JP2021028355A - セルロースエステル組成物 - Google Patents

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知弘 橋爪
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裕之 松村
千紘 大坪
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千紘 大坪
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Abstract

【課題】セルロースエステル組成物の提供。【解決手段】(A)下記一般式(I)の構造式で示されるセルロースエステル、(B)前記(A)成分のセルロースエステルと相溶性を示す添加剤、を含有するセルロースエステル組成物であって、(A)成分が、前記一般式(I)中のXが置換基を有していてもよいベンゾイル基であるときの置換度が1.5〜3.0であり、(B)成分が、(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステル、から選ばれるものである、セルロースエステル組成物。(一般式(I)中、Xの全部または一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であり、Xの一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であるとき、残部が水素原子、アルキル基、アシル基から選ばれる基を示し、nは20〜20,000の整数を示す。)【選択図】なし

Description

本発明は、本発明は、半透膜、フィルム、シートなどとして使用できるセルロースエステルに関する。
膜素材として酢酸セルロースからなる膜を使用した水処理技術が知られている。
そして、近年は耐塩素性や耐アルカリ性により優れたセルロース誘導体からなる膜が望まれ、特許文献1にはセルロースベンゾエートなどの芳香族セルロース誘導体からなる膜は塩素やアルカリに対する耐久性が高いことが記載されている。
また、特許文献2には、芳香族基を含むアシル基を有するセルロースアシレートなどのセルロース誘導体からなるフィルムを用いた光学フィルムが記載されている。
特表2017−175600号公報 特許第5150701号公報
本発明は、ベンゾイル基置換度が比較的高いセルロースエステルと前記セルロースエステルと相溶性を示す添加剤とを組み合わせて、フィラメント(繊維)、フィルム、半透膜(中空糸)に適したセルロースエステル組成物を提供することを課題とする。
本発明は、(A)下記一般式(I)の構造式で示されるセルロースエステル、
(B)前記(A)成分のセルロースエステルと相溶性を示す添加剤、を含有するセルロースエステル組成物であって、(A)成分が、前記一般式(I)中のXが置換基を有していてもよいベンゾイル基であるときの置換度が1.5〜3.0であり、(B)成分が、(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステル、から選ばれるものである、セルロースエステル組成物を提供する。
Figure 2021028355

(一般式(I)中、Xの全部または一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であり、Xの一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であるとき、残部が水素原子、アルキル基、アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)から選ばれる基を示し、nは20〜20,000の整数を示す。)
また、本発明は、(A)下記一般式(I)の構造式で示されるセルロースエステル、(B)前記(A)成分のセルロースエステルと相溶性を示す添加剤、を含有するセルロースエステル組成物であって、(A)成分が、前記一般式(I)中のXが置換基を有していてもよいベンゾイル基であるときの置換度が1.5〜3.0であり、(B)成分が、(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステル、(B4)脂肪族系多価カルボン酸エステルから選ばれるものである、セルロースエステル組成物を提供する。
Figure 2021028355

