JP2021018018A - 空気吹出装置 - Google Patents

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Tatsuya Yoshida
達哉 吉田
雅晴 酒井
Masaharu Sakai
雅晴 酒井
潤 山岡
Jun Yamaoka
潤 山岡
秀隆 野本
Hidetaka Nomoto
秀隆 野本
悦郎 吉野
Etsuro Yoshino
悦郎 吉野
武内 康浩
Yasuhiro Takeuchi
康浩 武内
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Abstract

【課題】気流の到達距離を長くすることが可能な空気吹出装置を提供する。【解決手段】空気吹出装置50は、気流が通過する空気流路520を形成するとともに、空気流路520の下流側に気流を吹き出す吹出口522が開口するダクト部52を備える。空気吹出装置50は、気流が脈動流となって吹出口522から吹き出されるように空気流路520の流路面積を可変させる流路可変機器60を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、気流を吹き出す空気吹出装置に関する。
従来、多連ノズル型の吹出口として、吹出面が同一平面となるように近接して複数のノズルを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−122638号公報
ところで、特許文献1に記載の吹出口によると、吹出口から吹き出す気流と静止した空気(すなわち、静止流体)との間で摩擦が生じ、当該摩擦によって気流の主流に直交する方向を軸方向とする渦(すなわち、横渦)が発生する。具体的には、吹出口の下流には、千鳥状に列をなすように、互いに反対回りの横渦が交互に発生する。このような渦が主流の周囲に発生すると、主流と渦との干渉によって吹出口の下流に蛇行した流れ(すなわち、蛇行流)が形成される。吹出口の下流に蛇行流が形成されると、気流の拡散が促進されることで、吹出口から吹き出す気流の到達距離が著しく短くなってしまう。このことは、本発明者らの検討の末に見出された事項である。
本開示は、気流の到達距離を長くすることが可能な空気吹出装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
空気吹出装置であって、
気流が通過する主流路(520)を形成するとともに、主流路の下流側に気流を吹き出す吹出口(522)が開口するダクト部(52)と、
気流が脈動流となって吹出口から吹き出されるように主流路の流路面積を可変させる流路可変機器(60)と、を備える。
これによると、流路可変機器によって主流路の流路面積を可変させると、気流が吹出口から脈動流となって吹き出される。吹出口から吹き出す気流が脈動流となると、吹出口の下流での横渦が生ずる位置、大きさ等が変化する。このため、吹出口の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。
したがって、本観点の空気吹出装置によれば、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。なお、「脈動流」とは、周期的または不定期な変動を伴う流動のことである。「脈動流」には、流れる方向が一定となる流動に限らず、流れる方向が逆転する流動も含まれる。
請求項11に記載の発明は、
空気吹出装置であって、
気流が通過する主流路(540)および主流路から分岐する複数の分岐流路(550、560)を形成するとともに、複数の分岐流路の下流側それぞれに気流を吹き出す吹出口(551、561)が開口するダクト部(52A)と、
気流が脈動流となって吹出口から吹き出されるように、複数の分岐流路の少なくとも一部の流路面積を可変させる流路可変機器(80)と、を備える。
これによると、流路可変機器によって分岐流路の流路面積を可変させることで、気流が吹出口から脈動流となって吹き出される。吹出口から吹き出す気流が脈動流となると、吹出口の下流での横渦が生ずる位置、大きさ等が変化する。このため、吹出口の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。したがって、本観点の空気吹出装置によれば、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る空気吹出装置の適用対象となる車両用空調装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る空気吹出装置の模式的な斜視図である。 第1実施形態に係る空気吹出装置の模式的な断面図である。 ダクト部内の流路面積と吹出口から吹き出す気流の主流の流速との関係を説明するための説明図である。 第1実施形態の比較例となる空気吹出装置における吹出口から吹き出される気流を説明するための説明図である。 ダクト部内の流路面積が大きい状態で吹出口から吹き出される気流を説明するための説明図である。 ダクト部内の流路面積が小さい状態で吹出口から吹き出される気流を説明するための説明図である。 第1実施形態の空気吹出装置の吹出口から吹き出される気流を説明するための説明図である。 第1実施形態の空気吹出装置の吹出口から吹き出される気流の流速分布を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る空気吹出装置においてダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第2実施形態に係る空気吹出装置においてダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る空気吹出装置においてダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る空気吹出装置においてダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第4実施形態に係る空気吹出装置の模式的な断面図である。 第5実施形態に係る空気吹出装置においてダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第5実施形態に係る空気吹出装置においてダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第5実施形態に係る空気吹出装置で用いられる押圧部を説明するための説明図である。 第5実施形態の変形例となる空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第5実施形態の変形例となる空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第6実施形態に係る空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第6実施形態に係る空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第6実施形態に係る空気吹出装置の模式的な正面図である。 第6実施形態に係る空気吹出装置の第1変形例を示す模式的な正面図である。 第6実施形態に係る空気吹出装置の第2変形例を示す模式的な正面図である。 第6実施形態に係る空気吹出装置の第3変形例を示す模式的な正面図である。 第7実施形態に係る空気吹出装置の模式的な正面図である。 第7実施形態に係る空気吹出装置に用いられる渦発生体を示す模式的な斜視図である。 渦発生体の第1変形例を示す模式的な斜視図である。 渦発生体の第2変形例を示す模式的な斜視図である。 渦発生体の第3変形例を示す模式的な斜視図である。 第8実施形態に係る空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第8実施形態に係る空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が大きい状態を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る空気吹出装置におけるダクト部内の流路面積が小さい状態を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る空気吹出装置の模式的な斜視図である。 第9実施形態に係る空気吹出装置の模式的な正面図である。 第10実施形態に係る空気吹出装置の模式的な断面図である。 各分岐流路の流路面積の時間変化を説明するための説明図である。 第11実施形態に係る空気吹出装置における第1分岐管部に気流を流す状態を説明するための模式図である。 第11実施形態に係る空気吹出装置における第2分岐管部に気流を流す状態を説明するための模式図である。 第12実施形態に係る空気吹出装置における第1分岐管部に気流を流す状態を説明するための模式図である。 第12実施形態に係る空気吹出装置における第2分岐管部に気流を流す状態を説明するための模式図である。 第13実施形態に係る空気吹出装置における第1分岐管部に気流を流す状態を説明するための模式図である。 第13実施形態に係る空気吹出装置における第2分岐管部に気流を流す状態を説明するための模式図である。 図43のXLV−XLV断面図である。 図44のXLVI−XLVI断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。本実施形態では、本開示の空気吹出装置50を車両の空調を行う室内空調ユニット1に適用した例について説明する。図1に示すように、空気吹出装置50は、ダクト30を介して室内空調ユニット1に接続される。
室内空調ユニット1は、車室内の最前部に位置するインストルメントパネルの内側に配置される。室内空調ユニット1は、外殻を形成するケース2を有している。ケース2の内側には、車室内へ向かって空気を送風する空気通路が構成されている。
ケース2の空気通路の最上流部には、内気導入口3および外気導入口4を有する内外気切替箱5が配置されている。内外気切替箱5には、内外気切替ドア6が回転自在に配置されている。内外気切替ドア6は、内気導入口3より車室内空気を導入する内気モードと外気導入口4より車室外空気を導入する外気モードとを切り替えるものである。内外気切替ドア6は、図示しないサーボモータによって駆動される。
内外気切替箱5の下流側には、車室内に向かう空気流を発生させる電動式の送風機8が配置されている。送風機8は、遠心式の送風ファン8aと、この送風ファン8aを駆動するモータ8bと、を有している。
送風機8の下流側には、ケース2内を流れる空気を冷却する蒸発器9が配置されている。蒸発器9は、送風機8の送風空気を冷却する冷房用熱交換器である。蒸発器9は、周知の蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成する要素の一つである。
一方、室内空調ユニット1において、蒸発器9の下流側には、ケース2内を流れる空気を加熱するヒータコア15が配置されている。ヒータコア15は、車両エンジンの温水を熱源として、蒸発器9通過後の冷たい空気を加熱する暖房用熱交換器である。ヒータコア15の側方には、バイパス通路16が形成され、バイパス通路16をヒータコア15のバイパス空気が流れる。
蒸発器9とヒータコア15との間には、エアミックスドア17が回転自在に配置されている。エアミックスドア17は、図示しないサーボモータにより駆動されて、その開度が連続的に調整可能になっている。エアミックスドア17の開度によりヒータコア15を通る温風量と、バイパス通路16を通過してヒータコア15をバイパスする冷風量との割合が調節される。これにより、車室内に吹き出す空気の温度が調整される。
ケース2の空気通路の最下流部には、フロントガラスに向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ開口部19、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すためのフェイス開口部20および乗員の足元に向けて空調風を吹き出すためのフット開口部21が設けられている。
