JP2021023112A - 作業車 - Google Patents

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博昭 松下
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Abstract

【課題】搭乗部のスペースを有効に活用しつつ、電装品に対する配線やメンテナンスが容易な作業車の提供。【解決手段】運転部21が備えられた作業車であって、運転部21に、運転座席22と、運転座席22と横並び状態で設けられるとともに作業と走行との一方または両方に関する操作具を有する操作ボックス部27と、操作ボックス部27に対して運転座席22の位置する側と反対側において操作ボックス部27と横並び状態で設けられるとともに電装品を収容する電装品ボックス部33と、が備えられている。電装品ボックス部33は、運転部21の床部21Fから操作ボックス部27の上部まで立ち上げられた箱状に構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、作業車に関する。
例えば特許文献1に開示された作業車では、運転座席と、運転座席の右側方に隣接する操作ボックス部(文献では『サイドパネル』)と、操作ボックス部の右側方に隣接する電装ボックスと、が搭乗部(文献では『運転部』)に備えられている。
特開2015−20675号公報
特許文献1に示された作業車では、搭乗部のスペースのうち、操作ボックス部を挟んで運転座席の位置する側と反対側に電装ボックスが配置されることによって、搭乗部のスペースが有効活用されている。このような電装ボックスでは、操作ボックス部に関する電装品が収納される場合も多く、操作ボックス部に対する電装品の配置や配線が容易であることが望ましい。また、このような電装ボックスでは、操作ボックス部に対する配線も含めて、電装品に対するメンテナンスが容易であることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、搭乗部のスペースを有効に活用しつつ、電装品に対する配線やメンテナンスが容易な作業車を提供することにある。
本発明に係る作業車は、運転部が備えられた作業車であって、前記運転部に、運転座席と、前記運転座席と横並び状態で設けられるとともに作業と走行との一方または両方に関する操作具を有する操作ボックス部と、前記操作ボックス部に対して前記運転座席の位置する側と反対側において前記操作ボックス部と横並び状態で設けられるとともに電装品を収容する電装品ボックス部と、が備えられ、前記電装品ボックス部は、前記運転部の床部から前記操作ボックス部の上部まで立ち上げられた箱状に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、運転部に電装ボックス部が配置され、電装ボックス部に電装品が収容されるため、電装ボックス部が運転部に配置されない構成と比較して、作業者は運転座席から電装ボックス部へのアクセスが容易になる。また、電装ボックス部が操作ボックス部と横並び状態で隣り合うため、操作ボックス部に対する電装品の配置や配線が容易となり、電装ボックス部における電装品のメンテナンス性が向上する。更に、電装品ボックス部が運転部の床部と操作ボックス部の上部とに亘る箱状に構成されることによって、電装品ボックス部の大容量化が実現されるとともに、電装品ボックス部の内部におけるメンテナンス空間が確保される。これにより、運転部のスペースを有効に活用しつつ、電装品に対する配線やメンテナンスが容易な作業車が実現される。
本発明において、前記運転部のうち、前記電装品ボックス部に対して前記運転座席の位置する側と反対側の側部に乗降ドアが備えられ、前記電装品ボックス部の前方に、前記乗降ドアと前記運転座席の前方とに亘る通路が形成されていると好適である。
本構成であれば、運転者は、電装品ボックス部の前方を通ることによって、通乗降ドアと運転座席との間を通行できる。
本発明において、前記電装品ボックス部の前縁部は、前記乗降ドアの後端部よりも前側に突出し、かつ、平面視において前記乗降ドアの位置する側ほど後側に位置するように傾斜すると好適である。
本構成によって、操作ボックス部の前後に亘って電装品ボックス部が操作ボックス部と横並び状態で隣り合い、かつ、乗降ドアの付近における通路が広く確保される。このため、電装ボックスにおける電装品の収納容量の大容量化と、運転者による通乗降ドアと運転座席との間の通行と、が両立される。
本発明において、前記運転部のうち、前記運転座席に対して前記電装品ボックス部の位置する側と反対側の側部に乗降ドアが備えられ、前記運転座席と前記乗降ドアとの間に補助座席が備えられていると好適である。
本構成によって、運転部に運転者以外の搭乗者が搭乗している場合であっても、当該運転者以外の搭乗者は補助座席に着座できる。補助座席は、運転座席に対して電装品ボックス部の位置する側と反対側に設けられているため、補助座席に着座した搭乗者が電装品ボックス部によって窮屈感を感じる虞が回避されている。また、補助座席は運転座席と乗降ドアとの間に備えられているため、補助座席に着座した搭乗者が運転部よりも外側へ容易に移動できる。
本発明において、前記電装品ボックス部は、前記操作ボックス部と前記運転部の壁とに亘って設けられ、前記電装品ボックス部の側部または前記壁に沿った軸芯回りに上下揺動することによって前記電装品ボックス部の上部を開閉可能な蓋体が備えられていると好適である。
本構成であれば、作業者は、蓋体を上方向に揺動するだけで、電装品ボックス部に収納された電装品の状態を確認できる。また、蓋体は電装品ボックス部の上部を開閉可能な構成であるため、電装品ボックス部の上部は蓋体の自重によって閉塞されるため、蓋体が不意に開く虞が回避される。
本発明において、前記電装品ボックス部の側部または前記壁と、前記電装品ボックス部の上部と、の間の領域に前記蓋体の揺動支点としてのヒンジが備えられ、前記蓋体は、平面視において前記蓋体の遊端部が前記揺動支点よりも一方側に位置する領域と、平面視において前記遊端部が前記揺動支点よりも他方側に位置する領域と、に亘って揺動可能に構成されていると好適である。
作業者が蓋体を開く際に、蓋体の遊端部が電装品ボックス部の位置する側からヒンジの真上を越えて揺動すると、蓋体は自重によって電装品ボックス部の位置する側と反対側に向かって揺動する。このため、本構成であれば、電装品ボックス部の上部が開放された状態の保持が可能となる。
本発明において、前記電装品ボックス部の上方に、前記運転部内で使用される収納ラックが、平面視において前記電装品ボックス部と重複する状態で配置され、前記電装品ボックス部の上部のうち、前記収納ラックと重複していない部分が前記蓋体によって開閉可能に構成されていると好適である。
本構成によって、電装品ボックス部の上方が収納ラックによって有効活用される。また、電装品ボックス部の上部のうち、収納ラックと重複していない部分が蓋体によって開閉可能であるため、蓋体と収納ラックとの干渉が回避される。
本発明において、前記電装品ボックス部の上部は平坦面であって、前記操作ボックス部の上部に、前記電装品ボックス部よりも上側に突出する突出部が形成され、前記突出部の上部に前記操作具が配置されていると好適である。
本構成であれば、操作ボックス部の突出部が、平坦な電装品ボックス部の上部よりも上側に突出するため、運転座席に着座した運転者は突出部に配置された操作具を操作し易い。
本発明において、前記運転座席に着座した運転者が視認可能なモニタが、平面視において前記電装品ボックス部の前方に位置する状態で前記電装品ボックス部の前部に支持されていると好適である。
本構成であれば、モニタが電装品ボックス部の前方に位置するため、運転座席に着座した運転者はモニタを視認し易い。また、モニタが電装品ボックス部の前部に支持される構成によって、モニタに対する専用の支持部材が設けられる構成と比較して、モニタの支持構造が簡素化される。
作業車の一例である普通型コンバインの全体側面図である。 作業車の一例である普通型コンバインの全体平面図である。 運転部を示す機体正面図である。 運転部を示す平面図である。 運転部のうちの運転座席よりも機体右側を示す側面断面図である。 操作ボックス部の内部を示す側面断面図である。 操作ボックス部の内部を示す平面断面図である。 操作ボックス部の内部と、操作ボックス部に隣接する電装ボックス部と、を示す正面断面図である。 操作パネル部を示す平面図である。 操作パネル部の作業情報表示操作領域を示す説明図である。 主変速レバーを示す斜視図である。 主変速レバーを示す斜視図である。 操縦塔を示す平面図である。 電装ボックス部及びその周辺を示す平面図である。 電装ボックス部の蓋体よりも下側を示す平面図である。 電装ボックス部の蓋体が開かれた状態を仮想線で示す機体正面図である。 蓋体のロータリキャッチ機構を示す説明図である。 メータパネル及び収穫物ロスモニタの支持機構を示す右側面図である。 バックモニタ及びサラウンドビューモニタの支持機構を示す平面図である。 バックモニタ及びサラウンドビューモニタの支持機構を示す図19のXX−XX線断面図である。 運転部の右部を示す平面図である。 運転部の床部における膨出部に配置された配線を示す正面断面図である。 サイドミラーの支持構造及び電気配線を示す機体正面図である。 サイドミラーのジョイント構造を示す平面断面図である。 サイドミラーのジョイント構造を示す図である。 機体左側の乗降ドアを示す平面断面図である。 機体左側の乗降ドアを示す右側面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る作業車の実施形態を、図1及び図2に示される普通型コンバインに適用した場合について説明する。なお、この実施形態で、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
〔作業車の基本構成〕
図1及び図2には、本発明に係る作業車の一例である普通型コンバインが示されている。本コンバインには、機体フレーム1と、走行装置2と、が備えられている。走行装置2には、操向不能で且つ回転駆動される左右一対の前輪2Fと、操向操作可能な後輪2Bと、が備えられている。本コンバインは、前輪2Fと後輪2Bとによって走行する。機体の前方に収穫部3が設けられ、収穫部3は圃場の農作物を収穫する。農作物は、例えば稲等の植立穀稈であるが、大豆やトウモロコシ等であっても良い。収穫部3に掻込リール4と刈刃5と掻込オーガ6とが備えられる。掻込リール4が農作物を掻き込みながら刈刃5が農作物の根元を切断し、掻込オーガ6が当該根元より上側の収穫物を横方向へ送りながらフィーダ9の入口へ搬送する。収穫物は、例えば刈取穀稈である。
機体フレーム1上には、収穫物を脱穀処理する脱穀装置8が設けられている。収穫部3と脱穀装置8とに亘って収穫物を脱穀装置8に向けて搬送するフィーダ9が設けられている。脱穀装置8上には、脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留タンク10が設けられている。機体の左側部には、穀粒貯留タンク10内の穀粒を外部に排出する穀粒排出装置11が設けられている。脱穀装置8の後方には、脱穀処理後の排藁を細断処理する排藁細断装置12が設けられている。穀粒貯留タンク10の後方にエンジン13が備えられ、エンジン13は各部に動力を伝達可能な動力源である。
詳述はしないが、エンジン13の排ガスを浄化処理する排ガス処理装置が、エンジン13の上部または上方に備えられている。排ガス処理装置に、周知構成のDPF(Diesel Perticulate Filter)が備えられ、DPFは排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集して除去する。この排ガス処理装置は、捕集した粒子状物質を燃焼して除去する再生処理を自動的に行う自動モードと、当該再生処理を禁止する禁止モードと、に切換え可能に構成されている。禁止モードに切換えた状態でエンジン13が作動して粒子状物質が捕集され続けると、DPFが詰まるため、定期的に手動で再生処理が行われる必要がある。
周知の構成であるため図示はしないが、エンジン13の動力を前輪2F及び後輪2Bへ伝達可能な走行伝動機構に、無段変速式の主変速装置とギア変速式の副変速装置とが備えられている。主変速装置は、公知の静油圧式無段変速装置を有し、前進走行速度及び後進走行速度を無段階に変速操作可能に構成されている。副変速装置は、ギア咬み合い式の変速機構であって、高速変速状態と低速変速状態と中立状態とに切り換え可能に構成されている。
〔運転部について〕
