JP2021028152A - 成形型、無機質建築板のプレス成形方法及び無機質建築板 - Google Patents

成形型、無機質建築板のプレス成形方法及び無機質建築板 Download PDF

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Abstract

【課題】無機質材料の成形性が向上し、表面の地合や意匠性が損なわれにくい成形型を提供する。【解決手段】本発明に係る成形型200は、グリーンシート100の四周を拘束した状態で、端面12に至る底目地2を備えた無機質建築板1をプレス成形するための成形型200である。底目地5を成形する凸部300を有する。凸部300は、底目地2の底面5に、基準面51と、底目地2の端部に設けられて底目地2内で基準面51よりも無機質建築板1の表面11側に膨出する膨出部50と、を成形する形状を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、成形型、無機質建築板のプレス成形方法及び無機質建築板に関する。より詳細には、無機質建築板をプレス成形するための成形型、無機質建築板のプレス成形方法及び無機質建築板に関する。
特許文献1には、外壁材や屋根材等に用いられる無機質建築板が記載されている。無機質建築板は、セメント系材料等の水硬性材料を主成分とするグリーンシートを成形型にてプレス成形し、養生硬化させて硬化板とし、この硬化板の表面に水性塗料等からなる塗膜を形成することにより製造される。
特開2016−175256号公報
上記のような無機質建築板では、表面の地合や意匠性が損なわれにくくすることが望まれていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、表面の地合や意匠性が損なわれにくくすることが可能な成形型、無機質建築板のプレス成形方法及び無機質建築板を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る成形型は、グリーンシートの四周を拘束した状態で、端面に至る底目地を備えた無機質建築板をプレス成形するための成形型である。前記底目地を成形する凸部を有する。前記凸部は、前記底目地の底面に、基準面と、前記底目地の端部に設けられて前記底目地内で前記基準面よりも前記無機質建築板の表面側に膨出する膨出部と、を成形する形状を有する。
本発明の一態様に係る無機質建築板のプレス成形方法は、前記成形型を用いる。無機質材料を主成分とするグリーンシートの四周を拘束した状態でプレス成形することにより、前記グリーンシートに前記底目地を成形する工程を含む。
本発明の一態様に係る無機質建築板は、端面に至る底目地を備える。前記底目地の底面は、基準面と、前記底目地の端部に設けられて前記底目地内で前記基準面よりも表面側に膨出する膨出部と、を有する。
本発明によれば、無機質材料の成形性が向上し、表面の地合や意匠性が損なわれにくい。
図1Aは、本発明に係る無機質建築板の実施形態1の一部を示す斜視図である。図1Bは、図1Aにおける底目地部分のXZ面の断面図である。 図2Aは、本発明に係るプレス成形方法の一実施形態の一部を示す断面図である。図2Bは、本発明に係る成形型の一実施形態を示す断面図である。 図3Aは、本発明に係る無機質建築板の実施形態2の一部を示す斜視図である。図3Bは、図3Aにおける底目地部分のXZ面の断面図である。 図4Aは、本発明に係る無機質建築板の実施形態3の一部を示す斜視図である。図4Bは、図4Aにおける底目地部分のXZ面の断面図である。 図5A〜Cは、本発明に係る無機質建築板の変形例を示すXZ面の断面図である。
(実施形態1)
<無機質建築板>
図1Aに本実施形態の無機質建築板1を示す。この無機質建築板1は、家屋やビルなどの建物の壁板として使用される。特に、無機質建築板1は、建物の外壁を構成する外壁板として使用される。
無機質建築板1は、未硬化の無機質材料からなる平板状の基材をプレス成形することにより、底目地2を有して形成されている。未硬化の無機質材料は、例えば、セメントなどの水硬性成分と、シリカや珪石粉等の骨材と、パルプや合成繊維等の補強繊維、及び水を含んで成形可能な材料である。
無機質建築板1は、平面視において、正方形状又は長方形状の矩形状に形成されている。また無機質建築板1は略板状に形成されている。なお、平面視とは、無機質建築板1の厚み方向Zと平行な方向において、無機質建築板1を表面11の方から見ることを意味する。無機質建築板1の表面11は、無機質建築板1を施工した際に、外側に向く面(下地と反対側に向く面)である。