デフロスタ開口部19、フェイス開口部20、およびフット開口部21それぞれの上流部には、デフロスタドア22、フェイスドア23、およびフットドア24が回転自在に配置されている。デフロスタドア22、フェイスドア23、およびフットドア24は、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータによって開閉操作される。
ところで、近年、インストルメントパネルは、車室内の拡大や意匠性の観点で車両上下方向において薄型化が要求されている。また、インストルメントパネルは、車両幅方向の中央部分や車両前後方向において乗員に相対する部分に車両の運転状態を示す各種情報を報知するための大型の情報機器が設置される傾向がある。
このため、室内空調ユニット1では、空気吹出口を薄幅にする等の対策が必要となるが、空気吹出口を薄幅にすると、空気吹出口の下流に生ずる横渦によって、空気吹出口から吹き出す気流のコア部の崩壊が早まり、車室内における気流の到達距離が短くなる。
そこで、本実施形態の室内空調ユニット1には、ケース2に設けられたフェイス開口部20に、ダクト30を介して、気流の到達距離を向上させるための空気吹出装置50が接続されている。室内空調ユニット1で温度調整された空気は、ケース2からダクト30を通って空気吹出装置50から車室内に送風される。本実施形態では、車室内が吹出対象となっている。
以下、空気吹出装置50の構成について図2、図3を用いて説明する。図2に示すように、空気吹出装置50は、ダクト部52、流路可変機器60、および整流構造70を備えている。ダクト部52は、樹脂により構成されている。図示しないが、ダクト部52には、図1に示した室内空調ユニット1が接続されている。
ダクト部52は、気流が通過する空気流路520を形成する流路形成部である。ダクト部52は、断面が長円形となる筒形状になっている。ダクト部52は、空気流れ上流側に位置する部位に空気流路520に空調風を導入する導入口521が開口している。また、ダクト部52は、空気流れ下流側に位置する部位に車室内に向けて気流を吹き出すための吹出口522が形成されている。本実施形態では、ダクト部52の空気流路520が、気流が通過する主流路を構成している。
吹出口522の開口形状は、扁平形状になっている。具体的には、吹出口522の開口形状は、所定の間隔をあけて対向する直線状の一対の長縁部522a、522bと、一対の長縁部522a、522b同士を接続する円弧状の一対の短縁部522c、522dを有する形状になっている。なお、一対の短縁部522c、522dは、一対の長縁部522a、522bよりも対向する間隔が大きくなっている。
本実施形態では、吹出口522の開口の長手方向を幅方向DRwと呼び、吹出口522の開口の短手方向を高さ方向DRhと呼び、吹出口522の開口方向を奥行方向DRdと呼ぶことがある。また、本実施形態では、空気流路520における高さ方向DRhにおける大きさを流路高さと呼び、空気流路520における幅方向DRwにおける大きさを流路幅と呼ぶことがある。なお、吹出口522の長手方向は、吹出口522における一対の長縁部522a、522bが延びる方向である。また、吹出口522の短手方向は、吹出口522における一対の短縁部522c、522dが延びる方向である。奥行方向DRdは、空気流路520の中心軸CLに沿う方向である。
ダクト部52は、流路高さが流路幅よりも小さくなっている。ダクト部52は、吹出口522に比べて導入口521側の方が流路高さおよび流路幅それぞれが大きくなっている。ダクト部52には、気流が脈動流となって吹出口522から吹き出されるように空気流路520の流路面積を可変させる流路可変機器60が設けられている。
ダクト部52は、導入口521から吹出口522までの間に流路可変機器60によって流路面積が可変される流路可変部位53を有している。流路可変部位53は、吹出口522よりも導入口521の近くに設定されている。
流路可変機器60は、空気流路520の流路面積を調整するための調整ドア61、および調整ドア61を駆動する駆動部62、ドア制御部100を備えている。流路可変機器60は、調整ドア61がダクト部52の内側に設置され、駆動部62がダクト部52の外側に設置されている。
調整ドア61は、板状に形成されたドア部611、およびドア部611の略中央部に連結されたドアシャフト612を有する回動式ドアで構成されている。調整ドア61は、ドア部611の板面が空気流路520に延在方向に平行に延びる第1の姿勢、およびドア部611の板面が空気流路520に延在方向に交差する第2の姿勢に設定可能に構成されている。
空気流路520は、調整ドア61が第1の姿勢になると流路面積が最大となり、調整ドア61が第2の姿勢になるとドア部611によって一部が塞がれることで流路面積が小さくなる。なお、第1の姿勢は、空気流路520の流路面積を調整ドア61によって制限しない非制限姿勢である。また、第2の姿勢は、空気流路520の流路面積を調整ドア61によって制限する制限姿勢である。
駆動部62は、調整ドア61の姿勢を変化させるためのものである。本実施形態の駆動部62は、空気流路520の流路面積が周期的に変化するように、調整ドア61の姿勢を変化させる。具体的には、駆動部62は、空気流路520の流路面積が吹出口522の開口面積Smよりも大きくなる状態と吹出口522の開口面積Smよりも小さくなる状態とが交互に繰り返されるように、調整ドア61の姿勢を変化させる。
駆動部62は、ステッピングモータ等の電動アクチュエータで構成されている。駆動部62は、ドア制御部100からの制御信号に応じて制御される。
ここで、ドア制御部100は、プロセッサ、メモリを含むコンピュータとその周辺回路とで構成されている。ドア制御部100は、メモリに記憶されたプログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された駆動部62を制御する。ドア制御部100のメモリは、非遷移的実体的記憶媒体で構成されている。
ドア制御部100は、室内空調ユニット1の構成機器を制御する図示しないエアコンECUと別体で構成されている。なお、ドア制御部100は、エアコンECUの一部として構成されていてもよい。
ドア制御部100は、図4の上段に示すように、空気流路520の流路面積が周期的に変化するように駆動部62を制御する。すなわち、ドア制御部100は、調整ドア61の姿勢が非制限姿勢および制限姿勢に周期的に切り替わるように駆動部62を制御する。なお、ドア制御部100は、調整ドア61の姿勢を切り替える切替周期が例えば0.1〜2秒程度となるように駆動部62を制御する。
これにより、吹出口522から吹き出される気流は、図4の下段に示すように、その主流の流速(例えば、平均流速)が周期的に変化する。なお、主流は、吹出口522の開口面に直交する開口方向に向かう流れである。
ダクト部52は、図3に示すように、流路可変機器60の調整ドア61よりも下流側に気流の流速分布を均一化させるための整流構造70が設けられている。整流構造70は、ダクト部52の流路可変部位53の下流に設けられている。
本実施形態の整流構造70は、ダクト部52に設けられた拡大部位71によって構成されている。拡大部位71は、流路可変部位53の下流において空気流路520の流路面積が吹出口522の開口面積よりも大きくなる部位である。
拡大部位71は、空気流れ上流側から下流側に向かって流路面積が小さくなっている。すなわち、拡大部位71は、吹出口522に近づくにつれて流路面積が連続的に小さくなっている。拡大部位71は、最大となる流路面積Scと吹出口522の開口面積Smとの比が、例えば、7対2となるように設定されている。なお、拡大部180において最大となる流路面積Scは、空気流れ上流側の端部における断面積である。
このように構成されるダクト部52は、流路可変部位53の下流に拡大部位71が設けられていることで、流路可変部位53を通過した気流が拡大部位71で縮流され、当該縮流によって整流される。
次に、空気吹出装置50の作動について説明する。室内空調ユニット1の送風機8が作動を開始すると、室内空調ユニット1から空気吹出装置50に温度調整された空気が導入される。空気吹出装置50に導入された空気は、ダクト部52を介して吹出口522から車室内へ吹き出される。
ここで、図5は、本実施形態の空気吹出装置50の比較例となる空気吹出装置CEの吹出口ADから吹き出される気流を説明するための説明図である。なお、比較例の空気吹出装置CEは、空気流路の流路断面が一定となる筒状のダクト部DPで構成され、吹出口ADから気流が定常流として吹き出される。定常流は、流速の変化が殆どない流れである。
図5に示すように、比較例の空気吹出装置CEから気流が吹き出されると、当該気流と静止した空気(すなわち、静止流体)との間で摩擦が生じ、気流のコアとなる主流の周囲に、無数の横渦Vtが発生する。なお、横渦Vtは、気流の主流に直交する方向を軸とする渦である。
具体的には、吹出口ADの下流には、千鳥状に列をなすように、互いに反対回りの横渦Vtが交互に発生する。このような渦が主流の周囲に発生すると、主流と渦との干渉によって吹出口ADの下流に蛇行した流れ(すなわち、蛇行流)が形成される。吹出口ADの下流に蛇行流が形成されると、気流の拡散が促進されることで、吹出口ADから吹き出す気流の到達距離が著しく短くなってしまう。
これに対して、本実施形態の空気吹出装置50は、気流が脈動流となって吹出口522から吹き出されるように、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積が周期的に変更される。
空気吹出装置50は、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積が吹出口522よりも大きい状態になると、図6に示すように、流路可変部位53の内側を通過した気流が拡大部位71にて整流された後、吹出口522から車室内へ吹き出される。
ここで、空気流路520には、吹出口522の開口面積Smよりも流路面積が大きい拡大部位71が設けられている。このため、拡大部位71から吹出口522に至るまでに縮流が生ずる。これにより、空気流路520では、吹出口522の中心付近と空気流路520を形成する内面付近との間の流速差が小さくなる。この結果、吹出口522から気流が吹き出された際に吹出口522の下流に形成される速度境界層の厚みが小さくなる。すなわち、吹出口522からトップハット型の流速分布を有する気流が吹き出される。なお、空気流路520を形成する内面付近で気流の流速が大きくなる理由としては、空気流路520を形成する内面の曲率の作用によって壁面に沿う気流に遠心力が働くことが挙げられる。なお、縮流は、流路断面が縮小されることで気流の流路壁面付近の流速と主流の流速との差が小さくなる現象である。
この状態から、空気吹出装置50は、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積が小さい状態になると、図7に示すように、流路面積の減少および調整ドア61が通風抵抗となることで、流路可変部位53の内側を通過する気流の流速が低下する。
また、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積を小さくすると、ダクト部52の流路可変部位53の下流にて気流の流速分布に偏りが生ずる。具体的には、流路可変部位53の下流では、調整ドア61の板面付近で気流の流速が低下し、調整ドア61の端部付近で気流の流速が増加する。
一方、流路可変部位53の下流には、吹出口522の開口面積Smよりも流路面積が大きい拡大部位71が設けられている。このため、拡大部位71から吹出口522に至るまでに縮流が生じ、吹出口522の中心付近と空気流路520を形成する内面付近との間の流速差が小さくなる。この結果、吹出口522から気流が吹き出された際に吹出口522の下流に形成される速度境界層の厚みが小さくなる。すなわち、吹出口522からトップハット型の流速分布を有する気流が吹き出される。
このように構成される空気吹出装置50は、気流が脈動流となって吹出口522から吹き出される。この際、吹出口522の下流には、図8に示すように、先行気流AFpの後から間欠的に後方流AFbが供給される。
