JP2003027893A - セグメント結合金具およびセグメント結合工法 - Google Patents
セグメント結合金具およびセグメント結合工法Info
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Abstract
ト結合工法に関し、シールドトンネルの一次覆工に用い
るコンクリート製のセグメントのうち、例えば軸方向で
のリング間のセグメント相互を結合するのに最適に使用
する。 【解決手段】 取付側Aと被取付側Bとのセグメント
1,1相互の対向する接合端1a,1aの少なくとも何
れかに複数個の分割構成片10Aを半径方向Rに拡張可
能に配置し鋸歯状の係止孔12を挿入孔7の奥に設けた
スリーブ9と、鋸歯状の係止部14が少なくとも一端に
形成される連結シャフト13とから成り、係止部14は
連結シャフト13の軸線Iに所望鋭角度θ1の傾斜面部
14aと引抜方向には軸線Iに降す垂線hに対して適宜
数度θ2内周側に向かって傾倒して設けられる背面係止
部14bとにより形成される。
Description
およびセグメント結合工法に関し、シールドトンネルの
一次覆工に用いるコンクリート製のセグメントのうち、
例えば軸方向でのリング間におけるセグメント相互を結
合するのに最適に使用するものである。
いるコンクリート製のセグメントを結合するのに用いる
継手金具には、トンネル内に搬入可能な大きさに分割さ
れたセグメントの対向する接合端相互に箱抜の継手金具
本体を埋設し、この継手金具本体相互をボルト・ナット
にて結合するものがあった。またほかの従来例としてセ
グメントの対向する接合端相互に断面略T形の係合孔を
有する受金具を埋設し、該受金具の係合孔内に断面略H
形のコッタを係入することによりセグメント相互を結合
するものがあった。
ントの対向する接合端相互に箱抜の継手金具本体を埋設
し、ボルト・ナットを用いてセグメント相互を結合させ
る上記従来のセグメント継手金具およびセグメントの対
向する接合端相互に断面略T形の係合孔を有する受金具
を埋設し、該受金具の係合孔内に断面略H形のコッタを
係入することによりセグメント相互を結合する上記従来
の継手金具は、いずれも各継手金具におけるボルト・ナ
ットの締結状態が不揃いで剛性が小さく、リング変形が
大きかった。また、いずれもトンネル内に搬入可能に幾
つかに分割されたセグメントをエレクターによりシール
ド掘削機にて掘削した掘削穴の内周面の所定位置にセッ
トされるものであるので、セグメント相互を結合するた
めには作業が狭い個所で行なわれ、ボルト・ナットを螺
合して締結したり、またはコッタを係合孔内に係入しな
ければならない等の手間が多くかかるのと、しかも、セ
グメントに対して継手金具本体や受金具の設置数が多い
ことから、セグメント相互の結合作業に多くの時間と労
力がかかり、作業効率が低かった。また、結合されるセ
グメント相互の内周面に継手金具本体や受金具が露呈す
るので、二次覆工事が省略しにくく、余計な工程数が必
要になり、トンネルの施工には多くの時間と手間が必要
になり、工事費も高価であった。
の時間と労力がかからずセグメント相互を迅速かつ確実
に結合して作業効率良く結合が行え、また結合金具部分
での剛性が大きいとともに抜け出しがなく、さらには結
合されるセグメント相互の内周面に結合金具が露呈しな
いで済み、二次覆工工事を省略してトンネル工事の大幅
な削減がはかれるセグメント結合金具およびセグメント
結合工法を提供しようとする。
みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は取付
側と被取付側とのセグメント相互の対向する接合端の何
れかに複数個の分割構成片を半径方向に拡張可能に略同
心円的に配置し内部には鋸歯状の係止孔を挿入孔の奥に
設けたスリーブと、該係止孔内に係止可能に圧入される
鋸歯状の係止部が少なくとも一端に形成される連結シャ
フトとから成り、前記係止部は連結シャフトの軸線に所
望鋭角度をなして設けられる傾斜面部と引抜方向には該
傾斜面部に連続して前記連結シャフトの軸線に向って降
ろした垂線に対して適宜数度内周側に傾倒して設けられ
る背面係止部とにより形成されることを特徴とするとい
う手段を採用した。
付側と被取付側とのセグメント相互の対向する接合端に
複数個の分割構成片を半径方向に拡張可能に略同心円的
に配置し内部には鋸歯状の係止孔を挿入孔の奥に設けた
スリーブと、該係止孔内に係止可能に圧入される鋸歯状
の係止部が両端に形成された連結シャフトとから成り、
前記係止部は連結シャフトの軸線に所望鋭角度をなして
設けられる傾斜面部と引抜方向には該傾斜面部に連続し
て前記連結シャフトの軸線に向かって降ろした垂線に対
して適宜数度内周側に傾倒して設けられる背面係止部と
により形成されることを特徴とするという手段を採用し
た。
求項1または請求項2の何れかにおいてスリーブは、挿
入孔を一側に有するケース内に設けたスリーブ収容孔内
に収容され、略同心円的に配置した分割構成片の外周に
は無端状の集束ばね材が嵌装されたことを特徴とすると
いう手段を採用した。
求項1,請求項2,または請求項3の何れかにおいてスリ
ーブは外周に必要に応じて水との反応により膨潤する水
膨潤ゴムにより略筒状に形成される外装筒体を嵌着した
ことを特徴とするという手段を採用した。
求項1,請求項2,請求項3,または請求項4の何れかに
おいて連結シャフトが圧入されるスリーブに隣接して連
