以下、添付図面を参照して、本願の開示する特典付与システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.特典付与処理>
まず、実施形態に係る特典付与システムにおいて実行される情報処理の内容について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る特典付与処理の一例を示す図である。図1の例では、トイレが設置される施設の一例として、デパート(百貨店)を一例として示すが、施設はこれに限られない。ここでいう施設は、家庭以外でトイレが設置可能な場所であれば、どのようなものであってもよい。すなわち、トイレが設置される場所(施設)であれば、家庭以外のあらゆる場所が対象となるが、他の例については後述する。
図1は、トイレ内の個室であるトイレ空間PS1をトイレ空間の一例として、トイレ装置(以下「便器TL」とする)が配置され、レストルーム機器用制御装置20が壁Wに設けられたトイレ空間PS1の概略平面図を示す。なお、詳細は後述するがトイレ空間は個室に限らず、種々の空間であってもよい。
また、図1では、トイレ空間PS1を先に使用するユーザであるユーザU1を第1の使用者とし、ユーザU1が利用するユーザ端末を携帯端末装置10−1として説明する。また、図1では、トイレ空間PS1をユーザU1の後に使用するユーザであるユーザU2を、第2の使用者とし、ユーザU2が利用するユーザ端末を携帯端末装置10−2として説明する。このように、同じトイレ空間を利用するユーザの前後関係に応じて、ユーザを第1の使用者や第2の使用者と称する。
なお、第1の使用者及び第2の使用者は、相対的な概念であって、図1に示す第2の使用者であるユーザU2は、次に別のユーザがトイレ空間PS1を利用した場合、その別のユーザに対しては第1の使用者になる。このように、第1の使用者や第2の使用者は、相対的な概念であって、第1の使用者は、自身より前の使用者に対しては第2の使用者になる。第2の使用者は、自身より後の使用者に対しては第1の使用者になる。すなわち、ここでいう第1の使用者や第2の使用者とは、あるトイレ空間の利用の前後関係を基にユーザを区別して表現可能にするための名称である。また、以下では、携帯端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、携帯端末装置10と記載する。
特典付与システム1(図3参照)には、人体検知センサ、着座検知センサ、行動検知センサ、存在検知センサ等の各種の入室検知装置が含まれ、トイレ空間PS1への人の入室を検知可能であるものとする。入室検知装置は、人体検知センサや着座検知センサであってもよいし、トイレ空間外を撮像する画像センサなどであってもよい。なお、図1の例では、説明を簡単にするために、トイレ空間PS1には、ユーザの入室を検知する人体検知センサ(図示省略)が入室検知装置として設けられた場合を一例として説明する。
まず、図1の例では、日時t1において、ユーザU1がトイレ空間PS1内へ入室する(ステップS1)。特典付与システム1は、入室検知装置により、ユーザU1の入室を検知する。そして、ユーザU1は、トイレ空間PS1の便器TLを利用し、トイレ空間PS1を日時t2に退室する(ステップS2)。なお、図1の例では説明を省略するが、特典付与システム1は、ユーザU1が日時t1での入室時のトイレ空間PS1の評価を入力すること等により、日時t1にトイレ空間PS1に入室したユーザがユーザU1であることを特定しているものとする。例えば、携帯端末装置10−1には、施設FA1のアプリ(「施設アプリ」ともいう)がインストールされており、ユーザU1は施設アプリによりトイレ空間PS1に対する評価を入力するなどにより、日時t1におけるトイレ空間PS1の使用者がユーザU1であると特典付与システム1に特定されているものとする。図1の例では、携帯端末装置10−1は、ユーザU1によるトイレ空間PS1の使用を特定する使用者特定装置として機能する。
図1の例では、日時t2よりも後の日時t3において、ユーザU2がトイレ空間PS1内へ入室する(ステップS3)。特典付与システム1は、入室検知装置により、ユーザU2の入室を検知する。これにより、日時t3においては、ユーザU2よりも先にトイレ空間PS1へ入室したユーザU1がトイレ空間PS1の第1の使用者となり、ユーザU2がトイレ空間PS1の第2の使用者となる。
ユーザU2は、日時t3での入室時のトイレ空間PS1の評価を入力するために携帯端末装置10−2を用いて認証処理を行う(ステップS4)。ユーザU2は、携帯端末装置10−2を操作してレストルーム機器用制御装置20と接続することにより、レストルーム機器用制御装置20から、トイレ空間PS1の評価を特典付与装置100等の情報処理システムのサーバに送るための認証を得る。例えば、携帯端末装置10−2は、レストルーム機器用制御装置20と接続することにより、レストルーム機器用制御装置20からトイレ空間PS1を識別する情報(例えば個室ID「PS1」)等を取得する。
携帯端末装置10−2は、ユーザU2による操作に応じて、ユーザU2のトイレ空間PS1に対する評価の入力を受け付ける(ステップS5)。例えば、携帯端末装置10−2には、施設FA1のアプリ(施設アプリ)がインストールされており、ユーザU2は施設アプリにより表示された所定の入力画面(図12の入力画面IIM2等)によりトイレ空間PS1に対する評価を入力する。図1の例では、ユーザU2はトイレ空間PS1に対する評価として、最も良い評価(図12の入力画面IIM2の「5」点等)を入力する。
ユーザU2のトイレ空間PS1に対する評価の入力を受け付けた携帯端末装置10−2は、ユーザU2のトイレ空間PS1に対する評価を示す情報(評価情報)を特典付与装置100へ送信する(ステップS6)。携帯端末装置10−2は、ユーザU2のトイレ空間PS1に対する評価が最も良いことを示す情報(評価情報)を特典付与装置100へ送信する。すなわち、第2の使用者であるユーザU2は、自身よりも前の第1の使用者であるユーザU1の利用が良かったことを示す評価情報を特典付与装置100へ送信する。これにより、特典付与システム1は、日時t3におけるトイレ空間PS1の使用者がユーザU2であると特定する。図1の例では、携帯端末装置10−2は、ユーザU2によるトイレ空間PS1の使用を特定する使用者特定装置として機能する。また、携帯端末装置10−2は、評価情報とともに、ユーザU2を識別する情報とトイレ空間PS1を識別する情報を特典付与装置100に送信する。例えば、携帯端末装置10−2は、携帯端末装置10−2は、評価情報とともに、ユーザID「U2」と個室ID「PS1」を特典付与装置100に送信する。そして、特典付与装置100は、携帯端末装置10から評価情報、ユーザを識別する情報、及びトイレ空間を識別する情報を受信する。
携帯端末装置10−2から評価情報を受信した特典付与装置100は、評価情報に基づいて、特典を付与する(ステップS7)。例えば、特典付与装置100は、受信した評価情報に基づいて、特典を付与するかどうかを決定する。特典付与装置100は、第1の使用者であるユーザU1に対する第2の使用者であるユーザU2により入力された評価に基づいて、ユーザU1に特典を付与する。特典付与装置100は、第2の使用者が入力した評価が所定の条件を満たす場合、第1の使用者に特典を付与すると決定する。特典付与装置100は、第2の使用者が入力した評価が所定の閾値(例えば3点以上等)である場合、第1の使用者に特典を付与すると決定する。なお、特典付与装置100は、入力された評価に関わらず、評価が入力された場合、一律の特典を付与してもよい。例えば、特典付与装置100は、第2の使用者に入力された評価に関わらず、第2の使用者により評価が入力された場合、一律の特典を第1の使用者に付与してもよい。また、特典付与装置100は、第2の使用者が入力した評価によって、第1の使用者へ付与する特典の内容を変更してもよい。また、特典付与装置100は、第2の使用者が入力した評価に応じて1の使用者へ特典を付与するかどうかを決定し、特典を付与すると決定した場合、第1の使用者へ一律の特典を付与してもよい。すなわち、特典付与装置100は、第2の使用者が入力した評価によって、第1の使用者へ付与する特典の内容を変更しなくてもよい。特典付与装置100が第2の使用者により入力された評価に基づいて、第1の使用者に特典を付与することには、第2の使用者による評価の入力を特典付与の条件とすることや、第2の使用者により入力された評価に基づき決定した特典を付与することが含まれる。
図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU2はトイレ空間PS1に対する評価として最も良い評価(5点)を行っているため、ユーザU1に特典を付与すると決定する。例えば、特典付与装置100は、施設FA1のクーポンをユーザU1に特典として付与する。
そして、特典付与装置100は、ユーザU1に特典の付与を通知する(ステップS8)。例えば、特典付与装置100は、ユーザU1の携帯端末装置10−1に特典の付与を示す通知情報を送信する。特典付与装置100は、施設FA1のクーポンをユーザU1の携帯端末装置10−1に送信する。携帯端末装置10−1は、施設アプリにより施設FA1のクーポンを表示する。これにより、ユーザU1は、施設FA1のクーポンが特典として付与されたことを認識する。
このように、特典付与システム1は、第1の使用者がトイレ空間に入室した第1の時点よりも後の第2の時点にトイレ空間に入室した第2の使用者により入力されたトイレ空間に対する評価を示す評価情報に基づいて、第1の使用者に特典を付与する。また、特典付与システム1は、トイレ空間が設置された施設や関連施設などに関する特典を付与する。
これにより、特典付与システム1は、施設に設置されたトイレを営業促進に貢献可能なスペースにすることを可能にすることができる。また、特典付与システム1は、ユーザにトイレをきれいに使用するための動機づけを与えることができる。したがって、特典付与システム1は、トイレに対するユーザの「快適」という評価を維持することができ、「快適」が徐々に得られなくなることを抑制することができる。このように、特典付与システム1は、施設に設置されたトイレに対する評価が下がることを抑制することができる。
<2.その他バリエーション>
なお、図1は特典付与の処理を示すための一例であり、特典付与システム1の対象は、図1で示した例に限らず、種々の対象であってもよい。
<2−1.施設>
図1の例では、デパート(百貨店)のような店舗を施設の一例として示したが、施設は、店舗等の商業施設に限らず、種々の施設であってもよい。例えば、施設は、遊園地や競技場やオフィスビル等であってもよい。例えば、施設は、観光地等の地域に設置されるトイレであってもよい。例えば、施設は、公園や駐車場等であってもよい。すなわち、トイレは公園や駐車場等の屋外に設置されてもよい。例えば、商業施設などの施設(「主施設」とする)と併設する態様で、主施設とは離間した位置にトイレが独立して設置されている場合、そのトイレは主施設のトイレであるとしてもよい。また、例えば、他の施設が無い場所にトイレ(の構造物)のみが設置されている場合、施設はトイレ施設であってもよい。
<2−2.特典>
特典付与装置100は、施設やその施設の系列店等、その施設と所定の関係を有する他の施設(関連施設)で利用可能な特典を付与する。図1の例では、特典の一例として、トイレが設置された施設FA1で利用できるクーポンを特典として付与する場合を示したが、特典は、クーポンに限らず種々の特典であってもよい。すなわち、トイレが設置された施設(場所)によって種々の特典が付与されてもよい。例えば、施設が、施設FA1のような商業施設であれば、割引券や所定の商品やサービスを、無償提供(プレゼント)するような特典であってもよい。
例えば、地域(観光地)等のトイレである場合、その地域で利用可能なクーポンが付与されてもよい。例えば、地域Xの観光案内所(施設)に設置されたトイレである場合、その地域Xで利用可能なクーポンが付与されてもよい。これにより、地域を活性化することができる。
例えば、遊園地のトイレである場合、その遊園地のキャラクターのグッズ等が付与されてもよい。例えば、遊園地Yに設置されたトイレである場合、その遊園地Yのメインキャラクターのコンテンツ等が付与されてもよい。
<2−2−1.特典の質>
また、特典付与装置100は、特典の質を変動させてもよい。特典付与装置100は、評価に応じて、特典の質を変動させてもよい。例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、特典の質を高くしてもよい。例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、貰えるポイント量が増えたり、割引券の割引率が上がったりする等、量的に特典の質を変動させてもよい。また、特典付与装置100は、評価が高い程、選択肢が増える、選択肢のグレードが上がる等、選択肢に関する特典の質を変動させてもよい。また、特典付与装置100は、評価が高い程、くじ引きで当る確率が上がる、当るもののグレードが良くなる等、確率変動に関する特典の質を変動させてもよい。また、特典付与装置100は、評価が高い程、特典を使用できる店舗が拡大する等、使用範囲に関する特典の質を変動させてもよい。また、特典付与装置100は、評価が高い程、特典を使用できる期間が延長する等、使用期間に関する特典の質を変動させてもよい。以下、各点について詳述する。
