JP2021023188A - ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物 - Google Patents

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俊孝 小田巻
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Abstract

【課題】ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する技術の提供。【解決手段】スタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物に関する。
ラクチュロースは、乳糖を原料に製造される難消化性の二糖類である。ラクチュロースは、育児用調製粉乳をはじめとする様々な食品に、プレバイオティクス素材(ビフィズス菌の増殖因子)として長年にわたって使用されている(非特許文献1)。
また、ビフィドバクテリウム属細菌によるラクチュロースの資化性が研究されている。例えば、In vitro系では、ラクチュロースが、多種類のビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進することが報告されている(非特許文献2)。一方で、In vitro系では、ラクチュロースのみではその増殖が促進されないビフィドバクテリウム属細菌が存在する。また、in vivo系であるヒト腸管内において、ビフィドバクテリウム属細菌の菌種レベルでの
増殖へのラクチュロースの影響に関する報告はない。
New Food Industry, 1995, Vol.37, No.3, pp.23-32 ビフィズス, 9:19-26, 1995
本発明は、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する技術の提供を課題とする。
本発明者らは、スタキオース又はラフィノースが、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、スタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物を提供する。
前記組成物は、前記ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・デンティウム、及びビフィドバクテリウム・サーモフィラムから成る群から選択される一又はそれ以上であることを好ましい態様としている。
また、本発明は、ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物を提供する。
前記組成物は、前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・カシワノヘンス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・スイラム、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティス、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・シュードロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・グロボサム、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・アニマリス、ビフィドバクテリウム・
ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラータム、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・デンティウム、及びビフィドバクテリウム・サーモフィラムから成る群から選択される一又はそれ以上であることを好ましい態様としている。
また、前記組成物は、前記ビフィドバクテリウム属細菌がヒト腸管内常在性であることを好ましい態様としている。
前記両組成物は、飲食品組成物であることを好ましい態様としている。
また、前記両組成物は、医薬組成物であることを好ましい態様としている。
本発明の組成物は、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
尚、本明細書では、本発明に係る、スタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物を、「本発明の組成物」と記載することがある。本発明の組成物は混合物を含む概念であり、その成分が均一であるか不均一であるかを問わない。
ATCCとの文言から始まる受託番号の菌株は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)から入手することができる。
DSMとの文言から始まる受託番号の菌株は、DSMZ (Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH) から入手することができる。
JCMとの文言から始まる受託番号の菌株は、理化学研究所バイオリソース研究センター
(RIKEN BioResource Research Center)から入手することができる。
スタキオースは、天然に存在する非還元性のオリゴ糖で、2分子のガラクトース、1分子のフルクトース、及び1分子のグルコースが連なった四糖である。
スタキオースは、公知の方法により製造することができる。例えば、70%エタノールで大豆から抽出した後、イオン交換クロマトグラフィーを用いて精製したものが挙げられる(特開2003−321372号公報に記載の方法)。
スタキオースは、市販されているものを使用することもできる。例えば、富士フイルム和光純薬株式会社製のスタキオースが例示できる。
ラフィノースは、フルクトース、ガラクトース、グルコース分子が1つずつグリコシド結合によって連なった三糖である。
ラフィノースは、公知の方法により製造することができる。例えば、ビート糖の副産物であるビート糖蜜からクロマトグラフィーを用いて精製したものが挙げられる(“ニッテンラフィノース 吸湿しない天然オリゴ糖”、[online]、日本甜菜製糖株式会社
、[令和1年7月4日検索]、インターネット<URL:https://www.nitten.co.jp/nitten_raffinose.html>)。
ラフィノースは、市販されているものを使用することもできる。例えば、日本甜菜製糖株式会社製のラフィノースが例示できる。
本発明の組成物は、スタキオース又はラフィノースを有効成分として含むが、スタキオースとラフィノースの両方を有効成分として含んでもよい。
ラクチュロースは、フラクトースとガラクトースからなる二糖類である。本発明のラクチュロースは、パウダーの場合は無水物であっても水和物であってもよく、また溶液状であってもよい。尚、ラクチュロースは、ラクツロースと称されることがある。
ラクチュロースは、公知の方法により製造することができる。例えば、市販乳糖の10%水溶液に、水酸化ナトリウムを添加し、該混合液を70℃の温度で30分間加熱し、冷却し、のち冷却した溶液をイオン交換樹脂により精製し、濃縮し、冷却し、結晶化し、未反応の乳糖を除去し、固形分含量約68%(固形分中ラクチュロースを約79%含有する。)のラクチュロース水溶液を得る。この水溶液をイオン交換樹脂カラムに通液し、ラクチュロースを含む画分を採取し、濃縮し、固形分含量約68%(固形分中ラクチュロース約86%を含有する。)の精製ラクチュロース水溶液を得るという方法が挙げられる(特開平3−169888号公報に記載の方法)。