(一般式(I)中、Xの全部または一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であり、Xの一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であるとき、残部が水素原子、アルキル基、アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)から選ばれる基を示し、nは20〜20,000の整数を示す。)
本発明のセルロースエステル組成物からなるフィラメントは、耐塩素性や耐アルカリ性に優れ、高い機械的強度(引張強さ、伸び)を有する。
また、本発明のセルロースエステル組成物からなるフィルムは、伸びや靭性に優れ、透明性および高い光学異方性を有する。
実施例におけるフィラメントの製造方法の説明図。
<セルロースエステル組成物>
本発明のセルロースエステル組成物は、(A)セルロースエステルと、(B)前記(A)セルロースエステルと相溶性を示す添加剤を含有する。
本発明の(A)成分であるセルロースエステルは、前記一般式(I)の構造式で示される。
Figure 2021028355

(一般式(I)中、Xの全部または一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であり、Xの一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であるとき、残部が水素原子、アルキル基、アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)から選ばれる基を示し、nは20〜20,000の整数を示す。)
本発明の(A)成分であるセルロースエステルは、前記一般式(I)中のXが置換基を有していてもよいベンゾイル基であるときの置換度は1.5〜3.0である。「置換度」は、グルコース環中の3つのヒドロキシ基に対する置換基を有していてもよいベンゾイル基付加数の平均値である。
置換基を有していてもよいベンゾイル基の置換度が3.0であるとき、Xの全部がベンゾイル基である。
置換基を有していてもよいベンゾイル基の置換度が3.0未満であるとき、残部のXは水素原子、アルキル基、アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)から選ばれる基である。
nは20〜20,000の整数を示し、好ましくは40〜10,000の整数、より好ましくは60〜8,000の整数を示す。
置換基を有していてもよいベンゾイル基は、好ましくは、ベンゾイル基、パラーメチルベンゾイル基、オルソーメチルベンゾイル基、パラーメトキシベンゾイル基、オルソーメトキシベンゾイル基、およびジメチルベンゾイル基から選ばれるものである。
アルキル基は、好ましくは炭素数1以上20以下、より好ましくは1以上5以下から選ばれるものである。
アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)は、炭素数3以上の脂肪族アシル基または炭素数5以上の芳香族アシル基である。
炭素数3以上の脂肪族アシル基は、好ましくは、プロパノイル基、ブタノイル基、ピバロイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、デカノイル基およびオクタデカノイル基から選ばれるものである。
炭素数5以上の芳香族アシル基は、好ましくは、ピロール環を有するアシル基、ピリジン環を有するアシル基、(ピコリニル基、ニコチニル基)およびナフタリン環を有するアシル基から選ばれるものである。
置換基を有していてもよいベンゾイル基の置換度は、1.5〜3.0であり、好ましくは2.0〜2.9であり、より好ましくは2.0〜2.3であり、残部は水素原子、アルキル基、アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)から選ばれる基である。
本発明の(B)成分である添加剤は、(A)成分であるセルロースエステルと相溶性を示すものであって、本発明のセルロースエステル組成物からなるセルロースエステル成形体の用途に応じて好ましいものを選択することができる。
前記成形体がフィラメントの場合、前記成形体の耐アルカリ性を大きく損なわない観点から、好ましくは(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステルから選ばれるものであり、前記成形体の耐塩素性を大きく損なわない観点から、好ましくは(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステルから選ばれるものである。
前記(B)成分を用いた本発明のセルロースエステル組成物からなるフィラメントは、高い靭性を有する。
