JP6610270B2 - ディファレンシャル装置の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるディファレンシャル装置の潤滑構造に関する。
自動車等の車両に搭載されるディファレンシャル装置は、差動歯車機構を用いてドライブシャフトの回転力を駆動輪に伝達する。ディファレンシャル装置は、変速機のドライブピニオンギヤと噛み合うリングギヤが外周部に取付けられたディファレンシャルケースを備えており、ディファレンシャルケースに差動歯車機構が内蔵されている。
これにより、ディファレンシャルケースとリングギヤの噛み合い部や差動歯車機構の噛み合い部を潤滑する必要がある。
従来のこの種のディファレンシャル装置の潤滑構造としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されるディファレンシャル装置の潤滑構造は、リングギヤに、リングギヤの回転に伴って潤滑油が導入される潤滑油案内路が形成され、ディファレンシャルケースに、潤滑油案内路と連通し、潤滑油案内路により案内される潤滑油をディファレンシャルケース内に供給する潤滑油導入孔が形成されている。
特開2002−295647号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたディファレンシャル装置の潤滑構造にあっては、ディファレンシャルケースの回転によってオイルが掻き上げられるので、潤滑油の油面が低くなり、ディファレンシャルケースが潤滑油に浸り難くなる。
これにより、リングギヤの潤滑油案内路も潤滑油に浸り難くなり、潤滑油案内路によってオイルを掻き上げることが困難となるおそれがある。このため、ディファレンシャルケース内に潤滑油を供給し難くなる。
ディファレンシャルケース内に潤滑油を供給し易くするために、潤滑油量を増大させることが考えられるが、このようにすると、ディファレンシャル装置の攪拌抵抗が増大してしまい、好ましくない。
本発明は、ディファレンシャル装置の攪拌抵抗が増大することなく、ディファレンシャル装置に確実にオイルを供給することができるディファレンシャル装置の潤滑構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、潤滑油が貯留される変速機ケースに収容され、変速機構の出力部に噛み合うリングギヤを有するディファレンシャルケースと、前記ディファレンシャルケースに内蔵される差動歯車機構とを含んで構成されるディファレンシャル装置の潤滑構造であって、前記リングギヤに対向する前記変速機ケースの壁面にオイル溜まりが形成されており、前記オイル溜まりは、前記リングギヤから離れる方向に窪んで形成されており、前記ディファレンシャルケースに対向する前記変速機ケースの壁面に、前記リングギヤから離れるようにして凹状に形成され、前記ディファレンシャルケースを取り囲む環状の窪み部が形成されており、前記オイル溜まりは、前記変速機ケースの底面から前記窪み部まで上下方向に延びる半筒形状に形成されている。
本発明によれば、ディファレンシャル装置の攪拌抵抗が増大することなく、ディファレンシャル装置に確実にオイルを供給することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置を備えた変速機の上面図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置を備えた変速機において、レフトケースを取り外した状態の変速機の上面図である。 図3は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置を備えた変速機において、ライトケースを取り外した状態の変速機の上面図である。 図4は、図2の矢視A方向から見たライトケースの左側面図である。 図5は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置を備えた変速機において、レフトケースの右側面図である。 図6は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置を備えた変速機において、ライトケースの底面図である。 図7は、図6のVII−VII方向矢視断面に相当する。 図8は、図4のVIII−VIII方向矢視断面図である。 図9は、図6のIX−IX方向矢視断面図である。 図10は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置を備えた変速機において、ライトケースの左側面図である。
以下、本発明に実施の形態に係るディファレンシャル装置の潤滑構造について、図面を用いて説明する。