さらに、前記の方法により得たラクチュロース水溶液(シロップ)を固形分含量約72%に濃縮し、この濃縮液を15℃に冷却し、ラクチュロース三水和物結晶を種晶として添加し、攪拌しながら7日間を要して5℃まで徐々に冷却し、結晶を生成させ、10日後に上澄液の固形分含量が約61%に低下した結晶を含む液から濾布式遠心分離器により結晶を分離し、5℃の冷水で洗浄し、乾燥させ、純度95%以上のラクチュロースの結晶を得ることができる(特開平6−228179号公報に記載の方法)。
ラクチュロースは、市販されているものを使用することもできる。例えば、「ミルクオリゴ糖MLS(登録商標)−50」や、「ミルクオリゴ糖MLC(登録商標)−97」(いずれも森永乳業株式会社製)等が挙げられる。
本発明の組成物の有効成分であるスタキオース又はラフィノースは、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する作用を有する。当該「増殖を促進する作用」とは、スタキオース又はラフィノースを摂取した又は投与されたときに、スタキオース又はラフィノースを摂取しない又は投与されないときに比べて、ヒト腸管内の、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の菌数が多いこと、又は、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌を培地で培養したときに、スタキオース又はラフィノースを含む培地の方が、スタキオース又はラフィノースを含まない培地よりも菌数が多いことを意味する。
本発明における、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌としては、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・デンティウム、及びビフィドバクテリウム・サーモフィラムから成る群から選択される一又はそれ以上の細菌が例示できる。
尚、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティスは、単にビフィドバクテリウム・ラクティスと表記されることがある。
具体的には、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティスとしては、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティスATCC 27536、及びビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティスDSM 10140が例
示できる。
尚、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティスATCC 27536は、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティスBb-12と同一の細
菌である。
ビフィドバクテリウム・ビフィダムとしては、ビフィドバクテリウム・ビフィダムJCM 1255が例示できる。
ビフィドバクテリウム・デンティウムとしては、ビフィドバクテリウム・デンティウム
DSM 20436が例示できる。
ビフィドバクテリウム・サーモフィラムとしては、ビフィドバクテリウム・サーモフィラムATCC 25525が例示できる。
一方、本発明におけるラクチュロースを資化するビフィドバクテリウム属細菌としては、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・カシワノヘンス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・スイラム、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティス、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・シュードロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・グロボサム、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・アニマリス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラータム、及びビフィドバクテリウム・アドレセンティスが例示できる。
尚、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・スイラムは、単にビフィドバクテリウム・スイラムと表記されることがある。また、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスは、単にビフィドバクテリウム・インファンティスと表記されることがある。また、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・シュードロンガムは、単にビフィドバクテリウム・シュードロンガムと表記されることがある。ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・グロボサムは、単にビフィドバクテリウム・グロボサムと表記されることがある。ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・アニマリスは、単にビフィドバクテリウム・アニマリスと表記されることがある。ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムは、単にビフィドバクテリウム・ロンガムと表記されることがある。
また、本発明におけるラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌、及びラクチュロースを資化するビフィドバクテリウム属細菌は、ヒト腸管内常在性であることが好ましい。
ビフィドバクテリウム属細菌は、ヒト以外にも昆虫や小動物にも棲息しているが、菌種によって棲息域(宿主)が限定されている。ヒト腸管内常在性ビフィドバクテリウム属細菌とは、主にヒトの腸管内に棲息しているビフィドバクテリウム属細菌を意味する。一方、ヒト腸管内非常在性ビフィドバクテリウム属細菌も存在する。ただし、非常在性といってもヒト腸管内に全く棲息しないわけではなく、個体によって、又は同一個体でもその個体の状態によって棲息することがある。
上記したラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌のうち、ヒト腸管内常在性ビフィドバクテリウム属細菌は、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、及びビフィドバクテリウム・デンティウムである。
上記したラクチュロースを資化するビフィドバクテリウム属細菌のうち、ヒト腸管内常在性ビフィドバクテリウム属細菌は、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・カシワノヘンス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・スイラム、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラータム、及びビフィドバクテリウム・アドレセンティスである。
本発明の組成物は、経口的に摂取する又は投与されることができるが、これに限られず、例えば経鼻的に摂取又は投与されるもの、胃瘻や腸瘻により摂取又は投与されるものでもよい。例えば、対象に対して経鼻胃栄養チューブ等によって摂取又は投与させてもよい。
本発明の組成物におけるスタキオースの含量は、組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
本発明の組成物におけるラフィノースの含量は、組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