前記成形体がフィルムの場合、好ましくは(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステル、(B4)脂肪族系多価カルボン酸エステル、から選ばれるものであり、伸び向上の観点から、より好ましくは(B3)芳香族系リン酸エステルから選ばれるものである。
前記(B)成分を用いた本発明のセルロースエステル組成物からなるフィルムは、高い靭性を有し、靭性不足によるフィルム作成時の白化を抑制することができる。
前記成形体が半透膜(中空糸膜)の場合、前記成形体の耐アルカリ性を大きく損なわない観点から、好ましくは(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステルから選ばれるものであり、前記成形体の耐塩素性を大きく損なわない観点から、好ましくは(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステルから選ばれるものである。
前記(B)成分を用いた本発明のセルロースエステル組成物からなる半透膜は、高い靭性を有する。
本発明で用いる(B1)カプロラクトン誘導体としては、OH基を1個〜3個有するアルコール化合物のOH基にεカプロラクトンがエステル結合した化合物があげられる。OH基を1個有するアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ヘキサノールなどが使用することができ、OH基を2個有するアルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3プロパンジオール、1、3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンシジオールなどがあげられ、OH基が3個有するアルコールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパンなどが挙げられる。特にOH基を3個有するアルコールにカプロラクトンがエステル結合したカプロラクトントリオール、製品名「プラクセル」((株)ダイセル製)を使用することができる。
本発明で用いる(B2)芳香族系カルボン酸エステルとしては、
ジメチルフタレート、ジエチルフタレート(フタル酸ジエチル)、ジメトキシエチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート(フタル酸ジブチル)、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジシクロヘキシルテレフタレート、メチルフタリルメチルグリコラート、エチルフタリルエチルグリコラート、プロピルフタリルプロピルグリコラート、ブチルフタリルブチルグリコラート、デシルチルフタリルエチルグリコラートなどのフタル酸エステル;安息香酸2エチルヘキシルなどの安息香酸エステル;テトラオクチルピロメリテート、テトライソノニルピロメリテートなどのピロメリット酸エステル;トリメリット酸2エチルヘキシルなどのトリメリット酸エステル;ピロメリット酸2エチルヘキシルなどのピロメリット酸エステル、などが挙げられる。
本発明で用いる(B3)芳香族系リン酸エステルとしては、
2エチルヘキシルジフェニルホスフェート(リン酸2エチルヘキシルジフェニル)、トリフェニルホスフェート(リン酸トリフェニル)、トリクレシルホスフェート(リン酸トリオルトクレジル)、ビスフェニルジフェニルホスフェート、ブチレンビス(ジエチルホスフェート)、エチレン−ビス(ジフェニルホスフェート)、フェニレン−ビス(ジブチルホスフェート)、フェニレン−ビス(ジフェニルホスフェート)、フェニレン−ビス(ジキシレンホスフェート)、ビスフェノールA−ジフェニルホスフェート、ジフェニル−(2−エチルヘキシル)−ホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリエチルホスフェートなどが挙げられ、好ましくは2エチルヘキシルジフェニルホスフェートである。
本発明で用いる(B4)脂肪族系多価カルボン酸エステルとしては、
ジオクチルアジペート(アジピン酸オクチル)、ジシクロヘキシルアジペート、ポリブチレンアジペート、ジブチルジグリコールアジペート(アジピン酸2−ブトキシエトキシエチル)などのアジピン酸エステルやアジピン酸と多価アルコール、ジアミンなどとの縮合物;ジフェニルスクシネートなどのコハク酸エステル、グルタル酸エステル、シクロヘキシルジカルボン酸エステルやこれら2塩基酸と多価アルコール、ジアミンなどとの縮合物;アコニット酸エステルやアコニット酸と多価アルコール、ジアミンなどとの縮合物、などが挙げられる。