結シャフトの引張力に抗してばね性を発揮する適宜緩衝
部品を圧入方向側に配置し、該緩衝部品を介して連結シ
ャフトの係止部をスリーブに設ける係止孔内に圧入し、
係止させることを特徴とするという手段を採用した。
求項5において前記緩衝部品は、1個または複数個の皿
ばねであるか、ワッシャリング、コイルばね等の何れか
であることを特徴とするという手段を採用とした。
求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,または
請求項6のいずれにおいて前記傾斜面部は約42.5
度、背面係止部は連結シャフトの軸線に向かって降ろし
た垂線に対して約5度に形成されたことを特徴とすると
いう手段を採用した。
求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5請求項6
または請求項7の何れかにおいてケースは、ケース本体
部と、該ケース本体部に対して着脱可能に取付られ前記
挿入孔を有する略筒状の外装部材とにより形成され、前
記スリーブと、必要に応じて略同心円的に配置した分割
構成片の外周に嵌装される集束ばね材、スリーブの外周
に嵌装される外装筒体、連結シャフトが圧入されるスリ
ーブに隣接して緩衝部品を1つまたは複数個を収容させ
ることをことを特徴とするという手段を採用した。
求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5請求項
6,請求項7または請求項8の何れかにおいてスリーブ
収容孔の最深部には連結シャフトに設ける係止部のピッ
チよりも小寸の座掘部が係止部に対向して設けられたこ
とを特徴とするという手段を採用した。
請求項9において座掘部の深さは連結シャフトのピッチ
の約1/2程度の深さに形成されることを特徴とすると
いう手段を採用した。
請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求
項6,請求項7,請求項8,請求項9または請求項10の
何れかにおいて取付側と被取付側のセグメント相互の結
合は、複数個のセグメント素体が周方向に接合されたリ
ング組立体の軸方向にわたるリング間結合であることを
特徴とするという手段を採用した。
取付側と被取付側とのセグメント相互の対向する接合端
の何れかに複数個の分割構成片を半径方向に拡張可能に
略同心円的に配置し内部には鋸歯状の係止孔を挿入孔の
奥に設けたスリーブを収容し、連結シャフトの少なくと
も一端に設けた鋸歯状の係止部を前記係止孔内に圧入し
て係止させることを特徴とするという手段を採用した。
取付側と被取付側とのセグメント相互の対向する接合端
に複数個の分割構成片を半径方向に拡張可能に略同心円
的に配置し内部には鋸歯状の係止孔を挿入孔の奥に設け
たスリーブを収容し、連結シャフトの両端に設けた鋸歯
状の係止部を前記係止孔内に圧入して係止させることを
特徴とするという手段を採用した。
請求項12または請求項13の何れかにおいてスリーブ
は、挿入孔を一側に有するケース内に設けるスリーブ収
容孔内に収容され、略同心円的に配置した複数個の分割
構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されたこと
を特徴とするという手段を採用した。
請求項12,請求項13,または請求項14の何れかにお
いて取付側と被取付側のセグメント相互の結合時に、連
結シャフトは基端部が被取付側のセグメントの接合端内
に係止部を突出した状態で取付られたことを特徴とする
という手段を採用した。
請求項13,請求項14,または請求項15の何れかに記
載の発明において取付側と被取付側のセグメント相互の
結合時に、連結シャフトの両端に設ける係止部のうち一
方が被取付側のセグメントの接合端内に取付けられたス
リーブ内の鋸歯状の係止孔内に係止されることにより他
方の係止部がセグメント相互の対向する接合端の何れか
に突出した状態で取付けられることを特徴とするという
手段を採用した。
請求項12,請求項13,請求項14,請求項15,または
請求項16の何れかにおいて取付側と被取付側のセグメ
ント相互の結合は、周方向に複数個のセグメント素体が
接合されたリング組立体の軸方向にわたるリング間結合
であることを特徴とするという手段を採用した。
の詳細を図面を参照して説明する。図1ないし図20は
本発明の第1実施形態を示し、1はコンクリートにより
成形されるセグメントであり、このセグメント1,1・
・・は製作、組立速度、トンネル内に搬入可能な大き
さ、運搬、取り扱い等の容易性を考慮してリング組立体
Cを周方向Sに複数個、例えば5〜10個程度のセグメ
ント素体1A,1A・・・1A;1B,1B;1Kに分割
して形成される。図では、周方向Sにリング組立体Cを
9分割したセグメント素体1A, 1A・・・1A;1
B,1B;1Kが代表的に示されている。
立は、例えば周方向Sに9分割したセグメント素体1
A, 1A・・・1A;1B,1B;1K相互を周方向に
結合するには、撚り合わした鋼線材により形成されるシ
ース2をセグメント素体1A,1A・・・1A;1B,
1B;1Kの周方向Sに設けた挿通孔3,3・・・内に
該挿入孔3,3・・・の端部に配置された導設管部2A
の一端開口から挿通し、シース2の一端部2aを楔体を
介して定着し、シース2の他端部2bに結合したセンタ
ーホールジャッキ4の駆動力によりシース2を緊張させ
てその張力によるプレストレスをセグメント素体1A,