図1〜図10は、本発明の一実施の形態に係るディファレンシャル装置の潤滑構造を示す図である。
まず、構成を説明する。なお、図1〜図10において、左右前後方向は、運転席から見た車両の左右前後方向を表す。
図1において、車両1は、車体1Aを備えており、車体1Aの前部に設置されたエンジンンルーム1aには変速機2が搭載されている。変速機2は、変速機ケース3を備えており、変速機ケース3は、ライトケース4およびレフトケース5から構成されている(図2、図3参照)。ライトケース4は、内燃機関としてのエンジン6に連結されている。
ライトケース4にはクラッチ機構20が収容されている。図3において、レフトケース5には変速機構2Aが収容されている。クラッチ機構20は、図示しないフライホイールを介してエンジン6の図示しないクランク軸と変速機構2Aの入力軸2aとを接続および切断することにより、クランク軸から入力軸2aに動力を伝達および遮断する。
変速機構2Aは、例えば、入力軸2aと、入力軸2aと平行に設けられた図示しないカウンタ軸と、入力軸2aおよびカウンタ軸に設けられた図示しない変速ギヤ対と、変速ギヤ対を所定の変速段に切換える図示しないシフト機構と、カウンタ軸に設けられたファイナルドライブギヤ2b等を備えている。
本実施の形態の入力軸2a、カウンタ軸、変速ギヤ対およびファイナルドライブギヤ2bは、本発明の変速機構を構成し、ファイナルドライブギヤ2bは、本発明の出力部を構成する。
変速機構2Aは、エンジン6から入力軸2aに伝達された動力を変速ギヤ対によって変速し、カウンタ軸に伝達する。
図2、図3のいずれかにおいて、ライトケース4およびレフトケース5にはディファレンシャル装置8が収容されている。ディファレンシャル装置8にはカウンタ軸に設けられたファイナルドライブギヤ2bから動力が伝達される。
図4、図5において、ディファレンシャル装置8は、ディファレンシャルケース10を備えている。図7において、ディファレンシャルケース10は、図示しない軸受を介してライトケース4およびレフトケース5の開口部4A、5Aに回転自在に支持されている。
ディファレンシャルケース10の外周部にはディファレンシャルケース10と一体で回転するようにリングギヤ11がボルト19(図8参照)によって取付けられており、リングギヤ11のギヤ部11Gは、変速機構2Aのファイナルドライブギヤ2bに噛み合っている。
ディファレンシャルケース10の内部にはディファレンシャルケース10と一体で回転するピニオンシャフト13と、ピニオンシャフト13の前後端に回転自在に支持された一対のピニオンギヤ14A、14Bと(図9参照)、ピニオンギヤ14A、14Bのそれぞれに噛み合う一対のサイドギヤ15L、15Rとを備えている。
ディファレンシャルケース10の回転軸線に沿った車幅方向の両端側にはドライブシャフト16L、16R(図1参照)の一端部が挿入されている。ドライブシャフト16L、16Rの一端部は、サイドギヤ15L、15Rに嵌合されており、サイドギヤ15L、15Rから開口部4A、5Aを通して車幅方向外方に延びている。ドライブシャフト16L、16Rは、それぞれ左右の駆動輪17L、17Rに接続されている。
ピニオンシャフト13は、その軸線方向がディファレンシャルケース10の回転軸線に対して直交する方向に向けてディファレンシャルケース10に取付けられている(図9参照)。
ピニオンギヤ14A、14Bは、それぞれがディファレンシャルケース10の回転時に、ディファレンシャルケース10の回転軸線を中心として公転するとともに、ピニオンシャフト13の軸線を中心として自転するように形成されている。
一対のサイドギヤ15L、15Rは、それぞれがディファレンシャルケース10の回転軸線と同軸にしてディファレンシャルケース10の内部に対向した位置に配置されている。
このように構成されるディファレンシャル装置8は、変速機構2Aのファイナルドライブギヤ2bからリングギヤ11に動力が伝達されると、ディファレンシャルケース10が回転する。
車両1が平坦路を直進する場合には、左右の駆動輪17L、17Rの転がる距離が等しいので、一対のサイドギヤ15L、15Rは、同じ回転速度で回転し、サイドギヤ15L、15Rの間に挟まれたピニオンギヤ14A、14Bは、自転しない。よって、ドライブシャフト16L、16Rは、ディファレンシャルケース10と等速で回転するため、左右の駆動輪17L、17Rには左右に等しく駆動力が伝達される。
一方、例えば、車両1がカーブを右旋回する場合にはカーブ外側の駆動輪17Lの転がる距離がカーブ内側の駆動輪17Rよりも長いため、カーブ外側のサイドギヤ15Lは、カーブ内側のサイドギヤ15Rよりも速く回転する。
したがって、一対のサイドギヤ15L、15Rに挟まれたピニオンギヤ14A、14Bは、公転だけでなく自転もするようになり、サイドギヤ15L、15Rの間に回転数の差を発生させる。