本発明のセルロースエステル組成物は、前記組成物中の(A)成分と(B)成分の質量比である(A):(B)が、好ましくは100:1〜1:1の範囲のものであるが、前記組成物からなるセルロースエステル成形体の用途に応じて前記質量比が調整される。
本発明のセルロースエステル組成物は、前記成形体がフィラメントの場合、前記成形体を構成するセルロースエステル組成物中の(A)成分と(B)成分の質量比である(A):(B)は、好ましくは25:1〜2:1の範囲、より好ましくは23:1〜2:1の範囲である。
前記成形体がフィルムの場合、前記成形体を構成するセルロースエステル組成物中の(A)成分と(B)成分の質量比である(A):(B)は、好ましくは8:1〜2:1の範囲、より好ましくは5:1〜5:2の範囲である。
前記成形体が半透膜(中空糸膜)の場合、前記成形体を構成するセルロースエステル組成物中の(A)成分と(B)成分の質量比である(A):(B)は、好ましくは100:1〜1:1の範囲、より好ましくは20:1〜5:1の範囲である。
そして、本発明のセルロースエステル組成物は、フィラメントやフィルム以外にも、用途に応じた形状および大きさの成形体にすることができ、好ましくは、半透膜(中空糸膜)、シート、発泡シート、トレイ、パイプ、不織布、袋を含む容器から選ばれるものであり、より好ましくはフィラメントまたはフィルムである。
<フィラメント>
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、本発明のセルロースエステル組成物、溶媒、および必要に応じて塩類、非溶媒を含む紡糸溶液を使用して製造することができる。
溶媒は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を挙げることができ、好ましくはN,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)である。
非溶媒は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールを挙げることができる。
塩類は、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグシウム、塩化カルシウムを挙げることができ、好ましくは塩化リチウムである。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、前記組成物および溶媒の各濃度が、好ましくは前記組成物10〜35質量%および溶媒65〜90質量%の範囲であり、より好ましくは前記組成物15〜30質量%および溶媒70〜85質量%の範囲である。
塩類は、前記組成物と溶媒の合計質量100質量部に対して、好ましくは0.5〜2.0質量%の範囲である。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、(A)成分のセルロースエステルおよび(B)成分の添加剤を、溶媒に完全溶解させて得られる紡糸溶液を用いて製造するという公知の湿式紡糸法や、公知の乾式紡糸法を適用することができる。
また、前記製膜溶液は、(B)成分の添加剤以外にも、塩化リチウム、塩化ナトリウム、臭化リチウム、臭化ナトリウムなどの無機塩、シリカ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなどの抽出剤を使用することができる。
たとえばベンゾイル基置換度1.5以上のセルロースエステル組成物を用いて得られる従来のフィラメントは、酢酸セルロースエステルからなるフィラメントに比べると、アルカリや塩素に対する耐久性が高く、高強度である一方、伸びや靭性が低いという課題があった。
本発明のセルロースエステル組成物は、耐アルカリ性や耐塩素性について高いレベルで維持したまま、伸びや靭性の高いフィラメントを作成することができる。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、実施例の試験例1−3に示す測定方法による「引張強さ」(破断強度)が、好ましくは3.0〜13MPa、より好ましくは6〜10MPaである。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、要件(a)として、実施例の試験例1−3に示す測定方法による「伸び」が、伸び試験実施前の試料の長さを初期値とし、初期値の2倍長を100%とした場合、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上である。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、要件(b)として、実施例の試験例1−1に示す試験方法による「耐アルカリ性」が、好ましくは150時間以上、より好ましくは200時間以上である。