JP2021024219A - 内面材の連接用スライド治具 - Google Patents

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黒川 裕司
Yuji Kurokawa
裕司 黒川
宏輔 建部
Kosuke Takebe
宏輔 建部
邦昭 平松
Kuniaki Hiramatsu
邦昭 平松
佳伸 森田
Yoshinobu Morita
佳伸 森田
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Abstract

【課題】管の内層構造に用いられる内層部材を構成する、管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を内面材連接材によって連接するために用いる内面材の連接用スライド治具を提供すること。【解決手段】内面材21の幅方向の端部に形成された溝21c内に挿入される支持部51と、内面材連接材22に形成された突条22a、22a間に挿入される突条ガイド部52と、支持部51及び突条ガイド部52を一端側から他端側に向けて漸近するように接続する接続部53とを備え、支持部51が、側端部を突き合わせた内面材21、21の間に隙間を形成、維持するようにされてなり、突条ガイド部52が、内面材連接材22の突条22a、22a間に形成された中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aを備える。【選択図】図16

Description

本発明は、管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を内面材連接材によって連接するために用いる内面材の連接用スライド治具に関するものである。
従来、老朽化した下水道管等の既設管の補修に適した内面材を用いた管の内層構造が数多く提案されている。
その一例として、本件出願人が提案した、経済的な部材を用い、その組み立ての手間を省いて設置作業を簡便化し、かつ、作業完了後においても長期に亘って耐久性のある管の内層構造がある(特許文献1参照。)。
この管の内層構造は、既設管の内周面の周方向に沿って、管軸方向に所定の間隔をあけて配設した剛性リングと、これら剛性リングの内側に跨るように管軸方向に、剛性リングの周方向に所定の間隔をあけて配設した既設管の中心側に所定の間隔をあけて形成した切欠きを有する剛性直材と、該剛性直材の切欠きに対応する突条を有する帯状の合成樹脂製内面材とからなり、前記合成樹脂製内面材の突条を剛性直材の切欠きに嵌着することにより、合成樹脂製内面材を既設管の内周面の周方向に沿って、かつ、管軸方向に隙間なく順次配設し、既設管と合成樹脂製内面材との間に生じる空隙に硬化性充填材を充填するものである。
ところで、特許文献1の管の内層構造は、合成樹脂製内面材が既設管の内周面の周方向に沿って配設されるものであるため、既設管路の補修長が長くなるに従って、内面材を管軸方向に凹凸を生じないようにすることに手数を要するという問題があった。
この問題に対処するため、本件出願人は、図1に示すように、管Pの内周面に沿って、管軸方向に間隔をあけて設置したリング状の固定部材30と、この固定部材30に配設した、内層部材20が嵌着される嵌着部を備えた内面材固定部材10と、この内面材固定部材10の嵌着部に嵌着して、管軸方向に隣接するリング状の固定部材30に配設した内面材固定部材10に架設した帯状の内層部材20とからなる管の内層構造を提案した(特許文献2〜3参照。)。
ここで、内層部材20は、合成樹脂製の帯状のパネルからなる内面材21と、内面材連接材(ファスナー)22とを組み合わせて用いることで、内面材固定部材10に嵌着して取り付けられる隣接する内面材21同士を、内面材連接材22によって結合するようにされている。
なお、管Pの内周面と内層部材20の隙間には、内層部材20の設置後、硬化材が充填されて硬化層40が形成される。
特開2006−316539号公報 特開2014−70421号公報 特開2018−158448号公報
特許文献2〜3で開示した管の内層構造に用いられる内層部材は、特許文献1の管の内層構造の有する問題点を解消するものであったが、内層部材20を構成する内面材21と、内面材連接材22とを、内面材21の突条21aに形成した被係止片21bに、内面材連接材22の突条22aに形成した係止片22bを係止することで、連接するようにしているため、以下の課題があった。