本発明の組成物の摂取量又は投与量は、組成物の形態、用法、対象の年齢、性別、及びその他の条件等により適宜設定されるが、それを摂取した又は投与されたヒトの腸管内において、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進できる限り特に制限されない。
本発明の組成物の摂取量又は投与量は、スタキオースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1g以上、より好ましくは2g以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
本発明の組成物の摂取量又は投与量は、ラフィノースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
尚、本発明の組成物は、1日1回又は複数回に分けて摂取又は投与することができ、また、数日又は数週間に1回の摂取又は投与としてもよい。
本発明の組成物は、それを摂取した又は投与されたヒトの腸管内において、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖が促進されることによって予防又は改善され得る疾患、障害、症状、症候(本明細書では、「疾患等」と記載することがある。)の予防又は改善のために使用することができる。そのような疾患等としては、例えば、腸内細菌叢の乱れ、免疫機能の乱れ、下痢、便秘、肥満、炎症性腸疾患が例示できる。尚、本発明の組成物が医薬組成物である場合には、「改善」との語を「治療」と読み替えることができる。
本発明の組成物は、飲食品組成物又は医薬組成物として利用できる。
例えば、スタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用飲食品組成物;又は、スタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用医薬組成物を提供することができる。
以下、それぞれを、「本発明の飲食品組成物」、又は「本発明の医薬組成物」と記載することがある。
本発明の飲食品組成物は、スタキオース又はラフィノースを含有する限り特に制限されない。飲食品組成物としては、液状、ペースト状、ゲル状固体、粉末等の形態を問わず、飲食品であってもよく、錠菓、流動食等のほか、例えば、パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等の小麦粉製品;即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等の即席食品類;農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等の農産加工品;水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等の水産加工品;畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等の畜産加工品;加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等の乳・乳製品;バター、マーガリン類、植物油等の油脂類;しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等の基礎調味料;調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、
スパイス類、その他の複合調味料等の複合調味料・食品類;素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等の冷凍食品;キャラメル、キャンディー、グミ、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、ゼリー、その他の菓子などの菓子類;炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等の嗜好飲料類、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等のその他の市販食品等;育児用調製粉乳;経腸栄養食;特別用途食品、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品);栄養補助食品等が挙げられる。
また、本発明の飲食品組成物は、サプリメントであってもよく、例えばタブレット状のサプリメントであってもよい。サプリメントである場合には、一日当りの食事量及び摂取カロリーについて他の食品に影響されることなく、ラクチュロースを摂取できる。
本発明の飲食品組成物は、通常の飲食品の原料に、スタキオース又はラフィノースを添加することにより製造することができ、スタキオース又はラフィノースを添加すること以外は、通常の飲食品と同様にして製造することができる。スタキオース又はラフィノースの添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。また、搾乳された母乳や調製乳にスタキオース又はラフィノースを添加する態様も挙げられ、添加後の乳を乳児に摂取させることも想定される。
本発明の飲食品組成物には、飲食品組成物製造のための原料、及び食品添加物等、飲食品組成物の製造工程又は製造後に飲食品組成物に添加されるものも含まれる。
また、本発明の飲食品組成物には、本発明の効果を損なわない限り、公知の又は将来的に見出されるプレバイオティクス効果を有する成分又はプレバイオティクス効果を補助する成分を使用することができる。例えば、本発明の飲食品組成物は、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆タンパク質、若しくはエンドウ豆タンパク質(ピープロテイン)等の各種タンパク質若しくはその混合物、分解物;ロイシン、バリン、イソロイシン若しくはグルタミン等のアミノ酸;ビタミンB6若しくはビタミンC等のビタミン類;クレアチン;クエン酸;フィッシュオイル;又は、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖等のオリゴ糖等の成分と、スタキオース又はラフィノースとを配合して製造することができる。
本発明の飲食品組成物におけるスタキオースの含量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
本発明の飲食品組成物におけるラフィノースの含量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
本発明の飲食品組成物の摂取量は、飲食品組成物の形態、用法、対象の年齢、性別、及びその他の条件等により適宜設定されるが、それを摂取したヒトの腸管内において、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進できる限り特に制限されない。
本発明の飲食品組成物の摂取量は、スタキオースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1g以上、より好ましくは2g以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
本発明の飲食品組成物の摂取量は、ラフィノースとして、1日当たり、通常、0.5g
以上、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
尚、本発明の飲食品組成物は、1日1回又は複数回に分けて摂取することができ、また、数日又は数週間に1回の摂取としてもよい。
本発明の飲食品組成物は、単独で摂取してもよいし、他の飲食品組成物若しくは飲食品又は医薬組成物若しくは医薬と共に摂取してもよい。例えば、それを摂取したヒトの腸管内において、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進するための、他の飲食品組成物若しくは飲食品又は医薬組成物若しくは医薬等と共に摂取してもよい。