無機質建築板1は、表面に凹凸形状を有し、複数の底目地2と複数の凸部6とを有している。底目地2は厚み方向Zと直交する方向のうち、一つの方向に延びるように形成されている。底目地2が延びる方向をX方向とする。無機質建築板1は、複数の底目地2を有している。複数の底目地2は、X方向及び厚み方向Zに直交する方向に並んでいる。複数の底目地2が並ぶ方向をY方向とする。なお、以下では、Z方向を「高さ方向」という場合がある。
底目地2は無機質建築板1の表面11と端面12とに開口している。すなわち、底目地2は無機質建築板1の表面11に開口する表面開口部21と、無機質建築板1の端面12に開口する端面開口部22とを有している。表面開口部21は無機質建築板1のX方向の全長にわたって形成されている。端面開口部22は、底目地2のX方向の一方の端面側の端面開口部221と、底目地2のX方向の他方の端面側の端面開口部と、を含んでいる。一方の端面開口部221は、無機質建築板1のX方向における一方の端面121に開口している。他方の端面開口部は、無機質建築板1のX方向における他方の端面に開口している。
Y方向において隣り合う表面開口部21の間には、表面部111が形成されている。表面部111は無機質建築板1の表面開口部21以外の表面を構成している。
底目地2は、底面5と側面55とを備えている。底面5は表面開口部21と対向する位置に形成されている。側面55は底面5のY方向に並ぶ両端部から表面11の方に向かって突出するように形成されている。底面5のY方向の寸法は表面開口部21のY方向の寸法よりも小さい。したがって、Y方向に対向する2つの側面55の間隔は表面11に近づくに従って広くなるように、側面55が傾斜している。
底面5は、基準面51と、傾斜部52と、を有している。基準面51における底目地2のZ方向の寸法(高さ方向の位置)は、一定である。一方、傾斜部52における底目地2のZ方向の寸法は、一方の端面121に近づくに連れて浅くなるように形成されている。すなわち、底面5は、基準面51から一方の端面121に近づくに連れて表面11に近づくように傾斜している傾斜部52を有している。傾斜部52は無機質建築板1の一方の端面121に達している。
傾斜部52は、平坦部53を更に有している。平坦部53における底目地2のZ方向の寸法は、一定である。傾斜部52及び平坦部53は基準面51よりも無機質建築板1の一方の端面121に近い方に形成されている面である。つまり、傾斜部52及び平坦部53は基準面51よりも底目地2の一方の端面開口部221に近い方に形成されている。平坦部53は傾斜部52の一方の端面121に近い部分で形成されている。つまり、平坦部53は傾斜部52のうち、一方の端面開口部221に近い部分で形成されている。よって、傾斜部52は平坦部53の部分で無機質建築板1の一方の端面121に達している。底面5は、基準面51から傾斜部52(平坦部53を含む)まで連続的に形成されているが、傾斜部52は平坦部53以外の部分では基準面51に対して一定の勾配を有している。なお、本明細書において、「一定」とは厳密な意味での一定ではなく、ほぼ一定を含む概念である。
無機質建築板1のX方向の端部には膨出部50が形成されている。膨出部50の表面は傾斜部52(平坦部53を含む)を有している。膨出部50の厚みは、基準面51の部分における無機質建築板1の厚みよりも大きい。また膨出部50の厚みは、表面部111の部分における無機質建築板1の厚みよりも小さい。したがって、傾斜部52(平坦部53を含む)は、Z方向において、基準面51よりも上方で表面部111の下方に位置する。つまり、膨出部50は、底目地2の端部に設けられて底目地2内で基準面51よりも無機質建築板1の表面11側に膨出する部分である。
無機質建築板1は、壁下地に取り付けることにより、外壁を構成する。この場合、複数の無機質建築板1を上下方向及び左右方向に並べることができる。そして、隣り合う無機質建築板1の端面12の間には間隙が設けられて目地が形成される。この目地にはシーリング材が充填されて外壁の防水性が向上する。
<無機質建築板の製造方法について>
上記のような無機質建築板1は、図2Aに示すように、グリーンシート100を成形型200でプレス成形することにより、製造することができる。
グリーンシート100は未硬化の無機質材料をシート状に成形したものを使用することができる。未硬化の無機質材料は、セメントなどの水硬性成分と、シリカや珪石粉等の骨材と、パルプや合成繊維等の補強繊維、及び水を含んで成形可能な材料である。未硬化の無機質材料を押出成形法、抄造法、注型法などでシート状に成形することによりグリーンシート100が得られる。なお、無機質材料は、例えば、セメント20〜75質量部、骨材20〜60質量部、補強繊維5〜20質量部の割合で含有し、セメントの配合量に対して0.8〜1.5倍量程度の水を含有することができる。