1A・・・1A;1B,1B;1K相互にかけながら他
端部2bを楔体を介して導設管部2Aの他端部に定着す
ることによりセグメント素体1A, 1A・・・1A;1
B,1B;1K相互を周方向Sに結合する。
ント1,1・・・相互の結合はリング間結合であり、こ
のリング間結合を行うには図4ないし図6に示すように
シールド機5による掘削が進むシールドテールにおいて
シールドジャッキ5Aの押圧力により被取付側Bのセグ
メント1に対して取付側Aのセグメント1は結合され
る。リング組立体Cの軸方向Yにおけるセグメント1,
1・・・相互を結合するのに用いる本実施形態のセグメ
ント結合金具Kの具体例を述べる。図1において6は取
付側Aと被取付側Bとのセグメント1,1・・・相互の
対向する接合端1a,1a内に結合時に埋設されるケー
スであり、このケース6には挿入孔7を一側に有し該挿
入孔7の奥に径大のスリーブ収容孔8を内部に設けてい
る。ケース6は、金属等の剛性材により略筒形に形成さ
れるケース本体部6Aと、該ケース本体部6Aに対して
着脱可能に取付けられ、挿入孔7を有し略筒状をなす外
装部材6Bとにより形成される。
半径方向Rに拡張可能に収容されたスリーブであり、こ
のスリーブ9は複数個、本実施態様では3個の分割構成
片10A,10A,10Aを略同心円的に配置し、これ
らの分割構成片10A,10A,10Aの外周には無端
状の集束ばね材11が所望複数個嵌装され内周には後記
連結シャフト13の両端に設けられた係止部14,14
が係止可能に圧入される鋸歯状の係止孔12が設けられ
ている。
フト13にはスリーブ9の前記係止孔12内に係止可能
に圧入される鋸歯状の係止部14,14が両端に形成さ
れる。前記係止部14,14は連結シャフト13の軸線
Iに対して図19に示すように所望鋭角度θ1をなして
設けられる傾斜面部14aと、引抜方向には該傾斜面部
14aに連続して前記連結シャフト13の軸線Iに向か
って降ろした垂線hに対して適宜数度θ2内周側に向か
って傾倒して設けられる背面係止部14bとにより形成
される。前記傾斜面部14aは本実施形態では約42.
5度にて形成され、また背面係止部14bは連結シャフ
ト13の軸線Iに向かって降ろした垂線hに対して約5
度に形成される。このように、連結シャフト13の前記
係止部14,14の傾斜面部14a,14aを連結シャ
フト13の軸線Iに対して例えば約42.5度程度の所
望鋭角度θ1に形成したのは、取付側Aと被取付側Bと
のセグメント1,1相互の結合時にスリーブ9の係止孔
12内にワンタッチにて連結シャフト13の係止部1
4,14を圧入して係止させ易くするためである。ま
た、傾斜面部14aに連続して連結シャフト13の軸線
Iに向かって降ろした垂線hに対して約5度程度の数度
θ2の背面係止部14bを係止部14,14に形成した
のは、スリーブ9内に設ける係止孔12,12内に連結
シャフト13の係止部14,14を係止されることによ
り引張力Tが働く場合に、この引張力Tに対してT×t
anθ2の合力f1の分力f2がスリーブ9に作用して
半径方向Rのモーメントが働くのを防止することにより
スリーブ9の複数個の分割構成片10A,10A,10
Aが外周に嵌装された無端状の集束ばね材11,11の
ばね性に抗して半径方向Rに拡張して係止孔12,12
から連結シャフト13の係止部14,14が不用意に抜
け出すのを確実に防止し、係止を確実にするためであ
る。
ャフト13に対向して設けられた座掘部であり、この座
掘部15は係止部14のピッチPより小寸に形成され
る。この座掘部15の深さWは連結シャフト13のピッ
チPの約1/2程度の深さに形成される。このように、
ケース6に設けるスリーブ収容孔8の最深部に連結シャ
フト13の両端に設けた係止部14,14のピッチPよ
り小寸の深さWの座掘部15を形成したのは、スリーブ
9の係止孔12,12に対して連結シャフト13の係止
部14,14の係止を完了した時に係止部14,14が
係止孔12,12内において不用意に移動するのを防止
することにより係止孔12,12内に係止部14,14
を確実に係止させるためである。
Bのセグメント1の対向する接合端1a,1a内に埋設
されるケース6の後端に先端部を螺入する等して固着さ
れたアンカー筋であり、ケース6をセグメント1内に引
張または圧縮に対して高強度に取り付けるためのもので
ある。
態は以上の構成からなり、以下作用と一緒にセグメント
結合方法の一例を工程順に説明する。先ず、セグメント
1,1・・・の組立は、リング組立体Cの周方向Sにつ
いての組立が行われる(図2参照)。すなわち、例えば
製作、組立速度、トンネル内に搬入可能な大きさ、運
搬、取り扱い等が適切であるか否かを考慮して例えば周
方向Sに9分割されたセグメント素体1A, 1A・・・
1A;1B,1B;1K相互をシールド機5による掘削
が進むシールドテールにおいて、周方向Sに結合するに
は、撚り合わした鋼線材により形成されるシース2を周
方向Sに分割されたセグメント素体1A, 1A・・・1
A;1B,1B;1Kに対応して設けた挿通孔3,3・
・・内に挿通し、シース2の一端部2aを導設管部2A
の一端の開口部内に楔体を介して定着し、シース2の他
端部2bに結合したセンターホールジャッキ4の駆動力
によりシース2を緊張させてその張力によるプレストレ
スをセグメント素体1A, 1A・・・1A;1B,1
B;1K相互にかけながら他端部2bを楔体を介して導
