JP2021020498A - 車両診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過去に記憶されている診断情報も含み、車両診断装置に記憶されている診断情報に基づいて異常を解析する技術を提供する。【解決手段】本開示の1つの態様による車両診断装置10は、診断部12と診断情報記憶部42と判定部12と情報管理部12とを備えている。診断部は車両を診断して異常を検出する。診断情報記憶部は、診断部が検出する異常に関する診断情報が記憶される書き換え可能な不揮発性の記憶部である。判定部は、所定の開始トリガと所定の終了トリガとの間で期間が決定され、診断情報記憶部に対する外部ツールからのアクセスが制限される制限期間であるか否かを判定する。情報管理部は、判定部が制限期間であると判定すると、診断情報記憶部に対する外部ツールからのアクセス要求を制限し、制御期間ではない場合、診断情報記憶部に対する外部ツールからのアクセス要求を許可する。【選択図】図1

Description

本開示は、車両を診断して異常を検出し、異常に関する診断情報を記憶する技術に関する。
車載の各種のセンサとアクチュエータ等の装置と制御データ等に何らかの異常が発生したことを車両診断装置が診断してOBDにより検出し、異常に関する診断情報として診断コード等を記憶する技術が知られている。OBDはOn-board Diagnosticsの略である。以下、診断コードをDTCともいう。DTCはDiagnostic Trouble Codeの略である。
ところで、DTCのうち、車両検査で道路運送車両の保安基準を満たさない不具合が発生したことを表す特定DTCが、車両のネットワークに接続された外部ツールで読み出されると、車両検査を不合格にすることが車両診断装置を活用した車両検査手法として提案されている。
特定DTCが読み出されたか否かの判定は、例えば、外部ツールが車両から読み出したDTCをセンターのホストコンピュータ等のサーバに送信し、受信したDTCが特定DTCであるか否かをサーバが判定することにより行われる。
この車両検査手法において、エンジンのスタートスイッチをオンにした状態で停車中の車両に対して車両検査を行う前に、車両に記憶されている診断情報を消去することも検討されている。これは、車両において既に正常に回復しているが車両に記憶されている異常に関する診断情報をサーバが車両から読み出さないようにするためである。
しかし、所定距離以上または所定時間以上の走行により検出できる異常、あるいは特定の運転操作または特定の条件のときに検出できる異常は検出頻度が低いので、消去せずに車両に記憶して残しておきたいという要望がある。
そこで、下記の特許文献1に記載された技術では、車両診断装置が車両を診断して異常を検出すると、診断情報として、診断コードと異常が検出されたときの車載機器の稼働状況を示すフリーズフレームデータとを車両診断装置の内部メモリに記憶している。
そして、特許文献1に記載された技術では、記憶された診断情報のうち、フリーズフレームデータを車両外部の管理センターの記憶装置に通信により退避し、通信が適正に実行された場合、車両診断装置の内部メモリに記憶されたDTCはそのまま残し、フリーズフレームデータを消去している。
これにより、特許文献1に記載された技術では、診断情報を記憶するための内部メモリの容量を極力低減するとともに、異常に関する正常なフリーズフレームデータを車両の外部に記憶しようとしている。
特開2007−106614号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、特許文献1に記載された技術のように、車両診断装置が診断して検出した異常に関する診断情報のうちフリーズフレームデータを車両診断装置とは別に設けたセンター等の記憶装置に通信により退避する構成では、車両診断装置から送信される診断情報を受信して記憶する装置が車両診断装置とは別に必要になるという課題が見出された。
さらに、発明者の詳細な検討の結果、特許文献1に記載された技術では、異常に関するDTCは車両に記憶され、フリーズフレームデータはセンターに記憶されるので、異常に関するDTCとフリーズフレームデータとを取得して異常を解析するために、異なる装置にアクセスする必要があるという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、過去に記憶されている診断情報も含み、車両診断装置に記憶されている診断情報に基づいて異常を解析する技術を提供することが望ましい。
本開示の1つの態様による車両診断装置(10)は、診断部(12、S5)と、診断情報記憶部(42)と、判定部(12、S400〜S410)と、情報管理部(12、S440〜S470)と、を備えている。
診断部は車両を診断して異常を検出する。診断情報記憶部は、診断部が検出する異常に関する診断情報が記憶される書き換え可能な不揮発性の記憶部である。判定部は、所定の開始トリガと所定の終了トリガとの間で期間が決定され、診断情報記憶部に対する外部ツールからのアクセスが制限される制限期間であるか否かを判定する。
情報管理部は、判定部が制限期間であると判定すると、診断情報記憶部に対する外部ツールからのアクセス要求を制限し、制御期間ではない場合、診断情報記憶部に対する外部ツールからのアクセス要求を許可する。
