JP2021017944A - 変速機の潤滑構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、変速機ケースの形状を工夫することで、デファレンシャルギアケース内に潤滑油を供給し、デファレンシャルギアケース内を良好に潤滑させることを目的とする。
以下、本発明に係る変速機の潤滑構造の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、変速機ケース10の一部を透過した変速機100の構成の一例を示す斜視図である。図2は、変速機100の内部の構成の一例を示す図である。なお、図1を含む図面や説明には、変速機100を車両に搭載した状態を基準として、車両の前進側を前側とし、前側を矢印「前」で示し、その逆を後側とする。また、左側を矢印「左」で示し、その逆を右側とする。また、上側を矢印「上」で示し、その逆を下側とする。また、各図には、後述するドライブシャフト2R、2Lの左右方向に沿った軸線をSで示している。
変速機100は、変速機ケース10を備える。本実施形態の変速機ケース10は、右側ケース11Rと、左側ケース11Lとにより左右に2分割して構成される。右側ケース11Rは、変速機ケース10内の空間を左右に隔てる隔壁50を有する。変速機ケース10は、隔壁50に隔てられた右側の空間にクラッチ13を主に収容し、隔壁50に隔てられた左側の空間に変速機構20と差動装置30とを主に収容する。変速機ケース10内には潤滑油が貯留され、差動装置30の一部が浸漬している。以後、左側の空間に面した変速機ケース10の面を内面とする。
差動装置30は、デファレンシャルギアケース31と、ピニオンシャフト38と、ピニオンギア39a、39bと、サイドギア40R、40Lとを有する。
なお、上述したリングギア35は、ケース本体32の左右方向の中心から左側にオフセットしたリングギア取付部34の左側の面に取り付けられる。リングギア35が左側にオフセットされた分、ケース本体32の右側に開口33を広く形成することができる。本実施例では、左右方向において、開口33がケース本体32の左右方向の中心位置に配置されたピニオンシャフト38の位置にまで到っている(後述する図6を参照)。
なお、本実施例では、一対のピニオンギア39a、39bとピニオンシャフト38との間にはベアリング等の軸受けが設けられておらず、ピニオンギア39a、39bの内径とピニオンシャフト38の外径が接触しているが、後述する潤滑構造70により潤滑油を供給することによって円滑に自転することができる。
車両が直進する場合には、左右の車輪の転がる距離が等しいので、一対のサイドギア40R、40Lは同じ回転速度で回転し、サイドギア40R、40Lと噛合するピニオンギア39a、39bは自転しない。したがって、ドライブシャフト2R、2Lは、デファレンシャルギアケース31と等速で回転するため、左右の車輪には左右に等しく動力が伝達される。
図4は、変速機ケース10の右側ケース11Rを左側から見た側面図である。図5は、変速機ケース10の右側ケース11Rを左下側から見た斜視図である。
また、図4および図5に示すように、窪み部57の内周面58には、軸支持部60に配置された軸受け37Rに潤滑油を導く供給溝61を有する。供給溝61は、内周面58のうち軸線Sの上方に位置している。供給溝61は、窪み部57の略凹み始めの位置から軸支持部60に向かって延び、開口59に配置されたオイルシールと軸受け37Rとの間に潤滑油を供給するべく軸支持部60よりも右側となる位置にまで形成され、オイルシールと軸受け37Rとの間の空間に連通している。また、供給溝61のうち、溝が形成され始まる部位は、後述する滴下案内面74の前側に隣接して位置する。つまり、供給溝61は、左右方向で滴下案内面74の左側から軸支持部60よりも右側となる位置にまで形成されている(図6を参照)。
図6に示すように、供給溝61は、窪み部57の主な内周面58のドライブシャフト2R、2Lの軸線Sに対する傾斜角度と比べて供給溝61の奥面(底面)のドライブシャフト2R、2Lの軸線Sに対する傾斜角度を小さくすることによって溝を形成する。供給溝61は、軸受け37Rを支持する軸支持部60を経由して、開口59の手前まで形成される。
図5に示すように、潤滑構造70は、第1の突起部71と、第2の突起部76とを含んで構成される。
第1の突起部71は、窪み部57の上方に形成されている。第1の突起部71は、窪み部57の内周面58からドライブシャフト2R、2Lの軸線Sに向かって突出する。第1の突起部71は、第1の突出面72と、第2の突出面73と、滴下案内面74とにより構成される。
図7は、図4に示す第1の突起部71および第2の突起部76の周辺の拡大図である。なお、図7には、組み付けられた差動装置30の一部を切断した断面も図示している。
滴下案内面74は、第1の突出面72および第2の突出面73と交差する角度は、略90度であり、下端縁が急角度に屈曲することで突出する。また、滴下案内面74は、下端から上方に向かうにしたがって前後方向の長さ、すなわち幅が広がる略扇状あるいは略三角形状である。なお、左右方向(軸線S方向)から見て、滴下案内面74の最も低い位置(下端)は、第1の突出面72および第2の突出面73が交差する稜線75の位置に略相当する。