よって、カーブ外側のドライブシャフト16Lは、ディファレンシャルケース10の回転数にサイドギヤ15Lの回転数を加えた回転数で回転し、カーブ内側のドライブシャフト16Rは、ディファレンシャルケース10の回転数からサイドギヤ15Rの回転数を差し引いた回転数で回転するため、左右の駆動輪17L、17Rには左右に配分された駆動力が伝達される。
本実施の形態のピニオンシャフト13、ピニオンギヤ14A、14Bおよびサイドギヤ15L、15Rは、本発明の差動歯車機構を構成する。
図2、図3、図7において、ディファレンシャルケース10には開口部10Aが形成されており、開口部10Aを通してディファレンシャルケース10の内部と外部とが連通している。これにより、ピニオンギヤ14A、14Bおよびサイドギヤ15L、15Rは、開口部10Aを通して目視可能となっている。
図8において、リングギヤ11に対向するライトケース4の壁面4Bにはオイル溜まり21が形成されており、オイル溜まり21は、リングギヤ11から離れる方向に窪んで形成されている。図9、図10において、オイル溜まり21は、上下方向に延びた半筒形状に形成されている。なお、開口部10Aは、オイル溜まり21に対向する面に形成されている。
図7において、ディファレンシャルケース10に対向するライトケース4の壁面4Bには窪み部4C(図10参照)が形成されている。
窪み部4Cは、リングギヤ11から離れるようにして凹状に形成され、ディファレンシャルケース10を取り囲むように環状に窪んでいる。
図10において、半筒形状のオイル溜まり21は、ライトケース4の底面4Dから窪み部4Cまで上下方向に延びている。オイル溜まり21は、オイル溜まり21の上下方向中心軸C1がディファレンシャルケース10の回転中心軸Coを上下方向に横切る平面C2に対して直交する水平方向に距離Lだけオフセットされて形成されている。
図8において、車両1の前後方向におけるオイル溜まり21の周方向一端部21aと周方向他端部21bはライトケース4の壁面4Bに連続している。
本実施の形態のディファレンシャル装置8において、ディファレンシャルケース10が車両1の前進走行時の回転方向である一方向(図4、図5の反時計回転方向R1、図5の時計回転方向R2)に回転したときのオイルの流れを基準とし、オイル溜まり21のオイルの流れ方向上流側の周方向一端部21aよりも上流のライトケース4の壁面4Bに沿った仮想線Eを、オイル溜まり21の下流側の周方向他端部21bに延長した場合に、仮想線Eが周方向他端部21bに突き当たるようにオイル溜まり21が形成される。
図7〜図9において、オイル溜まり21の底面21Aにはオイルドレイン孔22が形成されており、オイルドレイン孔22は、プラグ23によって閉止されている。オイルドレイン孔22からプラグ23を取り外したときには、変速機ケース3に貯留されているオイルがオイルドレイン孔22から排出される。本実施の形態のオイルドレイン孔22は、本発明のオイル排出孔を構成する。
オイル溜まり21が形成されているライトケース4の壁面4Bに対向するリングギヤ11の対向面には複数の案内溝11Aが形成されており(図5参照)、案内溝11Aは、リングギヤ11の周方向に離隔して形成されている。
案内溝11Aは、オイル溜まり21が形成されたライトケース4の壁面4Bから離れる方向に窪んでいる。案内溝11Aは、ディファレンシャルケース10の開口部10Aに連続している。このため、ディファレンシャルケース10の回転時に、案内溝11Aに導入されるオイルは、案内溝11Aの周方向の一方の側面11aまたは他方の側面11bに押し上げられることにより、上方に掻き上げられ、開口部10Aを通してディファレンシャルケース10の内部に流入する。
なお、図5では、仮想線で示すようにオイル溜まり21は、リングギヤ11の手前に設けられている。したがって、図5では図示しないが、オイル溜まり21が形成されるライトケース4の壁面4Bは、リングギヤ11の手前に設けられている。
次に、作用を説明する。
車両1の前進走行時に、ディファレンシャルケース10およびリングギヤ11が図5中、時計回転方向R2に回転すると、変速機ケース3の底面に貯留されるオイルがリングギヤ11のギヤ部11Gによって上方に掻き上げられる。
これにより、リングギヤ11のギヤ部11Gとファイナルドライブギヤ2bとの噛み合い部が潤滑される。また、リングギヤ11によって掻き上げられたオイルは、変速機構2Aを構成する変速ギヤ対の噛み合い部等に飛散することで、変速ギヤ対の噛み合い部等が潤滑される。
リングギヤ11の回転に伴ってオイルが案内溝11Aに導入され、案内溝11Aに導入されるオイルは、リングギヤ11の回転に伴って案内溝11Aの一方の側面11aに押し上げられることにより、上方に掻き上げられる。