例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、特典のレベルを高くしてもよい。図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU2により入力された評価が高い程、ユーザU1に付与する特典のレベルを高くしてもよい。例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、特典の内容のレベルを高くしてもよい。
例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、使える範囲が広い特典を付与してもよい。図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「4」である場合、特典レベル「中」の特典をユーザU1に付与してもよい。例えば、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「4」である場合、利用可能な施設が施設FA1のみである特典をユーザU1に付与してもよい。また、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「5」である場合、特典レベル「高」の特典をユーザU1に付与してもよい。例えば、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「5」である場合、利用可能な施設が施設FA1の系列店を含む複数施設である特典をユーザU1に付与してもよい。この場合、特典付与装置100は、各評価と付与する特典のレベルとを対応付けた対応付け情報を用いて、付与する特典を決定してもよい。特典付与装置100は、記憶部120(図4参照)に記憶された対応付け情報を用いて、付与する特典を決定してもよい。
また、変動する特典のレベルは内容に限らず、他の要素であってもよい。例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、特典の期限のレベルを高くしてもよい。特典付与装置100は、評価が高い程、特典の利用可能期限が長くなるようにしてもよい。図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「4」である場合、特典の利用可能期間が中期(例えば1ヶ月等)である特典をユーザU1に付与してもよい。また、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「5」である場合、特典の利用可能期間が長期(例えば半年等)である特典をユーザU1に付与してもよい。
また、変動する特典のレベルは、ユーザが選択可能な選択肢の数であってもよい。例えば、特典付与装置100は、評価が高い程、ユーザが選択可能な選択肢のレベルを高くしてもよい。特典付与装置100は、評価が高い程、ユーザが選択可能な選択肢が多くなるようにしてもよい。例えば、トイレが設置された施設が遊園地Xである場合、ユーザU2による評価が5段階のうち「4」である場合、選択肢のない特典をユーザU1に付与してもよい。例えば、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「4」である場合、遊園地Xのメインキャラクターに関する特典をユーザU1に付与してもよい。また、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「5」である場合、複数の選択肢をユーザU1に付与してもよい。例えば、特典付与装置100は、ユーザU2による評価が5段階のうち「5」である場合、遊園地Xのメインキャラクターやサブキャラクター等の複数のキャラクターをユーザU1に提示し、ユーザU1が選択したキャラクターに関する特典をユーザU1に付与してもよい。
<2−2−2.特典の対象者>
なお、特典付与装置100は、種々の条件に基づいて、特典を付与する対象者を決定してもよい。この場合、特典付与装置100は、記憶部120(図4参照)に記憶された各条件を示す情報と、各ユーザの行動情報とに基づいて、特典を付与する対象者を決定してもよい。例えば、特典付与装置100は、各ユーザの評価情報の入力を示す行動情報に基づいて、特典を付与する対象者を決定してもよい。
<2−2−2−1.評価の入力者>
特典付与装置100は、トイレ空間に対する評価を入力した使用者に対してのみ特典を付与してもよい。図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU1がトイレ空間PS1に対する評価を入力していた場合、ユーザU2の評価に基づく特典を、ユーザU1に対して付与してもよい。また、特典付与装置100は、ユーザU1がトイレ空間PS1に対する評価を入力していない場合、ユーザU2の評価に基づく特典を、ユーザU1に対して付与しなくてもよい。
<2−2−2−2.第2の使用者>
なお、特典付与装置100は、第2の使用者に特典を付与してもよい。この場合、特典付与装置100は、第1の使用者に付与する特典のレベルを、第2の使用者に付与する特典のレベルよりも高くしてもよい。図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU2に特典を付与してもよい。また、特典付与装置100は、ユーザU1に付与する特典のレベルを、ユーザU2に付与する特典のレベルよりも高くしてもよい。例えば、特典付与装置100は、利用可能な施設が施設FA1のみである特典をユーザU2に付与し、利用可能な施設が施設FA1の系列店を含む複数施設である特典をユーザU1に付与してもよい。
<2−3.評価の対象>
なお、図1の例では、ユーザU1の直後にトイレ空間PS1を使用したユーザU2を第2の使用者とし、ユーザU2の直前に同じトイレ空間PS1を使用したユーザU1を第1の使用者とする場合を示したが、第1の使用者と第2の使用者の関係は直前直後に限らず、時間的な前後関係を満たせば、その間に他のユーザがそのトイレ空間を使用してもよい。このような第1の使用者と第2の使用者との間に他のユーザ(使用者)がいる場合についての特典付与については、特典付与装置100は、種々の情報を適宜用いて行ってもよい。
特典付与装置100は、第1の使用者によるトイレ空間の利用後に、第2の使用者によるトイレ空間に対する評価が入力されるまでの間に、そのトイレ空間へ入室した人の数に基づいて、第1の使用者に対して特典を付与してもよい。図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU1によるトイレ空間PS1の利用後に、ユーザU2によるトイレ空間PS1に対する評価が入力されるまでの間に、トイレ空間PS1へ入室した人の数に基づいて、ユーザU1に対して特典を付与してもよい。特典付与装置100は、ユーザU1によるトイレ空間PS1の利用後に、ユーザU2によるトイレ空間PS1に対する評価が入力されるまでの間に、トイレ空間PS1へ入室した人が所定の閾値(例えば3人)以上である場合、ユーザU1に対して特典を付与しなくてもよい。
特典付与装置100は、第1の使用者によるトイレ空間の利用後に、第2の使用者によるトイレ空間に対する評価が入力されるまでの間に、そのトイレ空間へ入室した人の数に基づいて、第1の使用者に対して付与する特典の質を変更してもよい。特典付与装置100は、第1の使用者によるトイレ空間に対する評価が入力されてから、第2の使用者によるトイレ空間に対する評価が入力されるまでの間に、入室検知装置によって検知された使用者の人数に基づいて、第1の使用者に対して付与する特典の質を変更してもよい。
図1の例では、特典付与装置100は、ユーザU1によるトイレ空間PS1の利用後に、ユーザU2によるトイレ空間PS1に対する評価が入力されるまでの間に、トイレ空間PS1へ入室した人の数に基づいて、ユーザU1に対して特典の質を変更してもよい。特典付与装置100は、ユーザU1によるトイレ空間PS1の利用後に、ユーザU2によるトイレ空間PS1に対する評価が入力されるまでの間に、トイレ空間PS1へ入室した人が所定の閾値(例えば3人)以上である場合、ユーザU1に対してレベル「中」の特典を付与してもよい。また、特典付与装置100は、ユーザU1によるトイレ空間PS1の利用後に、ユーザU2によるトイレ空間PS1に対する評価が入力されるまでの間に、トイレ空間PS1へ入室した人が所定の閾値(例えば3人)未満である場合、ユーザU1に対してレベル「高」の特典を付与してもよい。
例えば、トイレ空間に対する評価を入力した使用者のみに対して特典を付与しようとした際、次にトイレ空間に対する評価を入力した使用者が入室するまでの間に、多くの使用者がトイレ空間に対する評価を入力することなくトイレ空間を使用した場合、トイレを綺麗に使用したにも関わらず、質の高い特典が付与されないおそれがある。そのため、第1の使用者による評価が入力されてから、第2の使用者による評価が入力されるまでの間に入室したことが検知された人数に基づいて、第1の使用者に付与する特典の質を変更することで、付与される特典の質を妥当性の高いものにすることが可能となる。
<2−4.トイレ空間>
なお、図1の例では、トイレ空間の一例として、トイレ内の1つの個室を一例として、説明したが、トイレ空間は、個室に限らず、トイレの洗面台部分などの種々の空間であってもよい。例えば、トイレ空間は、トイレ内全体(以下「全体空間」ともいう)を対象としてもよい。例えば、特典付与システム1は、トイレID「WS1」により識別されるトイレ全体のトイレ空間WS1(図6参照)を評価の対象としてもよい。この場合、特典付与システム1は、個室ID「PS1」により識別されるトイレ空間PS1や個室ID「PS2」により識別されるトイレ空間PS2を含むトイレ空間WS1を評価の対象としてもよい。例えば、トイレ空間WS1のような全体空間を評価の対象とする場合、特典付与システム1は、トイレの全体空間を接続範囲とするWi‐Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)へのアクセスに基づいて、使用者を特定してもよい。例えば、特典付与システム1は、ユーザが利用する携帯端末装置10がWi‐Fi(登録商標)へアクセスした日時に基づいて、そのユーザのトイレの全体空間への入室やその入室の日時を特定してもよい。
<2−5.特典付与タイミング>
特典付与装置100は、第2の使用者が評価を入力した後、所定の期間後に第1の使用者に特典を付与してもよい。例えば、特典付与装置100は、第1の使用者がトイレ空間を使用した一日後に、第1の使用者に特典を付与してもよい。図1の例では、特典付与装置100は、第1の使用者であるユーザU1がトイレ空間PS1を使用した一日後に、ユーザU1に施設FA1のクーポンなどの特典を付与してもよい。これにより、特典付与システム1は、ユーザU1の施設FA1への再訪をより促すことができる。
<3.特典付与システムの構成>
次に、特典付与システム1の構成について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係る特典付与システムの構成例を示す図である。具体的には、図2は、特典付与システム1の構成及び特典付与システム1に含まれるレストルーム機器用制御装置20の機能構成を示す。特典付与システム1は、複数の携帯端末装置10と、レストルーム機器用制御装置20と、入室検知装置(図示省略)と、特典付与装置100とが含まれる。特典付与システム1には、複数のレストルーム機器用制御装置20や、複数の入室検知装置や、複数の特典付与装置100が含まれてもよい。
携帯端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。携帯端末装置10は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)等により実現される。図1に示す例においては、携帯端末装置10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。
例えば、携帯端末装置10は、特典付与装置100とはインターネット(所定のネットワークN等)を介して、通信可能に接続される。また、携帯端末装置10は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、レストルーム機器用制御装置20と通信可能に接続される。携帯端末装置10は、レストルーム機器用制御装置20と無線通信RCにより通信する。
また、携帯端末装置10は、施設に関連するアプリケーションがインストールされる。例えば、携帯端末装置10は、施設FA1のアプリ(施設アプリ)がインストールされる。施設FA1に関連する特典が付与される場合、携帯端末装置10にインストールされた施設アプリを介してユーザに特典の付与が通知される。
施設アプリは、ユーザによるトイレ空間に対する評価の入力を受け付ける。施設アプリは、ログイン機能を有する。例えば、施設アプリは、携帯端末装置10にログイン画面を表示し、ユーザが入力したIDやパスワードに応じて、ログイン処理を実行する。ユーザは、施設アプリを介して、トイレ空間に対する評価を入力する。このように、施設アプリは、ユーザが利用する端末装置が実行する評価プログラムであってもよい。施設アプリは、トイレ空間に入室したユーザによるトイレ空間に対する評価の入力を受け付け、ユーザが入力した評価を送信する。