成形型200は、プレス成形用の金型を使用することができる。成形型200は表面型(上型)201と裏面型(下型)202とを備えている。表面型201は一方の面(下面)が成形面として形成されており、グリーンシート100の表面101に成形溝部310を成形するための凸部300が設けられている。成形溝部310は成形後のグリーンシート100が硬化することで底目地2となる。裏面型202はグリーンシート100が載置される面(上面)が平坦部に形成されている。
凸部300は表面型201の成形面に複数設けられている。凸部300は、X方向に延びる底目地2に対応する成形溝部310がグリーンシート100に成形できるように、形状及配置が設定されている。凸部300の先端面(下端面)30は成形溝部310の底面を成形し、凸部300の側面31は成形溝部310の側面を形成する。成形溝部310の底面は底目地2の底面5に対応して形成される。成形溝部310の側面は底目地2の側面55に対応して形成される。
そして、成形型200を使ってグリーンシート100を成形するにあたっては、裏面型202の上にグリーンシート100をセットし、このグリーンシート100に上から表面型201を近づけてグリーンシート100の表面に表面型201の成形面を押し付ける(プレスする)。これにより、グリーンシート100の表面101に凸部300が食い込んで成形溝部310がグリーンシート100に成形される。成形溝部310はグリーンシート100の表面101と端面102とに開口している。プレス圧力は、例えば、0.01MPa〜0.3MPaにすることができる。
ここで、グリーンシート100は四周を拘束した状態でプレス成形される。つまり、グリーンシート100の形状がプレス成形の際の圧力で崩れにくくするために、グリーンシート100の四周を囲むようにして拘束する。グリーンシート100の四周を拘束するにあたっては、平面視で四角形の枠部400を使用することができ、枠部400の内側にグリーンシート100を配置した状態でプレス成形を行う。枠部400は、表面型201の下面(裏面型202側の面)に突出して形成されており、グリーンシート100の表面に表面型201の成形面を押し付けている状態で、グリーンシート100を四方から囲んで拘束する。
成形溝部310の底面は、底目地2の底面5の基準面51に対応する部分と、底目地2の底面5の傾斜部52に対応する部分と、底目地2の底面5の平坦部53に対応する部分とが成形される。したがって、凸部300の先端面30は、底面5の基準面51に対応する部分を成形するための基準面成形部301と、底面5の傾斜部52に対応する部分を成形するための傾斜部成形部302と、底面5の平坦部53に対応する部分を成形するための平坦部成形部303とを有している。
傾斜部成形部302では、成形溝部310の深さがグリーンシート100の端面102に近づくに連れて浅くなるように、凸部300の突出寸法が徐々に小さくなっている。また平坦部成形部303は、凸部300の成形溝部310のX方向の端部における底面と対応する位置に設けられている。したがって、グリーンシート100を構成する無機質材料がプレス成形により凸部300で押されても、傾斜部成形部302及び平坦部成形部303の方に流れやすくなって成形性が向上し、無機質建築板1の地合や意匠性が損なわれにくく、また無機質建築板1の端部のカケやチッピングが軽減される。グリーンシート100は、傾斜部成形部302及び平坦部成形部303と裏面型202とで挟まれることで、膨出部50に対応する部分が成形される。
上記のようにして、グリーンシート100に成形溝部310を成形した後、グリーンシート100を脱型し、成形後のグリーンシート100を蒸気養生やオートクレーブ養生などにより硬化させる。この後、表面塗装等をすることにより、成形溝部310からなる底目地2を有する無機質建築板1が形成される。
(実施形態2)
本実施形態に係る無機質建築板1は、傾斜部52の構成が実施形態1に係る無機質建築板1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態に係る無機質建築板1は、図3に示すように、傾斜部52が平坦部53を有していない。底面5は、基準面51から一方の端面121に近づくに連れて表面11に近づくように傾斜している傾斜部52を有しているが、傾斜部52は基準面51に対して一定の勾配を有して無機質建築板1の一方の端面121に達している。