これにより、案内溝11Aからピニオンギヤ14A、14Bとサイドギヤ15L、15Rの噛み合い部等にオイルが供給され、ピニオンギヤ14A、14Bとサイドギヤ15L、15Rの噛み合い部等が潤滑される。
ここで、車両1の後進走行時には、リングギヤ11が図5中、R1方向に回転するのに伴ってオイルが案内溝11Aに導入されたオイルは、案内溝11Aの他方の側面11bに押し上げられることにより、上方に掻き上げられる。
これにより、案内溝11Aからピニオンギヤ14A、14Bとサイドギヤ15L、15Rの噛み合い部等にオイルが供給され、ピニオンギヤ14A、14Bとサイドギヤ15L、15Rの噛み合い部等が潤滑される。
このようにリングギヤ11によってオイルが掻き上げられることにより、変速機ケース3に貯留されるオイルの油面が低下する。
本実施の形態のディファレンシャル装置8の潤滑構造において、リングギヤ11に対向するライトケース4の壁面にオイル溜まり21が形成されており、オイル溜まり21は、リングギヤ11から離れる方向に窪んで形成されている。
これにより、変速機ケース3に貯留されるオイルの油面が低下しても、オイル溜まり21にオイルを集めてオイル溜まり21の内部でオイルの油面を高くできる。このため、オイル溜まり21に溜まったオイルをリングギヤ11によって掻き上げることで、変速機構2Aやディファレンシャル装置8を確実に潤滑できる。
図5において、従来の変速機においては、矢印O1で示す油面のオイルが必要であったのに対して、本実施の形態の変速機構2Aは、オイル溜まり21を有するので、矢印O2で示すように、従来の油面O1よりも油面を低くできる。このため、ディファレンシャル装置8の攪拌抵抗を小さくできる。
また、本実施の形態のディファレンシャル装置8の潤滑構造によれば、ディファレンシャルケース10に対向するライトケース4の壁面4Bに、リングギヤ11から離れるようにして凹状に形成され、ディファレンシャルケース10を取り囲む環状の窪み部4Cが形成されている。
さらに、オイル溜まり21は、ライトケース4の底面4Dから窪み部4Cまで上下方向に延びる半筒形状に形成されており、オイル溜まり21は、オイル溜まり21の上下方向中心軸C1がディファレンシャルケース10の回転中心軸Coを上下方向に横切る平面C2に対して直交する水平方向に距離Lだけオフセットされて形成されている。
これにより、オイル溜まり21をオイル溜まり21の上下方向の中心軸C1と平面C2が同一のときに形成されるオイル溜まりの高さ4cよりも高さHだけ上方に延ばすことができ、オイル溜まり21の上下方向の長さを長くできる。
このため、オイル溜まり21により多くのオイルを集め、かつ、オイル溜まり21の内部でオイルの油面をより高くできる。したがって、オイル溜まり21のオイル貯留量を効果的に確保してディファレンシャル装置8に供給することができ、変速機構2Aやディファレンシャル装置8の潤滑性をより効果的に向上できる。
また、本実施の形態のディファレンシャル装置8の潤滑構造によれば、ディファレンシャルケースが車両1の前進走行時の回転方向に回転したときのオイルの流れを基準とした場合において、オイル溜まり21の上流側の周方向一端部21aよりも上流のライトケース4の壁面4Bに沿った仮想線Eを、オイル溜まり21の下流側の周方向他端部21bに延長した場合に、仮想線Eが周方向他端部21bに突き当たるようにオイル溜まり21が形成される。
これにより、図8に示すようにディファレンシャルケース10およびリングギヤ11の回転に伴ってオイル溜まり21よりも上流のライトケース4の壁面4Bを流れるオイルOfを、オイル溜まり21の周方向他端部21bに衝突させることができる。
このため、周方向他端部21bに衝突させたオイルOfの一部のオイルOf1をオイル溜まり21に引き込むことができ、オイル溜まり21により多くの量のオイルを集めることができる。このため、リングギヤ11によって掻き上げられるオイルをより効果的に確保でき、変速機構2Aやディファレンシャル装置8の潤滑性をより効果的に向上できる。
また、本実施の形態のディファレンシャル装置8の潤滑構造によれば、オイル溜まり21の底面21Aに、変速機ケース3に貯留されるオイルを排出するためのオイルドレイン孔22が形成されている。
これにより、変速機ケース3の底部に貯留されるオイルをオイル溜まり21に集めて、変速機ケース3からオイルを容易に排出することができる。さらに、オイル溜まり21の底面21Aは、変速機ケース3の底面に比べて平面にし易いので、平面状の底面21Aにオイルドレイン孔22を形成することで変速機2の構成を簡素にできる。