図1乃至図3に示されるように、脱穀装置8と穀粒貯留タンク10との夫々の前方にキャビン7が設けられている。キャビン7は、平面視で横長に形成され、左右方向の長さが前後方向の長さよりも長く形成されている。キャビン7によって覆われた領域が、運転部21である。
図3及び図4に示されるように、運転部21の左右方向における略中央の位置、または中央の位置から若干(例えば5センチメートル程度)左側に、運転座席22が配置されている。運転座席22の左方に補助座席23が備えられている。運転座席22及び補助座席23は、運転部21において後寄りの位置に配置されている。
運転座席22の右方及び左方に、乗降ドア24R,24Lが設けられている。乗降ドア24Rは、前側支点で揺動開閉可能なように、キャビン7の右フロントピラー30Rに支持される。また、乗降ドア24Lは、前側支点で揺動開閉可能なように、キャビン7の左フロントピラー30Lに支持されている。右フロントピラー30R及び左フロントピラー30Lは、側面視において前上がりに傾斜する。
運転部21の前部には、フロントガラス31が設けられている。フロントガラス31は、上下方向において運転部21における上部と下部とに亘って設けられている。フロントガラス31は、右フロントピラー30Rと左フロントピラー30Lとの夫々に支持され、左右方向において右フロントピラー30Rと左フロントピラー30Lとに亘って設けられている。つまり、フロントガラス31は運転部21の前部において上下方向及び左右方向の略全幅に亘って設けられ、運転座席22に着座している運転者は、前方を広い範囲にわたって目視できる。フロントガラス31は、側面視において前上がりに傾斜する。
左フロントピラー30Lに、運転座席22に着座した運転者が後方を視認可能な左サイドミラー29Lが、左サイドバー74Lを介して支持されている。また、右フロントピラー30Rに、運転座席22に着座した運転者が後方を視認可能な右サイドミラー29Rが、右サイドバー74Rを介して支持されている。左サイドバー74Lと右サイドバー74Rとの夫々は中空状の金属パイプ材で構成され、左サイドバー74Lと右サイドバー74Rとの夫々の上端部と下端部とが機体横内側に屈曲するように形成されている。左サイドバー74Lの上下両端部が左フロントピラー30Lの機体横外面部に溶接固定され、右サイドバー74Rの上下両端部が右フロントピラー30Rの機体横外面部に溶接固定されている。左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々は、左フロントピラー30Lと右フロントピラー30Rとの夫々の機体横外方に、運転部21よりも外側に位置する状態で設けられている。
右フロントピラー30Rに、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとが上下に並んで支持される。バックモニタ37Aは右フロントピラー30Rに支持され、サラウンドビューモニタ37Bはバックモニタ37Aの下方で隣り合う。バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとの夫々は、例えば液晶表示パネルや有機エレクトロルミネッセンス等の映像表示装置を有する。コンバインの後部に設けられた不図示の撮像装置(即ちバックカメラ)によって撮像された機体後方の撮像画像がバックモニタ37Aに映し出される。
図示はしないが、コンバインにおける前端部と後端部と右側部と左側部との四点に撮像装置が設けられている。撮像装置とは、フロントカメラと、バックカメラと、左右のサイドカメラと、である。フロントカメラは、例えばフロントガラス31の上方に設けられている。バックカメラは、例えば脱穀装置8の後端の壁部に設けられている。左右のサイドカメラは、例えば脱穀装置8や穀粒貯留タンク10における左右の外壁や外装カバーに設けられている。なお、撮像装置は四点以上に設けられても良い。これら複数の撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて機体の周辺を示す合成映像がサラウンドビューモニタ37Bに映し出される。サラウンドビューモニタ37Bに表示される合成映像として、例えば、コンバインとコンバインの周囲とが表示された疑似的な平面視映像が例示される。
図3及び図4に示されるように、運転座席22の前方に、操縦塔25が備えられている。左右方向において、操縦塔25の左右中央箇所と、運転座席22の左右中央箇所と、は一致または略一致する。操縦塔25の上部に、後輪2Bを操向操作可能なステアリングホイール26が備えられている。操縦塔25の機体右方に、ブレーキペダル39とアクセルペダル72とが横並びの状態で備えられている。運転座席22の右方に、操作ボックス部27が備えられている。操作ボックス部27の上部に操作パネル部27Aが設けられ、操作パネル部27Aは、種々の操作具や表示ランプ等が配置されたパネル面を有する。操作ボックス部27は、運転座席22と横並び状態で設けられるとともに作業と走行とに関する操作具を有する。操作ボックス部27の上部に、手動操作に基づいて走行に関する操作を可能な主変速レバー28が備えられている。主変速レバー28は静油圧式無段変速装置(不図示)を変速操作することによって車速を変更操作可能に構成されている。主変速レバー28は、運転座席22の前部の横側方に設けられ、機体の前後方向に沿って操作可能に構成されている。
運転部21における補助座席23の前方かつ操縦塔25の機体左方に、足踏み部73が床部21Fから立設されている。足踏み部73は、機体左右方向において、運転座席22の左端部の前方と補助座席23の左右中央領域の前方とに亘って横長に形成されている(例えば400ミリメートル)。運転座席22に着座した運転者が足踏み部73をフットレストとして利用でき、補助座席23に着座した搭乗者も足踏み部73をフットレストとして利用できる。
運転部21における右の側壁32R(図1及び図14参照)と操作ボックス部27との間に電装品ボックス部33が設けられている。詳細に関しては後述するが、電装品ボックス部33は、運転座席22の位置する側と反対側において操作パネル部27Aと横並び状態で設けられるとともに種々の電装品を収容する。また、電装品ボックス部33は、運転部21の床部21Fから操作ボックス部27の上部まで立ち上げられた箱状に構成されている。図3乃至図5に示されるように、電装品ボックス部33の上方における運転部21の右後角部に収納ラック35が設けられ、収納ラック35は、上段の収納ラック35Aと、下段の収納ラック35Bと、に備品等を収納可能に構成されている。即ち、運転部21の右後部における操作ボックス部27よりも右側の領域のうち、収納ラック35よりも下側の領域が、電装品ボックス部33に占有される。
操作パネル部27Aの高さ位置は、電装品ボックス部33の上端部の高さ位置よりも高く位置する。図3に、操作ボックス部27のうち、電装品ボックス部33よりも高く位置する突出部が符号J1で示されている。即ち、操作ボックス部27の上部に、電装品ボックス部33よりも上側に突出する突出部が形成され、符号J1で示される領域の上面に、後述する種々の操作具が配置されている。本実施形態では、操作パネル部27Aが、本発明における『突出部』に含まれる。
電装品ボックス部33の前端部に支持ステー36が備えられ、支持ステー36は収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dを支持する。収穫物ロスモニタ37Cはメータパネル37Dと隣り合う。このように、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとが支持ステー36を介して上下に並んで支持される。本実施形態における収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dは、本発明の『モニタ』である。即ち、運転座席22に着座した運転者が視認可能な収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dが、平面視において電装品ボックス部33の前方に位置する状態で電装品ボックス部33の前部に支持されている。なお、バックモニタ37A及びサラウンドビューモニタ37Bは、メータパネル37Dの高さ位置よりも高く位置し、かつ、収穫物ロスモニタ37Cの高さ位置よりも高く位置する。
収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの夫々は、例えば液晶表示パネルや有機エレクトロルミネッセンス等の映像表示装置を有する。収穫物ロスモニタ37Cは、例えば、農作物の収量や脱穀状態、収穫ロスの割合等を表示可能なように構成されている。メータパネル37Dは、例えばエンジン13の回転数や潤滑油の油温、冷却水の水温、走行速度、アワーメータ、バッテリの充電状態等を表示可能に構成されている。メータパネル37Dの機体右側端部に操作スイッチ等が設けられ、メータパネル37Dの映像表示装置はメータパネル37Dの左右中央に対して機体左側に偏倚する。
〔ブレーキリンク機構について〕
運転部21の床部21Fうち、操縦塔25の右方の箇所にブレーキペダル39が備えられ、ブレーキペダル39は走行装置2を制動操作する足踏みペダルである。図6に示されるように、主変速レバー28に、握り部28Aと、軸部28Bと、ジョイント部28Cと、アーム基端部28Gと、が備えられている。そして、ブレーキペダル39と主変速レバー28とに亘ってブレーキリンク機構40が設けられている。
ブレーキリンク機構40は、第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとクランク40Cと回動部40Dとを有する。第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々は、主変速レバー28のアーム基端部28Gの前部と後部との夫々に揺動可能に連接されている。クランク40Cは、第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々の下部に対して連接されている。回動部40Dは、ブレーキペダル39の揺動支軸としても兼用される。
第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々の下部に、夫々の長手方向に沿う長孔が形成されている。クランク40Cの一端部が、これらの長孔に沿ってスライド可能なように、第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々に連結される。
回動部40Dは運転部21の床部21Fよりも下側に位置するとともに機体横向きの軸芯P3回りに回動可能に構成されている。回動部40Dの上部のうち、クランク40Cの真下に対応する箇所に突起部40eが溶接固定され、突起部40eは回動部40Dから上方に突起する。この突起部40eは運転部21の床部21Fを上下に貫通し、突起部40eの先端部は操作ボックス部27の内部空間27Sに位置する。この突起部40eの先端部と、クランク40Cのうちの第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々に連結された側と反対側の他端部と、が操作ボックス部27の内部で揺動可能に連接されている。回動部40Dが回動すると、クランク40Cは回動部40Dと連動して回動部40Dの回動方向と反対側に回動する。
運転部21における床部21Fの貫通箇所と、回動部40Dと、の間にスポンジ40fが挟まれている。スポンジ40fに、突起部40eが貫通可能な孔が形成され、スポンジ40fの孔に突起部40eが隙間なく貫通する。このことから、スポンジ40fは回動部40Dと一体的に回動する。スポンジ40fの外周部は円弧状に形成され、突起部40eの回動角度がどの角度であっても、スポンジ40fの外周部は部分的に操作ボックス部27の内部に入り込む。このため、運転部21の床部21Fのうち、突起部40eが貫通する箇所の隙間はスポンジ40fの外周部によって埋められる。これにより、運転部21よりも外側の塵埃等が当該貫通箇所から運転部21へ入り難くなったり、エンジン13等の騒音が運転部21に伝わり難くなったりする。
回動部40Dの前部のうち、ブレーキペダル39の真後に対応する箇所にペダル支持部40gが溶接固定され、回動部40Dからペダル支持部40gが前方に延びる。ペダル支持部40gの延出先端部は機体上向きに屈曲するとともに運転部21の床部21Fを上下に貫通し、この運転部21の床部21Fを上下に貫通した先端部分にブレーキペダル39が備えられている。