設管部2Aの他端の開口部内に定着することによりセグ
メント素体1A, 1A・・・1A;1B,1B;1K相
互を周方向Sに結合する。
グメント1,1・・・相互の結合を行う。このリング組
立体Cの軸方向Yでの結合はリング間結合であり、この
リング間結合はシールド機5による掘削が進むシールド
テールにおいて図4ないし図6においていシールドジャ
ッキ5Aの押圧力により被取付側Bのセグメント1に対
して取付側Aのセグメント1が結合される。すなわち、
取付側Aと被取付側Bとのセグメント1,1・・・相互
の対向する接合端1a,1a内に複数個、本実施形態で
は3個に分割された分割構成片10A,10A,10A
を半径方向Rに拡張可能に略同心円的に配置し、内部に
は鋸歯状の係止孔12を挿入孔7の奥に設けたスリーブ
9を収容しているので、連結シャフト13の両端に設け
る鋸歯状の係止部14,14のうち一方が被取付側Bの
セグメント1の接合端1a内に取付けられたスリーブ9
内の鋸歯状の係止孔12内に係止されることにより他方
の係止部14がセグメント1,1相互の対向する接合端
1a,1aの何れか、本実施形態では取付側Aのセグメ
ント1に向けて突出した状態で取付けられている(図
7、図8参照)。
するケース6内に設けるスリーブ収容孔8内に複数個に
分割される分割構成片10A,10A,10Aが略同心円
的に配置され、外周には無端状の集束ばね材11が嵌装
されて収容されている。しかも、ケース6は、金属等の
剛性材により略筒形に形成されるケース本体部6Aと、
該ケース本体部6Aに対して略筒状をなす外装部材6B
が着脱可能に取付けられているので、ケース6内にゴミ
やコンクリートかすが不用意に入り込んでいる場合に
は、ケース6、スリーブ9、連結シャフト13等のセグ
メント結合金具の構成部品を取付側Aまたは被取付側B
の対向するセグメント1,1に組付ける事前に外装部材
6Bをケース本体部6Aから取り外すことによりケース
本体部6Aからゴミ等の掃除を行い、セグメント1,1
相互の結合作業の邪魔にならないようにすることができ
る。
シールドテールにおいてシールドジャッキ5Aの押圧力
により被取付側Bのセグメント1の接合端1a内に埋設
するケース6の内部に拡張可能に収容されたスリーブ9
の鋸歯状の係止孔12に連結シャフト13の一端に設け
た鋸歯状の係止部14を係止することにより被取付側B
のセグメント1の接合端1aから突設されている連結シ
ャフト13の他端に設ける鋸歯状の係止部14を取付側
Aのセグメント1の接合端1a内に埋設されたケース6
の内部に半径方向Rに拡張可能に収容されているスリー
ブ9の鋸歯状の係止孔12内に圧入して係止させること
により被取付側Bのセグメント1に対して取付側Aのセ
グメント1を結合する(図1,図5,図9参照)。
端1aに埋設したケース6内に拡張可能に収容されてい
るスリーブ9の鋸歯状の係止孔12内に連結シャフト1
3の一端に設ける鋸歯状の係止部14を軸方向Yに圧入
するというワンタッチ操作により迅速かつ確実に係止さ
れることにより連結シャフト13を被取付側Bの接合端
1aに突出して取付けることができる。
の径大のスリーブ収容孔8内に収容させた複数個、本実
施形態では図に示すように3個に分割されて同心円的に
配置された分割構成片10A,10A,10Aの外周に無
端状の集束ばね材11を2個嵌装させることにより求心
方向Oへのばね付勢力を働かせて1つに集束されたスリ
ーブ9内に設ける鋸歯状の係止孔12内に一端の鋸歯状
の係止部14が係止されることにより被取付側Bのセグ
メント1に突出されている連結シャフト13の他端に設
けた鋸歯状の係止部14が取付側のセグメント1の接合
端1a内に埋設したケース6の内部に設けたスリーブ9
の係止孔12内に圧入されて行くと、このスリーブ9の
3個に分割された分割構成片10A,10A,10Aが集
束ばね材11のばね付勢力に抗して軸長方向に交叉する
半径方向Rへと拡張されるので、連結シャフト13の係
止部14はスリーブ9の係止孔12内にワンタッチ操作
により迅速かつ確実に係止することができるとともにリ
ング組立体Cの軸方向Yでのセグメント1,1・・・相
互を高精度に組立てることができる。
8の最深部に連結シャフト13の両端に設けた鋸歯状の
係止部14,14のピッチPより小寸の深さWの座掘部
15が形成されているので、スリーブ9内に設ける鋸歯
状の係止孔12,12に対して連結シャフト13の両端
に設ける鋸歯状の係止部14,14が圧入されて行く
と、係止部14のピッチPより小寸の深さWの座掘部1
5に係止部14の先端が衝突することにより係止孔1
2,12に対して未然にそれ以上の係止部14の圧入が
阻止されるので、係止が完了し、その後においても係止
部14,14が係止孔12,12内において不用意に移
動するのが防止され、係止孔12,12から係止部1
4,14が抜け出すのが確実に防止することができる。
が進むのに伴いシールドテールにおいてシールドジャッ
キ5Aの押圧力により被取付側Bのセグメント1の接合
端1aから突設されている連結シャフト13の他端に設
ける鋸歯状の係止部14を取付側Aのセグメント1の接
合端1a内に埋設されたケース6の内部に半径方向Rに
拡張可能に収容されているスリーブ9の係止孔12内に
圧入して係止されることによりリング組立体Cの軸方向
Yでのセグメント1,1・・・相互の結合が順次行われ
る。
1と被取付側Bのセグメント1との結合後(図1,図9
参照)は、連結シャフト13の両端に設けた係止部1