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、要件(c)として、実施例の試験例1−2に示す試験方法による「耐塩素性」が、好ましくは5日間以上、より好ましくは7日間以上である。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィラメントは、好ましくは、前記要件(a)〜(c)のいずれか2つの要件を満たしているもの、すなわち、前記要件(a)と(b)、(a)と(c)、(b)と(c)から選ばれる要件の組み合わせのいずれか1つを満たしているものであり、より好ましくは前記要件(a)〜(c)の3つの要件を満たしているものである。
<フィルム>
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィルムは、本発明のセルロースエステル組成物、溶媒、および必要に応じて塩類を含む製膜溶液を使用して製造することができる。
溶媒は、例えば、ジクロロメタン(塩化メチレン)、クロロホルムなどの塩素系有機溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、アセトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、シクロヘキサノン、ギ酸エチル、N、N−ジメチルスルホキシド(DMSO)、N、N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、スルホラン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパノール、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、ニトロエタンなどの非塩素系有機溶媒が挙げられる。
また、製膜溶液に使用する溶媒として、前記有機溶媒とアルコールとを組み合わせるのが好ましく、アルコールはメタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、およびtert−ブタノールから選ばれるものである。前記製膜溶液中、好ましくは前記アルコールの濃度は1〜40質量%の範囲である。
塩類は、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグシウム、塩化カルシウムを挙げることができ、好ましくは塩化リチウムである。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィルムは、前記組成物および溶媒の各濃度が、好ましくは前記組成物1〜20質量%および溶媒80〜99質量%の範囲であり、より好ましくは前記組成物5〜15質量%および溶媒85〜90質量%の範囲である。
塩類は、前記組成物と溶媒の合計質量100質量部に対して、好ましくは0.5〜2.0質量%の範囲である。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィルムは、(A)成分のセルロースエステルおよび(B)成分の添加剤を、溶媒に完全溶解させて得られる製膜溶液(ドープ)を用いて製造する。ドープは、基板上に流延した後、乾燥する方法を適用して製造するという、公知の製膜方法を使用することができる。
また、前記製膜溶液は、(B)成分の添加剤以外にも、紫外線吸収剤、レタデーション調整剤、波長分散調整剤などを使用することを含有することができる。
セルロースに芳香族基を結合させたセルロース誘導体は、以前から位相差フィルムとして使用されている。
特許文献2には、セルロースアセテートよりも、延伸性が大きい、すなわち高い延伸性により制御できる屈折率の範囲を拡大することができる、アセチル基(置換度1.0程度)とベンゾイル基(置換度1.0程度)を有するセルロース混合エステルを用いた、ポジティブCプレートが記載されている。
ここで、ポジティブCプレートとは、横方向の屈折率をn、縦方向の屈折率をnとし、厚み方向の屈折率をnとしたとき、屈折率分布がn>n=nを満足する正の位相差光学素子をいう。
ポジティブCプレートの厚さ方向の位相差Rthおよび面内方向の位相差Rは、一般式(i)および(ii)の計算式により算出される。
式(i): Rth={(n+n)/2−n}×d
(式中、nは横方向の屈折率、nは縦方向の屈折率、nは厚さ方向の屈折率、dはフィルムの厚さ(nm)を示す。)
式(ii): R=(n−n)×d
(式中、nは横方向の屈折率、nは縦方向の屈折率、dはフィルムの厚さ(nm)を示す。)
