を1.73質量部に変更した以外は比較例5と同様にしてH−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を得た。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
多価アミン系架橋剤(ADH)の代わりに多価アミン系架橋剤(DDS)0.43質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてH−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を調製した。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
有機酸金属塩系架橋剤(TTFE)の代わりにチアゾール系架橋剤(DM)1.73質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてH−XNBRとPA6とを含有する熱可塑性エラストマー組成物(H−XNBR/PA6=70/30(体積比))を調製した。また、この熱可塑性エラストマー組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてプレス成形シートを作製した。
示差熱天秤(株式会社リガク製「Thermo plus」)を用い、窒素雰囲気下、昇温速度20℃/分で室温から300℃までの温度範囲において、有機酸金属塩系架橋剤及び多価アミン系架橋剤の重量変化を測定し、225℃における重量減少率及び5%重量減少温度を求めた。その結果を表1〜表4に示す。
先ず、チャンバー温度を50℃、ローター回転数を10rpmに設定したラボプラストミル(株式会社東洋精機製作所製「10C100」、チャンバー:R100H、ブレード形状:ローラ形、ミキサー容量:100ml)のチャンバーに、実施例1〜3及び比較例1〜8で使用したXNBR(H−XNBR(Zetpol2510))68.6質量部を供給し、次いで、酸化防止剤(A−611)0.69質量部と離型剤(TOWAX−171)1.37質量部とを供給した後、ローター回転数を30rpmに変更して2分間混練した。その後、ローター回転数を10rpmに変更して多価アミン系架橋剤0.45質量部を供給した後、ローター回転数を50rpmに変更して5分間混練した。
実施例及び比較例で得られた熱可塑性エラストマー組成物の形状を目視により観察し、下記基準で評価した。その結果を表1〜表4に示す。
〔評価基準〕
A:塊状。
B:塊状と粉体状の中間の状態。
C:粉体状。
実施例及び比較例で作製したプレス成形シート表面を目視により観察し、下記基準で評価した。その結果を表1〜表4に示す。
〔評価基準〕
A:良好な外観品質。
B1:表面に部分的なザラツキあり。
B2:表面全体にザラツキあり。
C:成形困難又は表面に凹凸あり。
ゴム用打ち抜き型を用いて、実施例及び比較例で作製したプレス成形シートから引張試験片(JISダンベル状3号形)を作製した。この引張試験片について、インストロン万能試験機(インストロン社製「5566型」)を用い、JIS K6251に準拠して、チャック間距離40mm、引張速度500mm/分の条件で引張試験を3回実施し、引張強さ、引張破断伸び、引張弾性率を求めた。これらの結果を表1〜表4に示す。なお、表中の値は3回の引張試験の平均値である。
実施例及び比較例で作製したプレス成形シートを3枚重ねて測定用試料を作製した。この測定用試料について、ハンディー硬度計(株式会社アカシ製「ハードマチックHH−315(Type A)」又は株式会社アカシ製「ハードマチックHH−317(Type D)」)を用い、JIS K6253に準拠して、デュロメータ硬さ(ゴム硬度)を測定した。なお、A硬度が90以上の場合にはD硬度を測定した。その結果を表1〜表4に示す。
実施例及び比較例で得られた熱可塑性エラストマー組成物又はプレス成形シートの端部から観察用試料を切り出し、凍結破断により観察面を作製した。この観察面に酸素プラズマによるエッチング処理を施し、さらに、白金コートを施した後、走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製「SU3500」)を用い、加速電圧5kVで2次電子像を観察した。その結果を図1A、図2A、図3、図4、図5A、図6〜図11に示す。
実施例及び比較例で作製したプレス成形シートから小片を切り出し、これを樹脂で包埋して観察用試料を作製した後、観察面を鏡面研磨し、さらに、リンタングステン酸でポリアミド相を染色した。染色後の観察用試料からクライオウルトラミクロトームを用いて約100nm厚の超薄切片を作製した後、カーボン蒸着処理を施した。カーボン蒸着後の観察用試料を、透過型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製「H−8100」)を用い、加速電圧100kVで観察した。その結果を図1B、図2B、図5Bに示す。
Claims (8)
- ポリアミド15〜40体積%とカルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体85〜60体積%とを含有する溶融混合物に、225℃における重量減少率が10質量%以下の有機酸金属塩系架橋剤を添加して、前記溶融混合物を動的架橋させる一次架橋工程と、
前記一次架橋工程で動的架橋された前記溶融混合物に、225℃における重量減少率が10質量%以下の多価アミン系架橋剤であって、該多価アミン系架橋剤0.65質量部と前記カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体100質量部との混合物についてキュラストメーターを用いて225℃において測定した、測定開始から10分後におけるトルクが0.1N・m以上である多価アミン系架橋剤を添加して、前記溶融混合物を更に動的架橋させる二次架橋工程と、
を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。 - 前記有機酸金属塩系架橋剤がジチオカルバミン酸塩化合物であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
- 前記多価アミン系架橋剤がジヒドラジド化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
- 前記ポリアミドがポリアミド6であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
- 前記カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が水素化カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
- ポリアミド15〜40体積%とカルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体85〜60体積%とを含有し、
前記ポリアミドからなる連続相と前記カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体からなる分散相とを備える海島構造が形成されていることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。 - 前記ポリアミドがポリアミド6であることを特徴とする請求項6に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 前記カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が水素化カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体であることを特徴とする請求項6又は7に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
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