本実施形態に係る無機質建築板1では、傾斜部52は底目地2の端部に設けられている。また傾斜部52は基準面51から端面12側に向かって表面11側に傾斜している。したがって、底目地2の端面開口部221の下側開口縁部は傾斜部52で構成される。
(実施形態3)
本実施形態に係る無機質建築板1は、端面12の構成が実施形態1及び2に係る無機質建築板1と相違する。以下、実施形態1又は2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、図4に示すように、端面12(一方の端面121)に斜面131を有している。斜面131は端面12の表面11側の角部が面取りされたような形状に形成されている。斜面131は表面部111の端面12側の面として形成されている。端面12は斜面131と斜面131よりもZ方向における下方にある垂直面132とで構成されている。斜面131は無機質建築板1の表面部111から外方に向かって下り傾斜している。また斜面131は垂直面132に対しても傾斜している。斜面131は隣り合う端面開口部221の間に位置している。
(変形例)
実施形態1〜3は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1〜3は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上記では、平坦部53を除く傾斜部52の勾配は基準面51に対して一定であったが、これに限られない。傾斜部52の勾配は、基準面51から端面12に達するまでの間で変化してもよい。図5Aでは、傾斜部52は、表面11側に向かって凹状に湾曲する面に形成されている。図5Bでは、傾斜部52は、表面11側に向かって凸状に湾曲する面に形成されている。図5Cでは、図5Bよりも曲率半径が小さな凸状の湾曲面で、傾斜部52が表面11側に向かって凸状に湾曲して形成されている。
上記では、無機質建築板1は壁材として説明したが、これに限られず、無機質建築板1は、例えば、天井板や屋根板などであってもよい。
上記では、壁板が外壁板の場合について説明したが、室内の内壁を構成する内壁板であってもよい。
上記では、無機質建築板1が窯業系サイディング材の場合について説明したが、無機質建築板1は、例えば、軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)、タイルなどであってもよい。
無機質建築板1の表面11(底目地2の底面5や側面55も含む)には、例えば、細かい凹凸模様(エンボスや梨地)が形成されていてもよい。
上記では、複数の底目地2の全てに対応して、傾斜部52及び平坦部53を形成していたが、これに限られず、一部の底目地2に対応して、傾斜部52及び平坦部53を形成してもよい。
上記では、底目地2の片方の端部に対応して、傾斜部52及び平坦部53を形成していたが、これに限られず、底目地2の両方の端部に対応して、傾斜部52及び平坦部53を形成してもよい。
上記では、複数の底目地2の全てが一方向(X方向)に延びる場合について説明したが、これに限られず、一方向に延びる底目地2と、この一方向と交差する方向に延びる底目地2とを有していてもよい。また、上記では、底目地2は、X方向の全長にわたって形成されているが、それに限定されず、例えば、底目地2の一方の端部が無機質建築板1の端面に開口していなくてもよい。
上記では、複数の底目地2の全てが無機質建築板1の端面12に開口しているが、これに限られず、一部の底目地2が無機質建築板1の端面12に開口していてもよい。
上記のプレス成形方法において、表面型201を通じてグリーンシート100に吸引作用を及ぼすようにしてもよい。これにより、表面型201の成形面にグリーンシート100を密着させやすくなり、成形性が向上する。特に、底目地2が深い深彫の無機質建築板1を製造する際には、無機質建築板1の地合い(表面の性状)が向上する。
上記のプレス成形方法において、成形型200を振動させながらグリーンシート100の成形を行ってもよい。これにより、グリーンシート100を構成する無機質材料の流動性が向上し、成形性が向上する。特に、底目地2が深い深彫の無機質建築板1を製造する際には、無機質建築板1の地合(表面の性状)が向上する。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る成形型200は、グリーンシート100の四周を拘束した状態で、端面12に至る底目地2を備えた無機質建築板1をプレス成形するための成形型200である。底目地2を成形する凸部300を有する。凸部300は、底目地2の底面5に、基準面51と、底目地2の端部に設けられて底目地2内で基準面51よりも無機質建築板1の表面11側に膨出する膨出部50と、を成形する形状を有する。
