JP2021026159A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents
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Abstract
Description
複数の画素がマトリクス状に配列される空間光変調素子であって、画素列が走査方向に対して所定角度で傾斜するように配置される空間光変調素子を用い、被露光材にパターンを露光する露光方法であって、
パターンの所定のエッジ部に対し、各画素に対応する単位セルにおける非パターン部分の割合の程度に応じて、各画素の露光量を段階的に減少させる階調処理を適用する
露光方法である。
階調処理を適用するエッジ部に対し、露光量の減少の程度が異なる複数種類の階調処理を選択的に適用する
との構成を採用することができる。
複数種類が記述されたテーブルに基づき、適用する階調処理を選択する
との構成を採用することができる。
標準値に対する係数を選択することにより、適用する階調処理を選択する
との構成を採用することができる。
走査方向に沿ったパターンの直線部の両側のエッジ部に対し、階調処理を適用するものであり、
一方のエッジ部に対し、複数種類の中の一つの階調処理を適用し、他方のエッジ部に対し、複数種類の中の他の階調処理を適用する
との構成を採用することができる。
走査方向に沿ったエッジ部に対し、階調処理を適用する
との構成を採用することができる。
走査方向と交差する方向に沿ったエッジ部に対し、階調処理を適用する
との構成を採用することができる。
複数の画素がマトリクス状に配列される空間光変調素子であって、画素列が走査方向に対して所定角度で傾斜するように配置される空間光変調素子を備える露光ヘッドと、被露光材を配置するステージとを備え、露光ヘッド及びステージの相対位置を変化させて主走査及び副走査を行うことで、被露光材にパターンを露光する露光装置であって、
上記露光方法を行う
露光装置である。
露光ヘッド2は、光源、DMD及び光学系で構成されるDMD露光ヘッドである。また、露光ヘッド2は、処理の高速化及びこれに伴う時間短縮を目的として、DMDを複数並べたマルチヘッドタイプである。露光装置1は、複数のDMDを備える露光ヘッド2及びステージ5の相対位置を変化させて主走査及び副走査を行うことで複数のDMDを用いて露光を行う。
出力信号の生成において、特徴的な点は、DMD4をx方向又はy方向に対して所定角度で傾斜させて配置することで発生するパターンのエッジ部に発生するエイリアスを解消するために、エイリアスが発生するパターンのエッジ部に対応する出力信号に対し、階調処理(アンチエイリアス処理)を適用する点である。階調処理(アンチエイリアス処理)とは、パターンのエッジ部を中間調露光することにより、パターンのエッジ部の画素のギザギザ(ジャギー)を目立たないようにして、パターンのエッジ部を直線状に仕上げる処理のことをいう。
本例は、図2に示す如く、y方向に沿ったパターンの直線部Psの両側のエッジ部E1,E2に対し、階調処理を適用するものである。階調処理は、図2(b)及び図3に示す如く、パターンの直線部Psの各エッジ部E1,E2に対し、DMD4の各画素に対応する単位セルにおける非パターン部分の割合の程度に応じて、各画素の露光量を段階的に減少させるというものである。ここで、図2(b)において、グリッドに仕切られた各セルは、DMD4の各画素に対応しており、このグリッドとパターン像とを重ね合わせた状態において、「各画素に対応する単位セル」に該当する。なお、「減少」とは、ゼロにすること、すなわち、OFFにすることも含む概念である。
本例は、図4及び図5に示す如く、第1例と信号強度(露光量)の減少の程度を異ならせたものである。具体的には、非パターン部分の割合が約10%の単位セルに対する信号強度を80%(図4(b)、図5(b)のb−b線の左側、及び、図4(b)、図5(a)のa−a線の右側を参照)、非パターン部分の割合が約30%の単位セルに対する信号強度を60%(図4(b)、図5(c)のc−c線の左側、及び、図4(b)、図5(e)のe−e線の右側を参照)、非パターン部分の割合が約50%の単位セルに対する信号強度を40%(図4(b)、図5(d)のd−d線の左側及び右側を参照)、非パターン部分の割合が約70%の単位セルに対する信号強度を20%(図4(b)、図5(e)のe−e線の左側、及び、図4(b)、図5(c)のc−c線の右側を参照)とする。なお、非パターン部分の割合が約90%に対しては、中間調露光を行わない。
本例は、図8に示す如く、x方向に沿ったパターンPのエッジ部E3に対し、階調処理を適用するものである。階調処理の内容は、第1例や第2例と同様である。本例の階調処理によれば、x方向に沿ったエッジ部を直線状に仕上げることができる。また、これにより、x方向に沿ったパターンの直線部のパターン幅(線幅)を均一に仕上げることができる。