4,14の傾斜面部14aに連続して連結シャフト13
の軸線Iに向かって降ろした垂線hに対して約5度程度
の数度θ2の背面係止部14bが形成されているので、
スリーブ9内に設けた鋸歯状の係止孔12,12に鋸歯
状の係止部14,14が両端に係止されている連結シャ
フト13に図1,図19に示すように引張力Tが働いた
場合に、この引張力Tに対してT×tanθ2の合力f
1の分力f2がスリーブ9に作用して半径方向Rのモー
メントが働くのが防止されるため、複数個に分割された
スリーブ9の分割構成片10A,10A,10Aは外周
に嵌装された無端状の集束ばね材11,11のばね性に
抗して半径方向Rに不用意に拡張される虞がなくなり、
強い引張力Tに対しても確実に係止が行え、係止孔1
2,12から連結シャフト13の係止部14,14が不
用意に抜け出すのが防止される。従って、セグメント
1,1相互の結合金具部分での剛結性は高くなる。しか
も、止水性も高いセグメント1,1相互の結合が行え、
内水圧が高いシールドトンネルを施工する場合に最適で
ある。
接合端1aの内部のケース6内に半径方向Rに拡張可能
に収容されたスリーブ9の係止孔12に連結シャフト1
3の一端に設けた鋸歯状の係止部14を係止することに
より被取付側Bのセグメント1の接合端1aから突設さ
れている(図8参照)連結シャフト13の他端に設ける
鋸歯状の係止部14を取付側Aのセグメント1の接合端
1a内に埋設されたケース6の内部に半径方向Rに拡張
可能に収容されているスリーブ9の鋸歯状の係止孔12
内に軸方向Yに圧入して係止させるという簡単な取扱い
操作により被取付側Bのセグメント1に対して取付側A
のセグメント1を結合することができる。このため、リ
ング組立体Cの軸方向Yに結合されるセグメント1,1
・・・相互の内周面に結合金具が露呈しないで済み、平
滑性が保証される。このため、セグメント1,1・・・
の対向する接合端相互に箱抜の継手金具本体を埋設し、
ボルト・ナットを用いてセグメント相互を結合させると
いう従来のセグメント継手金具とは異なり二次覆工工事
を省略することができ、トンネル工事の工程数を削減し
て大幅に工事費を削減することができる。
第2実施形態である。この実施形態では取付側Aと被取
付側Bとのセグメント1,1相互の対向する接合端1
a,1aの何れか一方、図では被取付側Bのセグメント
1に複数個、図では3個の分割構成片10A,10A,1
0Aを半径方向Rに拡張可能に略同心円的に配置し内部
には鋸歯状の係止孔12を挿入孔7の奥に設けたスリー
ブ9と、該係止孔12内に係止可能に圧入される鋸歯状
の係止部14が少なくとも一端、図では取付側Aのセグ
メント1の接合端1aに形成される連結シャフト13と
から成り、前記係止部14は連結シャフト13の軸線I
に対して所望鋭角度θ1をなして設けられる傾斜面部1
4aと引抜方向には該傾斜面部14aに連続して前記連
結シャフト13の軸線Iに向かって降ろした垂線hに対
して適宜数度θ2の内周側に向かって傾倒して設けられ
る背面係止部14bとにより形成される構成である。そ
して、シールド機5による掘削が進むシールドテールに
おいてシールドジャッキ5Aの押圧力により被取付側B
のセグメント1の接合端1aのケース6内に拡張可能に
収容されたスリーブ9の係止孔12に取付側Aの連結シ
ャフト13の一端に設けた鋸歯状の係止部14を圧入し
て係止させることにより被取付側Bのセグメント1に対
して取付側Aのセグメント1を迅速かつ確実に結合する
ようにした点が前記実施形態と異なる構成、作用であ
る。
形態を示す。この実施形態では、スリーブ9は、外周に
必要に応じて好適には水との反応により膨潤する水膨潤
ゴム、例えばアクリルゴム、ポリウレタンゴム等を用い
て略筒状に形成される外装筒体20を嵌着させた構成に
より外装筒体20の弾性復元力により分割された複数個
の分割構成片10A,10A,10Aをセンタリングを行
って調芯作用を発揮し、しかも仮にスリーブ9の外周に
嵌挿した集束ばね材11が切断されることがあっても外
装筒体20により複数個の分割構成片10A,10A,1
0Aを1つに集束し、保持することができるので、係止
部14が圧入されたスリーブ9の係止孔12から連結シ
ャフト13が抜け出すのを確実に防止することができる
ようにした点が前記第1実施形態および第2実施形態と
異なる構成・作用である。なお、外装筒体20は前述の
ように水膨潤ゴムを用いて成形される場合を好適例とし
ているが、そのほかに軟質な合成樹脂により成形される
ものであってもよい。
形態を示す。この実施形態では連結シャフト13が圧入
されるスリーブ9に隣接して連結シャフト13の引張力
Tに抗してばね性を発揮する適宜緩衝部品30を連結シ
ャフト13の圧入方向側に配置し、該緩衝部品30を介
して連結シャフト13の係止部14をスリーブ9に設け
る係止孔12内に圧入し、係止させる構成により、連結
シャフト13に引張力Tが働いた場合にスリーブ9に隣
接して配置した緩衝部品30がばね性を発揮することに
より、連結シャフト13に設けた係止部14が確実に係
止され、抜けだしを確実に防止するようにしたものであ
る。また、前記緩衝部品30は、図示する実施形態に示
すように皿ばね31相互を軸方向に背中合わせに衝合さ
せる方法のほか複数個の皿ばね31を軸方向に該皿ばね
31の座脚部相互を衝合させる方法を採用することによ
り重合して配置してもよく、または図には示さないが皿
ばね31は1個を用いてもよいほか、緩衝部品30は、