具体的には、図9に示すように、吹出口522から吹き出す気流が脈動流となると、吹出口522の下流での横渦Vtが生ずる位置、横渦の大きさ等が変化する。また、吹出口522の下流に生ずる横渦Vtの連続性が途切れ易くなる。これにより、横渦Vtの発達が抑制されるとともに、吹出口522の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなるので、吹出口522の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。
以上説明した空気吹出装置50は、空気流路520の下流側に気流を吹き出す吹出口522が開口するダクト部52と、気流が脈動流となって吹出口522から吹き出されるように空気流路520の流路面積を可変させる流路可変機器60と、を備える。
これによると、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積を可変させると、気流が吹出口522から脈動流となって吹き出される。吹出口522から吹き出す気流が脈動流となると、吹出口522の下流での横渦が生ずる位置、大きさ等が変化する。このため、吹出口522の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口522の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。したがって、本実施形態の空気吹出装置50によれば、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
加えて、空気吹出装置50は、ダクト部52における流路可変部位53の下流側に、気流の流速分布を均一化させるための整流構造70が設けられている。これによると、流路可変機器60によって空気流路520に生ずる流速分布に偏りが、整流構造70によって均一化される。このため、吹出口522から吹き出す気流が安定するので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
具体的には、整流構造70がダクト部52に設けられた拡大部位71を含んで構成されている。これによると、拡大部位71から吹出口522に向かう気流が縮流となることで、主流の中心付近とダクト部52の内面付近との流速差が小さくなり、ダクト部52の内面付近に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。この結果、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
また、本実施形態の如く、空気吹出装置50で脈動流を発生させる構造は、送風機8を間欠的に作動させて脈動流を発生させる場合に比べて応答性に優れている。すなわち、本実施形態の空気吹出装置50によれば、送風機8を間欠的に作動させて脈動流を発生させるものに比べて、適切に脈動流を発生させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図10、図11を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図10および図11に示すように、流路可変機器60は、第1実施形態の調整ドア61に代えて、調整用構造体63を有している。調整用構造体63は、略円柱状の柱状部631および図示しないシャフトを有する
柱状部631は、空気流路520を横断するように配置されている。すなわち、柱状部631は、その中心軸が空気流路520の中心軸CLと交差するように配置されている。柱状部631には、その中心軸に直交する方向に貫通する貫通穴632が形成されている。この貫通穴632は、空気流路520を流れる気流を通過させることが可能な大きさを有している。
このように構成される調整用構造体63は、貫通穴632の軸が空気流路520に延在方向に平行に延びる第1の姿勢、および貫通穴632の軸が空気流路520に延在方向に交差する第2の姿勢に設定可能に構成されている。
空気流路520は、調整用構造体63が第1の姿勢になると、図10に示すように流路面積が最大となる。また、空気流路520は、調整用構造体63が第2の姿勢になると、図11に示すように調整用構造体63の側壁部633によって一部が塞がれることで流路面積が小さくなる。なお、第1の姿勢は、空気流路520の流路面積を調整用構造体63によって制限しない非制限姿勢である。また、第2の姿勢は、空気流路520の流路面積を調整用構造体63によって制限する制限姿勢である。
図示しないが、駆動部62は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、駆動部62は、調整用構造体63のシャフトに連結され、空気流路520の流路面積が周期的に変化するように、調整用構造体63の姿勢を変化させる。
また、図示しないが、ドア制御部100は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、ドア制御部100は、調整用構造体63の姿勢が非制限姿勢および制限姿勢に周期的に切り替わるように駆動部62を制御する。
加えて、ダクト部52は、流路可変部位53と拡大部位71との間に絞り部位72が設けられている。絞り部位72は、流路可変部位53と拡大部位71との間の空気流路520の流路面積を吹出口522の開口面積まで絞るものである。
このように構成されるダクト部52は、流路可変部位53の下流に絞り部位72が設けられているので、流路可変部位53を通過した気流が絞り部位72で縮流され、当該縮流によって整流される。さらに、絞り部位72の下流には、拡大部位71が設けられているので、絞り部位72を通過した気流が拡大部位71で縮流され、当該縮流によって整流される。本実施形態では、拡大部位71および絞り部位72が整流構造70を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第1実施形態と同様の構成を備えている。このため、第1実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70がダクト部52に設けられた絞り部位72および拡大部位71で構成されている。これによると、流路可変部位53を通過した気流が、絞り部位72および拡大部位71で整流される。このため、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第2実施形態の変形例)
上述の第2実施形態では、空気吹出装置50として、調整用構造体63を含む流路可変機器60と、絞り部位72および拡大部位71を含む整流構造70とを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器60および整流構造70の一方が、第2実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図12、図13を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図12および図13に示すように、流路可変機器60は、第1実施形態の調整ドア61に代えて、片開き型のスライドドア64を有している。スライドドア64は、単一のドア部641および図示しない直動変換機器を有する。
ドア部641は、板状に構成され、その板面が空気流路520の中心軸CLと交差する方向に変位可能に配置されている。直動変換機器は、駆動部62から出力される回転運動をドア部641の直線運動に変換させる機器である。直動変換機器は、例えば、ラックアンドピニオンを含んで構成される。
スライドドア64は、ドア部641の大部分が空気流路520の外側に位置する第1の姿勢、およびドア部641の大部分が空気流路520の内側に位置する第2の姿勢に設定可能に構成されている。
空気流路520は、スライドドア64が第1の姿勢になると、図12に示すように流路面積が最大となる。また、空気流路520は、スライドドア64が第2の姿勢になると、図13に示すようにスライドドア64によって一部が塞がれることで流路面積が小さくなる。なお、第1の姿勢は、空気流路520の流路面積をスライドドア64によって制限しない非制限姿勢である。また、第2の姿勢は、空気流路520の流路面積をスライドドア64によって制限する制限姿勢である。
図示しないが、駆動部62は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、駆動部62は、スライドドア64の直動変換機器に連結され、空気流路520の流路面積が周期的に変化するように、スライドドア64の姿勢を変化させる。
また、図示しないが、ドア制御部100は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、ドア制御部100は、スライドドア64の姿勢が非制限姿勢および制限姿勢に周期的に切り替わるように駆動部62を制御する。
加えて、ダクト部52は、流路可変部位53の下流であって、吹出口522に連なる部位に空気流路520を形成する内面が吹出口522に近づくにつれて空気流路520の中心軸CLから離れるフレア部位73が設けられている。フレア部位73は、吹出口522に向かってラッパ状に拡大されている。
ここで、フレア部位73付近が極端に拡開されていると、壁面から気流が剥離し、乱れが大きくなる虞がある。このため、フレア部位73は、空気流路520の中心軸CLと平行な仮想線Lcとフレア部位73の始点Pfsおよび終点Pfeを結ぶ仮想線Lfとのなす角度θfが、例えば、7°以下に設定されていることが望ましい。
このように構成されるダクト部52は、空気流路520に流入した気流が吹出口522から吹き出される。この際、吹出口522に連なる部位にフレア部位73が設けられているので、吹出口522の下流では、気流の速度境界層が空気流路520の中心軸CLから離れる。これにより、気流の中心部分における流速の減衰が少なくなり、吹出口522から吹き出される気流の到達距離を長くすることが可能となる。本実施形態では、フレア部位73が整流構造70を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第1実施形態と同様の構成を備えている。このため、第1実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70がフレア部位73で構成されている。これによると、流路可変部位53を通過した気流がフレア部位73で整流される。このため、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第3実施形態の変形例)
上述の第3実施形態では、空気吹出装置50として、スライドドア64を含む流路可変機器60と、フレア部位73を含む整流構造70とを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器60および整流構造70の一方が、第3実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図14を参照して説明する。本実施形態では、第3実施形態と異なる部分について主に説明する。
図14に示すように、ダクト部52は、流路可変部位53とフレア部位73との間に拡大部位71が設けられている。拡大部位71は、第1実施形態と同様に、流路可変部位53の下流において空気流路520の流路面積が吹出口522の開口面積よりも大きくなる部位である。
このように構成されるダクト部52は、流路可変部位53の下流に拡大部位71が設けられているので、流路可変部位53を通過した気流が拡大部位71で縮流され、当該縮流によって整流される。さらに、拡大部位71の下流には、フレア部位73が設けられているので、吹出口522の下流で気流の速度境界層が空気流路520の中心軸CLから離れる。本実施形態では、拡大部位71およびフレア部位73が整流構造70を構成している。
