JP5000274B2 - 外壁面材 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外装仕上材として用いられる外壁面材に係り、特に、表面に凹凸模様が形成された外壁面材に関する。
従来から、建物の外装仕上材として軽量コンクリート製等のパネル状の外壁面材が用いられている。このような外壁面材パネルは、上下又は左右に並べて配設され、その継目部分に所定幅の目地部を設けて接合される。
また、従来から、外壁面材パネルの表面に様々な凹凸模様を付したものが用いられている。例えば、ブロック、レンガ、タイル、石材などにより仕上げられたように見せるために、レンガ、タイル等を模した凸形状部と、溝状部(擬似目地)とを所定の配列で並べて模様を形成したパネル材が用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003−161026号公報 特許3697240号公報
このような外壁面材パネルを用いた場合、一体感のある外壁を形成するためには外壁パネル間の目地が目立たないようにすることが望ましい。また、目地部をデザインの一部として考慮する場合には、目地部がずれたり、目地幅等の寸法にばらつきが生じないようにすることが外観意匠性の向上のためには望ましい。
しかしながら、外壁面材の取付精度は下地材や構造躯体の施工精度に左右され、精度を向上させるのが困難な場合もある。また、施工後の目地ずれの調整は非常に困難である。従って、パネル間の目地ずれや、目地幅寸法のばらつきをなくすのは困難であった。
特許文献1の表面化粧パネルでは、真の継目部分であるパネル間目地の周囲の領域に縦の擬似目地模様を形成することにより、パネル間目地の存在を目立たなくしている。
しかしながら、特許文献1のように擬似目地を含んだ模様のパネルでは、擬似目地が工場等で均一な寸法に形成されているために、それらとの対比によってパネル間目地の寸法精度の悪さが余計に目立ってしまい、より施工精度を向上させないと外観意匠性が悪くなるという問題点を解消することはできなかった。
また、特許文献2の建築板は、ブロック調模様の溝(擬似目地)の位置を適宜ずらすことにより模様にバランスの良い変化を与える一方、溝を一直線状に連続させた部分を適宜設けることにより、板接合部に形成される目地が目立たないようにしている。また、横目地溝の幅(溝底幅)を異ならせることにより、板接合部における目地幅のばらつきを吸収することができる。
しかしながら、溝の位置をずらしたり幅を変えたりする不規則な模様は製造に手間がかかり、特にGRC(ガラス繊維強化コンクリート)などの繊維強化コンクリート板では、ブロック部分や溝の幅を細かく変えた複雑なパターンは製造しにくいという問題点があった。また、このように不規則な模様とすると模様の繰り返し単位寸法が大きくなり、デザイン段階での模様合わせの調整が困難になったり、建築板の種類数が増えて部品管理が大変になるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、外壁面材間の目地寸法にばらつきがあったり目地位置がずれて目地が通っていない箇所があっても、そのことに気づきにくく、外観意匠性が低下しにくい外壁面材を提供することにある。また、本発明の他の目的は、製造及び管理が容易な外壁面材を提供することにある。
前記課題は、本発明の外壁面材によれば、 複数の溝と、該溝によって区画された仕上面と、を有する凹凸パターンが表面に形成され、前記凹凸パターンは、前記複数の溝の各々の底面から前記仕上面に向かって立ち上がる複数の側壁面を有して形成され、前記複数の溝には、位置がずれて千鳥状の配置となっている溝と、互いに連通している溝とが混在し、前記複数の側壁面のうち、前記底面の一端側に位置する側壁面、及び、前記底面の他端側に位置して前記底面の一端側に位置する側壁面と対向する側壁面には、いずれも、前記底面に対する傾斜角が異なる複数種類の側壁面が含まれることにより解決される。
このように、溝の側壁面の底面に対する傾斜角を一定にせず、複数種類の傾斜角の側壁面が混在するように凹凸パターンを形成すれば、この凹凸パターンには、開口幅(溝の上縁部の内法幅)が異なる溝(擬似目地)が混在する。また、側壁面の傾きが異なることにより、その傾きに応じて溝内部の陰影のパターンが異なる。