回動部40Dは下向きのワイヤ操作部40hとも溶接固定されている。ブレーキペダル39が運転者の足踏みによって下方向に押されると、ブレーキペダル39とペダル支持部40gと回動部40Dとワイヤ操作部40hとが機体横向きの軸芯P3を図6における反時計回りに一体的に回動する。そして、ブレーキワイヤ40wがワイヤ操作部40hに引っ張られる。このとき、回動部40Dとクランク40Cとが一体的に回動され、第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々の長孔の下端部にクランク40Cの連接箇所が引っ掛かり、第一リンク部材40Aと第二リンク部材40Bとの夫々がクランク40Cによって下方向に引っ張られる。そして、主変速レバー28が、中立領域NP(図7参照)に移動するように強制的に操作される。
〔変速レバーの取付構造について〕
上述したように、運転座席22の右方に、操作ボックス部27が備えられている。操作ボックス部27は運転部21の床部21Fから上方に立設され、操作ボックス部27の上部に操作パネル部27Aが設けられている。操作パネル部27Aは運転座席22の横側方に隣り合う状態で位置する。また、操作ボックス部27の前側部に前面カバー27Bが備えられ、操作ボックス部27の左側部に側面カバー27Cが備えられている。前面カバー27Bは操作ボックス部27の前部を上下に亘って覆う。側面カバー27Cは操作ボックス部27の左側部を上下及び前後に亘って覆う。
操作パネル部27Aは樹脂によって形成され、操作パネル部27Aの上面の高さは、運転座席22の着座面と略同じ高さか、運転座席22の着座面よりも数センチメートル程度高い位置に位置する。詳細に関しては後述するが、操作パネル部27Aに、コンバインに設けられた種々の機器を操作可能なレバーやダイヤル、スイッチ等が配置されている。
操作ボックス部27のうち、操作パネル部27Aや前面カバー27Bや側面カバー27Cによって覆われた領域は内部空間27Sである。図6乃至図8に示されるように、内部空間27Sに操作部フレーム27Dが備えられ、操作パネル部27Aと前面カバー27Bと側面カバー27Cとの夫々が操作部フレーム27Dによって支持される。操作部フレーム27Dは、運転部21の床部21Fのうちの運転座席22の右方の箇所から上方に立設される。
操作部フレーム27Dに、第一ステー27Eと第二ステー27K(図8参照)とが備えられている。第一ステー27Eは操作部フレーム27Dの前上部に設けられている。第一ステー27Eに、主変速レバー28を前後方向に揺動するようにガイド孔27hが形成されている。第二ステー27Kは、曲げ形成された平板部材であって、第一ステー27Eの下側面部に溶接固定されている。第二ステー27Kは、第一ステー27Eから下方に延出する。第二ステー27Kに主変速レバー28が揺動可能に支持される。
後述する刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bの夫々との干渉を回避するため、第一ステー27Eの後部に切欠部27mが形成されている。そして、刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの夫々のコネクタ部材が、第一ステー27Eの水平面部よりも下側に延出する。
主変速レバー28の揺動支点は、機体横向きの前後揺動軸芯P1であって、主変速レバー28は前後揺動可能に構成されている。第一ステー27Eに形成されたガイド孔27hに主変速レバー28が挿通されることによって、主変速レバー28はガイド孔27hに沿ってスライド操作可能に構成されている。主変速レバー28に、握り部28Aと、軸部28Bと、ジョイント部28Cと、アーム基端部28Gと、が備えられている。アーム基端部28Gは、前後揺動軸芯P1回りに第二ステー27Kに支持される。ジョイント部28Cは、機体前後方向に沿う左右揺動軸芯P2回りに回動可能なピンを有する。このため、握り部28A及び軸部28Bは機体左右方向に揺動可能なように構成されている。なお、握り部28A及び軸部28Bは、トーションバネ28Sによって機体右方向に揺動するように付勢されている。
ガイド孔27hは前後方向に延びる長孔状に形成され、ガイド孔27hの前後方向中央箇所が、ガイド孔27hの前後端部よりも機体左側に偏倚するように形成されている。このため、主変速レバー28のうちの握り部28A及び軸部28Bが、ガイド孔27hに沿って、前後揺動軸芯P1回りと、左右揺動軸芯P2回りと、に揺動可能に構成されている。
主変速レバー28は、前後方向に揺動操作されることによって静油圧式無段変速装置(不図示)を変速操作する。主変速レバー28が中立位置から前方側に揺動操作されるほど、前進走行速度が無段階に増速され、主変速レバー28が中立位置から後方側に揺動されるほど、後進走行速度が無段階に増速される。図7に示されるように、主変速レバー28は、前後揺動によって前進領域FPと後進領域RPと中立領域NPとの三箇所に亘って揺動可能に構成されている。前進領域FPと後進領域RPとの間の箇所に中立領域NPが位置する。
主変速レバー28が中立領域NPに位置する場合、握り部28A及び軸部28Bは機体左側に傾斜する。主変速レバー28が中立領域NPから前進領域FPに位置変更される場合、握り部28A及び軸部28Bは前後揺動軸芯P1回りに揺動して機体前側に傾斜するとともに、左右揺動軸芯P2回りに揺動して機体右側に傾斜する。主変速レバー28が中立領域NPから後進領域RPに位置変更される場合、握り部28A及び軸部28Bは前後揺動軸芯P1回りに揺動して機体後側に傾斜するとともに、左右揺動軸芯P2回りに揺動して機体右側に傾斜する。
アーム基端部28Gの後端部にワイヤ28wが連接され、主変速レバー28の前後揺動に伴ってアーム基端部28Gの後端部が上下に揺動される。また、アーム基端部28Gの後端部が上下揺動することに伴って、静油圧式無段変速装置のトラニオン軸(不図示)がワイヤ28wを介して操作される。
〔変速レバーの位置を検出可能なセンサについて〕
図7及び図8に示されるように、操作ボックス部27の内部空間27Sに中立センサ38Aと後進センサ38Bとが備えられている。本実施形態における中立センサ38Aと後進センサ38Bとの夫々は、リミットスイッチであって、アーム基端部28Gよりも機体右側に位置する状態で操作部フレーム27Dに支持されている。操作部フレーム27Dのうち、第一ステー27Eと、第二ステー27Kの上下中央箇所と、に亘って、補強フレーム27Fが備えられている。中立センサ38Aは取付ブラケット27Tを介して第二ステー27Kの下部に支持され、後進センサ38Bは補強フレーム27Fに支持されている。
中立センサ38Aは、上下方向においてアーム基端部28Gの下部の高さ位置に対応する位置に設けられている。主変速レバー28が中立領域NPに位置する状態で、アーム基端部28Gの下部に設けられた突起部28iと、中立センサ38Aと、が当接して中立センサ38Aのリミットスイッチが押圧される。
後進センサ38Bは、上下方向において軸部28Bの高さ位置に対応する位置に設けられている。後進センサ38Bと軸部28Bとの間の箇所に位置する状態で、U字状に形成された板バネ38Cが補強フレーム27Fに支持されている。板バネ38Cは、機体側面視において中立領域NPから後側の領域に位置する。主変速レバー28が中立領域NPから後進領域RPへ操作される際に、主変速レバー28は、後進領域RPへ揺動される前に、左右方向において機体右側に揺動される。このとき、軸部28Bと板バネ38Cとが当接し、板バネ38Cは軸部28Bによって後進センサ38Bの位置する側へ押圧されて弾性変形する。そして、板バネ38Cと後進センサ38Bとが当接し、後進センサ38Bのリミットスイッチが押圧される。
中立センサ38Aと後進センサ38Bとの夫々は機体左右方向に位置調整可能に構成されている。中立センサ38Aと後進センサ38Bとの夫々の長手方向中央箇所の表面は螺子溝が形成されている。後進センサ38Bの螺子溝に一対のナットN1,N2が螺合し、中立センサ38Aの螺子溝に一対のナットN3,N4が螺合する。補強フレーム27Fと第二ステー27Kとの夫々に丸孔が形成されている。これらの丸孔に後進センサ38Bが挿通され、補強フレーム27Fにおける当該丸孔の周囲の両面が一対のナットN1,N2によって挟まれている。ナットN1,N2の夫々は、後進センサ38Bの表面は螺子溝に沿って回転しながら、後進センサ38Bの長手方向に沿って位置変更可能に構成されている。そして、N1,N2の夫々が補強フレーム27Fにおける当該丸孔の表面側に締め付けられることによって、後進センサ38Bが補強フレーム27Fに強固に固定される。また、取付ブラケット27Tに形成された丸孔に中立センサ38Aが挿通された状態で、取付ブラケット27Tにおける当該丸孔の周囲の両面が一対のナットN3,N4によって挟まれる。つまり、中立センサ38Aは左右方向において位置変更可能なように、取付ブラケット27Tに固定される。
図6乃至図8に示されるように、第一ステー27Eの後端部に鉛直方向に折り曲げられた後垂下部27Gが形成されている。ナットN2は、後垂下部27Gと、第二ステー27Kの上部と上下中央箇所とに亘る鉛直面と、第二ステー27Kの上下中央箇所における水平面部分と、によって囲まれている。このため、作業者はナットN2にスパナ等を挿入し難い。この不都合を回避するため、第一ステー27Eに、前後方向に延びる長孔状の挿通孔27uが形成されている。これにより、操作パネル部27Aが操作ボックス部27から取り外された状態で、作業者は、挿通孔27uからスパナを差し込んでナットN2を締め付けたり緩めたりすることができる。
〔操作パネル部の種々の操作具について〕
図9及び図14に示されるように、操作パネル部27Aに、変速用操作領域41と、クラッチ用操作領域42と、エンジン情報表示操作領域43と、作業情報表示操作領域44と、が設けられている。変速用操作領域41は操作パネル部27Aにおける左前部に位置し、クラッチ用操作領域42は変速用操作領域41の右後方に位置する。エンジン情報表示操作領域43はクラッチ用操作領域42の後方に位置する。エンジン情報表示操作領域43に、エンジン13に関する情報を表示可能な表示装置と、運転者がその情報に関する操作を可能な操作具と、が配置されている。詳細に関しては後述するが、クラッチ用操作領域42に、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bが備えられている。操作パネル部27Aのうち、クラッチ用操作領域42の前方かつ、変速用操作領域41の右方に、サラウンドビューモニタ37B用の切換スイッチ59が設けられている。
作業情報表示操作領域44は、変速用操作領域41の後方、かつ、エンジン情報表示操作領域43の左方に位置する。作業情報表示操作領域44に、収穫作業に関する情報を表示可能な表示装置と、運転者がその情報に関する操作を可能な操作具と、が配置されている。
操作パネル部27Aは機体横外側ほど高く位置するように傾斜し、クラッチ用操作領域42とエンジン情報表示操作領域43との夫々は、作業情報表示操作領域44よりも高く位置する。また、クラッチ用操作領域42とエンジン情報表示操作領域43と作業情報表示操作領域44との夫々は、機体横外側ほど高く位置するように傾斜する。換言すると、操作パネル部27Aは、運転座席22の位置する側と反対側ほど高く位置するように傾斜する。そして、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bは、操作パネル部27Aのうちの運転座席22の位置する側と反対側部分に配置されている。操作パネル部27Aのうちの運転座席22の位置する側と反対側が高く位置することによって、運転者は、操作パネル部27Aの表示装置を見易く、操作パネル部27Aの操作具を操作し易い。
変速用操作領域41にガイド孔41hが形成されている。操作パネル部27Aは第一ステー27Eよりも上側に位置し、変速用操作領域41のガイド孔41hと、第一ステー27Eのガイド孔27h(図7参照)と、は平面視において重複する。つまり、主変速レバー28は二つのガイド孔27h,41hに挿通されている。主変速レバー28はガイド孔41hに沿ってスライド操作可能に構成されている。
図11及び図12に示されるように、主変速レバー28に、握り部28Aと軸部28Bとが備えられている。握り部28Aにおける左横側部に、副変速スイッチ28Dと刈取昇降スイッチ28Eとが設けられ、握り部28Aの前面部にリール昇降スイッチ28Fが設けられている。副変速スイッチ28Dと刈取昇降スイッチ28Eとリール昇降スイッチ28Fとの夫々の操作が、主変速レバー28を持つ手の指操作によって可能である。運転者は、副変速スイッチ28Dの操作によって副変速装置を、高速状態(移動走行用)と、低速状態(収穫作業用)と、の何れかに変速操作できる。また、運転者は、刈取昇降スイッチ28Eの操作によって収穫部3を昇降操作でき、リール昇降スイッチ28Fの操作によって掻込リール4を昇降操作できる。