携帯端末装置10は、ログイン機能を有するアプリケーションにアクセス可能なユーザ端末である。すなわち、携帯端末装置10は、入室検知装置により検知された使用者を特定可能な使用者特定装置として機能する。また、携帯端末装置10は、トイレ空間に対する評価の入力を受け付けるユーザ端末である。すなわち、携帯端末装置10は、入室検知装置により検知された使用者を特定可能な入力装置として機能する。なお、使用者特定装置や入力装置は、携帯端末装置10以外により実現されてもよいが、この点については後述する。
また、携帯端末装置10は、施設アプリ等によりユーザ情報や評価情報を生成して送信する。また、携帯端末装置10は、特典付与結果を確認する情報を表示する。携帯端末装置10は、接続して、トイレ空間の評価を特典付与装置100等のサーバに送信するための認証をレストルーム機器用制御装置20に得る。携帯端末装置10は、レストルーム機器用制御装置20に接続して認証を得て、評価情報を特典付与装置100等のサーバに送信する。携帯端末装置10は、レストルーム機器用制御装置20と、Bluetoothや、NFC(Near Field Communication)規格等の短距離無線通信を利用して接続し、認証情報を取得して認証し、評価システムに評価を入力する。
また、携帯端末装置10は、GPSセンサ等に限らず種々のセンサにより、各種センサ情報を検知してもよい。また、携帯端末装置10は、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動における加速度情報(センサ情報)を検知し、取得する。また、携帯端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、携帯端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、携帯端末装置10を利用するユーザは、携帯端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、携帯端末装置10によりユーザ自身のコンテキスト情報を取得可能としてもよい。例えば、携帯端末装置10を利用するユーザは、携帯端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、携帯端末装置10によりユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を携帯端末装置10が取得可能としてもよい。
レストルーム機器用制御装置20は、トイレ空間に設けられ、ユーザによる種々の操作を受け付ける情報処理装置である。例えば、レストルーム機器用制御装置20は、トイレ空間PS1等のトイレの個室内に設けられる。レストルーム機器用制御装置20は、便器TLの使用者が操作可能な位置に設けられる。レストルーム機器用制御装置20は、使用者が便器TLに着座時において、操作可能な位置に設けられる。
入室検知装置は、対象とするトイレ空間への人(ユーザ)の入室を検知する。入室検知装置は、種々のセンサにより実現されてもよい、例えば、入室検知装置は、人体検知センサ、着座検知センサ、行動検知センサ、存在検知センサ等の各種のセンサであってもよい。入室検知装置は、トイレ空間外を撮像する画像センサ(行動検知センサ)であってもよい。入室検知装置は、トイレ空間のドア等に設けられたドアセンサ(行動検知センサ)であってもよい。なお、上記は一例であり、入室検知装置は、ユーザのトイレ空間への入室を検知可能であればどのような手段により実現されてもよい。例えば、入室検知装置は、トイレ空間への人の入室を検知した場合、その検知や検知の日時などを示す検知情報を特典付与装置100へ送信する。また、入室検知装置は、レストルーム機器用制御装置20等の他の装置と一体に構成されてもよい。
特典付与装置100は、評価結果に応じて、前回レストルーム(トイレ空間)を使用した過去ユーザ(第1の使用者)に得点を付与する情報処理装置である。特典付与装置100は、記憶部120(図4参照)のようなデータベースを有し、特典付与処理を実行する。特典付与装置100は、第1の使用者がトイレ空間に入室した第1の時点よりも後の第2の時点にトイレ空間に入室した第2の使用者により入力されたトイレ空間に対する評価を示す評価情報に基づいて、第1の使用者に特典を付与する。
特典付与装置100は、携帯端末装置10や入室検知装置と、インターネット等の所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、特典付与装置100は、携帯端末装置10とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。また、特典付与装置100は、入室検知装置から検知情報を取得可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。なお、特典付与装置100と、レストルーム機器用制御装置20との間も無線により通信可能に接続されてもよい。特典付与システム1は、レストルーム機器用制御装置20による認証無しで特典付与の処理が実現可能であれば、特典付与システム1には、レストルーム機器用制御装置20が含まれなくてもよい。例えば、レストルーム機器用制御装置20が携帯端末装置10に提供するトイレ空間を識別する情報を用いることなく、特典付与装置100がトイレ空間を特定可能であれば、特典付与システム1には、レストルーム機器用制御装置20が含まれなくてもよい。
<4.特典付与システムの各装置構成>
次に、特典付与システム1の各装置構成について図3及び図4を用いて説明する。まず、携帯端末装置10及びレストルーム機器用制御装置20の機能構成について図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係る特典付与システムの構成の一例を示すブロック図である。
<4−1.携帯端末装置の機能構成>
まず、図3を用いて、実施形態に係る携帯端末装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る携帯端末装置の構成例を示す図である。図3に示すように、携帯端末装置10は、ネットワーク通信部11と、無線通信部12と、記憶部(図示省略)と、処理部13と、表示部18と、操作部19とを有する。
ネットワーク通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。ネットワーク通信部11は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、ネットワーク通信部11は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、特典付与装置100等との間で情報の送受信を行う。
無線通信部12は、例えば、通信回路等によって実現される。無線通信部12は、レストルーム機器用制御装置20との間で無線通信を行う。無線通信部12は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、レストルーム機器用制御装置20との間で情報の送受信を行う。
記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部は、例えば、携帯端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。記憶部は、施設アプリを記憶する。記憶部は、施設アプリに関するプログラム等の各種情報を記憶する。
処理部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、携帯端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムや評価入力プログラム等)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部13は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。処理部13は、ネットワーク通信部11、無線通信部12、記憶部(図示省略)、操作部19等から取得した情報に基づいて、種々の処理を行う。
図3に示すように、処理部13は、通信処理部14と、表示制御部15と、情報作成部16と、提示処理部17とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部13の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、処理部13が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
通信処理部14は、通信に関する各種処理を実行する。通信処理部14は、ネットワーク通信部11を介して特典付与装置100と通信する処理を行ったり、無線通信部12を介してレストルーム機器用制御装置20と通信する処理を行ったりする。通信処理部14は、受信処理部14a、送信処理部14bを含む。受信処理部14aは、情報を受信するための処理を行う。送信処理部14bは、情報を送信するための処理を行う。
表示制御部15は、種々の画面情報を表示部18に表示するための処理を行う。表示制御部15は、施設アプリに関するコンテンツを表示する制御を行う。例えば、表示制御部15は、ユーザが施設アプリにログインするためのログイン画面やユーザがトイレ空間に対する評価を入力する入力画面などを表示する制御を行う。表示制御部15は、図11中の入力画面IIM1や付与結果画面RIM1を表示する制御を行う。表示制御部15は、図12中の入力画面IIM2、IIM3や付与結果画面RIM2を表示する制御を行う。
情報作成部16は、各種情報を作成(生成)する。情報作成部16は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。情報作成部16は、種々の技術を適宜用いて、特典付与装置100やレストルーム機器用制御装置20へ送信する情報を生成する。
提示処理部17は、各種情報を提示(送信)する処理を実行する。提示処理部17は、外部の情報処理装置へ、各種情報を提示する。提示処理部17は、情報作成部16により生成された各情報を、特典付与装置100やレストルーム機器用制御装置20へ送信する。
表示部18は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
表示部18は、各種情報を表示する。表示部18は、表示制御部15による制御に応じて、種々の画面情報を表示する。表示部18は、施設アプリに関するコンテンツを表示する。例えば、表示部18は、ユーザが施設アプリにログインするためのログイン画面やユーザがトイレ空間に対する評価を入力する入力画面などを表示する。表示部18は、図11中の入力画面IIM1や付与結果画面RIM1を表示する。表示部18は、図12中の入力画面IIM2、IIM3や付与結果画面RIM2を表示する。
操作部19は、ユーザから各種操作が入力される。例えば、操作部19は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部18)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。操作部19は、GUI(Graphical User Interface)等により実現される。また、操作部19は、携帯端末装置10に設けられたボタンや、携帯端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
また、携帯端末装置10は、上記のような表示部18による表示や操作の受付け等の処理を所定のアプリケーションにより実現してもよい。また、携帯端末装置10は、所定のソフトウェアアプリケーション上で実行されるスクリプトを取得し、取得したスクリプト等の制御情報により、上記のような情報表示や操作受付等の情報処理を実行してもよい。例えば、制御情報は、実施形態に係る携帯端末装置10による情報表示や操作受付等の情報処理を実現するプログラムに対応するものであり、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML(Hyper Text Markup Language)、あるいは、上述した携帯端末装置10による情報表示や操作受付等の情報処理を記述可能な任意の言語によって実現される。
なお、上述した処理部13による表示処理や(評価入力の)受付処理等の処理は、処理部13の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。例えば、処理部13による表示処理や受付処理等の処理は、JavaScript(登録商標)などを含む制御情報により実現されてもよい。例えば、処理部13による表示処理や受付処理等の処理は、施設アプリにより実現されてもよい。また、上述した表示処理や受付処理等が専用アプリにより行われる場合、処理部13は、例えば、所定のアプリ(例えばウェブブラウザ等)や専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
<4−2.レストルーム機器用制御装置の機能構成>