従って、本発明の外壁面材では、その表面に外観(幅、陰影)の異なる溝(擬似目地)が複数種類混在しているので、外壁面材と周囲の部材との間の目地に寸法のばらつきがあったり、目地位置がずれて目地が通っていない箇所があっても、そのことが擬似目地との対比によって目立ってしまうことがない。よって、外観意匠性が施工精度に左右されず、より施工が容易となる。
また、側壁面の傾斜角を変えて溝の開口部の幅のみが異なるようにしているため、溝底部の幅を変えるのに比べて、より製造及び管理が容易になっている。
さらに、異なる傾斜角の側壁面を底面の両側に組み合わせて用いているので、底面の片側の側壁面のみの傾斜角が変化する場合と比較して、溝開口幅の寸法のバリエーションがより豊富になる。また、複数の溝についても、位置がずれて千鳥状の配置となっている溝と、互いに連通している溝とが混在している。これにより、目地寸法のばらつき及び目地位置のずれが更に目立ちにくくなる。
また、本発明の外壁面材は、隣り合う外壁面材との間に所定幅の目地が形成されるように取り付けられていてもよい。
このように同じ外壁面材を並べて取り付けた構成では、一般に外壁面材の模様の規則性が強調されて、外壁面材間の目地寸法のばらつきが目立ちやすい。しかしながら、本発明では、上述のように外壁面材の模様(凹凸パターン)中に、すでに寸法が異なる溝(擬似目地)が混在しているので、外壁面材間の目地寸法のばらつきが目立ちにくい。従って、外観意匠性が施工精度に左右されず、より施工が容易となる。
また、本発明において、前記溝は横溝からなる。組積造を模した外観では横溝のラインが比較的強調される。従って、本発明は、組積造を模した模様の外壁面材に好適に適用することができ、外壁面材とその上下の部材との接合目地における目地寸法のばらつき及び目地位置のずれを目立たなくすることができる。
また、本発明において、前記溝は横溝と縦溝からなり、前記仕上面は、前記横溝及び前記縦溝によってレンガまたはタイルを模した形状に区画されている。このようにすれば、横溝だけでなく縦溝の外観(幅、陰影)がばらついて見えるように形成することができるので、外壁面材と、その上下及び左右の部材との間の目地寸法のばらつき及び目地位置のずれを目立たなくすることができる。
また、本発明において、前記凹凸パターンは、前記底面に対する傾斜角が異なる側壁面を略等しい比率で含むように形成されていると好適である。このようにすれば、外観(幅、陰影)の異なる溝(擬似目地)が外壁面材の模様の中に適度に混在するので、より一層目地寸法のばらつき及び目地位置のずれが目立ちにくくなる。
また、本発明において、前記複数種類の側壁面には、前記傾斜角が64度、74度、82度、の3種類の少なくともいずれかの側壁面が含まれると好適である。
また、本発明において、前記溝の底面と前記仕上面との段差が15mm以上となるように形成されていると好適である。
また、本発明の外壁面材は、より具体的には、ガラス繊維強化コンクリートから形成することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
○ 本発明の外壁面材は、その表面に複数の溝が形成されており、それらは底面に対する傾きが異なる複数種類の側壁面を含んで形成されている。このようにすると、外壁面材の表面に外観(幅、陰影)の異なる溝(擬似目地)を複数種類混在させることができる。従って、外壁面材と周囲の部材との間の目地に目地幅のばらつきや目地位置がずれて目地が通っていない箇所があっても、そのことが擬似目地との対比によって目立つことがない。よって、外観意匠性が施工精度に左右されず、より施工が容易となる。
○ 本発明の外壁面材は、底面に対する傾きが異なる側壁面を略等しい比率で含むので、外観(幅、陰影)の異なる溝(擬似目地)が外壁面材の模様の中に適度に混在し、より一層目地寸法のばらつき及び目地位置のずれが目立ちにくくなっている。さらに、異なる傾斜角の側壁面を底面の両側に組み合わせて用いているので、底面の片側の側壁面のみの傾斜角が変化する場合と比較して、溝開口幅の寸法のバリエーションがより豊富になる。また、複数の溝についても、位置がずれて千鳥状の配置となっている溝と、互いに連通している溝とが混在している。これにより、目地寸法のばらつき及び目地位置のずれが更に目立ちにくくなる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図5は本発明の外壁面材の一実施形態を示すものであり、図1は外壁面材の正面図、図2は外壁面材の縦断面図(図1のA−A断面図)、図3は外壁面材の部分拡大断面図(図2の領域Bの拡大図)、図4、図5は外壁面に取り付けられた外壁面材の正面図である。