その他の構成は、第3実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第3実施形態と同様の構成を備えている。このため、第3実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70がダクト部52に設けられた拡大部位71およびフレア部位73で構成されている。これによると、流路可変部位53を通過した気流が、拡大部位71およびフレア部位73で整流される。このため、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図15〜図17を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図15および図16に示すように、ダクト部52は、流路可変機器60にて流路面積が可変される流路可変部位53が吹出口522から導入口521の手前までの部位に設定されている。流路可変部位53は、外部からの力が作用した際に変形するように構成されている。すなわち、流路可変部位53は、伸縮性を有する材料(例えば、ゴム材料)で構成されている。
流路可変機器60は、流路可変部位53を変形させることで、空気流路520の流路面積を可変させる構造になっている。本実施形態の流路可変機器60は、流路可変部位53の内面の少なくとも一部が空気流路520の中心に近づくように流路可変部位53を変形させる構造になっている。具体的には、流路可変機器60は、流路可変部位53を変形させる変形部材65を有する。
変形部材65は、流路可変部位53に対して外力を付与するための一対の押圧部651、652および図示しない直動変換機器を有する。一対の押圧部651、652は、図17に示すように、鈍角を有する略三角形状の部材である。一対の押圧部651、652は、鈍角となる頂部Pmが流路可変部位53を挟んで互いに対向するように配置されている。
一対の押圧部651、652は、上流側に位置する上流側角部Psでの角度θαが20°以下となり、且つ、下流側に位置する下流側角部Peでの角度θβが3.5°以下となる形状となっている。ここで、角度θαは、空気流路520の中心軸CLと上流側角部Psおよび頂部Pmを結ぶ仮想線Lαとのなす角度である。また、角度θβは、空気流路520の中心軸CLと頂部Pmおよび下流側角部Peを結ぶ仮想線Lαとのなす角度である。
本実施形態の一対の押圧部651、652は、上流側角部Psの角度θαが下流側角部Peの角度θβよりも大きくなっている。なお、一対の押圧部651、652は、例えば、上流側角部Psの角度θαが下流側角部Peの角度θβと同程度の大きさになっていてもよい。
直動変換機器は、駆動部62から出力される回転運動を一対の押圧部651、652の直線運動に変換させる機器である。直動変換機器は、例えば、ラックアンドピニオンを含んで構成される。
変形部材65は、一対の押圧部651、652の頂部Pmが空気流路520の中心軸CLから離れる第1の姿勢、および一対の押圧部651、652の頂部Pmが空気流路520の中心軸CLに近づく第2の姿勢に設定可能に構成されている。
空気流路520は、変形部材65が第1の姿勢になると、図15に示すように流路面積が最大となる。また、空気流路520は、変形部材65が第2の姿勢になると、図16に示すように一対の押圧部651、652の頂部Pmが空気流路520の中心軸CLに近づくことで流路面積が小さくなる。なお、第1の姿勢は、空気流路520の流路面積を変形部材65によって制限しない非制限姿勢である。また、第2の姿勢は、空気流路520の流路面積を変形部材65によって制限する制限姿勢である。
ここで、流路可変部位53には、空気流路520の流路面積が縮小されると、図16に示すように、空気流路520の流路面積が連続的に小さくなる縮小傾斜部531、空気流路520の流路面積が連続的に大きくなる拡大傾斜部532が形成される。また、流路可変部位53には、縮小傾斜部531および拡大傾斜部532の間に空気流路520の流路面積が最小となる流路喉部533が形成される。拡大傾斜部532は、ダクト部52における縮小傾斜部531および流路喉部533の下流であって、吹出口522に連なる部位に形成される。
このように、本実施形態の流路可変機器60は、空気流路520の流路面積を縮小する際に、縮小傾斜部531と拡大傾斜部532との間に流路喉部533が形成されるように、空気流路520の流路面積を可変させる構造になっている。
駆動部62は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、駆動部62は、変形部材65の直動変換機器に連結され、空気流路520の流路面積が周期的に変化するように、変形部材65の姿勢を変化させる。
また、図示しないが、ドア制御部100は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、ドア制御部100は、変形部材65の姿勢が非制限姿勢および制限姿勢に周期的に切り替わるように駆動部62を制御する。
次に、空気吹出装置50の作動について説明する。室内空調ユニット1の送風機8が作動を開始すると、室内空調ユニット1から空気吹出装置50に温度調整された空気が導入される。空気吹出装置50に導入された空気は、ダクト部52を介して吹出口522から車室内へ吹き出される。空気吹出装置50は、空気流路520の流路面積が周期的に変更される構造になっているので、吹出口522から気流が脈動流となって吹き出される。
ここで、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積が縮小されると、ダクト部52には、縮小傾斜部531、流路喉部533、および拡大傾斜部532が形成される。これによると、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積を可変させる際に、縮小傾斜部531から流路喉部533に向かう気流が縮流となる。このため、主流の中心軸付近とダクト部52の内面付近との流速差が小さくなり、ダクト部52の内面付近に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。
加えて、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積を可変させる際に、吹出口522に連なる部位に拡大傾斜部532が形成される。これによると、吹出口522に連なる部位の内側の壁面形状に応じて吹出口522の下流に形成される気流の速度境界層も吹出口522の中心付近から離れるように形成され易くなる。これらにより、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第3実施形態と同様の構成を備えている。このため、第3実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の空気吹出装置50は、流路可変機器60によって空気流路520の流路面積が縮小される際に、空気流路520を流れる気流が、縮小傾斜部531、流路喉部533、および拡大傾斜部532によって整流される構造になっている。これによると、ダクト部52に対して専用の整流構造70を設けることなく、空気流路520を流れる気流を整流させることができる。
加えて、本実施形態の空気吹出装置50は、流路可変機器60が、流路可変部位53の内面の少なくとも一部が空気流路520の中心軸CLに近づくように流路可変部位53を変形させる構造になっている。これによると、流路可変部位53の下流にて気流の流速分布に偏りが生じ難くなる。これにより、吹出口522から吹き出す気流が安定するので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第5実施形態の変形例)
上述の第5実施形態では、流路可変部位53が吹出口522から導入口521の手前までの部位に設定されるともに、当該流路可変部位53が略三角形状の一対の押圧部651、652で押圧されるものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、図18および図19に示すように、流路可変部位53が吹出口522と導入口521との間の部位に設定され、当該流路可変部位53が先端に円弧面をする一対の押圧部653、654で押圧される構成になっていてもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図20〜図22を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図20および図21に示すように、流路可変機器60は、空気流路520の流路面積を調整するための調整ドア61Aを備えている。調整ドア61Aは、板状に形成されたドア部611A、およびドア部611Aの一端部に連結されたドアシャフト612Aを有する片持ち型の回動式ドアで構成されている。調整ドア61Aは、ドア部611Aの板面が空気流路520に延在方向に平行に延びる第1の姿勢、およびドア部611Aの板面が空気流路520に延在方向に交差する第2の姿勢に設定可能に構成されている。
空気流路520は、調整ドア61Aが第1の姿勢になると、図18に示すように流路面積が最大となる。また、空気流路520は、調整ドア61Aが第2の姿勢になると、図19に示すように調整ドア61Aによって一部が塞がれることで流路面積が小さくなる。なお、図示しないが、駆動部62およびドア制御部100は、第1実施形態と同様に構成される。
ダクト部52には、流路可変部位53の下流であって、吹出口522に連なる部位の内側に渦発生体74が配置されている。渦発生体74は、吹出口522の下流に発生する横渦とは渦の回転方向および渦軸の方向を含む渦特性が異なる補助渦Vaを発生させる構造になっている。
図22に示すように、渦発生体74は、吹出口522に連なる部位の内側に設けられたセレーション部741で構成されている。セレーション部741は、吹出口522に連なる部位の内側の一部に設けられている。なお、セレーション部741は、吹出口522に連なる部位の内側の全周に設けられていてもよい。
具体的には、セレーション部741は、吹出口522に連なる部位の内側において所定の間隔をあけて配置された四角形状の複数の凸部741aを有している。複数の凸部741aは、吹出口522に連なる部位の内側から空気流路520に向かって突き出ている。具体的には、複数の凸部741aは、吹出口522の開口方向に交差する方向に突き出ている。なお、吹出口522の開口方向は、吹出口522の開口面に直交する方向である。
このように構成されるダクト部52は、吹出口522に連なる部位の内側に渦発生体74が設けられているので、渦発生体74の周囲を気流が通過する際に、渦の回転方向および渦軸の方向の少なくとも一方が横渦とは異なる補助渦Vaが発生する。
このような構造では、補助渦Vaによって吹出口522の内側を流れる気流が整流されるので、吹出口522の内側に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。すなわち、吹出口522からトップハット型の流速分布を有する気流が吹き出される。本実施形態では、渦発生体74が整流構造70を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第1実施形態と同様の構成を備えている。このため、第1実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態では、整流構造70として渦発生体74が設けられていることで、吹出口522からトップハット型の流速分布を有する気流が吹き出される。これによると、吹出口522から吹き出された気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
加えて、吹出口522の下流で補助渦Vaが横渦Vtに衝突することで、横渦Vtを乱すことができる。そして、補助渦Vaが横渦Vtに衝突させることで横渦Vtの発達を抑制することができる。このため、吹出口522の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口522の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。