次に、図3を用いて、実施形態に係るレストルーム機器用制御装置20の構成について説明する。図3は、実施形態に係るレストルーム機器用制御装置の構成例を示す図である。図3に示すように、レストルーム機器用制御装置20は、無線通信部21と、記憶部22と、処理部23と、操作部27とを有する。
無線通信部21は、例えば、通信回路等によって実現される。無線通信部21は、レストルーム機器用制御装置20との間で無線通信を行う。無線通信部21は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、レストルーム機器用制御装置20との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部22は、例えば、レストルーム固有ID情報22a等の各種情報を記憶する。レストルーム固有ID情報22aは、レストルーム機器用制御装置20が設置されたトイレ空間を識別するための情報である。例えば、レストルーム固有ID情報22aは、レストルーム機器用制御装置20が設置されたトイレ空間を識別するためトイレIDや個室IDなどであってもよい。
処理部23は、例えば、CPUやMPU等によって、レストルーム機器用制御装置20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムや操作プログラムや認証プログラム等)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部23は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。処理部23は、無線通信部21、記憶部22、操作部27等から取得した情報に基づいて、種々の処理を行う。処理部23は、便器TLの操作に関する種々の処理を実行する。処理部23は、ユーザの操作による便器TLに関する種々の処理を実行する。
図3に示すように、処理部23は、通信処理部24と、情報作成部25と、認証処理部26とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部23の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、処理部23が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
通信処理部24は、通信に関する各種処理を実行する。通信処理部24は、無線通信部21を介して携帯端末装置10と通信する処理を行ったりする。通信処理部24は、受信処理部24a、送信処理部24bを含む。受信処理部24aは、情報を受信するための処理を行う。送信処理部24bは、情報を送信するための処理を行う。
情報作成部25は、各種情報を作成(生成)する。情報作成部25は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部22に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。情報作成部25は、種々の技術を適宜用いて、特典付与装置100やレストルーム機器用制御装置20へ送信する情報を生成する。
認証処理部26は、各種認証に関する処理を実行する。認証処理部26は、外部の情報処理装置へ、各種情報を送信する。認証処理部26は、情報作成部25により生成された各情報を、携帯端末装置10へ送信する。認証処理部26は、レストルーム固有ID情報22aを含む認証情報を、携帯端末装置10へ送信する。認証処理部26は、携帯端末装置10との接続が行われた場合、トイレIDや個室ID等のレストルーム固有ID情報22aを、携帯端末装置10へ送信する。
操作部27は、ユーザから各種操作が入力される。操作部27は、ユーザから便器TLに対する各種操作が入力される。例えば、操作部27は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。操作部27は、GUI等により実現される。
<4−3.情報処理システムの機能構成>
次に、情報処理システムの機能構成について図4を参照して説明する。図4は、実施形態に係る特典付与システムの構成の一例を示すブロック図である。情報処理システムは、特典付与装置100等のサーバにより実現される。なお、図4では、情報処理システムが特典付与装置100のみにより実現される場合を一例として示すが、情報処理システムは、複数台のサーバにより実現されてもよい。
図4に示すように、特典付与装置100は、通信部110と、記憶部120と、処理部130とを有する。なお、特典付与装置100は、特典付与装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、通信回路等によって実現される。通信部110は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部110は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、携帯端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、ユーザDB121と、レストルームDB122と、評価情報DB123とを有する。なお、記憶部120には、ユーザの施設アプリ等のアプリの利用履歴やユーザの位置情報等、ユーザの各種行動を示す行動情報が記憶されてもよい。
実施形態に係るユーザDB121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザDB121は、ユーザに付与された特典等の各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るユーザDBの一例を示す図である。図5に示すユーザDB121は、「ユーザID」、「属性情報」、「特典関連情報」、「評価点」、「コメント履歴」といった項目が含まれる。また、「特典関連情報」には、「付与」、「特典」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「属性情報」には、ユーザIDにより識別されるユーザの属性に関する各種情報が記憶される。なお、属性情報を「ATB1」といった抽象的な符号で示すが、年齢や性別といった具体的な情報が含まれる。
「特典関連情報」は、ユーザに付与される特典に関連する情報を示す。「付与」は、特典の付与の有無を示す。「付与」が「有」である場合、そのユーザには特典が付与されていることを示す。また、「付与」が「無」である場合、そのユーザには特典が付与されていないことを示す。
「評価点」は、ユーザに対応する評価点を示す。例えば、「評価点」は、そのユーザの後にトイレ空間を利用したユーザが入力した評価点を示す。「評価点」は、コメント履歴の平均を示す。なお、評価点を「EVL1」といった抽象的な符号で示すが、評価を示す具体的な数値であってもよい。
「コメント履歴」は、ユーザに対応するコメント履歴を示す。例えば、「コメント履歴」は、そのユーザの後にトイレ空間を利用したユーザが入力したコメント履歴を示す。「コメント履歴」は、ユーザに対応するコメント履歴を示す。なお、コメント履歴を「CLG1」といった抽象的な符号で示すが、コメントの文字情報であってもよい。
例えば、図5の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)の属性情報は、「ATB1」であることを示す。また、ユーザU1には特典が付与されており、ユーザU1に付与された特典が特典BF1であることを示す。また、ユーザU1の評価点は「EVL1」であり、コメント履歴は「CLG1」であることを示す。
なお、ユーザDB121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
実施形態に係るレストルームDB122は、レストルーム(トイレ)に関する各種情報を記憶する。レストルームDB122は、レストルーム(トイレ)が設置される施設に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係るレストルームDBの一例を示す図である。例えば、レストルームDB122は、施設に関する情報を記憶する。図6に示すレストルームDB122には、「施設ID」、「施設名」、「関連施設情報」、「トイレID」、「評価履歴」、「個室ID」、「評価履歴」といった項目が含まれる。
「施設ID」は、施設を識別するための識別情報を示す。例えば、施設ID「FA1」により識別される施設は、図1の例に示した施設FA1に対応する。また、「施設名」は、施設IDにより識別される施設の具体的な名称を示す。レストルームDB122には、施設に対応づけて施設の住所や緯度経度等、施設の所在地を示す情報が記憶されてもよい。
また、「関連施設情報」は、施設に関連する施設(関連施設)を示す。なお、関連施設情報を「RFA1」といった抽象的な符号で示すが、施設と所定の関係を有する施設などの関連施設を示す情報(施設ID)である。「関連施設情報」には、施設の系列店を示す情報や施設の周辺の施設を示す情報が記憶される。
「トイレID」は、トイレ(トイレ空間)を識別するための識別情報を示す。「トイレID」は、トイレ内全体(全体空間)を識別するための識別情報を示す。「評価履歴」は、全体空間に対応する評価履歴を示す。例えば、「評価履歴」は、その全体空間(トイレ空間)に対するユーザの評価の履歴を示す。なお、評価履歴を「WLG1」といった抽象的な符号で示すが、具体的な数値の一覧等であってもよい。
「個室ID」は、個室(トイレ空間)を識別するための識別情報を示す。「個室ID」は、トイレ内の各個室を識別するための識別情報を示す。「評価履歴」は、個室に対応する評価履歴を示す。例えば、「評価履歴」は、その個室(トイレ空間)に対するユーザの評価の履歴を示す。なお、評価履歴を「PLG1」といった抽象的な符号で示すが、具体的な数値の一覧等であってもよい。
図6に示す例において、施設ID「FA1」により識別される施設(施設FA1)は、A店舗である。また、施設FA1の関連施設は、関連施設情報RFA1に含まれる施設であることを示す。施設FA1には、トイレ空間WS1やトイレ空間WS11といった複数の全体空間が設置されていることを示す。また、トイレ空間WS1には、個室であるトイレ空間PS1やトイレ空間PS2等の複数の個室が含まれることを示す。全体空間であるトイレ空間WS1の評価履歴は、評価履歴WLG1であることを示す。また、個室であるトイレ空間PS1の評価履歴は、評価履歴PLG1であることを示す。
示す。
なお、レストルームDB122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
実施形態に係る評価情報DBは、評価に関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る評価情報DBの一例を示す図である。例えば、評価情報DBはユーザが入力した評価履歴を記憶する。図7に示す評価情報DBには、「評価ID」、「日時」、「評価対象」、「評価者」、「評価」、「コメント」といった項目が含まれる。
「評価ID」は、各評価を識別するための識別情報を示す。「日時」は、対応する評価が行われた日時を示す。なお、図7の例では、「日時」に記憶される情報を「t1」等の符号で図示するが、「日時」には、「2019年4月26日15時16分43秒」等の具体的な日時が記憶されるものとする。
「評価対象」は、評価の対象となる評価対象を示す。「評価対象」は、評価の対象となる全体空間や個室を識別する情報等が記憶される。「評価者」は、評価を行ったユーザを示す。「評価者」は、評価を入力したユーザを識別する情報等が記憶される。「評価」は、対応する評価を示す。「評価」は、5段階の評価を示すスコアが記憶される。「コメント」は、入力されたコメントを示す。なお、コメントを「CMT1」といった抽象的な符号で示すが、コメントの文字情報であってもよい。
例えば、図7の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、評価ID「EV1」により識別される評価(評価EV1)は、日時「t1」に行われたことを示す。評価EV1の評価対象は、トイレ空間PS1であり、評価者はユーザU1であることを示す。評価EV1は、評価が「3」であり、コメントが「CMT1」であることを示す。
なお、評価情報DBは、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
処理部130は、例えば、CPUやMPU等によって、特典付与装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムや評価入力プログラム等)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。処理部130は、通信部110、記憶部120等から取得した情報に基づいて、種々の処理を行う。
図4に示すように、処理部130は、通信処理部131と、取得部132と、特典処理部133と、情報作成部134と、ユーザ情報登録部135と、提示処理部136とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、処理部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