本発明の外壁面材を、住宅等の外壁面に取り付ける外装材として用いられる外壁面材に適用した一実施形態について説明する。
本例の外壁面材1は、図1に示すように、所定の幅及び高さの略矩形状の板状部材であり、GRC(Glass Fiber Reinforced Cement)板、すなわち、ガラス繊維強化コンクリート製の板状部材からなる。なお、外壁面材1として、軽量コンクリート板、普通コンクリート板などの板状部材を用いてもよいが、曲げ強度の高い薄板材を得られる等の面から、GRC板を用いることが好ましい。又は、炭素繊維、スチール繊維等の他の繊維材料を用いた強化コンクリート板を用いてもよい。
GRC板は、セメント、細骨材、耐アルカリ性ガラス繊維等を所定の割合で配合したスラリーを型に流し込んで養生硬化させ、脱型することにより製造される。スラリーには上記以外に減水剤、AE剤等を混入することにより流動性を向上させ、成型を容易にすることができる。また、表面活性剤を混入して発泡させることにより、例えば体積の数%から10数%程度の気泡を混入し、軽量化することができる。このようにすれば、軽量でかつ強度の高い薄板状の外壁面材を得ることができる。
外壁面材1の表面には所定の凹凸パターンが形成されている。本例の外壁面材1には、レンガ仕上げを模した凹凸パターンが形成されている。この凹凸パターンは、横長矩形状の突出面からなるレンガ面10と、隣り合うレンガ面10を区画する溝状の擬似目地20とを有して形成されている。すなわち、外壁面材1の表面には擬似目地20が縦横方向に形成されており、これらによってレンガ面10が略矩形状に区画されている。
レンガ面10は実物のレンガの表面を模して形成されており、平滑な面ではなく、不規則なごく浅い凹凸加工が施された面である。本例では、1枚の外壁面材1の表面に横幅(長辺方向の幅)が異なる2種類の外周形状のレンガ面10を混在させてレンガ模様を形成している。横幅が短い方のレンガ面10を擬似目地20を介して2つ並べると、その全体の横幅は、横幅が長い方のレンガ面10と略同一となる。
図1に示すように、外壁面材1の表面にはレンガ面10を横一列に並べた段が複数段形成されている。各段には、横幅の異なるレンガ面10が適宜混在するように並べられている。よって、上下の段において、縦目地20B(擬似目地20)の位置がずれて千鳥状の配置となっている部分と、縦目地20B(擬似目地20)が上下に連通されていわゆる芋目地状になっている部分とが混在している。
また、同一の段に並ぶレンガ面10の高さ寸法(短辺方向の幅)は略同一とされている。一方、各段の高さ寸法は同一ではなく、複数種類の高さの段が混在している。すなわち、レンガ面10の高さ寸法として複数種類の高さ寸法が用いられている。
擬似目地20は、図2、図3に示すように、略一定幅の底面21と、底面21の左右両側の辺から斜めに立ち上がる側面22と、を備えて形成されている。本例では、図3に示すように、側面22と底面21が、所定の鈍角をなすように接続されている。これにより、擬似目地20は底部分が最も溝幅が狭く、開口側が略ハの字状に拡開して溝幅が拡がった形状となっている。側面22の上端辺は、レンガ面10の外周辺に接続されている。
図3において破線で示した輪郭線Xは、不規則な凹凸が形成されたレンガ面10が最大限突出した場合の輪郭線である。この輪郭線Xからの擬似目地20の溝の深さ(図2、図3における寸法D1)は略一定とされている。また、擬似目地20の底面21の幅(図2、図3における寸法D2)も略一定とされている。
本例の外壁面材1は、その特徴的な構成として、擬似目地20を形成する側面22の底面21に対する立ち上がり角度(図3の角度R)が一定ではなく、不規則になるように形成されている。なお、この角度Rが本発明の傾斜角に相当する。具体的には、1枚の外壁面材1の表面に、複数種類の傾斜角の側面22が混在している。
外壁面材1の表面におけるこれらの複数種類の傾斜角の側面22の配置は、適宜設定することができる。例えば、複数種類の傾斜角を全くランダムに配置してもよく、また、擬似的にランダムに見えるような所定の配置とすることもできる。
本例では、縦横に走る擬似目地20のうち、横目地20Aについて、側面22の傾斜角を複数種類設定している。一方、縦目地20Bについては、側面22の傾斜角を一定にしている。