本発明の飲食品組成物は、本態様では、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進するため等との用途が表示された飲食品組成物又は飲食品として販売することができる。尚、後述する第二の態様では、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進するため等との用途が表示された飲食品組成物又は飲食品として販売することができる。また、これ以外でも、上記用途によって二次的に生じる効果を表す文言であれば、使用できることはいうまでもない。
前記「表示」とは、需要者に対して上記用途を知らしめるための全ての行為を意味し、上記用途を想起・類推させうるような表示であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物及び媒体等の如何に拘わらず、すべて本発明の「表示」に該当する。しかしながら、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により表示することが好ましい。
具体的には、本発明の飲食品組成物又は飲食品に係る商品又は商品の包装に上記用途を記載する行為、商品又は商品の包装に上記用途を記載したものを譲渡し、引渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が例示でき、特に包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等への表示が好ましい。
また、表示としては、行政等によって許可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示)であることが好ましい。例えば、保健機能食品など、より具体的には保健機能食品、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、栄養機能食品、医薬用部外品等としての表示を例示することができ、その他消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、これに類似する制度にて認可される表示を例示できる。後者の例としては、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク低減表示、科学的根拠に基づいた機能性の表示等を例示することができる。さらに詳細には、健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令(平成二十一年八月三十一日内閣府令第五十七号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)、及びこれに類する表示等を例示することができる。
本発明の医薬組成物は、スタキオース又はラフィノースを含有する限り特に制限されない。本発明の医薬組成物としては、スタキオース又はラフィノースをそのまま使用してもよく、生理的に許容される液体又は固体の製剤担体を配合し製剤化して使用してもよい。
本発明の医薬組成物の剤形は特に制限されず、具体的には、錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、貼付剤、点眼剤、及び点鼻剤等を例示できる。また、製剤化にあたっては、製剤担体として通常使用さ
れる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、界面活性剤、又は注射剤用溶剤等の添加剤を使用することができる。
また、前記製剤担体としては、剤形に応じて、各種有機又は無機の担体を用いることができる。固形製剤の場合の担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α‐デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ピーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
本発明の医薬組成物におけるスタキオースの含量は、医薬組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
本発明の医薬組成物におけるラフィノースの含量は、医薬組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
対象に対する本発明の医薬組成物の投与量は、剤形、用法、対象の年齢、性別、疾患等、その程度、及びその他の条件等により適宜設定されるが、それが投与されたラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進できる限り特に制限されない

本発明の医薬組成物の摂取量は、スタキオースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1g以上、より好ましくは2g以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
本発明の医薬組成物の摂取量は、ラフィノースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
本発明の医薬組成物の投与時期は特に限定されず、対象となる疾患等の予防方法又は治療方法に従って、適宜投与時期を選択することが可能である。
本発明の医薬組成物は予防的に投与してもよく、維持療法に用いてもよい。また、投与形態は製剤形態、対象の年齢、性別、その他の条件、対象の疾患等の程度等に応じて決定されることが好ましい。なお、本発明の医薬組成物は、いずれの場合も1日1回又は複数回に分けて投与することができ、また、数日又は数週間に1回の投与としてもよい。
本発明の医薬組成物は、単独で投与してもよいし、他の医薬組成物若しくは医薬又は飲食品組成物若しくは飲食品と共に投与してもよい。例えば、それが投与されたヒトの腸管内において、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進するための、他の医薬組成物若しくは医薬又は飲食品組成物若しくは飲食品と共に投与してもよい。
本発明の他の態様は、ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物である。
本態様に係るビフィドバクテリウム属細菌は、前記態様に記載したラクチュロースを資化するビフィドバクテリウム属細菌と、前記態様に記載したラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌とを含むことが好ましい。
本態様に係るビフィドバクテリウム属細菌は、ヒト腸管内常在性であることが好ましい。
本態様の詳細は、前記態様に記載した内容を援用する。
ただし、本発明の組成物におけるラクチュロースの含量は、組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
また、本発明の組成物の摂取量又は投与量は、ラクチュロースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1g以上、より好ましくは2g以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
また、本発明の飲食品組成物におけるラクチュロースの含量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
また、本発明の飲食品組成物の摂取量は、ラクチュロースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1g以上、より好ましくは2g以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
また、本発明の医薬組成物におけるラクチュロースの含量は、医薬組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1