・係止施工後、経年の使用中に他の工事等により局所的に想定外の外力が加わり、部材が破損等した場合、係止状態が解除され、これが伝播するおそれがある。
・係止する際に、温度等の環境(特に低温の場合)によっては、内面材連接材の嵌合爪が内面材の嵌合爪に係止しづらい場合があり、この場合、係止状態の確認に時間を要することがある。
・内面材連接材の嵌合爪を内面材の嵌合爪に係止する際に、特に低温の場合には、内面材連接材の嵌合爪が内面材の嵌合爪に当接した際の反力が大きく、係止に大きな押圧力を必要とし、作業性が低下する。
この問題に対処するため、本件出願人は、図2に示すように、内面材連接材22の2つの突条22aの間に、側端部を突き合わせた内面材21の間を貫通する管軸方向に延びる中間突条22gと、この中間突条22gの先端に係止片22hとを備える中間係止部を有し、内面材連接材22を介して、側端部を突き合わせた内面材21同士を連接した状態で、中間係止部の中間突条22gの係止片22hが、突き合わせた内面材21の側端縁に係止するようにし、さらに、内面材連接材22の係止部の突条22aが、先端に向かう方向における中間位置で内面材21の被係止部と反対側に凸状に膨らむ形で湾曲又は屈曲して形成されるようにした管Pの内層部材20を提案した(特願2019−104663)。
本発明は、特許文献2〜3の管の内層構造の有する問題点を解消する、上記管の内層構造に用いられる内層部材を構成する、管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を内面材連接材によって連接するために用いる内面材の連接用スライド治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内面材の連接用スライド治具は、管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を内面材連接材によって連接するために用いる、内面材の幅方向の端部に形成された溝内に挿入される支持部と、内面材連接材に形成された突条間に挿入される突条ガイド部と、支持部及び突条ガイド部を一端側から他端側に向けて漸近するように接続する接続部とを備えるようにした内面材の連接用スライド治具において、前記支持部が、側端部を突き合わせた内面材の間に隙間を形成、維持するようにされてなり、前記突条ガイド部が、内面材連接材の突条間に形成された中間突条を通過させるための溝を備えてなることを特徴とする。
この場合において、前記支持部及び突条ガイド部が、内面材連接材の突条間に形成された中間突条を通過させるための溝を介して、幅方向に2分割されてなり、該2分割された支持部及び突条ガイド部の接続部同士を、外枠部を介して一体化してなるようにしたり、該2分割された支持部及び突条ガイド部の接続部の前側を一体化してなるようにすることができる。
また、前記支持部と突条ガイド部のなす角度を、15°〜30°に設定してなるようにすることができる。
本発明の内面材の連接用スライド治具によれば、支持部が、側端部を突き合わせた内面材の間に隙間を形成、維持するようにされてなり、前記突条ガイド部が、内面材連接材の突条間に形成された中間突条を通過させるための溝を備えてなることから、管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を、係止片を形成した中間突条からなる中間係止部を備えた内面材連接材によって連接することができ、内層部材の設置作業を簡便化し、かつ、作業完了後においても長期に亘って耐久性のある管の内層構造を提供することができる。
従来の管の内層構造を示し、(a)は管の横断面図、(b)はその要部の拡大図である。 本発明の内面材の連接用スライド治具を適用する管の内層部材の一例を示す説明図である。 同管の内層部材の突条の例を示し、(a)は湾曲した突条を、(b)は屈曲した突条を、それぞれ示す説明図である。 同管の内層部材の係止片及び被係止片の例を示し、(a)は係止面及び被係止面が面形状の係止片及び被係止片を、(b)は係止面及び被係止面に凸部を設けた係止片及び被係止片を、それぞれ示す説明図である。 同管の内層部材の変形例を示す説明図である。 本発明の内面材の連接用スライド治具の第1実施例を示す外観斜視図である。 同内面材の連接用スライド治具の正面図である。 同内面材の連接用スライド治具の平面図である。 同内面材の連接用スライド治具の底面図である。 