図示するような皿ばね31の他に1個または複数個のワ
ッシャリングやコイルばねが用いられ、何れも安価に容
易に調達が行え、ケース6内への組付も容易である。
向Yでのセグメント1,1・・・相互の結合、すなわち
リング間での結合を、セグメント1,1・・・の接合端
1a,1aの何れかに埋設されるケース6と、該ケース
6内に半径方向Rに拡張可能に収容されて複数個に分割
され、内周には鋸歯状の係止孔12が設けられたスリー
ブ9と、スリーブ9の係止孔12内に圧入され、係止さ
れる鋸歯状の係止部14を有する連結シャフト13とを
備えるセグメント結合金具を用いて行うようにしている
が、これは代表的な例示であり、これに限ることなく例
えば耐震構造としたり、耐地盤沈降性を考慮する場合に
はリング組立体Cの軸方向Yでのセグメント1,1・・
・相互の対応位置に設ける挿通孔内に撚り合わした鋼線
材により形成されるシースを挿通することと併用させて
セグメント1,1・・・相互を結合させれば、一層強度
を発揮して剛性をもたせることができる。
13に設ける鋸歯状の係止部14を圧入して係止される
係止孔12を有し、半径方向Rに拡張可能になるスリー
ブ9は複数個、図では3個に分割された分割構成片10
A,10A,10Aの外周に集束ばね材11が嵌装された
ものが開示され、ケース6のスリーブ収容孔8内に収容
させているが、ケース6を用いてスリーブ9をセグメン
ト1,1・・・の接合端に収容することなくスリーブ9
を取付側Aと被取付側Bのセグメント1,1・・・の接
合端1a,1aに設けるスリーブ収容孔8内に直接拡張
可能に収容することもできる。また図示する実施形態で
はスリーブ9の外周に集束ばね材11を外装することに
より、集束ばね材11の求心方向Oのばね付勢力により
複数個に分割された分割構成片10A,10A,10A
を1つに集束するとともにスリーブ9の係止孔12に対
する連結シャフト13の係止部14の圧入・係止を確実
になし、係止後には係止部14の不用意な抜け出しを防
止するようにした好適例であるが、これに限ることなく
係止部14の係止孔12に対する圧入と抜け出しが保証
されれば、図には示さないが集束ばね材11を外周に嵌
装することなくスリーブ9の外周に長手方向にスリット
を設けることによりスリーブ9を半径方向Rに拡張可能
にしたものでもよい。
側と被取付側とのセグメント相互の対向する接合端の何
れかに複数個の分割構成片を半径方向に拡張可能に略同
心円的に配置し内部には鋸歯状の係止孔を挿入孔の奥に
設けたスリーブと、該係止孔内に係止可能に圧入される
鋸歯状の係止部が少なくとも一端に形成される連結シャ
フトとから成り、前記係止部は連結シャフトの軸線に所
望鋭角度をなして設けられる傾斜面部と引抜方向には該
傾斜面部に連続して前記連結シャフトの軸線に向かって
降ろした垂線に対して適宜数度内周側に傾倒して設けら
れる背面係止部とにより形成されることを特徴とし、ま
た本発明の請求項2に記載の発明は、取付側と被取付側
とのセグメント相互の対向する接合端に複数個の分割構
成片を半径方向に拡張可能に略同心円的に配置し内部に
は鋸歯状の係止孔を挿入孔の奥に設けたスリーブと、該
係止孔内に係止可能に圧入される鋸歯状の係止部が両端
に形成された連結シャフトとから成り、前記係止部は連
結シャフトの軸線に所望鋭角度をなして設けられる傾斜
面部と引抜方向には該傾斜面部に連続して前記連結シャ
フトの軸線に向かって降ろした垂線に対して適宜数度内
周側に向かって傾倒して設けられる背面係止部とにより
形成されることを特徴とし、また請求項9と請求項10
に記載の発明では、取付側と被取付側との対向する接合
端の何れか、または双方に複数個の分割構成片を半径方
向に拡張可能に略同心円的に配置し内部には鋸歯状の係
止孔を挿入孔の奥に設けたスリーブを収容し、連結シャ
フトの少なくとも一端または両端には鋸歯状の係止部を
前記係止部内に圧入して係止させることを特徴とするの
で、多くの時間と労力がかからずセグメント相互を迅速
かつ確実に結合して作業効率が良く結合が行え、また結
合金具部分での剛性が大きくなるとともに抜けだしがな
く、さらには結合されるセグメント相互の内周面に結合
金具が露呈しないで済み、二次覆工工事を省略してトン
ネル工事の大幅な削減をはかることができる。
記載の発明とは、スリーブは、挿入孔を一側に有するケ
ース内に設けたスリーブ収容孔内に収容され、略同心円
的に配置した分割構成片の外周には無端状の集束ばね材
が嵌装されたことを特徴とするので、連結シャフトの係
止部を圧入する際に、スリーブは半径方向に円滑かつ確
実に拡張して係止部を係止孔内に確実に係止することが
できる。
外周に必要に応じて水との反応により膨潤する水膨潤ゴ
ムにより略筒状に形成される外装筒体を嵌着したので、
外装筒体により分割された複数個の分割構成片の調芯を
行うことができ、しかも仮にスリーブの外周に嵌装した
集束ばね材が切断されることがあっても外装筒体により
複数個の分割構成片を1つに集束し、保持しておくこと
ができる。
トが圧入されるスリーブに隣接して連結シャフトの引張
力に抗してばね性を発揮する適宜緩衝部品を圧入方向側
に配置し、該緩衝部品を介して連結シャフトの係止部を
スリーブに設ける係止孔内に圧入し、係止させることを
特徴とするので、連結シャフトに引張力が働いたとして
もスリーブに隣接して配置された緩衝部品がばね性を発
揮することによりスリーブに設けた係止孔に係止部が確