このような構成によれば、例えば、外部ツールからの診断情報記憶部に対するアクセスとして診断情報の消去が要求されても、制限期間であれば、診断情報記憶部に記憶されている診断情報は消去されずに保持される。したがって、過去に記憶されている診断情報も含み、車両診断装置に記憶されている診断情報に基づいて異常を解析することができる。
車両診断装置の構成を示すブロック図。 通常時と制限期間とにおける書き込みと読み出しとを説明するブロック図。 通常時と制限期間とにおける消去と書き換えとを説明するブロック図。 車両検査の流れを示すシーケンス図。 制御期間の判定処理を表すフローチャート。 診断情報の読み出し処理を表すフローチャート。 診断情報の記憶処理を表すフローチャート。
以下、図を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
図1に示す車両診断装置10は、CPU12と、ROM20と、RAM30と、フラッシュメモリ40とを少なくとも有するマイクロコンピュータを備えている。外部ツール100は、例えば車両検査が行われるときに、コネクタまたは無線により車内ネットワークを介して車両診断装置10に接続される。
ROM20には、CPU12が実行する診断処理プログラム22が記憶されている。CPU12が診断処理プログラム22を実行することにより、車両診断装置10は、診断部と判定部と情報管理部、として機能する。
RAM30には、診断情報記憶領域32が確保されている。RAM30の一時データ記憶領域34は、通常時には確保されず、外部ツール100からフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42へのアクセスが制限される制限期間において確保される。制限期間は、例えば車両検査中またはバッテリー電圧が正常範囲から外れているときに設定される。
通常時、車両診断装置10のCPU12は、定期的に診断処理プログラム22を実行して車両を診断し、各種センサと車内ネットワークに接続している複数の電子制御装置等の異常と制御データの異常等を検出する。
[2.処理]
[2−1.診断情報のアクセス処理]
図2と図3とに、診断情報に対するアクセス処理の一例を示す。
(1)通常時
図2の通常時に示すように、CPU12は、診断処理プログラム22を実行して異常を検出すると、異常に関する診断コードと異常時の車両情報等を、診断情報としてRAM30の診断情報記憶領域32とフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42とに書き込んで記憶する。
通常時、CPU12は、外部ツール100から診断情報の読み出しを要求されると、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報をRAM30の診断情報記憶領域32に書き込んでから読み出す。
また、図3の通常時に示すように、CPU12は、外部ツール100から診断情報の消去または書き換えを要求されると、RAM30の診断情報記憶領域32とフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42とにそれぞれ記憶されている診断情報を消去または書き換える。
(2)制限期間
図2の制限期間に示すように、CPU12は、診断処理プログラム22を実行して異常を検出すると、RAM30の診断情報記憶領域32とフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42とに加え、RAM30の一時データ記憶領域34に異常に関する診断情報を書き込んで記憶する。
制限期間においてCPU12は、外部ツール100から診断情報の読み出しを要求されると、RAM30の診断情報記憶領域32とフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42とからではなく、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報を読み出す。
また、図3の制御期間に示すように、CPU12は、外部ツール100から診断情報の消去または書き換えを要求されると、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報だけを消去または書き換える。
[2−2.車両検査処理]
図4に示すシーケンス図に基づいて、制限期間における診断処理の例として、車両検査における診断処理の流れを説明する。外部ツール100は車両に接続されており、車両診
断装置10と通信可能である。
S1において外部ツール100は、診断情報の消去を車両診断装置10に要求する。S2において車両診断装置10は、外部ツール100から診断情報の消去を要求されたことにより制限期間が開始されたと判断し、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報を消去する。フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報は消去されない。S3において車両診断装置10は、診断情報の消去が終了したことを通知する。
S4において車両検査のオペレータは、スタートスイッチがオフの場合はオンにし、スタートスイッチがオンの場合はオフにしてからオンにする。S5において車両診断装置10は、スタートスイッチがオンになり外部ツール100が車両に接続されていることを検出すると、車両の診断を実行し、RAM30の診断情報記憶領域32と一時データ記憶領域34とフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42とに、異常に関する診断情報を書き込んで記憶する。