同内面材の連接用スライド治具の牽引方向から見た側面図である。 同内面材の連接用スライド治具の牽引方向の反対方向から見た側面図である。 同内面材の連接用スライド治具の要部を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同内面材の連接用スライド治具の要部を示し、(a)は牽引方向から見た側面図、(b)は牽引方向の反対方向から見た側面図である。 同内面材の連接用スライド治具の要部を示す図12の断面図である。 同内面材の連接用スライド治具の作用を示す正面図である。 同内面材の連接用スライド治具の作用を示す図15の断面図である。 本発明の内面材の連接用スライド治具の第2実施例を示す正面図である。 同内面材の連接用スライド治具を示し、(a)は平面図、(b)は内面材の連接用スライド治具の牽引方向から見た側面図である。 同内面材の連接用スライド治具の作用を示す図17の断面図である。
以下、本発明の内面材の連接用スライド治具の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
本発明の内面材の連接用スライド治具50は、図2〜図4(a)に示す、管Pの内層部材20を構成する、管Pの内面に沿って管軸方向に設けた内面材21同士を内面材連接材22によって連接するために用いるものである。
この管Pの内層部材20は、内面材連接材22の2つの突条22aの間に、側端部を突き合わせた内面材21の間を貫通する管軸方向に延びる中間突条22gと、この中間突条22gの先端に係止片22hとを備える中間係止部を有し、内面材連接材22を介して、側端部を突き合わせた内面材21同士を連接した状態で、中間係止部の中間突条22gの係止片22hが、突き合わせた内面材21の側端縁に係止するようにし、さらに、内面材連接材22の係止部の突条22aが、先端に向かう方向における中間位置で内面材21の被係止部と反対側に凸状に膨らむ形で湾曲又は屈曲して形成されるようにした管Pの内層部材20を構成する、管Pの内面に沿って管軸方向に設けた内面材21同士を内面材連接材22によって連接するために用いるものである。
ここで、管Pの内層部材20を構成する内面材21は、管軸方向に延びる突条21aと、この突条21aの先端に管軸方向に延びる被係止片21bとを備える被係止部を有し、内面材連接材(ファスナー)22は、管軸方向に延びる突条22aと、この突条22aの先端に管軸方向に延びる係止片22bとを備える係止部を有するようにしている。
ここで、「係止」、「被係止」は、相対的な呼び方で、見方によっては逆に捉えることも可能であるが、ここでは、挿入側となる内面材連接材22に「係止」の語を、被挿入側(固定側)となる内面材21に「被係止」の語を、それぞれ使用することとしている。
そして、内面材連接材22の係止部の突条22aは、図2に示すように、先端に向かう方向における中間位置で内面材21の被係止部と反対側に凸状に膨らむ形で湾曲して形成されている。そして、内面材21に形成された溝の中に内面材連接材22の係止部の突条22aが挿入されたとき、凸状に膨らむ突条22aの凸状壁と溝の側壁との間に空間部が形成されるようにしている。
このように係止部の突条22aが湾曲していることで、係止部の突条22aと被係止片21bとの間に広い空間を形成することができる。
また、内面材連接材22の係止部と内面材21の被係止部とが係止する際には、内面材連接材22の係止部は、係止片22bが被係止部の被係止片21bの外面の形状に沿って滑りつつ、2つの係止片22b、22b間の距離が広がりながら、突条22aの弾性変形を伴って、係止片22bが湾曲面21dを通過すると、2つの係止片22b、22b間の距離が狭まって内面材21の被係止部と係止する。空間部が形成されるようにすることで、係止時の係止部の動きは制限されない。
ここで、内面材連接材22の係止部の突条22aを、図3(b)に示すように、湾曲ではなく、屈曲するように形成することもできる。
なお、内面材連接材22の係止部の突条22aの湾曲形状や屈曲形状は、1段階だけでなく、多段階で湾曲させたり、屈曲させるほか、湾曲と屈曲を組み合わせた形状とすることもできる。
また、図2に示すように、内面材21及び内面材連接材22は、管Pの略周方向に幅を有する本体部21f、22fを有し、被係止部の突条21aと係止部の突条22aは、それぞれ本体部21f、22fから突設され、湾曲又は屈曲した係止部の突条22aの両側面は、内面材連接材22の本体部との接続部から、下方に向けて延びるように形成されている。一方、内面材21の突条21aは、本体部から上方に向けて延びるように形成されている。