副変速スイッチ28Dの押し操作だけでは、副変速装置がどの変速状態になっているかを運転者は把握し難い。このため、操縦塔25の上部に二つの表示ランプ25A,25Bが備えられ、副変速装置における高速状態と低速状態との何れかの変速状態に応じて表示ランプ25A,25Bの何れかが点灯する。刈取昇降スイッチ28E及びリール昇降スイッチ28Fは、二位置切換式のスイッチであって、運転者の指先が当該スイッチに触れただけで上昇操作であるか下降操作であるかを運転者に認識し易いように構成されている。
図9及び図14に示されるように、クラッチ用操作領域42は変速用操作領域41の右後方に配置されている。クラッチ用操作領域42は、変速用操作領域41よりも運転座席22の位置する側と反対側に設けられるため、クラッチ用操作領域42は変速用操作領域41の高さ位置よりも高く配置されている。これにより、変速用操作領域41とクラッチ用操作領域42との夫々の高さ位置が同じ場合と比較して、運転者が運転座席22からクラッチ用操作領域42の操作具に手を伸ばし易い。
クラッチ用操作領域42に、刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとが備えられ、刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの夫々は、操作パネル部27Aに設けられたシーソースイッチである。刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bは、主変速レバー28の後側方に設けられている。
刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの夫々は、主変速レバー28の揺動方向と、後述するエンジン情報表示操作領域43や作業情報表示操作領域44の操作具と、に対して平面視で例えば45度程度に傾斜した姿勢で配置されている。具体的には、刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの夫々は、運転座席22から斜め前右方に向かって傾斜する。そして運転者が、運転座席22から刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの夫々を、運転座席22に対する奥側と、運転座席22に対する手前側と、に揺動操作できる。即ち、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bは、作業装置(収穫部3、脱穀装置8等)を作業状態に操作する入位置が、作業装置を非作業状態に操作する切位置よりも運転座席22とは反対側の斜め前側に位置するように配置されている入切スイッチである。
運転者が刈取クラッチ操作具42Aを運転座席22に対して斜め前側に操作すると、ベルトテンション式の刈取クラッチ(不図示)が収穫部3の動力伝達ベルト(不図示)と係合し、エンジン13からの動力が収穫部3に伝達される。これにより、刈取クラッチが、収穫部3に動力を伝達する伝達状態になる。また、運転者が刈取クラッチ操作具42Aを手前側に操作すると、刈取クラッチが収穫部3の動力伝達ベルトと係合しなくなり、エンジン13からの動力が収穫部3に伝達されない。これにより、刈取クラッチが、収穫部3に動力を伝達しない非伝達状態になる。
運転者が脱穀クラッチ操作具42Bを運転座席22に対して斜め前側に操作すると、脱穀装置8へ動力を伝達可能な動力伝達ベルト(不図示)と、ベルトテンション式の脱穀クラッチ(不図示)と、が係合し、エンジン13からの動力が脱穀装置8に伝達される。これにより、脱穀クラッチが、脱穀装置8に動力を伝達する伝達状態になる。また、運転者が脱穀クラッチ操作具42Bを手前側に操作すると、脱穀装置8へ動力を伝達可能な動力伝達ベルトと、脱穀クラッチと、が係合しなくなり、エンジン13からの動力が脱穀装置8に伝達されない。これにより、脱穀クラッチが、脱穀装置8に動力を伝達しない非伝達状態になる。
刈取クラッチと脱穀クラッチとの夫々に電動モータが備えられ、刈取クラッチ操作具42Aや脱穀クラッチ操作具42Bが操作されるとリレー回路66(例えば図15参照)の電気信号を介してこれらの電動モータが駆動される。これにより、刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの夫々が伝達状態と非伝達状態とに切換えられる。つまり、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bは、主変速レバー28に対して運転座席22とは反対側の斜め後方に設けられるとともに作業装置(収穫部3、脱穀装置8等)を作業状態と非作業状態とに入切操作するように構成されている。
変速用操作領域41は、クラッチ用操作領域42とエンジン情報表示操作領域43と作業情報表示操作領域44との夫々よりも低くなるように窪んだ状態に形成されるとともに、ガイド孔41hの周囲が略水平面となるように形成されている。即ち、操作パネル部27Aのうち、主変速レバー28が配置されている変速用操作領域41と、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bが配置されているクラッチ用操作領域42と、の間の領域に段差部27Xが形成されている。このため、運転者が機体前方を注視して刈取クラッチ操作具42Aや脱穀クラッチ操作具42Bを見られない場合であっても、運転者は、指先の触感だけで段差部27Xを認識できる。そして運転者は、段差部27Xを手掛かりに刈取クラッチ操作具42Aや脱穀クラッチ操作具42Bを指先の触感だけで操作できる。
図9に示されるように、エンジン情報表示操作領域43に、第一表示操作部45と第二表示操作部46と第三表示操作部47とが前後方向に並ぶ状態で備えられている。第一表示操作部45に、エンジン13の出力回転数に関する表示装置や操作具が配置されている。第二表示操作部46に、エンジン13からの排ガスを浄化処理する排ガス処理装置(不図示)に関する表示装置や操作具が配置されている。第三表示操作部47は、エンジン13に関する動作異常を表示可能に構成されている。
第一表示操作部45に、設定ダイヤル45Aと自動入切スイッチ45Bと自動入切表示ランプ45Cとが備えられている。設定ダイヤル45Aはダイヤル式のアクセル操作具である。運転者は、設定ダイヤル45Aを操作することによって、エンジン13の出力回転数を任意の値に設定できる。自動入切スイッチ45Bは自動アクセル制御のONとOFFとを指令するスイッチである。自動アクセル制御とは、設定ダイヤル45Aにて設定された設定出力回転数となるようにエンジン13の出力回転数を自動調節する制御である。自動アクセル制御では、車速が設定速度を超えると、エンジン13の出力回転数が設定出力回転数になるように、不図示の制御装置が調速装置を自動調節する。換言すると、自動アクセル制御では、アクセルペダル72(図3乃至図6,図14参照)の踏込量に関係なく、エンジン13の出力回転数が設定出力回転数となるように調整される。自動入切スイッチ45BがONの状態であれば、自動入切表示ランプ45Cが点灯して自動アクセル制御が実行される。自動入切スイッチ45BがOFFの状態であれば、自動入切表示ランプ45Cは消灯して自動アクセル制御は実行されない。このように、設定ダイヤル45Aは、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bの後方に設けられるとともにエンジン13の回転数の変更操作を可能に構成されている。
第二表示操作部46に、再生スイッチ46Aと禁止スイッチ46Bと状態表示ランプ46Cとが隣り合う状態で備えられている。再生スイッチ46Aと禁止スイッチ46Bとの夫々は排ガス処理装置に関する操作が可能なスイッチである。排ガス処理装置が再生処理を実行しているときに状態表示ランプ46Cは点灯し、排ガス処理装置が再生処理を実行していなければ状態表示ランプ46Cは消灯する。
再生スイッチ46Aは排ガス処理装置に再生処理を強制的に実行させるスイッチであって、禁止スイッチ46Bに再生状態表示ランプ46Dが備えられている。再生処理の実行が指令されている場合に再生状態表示ランプ46Dは点灯し、再生処理の実行が指令されていない場合に再生状態表示ランプ46Dは消灯する。
禁止スイッチ46Bは、排ガス処理装置に再生処理を実行させないように、排ガス処理装置のモードを禁止モードに切換えるスイッチであって、禁止スイッチ46Bに禁止状態表示ランプ46Eが備えられている。排ガス処理装置が禁止モードに切換えられている場合に禁止状態表示ランプ46Eは点灯し、排ガス処理装置の禁止モードが解除されている場合に禁止状態表示ランプ46Eは消灯する。
初期設定状態において排ガス処理装置は自動モードであり、禁止スイッチ46Bが操作されない場合には常に自動モードに設定される。
第三表示操作部47に、ファン異常表示ランプ47Aと、システム異常表示ランプ47Bと、燃料異常表示ランプ47Cと、が備えられている。エンジン13を冷却するためのラジエータ冷却ファンが動作異常である場合、ファン異常表示ランプ47Aは点滅(または点灯)する。冷却ファンの動作異常とは、例えば、冷却ファンの逆転動作の異常等がある。即ち、防塵網に付着した塵埃を除去するために、冷却ファンをエンジン冷却用の正転状態とは反対方向に回転させる逆転状態に切り換え可能に構成されている。その切り換えが適正に行われていない場合には異常状態として表示される。エンジン13を作動するためのエンジン周りの各部に異常(例えばシステム異常)がある場合、システム異常表示ランプ47Bは点滅(または点灯)する。エンジン13に供給される燃料に水分が侵入している場合、燃料異常表示ランプ47Cは点滅(または点灯)する。
このように、エンジン情報表示操作領域43は、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bの後方に設けられるとともに機体に搭載されたエンジン13に関する情報の表示及びその情報に関する操作を可能に構成されている。
刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bと、設定ダイヤル45Aと、の間に、空き領域EPが設けられている。空き領域EPは、操作するものが何もない領域である。平面視において、空き領域EPの面積は、刈取クラッチ操作具42Aの占有面積よりも広く、かつ、脱穀クラッチ操作具42Bの占有面積よりも広く、かつ、設定ダイヤル45Aの専有面積よりも広い。つまり、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bと、設定ダイヤル45Aと、が互いに離間するように配置される。このための具体的な構成として、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bと、設定ダイヤル45Aと、の間に、平面視において刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bと、設定ダイヤル45Aと、の一方の占有面積よりも広い空き領域EPが設けられている。このため、運転者が、刈取クラッチ操作具42Aや脱穀クラッチ操作具42Bを操作しようとした場合に設定ダイヤル45Aを誤操作したり、設定ダイヤル45Aを操作しようとした場合に刈取クラッチ操作具42Aや脱穀クラッチ操作具42Bを誤操作したりする虞が軽減される。なお、空き領域EPの面積は、刈取クラッチ操作具42Aと脱穀クラッチ操作具42Bとの一方の専有面積よりも広いものであっても良い。この場合、空き領域EPの面積は、設定ダイヤル45Aの専有面積よりも狭いものであっても良い。また、空き領域EPの面積は、刈取クラッチ操作具42A及び脱穀クラッチ操作具42Bと、設定ダイヤル45Aと、の合計の専有面積と同等か、これらの合計の専有面積よりも広いものであっても良い。
図10に示されるように、作業情報表示操作領域44に、逆転スイッチ50A,50Bと、目標高さ設定器51Aと、自動入切スイッチ51B,51Cと、が備えられている。逆転スイッチ50A,50Bの夫々は、収穫部3におけるフィーダ9の搬送チェーンや掻込リール4等を逆方向に回転させるスイッチである。運転者が逆転スイッチ50A,50Bの両方を押下することによって、フィーダ9の搬送チェーンや掻込リール4等が逆回転する。目標高さ設定器51Aは収穫部3の目標高さを設定可能なダイヤル操作具である。自動入切スイッチ51B,51Cの夫々は、収穫部3の刈高さが目標高さになるように、昇降シリンダを作動させる自動昇降制御を実行する状態と、自動昇降制御を実行しない状態と、に切換え可能なスイッチである。自動入切スイッチ51Cは、収穫部3の刈刃5を基準に刈高さを設定し、自動入切スイッチ51Bは、収穫部3の下端を基準に刈高さを設定する。自動入切スイッチ51B,51Cの夫々は同時にON設定にできず、自動入切スイッチ51B,51Cの一方がON設定されると自動入切スイッチ51B,51Cの他方がOFF設定される。自動入切スイッチ51B,51Cの両方がOFF設定されている場合、運転者は刈取昇降スイッチ28Eの操作によって収穫部3を昇降させることができる。なお、自動昇降制御を実行している途中であっても、運転者は刈取昇降スイッチ28Eの操作によって収穫部3を昇降させることができる。