(第6実施形態の第1変形例)
上述の第6実施形態では、セレーション部741として、四角形状の複数の凸部741aを有するものを例示したが、これに限定されない。セレーション部741は、例えば、図23に示すように円弧形状の複数の凸部741bを有するもので構成されていてもよい。
(第6実施形態の第2変形例)
セレーション部741は、例えば、図24に示すように、円弧状の凸部および凹部が交互に並んで配置される凹凸部741cを有するもので構成されていてもよい。なお、凹凸部741cは、例えば、多角形状の凸部および凹部が交互に並んで配置されていてもよい。
(第6実施形態の第3変形例)
セレーション部741は、例えば、図25に示すように、三角形状の複数の凸部741dを有するもので構成されていてもよい。換言すれば、セレーション部741は、鋸歯状の形状に構成されていてもよい。
(第6実施形態の他の変形例)
上述の第6実施形態では、空気吹出装置50として、調整ドア61Aを含む流路可変機器60と、渦発生体74を含む整流構造70とを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器60および整流構造70の一方が、第6実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。このことは、第7実施形態でも同様である。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図26、図27を参照して説明する。本実施形態では、第6実施形態と異なる部分について主に説明する。
図26に示すように、渦発生体74は、吹出口522に連なる部位の内側において所定の間隔をあけて配置された複数のブロック体742で構成されている。複数のブロック体742は、吹出口522に連なる部位の内側の一部に設けられている。なお、複数のブロック体742は、吹出口522に連なる部位の内側の全周に設けられていてもよい。
複数のブロック体742は、吹出口522に連なる部位の内側から空気流路520に向かって突き出ている。具体的には、複数のブロック体742は、吹出口522の開口方向に交差する方向に突き出ている。
図27に示すように、ブロック体742は、空気流路520の中心側に位置する本体部742a、および本体部742aを支持する棒状の支持部742bを有している。具体的には、本体部742aは、吹出口522の開口方向から見た形状が円形状となり、且つ、吹出口522の開口方向に直交する方向から見た形状が四角形状となる部材で構成されている。また、支持部742bは、吹出口522に連なる部位に固定されている。
その他の構成は、第6実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第6実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第6実施形態と同様に得ることができる。
(第7実施形態の第1変形例)
上述の第7実施形態では、ブロック体742として、円盤状の本体部742aを有するものを例示したが、これに限定されない。ブロック体742は、例えば、図28に示すように、球体の本体部742cで構成されていてもよい。
(第7実施形態の第2変形例)
ブロック体742は、例えば、図29に示すように、八面体の本体部742dで構成されていてもよい。これによると、本体部742dに形成されるエッジが多くなることで、様々な渦軸を有する補助渦Vaが発生し易くなる。
(第7実施形態の第3変形例)
ブロック体742は、例えば、図30に示すように、六面体の本体部742eで構成されていてもよい。これによっても、本体部742eに形成されるエッジが多くなることで、様々な渦軸を有する補助渦Vaが発生し易くなる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について、図31、図32を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図31および図32に示すように、流路可変機器60は、両開き型のスライドドアで構成される両開きドア66を有している。本実施形態の両開きドア66は、一対のドア部661、662および図示しない直動変換機器を有する。
一対のドア部661、662は、空気流路520を挟んで互いに対向するように配置されている。具体的には、一対のドア部661、662は、板状に構成され、その板面が空気流路520の中心軸CLと交差する方向に変位可能に配置されている。
直動変換機器は、駆動部62から出力される回転運動を一対のドア部661、662の直線運動に変換させる機器である。直動変換機器は、例えば、ラックアンドピニオンを含んで構成される。
両開きドア66は、一対のドア部661、662が空気流路520の中心軸CLから離れる第1の姿勢、および一対のドア部661、662が空気流路520の中心軸CLに近づく第2の姿勢に設定可能に構成されている。
空気流路520は、両開きドア66が第1の姿勢になると、図31に示すように流路面積が最大となる。また、空気流路520は、両開きドア66が第2の姿勢になると、図32に示すように両開きドア66の板面によって一部が塞がれることで流路面積が小さくなる。なお、第1の姿勢は、空気流路520の流路面積を両開きドア66によって制限しない非制限姿勢である。また、第2の姿勢は、空気流路520の流路面積を両開きドア66によって制限する制限姿勢である。
図示しないが、駆動部62は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、駆動部62は、両開きドア66の直動変換機器に連結され、空気流路520の流路面積が周期的に変化するように、両開きドア66の姿勢を変化させる。
また、図示しないが、ドア制御部100は、第1実施形態と同様に構成される。すなわち、ドア制御部100は、両開きドア66の姿勢が非制限姿勢および制限姿勢に周期的に切り替わるように駆動部62を制御する。
加えて、ダクト部52は、流路可変部位53の下流に、空気流路520を横断するフィン75が複数配置されている。複数のフィン75は、それぞれ板状に構成されるとともに、互いの板面が並行となるように空気流路520に配置されている。
このように構成されるダクト部52は、空気流路520に流入した気流が複数のフィン75によって整流された後、吹出口522から吹き出される。これにより、気流の中心部分における流速の減衰が少なくなり、吹出口522から吹き出される気流の到達距離を長くすることが可能となる。本実施形態では、複数のフィン75が整流構造70を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第1実施形態と同様の構成を備えている。このため、第1実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70が複数のフィン75で構成されている。これによると、流路可変部位53を通過した気流が複数のフィン75で整流される。このため、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第8実施形態の変形例)
上述の第8実施形態では、整流構造70が複数のフィン75で構成されるものを例示したが、これに限定されない。整流構造70は、例えば、単一のフィン75で構成されていてもよい。また、整流構造70は、例えば、複数のフィン75が格子状に配置されたものや吹出口522から吹き出す気流の風向を変化させる可動式のフィン75で構成されていてもよい。
上述の第8実施形態では、空気吹出装置50として、両開きドア66を含む流路可変機器60と、フィン75を含む整流構造70とを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器60および整流構造70の一方が、第8実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態について、図33〜図36を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図33および図34に示すように、ダクト部52は、流路可変部位53の下流が、外壁部523と内壁部524とを有する二重管構造になっている。なお、流路可変部位53には、調整ドア61が配置されている。
外壁部523は、ダクト部52の外殻の一部を構成するものであり、流路可変部位53に連なっている。外壁部523は、内壁部524との間に略一定の隙間が形成されるように、内壁部524に対応する形状になっている。
内壁部524は、空気流路520および吹出口522を形成するものであり、外壁部523の内側に配置されている。内壁部524は、流路可変部位53の下流において空気流路520の流路面積が吹出口522の開口面積よりも大きくなるように、先細り形状になっている。本実施形態のダクト部52は、内壁部524によって拡大部位71が構成されている。なお、拡大部位71は、流路可変部位53の下流において空気流路520の流路面積が吹出口522の開口面積よりも大きくなる部位である。
外壁部523と内壁部524との間には、空気流路520を流れる気流と並走するように気流を流す補助流路526が形成されている。補助流路526には、流路可変部位53を通過した気流の一部が流入する。
外壁部523および内壁部524は、連結壁部525によって互いに連結されている。連結壁部525は、吹出口522を形成する下流側の端部に設けられている。連結壁部525は、吹出口522を囲む穴周縁部である。
連結壁部525には、図35および図36に示すように、吹出口522の下流に発生する横渦とは渦の回転方向および渦軸の方向を含む渦特性が異なる補助渦Vaを吹き出す補助吹出口527が設けられている。補助吹出口527は、吹出口522に比べて小さい開口形状になっている。補助吹出口527は、吹出口522を囲むように連結壁部525に対して複数設けられている。
具体的には、補助吹出口527は、連結壁部525の全体に一定の間隔をあけて並んで形成されている。補助吹出口527の開口形状は、円形状である。なお、補助吹出口527は、連結壁部525の一部に形成されていてもよい。また、補助吹出口527の開口形状は、円形状以外の形状になっていてもよい。
このように構成されるダクト部52は、流路可変部位53の下流に拡大部位71が設けられていることで、流路可変部位53から空気流路520に流入した気流が拡大部位71で縮流され、当該縮流によって整流される。この結果、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口522から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
加えて、流路可変部位53の下流に補助流路526が設けられている。このため、流路可変部位53を通過した気流の一部が補助流路526に流れる。補助流路526を流れる気流は補助吹出口527から吹き出される。この際、渦の回転方向および渦軸の方向の少なくとも一方が横渦とは異なる補助渦Vaが発生する。これによると、吹出口522の下流で補助渦Vaが横渦に衝突することで、横渦を乱すことができる。加えて、補助渦Vaが横渦に衝突することで横渦の発達を抑制することができる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第1実施形態と同様の構成を備えている。このため、第1実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態では、補助吹出口527が設けられており、吹出口522の下流で補助渦Vaが横渦に衝突することで、横渦を乱すことができる。加えて、補助渦Vaが横渦に衝突することで横渦の発達を抑制することができる。このため、吹出口522の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口522の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。
(第9実施形態の変形例)