横目地20Aの側面22の傾斜角には3種類の角度を用いており、この3種類の角度の側面22が、1枚の外壁面材1の表面に略等しい比率で含まれている。図1において、横目地20Aに含まれる3種類の傾斜角の配置を、それぞれ記号▲、◇、◎で示している。
図1に示した外壁面材1の具体的形状について説明すると、その外形幅寸法(寸法L1)が914mm、外形高さ寸法(寸法L2)が400mmとされている。
また、擬似目地20の寸法は、図3に示すように、底面21の幅(寸法d1)が10mm、擬似目地20の深さ(寸法D1)が15mmに設定されている。一方、側面22の傾斜角(図3に示す角度R)は、横目地20Aについては、64度、74度、82度の3種類とされている。上述の記号▲、◇、◎は、それぞれ傾斜角が64度、74度、82度の側面22の配置を示す。
なお、異なる傾斜角を4種類以上混在させて用いてもよく、また、64度、74度、82度とは異なる傾斜角を用いてもよい。
外壁面材1において、各段のレンガ面10の高さ寸法(図1に示す寸法W1〜W8)は、30mm〜50mmの範囲内で5mm刻みで設定されている。但し、上述のように擬似目地20の側面22の傾斜角が場所によって異なっているため、擬似目地20の開口幅はその傾斜角に応じて異なっている。よって、ここで示す各段の高さ寸法(寸法W1〜W8)とは、各段に並ぶレンガ面10の幅(高さ方向の幅)に、その上下に接続された側面22の正面から見た幅を加えた寸法を示している。寸法W1〜W8は、具体的には、外壁面材10の上端側に位置する段から順に、40mm、40mm、30mm、50mm、40mm、40mm、35mm、45mmとなるように設定されている。
擬似目地20(横目地20A)の側面22の傾斜角は、各底面21の両側で異なっていてもよい。このように、3種類の傾斜角の側面22を混在させることにより、各似目地20(横目地20A)の開口部における目地幅寸法(溝開口幅:寸法d2)が、異なる寸法となる。本例では、3種類の傾斜角の側面22を底面21の両側に組み合わせて用いているので、寸法d2としては、6種類の値が設定されることになる。つまり、本例の外壁面材1の表面には、6種類の溝開口幅の擬似目地20が、ランダムに見える配置で、かつ、略等しい比率で混在している。
また、外壁面材1は、図2に示すように、外壁面材10の裏面から擬似目地20の底面21までの厚み寸法(寸法D2)が25mmとされている。本例の外壁面材10の裏面は略平滑な面とされているが、必要に応じて強度確保のためのリブを設けたり、下地材との接合のために凹凸部を設けたりしてもよい。また、外壁面材10の裏面にレール材や取付用の部材を固定してもよい。
図4は、外壁面材1を建物の1階の外壁の高さ分だけ上下に接合して取り付けた状態である。また、図5は図4の外壁面材1をさらに横に接合して広い面積に取り付けた状態である。このように外壁面材1を接合する際、隣り合う外壁面材1間には接合目地30が形成される。外壁面材1は、ユニット化された外壁パネルの屋外側面に、予め工場等でこのように取り付けて用いることができる。また、下地パネルのみの外壁パネルを建物壁面に施工し、その仕上面に現場で外壁面材1を取り付けてもよい。また、外壁面材1は図1のような大きさに限定されず、モジュール寸法に合わせてより大型または小型に形成してもよい。
外壁面材1間の接合目地30は、精度良く接合された場合には略一定の目地幅となるが、工場での取付精度や現場施工精度のばらつきにより、その目地幅寸法にばらつきが生じたり、目地の通り具合が異なってくる場合がある。接合目地30の目地幅寸法にばらつきがあると、通常はその箇所が目立ってしまい、外壁の外観意匠性が低下する。
しかしながら、本例では、外壁面材1内において複数種類の異なった幅の擬似目地20(横目地20A)がランダムに見える配置で混在するように構成されている。つまり、外壁面材1の表面に、すでに、目地幅寸法(開口部分の溝幅寸法)が異なる擬似目地(横目地20A)が適度にばらつくように形成されている。従って、接合目地30の目地幅にある程度のばらつきが発生しても、そのばらつき度合いが擬似目地20(横目地20A)の寸法のばらつき度合いと同程度あるいはそれよりも少なければ、そのような模様の意匠であると理解されて、施工精度不良な接合目地30であることが認識され難くなる。また、異なった幅の擬似目地20がつながるように配置されているので、外壁面材1間の目地位置がずれて目地が通っていない箇所があっても、そのことが認識され難くなる。よって、外観意匠性が施工精度に左右されず、より施工が容易となる。