通信処理部131は、通信に関する各種処理を実行する。通信処理部131は、通信部110を介して携帯端末装置10と通信する処理を行う。通信処理部131は、受信処理部14a、送信処理部14bを含む。受信処理部14aは、情報を受信するための処理を行う。送信処理部14bは、情報を送信するための処理を行う。
取得部132は、各種情報を取得する。取得部132は、各種情報を取得する。取得部132は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部132は、携帯端末装置10やレストルーム機器用制御装置20等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部132は、記憶部120から各種情報を取得する。
取得部132は、ユーザDB121やレストルームDB122や評価情報DB123から各種情報を取得する。取得部132は、第1の使用者がトイレ空間に入室した第1の時点よりも後の第2の時点にトイレ空間に入室した第2の使用者により入力された前記トイレ空間に対する評価を示す評価情報を取得する。取得部132は、評価情報DB123から評価情報を取得する。
特典処理部133は、特典の付与処理を行う。特典処理部133は、記憶部120に記憶された情報や取得部132により取得された情報に基づいて、特典の付与処理を行う。特典処理部133は、第1の使用者がトイレ空間に入室した第1の時点よりも後の第2の時点にトイレ空間に入室した第2の使用者により入力されたトイレ空間に対する評価を示す評価情報に基づいて、第1の使用者に特典を付与する処理を行う。
図1の例では、特典処理部133は、評価情報DB123中のトイレ空間PS1に対応する情報に基づいて、ユーザU2を第2の使用者とした場合の第1の使用者がユーザU1であると特定する。そして、特典処理部133は、ユーザU2が入力した評価情報に基づいて、ユーザU1に特典を付与する。また、特典処理部133は、ユーザDB121中のユーザU1に対応する項目「付与」を「有」に変更し、項目「特典」に付与した特典の詳細を登録することにより、ユーザU1に特典として付与する。
情報作成部134は、各種情報を作成(生成)する。情報作成部134は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。情報作成部134は、種々の技術を適宜用いて、携帯端末装置10やレストルーム機器用制御装置20へ送信する情報を生成する。
情報作成部134は、種々の技術を適宜用いて、外部の情報処理装置へ提供する画面(画像情報)等の種々の情報を生成する。情報作成部134は、携帯端末装置10へ提供するコンテンツを生成する。例えば、情報作成部134は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、携帯端末装置10へ提供するコンテンツを生成する。また、情報作成部134は、販売元装置20へ提供するコンテンツを生成する。例えば、情報作成部134は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、販売元装置20へ提供するコンテンツを生成する。
情報作成部134は、外部の情報処理装置へ提供する画面(画像情報)等が生成可能であれば、どのような処理によりコンテンツ等を生成してもよい。例えば、情報作成部134は、画像生成や画像処理等に関する種々の技術を適宜用いて、携帯端末装置10へ提供するコンテンツを生成する。例えば、情報作成部134は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、携帯端末装置10へ提供するコンテンツを生成する。なお、情報作成部134は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、携帯端末装置10へ提供する画面(画像情報)等のコンテンツを生成してもよい。また、例えば、情報作成部134は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(画像情報)等のコンテンツを生成してもよい。
ユーザ情報登録部135は、ユーザ情報の登録処理を行う。ユーザ情報登録部135は、ユーザDB121にユーザに関する各種情報を登録する。例えば、ユーザ情報登録部135は、ユーザの属性情報(例えば年齢や性別等)とレストルーム情報(レストルーム評価情報や位置情報等)とを対応づけて登録する処理を行う。
提示処理部136は、各種情報を提示(送信)する処理を実行する。提示処理部136は、外部の情報処理装置へ、各種情報を提示する。提示処理部136は、情報作成部134により生成された各情報を、携帯端末装置10やレストルーム機器用制御装置20へ送信する。
提示処理部136は、情報作成部134により生成された各種情報を外部の情報処理装置へ送信する。情報作成部134は、レストルーム評価情報を、携帯端末装置10や情報処理装置30に対して提示する処理を行う。例えば、情報処理装置は、外部PCや他のサーバシステムなどであってもよい。
<5.処理の流れ>
ここから、図8〜図10を用いて、実施形態に関する処理を概念的に説明する。
<5−1.概念図>
ここで、図8を用いて、処理の流れを概念的に説明する。図8は、実施形態に係る特典付与処理の流れの一例を示す概念図である。図8に示す過去ユーザFUは第1の使用者に対応し、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTが第1の使用者が利用する携帯端末装置10に対応する。図8に示す新ユーザSUは第2の使用者に対応し、新ユーザ保有携帯端末装置SUTが第1の使用者が利用する携帯端末装置10に対応する。図8では、過去ユーザFUがトイレ空間を使用後の状況から説明する。なお、図1と同様の点については適宜説明を省略する。
まず、新ユーザSUがトイレ空間に入室し、便器TL等を利用する(ステップS11)。新ユーザ保有携帯端末装置SUTがレストルーム機器用制御装置20へ接続要求する(ステップS12)。接続要求を受けたレストルーム機器用制御装置20は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTと接続し、認証を行う(ステップS13)。
認証を受けた新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、サーバである特典付与装置100にレストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を送信する(ステップS14)。特典付与装置100は、過去ユーザFUに特典を付与する(ステップS15)。また、特典付与装置100は、新ユーザSUに特典を付与する(ステップS16)。
その後、特典付与装置100は、新ユーザSUはトイレ空間の利用を終了し、退室する(ステップS17)。これにより、新ユーザSUは、ステップS17よりも後に同じトイレ空間を利用する他のユーザに対しては過去ユーザFUになる(ステップS18)。
<5−2.各装置の処理>
次に、図9を用いて、各装置の処理について説明する。図9は、実施形態に係る特典付与システムの各装置の処理の一例を示す図である。
サーバである特典付与装置100は、各ユーザ情報の登録や削除を行う。また、特典付与装置100は、レストルーム空間(トイレ空間)の情報の登録や削除を行う。また、特典付与装置100は、評価結果の集約を行う。また、特典付与装置100は、評価結果に基づき、過去ユーザへの特典を付与する。特典付与装置100は、評価結果に基づき、新ユーザへの特典を付与する。特典付与装置100は、携帯端末装置10から情報の要求を受け付ける。特典付与装置100は、現在の特典付与情報を携帯端末装置10に送信する。
過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、サーバである特典付与装置100からの特典付与情報を可視化する。また、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、特典情報を要求する。そして、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、特典付与装置100から現在の特典付与情報を受信する。
新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム機器用制御装置20と接続し、サーバである特典付与装置100への認証用情報を取得する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を生成する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100からの特典付与情報を可視化する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、認証用情報を特典付与装置100へ送信する。また、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を特典付与装置100へ送信する。また、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典情報を要求する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100から認証を受ける。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100から現在の特典付与情報を受信する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム機器用制御装置20へ接続要求する。
レストルーム機器用制御装置20は、流しや洗浄や停止などの機器(便器TL等)の操作に関する処理を実行する。レストルーム機器用制御装置20は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTと接続し、ユーザに評価の送信を許可する。レストルーム機器用制御装置20は、レストルームの付帯情報を付与する。レストルーム機器用制御装置20は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTとの接続を許可する。レストルーム機器用制御装置20は、特典付与装置100への認証用情報を新ユーザ保有携帯端末装置SUTへ送信する。
<5−3.シーケンス図>
次に、図10を用いて、特典付与システム1の処理シーケンスについて説明する。図10は、実施形態に係る特典付与処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム機器用制御装置20に携帯端末接続を要求する(ステップS101)。レストルーム機器用制御装置20は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTに携帯端末接続を許可する(ステップS102)。
そして、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム機器用制御装置20に認証用情報要求を要求する(ステップS103)。レストルーム機器用制御装置20は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTに認証用情報要求を送信する(ステップS104)。レストルーム機器用制御装置20は、トイレ空間を識別する固有ID等を送信する。
そして、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、サーバである特典付与装置100に認証を要求する(ステップS105)。特典付与装置100は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTに認証用情報を要求する(ステップS106)。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100に認証用情報を送信する(ステップS107)。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、トイレ空間を識別する固有ID等を認証用情報として送信する。特典付与装置100は、認証処理を実行する(ステップS108)。特典付与装置100は、認証結果を新ユーザ保有携帯端末装置SUTに通知する。
そして、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム評価情報(単に「評価情報」ともいう)を特典付与装置100に送信する(ステップS109)。特典付与装置100は、受信した評価情報に基づいて、特典処理を行うステップ(ステップS110)。
特典付与装置100は、特典付与情報を過去ユーザ保有携帯端末装置FUTに送信する(ステップS111)。また、特典付与装置100は、特典付与情報を新ユーザ保有携帯端末装置SUTに送信する(ステップS112)。
<6.表示及び情報>
ここから、図11及び図12を用いて、実施形態に関する情報の表示や情報の例を説明する。図11及び図12は、画面及び収集する情報の一例を示す図である。
図11中の(A)は、評価の入力画面IIM1を示す。入力画面IIM1は、携帯端末装置10に表示される。入力画面IIM1は、「トイレはきれいですか?」といった評価の対象を示す文字情報や、「はい」を示されたボタンBT1や「いいえ」を示されたボタンBT2や文字情報を入力するコメント欄CM1が含まれる。