上述の第9実施形態では、空気吹出装置50として、調整ドア61を含む流路可変機器60と、拡大部位71を含む整流構造70とを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器60および整流構造70の一方が、第9実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(第10実施形態)
次に、第10実施形態について、図37、図38を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図37に示すように、ダクト部52Aは、気流が通過する主流路540を形成する主流管部54、主流路540から分岐する第1分岐流路550および第2分岐流路560を形成する第1分岐管部55および第2分岐管部56を有している。主流管部54、第1分岐管部55、および第2分岐管部56は、全体形状がT字形状となるように互いに連結されている。なお、主流管部54、第1分岐管部55、および第2分岐管部56は、例えば、全体形状がY字形状となるように連結されていてもよい。
主流管部54は、空気流れ上流側に位置する部位に室内空調ユニット1で温度調整された空調風を主流路540に導入させる導入口521が開口している。主流管部54は、空気流れ下流側の連結部位541に、第1分岐管部55および第2分岐管部56が接続されている。
第1分岐管部55および第2分岐管部56は、同様の形状となる管で構成されている。第1分岐管部55および第2分岐管部56は、空気流れ下流側の部位が主流管部54の連結部位541に接続されている。
第1分岐管部55は、空気流れ下流側に位置する部位に第1吹出口551が開口している。第1吹出口551の開口形状は、第1実施形態で説明した吹出口522と同様に扁平形状になっている。
第2分岐管部56は、空気流れ下流側に位置する部位に第2吹出口561が開口している。第2吹出口561の開口形状は、第1実施形態で説明した吹出口522と同様に扁平形状になっている。
ダクト部52Aには、気流が脈動流となって第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出されるように第1分岐流路550および第2分岐流路560の少なくとも一方の流路面積を可変させる流路可変機器80が設けられている。
流路可変機器80は、第1分岐流路550を開閉する第1開閉ドア81、第2分岐流路560を開閉する第2開閉ドア82、図示しない駆動部、ドア制御部100Aを備えている。第1開閉ドア81および第2開閉ドア82は、第1実施形態で説明した調整ドア61と同様に構成されている。
第1開閉ドア81は、第1分岐流路550を開放する開放姿勢、および第1分岐流路550を閉鎖する閉鎖姿勢に設定可能になっている。第2開閉ドア82は、第2分岐流路560を開放する開放姿勢、および第2分岐流路560を閉鎖する閉鎖姿勢に設定可能になっている。なお、本実施形態のダクト部52Aでは、第1開閉ドア81および第2開閉ドア82が設置された部位が流路可変部位53A、53Bを構成している。
駆動部は、第1開閉ドア81および第2開閉ドア82の姿勢を変化させるためのものである。駆動部は、第1分岐流路550および第2分岐流路560の流路面積が周期的に変化するように、第1開閉ドア81および第2開閉ドア82の姿勢を変化させる。駆動部は、例えば、ステッピングモータ等の電動アクチュエータで構成されている。駆動部は、ドア制御部100Aからの制御信号に応じて制御される。
ドア制御部100Aは、プロセッサ、メモリを含むコンピュータとその周辺回路とで構成されている。ドア制御部100Aは、メモリに記憶されたプログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された駆動部62を制御する。ドア制御部100Aのメモリは、非遷移的実体的記憶媒体で構成されている。
ドア制御部100Aは、室内空調ユニット1の構成機器を制御する図示しないエアコンECUと別体で構成されている。なお、ドア制御部100Aは、エアコンECUの一部として構成されていてもよい。
ドア制御部100Aは、図38に示すように、第1分岐流路550の流路面積(すなわち、第1流路面積)および第2分岐流路560の流路面積(すなわち、第2流路面積)が交互に変化するように駆動部を制御する。具体的には、ドア制御部100Aは、第1分岐流路550が最大となる際に第2分岐流路560が最小となり、第1分岐流路550が最小となる際に第2分岐流路560が最大となるように駆動部を制御する。なお、ドア制御部100Aは、第1開閉ドア81の姿勢および第2開閉ドア82の姿勢を切り替える切替周期が例えば0.1〜2秒程度となるように駆動部を制御する。これにより、第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出される気流は、その主流の流速(例えば、平均流速)が周期的に変化する。
また、ダクト部52Aは、流路可変機器80の第1開閉ドア81および第2開閉ドア82よりも下流側に気流の流速分布を均一化させるための整流構造70Aが設けられている。整流構造70Aは、第1分岐管部55および第2分岐管部56に設けられた第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bによって構成されている。
第1拡大部位71Aは、流路可変部位53Aの下流において第1分岐流路550の流路面積が第1吹出口551の開口面積よりも大きくなる部位である。また、第2拡大部位71Bは、流路可変部位53Bの下流において第2分岐流路560の流路面積が第2吹出口561の開口面積よりも大きくなる部位である。第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bは、第1実施形態で説明した拡大部位71と同様に構成されている。
このように構成されるダクト部52Aは、流路可変部位53の下流に第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bが設けられている。このため、流路可変部位53を通過した気流が第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bそれぞれで縮流され、当該縮流によって整流される。
次に、空気吹出装置50の作動について説明する。室内空調ユニット1の送風機8が作動を開始すると、室内空調ユニット1から空気吹出装置50に温度調整された空気が導入される。空気吹出装置50に導入された空気は、ダクト部52Aを介して第1吹出口551および第2吹出口561の少なくとも一方から車室内へ吹き出される。
本実施形態の空気吹出装置50は、気流が脈動流となって第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出されるように、流路可変機器80によって第1分岐流路550および第2分岐流路560の流路面積が周期的に変更される。
これによると、気流が第1吹出口551および第2吹出口561から脈動流となって吹き出される。第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出す気流が脈動流となると、第1吹出口551および第2吹出口561の下流での横渦が生ずる位置、大きさ等が変化する。このため、第1吹出口551および第2吹出口561の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、第1吹出口551および第2吹出口561の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。したがって、本実施形態の空気吹出装置50によれば、第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
加えて、空気吹出装置50は、ダクト部52Aにおける流路可変部位53A、53Bの下流側に、気流の流速分布を均一化させるための整流構造70Aが設けられている。これによると、流路可変機器80によって第1分岐流路550および第2分岐流路560に生ずる流速分布に偏りが、整流構造70Aによって均一化される。このため、第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出す気流が安定するので、第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
具体的には、整流構造70は、第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bを含んで構成されている。
これによると、第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bから第1吹出口551および第2吹出口561に向かう気流が縮流となることで、主流の中心軸付近とダクト部52Aの内面付近との流速差が小さくなる。この結果、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、第1吹出口551および第2吹出口561から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第10実施形態の変形例)
上述の第10実施形態では、空気吹出装置50として、第1開閉ドア81および第2開閉ドア82を含む流路可変機器80と、第1拡大部位71Aおよび第2拡大部位71Bを含む整流構造70Aとを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器80および整流構造70Aの一方が、第10実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
上述の第10実施形態では、ダクト部52Aとして、主流路540が第1分岐流路550および第2分岐流路560に分岐するものを例示したが、これに限定されない。ダクト部52Aは、例えば、主流路540が3つ以上の分岐流路に分岐されていてもよい。このことは、以降の実施形態においても同様である。
上述の第10実施形態では、流路可変機器80として、第1分岐流路550および第2分岐流路560を交互に開閉するものを例示したが、これに限定されない。流路可変機器80は、第1分岐流路550の流路面積および第2分岐流路560の流路面積を交互に増減させる構成になっていてもよい。このことは、以降の実施形態においても同様である。
(第11実施形態)
次に、第11実施形態について、図39、図40を参照して説明する。本実施形態では、第10実施形態と異なる部分について主に説明する。
図39および図40に示すように、流路可変機器60は、第1分岐流路550および第2分岐流路560の流路面積を調整するための調整ドア83を備えている。調整ドア83は、板状に形成されたドア部831、およびドア部831の一端部に連結されたドアシャフト832を有する片持ち型の回動式ドアで構成されている。
調整ドア83は、ドア部831が第1分岐流路550を開放し、且つ、第2分岐流路560を閉鎖する第1の姿勢、およびドア部831が第1分岐流路550を閉鎖し、且つ、第2分岐流路560を開口する第2の姿勢に設定可能に構成されている。
第1分岐流路550は、調整ドア83が第1の姿勢になると、図39に示すように流路面積が最大となる。この際、第2分岐流路560は、調整ドア83によって閉塞されることで流路面積が最小となる。また、第1分岐流路550は、調整ドア83が第2の姿勢になると、図40に示すように、調整ドア83によって閉塞されることで流路面積が最小となる。この際、第2分岐流路560は、流路面積が最大となる。
第1分岐管部55には、第1拡大部位71Aの代わりに、渦発生体74Aが配置されている。渦発生体74Aは、流路可変部位53の下流であって、第1吹出口551に連なる部位の内側に配置されている。渦発生体74Aは、例えば、第6実施形態で説明したセレーション部741や第7実施形態で説明したブロック体742で構成される。なお、本実施形態では、渦発生体74Aおよび第2拡大部位71Bが整流構造70Aを構成している。