S6において外部ツール100は、診断情報の取得を車両診断装置10に要求する。S7において車両診断装置10は、例えば、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報を読み出し、外部ツール100に送信する。フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報は読み出されない。
S8において外部ツール100は、車両診断装置10から取得した診断情報からDTCを抽出する。外部ツール100は、車両検査を不合格にする特定DTCが抽出したDTCに存在するかを照合するために、抽出したDTCをサーバに送信する。
S9において外部ツール100は、サーバからDTCの照合結果を受信する。そして、S10において外部ツール100は、サーバから受信したDTCの照合結果をディスプレイ等に表示する。オペレータは、外部ツール100に表示されたDTCの照合結果に基づいて、車両が車両検査に合格したか不合格であるかを判断する。
[2−3.診断処理の詳細]
以下、CPU12が診断処理プログラム22を実行することにより処理される本実施形態の診断処理の詳細について説明する。
(1)制御期間判定処理
図5に示すフローチャートに基づいて、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42へのアクセスを制限する制限期間の判定処理について説明する。図5に示す制限期間判定処理は、所定時間間隔で実行される。
S400においてCPU12は、制限期間の開始トリガが発生したか否かを判定する。例えば、CPU12は、車両検査のために接続された外部ツール100からフラッシュメモリ40に記憶されている診断情報の消去を要求されたか否かを判定する。S400の判定がNoである、つまり開始トリガが発生しなかった場合、処理はS406に移行する。
S400の判定がYesである、つまり開始トリガが発生した場合、S402においてCPU12は、RAM30に一時データ記憶領域34を確保する。そして、S404においてCPU12は、制御期間フラグをオンに設定する。
S406においてCPU12は、制限期間の終了トリガが発生したか否かを判定する。例えば、CPU12は、車両検査において、車両診断装置10と外部ツール100との接続が解除されたか否か、あるいは外部ツール100から診断情報の取得要求があったか否
かを判定する。S406の判定がNoである、つまり終了トリガが発生しなかった場合、本処理は終了する。
S406の判定がYesである、つまり終了トリガが発生した場合、S408においてCPU12は、図5の通常時に示すように、RAM30に確保した一時データ記憶領域34を解放する。そして、S410においてCPU12は、制御期間フラグをオフンに設定する。
(2)診断情報読み出し処理
図6に示すフローチャートに基づいて、診断情報の読み出し処理について説明する。図6に示す診断情報読み出し処理は、車両診断装置10が外部ツール100から診断情報の取得要求を受信すると実行される。
図6のS420においてCPU12は、前述した制限期間フラグがオンであるかオフであるかに基づいて、制限期間中であるか否かを判定する。S420の判定がNoである、つまり制限期間中ではない場合、CPU12はS428に処理を移行する。
S420の判定がYesである、つまり制限期間中の場合、S422においてCPU12は、RAM30に診断情報を一時的に記憶する一時データ記憶領域34が確保されているか否かを判定する。この判定は、RAM30に一時データ記憶領域34を確保しない構成を考慮して行われる。S422の判定がNoである、つまり一時データ記憶領域34が確保されていない場合、処理はS430に移行する。
S422の判定がYesである、つまり一時データ記憶領域34が確保されている場合、S424においてCPU12は、一時データ記憶領域34から診断情報を取得する。
後述するように、CPU12が制限期間中に診断処理プログラム22を実行して異常を検出すると、一時データ記憶領域34には少なくともDTCが記憶される。そして、DTCが示す異常の種類によっては、DTC以外の車両情報が必要なことがある。
そこで、S426においてCPU12は、一時データ記憶領域34に加えフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42からデータを取得するか否かを判定する。S424で一時データ記憶領域34から取得する診断情報に含まれるDTCが示す異常の種類によっては、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報が必要なことがある。
S426の判定がNoである、つまりフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42から診断情報を取得する必要のないDTCの場合、CPU12は処理をS430に移行する。
S426の判定がYesである、つまりフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42から診断情報を取得する必要のあるDTCの場合、CPU12は処理をS428に移行する。
S428においてCPU12は、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42から、RAM30の一時データ記憶領域34から取得したDTCに対応する診断情報を取得する。