例えば、ユーザがボタンBT1をタッチした場合、トイレ空間に対するユーザの評価が高いことを示す評価情報が生成され、特典付与装置100に送信される。また、ユーザがボタンBT2をタッチした場合、トイレ空間に対するユーザの評価が低いことを示す評価情報が生成され、特典付与装置100に送信される。
なお、評価の対象を示す文字情報は、「トイレはきれいですか?」に限らず、種々の表示であってもよい。例えば、「入った瞬間の印象はどうですか?」や「使用前の状態はどうでしたか?」のように、どの時点での評価をしてほしいかを明示するような表示であってもよい。
図11中の(B)は、評価に関する情報EINF1の一例を示す。情報EINF1には、評価者ID(ユーザID等)や評価日時や評価レストルームID(トイレ空間を識別するID)や評価の良し悪しを示す情報やコメントが含まれる。携帯端末装置10は、情報EINF1のような評価情報を特典付与装置100に送信する。特典付与装置100は、記憶部120(評価情報DB123等)に情報EINF1のような評価情報を記憶する。
図11中の(C)は、ユーザを基準とした評価の履歴に関する情報UINF1の一例を示す。情報UINF1には、評価者ID(ユーザID等)や評価日時履歴や被良履歴や被悪履歴や良履歴や悪履歴や評価レストルームID(トイレ空間を識別するID)履歴やコメント履歴が含まれる。特典付与装置100は、記憶部120に情報UINFのような履歴情報を記憶する。被良履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザから良と評価された履歴を示す。被悪履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザから悪と評価された履歴を示す。良履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザを良と評価した履歴を示す。悪履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザを悪と評価した履歴を示す。評価レストルームID(トイレ空間を識別するID)履歴は評価の対象となったトイレ空間を識別するIDの履歴を示す。また、コメント履歴は、評価者IDにより識別されるユーザに対応するコメントの履歴を示す。
図11中の(D)は、トイレ空間を基準とした評価の履歴に関する情報RINF1の一例を示す。情報RINF1には、最新評価者ID(ユーザID等)や最新評価日時やレストルームID(トイレ空間を識別するID)や良カウントや悪カウントやコメント履歴や使用履歴が含まれる。最新評価者IDは、レストルームIDにより識別されるトイレ空間に対する評価を最後に行ったユーザを示す。最新評価日時は、最後に評価が行われた日時を示す。レストルームIDは、対象となるトイレ空間を示す。良カウントは、そのトイレ空間が良と評価された回数を示す。悪カウントは、そのトイレ空間が悪と評価された回数を示す。コメント履歴は、そのトイレ空間に対応するコメントの履歴を示す。使用履歴は、そのトイレ空間が使用された履歴を示す。
図11中の(E)は、特典付与情報の表示画面RIM1を示す。表示画面RIM1は、携帯端末装置10へ送信され、携帯端末装置10に表示される。表示画面RIM1は、特典付与結果を示す付与値VL1や、累積の特典を示す累積値VL2が含まれる。
図12中の(A)は、評価の入力画面IIM2を示す。入力画面IIM2は、携帯端末装置10に表示される。入力画面IIM2は、「トイレはきれいですか?」といった評価の対象を示す文字情報や、1、2、3、4、5の5段階評価のいずれかをラジオボタンMB1で選択できるようになっている。
例えば、ユーザがラジオボタンMB1のうち評価「1」を指定した場合、トイレ空間に対するユーザの評価が最低の「1」点であることを示す評価情報が生成され、特典付与装置100に送信される。また、ユーザがラジオボタンMB1のうち評価「5」を指定した場合、トイレ空間に対するユーザの評価が最高の「5」点であることを示す評価情報が生成され、特典付与装置100に送信される。
図12中の(B)は、評価に関する情報EINF2の一例を示す。情報EINF2には、評価者ID(ユーザID等)や評価日時や評価レストルームID(トイレ空間を識別するID)や評価の点数を示す情報やコメントが含まれる。携帯端末装置10は、情報EINF2のような評価情報を特典付与装置100に送信する。特典付与装置100は、記憶部120(評価情報DB123等)に情報EINF2のような評価情報を記憶する。
図12中の(C)は、ユーザを基準とした評価の履歴に関する情報UINF2の一例を示す。情報UINF2には、評価者ID(ユーザID等)や評価日時履歴や被評価点履歴評価点履歴や評価レストルームID(トイレ空間を識別するID)履歴やコメント履歴が含まれる。特典付与装置100は、記憶部120に情報UINFのような履歴情報を記憶する。被評価点履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザから評価された点数の履歴を示す。評価点履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザを評価した点数の履歴を示す。評価レストルームID(トイレ空間を識別するID)履歴は評価の対象となったトイレ空間を識別するIDの履歴を示す。また、コメント履歴は、評価者IDにより識別されるユーザに対応するコメントの履歴を示す。
図12中の(D)は、トイレ空間を基準とした評価の履歴に関する情報RINF2の一例を示す。情報RINF2には、最新評価者ID(ユーザID等)や最新評価日時やレストルームID(トイレ空間を識別するID)や評価点履歴やコメント履歴や使用履歴が含まれる。最新評価者IDは、レストルームIDにより識別されるトイレ空間に対する評価を最後に行ったユーザを示す。最新評価日時は、最後に評価が行われた日時を示す。レストルームIDは、対象となるトイレ空間を示す。評価点履歴は、評価者IDにより識別されるユーザが他のユーザを評価した点数の履歴を示す。コメント履歴は、そのトイレ空間に対応するコメントの履歴を示す。使用履歴は、そのトイレ空間が使用された履歴を示す。
図12中の(E)は、特典付与情報の表示画面RIM2を示す。表示画面RIM2は、携帯端末装置10へ送信され、携帯端末装置10に表示される。表示画面RIM2は、特典が割引券である場合の画面を示し、特典表示領域CP2には、「10%OFF」等具体的な割引内容を示す情報が含まれる。
図12中の(F)は、詳細のチェック項目の選択画面IIM3を示す。選択画面IIM3は、携帯端末装置10に表示される。選択画面IIM3は、「ゴミが落ちている」に対応するチェックボックスCK1や、「床が濡れている」に対応するチェックボックスCK2や、「便座が汚れている」に対応するチェックボックスCK3が含まれる。なお、表情の表示や収集する情報は上記に限らず、様々の態様であってもよい。
[変形例]
なお、特典付与システムは上記の特典付与システム1に限らず、種々の構成であってもよい。この点について以下説明する。例えば、特典付与システムは、そのユーザ自身が使用したトイレ空間に対する評価情報を入力していることをトイレ空間に対応する特典付与の条件とする場合、特典付与装置100が使用者特定装置や入室検知装置であってもよい。例えば、携帯端末装置10は、評価情報とともに、ユーザを識別する情報(ユーザID)とトイレ空間を識別する情報(トイレIDや個室ID等)を特典付与装置100に送信する。特典付与装置100は、携帯端末装置10から評価情報、ユーザを識別する情報、及びトイレ空間を識別する情報を受信することにより、評価とともに、いつ誰がどのトイレを使用したかの情報を特定することができる。この場合、特典付与システムは、特典付与装置100と携帯端末装置10とが含まれればよい。また、特典付与システムは下記のような種々の構成であってもよい。
<7.変形例1>
図13〜図17を用いて、変形例1に係る特典付与システム1Aを説明する。なお、特典付与システム1Aにおいて、特典付与システム1と同様の点については適宜説明を省略する。
<7−1.特典付与システムの構成>
まず、特典付与システム1Aの構成について図13を参照して説明する。図13は、変形例1に係る特典付与システムの構成例を示す図である。具体的には、図13は、特典付与システム1Aの構成及び特典付与システム1Aに含まれるレストルーム機器用制御装置20Aの機能構成を示す。特典付与システム1Aは、複数の携帯端末装置10と、レストルーム機器用制御装置20Aと、入室検知装置(図示省略)と、特典付与装置100とが含まれる。
変形例1に係る携帯端末装置10は、レストルーム機器用制御装置20Aに表示されるQRコード(登録商標)などの所定のコードを読み取る。携帯端末装置10は、ユーザによるURL(Uniform Resource Locator)やパスワードの入力を受け付ける。
レストルーム機器用制御装置20Aは、トイレ空間に設けられ、ユーザによる種々の操作を受け付ける情報処理装置である。例えば、レストルーム機器用制御装置20Aは、トイレ空間PS1等のトイレの個室内に設けられる。レストルーム機器用制御装置20Aは、便器TLの使用者が操作可能な位置に設けられる。レストルーム機器用制御装置20Aは、使用者が便器TLに着座時において、操作可能な位置に設けられる。レストルーム機器用制御装置20Aは、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワードを表示する。
<7−2.特典付与システムの各装置構成>
次に、特典付与システム1Aの各装置構成について図14を用いて説明する。まず、携帯端末装置10及びレストルーム機器用制御装置20Aの機能構成について図14を参照して説明する。図14は、変形例1に係る特典付与システムの構成の一例を示すブロック図である。
図14に示す携帯端末装置10は、ユーザの操作部19に対する操作に応じて、レストルーム機器用制御装置20Aに表示されたQRコード(登録商標)などの所定のコードをカメラ等により読み取ることにより、特典付与装置100に送信する所定のコードを取得する。また、図14に示す携帯端末装置10は、ユーザの操作部19に対する操作に応じて、レストルーム機器用制御装置20Aに表示されたURLやパスワードが入力されることにより、特典付与装置100に送信するURLやパスワードを取得する。
<7−2−1.レストルーム機器用制御装置の機能構成>
図14を用いて、変形例1に係るレストルーム機器用制御装置20Aの構成について説明する。図14は、変形例1に係るレストルーム機器用制御装置の構成例を示す図である。図14に示すように、レストルーム機器用制御装置20Aは、記憶部22と、処理部23と、操作部27とを有する。レストルーム機器用制御装置20Aは、無線通信部21に変えて、表示部201を有する点でレストルーム機器用制御装置20と相違する。
表示部201は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。表示部201は、各種情報を表示する。表示部201は、表示制御部28による制御に応じて、種々の画面情報を表示する。表示部201は、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワードを表示する。
また、変形例1に係る処理部23は、認証処理部26に代えて、表示制御部28や提示処理部29を有する点で図3に示す実施形態に係る処理部23と相違する。変形例1に係る処理部23は、通信処理部24と、情報作成部25と、表示制御部28と、提示処理部29とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部23の内部構成は、図14に示した構成に限られず、後述する処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、処理部23が有する各処理部の接続関係は、図14に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
情報作成部25は、各種情報を作成(生成)する。情報作成部25は、表示部201に表示する情報を生成する。情報作成部25は、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワードを生成する。
表示制御部28は、種々の画面情報を表示部201に表示するための処理を行う。表示制御部28は、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワードを表示する制御を行う。
提示処理部29は、各種情報を提示(送信)する処理を実行する。提示処理部29は、外部の情報処理装置へ、各種情報を提示する。提示処理部29は、情報作成部16により生成された各情報を、特典付与装置100やレストルーム機器用制御装置20へ送信する。提示処理部29は、表示部201に情報を表示させることにより、各種情報を提示してもよい。
<7−3.処理の流れ>
ここから、図15〜図17を用いて、変形例1に関する処理を概念的に説明する。
<7−3−1.概念図>