その他の構成は、第10実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第10実施形態と同様の構成を備えている。このため、第10実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第10実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の流路可変機器80は、第1分岐流路550の開閉および第2分岐流路560の開閉を単一の調整ドア83によって実現する構成になっている。これによると、空気吹出装置50の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70Aとして渦発生体74Aが設けられていることで、第1吹出口551からトップハット型の流速分布を有する気流が吹き出される。これによると、第1吹出口551から吹き出された気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、第1吹出口551から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。加えて、第1吹出口551の下流で補助渦が横渦に衝突することで、横渦を乱すことができる。加えて、補助渦が横渦に衝突することで横渦の発達を抑制することができる。このため、第1吹出口551の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、第1吹出口551の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。
(第11実施形態の変形例)
上述の第11実施形態では、空気吹出装置50として、調整ドア83を含む流路可変機器80と、渦発生体74Aおよび第2拡大部位71Bを含む整流構造70Aとを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器80および整流構造70Aの一方が、第11実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(第12実施形態)
次に、第12実施形態について、図41、図42を参照して説明する。本実施形態では、第11実施形態と異なる部分について主に説明する。
図41および図42に示すように、流路可変機器80は、第11実施形態の調整ドア83に代えて、調整用構造体84を有している。調整用構造体84は、略円柱状の柱状部841および図示しないシャフトを有する。
柱状部841は、ダクト部52Aのうち、主流路540が第1分岐流路550および第2分岐流路560に分岐する箇所に配置されている。柱状部841には、主流路540と第1分岐流路550とを連通させる第1連通溝842、および主流路540と第2分岐流路560とを連通させる第2連通溝843が形成されている。第1連通溝842および第2連通溝843は、柱状部841の中心軸を挟んで対をなすように形成されている。すなわち、第1連通溝842は、柱状部841の中心軸を挟んで第2連通溝843の反対となる位置に形成されている。第1連通溝842および第2連通溝843は、主流路540を流れる気流を通過させることが可能な大きさを有している。
このように構成される調整用構造体84は、主流路540と第1分岐流路550とが連通する第1の姿勢、および主流路540と第2分岐流路560とが連通する第2の姿勢に設定可能に構成されている。
第1分岐流路550は、調整用構造体84が第1の姿勢になると、図41に示すように流路面積が大きくなり、調整用構造体84が第2の姿勢になると、図42に示すように、柱状部841によって閉塞されることで流路面積が最小となる。
一方、第2分岐流路560は、調整用構造体84が第1の姿勢になると、図41に示すように柱状部841によって閉塞されることで流路面積が最小となり、調整用構造体84が第2の姿勢になると、図42に示すように流路面積が大きくなる。
第2分岐管部56には、第2拡大部位71Bの代わりに、フレア部位73Aが配置されている。フレア部位73Aは、流路可変部位53の下流であって、第2吹出口561に連なる部位に形成されている。フレア部位73Aは、例えば、第3実施形態で説明したフレア部位73で構成される。なお、本実施形態では、渦発生体74Aおよびフレア部位73Aが整流構造70Aを構成している。
その他の構成は、第11実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第11実施形態と同様の構成を備えている。このため、第11実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第11実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の流路可変機器80は、第1分岐流路550の開閉および第2分岐流路560の開閉を単一の調整用構造体84によって実現する構成になっている。これによると、空気吹出装置50の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70Aとしてフレア部位73Aが設けられていることで、流路可変部位53Bを通過した気流が整流される。このため、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、第2吹出口561から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第12実施形態の変形例)
上述の第12実施形態では、空気吹出装置50として、調整用構造体84を含む流路可変機器80と、渦発生体74Aおよびフレア部位73Aを含む整流構造70Aとを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器80および整流構造70Aの一方が、第12実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(第13実施形態)
次に、第13実施形態について、図43〜図46を参照して説明する。本実施形態では、第12実施形態と異なる部分について主に説明する。
図43および図44に示すように、流路可変機器80は、第1分岐流路550および第2分岐流路560の流路面積を調整するためのロータリドア85を備えている。ロータリドア85は、有底円筒状の筒状部851、およびシャフト852を有する。
筒状部851は、第1分岐流路550および第2分岐流路560に対向する側壁部853を有している。この側壁部853には、筒状部851の内外を連通させる連通穴854が形成されている。筒状部851は、側壁部853の内側に主流路540を流れる気流が流入するように、ダクト部52Aのうち、主流路540が第1分岐流路550および第2分岐流路560に分岐する箇所に配置されている。
このように構成されるロータリドア85は、連通穴854が第1分岐流路550と向かい合う第1の姿勢、および連通穴854が第2分岐流路560と向かい合う第2の姿勢に設定可能に構成されている。
第1分岐流路550は、ロータリドア85が第1の姿勢になると、図43および図45に示すように流路面積が大きくなり、ロータリドア85が第2の姿勢になると、図44および図46に示すように流路面積が最小となる。
一方、第2分岐流路560は、ロータリドア85が第1の姿勢になると、図43および図45に示すように流路面積が最小となり、ロータリドア85が第2の姿勢になると、図44および図46に示すように流路面積が大きくなる。
第1分岐管部55には、渦発生体74Aの代わりに、フィン75Aが複数配置されている。フィン75Aは、第1分岐流路550を横断するように配置されている。フィン75Aは、例えば、第8実施形態で説明したフィン75で構成される。なお、本実施形態では、フィン75Aが整流構造70Aを構成している。
その他の構成は、第12実施形態と同様である。本実施形態の空気吹出装置50は、第12実施形態と同様の構成を備えている。このため、第12実施形態と当該同様の構成から奏される作用効果を第12実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の流路可変機器80は、第1分岐流路550の開閉および第2分岐流路560の開閉を単一のロータリドア85によって実現する構成になっている。これによると、空気吹出装置50の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の空気吹出装置50は、整流構造70Aとしてフィン75Aが設けられていることで、流路可変部位53Aを通過した気流が整流される。このため、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、第1吹出口551から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
(第13実施形態の変形例)
上述の第13実施形態では、空気吹出装置50として、ロータリドア85を含む流路可変機器80と、フィン75Aおよびフレア部位73Aを含む整流構造70Aとを組み合せたものを例示したが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、流路可変機器80および整流構造70Aの一方が、第13実施形態以外に示されるもので構成されていてもよい。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態の如く、空気吹出装置50は、整流構造70、70Aを備えていることが望ましいが、これに限定されない。空気吹出装置50は、例えば、整流構造70、70Aが省略されていてもよい。
上述の実施形態では、吹出口522の開口形状について、直線状の一対の長縁部522a、522bと、円弧状の一対の短縁部522c、522dとが連なる形状となる例について説明したが、これに限定されない。例えば、吹出口522の開口形状は、円弧状の一対の長縁部522a、522bと、直線状の一対の短縁部522c、522dとが連なる形状になっていてもよい。また、吹出口522の開口形状は、直線状の一対の長縁部522a、522bおよび直線状の一対の短縁部522c、522dを有する矩形状になっていてもよい。
上述の実施形態では、吹出口522の開口形状が扁平形状となっているものを例示したが、これに限定されない。例えば、吹出口522の開口形状は、円形状、楕円形状、多角形状に形成されていてもよい。
上述の実施形態では、本開示の空気吹出装置50を室内空調ユニット1に適用した例について説明したが、これに限定されない。本開示の空気吹出装置50は、室内空調ユニット1以外の空調機器、室内の空調以外に用いられる送風機器等にも広く適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、空気吹出装置は、主流路を形成するとともに吹出口が開口するダクト部と、気流が脈動流となって吹出口から吹き出されるように主流路の流路面積を可変させる流路可変機器と、を備える。
第2の観点によれば、ダクト部は、流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位の下流側に、気流の流速分布を均一化させるための整流構造が設けられている。
流路可変機器によって主流路の流路面積を可変させると、ダクト部の流路可変部位の下流にて気流の流速分布に偏りが生じ易くなる。流速分布に偏りが生ずると、吹出口から吹き出す気流が安定せず、吹出口から吹き出す気流の到達距離が短くなってしまう虞がある。
これに対して、ダクト部の流路可変部位の下流に整流構造が設けられていれば、吹出口から吹き出す気流が安定するので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第3の観点によれば、ダクト部は、流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位から吹出口に至る部位の一部に主流路の流路面積が吹出口の開口面積よりも大きくなる拡大部位が設けられている。整流構造は、拡大部位を含んで構成されている。