例えば、特許文献2によると、酢酸セルロースから成るフィルムと組み合わせる光学異方性層Bに相当するポジティブCプレートについて、―10nm≦Re(548)≦10nm(Re(548):波長548nmのときの位相差)を満たすこと、および(nx−nz)/(nx−ny)≧10を満たすことが挙げられる(特許文献2中、nxはフィルム搬送方向の屈折率、nyはフィルム搬送方向と直交方向の屈折率、nzは膜厚方向の屈折率を表す)。
そして、厚み方向と面内方向の屈折率差、すなわち厚み方向の屈折率nzと、面内方向の屈折率nx,nyの値の差が小さい場合には、ポジティブCプレートの厚みを大きくする必要があった。
本発明者らは、たとえばベンゾイル基置換度1.5以上のセルロースエステルを用いることで、面内方向の複屈折率を高くできることを明らかにし、前記セルロースエステルを用いることで、所定の波長における位相差が所定の範囲を満たすために、ポジティブCプレートの厚みを大きくする必要がないことを見出した。
しかしながら、たとえばベンゾイル基置換度1.5以上のセルロースエステルを公知の製膜方法に適用した場合、基板上にドープを流延し加熱乾燥する過程で、基板上で成形体(フィルム)が白化することが、本発明者らにより明らかとなった。
さらに、ベンゾイル基置換度が3.0であるセルロースエステルを公知の製膜方法に適用した場合、フィルムの伸びや靭性が劣ることから、基板から剥離する際にフィルムが破断して剥がしとれないことが、本発明者らにより明らかとなった。
本発明のセルロースエステル組成物は、透明で、伸びや靭性に優れるフィルムを製造できる。
また、本発明のセルロースエステル組成物は、フィルム厚みを大きくすることなく、厚さ方向の位相差(Rth)の値を小さく(負の値であって絶対値を大きく)することができる、つまり高い光学異方性を有するフィルムを得ることができる。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィルムは、実施例の試験例2−2に示す測定方法による弾性率が、好ましくは1〜6MPa、より好ましくは1.5〜4MPaである。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィルムは、実施例の試験例2−3に示す測定方法による全光線透過率が、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、最も好ましくは88%以上である。
本発明のセルロースエステル組成物を用いて得られるフィルムは、実施例の試験例2−4に示す厚み方向の位相差Rthが、好ましくは−50〜−98nmである。この厚み方向位相差Rthをできるだけ小さくすることが、光学異方性の観点で望ましく、そのためには、(A)成分のセルロースエステルとして芳香族エステル基の置換度が高いセルロースエステル(たとえば表1の製造例3で得られるベンゾイル基置換度3.0のセルロースエステル)が望ましく、(B)成分の添加剤として(B3)芳香族系リン酸エステルが望ましい。
<半透膜(中空糸膜)>
本発明の(B)成分の添加剤を含まないベンゾイル基置換度1.5以上のセルロースエステルを用いて、公知の方法により成形した半透膜(中空糸膜)は、酢酸セルロースエステルからなる半透膜に比べて、耐塩素性や耐アルカリ性を有するものの、繰り返しの使用には適していない。
しかしながら、(B)成分の添加剤を含有する本発明のセルロースエステル組成物からなる半透膜(中空糸膜)は、強度が高く、アルカリや塩素に対する耐久性に優れるため、繰り返して使用することができる。
半透膜(中空糸膜)は、前記紡糸溶液や前記製膜溶液を使用し、例えば特許第5418739号公報の実施例に記載の製造方法を利用して製造することができる。
その他、不織布は、繊維を接着剤で積層する方法、熱融着により積層する方法で製造することができる。
トレイ、発泡シート、袋を含む容器は、本発明のセルロースエステル組成物と必要に応じて公知の樹脂用添加剤((B)成分の添加剤は含まない)を混合した後、押出成形、ブロー成形、射出成形などの公知の成形法を適用して製造することができる。
製造例1〜3(セルロースエステル組成物の調製)
特開2018−145383号公報の実施例に記載された製造例1のセルロースベンゾエートの製造方法を用いて、セルロースのヒドロキシル基に対する塩化ベンゾイルのモル%を変えて、表1に示すベンゾイル基置換度のセルロースベンゾエートを得た。
置換度は、1H−NMRおよび13C−NMRにより確認した。
製造例4(セルロースエステル組成物の調製)
特開2018−145382号公報の実施例に記載された製造例1の第2のセルロース混合エステルの製造方法を用いて、セルロースのヒドロキシル基に対する塩化ベンゾイルと無水プロピオン酸のモル%を変えて、表1に示すセルロースエステルを得た。