S430においてCPU12は、これまで取得した診断情報に加え、エンジンを運転させているときにRAM30に記憶されているDTCに関連する情報を読み出して取得し、外部ツール100に送信する。
(3)診断情報記憶処理
図7に示すフローチャートに基づいて、診断情報の記憶処理について説明する。図7に示す診断情報記憶処理は、CPU12が診断処理プログラム22を実行し、異常を検出すると実行される。
図7のS440においてCPU12は、前述した制限期間フラグがオンであるかオフであるかに基づいて、制限期間中であるか否かを判定する。S440の判定がNoである、つまり制限期間中ではない場合、CPU12はS468に処理を移行する。
S440の判定がYesである、つまり制限期間中の場合、S442においてCPU12は、RAM30に診断情報を一時的に記憶する一時データ記憶領域34が確保されているか否かを判定する。この判定は、RAM30に一時データ記憶領域34を確保しない構成を考慮して行われる。S442の判定がNoである、つまり一時データ記憶領域34が確保されていない場合、処理はS458に移行する。
S442の判定がYesである、つまり一時データ記憶領域34が確保されている場合、S444においてCPU12は、DTCが示す異常の種類に基づいて、一時データ記憶領域34に診断情報を記憶するか否かを判定する。
ここで、制限期間において診断情報の読み出しを外部ツール100から要求されると、RAM30の一時データ記憶領域34が確保されている場合、CPU12は、RAM30の一時データ記憶領域34から診断情報を読み出して外部ツール100に送信する。
しかし、診断情報に含まれるDTCの中には、車両検査で不合格にならないDTCもある。その場合、制限期間であっても、車両検査で不合格にならないDTCを含む診断情報をRAM30の一時データ記憶領域34に記憶する必要はない。そこで、S444の判定がNoである、つまり一時データ記憶領域34に診断情報を記憶する必要のないDTCの場合、CPU12は処理をS458に移行する。
RAM30の一時データ記憶領域34に記憶する必要のない診断情報とは、例えば、車両とセンターとの通信異常である。車両とセンターとの通信異常は、車両検査で不合格にならない。
S444の判定がYesである、つまり一時データ記憶領域34に診断情報を記憶する必要のあるDTCの場合、S446においてCPU12は、制御期間中の診断で検出された異常に対し通常時と異なる診断情報を記憶するか否かを判定する。
通常時の診断においてCPU12は、異常を検出すると、フルセットの診断情報を診断情報記憶領域42に記憶する。フルセットの診断情報とは、異常に関するDTCと、異常時の車両情報と、異常発生の前後における一定期間の時系列の車両情報とである。診断情報として記憶される車両情報は、例えばエンジン回転数と外気温等である。
したがって、通常時と異なる診断情報とは、例えば、フルセットではなく、予め設定されたフルセットのサブセットまたはフルセットよりも記憶容量の少ない所定の診断情報か、あるいはDTCが示す異常の種類毎に異なる診断情報である。
例えば、通常時と異なる所定の診断情報は、以下の(1)〜(3)に示す診断情報のいずれかである。
(1)DTCだけ。
(2)DTCと通常時の異常に関する車両情報の一部。
(3)DTCと、フルセットの診断情報に含まれない車両情報として、例えば、車両検査のために接続される外部ツール100のIDと車両検査の場所。
また、異常の種類毎に異なる診断情報は、異常の種類毎に設定されている。
S446の判定がNoである、つまり通常時の診断と異なる診断情報を記憶しない場合、S448においてCPU12は、通常時と同じ診断情報を取得する。
S446の判定がYesである、つまり通常時と異なる診断情報を記憶する場合、S450においてCPU12は、前述した(1)〜(3)の診断情報から同じ所定の診断情報を選択して全てのDTCに対して記憶するか否かを判定する。
S450の判定がNoである、つまりDTCによって異なる所定の診断情報を記憶する場合、S452においてCPU12は、異常の種類毎に異なる診断情報を取得する。
S450の判定がYesである、つまり全てのDTCに対して同じ所定の診断情報を記憶する場合、S454においてCPU12は、所定の診断情報を取得する。
S456においてCPU12は、S448、S452、454のいずれかで取得した診断情報を一時データ記憶領域34に記憶し、処理をS458に移行する。
S458においてCPU12は、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に診断情報を記憶するか否かを判定する。S458の判定がNoである、つまりフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に診断情報を記憶しない場合、CPU12は本処理を終了する。
フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に診断情報を記憶しないのは、例えば、車両検査による制限期間の場合、診断情報が車載カメラの異常とミリ波レーダの異常等に関する場合である。これは、車載カメラの異常とミリ波レーダの異常等の場合、交換または修理が可能であるから、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶された診断情報に基づいて異常を解析する必要がないからである。