実に係止することにより抜け出しを確実に防止すること
ができる。
品は、1個または複数個の皿ばねであるか、ワッシャリ
ング、コイルばね等の何れかであることを特徴とするの
で、連結シャフトでの引張力に対して確実にばね性を発
揮することができるとともに安価に容易に調達が行え、
組付け簡単に行える。
部は約42.5度、背面係止部は連結シャフトの軸線に
向かって降ろした垂線に対して約5度に形成されたこと
を特徴とするので、スリーブの鋸歯状の係止孔内に鋸歯
状の係止部が係止されている連結シャフトに引張力が働
いた場合に、この引張力に対して半径方向のモーメント
が働くのが防止されるため、複数個に分割されたスリー
ブが半径方向に拡張される虞がなくなり、係止孔から連
結シャフトの係止部が不用意に抜け出すのが防止され、
強い引張力に対しても確実に係止が行え、セグメント相
互の結合金具部分での剛結性は高くなる。
ース本体部と、該ケース本体部に対して着脱可能に取付
けられ、前記挿入孔を有する略筒状の外装部材とにより
形成され、前記スリーブと、必要に応じて略同心円的に
配置した分割構成片の外周に配置される集束ばね材、ス
リーブの外周に嵌着される外装筒体、連結シャフトが圧
入されるスリーブに隣接して緩衝部品を1つまたは複数
個を収容させたので、セグメント相互の結合時にセグメ
ント結合金具をセグメントにセットするのにゴミやコン
クリートかすがケース本体部内に入った場合に、外装部
材をケース本体部から取り外すことにより掃除を行うこ
とができる。
容孔の最深部には連結シャフトに設ける係止部のピッチ
よりも小寸の座掘部が係止部に対向して設けられ、また
請求項10に記載の発明は座掘部の深さは連結シャフト
のピッチの約1/2程度の深さに形成されることを特徴
とするので、スリーブの鋸歯状の係止孔に対して連結シ
ャフトの鋸歯状の係止部が圧入されて行くと、係止部の
ピッチより小寸の深さの座掘部に係止部の先端が衝突し
て未然にそれ以上の係止部の圧入が阻止されるため、係
止が完了し、その後においても係止部が係止孔内に不用
意に移動するのが防止され、係止孔からの係止部の抜け
出しは確実に防止される。
取付側と被取付側のセグメント相互の結合時に、連結シ
ャフトの両端に設ける係止部のうち一方が被取付側のセ
グメントの接合端内に取付けられたスリーブ内の鋸歯状
の係止孔内に係止されることにより他方の係止部がセグ
メント相互の対向する接合端の何れかに突出した状態で
取付けられ、また請求項12と、請求項16では取付側
と被取付側のセグメント相互の結合時に、連結シャフト
の両端に設ける係止部のうち一方が被取付側のセグメン
トの接合端内に取付けられたスリーブ内の鋸歯状の係止
孔内にセグメント相互の対向する接合端の何れかに突出
した状態で取付けられ、また請求項11および請求項1
7に記載の発明は、取付側と被取付側のセグメント相互
の結合は、周方向に複数個のセグメントが接合されたリ
ング組立体の軸方向にわたるリング間結合であることを
特徴とするので、セグメント相互を迅速かつ確実に作業
効率が良くしかも高精度の結合が行え、また結合される
セグメント相互の内周面に結合金具が露呈しないで済
み、平滑性を保証することができる。
示すセグメントの結合時の拡大断面図である。
グ組立体を示す断面図である。
態を説明的に示す展開図である。
態を説明的に示す断面図である。
ントを結合した工程の説明的な断面図である。
説明的な断面図である。
を取り付ける状態を示す断面図である。
ャフトを取付けた状態の断面図である。
ント相互を結合した状態の断面図である。
ある。
図である。
図である。
る。
面図である。
を示す拡大断面図である。
接合端に取付た状態の断面図である。
結合した状態の断面図である。
示す拡大側面図である。
図である。
断面図である。
施形態を示す拡大断面図である。
施形態を示す拡大断面図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 取付側と被取付側とのセグメント相互の
対向する接合端の何れかに複数個の分割構成片を半径方
向に拡張可能に略同心円的に配置し内部には鋸歯状の係
止孔を挿入孔の奥に設けたスリーブと、該係止孔内に係
止可能に圧入される鋸歯状の係止部が少なくとも一端に
形成される連結シャフトとから成り、前記係止部は連結
シャフトの軸線に所望鋭角度をなして設けられる傾斜面
部と引抜方向には該傾斜面部に連続して前記連結シャフ
トの軸線に向かって降ろした垂線に対して適宜数度内周
側に傾倒して設けられる背面係止部とにより形成される
ことを特徴とするセグメント結合金具。 - 【請求項2】 取付側と被取付側とのセグメント相互の
対向する接合端に複数個の分割構成片を半径方向に拡張
可能に略同心円的に配置し内部には鋸歯状の係止孔を挿
入孔の奥に設けたスリーブと、該係止孔内に係止可能に
圧入される鋸歯状の係止部が両端に形成された連結シャ
フトとから成り、前記係止部は連結シャフトの軸線に所
望鋭角度をなして設けられる傾斜面部と引抜方向には該
傾斜面部に連続して前記連結シャフトの軸線に向かって
降ろした垂線に対して適宜数度内周側に傾倒して設けら
れる背面係止部とにより形成されることを特徴とするセ
グメント結合金具。 - 【請求項3】 スリーブは、挿入孔を一側に有するケー
ス内に設けたスリーブ収容孔内に収容され、略同心円的
に配置した分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が
