JP2021016892A - ソルダペースト - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、ダイボンディング時にソルダペーストを用いる場合、ソルダペーストに含まれるフラックスの残渣(フラックス残渣)がダイボンディング後のDCB基板上に残存していると、その後のワイヤボンディング時に当該フラックス残渣がDCB基板上の電極に広がってしまう虞があり、これがDCB基板とワイヤーとの接合不良を引き起こす原因となり得る。そのため、パワー半導体のDCB基板への接合時には、ダイボンディング後にフラックス残渣を除去(洗浄)する必要があった。
しかし、ロジンを含有しないフラックスは保存安定性やぬれ性に劣る。そのため、ロジンを含有せずとも良好なぬれ性等を有するフラックスとして、例えば常温で固体であってリフロー温度で蒸発する固体溶剤と、常温で高粘性流体であってリフロー温度で蒸発する高粘性溶剤と、常温で液体であってリフロー温度で蒸発する液体溶剤とを有する無残渣ソルダペースト(特許文献1参照)等が提案されている。
更には、このようなソルダペーストをDCB基板上に印刷した後、これを一定時間放置せざるを得ないような環境下にある場合、ソルダペースト(に含まれるフラックス)が大気中の水分を吸収・吸着する虞が高いため、ソルダペーストに含まれるはんだ合金粉末が酸化し、ソルダペーストのはんだ付け性の低下に繋がる虞がある。
本実施形態のソルダペーストに使用するフラックスは、溶剤を含む。
前記溶剤としては、例えばトリエチレングリコール、イオン交換水、イソプロピルアルコール、エタノール、アセトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルジグリコール、(2−エチルヘキシル)ジグリコール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、フェニルグリコール、ブチルカルビトール、オクタンジオール、αテルピネオール、βテルピネオール、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、セバシン酸ジイソプロピル等を使用することができる。なお、これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
そのため、特に吸湿性の高い成分を含有する本実施形態のソルダペーストを例えばDCB基板上に印刷した後、これを一定時間放置せざるを得ないような環境下に置いた場合であっても、上述の通り、印刷後のソルダペーストには大気中の水分は吸着し難く、よってダイボンディング後の電子回路実装基板及びパワーモジュールの信頼性を良好に保つことができる。
本実施形態のソルダペーストは、前記フラックスに前記溶剤としてイソボルニルシクロヘキサノールを含有させることにより、ソルダペーストのぬれ性を更に向上することができる。
本実施形態のソルダペーストは、前記フラックスに前記溶剤としてトリメチロールプロパンを含有させることにより、ソルダペーストのぬれ性を更に向上することができる。
前記フラックスには、前記溶剤に加え、活性剤を含有させることができる。
前記活性剤としては、例えば有機酸、ハロゲン化合物等が挙げられる。
また前記ハロゲン化合物としては、例えば2−ブロモ−n−ヘキサン酸及びジブロモブテンジオール等の臭素化合物;例えば2−ヨード安息香酸及び3,5−ジヨードサリチル酸等のヨウ素化合物等が挙げられる。これらの中でも特に4−tertブチル安息香酸及びo−アニス酸が好ましく用いられる。
なお、これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記フラックスには、前記溶剤に加え、チクソ剤を含有させることができる。
前記チクソ剤としては、例えば飽和脂肪酸アミドが好ましく用いられる。また 飽和脂肪酸アミドの中でも特に、炭素数が18以下の飽和脂肪酸アミドが好ましく用いられる。またその中でも炭素数が14以下の飽和脂肪酸アミドがより好ましく、更には炭素数が12以下の飽和脂肪酸アミドが特に好ましく用いられる。
このような飽和脂肪酸アミドとしては、例えばパルミチン酸アミド及びラウリン酸アミド等が挙げられる。
なお、これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記フラックスには、当該フラックスの効果を阻害しない範囲内において以下の成分を含有させることができる。
なお、これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