また、内面材21の被係止片21b及び内面材連接材22の係止片22bは、先端側に湾曲面21d、22dを具備し、被係止片21bの湾曲面21dと係止片22bの湾曲面22dとは摺動して、係止片22bと被係止片21bとが管Pの内径方向に相対的に変位するようにしている。
また、内面材21の被係止片21bは内面材連接材22の係止片22bと係止する面形状の被係止面21eを、内面材連接材22の係止片22bは被係止片21bと係止する面形状の係止面22eを具備し、内面材21の被係止部と内面材連接材22の係止部とが係止した状態において、被係止片21bの被係止面21eは内面材21の被係止部の突条21a側に向かう面を有し、係止片22bの係止面22eは内面材連接材22の係止部の突条22a側に向かう面を有するようにしている。
ここで、図4(b)に示すように、内面材21の被係止片21bの被係止面21e及び内面材連接材22の係止片22bの係止面22eに凸部を設けることもでき、これにより、係止状態をより強固にして、当該状態が解除されることを防ぐことができる。
内面材連接材22は、内面材連接材22の係止部の2つの突条22aの間に、側端部を突き合わせた内面材21の間を貫通する管軸方向に延びる中間突条22gと、この中間突条22gの先端に係止片22hとを備える中間係止部を有するようにしている。
これにより、内面材連接材22を介して、側端部を突き合わせた内面材21同士を連接した状態で、中間係止部の中間突条22gの係止片22hが、突き合わせた内面材21の外周側の側端縁(被係止部)に係止するようにしている。
また、内面材21と内面材連接材22の間、本例においては、内面材21の被係止片21bと内面材連接材22の係止部の突条22aで囲まれた内天面の間には、エラストマー製等の止水材23を介在するようにしている。
上記構造によって、以下の効果が発揮される。
・内面材21の被係止部に内面材連接材22の係止部を係止することによって、内面材連接材22を介して連接することに加えて、内面材連接材22を介して、側端部を突き合わせた内面材21同士を連接した状態で、中間係止部の中間突条22gの係止片22hが、突き合わせた内面材21の側端縁に係止するようにすることによって、内面材21と内面材連接材22とが確実に係止されることで、例えば、係止後、内面材21や内面材連接材22に設計以上の過大な外力がかかった場合でも、係止状態が解除されることを防止することができる。
・係止部の突条22aは、先端に向かう方向における中間位置で内面材21の被係止部と反対側に凸状に膨らむ形で湾曲又は屈曲することで、支点と力点との距離が長くなり係止部が開きやすくなるとともに、係止部と被係止部との間に広く空間が確保でき係止部と被係止部とが干渉しにくくなるため、より小さな押圧力で容易に係止可能となる。
・湾曲面21d、止水材23及び突条22aに囲まれた空間を広く確保でき、係止部と被係止部とが干渉しにくくなるとともに、係止する際に、(管の略周方向における)湾曲又は屈曲した向きと反対向き及び(管の略内径方向における)突条の基端側の向き(係止方向)へ復元するため、係止が確実となる。
・湾曲面21d、止水材23及び突条22aに囲まれた空間を広く確保でき、湾曲又は屈曲した係止部又は被係止部にそれぞれ対応する被係止部又は係止部は、被係止面21eと係止面22eの当接を妨げるものがなく、被係止面21eと係止面22eが接触しやすくなり、係止後に係止部と被係止部とが変位しても変位を緩衝でき、係止状態を維持しやすくなる。
・係止部の突条が本体部との接続部から傾斜して形成されていることで、係止部が開きやすく、係止作業時に要する力が小さくなり、作業性が向上する。
・被係止片21bの湾曲面21dと係止片22bの湾曲面22dとが摺動することでスムーズに管Pの内径方向に変位することができるため、係止作業時に要する力が小さくなり、作業性が向上する。
・被係止片21bの被係止面21eは被係止部の突条21a側に向かう面を有し、係止片22bの係止面22eは係止部の突条22a側に向かう面を有するようにすることにより、内径方向の動きに加えて、周方向の動きも規制できるため、係止状態が安定して、当該状態が解除されることを防ぐことができる。