上述した操作具のみならず、作業情報表示操作領域44に、リールダイヤル52Aと、リール変速スイッチ52Bと、オートクラッチスイッチ53と、逆転ファンスイッチ54と、走行距離測定スイッチ55と、脱穀モード選択スイッチ56A,56B,56C,56Dと、唐箕ダイヤル57と、チャフシーブダイヤル58と、が設けられている。リールダイヤル52Aは掻込リール4の回転速度の調整が可能なダイヤルである。リール変速スイッチ52BがON設定された状態で、リールダイヤル52Aで設定された回転速度に基づいて掻込リール4の変速制御が行われる。
オートクラッチスイッチ53がON設定された状態で、収穫部3の刈高さが予め設定された設定高さ以上に上昇すると収穫部3の駆動が停止し、収穫部3の刈高さが当該高さ以下に収穫部3が下降すると収穫部3の駆動が開始される。冷却ファンよりも右側方に設けられたエンジン13の防塵カバー(不図示)に塵埃が付着した状態で、逆転ファンスイッチ54がON設定されると当該冷却ファンが逆転し、防塵カバーに付着していた塵埃が機体横外方へ吹き飛ばされる。走行距離測定スイッチ55がON設定されると、例えば車速センサ(不図示)や衛星測位情報による計測履歴に基づいて、走行距離の計測が行われる。
収穫物の種類に応じて、運転者は脱穀モード選択スイッチ56A,56B,56C,56Dとの何れかを選択できる。脱穀モード選択スイッチ56Aはトウモロコシの脱穀モードを選択可能なスイッチである。脱穀モード選択スイッチ56Bは麦の脱穀モードを選択可能なスイッチである。脱穀モード選択スイッチ56Cは稲の脱穀モードを選択可能なスイッチである。脱穀モード選択スイッチ56Dは豆(大豆を含む)の脱穀モードを選択可能なスイッチである。唐箕ダイヤル57は唐箕の選別風の強さを調整可能なダイヤルであって、チャフシーブダイヤル58は脱穀装置8における揺動選別用のチャフシーブ(不図示)の角度を調整可能なダイヤルである。
このように、操作ボックス部27は、運転座席22の横側方に設けられるとともに、上述した種々の操作具を支持する。
〔電装ボックス部の構造について〕
図3,図4,図8,図14乃至図16に示されるように、電装品ボックス部33は、操作ボックス部27と運転部21の側壁32Rとに亘って設けられている。運転部21における右の側壁32Rは、右の乗降ドア24Rよりも後側に配置され、右の側壁32Rの内部には骨組みのフレームが備えられている。本実施形態における側壁32Rは、本発明における『壁』である。電装品ボックス部33の前部に前端壁部331と後退壁部332が形成されている。前端壁部331は操作ボックス部27の前部における右壁から機体横方向に延出する。後退壁部332は、前端壁部331の右端部から右後方に延出する。このため、後退壁部332は、右側ほど後側に位置し、後退壁部332の右後端部は右の乗降ドア24Rよりも後側に位置する。即ち、前端壁部331及び後退壁部332は本発明の『前縁部』である。そして、電装品ボックス部33の前端壁部331(前縁部)は、乗降ドア24Rの後端部よりも前側に突出し、かつ、電装品ボックス部33の後退壁部332(前縁部)は平面視において乗降ドア24Rの位置する側ほど後側に位置するように傾斜する。このため、前端壁部331が機体横方向に沿って運転部21の右端部まで延びる構成と比較して、乗降ドア24Rに対する乗降スペースが広くとられ、乗降ドア24Rと運転座席22の前方とに亘る床部21Fの通路が形成されている。即ち、運転部21のうち、電装品ボックス部33に対して運転座席22の位置する側と反対側の側部に乗降ドア24Rが備えられ、電装品ボックス部33の前方に、乗降ドア24Rと運転座席22の前方とに亘る通路が形成されている。
図14乃至図16に示されるように、前端壁部331と後退壁部332との夫々は、第一横フレーム33Aと、折り曲げ板33Bと、平板33Cと、によって構成されている。第一横フレーム33Aは、電装品ボックス部33の上端部に位置する部材であって、角形のアングルによって構成されている。平面視で、前端壁部331に対応する機体左側の箇所が機体横方向に沿うとともに、後退壁部332に対応する機体右側の箇所が右側ほど後側に位置するように、第一横フレーム33Aは屈曲形成されている。
図8に示されるように、操作部フレーム27Dの第一ステー27Eにおける機体右端部に屈曲箇所27jが形成され、屈曲箇所27jでは、第一ステー27Eが上面から下方向に屈曲するように折り曲げられている。第一ステー27Eの屈曲箇所27jと、第一横フレーム33Aの左端部と、が取付プレート60を介してボルト固定されている。第一横フレーム33Aの右端部と、運転部21における右の側壁32Rと、がボルト固定されている。これにより、第一横フレーム33Aが操作ボックス部27と側壁32Rとに亘って横架する。このことから、第一横フレーム33Aは、操作ボックス部27を運転部21の右の側壁32Rに支持する支持フレームとしても兼用されている。
第一横フレーム33Aの下方に隣接して、折り曲げ板33Bと平板33Cとが設けられている。折り曲げ板33Bは前端壁部331と後退壁部332とに亘って設けられた平板部材である。折り曲げ板33Bのうち、前端壁部331と後退壁部332との境界箇所が折り曲げられている。このため、折り曲げ板33Bは、機体横方向に沿う面と、機体右側ほど後側に傾斜する面と、を有する。第一横フレーム33Aの下端部と折り曲げ板33Bの上端部とが溶接固定されている。また、折り曲げ板33Bの下端部が運転部21の床部21Fにボルト固定されている。平板33Cは、折り曲げ板33Bの右方に隣接し、かつ、第一横フレーム33Aの下方に隣接する状態で、折り曲げ板33Bと側壁32Rとの夫々にボルト固定されている。第一横フレーム33Aのうちの機体横方向に沿う面部分と、折り曲げ板33Bのうちの機体横方向に沿う面部分と、によって前端壁部331が構成されている。また、第一横フレーム33Aのうちの平面視で右側ほど後側に傾斜する面部分と、折り曲げ板33Bのうちの平面視で右側ほど後側に傾斜する面部分と、平板33Cと、によって後退壁部332が構成されている。
図7,図8,図15に示されるように、操作ボックス部27の右側部に隣接して、ステー61が前後に延びる状態で設けられている。ステー61の長手方向は前後方向に沿っている。ステー61の後端部は運転部21の後壁32Bにボルト連結される。ステー61の前端部と、第一ステー27Eの屈曲箇所27jと、が取付プレート60を介してボルト固定されている。これにより、ステー61が操作ボックス部27の右側部に隣接した状態で固定されている。
上述したように、第一ステー27Eの屈曲箇所27jと、第一横フレーム33Aの左端部と、が取付プレート60を介してボルト固定されている。このことから、第一ステー27Eの屈曲箇所27jと、第一横フレーム33Aの左端部と、ステー61の前端部と、の夫々が、取付プレート60を介して互いに連結される。
図5及び図14に示されるように、運転部21の右後角部に、上下に延びる角壁内装部材62が設けられ、この角壁内装部材62に、後述する収納ラック35が形成されている。角壁内装部材62は平面視において後側ほど機体横内側に位置するように傾斜する。図15に示されるように、角壁内装部材62の下端部に電装品ボックス部33の第二横フレーム33Eが設けられている。第二横フレーム33Eの右端部は第一横フレーム33Aの右端部とボルト連結され、第二横フレーム33Eの左端部は後壁32Bとボルト連結されている。第二横フレーム33Eは、機体平面視において後側ほど機体横内側に位置するように傾斜する。換言すると、第二横フレーム33Eは、機体平面視において角壁内装部材62の傾斜方向に沿って傾斜するように、第一横フレーム33Aと後壁32Bとに亘って横架する。機体上下方向における第二横フレーム33Eの高さ位置は、第一横フレーム33Aの高さ位置と同じ(または略同じ)である。第二横フレーム33Eと角壁内装部材62との間に防振ゴム(不図示)が介在し、角壁内装部材62は当該防振ゴムを介して第二横フレーム33Eに載置支持される。
図5及び図14に示されるように、電装品ボックス部33の上方に、運転部21内で使用される収納ラック35が備えられている。角壁内装部材62に収納ラック35が形成され、運転部21の右後角部に備品等の収納スペースが確保されている。収納ラック35は、平面視において電装品ボックス部33と重複する状態で配置されている。収納ラック35は、上段の収納ラック35Aと、下段の収納ラック35Bと、の上下二段で構成されている。下段の収納ラック35Bはペットボトルや水筒の収納スペースであり、上段の収納ラック35Aは、例えば携帯電子機器やその他の備品の収納スペースである。角壁内装部材62は、上下の収納ラック35A,35Bとともに樹脂成形によって一体的に形成されている。上段の収納ラック35Aに、携帯電子機器のバッテリを充電するための電力端子35C,35Cが設けられている。電力端子35C,35Cの夫々は、例えばシガーソケットであっても良いし、ユニバーサル・シリアル・バスのソケットであっても良い。
〔電装ボックスの蓋体について〕
図14及び図16に示されるように、ステー61と、電装品ボックス部33の上部と、の間の領域に蓋体34の揺動支点としてのヒンジ63,63が備えられている。蓋体34は電装品ボックス部33の上部を覆う平板状の部材である。蓋体34の左端部は前後一対のヒンジ63,63を介してステー61に揺動可能に連結されている。これにより、蓋体34は、機体前後方向に沿って並ぶヒンジ63,63の軸芯回りに揺動可能に構成されている。蓋体34は、電装品ボックス部33の上部を閉塞する閉塞位置と、電装品ボックス部33の上部を開放する開放位置と、に亘って揺動可能に構成されている。図16にヒンジ63の揺動支点と重複する鉛直線Zが示され、蓋体34の遊端部は、平面視において、側壁32Rの位置する側からヒンジ63,63の揺動支点を越えて操作ボックス部27の位置する側まで揺動可能に構成されている。蓋体34の遊端部が鉛直線Zよりも操作ボックス部27の位置する側(紙面右側)に揺動している状態が図16の仮想線で示されている。蓋体34の遊端部がヒンジ63,63の揺動支点よりも操作ボックス部27側に位置する場合、蓋体34は操作ボックス部27によって支持され、蓋体34の開放位置が保持される。即ち、蓋体34は、平面視において蓋体34の遊端部がヒンジ63,63の揺動支点よりも一方側に位置する領域と、平面視において蓋体34の遊端部がヒンジ63,63の揺動支点よりも他方側に位置する領域と、に亘って揺動可能に構成されている。このように、蓋体34は、電装品ボックス部33の側部のステー61に沿った軸芯回りに上下揺動することによって電装品ボックス部33の上部を開閉可能に構成されている。
蓋体34の前部における縁部分として、前端縁部34aと後退縁部34bとが形成されている。平面視において、前端縁部34aは前端壁部331の形状に沿って形成され、後退縁部34bは後退壁部332の形状に沿って形成されている。つまり、前端縁部34aは機体横方向に沿って直線状に形成され、後退縁部34bは平面視において右側ほど後側に傾斜する。後退縁部34bの右後端部は、蓋体34の遊端部である。
蓋体34の後部における縁部分として、角壁隣接縁部34cが形成されている。角壁隣接縁部34cは、平面視において角壁内装部材62の形状と対になる形状を有しており、後側ほど機体横内側に位置するように傾斜する。蓋体34が閉塞位置に位置する状態で、角壁隣接縁部34cは第二横フレーム33Eに載置支持される。このように、電装品ボックス部33の上部のうち、収納ラック35と重複していない部分が蓋体34によって開閉可能に構成されている。換言すると、蓋体34の開閉揺動に際し、蓋体34の遊端部と角壁内装部材62との干渉が回避されている。
蓋体34の揺動基端部における基端縁部34dは、ステー61の長手方向に沿って直線状に形成されている。このように、蓋体34は、平面視において、操作ボックス部27の右側部と、第一横フレーム33Aと、角壁内装部材62と、の夫々の形状に沿って形成されている。この蓋体34の外周形状に沿って、蓋体34の下面部に緩衝ゴム34rが取り付けられている。蓋体34が閉塞位置に位置する状態で、緩衝ゴム34rは、第一横フレーム33Aと第二横フレーム33Eとステー61とに載置され、上下方向において圧縮される。
〔蓋体の保持機構について〕