S458の判定がYesである、つまりフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に診断情報を記憶する場合、CPU12はS460に処理を移行する。S460〜S468の処理は前述したS446〜S454の処理と実質的に同一であるから、説明を省略する。
ここで、S444の判定とS458の判定との両方がYesになり、RAM30の一時データ記憶領域34とフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42との両方に記憶される診断情報は、例えば、車内ネットワークの一時的な通信異常等である。車内ネットワークの一時的な通信異常は、外部ツール100に送信する必要があり、かつ異常の原因を解析する必要があるからである。
S470においてCPU12は、S464〜S468のいずれかで取得した診断情報をフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶する。
以上説明した上記実施形態では、RAM30の一時データ記憶領域34が揮発性の一時データ記憶部に対応し、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42が書き換え可能な不揮発性の診断情報記憶部に対応する。また、診断処理プログラム22を実行するCPU12が、診断部と判定部と情報管理部とに対応する。
また、S5が診断部の処理に対応し、S400〜S410が判定部の処理に対応し、S440〜S470が情報管理部の処理に対応する。
[3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(3a)制限期間において外部ツール100から診断情報の消去要求があると、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報は消去されず、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報が消去される。
また、制限期間において外部ツール100から診断情報の書き換え要求があると、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報は書き換えられず、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報が書き換えられる。
これにより、フラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている消去されなかったか書き換えられなかった過去の診断情報と制御期間中に記憶された診断情報とに基づいて、制限期間が終了した後に、診断情報に対応する異常の解析を行うことができる。
(3b)制限期間において外部ツール100から診断情報の取得要求があると、RAM30の一時データ記憶領域34に記憶されている診断情報だけか、一時データ記憶領域34に記憶されているDTCに対応するフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42に記憶されている診断情報が読み出されて外部ツール100に送信される。
つまり、制限期間の前にフラッシュメモリ40の診断情報記憶領域42とRAM30の一時データ記憶領域34とに記憶されているDTCに対応しない診断情報は読み出されない。したがって、例えば、車両検査のために制限期間において検出された異常に関する診断情報以外は外部ツール100に送信されない。これにより、外部ツール100は、車両検査中に発生した異常に関する診断情報に基づいて、車両が車両検査に合格しているか不合格であるかを判定できる。
(3c)制限期間において、異常の種類に基づいて、診断情報を、RAM30だけに記憶するか、フラッシュメモリ40だけに記憶するか、RAM30とフラッシュメモリ40との両方に記憶する化を選択できる。したがって、異常の種類に基づいて適切な記憶先を選択できる。
(3d)制御期間中だけ一時データ記憶領域を確保し、制御期間が終了すると一時データ記憶領域を解放するので、制御期間以外の期間においてRAMの記憶容量が増加する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上記実施形態では、車両検査のために車両に接続された外部ツール100について説明した。これに対し、外部ツール100は、車両検査以外の用途で使用されるツールであってもよい。例えば、外部ツール100は、定期検査のために車両に接続されるツールであってもよい。
(4b)上記実施形態では、車両診断装置10が制限期間を決定する開始トリガと終了トリガとを検出した。これに対し、オペレータの操作により外部ツール100が車両診断装置10に開始トリガと終了トリガとを送信してもよい。
(4c)本開示に記載の車両診断装置10およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つまたは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されても