これによると、拡大部位から吹出口に向かう気流が縮流となることで、主流の中心軸付近とダクト部の内面付近との流速差が小さくなり、ダクト部の内面付近に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。この結果、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第4の観点によれば、ダクト部は、流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位から吹出口までの部位の一部に主流路の流路面積が吹出口の開口面積よりも大きくなる拡大部位が設けられている。また、ダクト部は、拡大部位よりも下流側であって吹出口に連なる部位に主流路を形成する内面が吹出口に近づくにつれて主流路の中心軸から離れるフレア部位が設けられている。整流構造は、拡大部位およびフレア部位を含んで構成されている。
これによると、拡大部位から吹出口に向かう気流が縮流となることで、主流の中心軸付近とダクト部の内面付近との流速差が小さくなり、ダクト部の内面付近に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。加えて、吹出口に連なる部位の内側の壁面形状に応じて吹出口の下流に形成される気流の速度境界層も吹出口の中心軸から離れるように形成され易くなる。これらにより、、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第5の観点によれば、ダクト部は、吹出口に連なる部位に主流路を形成する内面が吹出口に近づくにつれて主流路の中心軸から離れるフレア部位が設けられている。整流構造は、フレア部位を含んで構成されている。
これによると、吹出口に連なる部位の内側の壁面形状に応じて吹出口の下流に形成される気流の速度境界層も吹出口の中心軸から離れるように形成され易くなる。これによっても、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第6の観点によれば、流路可変機器は、主流路の流路面積を縮小する際に、縮小傾斜部と拡大傾斜部との間に主流路の流路面積が最小となる流路喉部が形成されるように、主流路の流路面積を可変させる構造になっている。拡大傾斜部は、ダクト部における縮小傾斜部および流路喉部の下流であって、吹出口に連なる部位に形成される。縮小傾斜部は、主流路の流路面積を縮小する際に、主流路の流路面積が連続的に小さくなる部位である。拡大傾斜部は、主流路の流路面積を縮小する際に、主流路の流路面積が連続的に大きくなる部位である。
これによると、流路可変機器によって主流路の流路面積を可変させる際に、縮小傾斜部から流路喉部に向かう気流が縮流となる。このため、主流の中心軸付近とダクト部の内面付近との流速差が小さくなり、ダクト部の内面付近に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。加えて、流路可変機器によって主流路の流路面積を可変させる際に、吹出口に連なる部位に拡大傾斜部が形成される。これによると、吹出口に連なる部位の内側の壁面形状に応じて吹出口の下流に形成される気流の速度境界層も吹出口の中心軸から離れるように形成され易くなる。これらによれば、気流の中心部分における流速の減衰が抑えられるので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第7の観点によれば、ダクト部は、流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位が伸縮性を有する材料で構成されている。流路可変機器は、主流路の流路面積を縮小する際に、流路可変部位の内面の少なくとも一部が主流路の中心軸に近づくように流路可変部位を変形させる構造になっている。
このように、流路可変機器が、流路可変部位の内面の少なくとも一部が主流路の中心軸に近づくように流路可変部位を変形させる構造になっていれば、流路可変部位の下流にて気流の流速分布に偏りが生じ難くなる。これにより、吹出口から吹き出す気流が安定するので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第8の観点によれば、整流構造は、ダクト部における吹出口に連なる部位の内側に配置される渦発生体を含んで構成されている。渦発生体は、吹出口の下流に発生する横渦とは渦の回転方向および渦軸の方向を含む渦特性が異なる補助渦を発生させる構造になっている。
これによると、渦発生体の周囲を気流が通過する際に、渦の回転方向および渦軸の方向の少なくとも一方が横渦とは異なる補助渦が発生する。このような構造では、補助渦によって吹出口の内側を流れる気流が整流されるので、吹出口の内側に形成される速度境界層の厚みを薄くすることができる。
加えて、吹出口の下流で補助渦が横渦に衝突することで、横渦を乱すことができる。また、補助渦が横渦に衝突することで横渦の発達を抑制することができる。このため、吹出口の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。なお、渦特性とは、渦の回転方向、渦軸の向き、渦の流れ速度、流体の粘性、渦の半径等を含む渦の流れ状態を示すものである。
第9の観点によれば、整流構造は、主流路を横断するように配置される少なくとも1つのフィンを含んで構成されている。これによると、主流路を横断するフィンによって、吹出口から吹き出す気流を安定させることができるので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
第10の観点によれば、ダクト部には、吹出口の下流に発生する横渦とは渦の回転方向および渦軸の方向を含む渦特性が異なる補助渦を吹き出す補助吹出口が設けられている。これによると、吹出口の下流で補助渦が横渦に衝突することで、横渦を乱すことができる。加えて、補助渦が横渦に衝突することで横渦の発達を抑制することができる。このため、吹出口の下流に千鳥状の渦列が形成され難くなり、吹出口の下流で気流が蛇行した流れとなることが抑制される。
第11の観点によれば、空気吹出装置は、主流路および複数の分岐流路を形成するとともに複数の吹出口が開口するダクト部と、気流が脈動流となって吹出口から吹き出されるように複数の分岐流路の流路面積を可変させる流路可変機器と、を備える。
第12の観点によれば、ダクト部は、流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位の下流側に、気流の流速分布を均一化させるための整流構造が設けられている。このように、ダクト部の流路可変部位の下流に整流構造が設けられていれば、吹出口から吹き出す気流が安定するので、吹出口から吹き出す気流の到達距離を長くすることが可能となる。
50 空気吹出装置
52 ダクト部
520 空気流路(主流路)
522 吹出口
60 流路可変機器

Claims (12)

  1. 空気吹出装置であって、
    気流が通過する主流路(520)を形成するとともに、前記主流路の下流側に気流を吹き出す吹出口(522)が開口するダクト部(52)と、
    気流が脈動流となって前記吹出口から吹き出されるように前記主流路の流路面積を可変させる流路可変機器(60)と、
    を備える空気吹出装置。
  2. 前記ダクト部は、前記流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位(53)の下流側に、気流の流速分布を均一化させるための整流構造(70)が設けられている、請求項1に記載の空気吹出装置。
  3. 前記ダクト部は、前記流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位から前記吹出口に至る部位の一部に前記主流路の流路面積が前記吹出口の開口面積よりも大きくなる拡大部位(71)が設けられており、
    前記整流構造は、前記拡大部位を含んで構成されている、請求項2に記載の空気吹出装置。
  4. 前記ダクト部は、前記流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位(53)から前記吹出口までの部位の一部に前記主流路の流路面積が前記吹出口の開口面積よりも大きくなる拡大部位(71)が設けられるとともに、前記拡大部位よりも下流側であって前記吹出口に連なる部位に前記主流路を形成する内面が前記吹出口に近づくにつれて前記主流路の中心軸から離れるフレア部位(73)が設けられており、
    前記整流構造は、前記拡大部位および前記フレア部位を含んで構成されている、請求項2に記載の空気吹出装置。
  5. 前記ダクト部は、前記吹出口に連なる部位に前記主流路を形成する内面が前記吹出口に近づくにつれて前記主流路の中心軸から離れるフレア部位(73)が設けられており、
    前記整流構造は、前記フレア部位を含んで構成されている、請求項2に記載の空気吹出装置。
  6. 前記流路可変機器は、前記主流路の流路面積を縮小する際に、前記主流路の流路面積が連続的に小さくなる縮小傾斜部(531)と前記主流路の流路面積が連続的に大きくなる拡大傾斜部(532)との間に前記主流路の流路面積が最小となる流路喉部(533)が形成されるように、前記主流路の流路面積を可変させる構造になっており、
    前記拡大傾斜部は、前記ダクト部における前記縮小傾斜部および前記流路喉部の下流であって、前記吹出口に連なる部位に形成される、請求項2ないし5のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  7. 前記ダクト部は、前記流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位(53)が伸縮性を有する材料で構成されており、
    前記流路可変機器は、前記主流路の流路面積を縮小する際に、前記主流路の中心軸に近づくように前記流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位の少なくとも一部を変形させる構造になっている、請求項2ないし6のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  8. 前記整流構造は、前記ダクト部における前記吹出口に連なる部位の内側に配置される渦発生体(74)を含んで構成されており、
    前記渦発生体は、前記吹出口の下流に発生する横渦とは渦の回転方向および渦軸の方向を含む渦特性が異なる補助渦を発生させる構造になっている、請求項2ないし7のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  9. 前記整流構造は、前記主流路を横断するように配置される少なくとも1つのフィン(75)を含んで構成されている、請求項2ないし8のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  10. 前記ダクト部には、前記吹出口の下流に発生する横渦とは渦の回転方向および渦軸の方向を含む渦特性が異なる補助渦を吹き出す補助吹出口(527)が設けられている、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  11. 空気吹出装置であって、
    気流が通過する主流路(540)および前記主流路から分岐する複数の分岐流路(550、560)を形成するとともに、複数の前記分岐流路の下流側それぞれに気流を吹き出す吹出口(551、561)が開口するダクト部(52A)と、
    気流が脈動流となって前記吹出口から吹き出されるように、複数の前記分岐流路の少なくとも一部の流路面積を可変させる流路可変機器(80)と、
    を備える空気吹出装置。
  12. 前記ダクト部は、前記流路可変機器にて流路面積が可変される流路可変部位(53A、53B)の下流側に、気流の流速分布を均一化させるための整流構造(70A)が設けられている、請求項11に記載の空気吹出装置。
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