置換度は、1H−NMRおよび13C−NMRにより確認した。
Figure 2021028355

実施例1および比較例1(セルロースエステル組成物とそのフィラメント)
丸底フラスコに表2に示す溶媒を仕込み、スリーワンモーターで攪拌しながら、表2に示す(A)成分のセルロースエステルおよび(B)成分の添加剤を添加し、その後、オイルバス加温し、完全に溶解させて、セルロースエステル組成物(ドープ)を調製した。
得られたドープを、サンプル瓶へ移液し、室温になるまで放冷し、脱気を行った。その後、脱気したドープを用いて、図1に示す装置を用いて多孔状フィラメントを紡糸した。
先端に直径約0.5mm口径のノズルをセットした注射器1からシリンジポンプ2を用い、25℃の水を入れたジョッキ4に吐出し(注射液3)、DMSOを水で置換することにより、直径0.5mmの多孔状フィラメントを得た。シリンジポンプ2は、ラボジャッキ5で支持した。
得られたフィラメントについて、下記の評価を行った。評価結果を表2に示す。
試験例1−1(耐アルカリ性試験)
実施例1で得られたフィラメント(直径=0.5mm、長さ10cm)をそれぞれ50本使用した。
1Lの純水にNaOHペレット(純度97%以上)を10g入れて溶解し、燐酸を用い、pH値を12.0に調整した。
50本のフィラメントを試験液となる液温が25℃のpH値13.0のアルカリ水溶液1Lを入れた蓋付ポリ容器に完全に浸かるように浸漬し、7日毎に新たにpH値12.0のアルカリ水溶液を調整し、試験液を全量交換した。
また、2時間、8時間、24時間、96時間、200時間で、それぞれ5本のフィラメントを蓋付ポリ容器から取り出し、水道水で水洗後、水分を拭き取り湿った状態のまま「引張強さ」と「伸び」を測定し、5本の平均値を求めた。
試験例1−2(耐塩素性試験)
実施例1で得られたフィラメント(直径=0.5mm、長さ10cm)をそれぞれ50本使用した。
有効塩素濃度12質量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を純水で希釈し、2000ppm次亜塩素酸ナトリウム水溶液の試験液に用いた。有効塩素濃度は、柴田科学製ハンディ水質計AQUAB,型式AQ−102を使用し測定した。
50本の中空糸膜を試験液となる液温が約25℃の2000ppm次亜塩素酸ナトリウム水溶液1Lを入れた蓋付ポリ容器に完全に浸かるように浸漬し、3日毎に新たに2000ppm次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調整し、試験液を全量交換した。
また、3日毎に10本の中空糸を蓋付ポリ容器から取り出し、水道水で水洗後、水分を拭き取り湿った状態のまま「引張強さ」と「伸び」を測定した。
試験例1−3(「引張強さ」と「伸び」の測定と、耐アルカリ性および耐塩素性の判断方法)
小型卓上試験機(島津製作所製EZ―Test)を用いて、チャック間距離5cmになるようウェット状態の多孔状フィラメントを一本ずつ挟んで、引張速度EZ―Testで測定を実施した。
はじめに、耐アルカリ性試験または耐塩素性試験を行っていない多孔状フィラメント(未処理フィラメント)の引張強さおよび伸びを測定した。その結果を表3に示す。
前記の未処理フィラメントの引張強さおよび伸びの値を基準として、試験例1−1または試験例1−2を実施後のフィラメントの引張強さおよび伸びの値が、前記基準の90%を下回る際の時間を、「引張強さ」および「伸び」測定値の劣化状態から求めた。評価結果を表3に示した。
なお、「引張強さ」および「伸び」は、同じサンプルで5本測定した「引張強さ」の最高値と最低値を除いた3本の平均値とした。
Figure 2021028355

実施例1−1〜1−5は、(A)セルロースエステルと特定の(B)添加物を含有する組成物で、前記組成物からなるフィラメントは、耐アルカリ性と耐塩素性に優れ、伸びや引張強さが高く、高い靭性を有することが確認できた。
一方、比較例1−1〜1−3は、(B)添加剤を含有していない組成物で、前記組成物からなるフィラメント成形時に明らかに靭性が不足していることが確認でき、さらに前記フィラメントは伸びが劣ることが確認できた。
また、比較例1−4〜1−6は、(A)セルロースエステルと特定の(B4)脂肪族系多価カルボン酸エステルを含有する組成物で、前記組成物からなるフィラメントは、伸びが劣ることが確認できた。
実施例2および比較例2(セルロースエステル組成物とそのフィルム)
表3に示す(A)成分のセルロースエステルおよび(B)成分の添加剤を、溶媒(塩化メチレン/メタノール=9:1(質量比))に完全溶解して、セルロースエステル組成物(ドープ)を調製した。