嵌装されたことを特徴とする請求項1または請求項2の
何れかに記載のセグメント結合金具。 - 【請求項4】 スリーブは外周に必要に応じて水との反
応により膨潤する水膨潤ゴムにより略筒状に形成される
外装筒体を嵌着したことを特徴とする請求項1,請求項
2,または請求項3の何れかに記載のセグメント結合金
具。 - 【請求項5】 連結シャフトが圧入されるスリーブに隣
接して連結シャフトの引張力に抗してばね性を発揮する
適宜緩衝部品を圧入方向側に配置し、該緩衝部品を介し
て連結シャフトの係止部をスリーブに設ける係止孔内に
圧入し、係止させることを特徴とする請求項1、請求項
2、請求項3、または請求項4の何れかに記載のセグメ
ント結合金具。 - 【請求項6】 前記緩衝部品は、1個または複数個の皿
ばねであるか、ワッシャリング、コイルばね等の何れか
であることを特徴とする請求項5に記載のセグメント結
合金具。 - 【請求項7】 前記傾斜面部は約42.5度、背面係止
部は連結シャフトの軸線に向かって降ろした垂線に対し
て約5度に形成されたことを特徴とする請求項1,請求
項2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6の何
れかに記載のセグメント結合金具。 - 【請求項8】 ケースは、ケース本体部と、該ケース本
体部に対して着脱可能に取付られ、前記挿入孔を有する
略筒状の外装部材とにより形成され、前記スリーブと、
必要に応じて略同心円的に配置した分割構成片の外周に
嵌着される外装筒体、連結シャフトに圧入されるスリー
ブに隣接して緩衝部品を1つまたは複数個を収容させる
ことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項
4,請求項5,請求項6,または請求項7の何れかに記載
のセグメント結合金具。 - 【請求項9】 スリーブ収容孔の最深部には連結シャフ
トに設ける係止部のピッチよりも小寸の座掘部が係止部
に対向して設けられたことを特徴とする請求項1,請求
項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項
7,または請求項8の何れかに記載のセグメント結合金
具。 - 【請求項10】 座掘部の深さは連結シャフトのピッチ
の約1/2程度の深さに形成されることを特徴とする請
求項9に記載のセグメント結合金具。 - 【請求項11】 取付側と被取付側のセグメント相互の
結合は、複数個のセグメント素体が周方向に接合された
リング組立体の軸方向にわたるリング間結合であること
を特徴とする請求項1, 請求項2, 請求項3, 請求項
4, 請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9,
または請求項10の何れかに記載のセグメント結合金
具。 - 【請求項12】 取付側と被取付側とのセグメント相互
の対向する接合端の何れかに複数個の分割構成片を半径
方向に拡張可能に略同心円的に配置し内部には鋸歯状の
係止孔を挿入孔の奥に設けたスリーブを収容し、連結シ
ャフトの少なくとも一端に設けた鋸歯状の係止部を前記
係止孔内に圧入して係止させることを特徴とするセグメ
ント結合工法。 - 【請求項13】 取付側と被取付側とのセグメント相互
の対向する接合端に複数個の分割構成片を半径方向に拡
張可能に略同心円的に配置し内部には鋸歯状の係止孔を
挿入孔の奥に設けたスリーブを収容し、連結シャフトの
両端に設けた鋸歯状の係止部を前記係止孔内に圧入して
係止させることを特徴とするセグメント結合工法。 - 【請求項14】 スリーブは、挿入孔を一側に有するケ
ース内に設けるスリーブ収容孔内に収容され、略同心円
的に配置した複数個の分割構成片の外周には無端状の集
束ばね材が嵌装されたことを特徴とする請求項12また
は請求項13の何れかに記載のセグメント結合工法。 - 【請求項15】 取付側と被取付側のセグメント相互の
結合時に、連結シャフトは基端部が被取付側のセグメン
トの接合端内に係止部を突出した状態で取付られたこと
を特徴とする請求項12,請求項13,または請求項1
4の何れかに記載のセグメント結合工法。 - 【請求項16】 取付側と被取付側のセグメント相互の
結合時に、連結シャフトの両端に設ける係止部のうち一
方が被取付側のセグメントの接合端内に取付けられたス
リーブ内の鋸歯状の係止孔内に係止されることにより他
方の係止部がセグメント相互の対向する接合端の何れか
に突出した状態で取付けられることを特徴とする請求項
13,請求項14,または請求項15の何れかに記載のセ
グメント結合工法。 - 【請求項17】 取付側と被取付側のセグメント相互の
結合は、周方向に複数個のセグメント素体が接合された
リング組立体の軸方向にわたるリング間結合であること
を特徴とする請求項12,請求項13,請求項14, 請求
項15,または請求項16の何れかに記載のセグメント
結合工法。
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---|---|---|---|
JP2001217972A JP2003027893A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | セグメント結合金具およびセグメント結合工法 |
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