図7に示すように、滴下案内面74の下端は、前後方向において軸線Sの位置に近接している。本実施例では、左右方向から見て、滴下案内面74の下端から上下方向(鉛直方向)の下方に垂下させた仮想線L1が差動装置30のピニオンシャフト38と交差する。換言すると、左右方向から見て、ピニオンシャフト38の上方に滴下案内面74が位置している。
図8に示すように、滴下案内面74は、略上下方向に沿った面である。本実施例では、前後方向から見て、滴下案内面74の下端から上下方向(鉛直方向)の下方に垂下させた仮想線L2が、差動装置30のデファレンシャルギアケース31の開口33を通過し、差動装置30のピニオンシャフト38と交差する。換言すると、前後方向から見て、差動装置30の開口33の上方に滴下案内面74が位置している。また、差動装置30のピニオンシャフト38の上方に滴下案内面74が位置している。
また、滴下案内面74と第1の突出面72とが交差する角度αは、例えば略90度である。滴下案内面74と稜線75とが交差する角度も同様の角度である。ただし、第1の突出面72および稜線75は、ドライブシャフト2R、2Lの軸線Sに対して僅かながら傾斜させて抜き勾配を設定することが好ましい。
エンジン1からの動力は変速機構20により変速されてリングギア35を介して差動装置30に伝達される。車両が前進する場合、図1に示す矢印方向、すなわち左方向から見て、リングギア35は反時計方向に回転する。リングギア35が回転することによって変速機ケース10内に貯留している潤滑油が掻き上げられ、主にリングギア35の回転方向と同方向に連れ回りながら変速機構20や差動装置30等に跳ね掛けられる。
リングギア35によって掻き上げられ、リングギア35の回転方向と同方向に連れ回されている潤滑油の一部は、矢印A1に示すように回転方向に対向する面である補給面77にぶつかり補給面77によって受け止められる。補給面77によって受け止められた潤滑油は、補給面77に導かれて、矢印A2に示すように滴下案内面74に向かって流れ落ちる。
ピニオンシャフト38に到達した潤滑油は、ピニオンシャフト38に沿ってピニオンシャフト38の両側の端部に流れる。したがって、ピニオンシャフト38とピニオンギア39a、39bとの間に潤滑油を供給することができるので、ピニオンギア39a、39bは円滑に自転することができる。
また、本実施例の供給溝61は、第1の突起部71の前側に隣接して位置する。したがって、第1の突起部71の滴下案内面74の下端まで流れた潤滑油の一部を供給溝61に分岐させて、デファレンシャルギアケース31を軸支する軸受け37Rに潤滑油を供給することができる。なお、供給溝61は第1の突起部71の前側に隣接する場合に限られず、後側に隣接させてもよい。すなわち、供給溝61は第1の突起部71の前後に隣接させてもよい。
また、本実施例の補給面77は、滴下案内面74よりもリングギア35側に突出して形成され、下方に向かうにしたがって滴下案内面74の側に傾斜する。したがって、滴下案内面74よりも上方では内面51を広く確保することができるので、滴下案内面74に潤滑油を多量に導くことができる。
上述した実施例では、一対のピニオンギア39a、39bとピニオンシャフト38との間に軸受けを設けていない場合について説明したが、この場合に限られず、軸受けを設ける場合でも適用することができる。
Claims (6)
- 差動装置を収容する変速機ケースを備えた変速機の潤滑構造であって、
前記差動装置は、
リングギアが取り付けられ、一部に開口を有するデファレンシャルギアケースと、
前記デファレンシャルギアケースにより支持されるピニオンシャフトと、
前記ピニオンシャフトにより回転可能に支持されるピニオンギアと、
前記ピニオンギアに噛合され、ドライブシャフトに連結されるサイドギアと、を有し、
前記変速機ケースは、
前記開口の上方となる位置に、前記開口に向けて潤滑油を滴下させる滴下案内面を有することを特徴とする変速機の潤滑構造。 - 前記滴下案内面は、
前記デファレンシャルギアケースの回動軸線方向から見て、下端が下方に突出していることを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。 - 前記滴下案内面は、
前記デファレンシャルギアケースの回動軸線方向から見て、下端から上方に向かうにしたがって幅が広がっていることを特徴とする請求項1または2に記載の変速機の潤滑構造。 - 前記変速機ケースに対して前記デファレンシャルギアケースを回転可能に軸支する軸受けを有し、
前記滴下案内面は、前記変速機ケースの内面から前記デファレンシャルギアケースに向って突出する突起部の端面であり、
前記変速機ケースは、
前記突起部に隣接した位置に、前記軸受けに潤滑油を供給する供給溝を有することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の変速機の潤滑構造。 - 前記変速機ケースは、
前記滴下案内面の上方であって、前記リングギアの回転方向に対して対向し、潤滑油を前記滴下案内面に導く補給面を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の変速機の潤滑構造。 - 前記補給面は、
前記滴下案内面よりも前記リングギヤ側に突出して形成され、下方に向かうにしたがって前記滴下案内面の側に傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の変速機の潤滑構造。
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