図14,図16及び図17に示されるように、蓋体34のうち、後退縁部34bに沿う箇所にグリップ34Gが設けられている。グリップ34Gの左右両端部が蓋体34にボルト固定されている。また、グリップ34Gの下方にロータリキャッチ機構64が設けられている。
ロータリキャッチ機構64は凸部64aと凹部64bとによって構成され、凸部64aが第一ブラケット64Cと第二ブラケット64Dとを介して蓋体34の下面に支持される。具体的には、グリップ34Gの左右両端部にネジ穴が下側から穿孔されている。また、蓋体34に一対のボルト挿通孔が穿孔され、第一ブラケット64Cの長手方向両端部の夫々にボルト挿通孔が穿孔されている。蓋体34における一対のボルト挿通孔と、第一ブラケット64Cにおける長手方向両端部のボルト挿通孔と、が重ねられた状態で、一対のボルトBo1,Bo1がこれらのボルト挿通孔の夫々に下側から挿入されてグリップ34Gの夫々のネジ穴に締め付けられる。
第一ブラケット64Cのうち、長手方向両端部のボルト挿通孔よりも長手方向内側箇所に別途一対のボルト挿通孔が穿孔され、第二ブラケット64Dの長手方向両端部の夫々にボルト挿通孔が穿孔されている。第一ブラケット64Cにおける別途一対のボルト挿通孔と、第二ブラケット64Dにおける長手方向両端部のボルト挿通孔と、が重ねられた状態で、一対のボルトBo2,Bo2がこれらのボルト挿通孔の夫々に下側から挿入されてナットNu,Nuの夫々に締め付けられる。そして、凸部64aが、第二ブラケット64Dの長手方向中央箇所に位置する状態で、ビスBi1,Bi1によって第二ブラケット64Dに固定される。なお、ナットNu,Nuの夫々は単独で構成されたものであっても良いし、第一ブラケット64Cに対して溶接固定された溶接ナットであっても良い。
断面L字形状の第三ブラケット64Eが第一横フレーム33Aの下部の水平面部に溶接固定されている。第三ブラケット64Eのうち、第一横フレーム33Aの当該水平面部から上向きに立ち上がる箇所に凹部64bがビスBi2,Bi2によって固定される。蓋体34の閉められた状態で、凸部64aと凹部64bとが係合することによって、蓋体34の閉められた状態がロータリキャッチ機構64によって保持される。
〔電装ボックス部における電装品の配置について〕
図15及び図16に示されるように、角壁内装部材62の下端部よりも下側に電装品ボックス部33の内部空間33Sが存在する。内部空間33Sは、平面視において、操作ボックス部27の右側部と、前端壁部331と、後退壁部332と、運転部21の右の側壁32Rと、運転部21の後壁32Bと、に囲まれた領域である。角壁内装部材62の下端部よりも下側の領域において、平面視で角壁内装部材62よりも機体右後側の領域も内部空間33Sに含まれる。
電装品ボックス部33の内部空間33Sに種々の電装品が配置されている。内部空間33Sのうち、側壁32Rの位置する側と、後壁32Bの位置する側と、に亘って板金で構成されたステー33Kが設けられている。ステー33Kのうち、側壁32Rの位置する側の箇所は前後方向に沿い、この箇所にリレー回路66が設けられている。リレー回路66は、例えばマイクロISO端子配列やミニISO端子配列によって構成されている。ステー33Kのうち、後壁32Bに支持される箇所は機体左右方向に沿い、この箇所にフラッシャユニット67とヒューズボックス68とECUユニット69とが配置されている。図示はしないが、ステー33Kにおけるヒューズボックス68の装着箇所に、絶縁シートが設けられ、ヒューズボックス68は絶縁シートを介してステー33Kに装着されている。ステー33Kのうち、側壁32Rと後壁32Bとの間の領域は平面視において後側ほど機体横内側に位置するように傾斜し、この傾斜領域にホーン70が配置されている。
内部空間33Sのうち、操作ボックス部27の位置する側に、サラウンドビュー用ECUボックス65が配置されている。詳述はしないが、サラウンドビュー用ECUボックス65は、前後左右に配置された四台のカメラ(不図示)によって撮像された撮像映像を画像処理するための集積回路を有する。防塵のため、サラウンドビュー用ECUボックス65は箱型の形状を有し、この箱型形状の中に、当該集積回路やリレーボックス、D/Aコンバータ等が収容されている。そして、四台のカメラによって撮像された撮像画像に基づいて機体の周辺を俯瞰した合成画像がサラウンドビュー用ECUボックス65の集積回路によって生成され、この合成画像がサラウンドビューモニタ37Bに映し出される。
サラウンドビュー用ECUボックス65は平板状の平板ブラケット33Dを介して操作部フレーム27Dにボルト固定されている(図6参照)。操作部フレーム27Dはサラウンドビュー用ECUボックス65の支持フレームとしても兼用されている。図示はしないが、平板ブラケット33Dと操作部フレーム27Dとの間にはスポンジ部材やゴム部材が装着され、エンジン13や走行装置2や脱穀装置8等の振動がサラウンドビュー用ECUボックス65に伝達し難いように、平板ブラケット33Dは構成されている。なお、側面視において平板ブラケット33Dの縁部よりも外側は開放され、電装品ボックス部33の内部空間33Sと操作ボックス部27の内部空間27Sとは連通する。つまり、電装品ボックス部33の内部空間33Sと操作ボックス部27の内部空間27Sとは仕切られずに互いに連通するため、内部空間27Sと内部空間33Sとの夫々に配置された機器間での配線接続が容易である。
電装品ボックス部33の折り曲げ板33Bのうち、前端壁部331に対応する箇所にグロメット33Gとコネクタ33Hとが備えられている。グロメット33Gに、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの夫々の電力線や通信線が挿通される。コネクタ33Hは、例えばECUユニット69と接続された通信線のソケットであって、例えばエンジン13の状態を診断するための端末(不図示)の端子をコネクタ33Hに接続可能なように構成されている。コネクタ33Hにキャップ33iが設けられ、コネクタ33Hに他の端末の端子等が接続されない状態で、コネクタ33Hの端子がキャップ33iによって閉塞される。
〔モニタ及びメータパネルについて〕
図18に示されるように、第一横フレーム33Aのうち、前端壁部331と、後退壁部332の機体右部分と、にブラケット33Fがボルト固定されている。ブラケット33Fの上端部は水平面部を有しており、この水平面部が第一横フレーム33Aよりも機体前側に突出する。ブラケット33Fの水平面部に支持ステー36がボルト固定され、支持ステー36はブラケット33Fから上向きに延出する。そして、支持ステー36の延出先端部にメータパネル37Dがブラケット37eを介して支持される。ブラケット37eはメータパネル37Dの裏面にボルト連結されている。更に、ブラケット37eから延長ステー37fが上向きに延び、メータパネル37Dの上方に延長ステー37fの延出先端部が位置する。延長ステー37fの延出先端部に収穫物ロスモニタ37Cが支持されている。このように、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとが、上下に並ぶ状態で電装品ボックス部33に支持される。即ち、運転部21を構成する運転部フレーム(即ち側壁32Rのフレーム)に操作ボックス部27を支持する支持フレームとして第一横フレーム33Aが備えられ、収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dは、第一横フレーム33Aに支持されている。
支持ステー36の支持基端部と延出先端部との夫々に球体関節36A,36Bが設けられ、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの夫々は、球体関節36A,36Bの夫々の回動によって揺動可能に構成されている。
運転者が支持ステー36を機体前側に揺動すると、支持ステー36の延出先端部がブラケット33Fよりも前側に位置するとともに、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとが運転座席22に対して機体前右側に位置する。この収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの位置が、『使用位置』である。運転者が支持ステー36を機体後側に揺動すると、支持ステー36の延出先端部がブラケット33Fよりも後側に位置するとともに、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの夫々が前端壁部331及び後退壁部332よりも機体後側に後退する。この収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの位置が、『収納位置』である。即ち、支持ステー36は、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの夫々を電装品ボックス部33よりも前側に突出させる使用位置と、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの夫々を電装品ボックス部33の上方へ退避させる収納位置と、に位置変更可能に構成されている。
上述したように、右フロントピラー30Rに、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとが上下に並んで支持される。図21に基づいて説明すると、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとの夫々の左端部は、運転座席22からの視点においてフロントガラス31の右端部よりも右側に位置する。このため、運転座席22から運転者がフロントガラス31の右端部に目を向けた際の視界が、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとの夫々に妨げられることなく広く確保される。バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとの夫々は、右サイドミラー29Rの上下端部の間に位置し、右サイドミラー29Rと同じ上下位置に位置する。換言すると、右サイドミラー29Rは、運転座席22に着座した運転者(搭乗者)から見てバックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bの横外方に位置する状態、かつ、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bと高さ方向において重複する状態で配置されている(図3参照)。このため、運転座席22から運転者がバックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとに目を向けた際、運転者は視線をそのまま右へずらすだけで右サイドミラー29Rを視認できる。
図19乃至図21に示されるように、右フロントピラー30Rは、樹脂製のピラーカバー30Cによって覆われ、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとに対する電気配線37wはピラーカバー30Cよりも内側の空間に収納されている。電気配線37wは、電装品ボックス部33の内部空間33Sと、バックモニタ37A及びサラウンドビューモニタ37Bと、に亘って配線されている。図22に示されるように、電気配線37wのうち、電装品ボックス部33と右フロントピラー30Rとの間は床部21Fの下方空間に配設されている。床部21Fのうち、乗降ドア24Rの位置する側の側部に沿って膨出部21aが形成され、膨出部21aは床部21Fの左右中央側領域よりも高く位置するように形成されている。即ち、膨出部21aが床部21Fの箇所よりも高く形成されることによって、膨出部21aの下方空間に電気配線37wを配設可能な隙間空間21Sが形成される。膨出部21a及び隙間空間21Sは内部空間33Sと右フロントピラー30Rの下部とに亘り、隙間空間21Sに電気配線37wが配設されている。
図19及び図20に示されるように、右フロントピラー30Rの上部に、断面L字型のステー30Sが溶接固定されている。ステー30Sは、樹脂製のピラーカバー30Cよりも内側の空間で、右フロントピラー30Rよりも機体横内側かつ機体後側へ延出する。ステー30Sの延出端部に溶接ナットが設けられ、ピラーカバー30Cにも、この溶接ナットに対応するボルト挿通孔が形成されている。平板状のブラケット30D,30Eが、上下に並ぶ状態でピラーカバー30Cよりも外側からステー30Sの溶接ナットにボルト固定される。平板状のブラケット30D,30Eの夫々にバックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとの夫々がボルトやネジによって固定される。これにより、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとの夫々が右フロントピラー30Rに支持される。ピラーカバー30Cにグロメット30Fが設けられ、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとに対する電気配線37wがグロメット30Fを貫通する。