得られたドープを、ガラス板上に流延し、バーコータ(コーテック株式会社スパイラルバーコーターNo.5)を用いて厚さを均一にした。これを40℃で30分間乾燥させ、ガラス板からフィルムを剥がし、さらに80℃で30分間乾燥させ、厚さ40μmのセルロースエステル組成物からなる成形体(フィルム)を得た。
フィルムの厚みは、マイクロメーター(株式会社ミツトヨ社製)により測定した。
得られたフィルムについて、下記の評価を行った。評価結果を表3に示す。
試験例2−1(フィルム作成評価)
○ :実施例2で得られるフィルムが、透明であり、ガラス板から容易に剥がすことができた。
×(破断):実施例2で得られるフィルムが、ガラス板から剥れず、すぐに細かな断片に破断した。
×(白化):実施例2で得られるフィルムが、ガラス板から剥がす前に白化していた、または剥がして乾燥させた後に白化した。
試験例2−2(弾性率の測定)
実施例2で得られたフィルムは、幅2cmおよび長さ10cmの短冊状にカットした。チャック間距離5cmに調整した引張試験機(テンシロン)の上下チャックに、カットしたフィルムを取り付けた。
引張試験機に付属するオーブンを使用して、上下チャックに固定した状態のフィルムを、165℃に加熱して10分間保持を行う。10分間の加熱後、前記フィルムを、引張速度1.0mm/秒で、チャック間距離20mmの延伸を行った。
延伸後は、速やかにオーブンを取り外し、空気を当てて急速冷却した。
上記の加熱延伸により得られるフィルムの弾性率を、表3に示す。
試験例2−3(全光線透過率の測定)
JIS K7361−1に準拠して測定した結果を、表3に示す。
試験例2−4(厚さ方向の位相差(レタデーション)Rthの算出)
自動複屈折率計(王子計測機器(株)製「KOBRA−WPR」)を使用して得られる、波長632.8nmにおける厚さ方向の複屈折の値を用いて、下記の一般式(i)により、フィルムの厚さ方向の位相差(Rth)を算出した。
式(i):Rth={(n+n)/2−n}×d
式中、nは横方向の屈折率、nは縦方向の屈折率、nは厚さ方向の屈折率、dはフィルムの厚さ(nm)である。
Figure 2021028355

実施例2−1〜2−9は、(A)セルロースエステルと特定の(B)添加剤を含有する組成物で、前記組成物からなるフィルムは、伸びや靭性に優れ、透明性を有することが確認できた。また、前記フィルムは、高い光学異方性を有することが確認できた。
一方、比較例2−1〜2−3は、(B)添加剤を含有していない組成物で、前記組成物からなるフィルム成形時に白化や破断が見られ、明らかに靭性が不足していることが確認できた。
本発明のセルロースエステル組成物は、半透膜(中空糸膜)、シート、発泡シート、トレイ、パイプ、フィルム、フィラメント、不織布、袋を含む容器として利用することができる。

Claims (6)

  1. (A)下記一般式(I)の構造式で示されるセルロースエステル、
    (B)前記(A)成分のセルロースエステルと相溶性を示す添加剤、
    を含有するセルロースエステル組成物であって、
    (A)成分が、前記一般式(I)中のXが置換基を有していてもよいベンゾイル基であるときの置換度が1.5〜3.0であり、
    (B)成分が、(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステル、から選ばれるものである、セルロースエステル組成物。

    Figure 2021028355


    (一般式(I)中、Xの全部または一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であり、Xの一部が置換基を有していてもよいベンゾイル基であるとき、残部が水素原子、アルキル基、アシル基(置換基を有していてもよいベンゾイル基を除く)から選ばれる基を示し、nは20〜20,000の整数を示す。)
  2. (B)成分が、(B1)カプロラクトン誘導体、(B2)芳香族系カルボン酸エステル、(B3)芳香族系リン酸エステル、(B4)脂肪族系多価カルボン酸エステル、から選ばれるものである、請求項1記載のセルロースエステル組成物。
  3. (A)成分と(B)成分の質量比である(A):(B)が100:1〜1:1である、請求項1または2記載のセルロースエステル組成物。
  4. 請求項1または3記載のセルロースエステル組成物からなるフィラメント。
  5. 請求項2または3記載のセルロースエステル組成物からなるフィルム。
  6. 請求項1または3記載のセルロースエステル組成物からなる半透膜。
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