この態様によれば、底目地2の端部に設けられて底目地内で基準面51よりも無機質建築板1の表面11側に膨出する膨出部50を成形する形状を有するので、グリーンシート100を構成する無機質材料の底目地2の端部への流動性が向上し、成形性が向上する。したがって、無機質建築板1の表面11の地合や意匠性が損なわれにくい。
第2の態様に係る成形型200は、第1の態様において、凸部300は、膨出部50に、端面12に近づくに連れて無機質建築板1の表面11側に傾斜する傾斜部52を成形する形状を有する。
この態様によれば、グリーンシート100を構成する無機質材料の底目地2の端部への流動性が向上し、成形性が向上する。したがって、無機質建築板1の表面11の地合や意匠性が損なわれにくい。
第3の態様に係る成形型200は、第2の態様において、凸部300は、傾斜部52の端面12側に、その表面が基準面51と略平行な平坦部53を更に成形する形状を有する。
この態様によれば、グリーンシート100を構成する無機質材料の底目地2の端部への流動性が向上し、成形性が向上する。したがって、無機質建築板1の表面11の地合や意匠性が損なわれにくい。
第4の態様に係る無機質建築板1のプレス成形方法は、第1〜3のいずれか1つの成形型200を用いる。無機質材料を主成分とするグリーンシート100の四周を拘束した状態でプレス成形することにより、グリーンシート100に底目地2を成形する工程を含む。
この態様によれば、グリーンシート100を構成する無機質材料の底目地2の端部への流動性が向上し、成形性が向上する。したがって、無機質建築板1の表面11の地合や意匠性が損なわれにくい。
第5の態様に係る無機質建築板1は、端面12に至る底目地2を備える。底目地2の底面5は、基準面51と、底目地2の端部に設けられて底目地2内で基準面51よりも表面11側に膨出する膨出部50と、を有する。
この態様によれば、膨出部50により、底目地2の外観を変化させることができ、意匠性を向上させやすい。
第6の態様に係る無機質建築板1は、第5の態様において、膨出部50は、基準面51から端面12側に向かって表面11側に傾斜する傾斜部52を有する。
この態様によれば、傾斜部52により、底目地2の外観を変化させることができ、意匠性を向上させやすい。
第7の態様に係る無機質建築板1は、第6の態様において、傾斜部52は、端面12側に、その表面が基準面51と略平行な平坦部53を更に有する。
この態様によれば、平坦部53により、底目地2の外観を変化させることができ、意匠性を向上させやすい。
1 無機質建築板
11 表面
12 端面
2 底目地
5 底面
50 膨出部
51 基準面
52 傾斜部
53 平坦部
100 グリーンシート
200 成形型
300 凸部

Claims (7)

  1. グリーンシートの四周を拘束した状態で、端面に至る底目地を備えた無機質建築板をプレス成形するための成形型であって、
    前記底目地を成形する凸部を有し、
    前記凸部は、前記底目地の底面に、基準面と、前記底目地の端部に設けられて前記底目地内で前記基準面よりも前記無機質建築板の表面側に膨出する膨出部と、を成形する形状を有する、
    成形型。
  2. 前記凸部は、前記膨出部に、前記端面に近づくに連れて前記無機質建築板の表面側に傾斜する傾斜部を成形する形状を有する、
    請求項1の成形型。
  3. 前記凸部は、前記傾斜部の前記端面側に、その表面が前記基準面と略平行な平坦部を更に成形する形状を有する、
    請求項2の成形型。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項の成形型を用い、無機質材料を主成分とするグリーンシートの四周を拘束した状態でプレス成形することにより、前記グリーンシートに前記底目地を成形する工程を含む、
    無機質建築板のプレス成形方法。
  5. 端面に至る底目地を備え、
    前記底目地の底面は、
    基準面と、
    前記底目地の端部に設けられて前記底目地内で前記基準面よりも表面側に膨出する膨出部と、を有する、
    無機質建築板。
  6. 前記膨出部は、前記基準面から前記端面側に向かって表面側に傾斜する傾斜部を有する、
    請求項5の無機質建築板。
  7. 前記傾斜部は、前記端面側に、その表面が前記基準面と略平行な平坦部を更に有する、
    請求項6の無機質建築板。
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