また、本実施の形態のディファレンシャル装置8の潤滑構造によれば、オイル溜まり21が形成されているライトケース4の壁面4Bに対向するリングギヤ11の対向面に、ライトケース4の壁面4Bから離れる方向に窪む複数の案内溝11Aが形成されている。
さらに、ディファレンシャルケース10に、案内溝11Aに連通し、ディファレンシャルケース10の内部と外部とを連通する開口部10Aが形成され、ディファレンシャルケース10およびリングギヤ11の回転に伴って案内溝11Aにオイルが導入される。
これにより、ディファレンシャルケース10およびリングギヤ11の回転に伴って変速機ケース3の底面に貯留されるオイルを案内溝11Aに導入し、案内溝11Aによって上方に案内することができる。
このため、リングギヤ11の回転に伴って案内溝11Aが上方に位置したときに、案内溝11Aに案内されたオイルを、開口部10Aを通してディファレンシャルケース10の内部に導入できる。したがって、ピニオンギヤ14A、14Bとサイドギヤ15L、15Rの噛み合い部等をより効果的に潤滑できる。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
2...変速機、2A...変速機構、2a...入力軸(変速機構)、2b...ファイナルドライブギヤ(変速機構、出力部)、3...変速機ケース、4...ライトケース(変速機ケース)、4B...壁面(変速機ケースの壁面)、4C...窪み部、4D...底面(変速機ケースの底面)、5...レフトケース(変速機ケース)、8...ディファレンシャル装置、10...ディファレンシャルケース、11...リングギヤ、11A...案内溝、13...ピニオンシャフト(差動歯車機構)、14A,14B...ピニオンギヤ(差動歯車機構)、15L,15R...サイドギヤ(差動歯車機構)、21...オイル溜まり、21A...底面(オイル溜まりの底面)、21a...周方向一端部(オイル溜まりの周方向一端部)、21b...周方向他端部(オイル溜まりの周方向他端部)、22...オイルドレイン孔(オイル排出孔)

Claims (5)

  1. 潤滑油が貯留される変速機ケースに収容され、変速機構の出力部に噛み合うリングギヤを有するディファレンシャルケースと、前記ディファレンシャルケースに内蔵される差動歯車機構とを含んで構成されるディファレンシャル装置の潤滑構造であって、
    前記リングギヤに対向する前記変速機ケースの壁面にオイル溜まりが形成されており、
    前記オイル溜まりは、前記リングギヤから離れる方向に窪んで形成されており、
    前記ディファレンシャルケースに対向する前記変速機ケースの壁面に、前記リングギヤから離れるようにして凹状に形成され、前記ディファレンシャルケースを取り囲む環状の窪み部が形成されており、
    前記オイル溜まりは、前記変速機ケースの底面から前記窪み部まで上下方向に延びる半筒形状に形成されていることを特徴とするディファレンシャル装置の潤滑構造。
  2. 記オイル溜まりは、前記オイル溜まりの上下方向中心軸が、前記ディファレンシャルケースの回転中心軸を上下方向に横切る平面と直交する水平方向にオフセットされて形成されることを特徴とする請求項1に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
  3. 前記ディファレンシャルケースが一方向に回転したときのオイルの流れを基準とした場合において、
    前記オイル溜まりのオイルの流れ方向の上流側の周方向一端部よりも上流の前記変速機ケースの壁面に沿った仮想線を、前記オイル溜まりのオイルの流れ方向の下流側の周方向他端部に延長した場合に、前記仮想線が前記周方向他端部に突き当たるように前記オイル溜まりが形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
  4. 前記オイル溜まりの底面に、前記変速機ケースに貯留されるオイルを排出するためのオイル排出孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
  5. 前記オイル溜まりが形成されている前記変速機ケースの壁面に対向する前記リングギヤの対向面に、前記変速機ケースの壁面から離れる方向に窪む複数の案内溝が形成されており、
    前記ディファレンシャルケースに、前記案内溝に連通し、前記ディファレンシャルケースの内部と外部とを連通する開口部が形成されており、
    前記ディファレンシャルケースの回転に伴って前記案内溝にオイルが導入されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のディファレンシャル装置の潤滑構造。
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