よい。あるいは、本開示に記載の車両診断装置10およびその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の車両診断装置10およびその手法は、一つまたは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記憶媒体に記憶されてもよい。車両診断装置10に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(4d)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
(4e)上述した車両診断装置10の他、当該車両診断装置10を構成要素とするシステム、当該車両診断装置10としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記憶した半導体メモリ等の非遷移的実態的記憶媒体、車両診断方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
10:車両診断装置、12:CPU(診断部、判定部、情報管理部)、34:一時データ記憶領域(一時データ記憶部)、42:診断情報記憶領域(診断情報記憶部)、100:外部ツール

Claims (10)

  1. 車両を診断して異常を検出するように構成された診断部(12、S5)と、
    前記診断部が検出する前記異常に関する診断情報が記憶される書き換え可能な不揮発性の診断情報記憶部(42)と、
    所定の開始トリガと所定の終了トリガとの間で期間が決定され、前記診断情報記憶部に対する外部ツール(100)からのアクセスが制限される制限期間であるか否かを判定するように構成された判定部(12、S400〜S410)と、
    前記判定部が前記制限期間であると判定すると、前記診断情報記憶部に対する前記外部ツールからのアクセス要求を制限し、前記制御期間ではない場合、前記診断情報記憶部に対する前記外部ツールからのアクセス要求を許可するように構成された情報管理部(12、S440〜S470)と、
    を備える車両診断装置。
  2. 請求項1に記載の車両診断装置であって、
    揮発性の一時データ記憶部(34)をさらに備え、
    前記情報管理部(S444、S456、S458、S470)は、前記制限期間中において、前記診断情報記憶部と前記一時データ記憶部との両方に前記診断情報を記憶するように構成されている、
    車両診断装置。
  3. 請求項1に記載の車両診断装置であって、
    揮発性の一時データ記憶部(34)をさらに備え、
    前記情報管理部(S444、S456、S458)は、前記制限期間中において、前記診断情報を前記診断情報記憶部に記憶せず、前記一時データ記憶部に記憶するように構成されている、
    車両診断装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S444、S458)は、前記制限期間中において、前記診断情報が示す前記異常の種類により、前記診断情報を前記診断情報記憶部と前記一時データ記憶部との両方に記憶するか、または前記診断情報記憶部または前記一時データ記憶部のいずれかに記憶するか、または前記診断情報記憶部と前記一時データ記憶部とのいずれにも記憶しないかを選択するように構成されている、
    車両診断装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S424、S426、S444、S456、S458)は、前記制限期間中の前記診断情報に対する前記外部ツールからのアクセス要求に対する処理を、前記診断情報記憶部ではなく少なくとも前記一時データ記憶部に対して実行するように構成されている、
    車両診断装置。
  6. 請求項2から4のいずれか1項に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S424〜S428、S444、S456、S458、S470)は、前記制限期間中の前記診断情報に対する前記外部ツールからのアクセス要求に対する処理を、少なくとも前記診断情報記憶部と前記一時データ記憶部との両方に対して実行するように構成されている、
    車両診断装置。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S402、S408)は、前記開始トリガが発生すると前記一時データ記憶部の記憶領域を確保し、前記終了トリガが発生すると前記一時データ記憶部の記憶領域を解放するように構成されている、
    車両診断装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S440、S446、S450、S454、S460、S462、S466)は、前記制限期間中と前記制限期間外とにおいて、前記異常に対し異なる前記診断情報を記憶するように構成されている、
    車両診断装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S452、S464)は、前記制限期間中において、前記異常の種類に応じて異なる前記診断情報を記憶するように構成されている、
    車両診断装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の車両診断装置であって、
    前記情報管理部(S458)は、前記制限期間中において、前記異常の種類に基づいて前記診断情報記憶部に前記診断情報を記憶するか否かを選択するように構成されている、
    車両診断装置。
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