%以上であり、一方で、通常、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。
また、本発明の医薬組成物の投与量は、ラクチュロースとして、1日当たり、通常、0.5g以上、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、一方で、通常、10g以下、好ましくは7g以下、より好ましくは5g以下である。
〔1〕ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物を製造するための、スタキオース又はラフィノースの使用。
〔2〕ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進によって予防又は治療され得る疾患等の予防又は治療における使用のための、スタキオース又はラフィノース。
〔3〕スタキオース又はラフィノースの予防的又は治療的有効量を、予防又は治療を必要とするヒト又は患者に投与することを含む、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進によって予防又は治療され得る疾患等の予防方法又は治療方法。〔4〕ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進のための、スタキオース又はラフィノースの使用。
〔5〕ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進に用いられるスタキオース又はラフィノース。
〔6〕スタキオース若しくはラフィノース;又は、本発明の組成物をヒトに投与する段階を含む、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する方法。
〔7〕ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物を製造するための、ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノースの使用。
〔8〕ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進によって予防又は治療され得る疾患等の予防又は治療における使用のための、ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノース。
〔9〕ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノースの予防的又は治療的有効量を、予防又は治療を必要とするヒト又は患者に投与することを含む、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進によって予防又は治療され得る疾患等の予防方法又は治療方法。
〔10〕ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進のための、ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノースの使用。
〔11〕ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進に用いられる、ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノース。
〔12〕ラクチュロース、及びスタキオース若しくはラフィノース;又は、本発明の組成物をヒトに投与する段階を含む、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する方法。
以下に実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
糖源を、濃度1% (w/v)のラクチュロース(MLC(登録商標)-97、森永乳業社製)のみに変更したMRS(de Man-Rogosa-Sharpe)液体培地200 μLに、ビフィドバクテリウム属細菌である224菌株のそれぞれを1 v/v%ずつ接種し、37℃、嫌気条件下で培養した。培養24時
間後に濁度(O.D.600)を測定した(濁度Aとする。)。一方で、菌株を接種しなかったこと以外は上記と同様にしたコントロールの濁度(O.D.600)を測定した(濁度Bとする。)。
〔資化性の有無の判断基準、及び結果〕
上記濁度Aから上記濁度Bを引いた値が0.3以上の場合を「資化性あり」と、0.3未満の場
合を「資化性なし」と判断した。
結果を表1に示す。224菌株中219菌株(97.8%)は増殖したが、残りの5菌株は増殖し
なかった。
Figure 2021023188
〔実施例2〕
実施例1で増殖しなかった5菌株について、実施例1の糖源を、濃度1% (w/v)のガラク
トオリゴ糖(GOS)(ヤクルト本社製)のみ、濃度1% (w/v)のキシロオリゴ糖(XOS)(東京化成社製)のみ、濃度1% (w/v)のラフィノース(富士フイルム和光純薬社製)のみ、又は濃度1% (w/v)のスタキオース(富士フイルム和光純薬社製)のみに変更して実施例1と同様の試験を行った。
結果を表2に示す。実施例1で増殖しなかった5菌株はすべて、スタキオースを資化し
、ラフィノースも資化することが明らかとなった。
Figure 2021023188

Claims (7)

  1. スタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物。
  2. 前記ラクチュロースを資化しないビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・デンティウム、及びビフィドバクテリウム・サーモフィラムから成る群から選択される一又はそれ以上である、請求項1に記載の組成物。
  3. ラクチュロース、及びスタキオース又はラフィノースを有効成分とする、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物。
  4. 前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・カシワノヘンス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・スイラム、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティス、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・シュードロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム・サブスピーシーズ・グロボサム、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・アニマリス、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラータム、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・デンティウム、及びビフィドバクテリウム・サーモフィラムから成る群から選択される一又はそれ以上である、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記ビフィドバクテリウム属細菌がヒト腸管内常在性である、請求項3に記載の組成物。
  6. 飲食品組成物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 医薬組成物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
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