ここで、図15を用いて、処理の流れを概念的に説明する。図15は、変形例1に係る特典付与処理の流れの一例を示す概念図である。図15に示す過去ユーザFUは第1の使用者に対応し、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTが第1の使用者が利用する携帯端末装置10に対応する。図15に示す新ユーザSUは第2の使用者に対応し、新ユーザ保有携帯端末装置SUTが第1の使用者が利用する携帯端末装置10に対応する。図15では、過去ユーザFUがトイレ空間を使用後の状況から説明する。
まず、新ユーザSUがトイレ空間に入室し、便器TL等を利用する(ステップS21)。新ユーザSUが評価をサーバに送るための認証情報を新ユーザ保有携帯端末装置SUTに入力する(ステップS22)。例えば、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム機器用制御装置20Aに表示されたQRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワードに対応する入力を受け付ける。
認証を受けた新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、サーバである特典付与装置100にレストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を送信する(ステップS23)。特典付与装置100は、過去ユーザFUに特典を付与する(ステップS24)。また、特典付与装置100は、新ユーザSUに特典を付与する(ステップS25)。
その後、特典付与装置100は、新ユーザSUはトイレ空間の利用を終了し、退室する(ステップS26)。これにより、新ユーザSUは、ステップS26よりも後に同じトイレ空間を利用する他のユーザに対しては過去ユーザFUになる(ステップS27)。
<7−3−2.各装置の処理>
次に、図16を用いて、各装置の処理について説明する。図16は、変形例1に係る特典付与システムの各装置の処理の一例を示す図である。
サーバである特典付与装置100は、各ユーザ情報の登録や削除を行う。また、特典付与装置100は、レストルーム空間(トイレ空間)の情報の登録や削除を行う。また、特典付与装置100は、評価結果の集約を行う。また、特典付与装置100は、評価結果に基づき、過去ユーザへの特典を付与する。特典付与装置100は、評価結果に基づき、新ユーザへの特典を付与する。特典付与装置100は、携帯端末装置10から情報の要求を受け付ける。特典付与装置100は、現在の特典付与情報を携帯端末装置10に送信する。
過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、サーバである特典付与装置100からの特典付与情報を可視化する。また、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、特典情報を要求する。そして、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、特典付与装置100から現在の特典付与情報を受信する。
新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、サーバである特典付与装置100への認証用情報を入力する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を生成する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100からの特典付与情報を可視化する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、認証用情報を特典付与装置100へ送信する。また、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を特典付与装置100へ送信する。また、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典情報を要求する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100から認証を受ける。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100から現在の特典付与情報を受信する。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワード等、レストルーム機器用制御装置20Aに表示された認証情報の入力を受け付ける。
レストルーム機器用制御装置20Aは、流しや洗浄や停止などの機器(便器TL等)の操作に関する処理を実行する。レストルーム機器用制御装置20Aは、評価システムへの認証情報を作成する。レストルーム機器用制御装置20Aは、レストルームの付帯情報を付与する。レストルーム機器用制御装置20Aは、新QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワード等の認証情報を生成する。レストルーム機器用制御装置20Aは、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワード等の認証情報を表示する。レストルーム機器用制御装置20Aは、使用者によるトイレ空間の使用終了に伴って、生成するQRコード(登録商標)やパスワードを更新する。例えば、レストルーム機器用制御装置20Aは、トイレ空間からの使用者の退室検知、または、使用者による洗浄動作などに伴って、QRコード(登録商標)やパスワードを更新する。例えば、レストルーム機器用制御装置20Aは、使用者によるトイレ空間の使用が終了した後、新たにQRコード(登録商標)やパスワードを生成することにより、QRコード(登録商標)やパスワードを更新する。このように、特典付与システム1Aは、QRコード(登録商標)の読み取りやURLの入力でログイン可能であるため、トイレを利用した使用者がトイレ外からも評価を入力することが可能となる。また、特典付与システム1Aは、ログインのQRコード(登録商標)やパスワードを使用者によるトイレの使用が終わる度に更新することにより、トイレ外から評価を入力された場合であっても、トイレの使用者の時間的な前後関係を適切に判定することができる。
<7−3−3.シーケンス図>
次に、図17を用いて、特典付与システム1Aの処理シーケンスについて説明する。図17は、変形例1に係る特典付与処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、レストルーム機器用制御装置20Aは、認証情報を表示する(ステップS201)。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム機器用制御装置20Aに表示された認証情報の入力を受け付ける。
そして、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、サーバである特典付与装置100に認証を要求する(ステップS202)。特典付与装置100は、新ユーザ保有携帯端末装置SUTに認証用情報を要求する(ステップS203)。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、特典付与装置100に認証用情報を送信する(ステップS204)。新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、QRコード(登録商標)などの所定のコードやURLやパスワード等の認証情報やトイレ空間を識別する固有ID等を認証用情報として送信する。特典付与装置100は、認証処理を実行する(ステップS205)。特典付与装置100は、認証結果を新ユーザ保有携帯端末装置SUTに通知する。
そして、新ユーザ保有携帯端末装置SUTは、レストルーム評価情報(評価情報)を特典付与装置100に送信する(ステップS206)。特典付与装置100は、受信した評価情報に基づいて、特典処理を行うステップ(ステップS207)。
特典付与装置100は、特典付与情報を過去ユーザ保有携帯端末装置FUTに送信する(ステップS208)。また、特典付与装置100は、特典付与情報を新ユーザ保有携帯端末装置SUTに送信する(ステップS209)。
<8.変形例2>
次に、図18〜図23を用いて、変形例2に係る特典付与システム1Bを説明する。なお、特典付与システム1Bにおいて、特典付与システム1や特典付与システム1Aと同様の点については適宜説明を省略する。
<8−1.特典付与システムの構成>
まず、特典付与システム1Bの構成について図18を参照して説明する。図18は、変形例2に係る特典付与システムの構成例を示す図である。具体的には、図18は、特典付与システム1Bの構成及び特典付与システム1Bに含まれる評価入力用端末装置40の機能構成を示す。特典付与システム1Bは、評価入力用端末装置40と、入室検知装置(図示省略)と、特典付与装置100とが含まれる。
評価入力用端末装置40は、トイレ空間に設けられ、ユーザによる種々の操作を受け付ける情報処理装置である。例えば、評価入力用端末装置40は、ユーザの指紋や静脈等の生体情報や、ID、パスワード等の入力に基づいて、個人を認証して評価システムに評価を入力する。評価入力用端末装置40は、使用者情報が予め記憶された会員カードや社員証により個人を認証可能である。例えば、評価入力用端末装置40は、会員カードや社員証がかざされた場合、NFC等の種々の技術により、会員カードから使用者情報等の情報を取得し、取得した情報を用いて、ユーザ(個人)を認証する。例えば、評価入力用端末装置40は、IDやパスワードを用いた認証や指紋認証や静脈認証などの生体情報を用いた認証などの、種々の認証技術を適宜用いて、ユーザ(個人)を認証する。評価入力用端末装置40は、トイレ空間に対する評価の入力を受け付ける。評価入力用端末装置40は、ユーザによるトイレ空間に対する評価を示す評価情報の入力を受け付ける。評価入力用端末装置40は、トイレ空間に対する評価を入力可能な入力装置として機能する。
なお、ユーザは、ユーザが利用する携帯端末装置10(図20参照)によりポイントの付与状況が確認可能であってもよい。例えば、ユーザは、携帯端末装置10を操作することにより、ポイントを携帯端末装置10に表示させ、ポイントを確認してもよい。例えば、特典付与システム1Bには、ポイントを確認するユーザが利用する携帯端末装置10が含まれてもよい。
<8−2.特典付与システムの各装置構成>
次に、特典付与システム1Bの各装置構成について図19を用いて説明する。まず、評価入力用端末装置40の機能構成について図19を参照して説明する。図19は、変形例2に係る特典付与システムの構成の一例を示すブロック図である。
<8−2−1.評価入力用端末装置の機能構成>
図19を用いて、変形例2に係る評価入力用端末装置40の構成について説明する。図19は、変形例2に係る評価入力用端末装置40の構成例を示す図である。図19に示すように、評価入力用端末装置40は、ネットワーク通信部41と、認証処理部42と、記憶部(図示省略)と、処理部43と、表示部401と、操作部49とを有する。
ネットワーク通信部41は、例えば、通信回路等によって実現される。ネットワーク通信部41は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、ネットワーク通信部41は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、特典付与装置100等との間で情報の送受信を行う。
認証処理部42は、各種認証に関する処理を実行する。認証処理部42は、指紋認証または会員カードによる認証等の種々の認証を行ってもよい。例えば、認証処理部42は、外部の情報処理装置へ、各種情報を送信する。例えば、認証処理部42は、ユーザにより入力された生体情報やIDやパスワードを特典付与装置100へ送信する。認証処理部42は、会員カードから読み出された情報を、特典付与装置100へ送信する。認証処理部42は、情報作成部25により生成された各情報を、特典付与装置100へ送信する。認証処理部42は、レストルーム固有ID情報22aを含む認証情報を、特典付与装置100へ送信する。認証処理部42は、ユーザにより入力された評価情報を特典付与装置100へ送信する。
なお、認証処理部42は、上記に限らず種々の態様により認証を行ってもよい。例えば、認証処理部42は、生体情報を検知するセンサによって実現される生体情報取得部であってもよい。認証処理部42は、指紋センサや静脈センサによって実現される生体情報取得部であってもよい。
記憶部は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部は、例えば、評価入力用端末装置40にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。記憶部は、施設アプリを記憶する。記憶部は、施設アプリに関するプログラム等の各種情報を記憶する。
処理部43は、例えば、CPUやMPU等によって、評価入力用端末装置40内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムや評価入力プログラム等)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部43は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。処理部43は、ネットワーク通信部41、認証処理部42、記憶部(図示省略)、操作部49等から取得した情報に基づいて、種々の処理を行う。