図21に示されるように、運転部21のうち、主変速レバー28に対して運転座席22の位置する側と反対側の側部に乗降ドア24Rが備えられた構成において、主変速レバー28の前方に、乗降ドア24Rと運転座席22の前方とに亘る通路が形成されている。主変速レバー28は前後方向に沿って揺動可能に構成され、この前後方向に沿って揺動可能な範囲で主変速レバー28が存在可能な領域が、存在領域280として示されている。主変速レバー28の存在領域280と、運転部21のうちの主変速レバー28に対して運転座席22の位置する側と反対側の前横端部に立設された右フロントピラー30Rの存在領域と、の間が帯状領域S1(線Saと線Sbとの間の領域)として示されている。
帯状領域S1は、平面視で主変速レバー28の存在領域280と右フロントピラー30Rの存在領域との間に亘る領域である。また、帯状領域S1は、運転座席22に着座した運転者(搭乗者)から見て右斜め前方に真っすぐ延びる領域である。この帯状領域S1にバックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとメータパネル37Dとが配置されている。また、バックモニタ37Aとサラウンドビューモニタ37Bとメータパネル37Dとの夫々の左右方向中心が、帯状領域S1のうちの機体横外側の領域に偏倚している。更に、メータパネル37Dの左右方向中心が、メータパネル37Dに設けられた表示パネルの左右方向中心よりも機体横外側に偏倚している。また、メータパネル37Dは、運転座席22に着座した運転者(搭乗者)がバックモニタ37Aを見た時にバックモニタ37Aと左右に位置ずれするように配置されている。
図21において、運転座席22に着座した運転者とバックモニタ37Aとに亘る影付き矢印は、運転座席22に着座した運転者が右斜め前方を見た場合と視線として示されている。そして、運転者が右斜め前方を見たときの視野に、線Vaと線Vbとの間の範囲が含まれる。線Vaと線Vbとの間の視野に、バックモニタ37A及びサラウンドビューモニタ37Bと、使用位置に位置する収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dと、右サイドミラー29Rと、が存在する。
バックモニタ37A及びサラウンドビューモニタ37Bは運転部21の上部に設けられている。このため、バックモニタ37A及びサラウンドビューモニタ37Bが運転部21内の下部に設けられる構成と比較して、右フロントピラー30Rの前上がり傾斜に合わせてバックモニタ37A及びサラウンドビューモニタ37Bが前側に寄せられ、当該通路が広く確保される。
また、メータパネル37Dは、帯状領域S1上に位置する使用位置と、使用位置よりも後側に引退された収納位置と、に位置変更可能に構成されている。収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dが使用位置に位置する場合、収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dが当該通路に張り出すため、乗降ドア24Rと運転座席22の前方とに亘る通路の途中が狭くなる。この場合、運転者が収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dを収納位置に動かすことによって当該通路のスペースが広く確保され、運転者は運転座席22から主変速レバー28の前方の通路を経由して乗降ドア24Rの位置する箇所へ移動し易くなる。
このように、バックモニタ37Aの配置位置がメータパネル37Dの配置位置よりも運転座席22から遠くなる状態でバックモニタ37A及びメータパネル37Dが配置されている。これにより、メータパネル37Dに詳細な情報が表示される場合であっても、運転者は、バックモニタ37Aよりも運転座席寄りに配置されるメータパネル37Dを視認し易い。また、バックモニタ37Aの配置高さがメータパネル37Dの配置高さよりも高くなる状態でバックモニタ37A及びメータパネル37Dが配置されている。このため、バックモニタ37Aよりも近くに位置するメータパネル37Dがバックモニタ37Aよりも高く配置される構成と比較して、運転者は圧迫感を感じることなく、バックモニタ37A及びメータパネル37Dを視認できる。
〔サイドミラーについて〕
図3,図4,図21及び図23に示されるように、左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々はミラーアーム29aを有し、左右夫々のミラーアーム29a,29aが左サイドバー74Lと右サイドバー74Rとの夫々に揺動可能に連結される。左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々は、ミラーアーム29aの遊端部に位置し、左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々において、ミラーカバー29cの内部をミラーアーム29aの遊端部が貫通する。ミラーアーム29aの基端部のうち、上側の基端部が下向きに延び、この上側の基端部と、右サイドバー74Rの上部と、が樹脂製のパラレルジョイント76に連結される。また、ミラーアーム29aの基端部のうちの下部と、右サイドバー74Rと、がボルト連結部77によって連結される。つまり、ミラーアーム29aは右サイドバー74R(左サイドバー74L)に対して上下二箇所で連結される。このため、ミラーアーム29aは、一箇所で連結される構成と比較して、左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々の重量に対して強い剛性を有する。
左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々は、いわゆる電動ミラーであって、左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rとの夫々の内部に鏡面の角度を調整可能な電動モータ(不図示)が内蔵されている。図21に示されるように、ブラケット33Fの水平面部のうち、支持ステー36の支持箇所よりも機体左側にスティックスイッチ71が設けられ、左サイドミラー29Lと右サイドミラー29Rの夫々のミラーの角度がスティックスイッチ71によって調整される。スティックスイッチ71は鉛直方向に立ちあがるレバーを有し、このレバーが四方向に倒伏可能に構成されている。また、このレバーは上下軸芯回りに回動可能に構成されている。運転者がこのレバーを左回りに回動した状態で倒伏操作すると、左サイドミラー29Lの角度が上下左右に調整される。また、運転者がこのレバーを右回りに回動した状態で倒伏操作すると、右サイドミラー29Rの角度が上下左右に調整される。
図23に示されるように、右サイドミラー29Rの内部の電動モータに電力を供給するハーネス29wが備えられている。ハーネス29wは、電装品ボックス部33の内部空間33Sと右サイドミラー29Rとに亘って配線されている。右フロントピラー30Rの上部のうち、右サイドバー74Rと連結された箇所よりも上側にグロメット30iが装着されている。ハーネス29wは隙間空間21Sと右フロントピラー30Rの内部とを経由してグロメット30iまで配線される。
グロメット30iからハーネス29wが右フロントピラー30Rよりも外側の右サイドミラー29Rに向けて配線される。具体的には、グロメット30iとパラレルジョイント76の位置する箇所とに亘ってハーネス29wは右サイドバー74Rに沿って配線され、パラレルジョイント76の下方からミラーアーム29aの内側に下方からハーネス29wが挿入されている。ミラーアーム29aの遊端部のうち、ミラーアーム29aがミラーカバー29cを貫通する箇所にグロメット29bが装着されている。そして、グロメット29bからハーネス29wがミラーアーム29aよりも外側に配線されて、右サイドミラー29Rの内部における鏡面角度調整用の電動モータ(不図示)と接続される。なお、図示はしないが、左フロントピラー30Lよりも機体左外方の箇所において、左サイドミラー29Lに対するハーネス29wに対する配線構造は、右サイドミラー29Rで上述した通りである。つまり、左サイドミラー29Lに対するハーネス29wの配線構造は、左フロントピラー30Lよりも機体左外方の箇所において、右サイドミラー29Rに対するハーネス29wの配線構造と、左右対称に構成されている。
図24に示されるように、パラレルジョイント76は、一対のジョイント部材76A,76Bを有する。ジョイント部材76Aに、平面視において半円形状の挟持部76C,76Eが形成され、ジョイント部材76Bに、平面視において半円形状の挟持部76D,76Fが形成されている。一対のジョイント部材76A,76Bの夫々の左右方向中央領域の上下二箇所にボルト貫通孔76k,76kが形成されている。挟持部76Cと挟持部76Dとが互いに対向することによって円筒形状が形成される。また、挟持部76Eと挟持部76Fとが互いに対向することによって円筒形状が形成される。一対の挟持部76C,76Dが右サイドバー74Rの上部に外嵌し、一対の挟持部76E,76Fがミラーアーム29aの上側の基端部に外嵌した状態で、ボルト貫通孔76kにおいてボルト76iとナット76jとによってボルト締めされる。これにより、右サイドバー74Rの上部が一対の挟持部76C,76Dに挟持され、ミラーアーム29aの上側の基端部が一対の挟持部76E,76Fに挟持される。この状態で、右サイドバー74Rの上下方向と、ミラーアーム29aの上側の基端部の上下方向と、が略平行となっている。
一対の挟持部76E,76Fと、ミラーアーム29aと、の間にゴム体76hが介在する。ミラーアーム29aが右サイドバー74R(左サイドバー74L)に対して揺動する際に、ミラーアーム29aが一対の挟持部76E,76Fに対して摺接すると、摺動摩擦によってミラーアーム29aの塗装膜が剥がれる虞がある。ミラーアーム29aの周方向表面における摺動摩擦がゴム体76hによって緩和され、ミラーアーム29aの塗装膜が剥がれる虞が軽減される。
また、上述のゴム体76hが介在する理由と同じ理由で、一対の挟持部76C,76Dと、右サイドバー74Rと、の間にゴム体76gが介在する。このゴム体76gがなければ、パラレルジョイント76の揺動に伴って、一対の挟持部76C,76Cが右サイドバー74R(左サイドバー74L)に対して摺接し、右サイドバー74R(左サイドバー74L)の塗装膜が剥がれる虞がある。右サイドバー74R(左サイドバー74L)の周方向表面における摺動摩擦がゴム体76gによって緩和され、右サイドバー74R(左サイドバー74L)の塗装膜が剥がれる虞が軽減される。
図23及び図25に示されるように、ミラーアーム29aの基端部のうち、下側の基端部に中空のパイプが押し潰された平坦面部29fが形成され、この平坦面部29fに上下軸芯の孔部29dが形成されている。右サイドバー74Rのうち、上下方向中央領域からステー74aが機体横向きに突起し、ステー74aに孔部74bが形成されている。孔部29dと孔部74bとは略同じ径に形成され、この孔部29dが孔部74bの上に重ねられた状態で、孔部29dと孔部74bとの夫々にボルト77eが挿通される。ステー74aよりも下側に回り止めナット74Cが備えられている。ボルト77eの頭部は平坦面部29fよりも上側に位置し、ボルト77eの下部が回り止めナット74Cに締め付けられる。このように、平坦面部29fは、ボルト77eの頭部とステー74aとに挟まれる。
ステー74aと平坦面部29fとの間に平座金77bとゴム体77dとが介在する。また、ボルト77eの頭部と平坦面部29fとの間に平座金77aとゴム体77cとが介在する。平座金77bはゴム体77dよりも下側に位置し、平座金77aはゴム体77cよりも上側に位置する。つまり、平坦面部29fのうちの孔部29dの上下の夫々にゴム体77c,77dが隣接して重ねられ、更にその上下の夫々に平座金77a,77bが重ねられている。この構成であれば、ミラーアーム29aが右サイドバー74R(左サイドバー74L)に対して揺動する場合であっても、平坦面部29fの上下表面における孔部29dの周辺の摺動摩擦が上下のゴム体77c,77dによって緩和される。これにより、平坦面部29fの塗装膜が剥がれる虞が軽減される。