また、擬似目地20(横目地20A)の側面22は、その傾斜角が異なることにより、正面からみたときの幅及び陰影が異なって見える。すなわち、傾斜角が急な側面22は、正面から見たときに幅狭に見える一方、陰影は濃くなる。これに対し、傾斜角が緩やかな側面22は、正面から見たときに幅広に見える一方、陰影は薄くなる。図5は、外壁面材1を施工した外壁に所定の方向から光があたった状態を示しているが、この図には、上述したように陰影が異なる側面22が、外壁面材1の表面に混在している状態が図示されている。なお、図1、図4にはこのような陰影の表示を省略している。
このように、本例では側面22の傾斜角を変えて擬似目地20(横目地20A)の溝幅を異ならせているので、単に溝の幅が異なって見えるだけでなく、溝内部の陰影のパターンも異なって見える。よって、擬似目地20の外観が変化に富んだものとなり、適度な外観の不規則性が得られる。よって、単に溝の幅を異ならせたのに比べて接合目地30の外観のばらつきがより認識しにくくなる。
また、このような効果は、擬似目地20の溝の深さ(寸法D1)が浅いとあまり効果を得ることができないが、本例のように、擬似目地20の溝の深さ(寸法D1)を15mm以上とした場合には十分効果的に発揮されることが、試作により確認されている。
また、本例では側面22の傾斜角を変えることにより、底面21の幅は一定としながら、擬似目地20の開口部の幅のみが異なるようにしている。側面22の傾斜角を変えることは、GRC板のような繊維強化コンクリート板の製造においては、底面21の幅を変えるよりも容易である。よって、より製造及び管理が容易になっている。
また、上記構成では、擬似目地20(横目地20A)について側面22の傾斜角を異ならせていたが、縦目地20Bについても同様な構成としてもよい。このようにすれば、縦目地方向に走る接合目地40(図5参照)の外観意匠性が施工精度に左右されず、目地幅のばらつきや目地位置がずれている箇所があっても、そのことを認識しにくくすることができる。
外壁面材の正面図である。 外壁面材の縦断面図(図1のA−A断面図)である。 外壁面材の部分拡大断面図(図2の領域Bの拡大図)である。 施工後の外壁面材の正面図である。 施工後の外壁面材の正面図である。
符号の説明
1‥‥‥外壁面材
10‥‥レンガ面
20‥‥擬似目地
20A‥横目地
20B‥縦目地
21‥‥底面
22‥‥側面
30,40‥‥接合目地
d1、d2、D1、D2、L1、L2‥‥寸法
R‥‥角度
W1〜W8‥寸法
X‥‥輪郭線

Claims (8)

  1. 複数の溝と、該溝によって区画された仕上面と、を有する凹凸パターンが表面に形成され、前記凹凸パターンは、前記複数の溝の各々の底面から前記仕上面に向かって立ち上がる複数の側壁面を有して形成され、前記複数の溝には、位置がずれて千鳥状の配置となっている溝と、互いに連通している溝とが混在し、前記複数の側壁面のうち、前記底面の一端側に位置する側壁面、及び、前記底面の他端側に位置して前記底面の一端側に位置する側壁面と対向する側壁面には、いずれも、前記底面に対する傾斜角が異なる複数種類の側壁面が含まれることを特徴とする外壁面材。
  2. 隣り合う外壁面材との間に所定幅の目地が形成されることを特徴とする請求項1に記載の外壁面材。
  3. 前記溝は横溝からなることを特徴とする請求項1に記載の外壁面材。
  4. 前記溝は横溝と縦溝からなり、前記仕上面は、前記横溝及び前記縦溝によってレンガまたはタイルを模した形状に区画されることを特徴とする請求項1に記載の外壁面材。
  5. 前記凹凸パターンは、前記底面に対する傾斜角が異なる側壁面を略等しい比率で含むことを特徴とする請求項1に記載の外壁面材。
  6. 前記複数種類の側壁面には、前記傾斜角が64度、74度、82度、の3種類の少なくともいずれかの側壁面が含まれることを特徴とする請求項1に記載の外壁面材。
  7. 前記溝の底面と前記仕上面との段差が15mm以上となるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の外壁面材。
  8. ガラス繊維強化コンクリートから形成されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の外壁面材。
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