そして、これらの効果が発揮されることによって、内層部材20の設置作業を簡便化し、かつ、作業完了後においても長期に亘って耐久性のある管の内層構造及びそれに用いる管の内層部材を提供することができる。
また、内面材連接材22の係止部の突条22aは、湾曲や屈曲させた形状のほか、図5に示す、管Pの内層部材20の変形例のように、突条22aが先端に向かう方向に直線状に延び、その先端に係止片22bを設け、2つの突条22a、22aの間に中間突条22gを設けるようにすることもできる。
本変形例の内面材連接材22と内面材21の突条21aを係合する場合、突条22aが湾曲していないので、図2〜図4に示した例の内面材連接材22を使用した場合に比べて、係合に必要な押圧力が大きくなる傾向にある。一方で係合後は強固な係合を維持できる点で好ましい。
なお、この変形例のその他の構成及び作用は、図2〜図4に示した例と同様である。
次に、この管Pの内層部材20を構成する、管Pの内面に沿って管軸方向に設けることで幅方向に並設した帯状の内面材21同士を内面材連接材22によって連接するために用いる内面材の連接用スライド治具について説明する。
図6〜図16に、本発明の内面材の連接用スライド治具の第1実施例を示す。
この内面材の連接用スライド治具50は、内面材21の幅方向の端部に形成された溝21c内に挿入される支持部51と、内面材連接材22に形成された突条22a、22a間に挿入される突条ガイド部52と、支持部51及び突条ガイド部52を一端側(移動方向前方側)から他端側(移動方向後方側)に向けて漸近するように接続する接続部53とを備え、支持部51が、側端部を突き合わせた内面材21、21の間に隙間を形成、維持するようにされてなり、突条ガイド部52が、内面材連接材22の突条22a、22a間に形成された中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aを備えてなるようにしている。
スライド治具50に備えた2つの支持部51は、並設した内面材21のそれぞれの溝21c内に挿入される。
そして、支持部51が並設した内面材21のそれぞれの溝21c内に挿入されると、側端部を突き合わせた内面材21の間に所定の大きさの隙間、具体的には、内面材連接材22に形成された中間突条22gを通過させることができる大きさの隙間を形成、維持するようにしている。
また、支持部51が並設した内面材21のそれぞれの溝21c内に挿入されると、突条21a、21aの拡張部の基部に支持部51が位置することとなり、支持部51の管Pの径方向の位置を安定して制御することができ、これにより、スライド治具50に、内面材連接材22を上方から下方へ押す押圧力の部材として機能させることができる。
一方、スライド治具50に備えた2つの突条ガイド部52は、内面材連接材22の突条22a、22aの位置を安定して制御するためのもので、この突条ガイド部52は、スライド治具50のスライド方向の後方に向けて、内面材21の幅方向の端部に形成された溝21c内に入り込む方向に傾斜して設けるようにしている。
これにより、内面材連接材22の突条22a、22aを、スライド治具50のスライドに合わせて、内面材21の幅方向の端部に形成された溝21c内に引き込むことができる。
また、突条ガイド部52は、内面材連接材22の2つの突条22a、22a間の間隔を押し広げるように制御するように形成されている。具体的には、突条ガイド部52は、スライド治具50のスライド方向の後方に向けて、先割れ状態に拡開して形成されており、突条ガイド部52の先割れした部分の間に両方の内面材21に形成された突条21a、21aが入り込むようにしている。
これにより、突条ガイド部52が、各内面材21に形成された突条21a、21aと干渉することを防止することができ、突条21a、21aと突条22a、22aとを確実に嵌合させるように突条22a、22aの位置を制御することができる。
また、突条ガイド部52は、内面材連接材22の突条22a、22a間に形成された中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aを備えることで、突条ガイド部52に中間突条22gが干渉しないようにしている。
ところで、本実施例においては、支持部51及び突条ガイド部52が、内面材連接材22の突条22a、22a間に形成された中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aを介して、幅方向に2分割して構成するようにしている。