図19に示すように、処理部43は、通信処理部44と、提示処理部45と、表示制御部46と、情報作成部47とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部43の内部構成は、図19に示した構成に限られず、後述する処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、処理部43が有する各処理部の接続関係は、図19に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
通信処理部44は、通信に関する各種処理を実行する。通信処理部44は、ネットワーク通信部41を介して特典付与装置100と通信する処理を行う。通信処理部44は、受信処理部44a、送信処理部44bを含む。受信処理部44aは、情報を受信するための処理を行う。送信処理部44bは、情報を送信するための処理を行う。
提示処理部45は、各種情報を提示(送信)する処理を実行する。提示処理部45は、外部の情報処理装置へ、各種情報を提示する。提示処理部45は、情報作成部47により生成された各情報を、特典付与装置100へ送信する。
表示制御部46は、種々の画面情報を表示部401に表示するための処理を行う。表示制御部46は、施設アプリに関するコンテンツを表示する制御を行う。例えば、表示制御部46は、ユーザがトイレ空間に対する評価を入力する入力画面などを表示する制御を行う。表示制御部46は、図11中の入力画面IIM1や付与結果画面RIM1を表示する制御を行う。表示制御部46は、図12中の入力画面IIM2、IIM3や付与結果画面RIM2を表示する制御を行う。
情報作成部47は、各種情報を作成(生成)する。情報作成部47は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。情報作成部47は、種々の技術を適宜用いて、特典付与装置100へ送信する情報を生成する。
表示部401は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
表示部401は、各種情報を表示する。表示部401は、表示制御部46による制御に応じて、種々の画面情報を表示する。表示部401は、評価を入力するための各種情報を表示する。表示部401は、図11中の入力画面IIM1を表示する。表示部401は、図12中の入力画面IIM2、IIM3を表示する。
操作部49は、ユーザから各種操作が入力される。例えば、操作部49は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部401)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。操作部49は、GUI等により実現される。また、操作部49は、評価入力用端末装置40に設けられたボタンや、評価入力用端末装置40に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
また、評価入力用端末装置40は、上記のような表示部401による表示や操作の受付け等の処理を所定のアプリケーションにより実現してもよい。また、評価入力用端末装置40は、所定のソフトウェアアプリケーション上で実行されるスクリプトを取得し、取得したスクリプト等の制御情報により、上記のような情報表示や操作受付等の情報処理を実行してもよい。例えば、制御情報は、実施形態に係る評価入力用端末装置40による情報表示や操作受付等の情報処理を実現するプログラムに対応するものであり、例えば、CSS、JavaScript(登録商標)、HTML、あるいは、上述した評価入力用端末装置40による情報表示や操作受付等の情報処理を記述可能な任意の言語によって実現される。
なお、上述した処理部43による表示処理や(評価入力の)受付処理等の処理は、処理部43の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。例えば、処理部43による表示処理や受付処理等の処理は、JavaScript(登録商標)などを含む制御情報により実現されてもよい。例えば、処理部43による表示処理や受付処理等の処理は、施設アプリにより実現されてもよい。また、上述した表示処理や受付処理等が専用アプリにより行われる場合、処理部43は、例えば、所定のアプリ(例えばウェブブラウザ等)や専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
<8−3.処理の流れ>
ここから、図20〜図22を用いて、変形例2に関する処理を概念的に説明する。
<8−3−1.概念図>
ここで、図20を用いて、処理の流れを概念的に説明する。図20は、変形例2に係る特典付与処理の流れの一例を示す概念図である。図20に示す過去ユーザFUは第1の使用者に対応し、新ユーザSUは第2の使用者に対応する。図20では、過去ユーザFUがトイレ空間を使用後の状況から説明する。
まず、新ユーザSUがトイレ空間に入室し、便器TL等を利用する(ステップS31)。新ユーザSUが評価をサーバに送るための認証情報や評価情報を評価入力用端末装置40に入力する(ステップS32)。例えば、評価入力用端末装置40は、評価入力新ユーザSUから生体情報やIDやパスワードや会員カードの情報の入力を受け付ける。例えば、評価入力用端末装置40は、使用者情報が予め記憶されたICカード等の会員カードを読み取る機能を有し、会員カードから読み取った使用者情報を認証情報としても用いてもよい。この場合、使用者情報が予め記憶されたICカードが使用者特定装置として機能する。評価入力用端末装置40は、会員カードがかざされた場合、NFC等の種々の技術により、会員カードから使用者情報等の情報を取得する。
評価入力用端末装置40は、サーバである特典付与装置100にレストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を送信する(ステップS33)。特典付与装置100は、過去ユーザFUに特典を付与する(ステップS34)。また、特典付与装置100は、新ユーザSUに特典を付与する(ステップS35)。
その後、特典付与装置100は、新ユーザSUはトイレ空間の利用を終了し、退室する(ステップS36)。これにより、新ユーザSUは、ステップS36よりも後に同じトイレ空間を利用する他のユーザに対しては過去ユーザFUになる(ステップS37)。
<8−3−2.各装置の処理>
次に、図21を用いて、各装置の処理について説明する。図21は、変形例2に係る特典付与システムの各装置の処理の一例を示す図である。
サーバである特典付与装置100は、各ユーザ情報の登録や削除を行う。また、特典付与装置100は、レストルーム空間(トイレ空間)の情報の登録や削除を行う。また、特典付与装置100は、評価結果の集約を行う。また、特典付与装置100は、評価結果に基づき、過去ユーザへの特典を付与する。特典付与装置100は、評価結果に基づき、新ユーザへの特典を付与する。特典付与装置100は、携帯端末装置10から情報の要求を受け付ける。特典付与装置100は、現在の特典付与情報を携帯端末装置10に送信する。
過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、サーバである特典付与装置100からの特典付与情報を可視化する。また、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、特典情報を要求する。そして、過去ユーザ保有携帯端末装置FUTは、特典付与装置100から現在の特典付与情報を受信する。
評価入力用端末装置40は、サーバある特典付与装置100への認証用情報を入力する。評価入力用端末装置40は、レストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を生成する。評価入力用端末装置40は、特典付与装置100からの特典付与情報を可視化する。評価入力用端末装置40は、認証用情報を特典付与装置100へ送信する。また、評価入力用端末装置40は、レストルーム空間(トイレ空間)の評価情報を特典付与装置100へ送信する。また、評価入力用端末装置40は、特典情報を要求する。評価入力用端末装置40は、特典付与装置100から認証を受ける。評価入力用端末装置40は、特典付与装置100から現在の特典付与情報を受信する。評価入力用端末装置40は、生体情報やIDやパスワードや会員カードの情報等の認証情報を特典付与装置100へ送信する。
<8−3−3.シーケンス図>
次に、図22を用いて、特典付与システム1Bの処理シーケンスについて説明する。図22は、変形例2に係る特典付与処理の一例を示すシーケンス図である。
受け付ける。
まず、評価入力用端末装置40は、サーバである特典付与装置100に認証を要求する(ステップS301)。特典付与装置100は、評価入力用端末装置40に認証用情報を要求する(ステップS302)。評価入力用端末装置40は、特典付与装置100に認証情報を送信する(ステップS303)。評価入力用端末装置40は、生体情報やIDやパスワードや会員カードの情報等の認証情報やトイレ空間を識別する固有ID等を認証情報として送信する。特典付与装置100は、認証処理を実行する(ステップS304)。特典付与装置100は、認証結果を評価入力用端末装置40に通知する。
そして、評価入力用端末装置40は、レストルーム評価情報(評価情報)を特典付与装置100に送信する(ステップS305)。特典付与装置100は、受信した評価情報に基づいて、特典処理を行うステップ(ステップS306)。
特典付与装置100は、特典付与情報を過去ユーザ保有携帯端末装置FUTに送信する(ステップS307)。また、特典付与装置100は、特典付与情報を評価入力用端末装置40に送信する(ステップS308)。
<8−3−4.評価入力用端末装置の表示例>
図23を用いて、評価入力用端末装置40の表示例について説明する。図23は、変形例2に係る評価入力用端末装置の一例を示す図である。
図23に示すように、評価入力用端末装置40は、領域AR41に「トイレはきれいですか?」といった評価の対象を示す文字情報や、1、2、3、4、5の5段階評価を含むラジオボタンMB1やコメント欄CM41を表示する。評価入力用端末装置40は、1、2、3、4、5の5段階評価のいずれかをラジオボタンMB1で選択できるようになっている。
評価入力用端末装置40は、領域AR42に、特典付与結果を示す情報を表示する。例えば、評価入力用端末装置40は、領域AR42に、何ポイントかを示す数値等具体的な特典内容を示す情報を表示する。
評価入力用端末装置40は、領域AR43に、特典の具体的な内容を示す情報を表示する。例えば、評価入力用端末装置40は、領域AR43に、「10%OFF」等具体的な割引内容を示す情報を表示する。なお、図23に示す評価入力用端末装置40の表示は一例であり、評価入力用端末装置40は、種々の情報を種々の態様で表示する。
<9.各装置の処理フロー>
ここで、図24及び図25を用いて各装置での処理フローを説明する。図24は、特典付与装置が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。図25は、入力装置が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
<9−1.特典付与処理>
まず、図24を用いて、特典付与処理の処理フローについて説明する。図24では、特典付与装置100が特典付与処理の実行主体である場合を一例として説明する。
特典付与装置100は、第2の使用者により入力されたトイレ空間に対する評価を示す評価情報を取得したかどうかを判定する(ステップ401)。
第2の使用者により入力されたトイレ空間に対する評価を示す評価情報を取得した場合(ステップ401:Yes)、特典付与装置100は、評価情報に基づいて、第1の使用者に特典を付与する(ステップ402)。
第2の使用者により入力されたトイレ空間に対する評価を示す評価情報を取得していない場合(ステップ401:No)、特典付与装置100は、ステップS401の処理を繰り返す。
<9−2.評価入力処理>
次に、図25を用いて、評価の入力処理の処理フローについて説明する。図25では、携帯端末装置10が評価の入力処理の実行主体である場合を一例として説明する。なお、評価入力処理の実行主体は、評価入力用端末装置40等、種々の装置であってもよい。
携帯端末装置10は、トイレ空間に入室したユーザによるトイレ空間に対する評価の入力を受け付けたかどうかを判定する(ステップ501)。
トイレ空間に入室したユーザによるトイレ空間に対する評価の入力を受け付けた場合(ステップ501:Yes)、携帯端末装置10は、特典付与装置100に、ユーザが入力した評価を送信する(ステップ502)。
トイレ空間に入室したユーザによるトイレ空間に対する評価の入力を受け付けていない場合(ステップ501:No)、携帯端末装置10は、ステップS501の処理を繰り返す。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。