ゴム体77cと平座金77aとは密着し、ゴム体77dと平座金77bとは密着する。このことから、ミラーアーム29aが右サイドバー74R(左サイドバー74L)に対して揺動する場合に、ゴム体77c,77dと平座金77a,77bとが一体的に回動する。つまり、ゴム体77cの上に平座金77aが設けられ、ゴム体77dの下に平座金77bが設けられる構成によって、ゴム体77c,77dの夫々がボルト77eの頭部やステー74aに対して摺接せず、ゴム体77c,77dの摩耗が軽減される。
〔乗降ドアの内側ハンドル部について〕
運転部21のうち、運転座席22に対して電装品ボックス部33の位置する側と反対側の側部に乗降ドア24Lが備えられ、運転座席22と乗降ドア24Lとの間に補助座席23が備えられている。図26及び図27に示されるように、左の乗降ドア24Lは左フロントピラー30Lに揺動可能に支持される。運転部21における左の側壁32Lは、左の乗降ドア24Lよりも後側に配置され、左の側壁32Lの内部には骨組みのフレームが備えられている。乗降ドア24L,24Rの夫々に、ドアガラス24Gと、ドアノブ24dと、ピンストライカタイプのロック機構24sと、内側ハンドル部75と、が備えられている。運転部21に運転者(搭乗者)が搭乗する際、運転者はドアノブ24dを握ってドアを外側に開く。また、運転者(搭乗者)が運転部21の内部からロック機構24sをロック操作することによって、乗降ドア24L(乗降ドア24R)は開閉不能となる。
内側ハンドル部75の支持構造として、乗降ドア24L,24Rの夫々に、前支持部24aと後支持部24bとが備えられている。前支持部24aはドアガラス24Gの前端部に設けられ、後支持部24bはドアガラス24Gの後端部に設けられている。前支持部24aと後支持部24bとの夫々は、ドアガラス24Gにおける上下中央領域に設けられ、前支持部24aの高さ位置は、後支持部24bの高さ位置よりも高い。
内側ハンドル部75のうち、前支持部24aに支持される前端部と、後支持部24bに支持される後端部と、の間で鉛直方向に屈曲する鉛直部75bが形成されている。内側ハンドル部75のうち、鉛直部75bよりも前側の箇所は、鉛直部75bと前端部とに亘って水平な前水平部75cであって、鉛直部75bよりも後側の箇所は、鉛直部75bと後端部とに亘って水平な後水平部75aである。鉛直部75bは、機体上下方向に沿って鉛直または略鉛直に構成されている。前水平部75cの後端部と鉛直部75bの上端部との間の箇所は、略90度の角度で屈曲する。また、後水平部75aの前端部と鉛直部75bの下端部との間の箇所は、略90度の角度で屈曲する。
左右の乗降ドア24L,24Rのうち、補助座席23の位置する側の乗降ドア24Lが閉じられた状態において、乗降ドア24Lにおける内側ハンドル部75の鉛直部75bは、平面視において補助座席23の左前端部の近傍に位置する。また、この鉛直部75bは、側面視において補助座席23の背もたれ上端部と、当該背もたれの上下中央領域と、に亘って鉛直方向に延びる。このため、補助座席23に着座した搭乗者は、例えばコンバインが圃場を走行する際に身体を支えるために、乗降ドア24Lにおける内側ハンドル部75の鉛直部75bを左手で握ることができる。そして、後水平部75aは、鉛直部75bの下端に対応する高さ位置を有するとともに、補助座席23の左側部に沿って後方に延びる。このため、補助座席23に着座した搭乗者は、左手で鉛直部75bを握った状態で、左腕をそのまま後水平部75aに載置できる。つまり、後水平部75aは、補助座席23に着座した搭乗者のアームレストとしても活用できる。
前水平部75cは、平面視において前側ほどドアガラス24Gに近付くように傾斜する。このため、平面視において前水平部75cがドアガラス24Gと平行な構成と比較して、運転部21における補助座席23よりも前側の空間が広く確保されている。
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述した実施形態において、操作ボックス部27は、運転座席22の機体右方に設けられているが、操作ボックス部27は、運転座席22の機体左方に設けられても良い。この場合、電装品ボックス部33は、操作ボックス部27の機体左方に設けられても良い。要するに、運転部に、運転座席22と、運転座席22と横並び状態で設けられる操作ボックス部27と、操作ボックス部27に対して運転座席22の位置する側と反対側において操作ボックス部27と横並び状態で設けられる電装品ボックス部33と、が備えられる構成であれば良い。
(2)上述した実施形態において、操作ボックス部27は、作業と走行との両方に関する操作具を有するが、操作ボックス部27は、作業と走行との一方に関する操作具を有するものであっても良い。例えば、操作ボックス部27に、作業情報表示操作領域44が備えられない構成であっても良いし、操作ボックス部27に、作業情報表示操作領域44のみが備えられる構成であっても良い。要するに、操作ボックス部は、作業と走行との一方または両方に関する操作具を有する構成であって良い。
(3)上述した実施形態において、運転部21の右端部に乗降ドア24Rが備えられ、電装品ボックス部33の前方に、乗降ドア24Rと運転座席22とに亘る通路が形成されているが、この実施形態に限定されない。例えば、乗降ドア24Rは備えられない構成であっても良い。この場合、電装品ボックス部33の前縁部は、機体右側ほど後側に位置するように傾斜するものでなくても良く、機体横方向に沿っているものであっても良い。また、この場合、電装品ボックス部33の前方に通路が形成されない構成であっても良い、例えば、電装品ボックス部33の前縁部は、機体右側ほど前側に位置するように傾斜するものであっても良い。
(4)上述した実施形態において、運転座席22の左方に補助座席23が備えられているが、補助座席23は設けられない構成であっても良い。
(5)上述した実施形態において、電装品ボックス部33は、操作ボックス部27と運転部21の側壁32Rとに亘って設けられているが、運転部21の床部21Fは、電装品ボックス部33と側壁32Rとの間に設けられても良い。つまり、電装品ボックス部33は、操作ボックス部27と運転部21の側壁32Rとに亘っていない構成であっても良い。
(6)上述した実施形態において、電装品ボックス部33に蓋体34が設けられているが、蓋体34が設けられない構成であっても良い。例えば、電装品ボックス部33の上面にスライド式のシャッタが設けられる構成であっても良い。
(7)上述した実施形態において、蓋体34の揺動に伴って、蓋体34の遊端部がヒンジ63,63の揺動支点の上方を越えるが、この実施形態に限定されない。例えば、蓋体34の遊端部がヒンジ63,63の揺動支点の上方を越えず、ヒンジ63,63の揺動支点よりもロータリキャッチ機構64の位置する側に傾斜した状態で、マグネット等によって係止される構成であっても良い。
(8)上述した実施形態において、電装品ボックス部33の上方における運転部21の右後角部に収納ラック35が設けられているが、収納ラック35は設けられない構成であっても良い。この場合、角壁内装部材62は単なる内壁であっても良いし、角壁内装部材62に電力端子35C(例えば、シガーソケットや、ユニバーサル・シリアル・バスのコネクタ)が設けられる構成であっても良い。
(9)上述した実施形態において、操作ボックス部27の上部に、電装品ボックス部33よりも上側に突出する突出部(図3において符号J1で示される部分)が形成されているが、この実施形態に限定されない。例えば、突出部は形成されず、操作ボックス部27の上部と、電装品ボックス部33の上部と、の夫々の高さが同じか略同じであっても良い。
(10)上述した実施形態において、運転座席22に着座した運転者が視認可能な収穫物ロスモニタ37C及びメータパネル37Dが、平面視において電装品ボックス部33の前方に位置する状態で電装品ボックス部33の前部に支持されているが、この実施形態に限定されない。例えば、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの一方または両方が、平面視において電装品ボックス部33の左右一方に位置する状態で電装品ボックス部33の左右一方部に支持される構成であっても良い。また、収穫物ロスモニタ37Cとメータパネル37Dとの一方または両方が備えられない構成であっても良い。
(11)上述した実施形態において、作業車として普通型コンバインが示されたが、作業車は自脱型のコンバインであっても良いし、粒取り式のトウモロコシ収穫機や豆類収穫機などであっても良い。
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、コンバインの他、トラクタ、圃場管理機、草刈機、ホイールローダ、バックホー、除雪車等の各種の作業車に適用できる。
21 :運転部
21F :床部
22 :運転座席
23 :補助座席
24L :乗降ドア
24R :乗降ドア
27 :操作ボックス部
27A :操作パネル部(突出部)
32R :側壁(壁)
33 :電装品ボックス部
331 :前端壁部(前縁部)
332 :後退壁部(前縁部)
33A :第一横フレーム
33B :折り曲げ板
33C :平板
33D :平板ブラケット
33E :第二横フレーム
33F :ブラケット
34 :蓋体
35 :収納ラック
37C :収穫物ロスモニタ(モニタ)
37D :メータパネル(モニタ)
63 :ヒンジ

Claims (9)

  1. 運転部が備えられた作業車であって、
    前記運転部に、運転座席と、前記運転座席と横並び状態で設けられるとともに作業と走行との一方または両方に関する操作具を有する操作ボックス部と、前記操作ボックス部に対して前記運転座席の位置する側と反対側において前記操作ボックス部と横並び状態で設けられるとともに電装品を収容する電装品ボックス部と、が備えられ、
    前記電装品ボックス部は、前記運転部の床部から前記操作ボックス部の上部まで立ち上げられた箱状に構成されている作業車。
  2. 前記運転部のうち、前記電装品ボックス部に対して前記運転座席の位置する側と反対側の側部に乗降ドアが備えられ、
    前記電装品ボックス部の前方に、前記乗降ドアと前記運転座席の前方とに亘る通路が形成されている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記電装品ボックス部の前縁部は、前記乗降ドアの後端部よりも前側に突出し、かつ、平面視において前記乗降ドアの位置する側ほど後側に位置するように傾斜する請求項2に記載の作業車。
  4. 前記運転部のうち、前記運転座席に対して前記電装品ボックス部の位置する側と反対側の側部に乗降ドアが備えられ、
    前記運転座席と前記乗降ドアとの間に補助座席が備えられている請求項1から3の何れか一項に記載の作業車。
  5. 前記電装品ボックス部は、前記操作ボックス部と前記運転部の壁とに亘って設けられ、
    前記電装品ボックス部の側部または前記壁に沿った軸芯回りに上下揺動することによって前記電装品ボックス部の上部を開閉可能な蓋体が備えられている請求項1から4の何れか一項に記載の作業車。
  6. 前記電装品ボックス部の側部または前記壁と、前記電装品ボックス部の上部と、の間の領域に前記蓋体の揺動支点としてのヒンジが備えられ、
    前記蓋体は、平面視において前記蓋体の遊端部が前記揺動支点よりも一方側に位置する領域と、平面視において前記遊端部が前記揺動支点よりも他方側に位置する領域と、に亘って揺動可能に構成されている請求項5に記載の作業車。
  7. 前記電装品ボックス部の上方に、前記運転部内で使用される収納ラックが、平面視において前記電装品ボックス部と重複する状態で配置され、
    前記電装品ボックス部の上部のうち、前記収納ラックと重複していない部分が前記蓋体によって開閉可能に構成されている請求項5または6に記載の作業車。
  8. 前記電装品ボックス部の上部は平坦面であって、
    前記操作ボックス部の上部に、前記電装品ボックス部よりも上側に突出する突出部が形成され、
    前記突出部の上部に前記操作具が配置されている請求項1から7の何れか一項に記載の作業車。
  9. 前記運転座席に着座した運転者が視認可能なモニタが、平面視において前記電装品ボックス部の前方に位置する状態で前記電装品ボックス部の前部に支持されている請求項1から8の何れか一項に記載の作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022176624A1 (ja) 2021-02-17 2022-08-25 富士電機株式会社 電力変換システム

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