そして、2分割された支持部51及び突条ガイド部52の接続部53同士を、外枠部54を介して一体化することで、中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aの寸法精度が維持されるようにしている。
また、外枠部54の後部には、必要に応じて、内面材連接材22を管Pの径方向の外周側に向けて押圧するための押さえ部55を備えるようにしている。
押さえ部55に設けられた回転部材を介して、内面材連接材22を管Pの径方向の外周側に向けて押圧するようにすることにより、押圧力がスライド治具50の進行方向への抵抗(摩擦抵抗)となりにくくすることができる。
なお、図示はしないが、押さえ部55に回転部材の代わりに回転しない当接部を設け、該当接部が内面材連接材22に当接することで押し込み動作を行うこともできる。
また、外枠部54の前部には、外枠部54を介してスライド治具50を牽引する牽引部56を備えるようにしている。
これにより、ロープやワイヤ等の線条体を介して巻取機(図示省略。)によって、スライド治具50を連接する内面材21に沿って正確に牽引することができるようにしている。
次に、このスライド治具50の使用方法について説明する。
まず、内面材21(なお、内面材21は、連接が完了した状態で、幅方向に接触して配設されるもののほか、隙間を設けて配設されるものでもよい。)の間に、内面材連接材22を配置する。
このとき、支持部51を内面材21の溝21c内に挿入し、突条ガイド部52を内面材連接材22の平行に形成された突条22a、22a間に挿入する。同時に、押さえ部55によって内面材連接材22の表面が押圧されるようにしてスライド治具50を設置するようにする。
これにより、内面材連接材22は、スライド治具50のスライド方向の後方に向けて、内面材21内に入り込む方向に傾斜して導入される。そして、支持部51により、各内面材21に形成された突条21a、21a同士が位置合わせされて、突条22a、22aと嵌合しやすくすることができる。また、支持部51は、突条21a、21aと突条22a、22aとを嵌合する場合の反力部材として機能する。
この状態で、スライド治具50をスライドさせることにより、図16に示すように、突条ガイド部52によって内面材連接材22の突条22a、22aを拡開する方向に変形させるとともに内面材連接材22の突条22a、22aが溝21c内に導入されて、各内面材21の幅方向の端部に形成された溝21c内に形成した突条21a、21aと、両方の内面材21の幅方向の端部に跨って配設される内面材連接材22に平行に形成された突条22a、22aに対向して形成した突条22a、22aとをそれぞれ嵌合させて内面材21同士を連接するようにする。
このようにして、スライド治具50を用いて、突条21a、21aと突条22a、22aとを確実に嵌合させながら、内面材21同士を簡易に連接することができる。
また、内面材連接材22は、2つの突条22aの間に、側端部を突き合わせた内面材21の間を貫通する管軸方向に延びる中間突条22gと、この中間突条22gの先端に係止片22hとを備える中間係止部を有しているため、内面材連接材22を介して、側端部を突き合わせた内面材21同士を連接した状態で、中間係止部の中間突条22gの係止片22hが、突き合わせた内面材21の側端縁に係止するようにすることができる。
このスライド治具50によれば、内面材21と内面材連接材22の嵌合爪、すなわち、突条21a、21aと突条22a、22a同士を確実に嵌合させながら、内面材21同士を簡易に連接することができる。
さらに、内面材連接材22を介して、側端部を突き合わせた内面材21同士を連接した状態で、中間係止部の中間突条22gの係止片22hが、突き合わせた内面材21の側端縁に係止するようにすることによって、内面材21と内面材連接材22とが確実に係止されることで、例えば、係止後、内面材21や内面材連接材22に設計以上の過大な外力がかかった場合でも、係止状態が解除されることを防止することができる。
図17〜図19に、本発明の内面材の連接用スライド治具の第2実施例を示す。