本例は、図9に示す如く、y方向に沿ったパターンの直線部Psの両側のエッジ部E1,E2及び端部のエッジ部E3に対し、階調処理を適用するものである。階調処理の内容は、第1例や第2例と同様である。本例の階調処理によれば、y方向及びx方向に沿ったエッジ部を直線状に仕上げることができる。また、これにより、y方向に沿ったパターンの直線部のパターン幅(線幅)を均一に仕上げることができる。
HR処理とは、DMDの画素間ピッチの整数倍でないために、エッジラインがグリッドから外れて位置するエッジ部を露光する場合に、当該エッジ部の出力にHRを掛ける処理のことである。HRを掛ける方法は、図10(a)や(b)に示す如く、HRテーブルを用いる方法や、同図(c)に示す如く、標準値にHR係数を乗じる方法がある。
本例は、図11に示す如く、y方向に沿ったパターンの直線部Psの左側のエッジ部E1に対しては、HR処理を含む階調処理を適用し、右側のエッジ部E2に対しては、標準の階調処理を適用するものである。具体的には、左側のエッジ部E1に対しては、図10(a)のHRテーブルの下方シフト(under)を適用している。本例のHR処理を含む階調処理によれば、y方向に沿ったエッジ部を直線状に仕上げることができる。また、これにより、y方向に沿ったパターンの直線部のパターン幅(線幅)を均一に仕上げることができる。さらに、HR処理により、標準の露光では描画できない線幅を描画することができる。
本例は、図12に示す如く、y方向に沿ったパターンの直線部Psの左側のエッジ部E1に対しては、標準の階調処理を適用し、右側のエッジ部E2に対しては、HR処理を含む階調処理を適用するものである。具体的には、右側のエッジ部E2に対しては、図10(a)のHRテーブルの上方シフト(over)を適用している。本例のHR処理を含む階調処理によれば、y方向に沿ったエッジ部を直線状に仕上げることができる。また、これにより、y方向に沿ったパターンの直線部のパターン幅(線幅)を均一に仕上げることができる。さらに、HR処理により、標準の露光では描画できない線幅を描画することができる。
本例は、図13に示す如く、y方向に沿ったパターンの直線部Psの両側のエッジ部E1,E2に対し、HR処理を含む階調処理を適用するものである。具体的には、両側のエッジ部E1,E2に対し、図10(a)のHRテーブルの下方シフト(under)を適用している。本例のHR処理を含む階調処理によれば、y方向に沿ったエッジ部を直線状に仕上げることができる。また、これにより、y方向に沿ったパターンの直線部のパターン幅(線幅)を均一に仕上げることができる。さらに、HR処理により、標準の露光では描画できない線幅を描画することができる。
Claims (8)
- 複数の画素がマトリクス状に配列される空間光変調素子であって、画素列が走査方向に対して所定角度で傾斜するように配置される空間光変調素子を用い、被露光材にパターンを露光する露光方法であって、
パターンの所定のエッジ部に対し、各画素に対応する単位セルにおける非パターン部分の割合の程度に応じて、各画素の露光量を段階的に減少させる階調処理を適用する
露光方法。 - 階調処理を適用するエッジ部に対し、露光量の減少の程度が異なる複数種類の階調処理を選択的に適用する
請求項1に記載の露光方法。 - 複数種類が記述されたテーブルに基づき、適用する階調処理を選択する
請求項2に記載の露光方法。 - 標準値に対する係数を選択することにより、適用する階調処理を選択する
請求項2に記載の露光方法。 - 走査方向に沿ったパターンの直線部の両側のエッジ部に対し、階調処理を適用するものであり、
一方のエッジ部に対し、複数種類の中の一つの階調処理を適用し、他方のエッジ部に対し、複数種類の中の他の階調処理を適用する
請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の露光方法。 - 走査方向に沿ったエッジ部に対し、階調処理を適用する
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の露光方法。 - 走査方向と交差する方向に沿ったエッジ部に対し、階調処理を適用する
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の露光方法。 - 複数の画素がマトリクス状に配列される空間光変調素子であって、画素列が走査方向に対して所定角度で傾斜するように配置される空間光変調素子を備える露光ヘッドと、被露光材を配置するステージとを備え、露光ヘッド及びステージの相対位置を変化させて主走査及び副走査を行うことで、被露光材にパターンを露光する露光装置であって、
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の露光方法を行う
露光装置。
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