本実施形態のソルダペーストは、前記フラックスとはんだ合金粉末とを混合することにより得られる。
前記はんだ合金粉末としては、例えば錫及び鉛を含む合金、錫及び鉛並びに銀、ビスマス及びインジウムの少なくとも1種を含む合金、錫及び銀を含む合金、錫及び銅を含む合金、錫、銀及び銅を含む合金、錫及びビスマスを含む合金等を用いることができる。またこれら以外にも、例えば錫、鉛、銀、ビスマス、インジウム、銅、亜鉛、ガリウム、アンチモン、金、パラジウム、ゲルマニウム、ニッケル、クロム、アルミニウム、リン等を適宜組合せたはんだ合金粉末を使用することができる。なお、上記に挙げた元素以外であってもその組合せに使用することは可能である。
従って本実施形態のソルダペーストを用いる場合、信頼性の高い電子回路実装基板及びパワーモジュールを提供することができる。
また表1に記載の通り、上記各フラックスと、Sn−3Ag−0.5Cuはんだ合金粉末とを混合し、実施例1から7及び比較例1から4に係る各ソルダペーストを作製した。
なお、特に記載のない限り、表1に記載の数値は質量%を意味するものとする。
JIS規格Z3284(1994)附属書6に記載の方法に準拠し、スパイラス式粘度計を用いて、各ソルダペーストの粘度を測定し、以下の評価基準に従い評価した。その結果を表2に示す。
〇:105Pa・s超250Pa・s以下
△:85Pa・s超105Pa・s以下、若しくは
250Pa・s超〜300Pa・s未満
×:300Pa・s以上、若しくは
85Pa・s以下
300ccポリ容器(容器直径:73mm、面積:4,183mm2)を実施例及び比較例のソルダペーストの数に合わせて用意し、各ソルダペースト100gをそれぞれのポリ容器に収容した。
その後、各ポリ容器を蓋をしない状態にて25±2℃、50±10%RHの環境下に2時間放置した。
その後、各ポリ容器に収容されたソルダペーストの重さ(実際の重さ−ポリ容器自体の重さ)を測定し、以下の計算式にて各ソルダペーストの吸湿率を算出した。
吸湿率=(2時間後のペースト重量−初期ペースト重量(100g)/(初期ペースト重量(100g))×100
そして算出した吸湿率について、以下の評価基準に従い評価した。その結果を表2に示す。
○:0.3%以下
△:0.3%超0.35%未満
×:0.35%以上
実施例及び比較例の数に合わせた容器を用意し、各フラックスをそれぞれの容器に収容した。
そして各容器を室温で14日放置し、各フラックス中に凝集物が発生しているか否かを目視で観察し、以下の評価基準に従い評価した。その結果を表2に示す。
〇:50cm3程度のフラックスを容器から掬い上げた際に、1cm3以上の塊、若しくは凝集物が目視で確認できない
×: 50cm3程度のフラックスを容器から掬い上げた際に、1cm3以上の塊、若しくは凝集物が目視で確認される
上記の各試験の評価結果について、〇を5点、△を3点、×を0点と点数化して実施例及び比較例毎に総合点を算出し、以下の基準に従い総合評価を行った。その結果を表2に示す。
総合点=(ペースト粘度試験の点数)×(吸湿性試験の点数)×(凝集物発生試験の点数)
〇:125点
△:0点超125点未満
×:0点
また実施例に係るソルダペーストは、トリメチロールプロパンのような吸湿性の高い成分を含有させた場合にもソルダペーストの吸湿を抑制することができ、また長期保存した場合にもトリメチロールプロパンの結晶の析出(凝集)を抑制することができるため、その保存安定性及び印刷性を良好に保つことができる。
Claims (4)
- 前記溶剤(A)の配合量は前記フラックス全量に対し20質量%以上50質量%以下である請求項1に記載のソルダペースト。
- 前記フラックスは前記溶剤として更にイソボルニルシクロヘキサノールを含む請求項1または請求項2に記載のソルダペースト。
- 前記フラックスは前記溶剤として更にトリメチロールプロパンを含む請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のソルダペースト。
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JP2022129960A (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-06 | 株式会社弘輝 | フラックス、ソルダペースト、及び、接合構造体の製造方法 |
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