この内面材の連接用スライド治具50は、第1実施例の内面材の連接用スライド治具50と同様、内面材21の幅方向の端部に形成された溝21c内に挿入される支持部51と、内面材連接材22に形成された突条22a、22a間に挿入される突条ガイド部52と、支持部51及び突条ガイド部52を一端側(移動方向前方側)から他端側(移動方向後方側)に向けて漸近するように接続する接続部53とを備え、支持部51が、側端部を突き合わせた内面材21、21の間に隙間を形成、維持するようにされてなり、突条ガイド部52が、内面材連接材22の突条22a、22a間に形成された中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aを備えてなるようにしている。
そして、本実施例においては、内面材連接材22の突条22a、22a間に形成された中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aを介して、幅方向に2分割して構成するようにした支持部51及び突条ガイド部52の接続部53の前側を一体化することで、中間突条22gを通過させるための溝(隙間)52aの寸法精度が維持されるようにしている。
また、支持部51と突条ガイド部52のなす角度θを、第1実施例の内面材の連接用スライド治具50の10°よりも大きな、15°〜30°(本実施例においては、約20°)に設定するようにしている。
これにより、突条ガイド部52の必要長さを短縮化することができ、内面材連接材22に対する突条ガイド部52の摺動抵抗を低減することができる。
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、第1実施例の内面材の連接用スライド治具50と同様であり、必要に応じて、押さえ部55や牽引部56を適宜設けることができる。
以上、本発明の面材連接装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、管軸が水平方向以外の管、例えば、管軸が傾斜した管や垂直方向の管(人孔)にも適用することができる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の内面材の連接用スライド治具は、管の内層構造に用いられる内層部材を構成する、管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を内面材連接材によって連接するための用途に好適に用いることができる。
10 内面材固定部材
20 内層部材
21 内面材
21a 突条
21b 被係止片
21c 溝
21d 湾曲面
21e 被係止面
21f 本体部
22 内面材連接材
22a 突条
22b 係止片
22d 湾曲面
22e 係止面
22f 本体部
22g 中間突条
22h 係止片
23 止水材
30 固定部材
40 硬化層
50 内面材の連接用スライド治具
51 支持部
52 突条ガイド部
52a 溝(隙間)
53 接続部
54 外枠部
55 押さえ部
56 牽引部
P 管

Claims (4)

  1. 管の内面に沿って管軸方向に設けた内面材同士を内面材連接材によって連接するために用いる、内面材の幅方向の端部に形成された溝内に挿入される支持部と、内面材連接材に形成された突条間に挿入される突条ガイド部と、支持部及び突条ガイド部を一端側から他端側に向けて漸近するように接続する接続部とを備えるようにした内面材の連接用スライド治具において、
    前記支持部が、側端部を突き合わせた内面材の間に隙間を形成、維持するようにされてなり、
    前記突条ガイド部が、内面材連接材の突条間に形成された中間突条を通過させるための溝を備えてなる
    ことを特徴とする内面材の連接用スライド治具。
  2. 前記支持部及び突条ガイド部が、内面材連接材の突条間に形成された中間突条を通過させるための溝を介して、幅方向に2分割されてなり、該2分割された支持部及び突条ガイド部の接続部同士を、外枠部を介して一体化してなることを特徴とする請求項1に記載の内面材の連接用スライド治具。
  3. 前記支持部及び突条ガイド部が、内面材連接材の突条間に形成された中間突条を通過させるための溝を介して、幅方向に2分割されてなり、該2分割された支持部及び突条ガイド部の接続部の前側を一体化してなることを特徴とする請求項1に記載の内面材の連接用スライド治具。
  4. 前記支持部と突条ガイド部のなす角度を、15°〜30°に設定してなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の内面材の連接用スライド治具。
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